JPH08299709A - 脱水機 - Google Patents

脱水機

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JPH08299709A
JPH08299709A JP7132731A JP13273195A JPH08299709A JP H08299709 A JPH08299709 A JP H08299709A JP 7132731 A JP7132731 A JP 7132731A JP 13273195 A JP13273195 A JP 13273195A JP H08299709 A JPH08299709 A JP H08299709A
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JP
Japan
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filter
filter plate
moving
scraping
frame
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Pending
Application number
JP7132731A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Tsubota
慎一 坪田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TSUBOTA KOGYO KK
Original Assignee
TSUBOTA KOGYO KK
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Publication date
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Priority to JP7132731A priority Critical patent/JPH08299709A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 開枠時に濾布からスラッジを掻き落として高
い脱水効率を維持し、かつ、製造コストを抑え重量を低
減する。 【構成】 フィルタープレス式汚泥脱水機の開枠装置1
0を装置移動機構部21と濾板拡開機構部22と掻き落
とし機構部23とからなるものとし、濾板開枠機構部2
2はボールネジ27にボールネジナット28を介して取
り付けた移動側つかみ金具29と固定側つかみ金具37
とで構成し、掻き落とし機構部23は左右一対の丸ラッ
ク47の下端に取り付けた掻き落とし板48と掻き落と
し板48を開く方向に付勢する圧縮バネ49とで構成す
る。そして、一つの開枠駆動モータ41により、パーマ
ヒストルクコントローラ42を装備した開枠垂直軸45
を介してボールネジ27を駆動し、ギヤ装置53を介し
て丸ラック47を駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は廃水処理や生産工程にお
ける各種スラリーの脱水処理に適した小型高性能のフィ
ルタープレス式脱水機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】廃水処理における凝集汚泥や食品加工等
の生産工程における原液等のスラリーに適した脱水機と
して、濾布を保持した濾板を前後に複数枚重ね合わせて
油圧ジャッキにより締め付け、濾板間に形成された脱水
室にスラリーを圧入して濾過脱水するフィルタープレス
式の小型脱水機が従来から知られている。また、このタ
イプの脱水機は、脱水後に濾板間を開いてスラッジを排
出すること(これを開枠と呼んでいる)が必要があっ
て、そのための開枠装置が装備されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】フィルタープレス式脱
水機の開枠装置としてはいろいろな方式のものが考えら
れるが、中でも、装置全体を任意の濾板の位置に順次移
動させる装置移動機構部と、任意の濾板の位置において
濾板間を広げる濾板拡開機構部と、濾板間を広げた状態
で濾布からスラッジを掻き落とす掻き落とし機構部とで
開枠装置を構成すれば、濾布に付着したスラッジを効率
良く掻き落とすようにでき、高い脱水効率を維持できる
と考えられる。しかしながら、その場合は、装置移動機
構部と濾板拡開機構部と掻き落とし機構部とにをそれぞ
れ駆動源が必要で、それぞれに別々の駆動機を用いるの
では、高価になるし、機構も複雑になり、重量も大きく
なってしまう。
【0004】本発明は、開枠時に濾布からスラッジを効
率的に掻き落として高い脱水効率を維持することがで
き、かつ、製造コストを抑え機構もシンプルになり重量
も低減することのできる脱水機を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、濾布を保持し
た濾板を前後に複数枚重ね合わせて濾板間に脱水室を形
成するフィルタープレスと、該フィルタープレスを締め
付ける油圧ジャッキと、該油圧ジャッキにより締め付け
たフィルタープレスの濾板間にスラリーを圧入する脱水
ポンプと、前記フィルタープレスの濾板間を広げて脱水
後のスラッジを排出する開枠装置とからなる脱水機に係
るもので、前記開枠装置を、装置全体を任意の濾板の位
置に順次移動させる装置移動機構部と、任意の濾板の位
置において濾板間を広げる濾板拡開機構部と、濾板間を
広げた状態で濾布からスラッジを掻き落とす掻き落とし
機構部とで構成するとともに、前記濾板開枠機構部およ
び前記掻き落とし機構部を一つの駆動モータにより駆動
するものとしたことを特徴とする。
【0006】本発明に係る脱水機は、好ましくは、前記
開枠装置の濾板拡開機構部として、前記フィルタープレ
スの側方を前後に延びるボールネジと、該ボールネジに
螺着するボールネジナットに取り付けた移動側つかみ金
具と、該移動側つかみ金具に左右出し入れ自在に保持し
た移動側の濾板つかみ用の爪と、該爪の下部に設けたカ
ムフォローと、前記カムフォローを係合せしめ前記移動
側つかみ金具の下方で該金具の移動軌跡の範囲にあって
前記移動側つかみ金具の前進に伴い濾板をつかんで開枠
移動させる位置および濾板から退避する位置に移動側の
前記濾板つかみ用の爪を案内するひし形環状の移動側ミ
ゾカムと、該ミゾカムの前進用ミゾ部の前端および後進
用ミゾ部の後端にあって前記濾板つかみ用の爪の移動を
順方向に規制するようキックバネで付勢した一対のガイ
ド金具と、前記ボールネジと平行に配置し前記移動側の
濾板つかみ用の爪に貫通保持せしめたガイドロッドと、
前記移動側つかみ金具の後方に配置した固定側つかみ金
具と、前記ガイドロッドに前後移動自在に取り付け前記
固定側つかみ金具に左右出し入れ自在に保持せしめた固
定側の濾板つかみ用の爪と、該爪の下部に設けたカムフ
ォローと、該カムフォローを係合せしめ前記固定側つか
み金具の下方で前記固定側の濾板つかみ用の爪の移動軌
跡の範囲にあって、前記移動側の濾板つかみ用の爪の濾
板に対する進退移動に伴う前記ガイドロッドの移動に伴
い後方側の濾板をつかんで固定させる位置および濾板か
ら退避する位置に固定側の前記濾板つかみ用の爪を移動
させる短辺状の固定側ミゾカムを設け、前記濾板開枠機
構部および前記掻き落とし機構部を駆動する前記駆動モ
ータを該開枠装置の上部に配置し、前記駆動モータの駆
動力を前記濾板開枠機構部に伝達する開枠駆動力伝達機
構として、上端にパーマヒストルクコントローラが装備
され下端にマイタギヤが装備され該マイタギヤが前記ボ
ールネジ後端に装備されたギヤに螺合するよう配置され
た垂直軸と、前記駆動モータの駆動力を前記パーマヒス
トルクコントローラを介して前記垂直軸に伝達するチェ
ーン伝動装置を設けたものとする。
【0007】また、本発明に係る脱水機は、好ましく、
前記開枠装置の掻き落とし機構として、前記フィルター
プレスの上方に垂直に延びる丸ラックと、該丸ラックの
下端に下方に開くよう取り付けた左右一対の掻き落とし
板と、それら掻き落とし板の間にあってこれら掻き落と
し板を開く方向に付勢する圧縮バネを設け、前記駆動モ
ータの駆動力を前記掻き落とし機構部に伝達する掻き落
とし駆動力伝達機構として、水平に配置した軸に前記駆
動モータの駆動力を受けるウォームギヤと前記丸ラック
に噛み合う平歯車とを装備してなるギヤ装置を設けたも
のとする。
【0008】
【作用】本発明の脱水機においては、請求項1の構成に
より、フィルタープレスが締め付けられた状態で脱水ポ
ンプにて濾板間にスラリーが圧入され、順次脱水が行わ
れる。そして、脱水完了後、コンプレッサーからのエア
ーによるエアー脱水が引き続いて行われ、それにより、
濾布によってスラリーが濾過され、脱水され固形化した
スラッジが濾板間に溜まる。そして、脱水処理が所定時
間行われた後、開枠装置によって濾板間が順次広げられ
て脱水後のスラッジが落下排出され、また、濾布に付着
したスラッジが掻き落とされる。ここで、開枠装置の濾
板開枠機構部および掻き落とし機構部は一つの駆動モー
タにより駆動される。
【0009】そして、請求項2の構成によれば、濾板開
枠機構部および掻き落とし機構部を駆動する一つの駆動
モータの駆動力が、開枠時にパーマヒストルクコントロ
ーラを介して垂直軸に伝達され、垂直軸下端のマイタギ
ヤからギヤを介してボールネジに伝達される。そして、
このようにして伝達された駆動力によってボールネジが
回転すると、移動側つかみ金具が前進し、移動側の爪は
移動側ミゾカムの前進用ミゾ部にカムフォローが案内さ
れて前方側の濾板をつかむ位置に移動し、その移動側の
爪を貫通するガイドロッドが濾板に近づく方向に移動し
て、固定側の爪は固定側ミゾカムにカムフォローが案内
されて隣接する後方側の濾板をつかむ位置に移動する。
そして、固定側の爪は濾板をつかんだ位置に停止し、移
動側つかみ金具は濾板を爪がつかんだ状態で更に前進す
る。そして、移動側つかみ金具が前進用ミゾ部の前端に
よって規定される位置まで来ると、移動側つかみ金具を
介してボールネジにトルクがかかり、パーマヒストルク
コントローラにおいてトルク伝達が遮断されてボールネ
ジが停止し、移動側つかみ金具が停止してその位置に前
方側の濾板が保持され、それにより、隣接する前後の濾
枠が開枠状態となる。一方、掻き落とし機構部は、同じ
駆動モータの駆動力が伝達され、パーマヒストルクコン
トローラの作用でボールネジが停止した後も動作を継続
して開枠状態の濾板間を移動し、濾布に付着したスラッ
ジを掻き落とす。そして、一連の開枠動作が終了した時
点で駆動モータを逆転させると、ボールネジが逆回転
し、ガイド金具により順方向に案内されて移動側の爪が
濾板から退避する方向に移動し後進用ミゾ部に入る。そ
して、濾板を解放した状態で移動側つかみ金具が原点位
置に復帰する。また、固定側も、移動側の爪が退避方向
へ移動するのに伴ってガイドロッドが濾板から離れる方
向に移動し、固定側の爪が、カムフォローが固定側ミゾ
カムを逆進する方向に押されて、後方の濾板を解放し、
原点位置に復帰する。そして、装置移動機構部によって
開枠装置が次の濾板位置に移動した後、同様に開枠動作
が行われる。その際、濾板開枠機構部の移動側の爪は後
進用ミゾ部の後端に設けられたガイド金具によって規制
され順方向に移動する。
【0010】また、請求項3の構成によれば、濾板開枠
機構部および掻き落とし機構部に一つの駆動モータの駆
動力が伝達され、そのうち、掻き落とし機構部への駆動
力は水平の軸にウォームギヤと平歯車とを装備してなる
ギヤ機構を介して丸ラックに伝達される。そして、丸ラ
ックが下降し、丸ラックの下端に取り付けられた左右一
対の下方に開いた掻き落とし板が圧縮バネにより開く方
向に付勢された状態で濾板間を下降し、それにより濾布
からスラッジが掻き落とされる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例の脱水機(汚泥脱水
機)を図1〜図12に基づいて説明する。
【0012】図1〜図3はこの実施例の汚泥脱水機の全
体組立構造を示す左側面図(図1)、正面図(図2)お
よび平面図(図3)、図4〜図6は同汚泥脱水機におけ
る開枠部組立構造を示す左側面図(図4)、正面図(図
5)および平面図(図6)、図7および図8は同汚泥脱
水機における開枠装置の濾板開枠機構部右側部分の詳細
構造を示す側面図(図7)および平面図(図8)、図9
は同汚泥脱水機における開枠装置の掻き落とし機構部の
詳細構造および動作を示す側面図、図10〜図12はこ
の実施例の汚泥脱水機の電装・配管系統を示す左側面図
(図10)、正面図(図11)および平面図(図12)
である。
【0013】図1〜図3に符号1で示すこの実施例の汚
泥脱水機は、濾布を保持した濾板2を前後に複数枚重ね
合わせることによって濾板間に脱水室を形成するフィル
タープレス3と、フィルタープレス3を支持する架台4
と、フィルタープレス3を後方から締め付けるよう架台
4上に設置された油圧ジャッキ5と、油圧ジャッキ5を
動作させるため架台4の後方に取り付けられた油圧ポン
プユニット6と、脱水工程において濾板間にスラリー
(汚泥)を圧入するため架台4の前端下部に取り付けら
れた脱水ポンプユニット7と、脱水工程後のエアー脱水
工程において濾板間に高圧エアーを通気するため架台4
の下部に取り付けられたエアーブローユニット8と、脱
水ポンプ圧を検出する検圧ユニット9と、フィルタープ
レス3の濾板間を広げて脱水後のケーキを排出するため
架台4の上部に配置された開枠装置10と、フィルター
プレス3の下方に配置されたホッパー11,脱水受皿1
2,スラッジ受けコンテナ13,集水管14等からなる
排出ユニット15と、制御操作盤16とで構成されてい
る。
【0014】開枠装置10は、図4〜図6に詳細に示す
とおりで、開枠フレーム20ごと装置全体を任意の濾板
の位置に順次移動させる装置移動機構部21と、任意の
濾板2の位置において濾板間を広げる濾板拡開機構部2
2と、濾板間を広げた状態で濾布からスラッジを掻き落
とす掻き落とし機構部23とで構成されている。
【0015】開枠装置10の装置移動機構部21は、図
1に示すように架台4の前方に配置された開枠移動モー
タ24によりチェーン25を介して駆動され、装置10
全体をガイドレール26上で前後に移動させるよう構成
されている。
【0016】また、濾板開枠機構部22は、フィルター
プレス3(濾板2)の左右側方をそれぞれ前後に延びる
一対のボールネジ27を有する。そして、それら左右の
ボールネジ27には図7および図8に詳細に示すように
ボールネジナット28が螺着され、それらボールネジナ
ット28に移動側つかみ金具29がそれぞれ取り付けら
れている。
【0017】各移動側つかみ金具29には、左右方向に
出し入れ自在に移動側の濾板つかみ用の爪30が保持さ
れている。そして、各爪30の下部にはカムフォロー3
1がそれぞれ設けられている。また、開枠装置10の左
右底部には各ボールネジ28の長手方向に沿ってカムト
ラック板32がそれぞれ配置され、各カムトラック板3
2には、それぞれのカムフォロー31を係合させて各移
動側つかみ金具29の下方でそれら移動側つかみ金具2
9の移動軌跡の範囲で移動側つかみ金具29の前進に伴
い濾板2をつかんで開枠移動させる位置および濾板2か
ら退避する位置に移動側の濾板つかみ用の爪30を案内
するひし形環状の移動側ミゾカム33が形成されてい
る。こられ移動側ミゾカム33は、内側長辺部分が前進
用ミゾ部33Aを構成し外側長辺部分が後進用ミゾ部3
3Bを構成するものであって、それら前進用ミゾ部33
Aの前端および後進用ミゾ部33Bの後端には、濾板つ
かみ用の爪30の移動を順方向に規制するようキックバ
ネ34で付勢したガイド金具35がそれぞれ設けられて
いる。
【0018】開枠装置10の左右底部には、また、ボー
ルネジ27の内側に平行にガイドロッド36がそれぞれ
設けられ、これらガイドロッド36が移動側の濾板つか
み用の爪30に貫通保持せしめられている。また、各移
動側つかみ金具29の後方には固定側つかみ金具37が
配置されている。そして、各固定側つかみ金具37には
上記ガイドロッド36に前後移動自在に取り付けられた
固定側の濾板つかみ用の爪38が左右方向に出し入れ自
在に保持されている。そして、各爪38の下部にはカム
フォロー39がそれぞれ設けられ、上記カムトラック板
32には、これら固定側のカムフォロー39を係合させ
て各固定側つかみ金具37の下方で固定側の爪38の移
動軌跡の範囲で移動側の爪30の進退移動に伴うガイド
ロッド36の移動に伴い後方側の濾板2をつかんで固定
させる位置および濾板2から退避する位置に固定側の濾
板つかみ用の爪38を移動させる短辺状の固定側ミゾカ
ム40が形成されている。
【0019】開枠装置10の上部には濾板開枠機構部2
2および掻き落とし機構部23を駆動する一つの開枠駆
動モータ41が配置されている。そして、この開枠駆動
モータ41の駆動力を濾板開枠機構部22に伝達するた
め、装置10の後部左右側方に、磁力作用によってトル
ク伝達を行う所謂パーマヒストルクコントローラ42を
上端に装備しマイタギヤ43を下端に装備し該マイタギ
ヤ43がボールネジ27後端のギヤ44に螺合する開枠
垂直軸45が配置され、また、開枠駆動モータ41の駆
動力を各開枠垂直軸のパーマヒストルクコントローラ4
2に伝達するよう左右にチェーン伝動装置46が配設さ
れている。
【0020】掻き落とし機構部23は、フィルタープレ
ス3(濾板2)の上方に垂直に延びる左右一対の丸ラッ
ク47と、その一対の丸ラック47の下端に下方に開く
よう取り付けた左右一対の樹脂製の掻き落とし板48
と、それら掻き落とし板48の間にあってこれら掻き落
とし板48を開く方向に付勢する圧縮バネ49とで構成
されている。そして、掻き落とし機構部23に開枠駆動
モータ41の駆動力を伝達するため、掻き落とし機構部
23の上方に左右水平に配置されたギヤ軸50と、該ギ
ヤ軸50の中央に設けられ開枠駆動モータ41の駆動力
を受けるウォームギヤ51と、ギヤ軸50の両端部に左
右の丸ラック47に噛み合うよう設けられた平歯車52
とからなるギヤ装置53が配置されている。
【0021】開枠装置10には、また、掻き落とし板4
8が下降する時に図9に示すように濾板間に案内するよ
う開枠フレーム20にガイド54が付設されている。
【0022】この汚泥脱水機1の電装・配管系統は図1
0〜図12に示すとおりで、油圧ポンプユニット6は油
圧ポンプ60およびそれを駆動する油圧ポンプ用モータ
61と、オイルライン62と、油路切り換え用のソレノ
イドバルブ63とで構成されている。また、脱水ポンプ
ユニット7は、脱水ポンプ70およびそれを駆動する脱
水ポンプ用モータ71と、脱水ライン72と、脱水ポン
プ70吐出側の脱水ラインチャッキ弁73とで構成され
ている。また、エアーブローユニット8は、エアーブロ
ー弁(ソレノイドバルブ)81と、脱水ラインに接続さ
れたエアーライン82と、エアーブローチャッキ弁83
と、フィルターレギュレータ84等で構成されている。
また、検圧ユニット9は、脱水ライン72に接続された
エアータンク90と、圧力計91と、脱水ポンプ運転圧
を検出する運転用圧力スイッチ92と、脱水ポンプ非常
圧を検出する非常用圧力スイッチ93とで構成されてい
る。そして、エアータンク90の入口側には残圧排出ラ
イン94が接続され、この残圧排出ライン94にソレノ
イド式の残圧排出弁95および手動残圧排出弁96が並
列配置されている。また、脱水受皿12移動用のエアー
シリンダ121と、該エアーシリンダ121の作動位置
を切り替えるソレノイドバルブ122が設けられてい
る。脱水受皿12は、脱水時には前進位置で水を受けて
集水管14へ流し、脱水完了後スラッジをコンテナ13
に落とす時は後退位置に移動する。また、センサ類とし
は、丸ラック47に対向して掻き落とし板48の上限位
置を検出する上限リフトセンサ101および同下限位置
を検出する下限リフトセンサ102が設けられ、開枠装
置移動の後端リミット位置を検出する開枠移動後端リミ
ットセンサ103と同前端リミット位置を検出する開枠
移動前端リミットセンサ104が設けられている。
【0023】開枠装置10の動作は次のとおりである。 (1)開枠駆動モータ41が運転され、駆動力がチェー
ン伝動装置46を介して左右両側のパーマヒストルクコ
ントローラ42に伝達され、両開枠垂直軸45に伝達さ
れる。 (2)開枠垂直軸45の回転が下端のマイターギヤ43
により水平駆動に変換されて両ボールネジ27に伝達さ
れる。 (3)両ボールネジ27が回転し、移動側つかみ金具2
9が前進する。そして、移動側の爪30が移動側ミゾカ
ム33に案内されて両側から濾板2に向かって移動し、
濾板2をつかむ。この時、固定側つかみ金具37も前進
し、固定側の爪38が後方の濾板2をつかんで固定す
る。 (4)移動側の爪30は濾板2をつかんだまま更にボー
ルネジ27が回転することにより移動側ミゾカム33の
前進用ミゾ部33Aに沿って規定位置まで移動する。 (5)規定位置でボールネジ27にトルクがかかり、パ
ーマヒストルクコントローラ42においてトルク伝達が
遮断されてボールネジ27の回転が停止する。 (6)ボールネジ27が停止した後も開枠駆動モータ4
1の運転が続き、掻き落とし機構部23の掻き落とし板
48は下降してスラッジを掻き落とす。 (7)掻き落とし板48が規定位置まで下降し掻き落と
しが終了すると、開枠駆動モータ41が逆転し、再度パ
ーマヒストルクコントローラ42によってトルクが伝達
され、ボールネジ27が逆転駆動される。 (8)ボールネジ27が逆転し始めると、移動側つかみ
金具29の爪30はガイド金具35に規制されて濾板2
から離れる方向に移動し、後進用ミゾ部33Bに沿って
後進する。また、掻き落とし板48は上昇する。 (9)移動側つかみ金具29が原点位置に復帰し、固定
側つかみ金具37も同時に原点位置に復帰し、停止す
る。また、掻き落とし板48は上部規定位置に停止す
る。こうして一つの開枠動作が終了する。 (10)自動操作時は、開枠装置10はフレーム20ご
と次の濾板位置まで移動し、同じ開枠動作を繰り返す。
【0024】ここで、掻き落とし板48による掻き落と
し動作は次のとおりである。 (1)開枠駆動モータ41が運転されると同時に駆動力
が両丸ラック47に伝達され、掻き落とし板48が下降
を始める。 (2)濾板開枠が終了した後のタイミングで掻き落とし
板48がガイド54を通過する。 (3)掻き落とし板48は開枠した濾板間を下降し、濾
板に張られた濾布に付着しているスラッジを掻き落と
す。 (4)掻き落とし板48は下降して停止する。 (5)開枠駆動モータ41が逆転し掻き落とし板48は
上昇する。 (6)掻き落とし板48は上昇位置で停止する。
【0025】以上、本発明を汚泥脱水機に適用した一実
施例を説明したが、本発明はこの実施例に限定されるも
のではなく、また、汚泥以外に、例えば食品等の生産工
程における各種原液の脱水等にも適用できるものであ
る。
【0026】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、開枠時に濾布からスラッジを効率的に掻き落として
高い脱水効率を維持するようにでき、しかも、濾板開枠
のための機構とスラッジ掻き落としのための機構とを一
つの駆動モータによって駆動するので、製造コストを抑
え重量を低減するようにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の汚泥脱水機の全体組立構造
を示す左側面図である。
【図2】本発明の一実施例の汚泥脱水機の全体組立構造
を示す正面図である。
【図3】本発明の一実施例の汚泥脱水機の全体組立構造
を示す平面図である。
【図4】本発明の一実施例の汚泥脱水機における開枠部
組立構造を示す左側面図である。
【図5】本発明の一実施例の汚泥脱水機における開枠部
組立構造を示す正面図である。
【図6】本発明の一実施例の汚泥脱水機における開枠部
組立構造を示す平面図である。
【図7】本発明の一実施例の汚泥脱水機における開枠装
置の濾板開枠機構部右側部分の詳細構造を示す側面図で
ある。
【図8】本発明の一実施例の汚泥脱水機における開枠装
置の濾板開枠機構部右側部分の詳細構造を示す平面図で
ある。
【図9】本発明の一実施例の汚泥脱水機における開枠装
置の掻き落とし機構部の詳細構造および動作を示す側面
図である。
【図10】本発明の一実施例の汚泥脱水機の電装・配管
系統を示す左側面図である。
【図11】本発明の一実施例の汚泥脱水機の電装・配管
系統を示す正面図である。
【図12】本発明の一実施例の汚泥脱水機の電装・配管
系統を示す平面図である。
【符号の説明】
1 汚泥脱水機 2 濾板(濾布) 3 フィルタープレス 10 開枠装置 20 開枠フレーム 21 装置移動機構部 22 濾板拡開機構部 23 掻き落とし機構部 27 ボールネジ 28 ボールネジナット 29 移動側つかみ金具 30 爪 31 カムフォロー 33 移動側ミゾカム 33A 前進用ミゾ部 33B 後進用ミゾ部 34 キックバネ 35 ガイド金具 36 ガイドロッド 37 固定側つかみ金具 38 爪 39 カムフォロー 40 固定側ミゾカム 41 開枠駆動モータ 42 パーマヒストルクコントローラ 43 マイタギヤ 45 開枠垂直軸 46 チェーン伝動装置 47 丸ラック 48 掻き落とし板 49 圧縮バネ 50 ギヤ軸 51 ウォームギヤ 52 平歯車 53 ギヤ装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 濾布を保持した濾板を前後に複数枚重ね
    合わせて濾板間に脱水室を形成するフィルタープレス
    と、該フィルタープレスを締め付ける油圧ジャッキと、
    該油圧ジャッキにより締め付けたフィルタープレスの濾
    板間にスラリーを圧入する脱水ポンプと、前記フィルタ
    ープレスの濾板間を広げて脱水後のスラッジを排出する
    開枠装置とからなる脱水機において、前記開枠装置を、
    装置全体を任意の濾板の位置に順次移動させる装置移動
    機構部と、任意の濾板の位置において濾板間を広げる濾
    板拡開機構部と、濾板間を広げた状態で濾布からスラッ
    ジを掻き落とす掻き落とし機構部とで構成するととも
    に、前記濾板開枠機構部および前記掻き落とし機構部を
    一つの駆動モータにより駆動するものとしたことを特徴
    とする脱水機。
  2. 【請求項2】 前記開枠装置の濾板拡開機構部として、
    前記フィルタープレスの側方を前後に延びるボールネジ
    と、該ボールネジに螺着するボールネジナットに取り付
    けた移動側つかみ金具と、該移動側つかみ金具に左右出
    し入れ自在に保持した移動側の濾板つかみ用の爪と、該
    爪の下部に設けたカムフォローと、前記カムフォローを
    係合せしめ前記移動側つかみ金具の下方で該金具の移動
    軌跡の範囲にあって前記移動側つかみ金具の前進に伴い
    濾板をつかんで開枠移動させる位置および濾板から退避
    する位置に移動側の前記濾板つかみ用の爪を案内するひ
    し形環状の移動側ミゾカムと、該ミゾカムの前進用ミゾ
    部の前端および後進用ミゾ部の後端にあって前記濾板つ
    かみ用の爪の移動を順方向に規制するようキックバネで
    付勢した一対のガイド金具と、前記ボールネジと平行に
    配置し前記移動側の濾板つかみ用の爪に貫通保持せしめ
    たガイドロッドと、前記移動側つかみ金具の後方に配置
    した固定側つかみ金具と、前記ガイドロッドに前後移動
    自在に取り付け前記固定側つかみ金具に左右出し入れ自
    在に保持せしめた固定側の濾板つかみ用の爪と、該爪の
    下部に設けたカムフォローと、該カムフォローを係合せ
    しめ前記固定側つかみ金具の下方で前記固定側の濾板つ
    かみ用の爪の移動軌跡の範囲にあって、前記移動側の濾
    板つかみ用の爪の濾板に対する進退移動に伴う前記ガイ
    ドロッドの移動に伴い後方側の濾板をつかんで固定させ
    る位置および濾板から退避する位置に固定側の前記濾板
    つかみ用の爪を移動させる短辺状の固定側ミゾカムを設
    け、前記濾板開枠機構部および前記掻き落とし機構部を
    駆動する前記駆動モータを該開枠装置の上部に配置し、
    前記駆動モータの駆動力を前記濾板開枠機構部に伝達す
    る開枠駆動力伝達機構として、上端にパーマヒストルク
    コントローラが装備され下端にマイタギヤが装備され該
    マイタギヤが前記ボールネジ後端に装備されたギヤに螺
    合するよう配置された垂直軸と、前記駆動モータの駆動
    力を前記パーマヒストルクコントローラを介して前記垂
    直軸に伝達するチェーン伝動装置を設けた請求項1記載
    の脱水機。
  3. 【請求項3】 前記開枠装置の掻き落とし機構として、
    前記フィルタープレスの上方に垂直に延びる丸ラック
    と、該丸ラックの下端に下方に開くよう取り付けた左右
    一対の掻き落とし板と、それら掻き落とし板の間にあっ
    てこれら掻き落とし板を開く方向に付勢する圧縮バネを
    設け、前記駆動モータの駆動力を前記掻き落とし機構部
    に伝達する掻き落とし駆動力伝達機構として、水平に配
    置した軸に前記駆動モータの駆動力を受けるウォームギ
    ヤと前記丸ラックに噛み合う平歯車とを装備してなるギ
    ヤ装置を設けた請求項1または2記載の脱水機。
JP7132731A 1995-05-02 1995-05-02 脱水機 Pending JPH08299709A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109534648A (zh) * 2019-01-18 2019-03-29 张丽丽 一种污泥处理用压滤机
CN114392591A (zh) * 2021-12-28 2022-04-26 黑龙江省农业科学院经济作物研究所 一种固氮根瘤菌菌剂固液分离装置

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