JPH08299693A

JPH08299693A - 物干し用具

Info

Publication number: JPH08299693A
Application number: JP10981195A
Authority: JP
Inventors: Taiji Tsukuda; 泰二佃
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1995-05-08
Filing date: 1995-05-08
Publication date: 1996-11-19

Abstract

(57)【要約】【目的】洗濯物等を乾燥させるための物干し用具に関
する【構成】一対の支柱(1),(1) に竿体(2) を横架して門
形に構成し、各支柱(1) に物干しアーム(3) を着脱自在
に掛合するための掛合溝(4) を多数形成するとともに、
竿体(2) には、前記物干しアーム(3) を着脱自在、か
つ、スライド自在に掛合するレール部(5) を形成し、物
干しアーム(3) を取付位置及び取付本数を変更自在に取
付可能として、支柱(1) には放射状かつ多段に取付自在
とする一方、竿体(2) には、長手方向に自由間隔で取付
可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、洗濯物等を乾燥させる
ための物干し用具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、物干し用具の一形態として代表的
な物干し竿は、竿本体を支柱あるいは上方より吊下した
フックに掛けわたし、同竿本体に、被乾燥物である洗濯
物等を直接、あるいは、ハンガー等を介して吊るして乾
燥させていた。

【０００３】また、多数の被乾燥物を、場所を取らずに
効率よく干すために、衣類等を掛ける多数のハンガーを
並列に連結したものや、多数の物干しアームを放射状に
開いて使用するもの等の吊り下げ式物干し用具を利用
し、これらを前記竿本体やその他の吊り下げ具等に吊る
して洗濯物等を乾燥させることが一般的である。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところが、上記物干し
竿は、被乾燥物は竿本体のみにしか掛けることができな
いのでたくさんの被乾燥物を同時に干すことができず、
また、吊り下げ式物干し用具を使用した場合、使用中は
よいが、不使用時には物干し用具自体が邪魔となり、例
えば、ベランダ等に吊下していると、ベランダで人が活
動しようとしても丁度物干し用具が上半身に当たる位置
にあるので非常に動きづらい。

【０００５】本発明は、上記課題を解決することのでき
る物干し用具を提供することを目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、一対の支柱に
竿体を横架して門形に構成し、各支柱に物干しアームを
着脱自在に掛合するための掛合溝を多数形成するととも
に、竿体には、前記物干しアームを着脱自在、かつ、ス
ライド自在に掛合するレール部を形成し、物干しアーム
を取付位置及び取付本数を変更自在に取付可能としたこ
とを特徴とする物干し用具に係るものである。

【０００７】また、本発明は以下の構成にも特徴を有す
る。

【０００８】（イ）支柱及び竿体を断面方形形状に形成
し、同支柱及び竿体の各面それぞれに上記掛合溝とレー
ル部とを形成し、多数の物干しアームを、支柱には放射
状かつ多段に取付自在とする一方、竿体には、長手方向
に自由間隔で取付可能とした。

【０００９】（ロ）支柱と竿体とを分解・組立自在に構
成した。

【００１０】（ハ）物干しアームに各種機能部を形成
し、同各種機能部により、ハンガー等を保持状態で吊下
可能、あるいは、ズボン等の端部を挟持可能とした。

【００１１】

【作用】本発明では、一対の支柱に竿体を横架して門形
に構成し、各支柱に物干しアームを着脱自在に掛合する
ための掛合溝を多数形成するとともに、竿体には、前記
物干しアームを着脱自在、かつ、スライド自在に掛合す
るレール部を形成し、物干しアームを取付位置及び取付
本数を変更自在に取付可能としている。そして、多数の
物干しアームを、支柱には放射状かつ多段に取付自在と
し、竿体には、長手方向に自由間隔で取付可能としてい
るので、洗濯物等の被乾燥物の量に対応することがで
き、自在物干しとして使用することができる。

【００１２】また、支柱と竿体とを分解・組立自在に構
成して、収納する場合も場所を取らない。

【００１３】物干しアームに各種機能部を形成し、同各
種機能部により、ハンガー等を保持状態で吊下可能、あ
るいは、ズボン等の端部を挟持可能として使い勝手を向
上させている。

【００１４】

【実施例】図１は本発明に係る物干し用具Ａの正面図で
あり、物干し用具Ａは、左右に起立する支柱1,1 の上端
に竿体２を横架して門形状に構成している。

【００１５】本実施例では、支柱１及び竿体２は断面方
形形状を形成しており（図５、図６参照）、支柱１の各
面には、後に詳述する物干しアーム３を着脱自在に掛合
するための掛合溝４を一定の間隔をあけて多数形成し、
竿体２の各面には、前記物干しアーム３を着脱自在、か
つ、スライド自在に掛合するレール部５を形成してい
る。

【００１６】かかる構成により、図１及び図２に示すよ
うに、物干しアーム３を取付位置及び取付本数を変更自
在に取付可能としている。

【００１７】すなわち、多数の物干しアーム３を、支柱
１には放射状かつ多段に取付自在とし、また、竿体２に
は、長手方向に自由間隔で取付可能としている。

【００１８】また、支柱1,1 と竿体２とは分解・組立自
在に構成しており、図３に示すように、支柱１の上端に
半球状の凸部11を設ける一方、竿体２の両端近傍には前
記凸部11に対応する凹部21を設けている。

【００１９】また、支柱１の各面下部には一端に枢支部
61を設け、同枢支部61に図示しないストッパー部を具備
する支持脚６を取付けている。同支持脚６は、不使用時
には図８に示すように、支柱１の各面下部に設けた脚収
納部12内に収納自在としている。

【００２０】すなわち、図８(a) に示すように、使用時
には４本の支持脚６をそれぞれ開脚させ、かつ、上記ス
トッパー部により支持脚６の開脚姿勢を保持可能とする
とともに、収納時には、図８(b) に示すように、前記し
た枢支部61回りに回動させて脚収納部12内に収納させる
ことができる。このときに、支持脚６は支柱１の側面か
ら突出しないように略面一となるようにしている。62は
枢支ピン、63は支持脚６の接地面に設けた滑り止めであ
る。

【００２１】このように、本発明に係る物干し用具Ａ
は、使用時には支柱1,1 の支持脚6,6を開脚状態として
起立させ、同支柱1,1 間に竿体２を掛けわたして洗濯物
等の被乾燥物Ｄを干すことが可能であり、不使用時や移
動する際には、支持脚6,6 を収納し、支柱１と竿体２と
を分解すれば、納屋等に収納する場合に保管場所をとら
ず、また、容易に移動することができる。

【００２２】次に、物干しアーム３について説明する。

【００２３】物干しアーム３は、図９及び図１０に示す
ように、各種機能部７を有しており、同各種機能部７に
よりハンガーＨ等を保持状態で吊下可能、あるいは、ズ
ボンやタオルＴ等の端部を挟持可能としている（図２、
図７参照）。

【００２４】また、アーム本体31の基端部に方形状に形
成した掛合部30を設け（図１１参照）、同掛合部30を支
柱１の掛合溝４や、竿体２のレール部５に掛合させて支
柱１及び竿体２に取付け可能としている。

【００２５】図１０に示したものは、竿体２の上下面か
ら水平姿勢で物干しアーム３を掛合できるように（図７
参照）、アーム本体31を基部から直角に折曲させてい
る。

【００２６】ところで、掛合部30は、図１２に示すよう
に、円板形状に形成することもできる。

【００２７】各種機能部７は、図９(b),(c) 、図１０
(b) に示すように、アーム本体31の中途及び先端に、あ
るいは、先端にハンガー係合用リング71を形成して構成
したものや、図９(a) 、図１０(a) に示すように、アー
ム本体31の先端に、上下両側、あるいは、片側のみに折
り返し片72を形成して、被乾燥物Ｄを保持状態でで干す
ことができるようにしたものがある。

【００２８】なお、71a はハンガー係合用リング71に設
けた係合溝であり、同溝71a にハンガーＨ等の吊下用フ
ック部を係合させることによりハンガーＨを安定した状
態で吊下することができる。

【００２９】また、図９(d),(e) に示すように、アーム
本体31自体を先端に向けて広幅状に形成したものや、ア
ーム本体31の中途から上方へ屈曲形成したもの等があ
り、被乾燥物Ｄが先端側から容易に抜け落ちたりするこ
とを防止している。

【００３０】かかる各種機能部７により、被乾燥物Ｄを
安定させた状態で干すことが可能となり、強風等によっ
て被乾燥物Ｄが、また、同被乾燥物Ｄを掛けたハンガー
Ｈ等が飛ばされたりすることがない。

【００３１】ここで、図１〜図７を参照しながら、掛合
溝４とレール部５について詳述する。

【００３２】先ず、支柱１に設けた掛合溝４について説
明すると、掛合溝４は、図１〜図３に示すように、支柱
１の高さ方向に、一定の間隔をあけて設けられており、
本実施例では、各掛合溝４を、直交して隣合う面により
形成される各角部に位置するように設け、物干しアーム
３を各面から放射状に、かつ、多段に取付自在としてい
る。

【００３３】掛合溝４は、図４に示すように、支柱１の
隣合う面において、一側から物干しアーム３の掛合部30
を挿入し、同掛合部30の挿入方向側端面30a が掛合溝４
の当接面41に当接したところで下方へスライドさせるこ
とにより（矢印ｆ参照）物干しアーム３を掛合できるよ
うに形成しており、物干しアーム３の掛合部30の挿入側
となる面にＴ字状の挿入孔4aが形成され、物干しアーム
３が突出する側の面にはＬ字状のアーム突出用孔4bが形
成されている。

【００３４】したがって、掛合溝４は見る面により外観
形状が異なることになり、かつ、それぞれの形状が一対
ずつ支柱１の各面に表れることになる。

【００３５】同掛合溝４の内部構造は、図４及び図５に
示すように、物干しアーム３を挿入させるために、支柱
１の一側面から同面に対向する面に向けて、掛合部30と
アーム本体31が通過できる形状に第一溝42を設け、さら
に、掛合部30とアーム本体31とを所定量だけ下方へスラ
イドさせるための第二溝43を前記第一溝42に連続させた
状態で支柱１の下方に向けて設けている。

【００３６】すなわち、一定の厚みと幅を有するアーム
本体31と、同アーム本体31の端部に一体的に設けられ、
アーム本体31よりも広い面積で、かつ、アーム本体31よ
りも薄い板厚の掛合部30とが、物干しアーム３を水平に
した状態で支柱１に対して側面から水平方向へ挿入で
き、さらに、その位置から下方へ垂直にスライド下降で
きるだけの空間が、支柱１の内部における４つの角部に
形成されることになる。

【００３７】一方、竿体２に設けたレール部５は、図１
〜３に示すように、竿体２の各面中央に、竿体２の略全
長にわたって形成されている。

【００３８】レール部５の左右両端側には、物干しアー
ム３の掛合部30を案内するためのガイド溝51を設けてい
る。

【００３９】図３に示すように、同ガイド溝51はレール
部５と同幅であり、図６に示すように、掛合部30の挿入
側形状は、先の掛合溝４の挿入孔4aと同じＴ字状となっ
ており、かつ、図７に示すよに、レール部５の横断面形
状もＴ字状となっている。図６において、52は掛合部用
溝部、53はアーム突出用溝部である。

【００４０】そして、上記ガイド溝51から物干しアーム
３の掛合部30を挿入させ、レール部５に達したところ
で、左右方向に掛合状態を保ちながら位置決め自在にス
ライドさせることできる。

【００４１】図１２に示したものは、レール部５の他の
実施態様を示したもので、掛合部用溝部52が略円形とな
っており、この場合、物干しアーム３の掛合部30は球状
となる。

【００４２】以上説明してきたように、本発明に係る物
干し用具Ａは、被乾燥物Ｄの分量や種類にに応じて、適
宜、物干しアーム３を増減したり、配設位置を変えたり
することにより、また、その種類を使い分けることによ
って効率的な干物作業を行える。

【００４３】また、使い勝手がよく、さらに、多量の被
乾燥物Ｄに十分対応することが可能となる。

【００４４】さらに、不使用時に物干しアーム３を外せ
ば、物干し用具Ａをベランダ等に置いていても人の動き
の邪魔にならない。

【００４５】しかも、分解・組立自在となっているの
で、移動する場合にも容易であり、納屋等に収納する場
合も場所を取らない。しかも、支持脚６を支柱１に収納
自在としているので、収納時には支柱１に突起物がなく
なって扱いやすい。

【００４６】

【発明の効果】本発明では、以下の効果を奏する。

【００４７】一対の支柱に竿体を横架して門形に構成
し、各支柱に物干しアームを着脱自在に掛合するための
掛合溝を多数形成するとともに、竿体には、前記物干し
アームを着脱自在、かつ、スライド自在に掛合するレー
ル部を形成し、物干しアームを取付位置及び取付本数を
変更自在に取付可能としたことにより、被乾燥物の分量
や種類にに応じて、適宜、物干しアームを増減したり、
配設位置を変えたりすることにより、また、その種類を
使い分けることによって効率的な干物作業を行える。

【００４８】支柱及び竿体を断面方形形状に形成し、
同支柱及び竿体の各面それぞれに上記掛合溝とレール部
とを形成し、多数の物干しアームを、支柱には放射状か
つ多段に取付自在とする一方、竿体には、長手方向に自
由間隔で取付可能としたことにより、使い勝手が向上
し、多量の被乾燥物にも十分対応できる。

【００４９】さらに、不使用時に物干しアームを外せ
ば、物干し用具をベランダ等に置いていても人の動きの
邪魔にならない。

【００５０】支柱と竿体とを分解・組立自在に構成し
たことにより、納屋等に収納する場合に保管場所をとら
ず、また、容易に移動することもできる。

【００５１】物干しアームに各種機能部を形成し、同
各種機能部により、ハンガー等を保持状態で吊下可能、
あるいは、ズボン等の端部を挟持可能としたことによ
り、被乾燥物を安定させた状態で干すことが可能とな
り、強風等によって被乾燥物が、また、同被乾燥物を掛
けたハンガー等が飛ばされたりすることがない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る物干し用具の正面図である。

【図２】物干しアームの取付状態を示す説明図である。

【図３】要部の説明図である。

【図４】掛合溝の説明図である。

【図５】図３のＩ−Ｉ線における断面図である。

【図６】図１のＩ−Ｉ線における断面図である。

【図７】竿体に物干しアームを取付けた状態を示す説明
図である。

【図８】支柱に設けた支持脚の説明図である。

【図９】物干しアームの説明図である。

【図１０】物干しアームの説明図である。

【図１１】物干しアームの掛合部の説明図である。

【図１２】物干しアームの掛合部の一形態を示す説明図
である。

【図１３】レール部の一形態を示す断面図である。

【符号の説明】

Ａ物干し用具１支柱２竿体３物干しアーム４掛合溝５レール部６支持脚７機能部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】一対の支柱(1),(1) に竿体(2) を横架し
て門形に構成し、各支柱(1) に物干しアーム(3) を着脱
自在に掛合するための掛合溝(4) を多数形成するととも
に、竿体(2) には、前記物干しアーム(3) を着脱自在、
かつ、スライド自在に掛合するレール部(5) を形成し、
物干しアーム(3) を取付位置及び取付本数を変更自在に
取付可能としたことを特徴とする物干し用具。
【請求項２】支柱(1) 及び竿体(2) を断面方形形状に
形成し、同支柱(1)及び竿体(2) の各面それぞれに上記
掛合溝(4) とレール部(5) とを形成し、多数の物干しア
ーム(3) を、支柱(1) には放射状かつ多段に取付自在と
する一方、竿体(2) には、長手方向に自由間隔で取付可
能としたことを特徴とする請求項１記載の物干し用具。
【請求項３】支柱(1) と竿体(2) とを分解・組立自在
に構成したことを特徴とする請求項１または２に記載の
物干し用具。
【請求項４】物干しアーム(3) に各種機能部(7) を形
成し、同各種機能部により、ハンガー等を保持状態で吊
下可能、あるいは、ズボン等の端部を挟持可能としたこ
とを特徴とする請求項１〜４のいずれかに記載の物干し
用具。