JPH08299458A - 投薬制御装置 - Google Patents
投薬制御装置Info
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- JPH08299458A JPH08299458A JP7114998A JP11499895A JPH08299458A JP H08299458 A JPH08299458 A JP H08299458A JP 7114998 A JP7114998 A JP 7114998A JP 11499895 A JP11499895 A JP 11499895A JP H08299458 A JPH08299458 A JP H08299458A
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- medication
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 患者の循環動態を監視し、必要に応じて自動
的に循環作動薬を投与し、患者の循環動態を安定化す
る。 【構成】 マイクロコンピュータ5は、定期的に、脈波
検出部200を介して患者の脈波を取り込み、脈波の間
隔を算出して生体の状態の解析を行う。そして、RR5
0等の生体の状態が所定の条件を満足した場合に第1投
薬部300または第2投薬部400によりαブロッカま
たはβブロッカを患者に投与し、患者の循環動態を安定
した状態に保つ。
的に循環作動薬を投与し、患者の循環動態を安定化す
る。 【構成】 マイクロコンピュータ5は、定期的に、脈波
検出部200を介して患者の脈波を取り込み、脈波の間
隔を算出して生体の状態の解析を行う。そして、RR5
0等の生体の状態が所定の条件を満足した場合に第1投
薬部300または第2投薬部400によりαブロッカま
たはβブロッカを患者に投与し、患者の循環動態を安定
した状態に保つ。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、脈波から得られる生
体の状態に基づいて患者への投薬を制御する投薬制御装
置に関する。
体の状態に基づいて患者への投薬を制御する投薬制御装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】高血圧症、心不全等、循環器系に疾患を
有する患者は、循環動態の挙動が不安定である場合が多
いため、常時、その容体を監視し、危険な状態に陥らな
いようにする必要がある。ここで、循環器系の挙動を左
右する要素としては、α受容体、β受容体、コリン受容
体、ACE受容体などが知られている。そこで、αブロ
ッカ、βブロッカ、カルシウムブロッカ、ACE阻害剤
といった循環作動薬を患者に投与することで循環系の状
態を制御し、患者の循環動態の挙動を安定化するといっ
た処置が採られている。
有する患者は、循環動態の挙動が不安定である場合が多
いため、常時、その容体を監視し、危険な状態に陥らな
いようにする必要がある。ここで、循環器系の挙動を左
右する要素としては、α受容体、β受容体、コリン受容
体、ACE受容体などが知られている。そこで、αブロ
ッカ、βブロッカ、カルシウムブロッカ、ACE阻害剤
といった循環作動薬を患者に投与することで循環系の状
態を制御し、患者の循環動態の挙動を安定化するといっ
た処置が採られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な循環作動薬の投与は、患者の容体が正常状態から逸脱
した場合にタイムリーに行わなければならないため、医
師等は患者の容体を常時監視していなくてはならず、そ
のために多大なる労力を要する。また、症状の重い病人
は、常時といって構わない位の頻度で循環作動薬の投与
を受けねばならないので、この投与を受けるだけのため
に病院のベッドに寝たきりになっていなければならな
い。
な循環作動薬の投与は、患者の容体が正常状態から逸脱
した場合にタイムリーに行わなければならないため、医
師等は患者の容体を常時監視していなくてはならず、そ
のために多大なる労力を要する。また、症状の重い病人
は、常時といって構わない位の頻度で循環作動薬の投与
を受けねばならないので、この投与を受けるだけのため
に病院のベッドに寝たきりになっていなければならな
い。
【0004】この発明は上述した事情に鑑みてなされた
ものであり、患者の循環動態を監視しその結果に基づい
て必要な投薬を行うことができる投薬制御装置を提供す
ることを目的とする。
ものであり、患者の循環動態を監視しその結果に基づい
て必要な投薬を行うことができる投薬制御装置を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、請求項1記載の発明は、患者から所定時間分の脈
波を定期的に取り込む脈波検出手段と、前記所定時間内
に取り込まれた脈波の時間間隔の変動情報をもとに生体
の状態を作成する脈波解析手段と、前記生体の状態が所
定の条件を満足する場合に投薬を指令する投薬制御手段
とを具備することを特徴とする。また、請求項2記載の
発明は、請求項1記載の発明において、前記患者の血圧
を測定する手段を有し、前記投薬制御手段は、前記生体
の状態が所定の条件を満足し、かつ、該血圧が所定の値
になった場合に投薬を指令することを特徴とする。
めに、請求項1記載の発明は、患者から所定時間分の脈
波を定期的に取り込む脈波検出手段と、前記所定時間内
に取り込まれた脈波の時間間隔の変動情報をもとに生体
の状態を作成する脈波解析手段と、前記生体の状態が所
定の条件を満足する場合に投薬を指令する投薬制御手段
とを具備することを特徴とする。また、請求項2記載の
発明は、請求項1記載の発明において、前記患者の血圧
を測定する手段を有し、前記投薬制御手段は、前記生体
の状態が所定の条件を満足し、かつ、該血圧が所定の値
になった場合に投薬を指令することを特徴とする。
【0006】また、請求項3記載の発明は、請求項2記
載の発明において、前記脈波解析手段は、隣接する脈波
の時間間隔を算出し、連続する該時間間隔の変動量が所
定時間を越える個数を前記生体の状態として出力するこ
とを特徴とする。また、請求項4記載の発明は、請求項
2記載の発明において、前記脈波解析手段は、隣接する
脈波の時間間隔を算出し、該時間間隔の変動に対してス
ペクトル分析を行い、該分析により得られたスペクトル
成分のうち低周波側の成分の振幅値を前記生体の状態と
して出力することを特徴とする。
載の発明において、前記脈波解析手段は、隣接する脈波
の時間間隔を算出し、連続する該時間間隔の変動量が所
定時間を越える個数を前記生体の状態として出力するこ
とを特徴とする。また、請求項4記載の発明は、請求項
2記載の発明において、前記脈波解析手段は、隣接する
脈波の時間間隔を算出し、該時間間隔の変動に対してス
ペクトル分析を行い、該分析により得られたスペクトル
成分のうち低周波側の成分の振幅値を前記生体の状態と
して出力することを特徴とする。
【0007】また、請求項5記載の発明は、請求項2記
載の発明において、前記脈波解析手段は、隣接する脈波
の時間間隔を算出し、該時間間隔の変動に対してスペク
トル分析を行い、該分析により得られたスペクトル成分
のうち高周波側の成分の振幅値を前記生体の状態として
出力することを特徴とする。また、請求項6記載の発明
は、請求項2記載の発明において、前記脈波解析手段
は、隣接する脈波の時間間隔を算出し、該時間間隔の変
動に対してスペクトル分析を行い、該分析により得られ
た低周波のスペクトル成分の振幅と高周波のスペクトル
成分の振幅の比を求めて前記生体の状態として出力する
ことを特徴とする。
載の発明において、前記脈波解析手段は、隣接する脈波
の時間間隔を算出し、該時間間隔の変動に対してスペク
トル分析を行い、該分析により得られたスペクトル成分
のうち高周波側の成分の振幅値を前記生体の状態として
出力することを特徴とする。また、請求項6記載の発明
は、請求項2記載の発明において、前記脈波解析手段
は、隣接する脈波の時間間隔を算出し、該時間間隔の変
動に対してスペクトル分析を行い、該分析により得られ
た低周波のスペクトル成分の振幅と高周波のスペクトル
成分の振幅の比を求めて前記生体の状態として出力する
ことを特徴とする。
【0008】また、請求項7記載の発明は、請求項1な
いし6のいずれかの項記載の発明において、前記脈波検
出手段は、脈圧を測定することにより前記脈波の検出を
行うことを特徴とする。また、請求項8記載の発明は、
請求項1ないし6のいずれかの項記載の発明において、
前記脈波検出手段は、皮膚下の血管に光を照射して、該
血管によって反射された反射光を受光することにより前
記脈波の検出を行うことを特徴とする。また、請求項9
記載の発明は、請求項2ないし6のいずれかの項記載の
発明において、前記脈波解析手段、前記投薬制御手段、
および前記血圧測定手段を内蔵したケースを有し、該ケ
ースはネックレスの鎖に取り付けられ、前記脈波検出手
段は、前記ケースが前記ネックレスの鎖へ取り付けら
れ、皮膚下の血管に対して光を照射する発光素子と、前
記光が前記皮膚下の血管によって反射された反射光を受
光する光センサとからなる光電式脈波センサであること
を特徴とする。
いし6のいずれかの項記載の発明において、前記脈波検
出手段は、脈圧を測定することにより前記脈波の検出を
行うことを特徴とする。また、請求項8記載の発明は、
請求項1ないし6のいずれかの項記載の発明において、
前記脈波検出手段は、皮膚下の血管に光を照射して、該
血管によって反射された反射光を受光することにより前
記脈波の検出を行うことを特徴とする。また、請求項9
記載の発明は、請求項2ないし6のいずれかの項記載の
発明において、前記脈波解析手段、前記投薬制御手段、
および前記血圧測定手段を内蔵したケースを有し、該ケ
ースはネックレスの鎖に取り付けられ、前記脈波検出手
段は、前記ケースが前記ネックレスの鎖へ取り付けら
れ、皮膚下の血管に対して光を照射する発光素子と、前
記光が前記皮膚下の血管によって反射された反射光を受
光する光センサとからなる光電式脈波センサであること
を特徴とする。
【0009】また、請求項10記載の発明は、請求項2
ないし6のいずれかの項記載の発明において、前記脈波
解析手段、前記投薬制御手段、および前記血圧測定手段
を内蔵したケースを有し、該ケースは眼鏡のフレームの
蔓に取り付けられ、前記脈波検出手段は、皮膚下の血管
に対して光を照射する発光素子と、前記光が前記皮膚下
の血管によって反射された反射光を受光する光センサと
からなる光電式脈波センサであることを特徴とする。ま
た、請求項11記載の発明は、請求項2ないし10のい
ずれかの項記載の発明において、望ましい生体の状態が
予め格納されたメモリを有し、前記投薬制御手段は、前
記脈波解析手段が抽出した生体の状態と、該メモリに格
納された生体の状態を比較して、前記患者が鎮静状態に
あると判定した場合には、前記患者へαブロッカを投与
することを特徴とする。
ないし6のいずれかの項記載の発明において、前記脈波
解析手段、前記投薬制御手段、および前記血圧測定手段
を内蔵したケースを有し、該ケースは眼鏡のフレームの
蔓に取り付けられ、前記脈波検出手段は、皮膚下の血管
に対して光を照射する発光素子と、前記光が前記皮膚下
の血管によって反射された反射光を受光する光センサと
からなる光電式脈波センサであることを特徴とする。ま
た、請求項11記載の発明は、請求項2ないし10のい
ずれかの項記載の発明において、望ましい生体の状態が
予め格納されたメモリを有し、前記投薬制御手段は、前
記脈波解析手段が抽出した生体の状態と、該メモリに格
納された生体の状態を比較して、前記患者が鎮静状態に
あると判定した場合には、前記患者へαブロッカを投与
することを特徴とする。
【0010】また、請求項12記載の発明は、請求項2
ないし10のいずれかの項記載の発明において、望まし
い生体の状態が予め格納されたメモリを有し、前記投薬
制御手段は、前記脈波解析手段が抽出した生体の状態
と、該メモリに格納された生体の状態を比較して、前記
患者が興奮状態にあると判定した場合には、前記患者へ
βブロッカを投与することを特徴とする。
ないし10のいずれかの項記載の発明において、望まし
い生体の状態が予め格納されたメモリを有し、前記投薬
制御手段は、前記脈波解析手段が抽出した生体の状態
と、該メモリに格納された生体の状態を比較して、前記
患者が興奮状態にあると判定した場合には、前記患者へ
βブロッカを投与することを特徴とする。
【0011】
【作用】請求項1記載の発明によれば、脈波検出手段が
患者から定期的に取り込んだ所定時間分の脈波の時間間
隔の変動情報から、脈波解析手段が生体の状態を作成し
て、この生体の状態が所定の条件を満足する場合に投薬
制御手段が投薬の指令を行う。また、請求項2記載の発
明によれば、生体の状態を作成するにあたって患者の血
圧を測定し、生体の状態と血圧が共に所定の条件を満足
した場合に、投薬制御手段が投薬を指令する。
患者から定期的に取り込んだ所定時間分の脈波の時間間
隔の変動情報から、脈波解析手段が生体の状態を作成し
て、この生体の状態が所定の条件を満足する場合に投薬
制御手段が投薬の指令を行う。また、請求項2記載の発
明によれば、生体の状態を作成するにあたって患者の血
圧を測定し、生体の状態と血圧が共に所定の条件を満足
した場合に、投薬制御手段が投薬を指令する。
【0012】また、請求項3記載の発明によれば、脈波
解析手段が、隣接する脈波の時間間隔を算出し、連続す
る該時間間隔の変動量が所定時間を越える個数を生体の
状態として出力する。また、請求項4記載の発明によれ
ば、脈波解析手段が、隣接する脈波の時間間隔を算出
し、該時間間隔の変動に対してスペクトル分析を行い、
該分析により得られたスペクトル成分のうち低周波側の
成分の振幅値を生体の状態として出力する。
解析手段が、隣接する脈波の時間間隔を算出し、連続す
る該時間間隔の変動量が所定時間を越える個数を生体の
状態として出力する。また、請求項4記載の発明によれ
ば、脈波解析手段が、隣接する脈波の時間間隔を算出
し、該時間間隔の変動に対してスペクトル分析を行い、
該分析により得られたスペクトル成分のうち低周波側の
成分の振幅値を生体の状態として出力する。
【0013】また、請求項5記載の発明によれば、脈波
解析手段が、隣接する脈波の時間間隔を算出し、該時間
間隔の変動に対してスペクトル分析を行い、該分析によ
り得られたスペクトル成分のうち高周波側の成分の振幅
値を生体の状態として出力する。また、請求項6記載の
発明によれば、脈波解析手段が、隣接する脈波の時間間
隔を算出し、該時間間隔の変動に対してスペクトル分析
を行い、該分析により得られた低周波のスペクトル成分
の振幅と高周波のスペクトル成分の振幅の比を求めて生
体の状態として出力する。
解析手段が、隣接する脈波の時間間隔を算出し、該時間
間隔の変動に対してスペクトル分析を行い、該分析によ
り得られたスペクトル成分のうち高周波側の成分の振幅
値を生体の状態として出力する。また、請求項6記載の
発明によれば、脈波解析手段が、隣接する脈波の時間間
隔を算出し、該時間間隔の変動に対してスペクトル分析
を行い、該分析により得られた低周波のスペクトル成分
の振幅と高周波のスペクトル成分の振幅の比を求めて生
体の状態として出力する。
【0014】また、請求項8記載の発明によれば、発光
素子から皮膚の下の血管へ光を照射して、血管からの反
射光を光センサで受光する。また、請求項9又は10記
載の発明によれば、脈波検出手段以外の各手段をケース
に収納し、脈波検出手段をネックレスの鎖又は眼鏡のフ
レームに取り付けることにより、投薬制御装置をネック
レス又は眼鏡に組み込むようにした。
素子から皮膚の下の血管へ光を照射して、血管からの反
射光を光センサで受光する。また、請求項9又は10記
載の発明によれば、脈波検出手段以外の各手段をケース
に収納し、脈波検出手段をネックレスの鎖又は眼鏡のフ
レームに取り付けることにより、投薬制御装置をネック
レス又は眼鏡に組み込むようにした。
【0015】また、請求項11記載の発明によれば、投
薬制御手段が、脈波解析手段が抽出した生体の状態と望
ましい生体の状態を比較して、鎮静状態にある場合には
患者へαブロッカを投与するように指示する。また、請
求項12記載の発明によれば、投薬制御手段が、脈波解
析手段が抽出した生体の状態と望ましい生体の状態を比
較して、興奮状態にある場合には患者へβブロッカを投
与するように指示する。
薬制御手段が、脈波解析手段が抽出した生体の状態と望
ましい生体の状態を比較して、鎮静状態にある場合には
患者へαブロッカを投与するように指示する。また、請
求項12記載の発明によれば、投薬制御手段が、脈波解
析手段が抽出した生体の状態と望ましい生体の状態を比
較して、興奮状態にある場合には患者へβブロッカを投
与するように指示する。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照し、本発明に係る投薬制御
装置の実施例を説明する。
装置の実施例を説明する。
【0017】<第1実施例>本実施例による投薬制御装
置は、患者の血圧等の循環動態を安定した状態に保つた
めに使用される装置であり、患者が投薬を必要とする状
態にあるか否かを判断し、この判断結果に従ってαブロ
ッカ、βブロッカ等のうち必要な循環作動薬を患者に投
与するものである。なお、ここにいう循環作動薬とは、
循環系に直接または間接に影響を与える薬剤またはホル
モン剤も含むものである。
置は、患者の血圧等の循環動態を安定した状態に保つた
めに使用される装置であり、患者が投薬を必要とする状
態にあるか否かを判断し、この判断結果に従ってαブロ
ッカ、βブロッカ等のうち必要な循環作動薬を患者に投
与するものである。なお、ここにいう循環作動薬とは、
循環系に直接または間接に影響を与える薬剤またはホル
モン剤も含むものである。
【0018】A.事前検討 本実施例に係る装置を設計するに際し、患者が投薬を必
要とする状況を適切に捉える必要がある。本願発明者
は、投薬実験を重ねた結果、「高血圧者等の循環系の挙
動を左右するα受容体およびβ受容体などの交感神経受
容体の活動状態が脈波の変化となって現れる」との知見
を得た。
要とする状況を適切に捉える必要がある。本願発明者
は、投薬実験を重ねた結果、「高血圧者等の循環系の挙
動を左右するα受容体およびβ受容体などの交感神経受
容体の活動状態が脈波の変化となって現れる」との知見
を得た。
【0019】このような脈波の変化を見るために、脈波
から得られる生体の状態を用いることが考えられる。こ
れら生体の状態としては、脈波の「ゆらぎ」に関する情
報であるLF、HF、RR50が挙げられる。以下、こ
れらの情報について逐一説明を行う。 {LFおよびHF}心電図において、ある心拍のR波と
次の心拍のR波との時間間隔はRR間隔と呼ばれてい
る。このRR間隔は人体における自律神経機能の指標と
なる数値である。図2は、心電図における心拍と、これ
ら心拍の波形から得られるRR間隔を図示したものであ
る。同図からもわかるが、心電図の測定結果の解析によ
れば、RR間隔が時間の推移とともに変動することが知
られている。
から得られる生体の状態を用いることが考えられる。こ
れら生体の状態としては、脈波の「ゆらぎ」に関する情
報であるLF、HF、RR50が挙げられる。以下、こ
れらの情報について逐一説明を行う。 {LFおよびHF}心電図において、ある心拍のR波と
次の心拍のR波との時間間隔はRR間隔と呼ばれてい
る。このRR間隔は人体における自律神経機能の指標と
なる数値である。図2は、心電図における心拍と、これ
ら心拍の波形から得られるRR間隔を図示したものであ
る。同図からもわかるが、心電図の測定結果の解析によ
れば、RR間隔が時間の推移とともに変動することが知
られている。
【0020】一方、橈骨動脈部などで測定される血圧の
変動は、収縮期血圧および拡張期血圧の一拍毎の変動と
して定義され、心電図におけるRR間隔の変動と対応し
ている。図3は、心電図と血圧との関係を示したもので
ある。この図からわかるように、一拍毎の収縮期および
拡張期の血圧は、各RR間隔における動脈圧の最大値、
および該最大値の直前に見られる極小値として測定され
る。
変動は、収縮期血圧および拡張期血圧の一拍毎の変動と
して定義され、心電図におけるRR間隔の変動と対応し
ている。図3は、心電図と血圧との関係を示したもので
ある。この図からわかるように、一拍毎の収縮期および
拡張期の血圧は、各RR間隔における動脈圧の最大値、
および該最大値の直前に見られる極小値として測定され
る。
【0021】これら心拍変動ないしは血圧変動のスペク
トル分析を行うことにより、これらの変動が複数の周波
数の波から構成されていることがわかる。これらは以下
に示す3種類の変動成分に区分される。 ・呼吸に一致した変動であるHF(High Frequency)成
分 ・10秒前後の周期で変動するLF(Low Frequency)
成分 ・測定限界よりも低い周波数で変動するトレンド(Tren
d)
トル分析を行うことにより、これらの変動が複数の周波
数の波から構成されていることがわかる。これらは以下
に示す3種類の変動成分に区分される。 ・呼吸に一致した変動であるHF(High Frequency)成
分 ・10秒前後の周期で変動するLF(Low Frequency)
成分 ・測定限界よりも低い周波数で変動するトレンド(Tren
d)
【0022】測定した脈波の各々について、隣接する脈
波と脈波の間のRR間隔を求めて、得られたRR間隔の
離散値を適当な方法(たとえば3次のスプライン補間)
により補間する(図2を参照)。そして、補間後の曲線
にFFT(高速フーリエ変換)処理を施してスペクトル
分析を行うことで、上記の変動成分を周波数軸上のピー
クとして取り出すことが可能となる。図4(a)は、測
定した脈波のRR間隔の変動波形、および該変動波形を
上記3つの周波数成分に分解した場合の各変動成分の波
形を示している。また図4(b)は、同図(a)に示し
たRR間隔の変動波形に対するスペクトル分析の結果で
ある。この図からわかるように、0.07Hz付近、
0.25Hz付近の2つの周波数においてピークが見ら
れる。前者がLF成分であり後者がHF成分である。な
お、トレンドの成分は測定限界以下であるため図からは
読み取れない。
波と脈波の間のRR間隔を求めて、得られたRR間隔の
離散値を適当な方法(たとえば3次のスプライン補間)
により補間する(図2を参照)。そして、補間後の曲線
にFFT(高速フーリエ変換)処理を施してスペクトル
分析を行うことで、上記の変動成分を周波数軸上のピー
クとして取り出すことが可能となる。図4(a)は、測
定した脈波のRR間隔の変動波形、および該変動波形を
上記3つの周波数成分に分解した場合の各変動成分の波
形を示している。また図4(b)は、同図(a)に示し
たRR間隔の変動波形に対するスペクトル分析の結果で
ある。この図からわかるように、0.07Hz付近、
0.25Hz付近の2つの周波数においてピークが見ら
れる。前者がLF成分であり後者がHF成分である。な
お、トレンドの成分は測定限界以下であるため図からは
読み取れない。
【0023】LF成分は交感神経の緊張度の度合いを表
しており、本成分の振幅が大きいほど緊張度が増してい
る[興奮状態]こととなる。一方、HF成分は副交感神
経の緊張度の度合いを表しており、本成分の振幅が大き
いほどリラックスしている[鎮静状態]ことを意味す
る。LF成分およびHF成分の振幅値には個人差がある
ので、このことを考慮した場合、LF成分とHF成分の
振幅比である「LF/HF」が、被験者の緊張度の推定
に有用である。上述したLF成分とHF成分の特質か
ら、「LF/HF」の値が大きいほど緊張の度合いが高
く、「LF/HF」の値が小さいほど緊張の度合いは低
くリラックスしていることとなる。
しており、本成分の振幅が大きいほど緊張度が増してい
る[興奮状態]こととなる。一方、HF成分は副交感神
経の緊張度の度合いを表しており、本成分の振幅が大き
いほどリラックスしている[鎮静状態]ことを意味す
る。LF成分およびHF成分の振幅値には個人差がある
ので、このことを考慮した場合、LF成分とHF成分の
振幅比である「LF/HF」が、被験者の緊張度の推定
に有用である。上述したLF成分とHF成分の特質か
ら、「LF/HF」の値が大きいほど緊張の度合いが高
く、「LF/HF」の値が小さいほど緊張の度合いは低
くリラックスしていることとなる。
【0024】{RR50}RR50とは、所定時間の脈
波の測定において、連続する2心拍のRR間隔の絶対値
が50ミリ秒以上変動した個数で定義される。RR50
の値が大きいほど患者は鎮静状態にあり、一方、RR5
0の値が小さいほど興奮状態にあることが解明されてい
る。
波の測定において、連続する2心拍のRR間隔の絶対値
が50ミリ秒以上変動した個数で定義される。RR50
の値が大きいほど患者は鎮静状態にあり、一方、RR5
0の値が小さいほど興奮状態にあることが解明されてい
る。
【0025】以下説明する本実施例に係る装置は、上述
した脈波から得られる諸量と生体の興奮状態・鎮静状態
との相関関係を投薬制御に利用するものである。すなわ
ち、本実施例に係る装置は、患者の脈波を定期的に測定
して上記のLF、HF、「LF/HF」、RR50を算
出する。そして、これら生体の状態から、患者が鎮静状
態にある場合にはαブロッカを患者に投与してα受容体
の興奮状態を鎮め、反対に、興奮状態にある場合にはβ
ブロッカを投与してβ受容体の興奮状態を鎮めて患者の
血圧等の循環動態を安定化するものである。
した脈波から得られる諸量と生体の興奮状態・鎮静状態
との相関関係を投薬制御に利用するものである。すなわ
ち、本実施例に係る装置は、患者の脈波を定期的に測定
して上記のLF、HF、「LF/HF」、RR50を算
出する。そして、これら生体の状態から、患者が鎮静状
態にある場合にはαブロッカを患者に投与してα受容体
の興奮状態を鎮め、反対に、興奮状態にある場合にはβ
ブロッカを投与してβ受容体の興奮状態を鎮めて患者の
血圧等の循環動態を安定化するものである。
【0026】B.実施例の構成 図1は本実施例に係る投薬制御装置100の構成を示す
ブロック図である。同図に示すようにこの投薬制御装置
100には脈波検出部200、第1投薬部300および
第2投薬部400が接続される。脈波検出部200は、
歪ゲージ等の圧力検出部材およびこの圧力検出部材を患
者の橈骨動脈部等に押し当てられるカフ帯を有してお
り、圧力検出部材に加わる圧力を検出し脈波信号(アナ
ログ信号)として出力する。また、脈波検出部200は
血圧測定にも使用され、血圧測定の際には上記歪ゲージ
によって血圧脈波を検出し出力する。第1および第2投
薬部300および400はマイクロポンプおよびその駆
動回路等によって構成されており、投薬制御装置100
による制御の下、各々患者にαブロッカおよびβブロッ
カを投与する。
ブロック図である。同図に示すようにこの投薬制御装置
100には脈波検出部200、第1投薬部300および
第2投薬部400が接続される。脈波検出部200は、
歪ゲージ等の圧力検出部材およびこの圧力検出部材を患
者の橈骨動脈部等に押し当てられるカフ帯を有してお
り、圧力検出部材に加わる圧力を検出し脈波信号(アナ
ログ信号)として出力する。また、脈波検出部200は
血圧測定にも使用され、血圧測定の際には上記歪ゲージ
によって血圧脈波を検出し出力する。第1および第2投
薬部300および400はマイクロポンプおよびその駆
動回路等によって構成されており、投薬制御装置100
による制御の下、各々患者にαブロッカおよびβブロッ
カを投与する。
【0027】投薬制御装置100は、メモリ1、入力部
2、出力部3、波形抽出記憶部4およびマイクロコンピ
ュータ5によって構成されている。メモリ1は、バッテ
リバックアップされたRAM(ランダムアクセスメモ
リ)等によって構成された不揮発性メモリであり、マイ
クロコンピュータ5が投薬制御装置100内の各部を制
御する際の制御データの一時記憶に使用される。また、
このメモリ1の所定の記憶エリアには、前述したLF、
HF、「LF/HF」、RR50のうち少なくとも1つ
の情報について、投薬を受ける患者にとって望ましい値
(患者の健康時の値、あるいは多数の健康な被験者の平
均値など)が予め格納されている。また、本実施例に係
る投薬制御装置100は、このような内容の固定された
生体の状態を利用して投薬制御を行う他、患者から得た
脈波から生体の状態を抽出し、このようにして作成され
た生体の状態を使用して投薬制御を行うこともできるよ
うに構成されている。メモリ1の特定の記憶エリアに
は、このようにして作成される生体の状態が格納され
る。
2、出力部3、波形抽出記憶部4およびマイクロコンピ
ュータ5によって構成されている。メモリ1は、バッテ
リバックアップされたRAM(ランダムアクセスメモ
リ)等によって構成された不揮発性メモリであり、マイ
クロコンピュータ5が投薬制御装置100内の各部を制
御する際の制御データの一時記憶に使用される。また、
このメモリ1の所定の記憶エリアには、前述したLF、
HF、「LF/HF」、RR50のうち少なくとも1つ
の情報について、投薬を受ける患者にとって望ましい値
(患者の健康時の値、あるいは多数の健康な被験者の平
均値など)が予め格納されている。また、本実施例に係
る投薬制御装置100は、このような内容の固定された
生体の状態を利用して投薬制御を行う他、患者から得た
脈波から生体の状態を抽出し、このようにして作成され
た生体の状態を使用して投薬制御を行うこともできるよ
うに構成されている。メモリ1の特定の記憶エリアに
は、このようにして作成される生体の状態が格納され
る。
【0028】入力部2は、マイクロコンピュータ5に対
するコマンド入力のために設けられた手段であり、例え
ばキーボード等によって構成されている。出力部3は、
プリンタ、表示装置等によって構成されており、これら
の装置はマイクロコンピュータ5による制御の下、患者
から得た脈波の記録、投薬の記録、脈波の表示等を行
う。
するコマンド入力のために設けられた手段であり、例え
ばキーボード等によって構成されている。出力部3は、
プリンタ、表示装置等によって構成されており、これら
の装置はマイクロコンピュータ5による制御の下、患者
から得た脈波の記録、投薬の記録、脈波の表示等を行
う。
【0029】波形抽出記憶部4は、マイクロコンピュー
タ5による制御の下、脈波検出部200から出力される
脈波信号を取り込み、この取り込んだ信号から1波長分
(1拍分)の脈波を抽出して記憶する。ここで、図5を
参照し波形抽出記憶部4の構成を説明する。図5におい
て、101はA/D(アナログ/デジタル)変換器であ
り、脈波検出部200によって出力される脈波信号を一
定周期のサンプリングクロックφに従ってデジタル信号
に変換して出力する。102はローパスフィルタ(LP
F)であり、A/D変換器101から順次出力されるデ
ジタル信号に対し、所定のカットオフ周波数以上の成分
を除去する処理を施し、その結果を波形値Wとして順次
出力する。103はRAMによって構成される波形メモ
リであり、ローパスフィルタ102を介して供給される
波形値Wを順次記憶する。111は波形値アドレスカウ
ンタであり、マイクロコンピュータ5から波形採取指示
STARTが出力されている期間、サンプリングクロッ
クφをカウントし、そのカウント結果を波形値Wを書き
込むべき波形アドレスADR1として波形メモリ103
のアドレス入力端へ供給する。また、この波形アドレス
ADR1はマイクロコンピュータ5により監視される。
タ5による制御の下、脈波検出部200から出力される
脈波信号を取り込み、この取り込んだ信号から1波長分
(1拍分)の脈波を抽出して記憶する。ここで、図5を
参照し波形抽出記憶部4の構成を説明する。図5におい
て、101はA/D(アナログ/デジタル)変換器であ
り、脈波検出部200によって出力される脈波信号を一
定周期のサンプリングクロックφに従ってデジタル信号
に変換して出力する。102はローパスフィルタ(LP
F)であり、A/D変換器101から順次出力されるデ
ジタル信号に対し、所定のカットオフ周波数以上の成分
を除去する処理を施し、その結果を波形値Wとして順次
出力する。103はRAMによって構成される波形メモ
リであり、ローパスフィルタ102を介して供給される
波形値Wを順次記憶する。111は波形値アドレスカウ
ンタであり、マイクロコンピュータ5から波形採取指示
STARTが出力されている期間、サンプリングクロッ
クφをカウントし、そのカウント結果を波形値Wを書き
込むべき波形アドレスADR1として波形メモリ103
のアドレス入力端へ供給する。また、この波形アドレス
ADR1はマイクロコンピュータ5により監視される。
【0030】121は微分回路であり、ローパスフィル
タ102から順次出力される波形値Wの時間微分を演算
して出力する。122は零クロス検出回路であり、波形
値Wの時間微分が0となった場合に零クロス検出パルス
Zを出力する。さらに詳述すると、零クロス検出回路1
22は、図6に例示する脈波の波形においてピーク点P
1、P2、…を検出するために設けられた回路であり、
これらのピーク点に対応した波形値Wが入力された場合
に零クロス検出パルスZを出力する。123はピークア
ドレスカウンタであり、マイクロコンピュータ5から波
形採取指示STARTが出力されている期間、零クロス
検出パルスZをカウントし、そのカウント結果をピーク
アドレスADR2として出力する。124は移動平均算
出回路であり、現時点までに微分回路121から出力さ
れた過去所定個数分の波形値Wの時間微分値の平均値を
算出し、その結果を現時点に至るまでの脈波の傾斜を表
す傾斜情報SLPとして出力する。125は後述するピ
ーク情報を記憶するために設けられたピーク情報メモリ
である。
タ102から順次出力される波形値Wの時間微分を演算
して出力する。122は零クロス検出回路であり、波形
値Wの時間微分が0となった場合に零クロス検出パルス
Zを出力する。さらに詳述すると、零クロス検出回路1
22は、図6に例示する脈波の波形においてピーク点P
1、P2、…を検出するために設けられた回路であり、
これらのピーク点に対応した波形値Wが入力された場合
に零クロス検出パルスZを出力する。123はピークア
ドレスカウンタであり、マイクロコンピュータ5から波
形採取指示STARTが出力されている期間、零クロス
検出パルスZをカウントし、そのカウント結果をピーク
アドレスADR2として出力する。124は移動平均算
出回路であり、現時点までに微分回路121から出力さ
れた過去所定個数分の波形値Wの時間微分値の平均値を
算出し、その結果を現時点に至るまでの脈波の傾斜を表
す傾斜情報SLPとして出力する。125は後述するピ
ーク情報を記憶するために設けられたピーク情報メモリ
である。
【0031】マイクロコンピュータ5は、入力部2を介
して入力されるコマンドに従って本装置100内の各部
の制御を行う。また、マイクロコンピュータ5は、時計
回路を内蔵しており、投薬制御を行う動作モードにおい
ては、一定時間が経過する毎に以下の各処理を行う。
して入力されるコマンドに従って本装置100内の各部
の制御を行う。また、マイクロコンピュータ5は、時計
回路を内蔵しており、投薬制御を行う動作モードにおい
ては、一定時間が経過する毎に以下の各処理を行う。
【0032】波形抽出記憶部4による脈波信号の取り
込み処理および1波長分の脈波の抽出処理の制御 波形抽出記憶部4内の微分回路121および零クロス検
出回路122によって脈波のピーク点が検出される毎に
以下列挙する各情報(以下、ピーク情報と総称する)を
求め、図7に示すテーブル形式に従ってピーク情報メモ
リ125に書き込む。
込み処理および1波長分の脈波の抽出処理の制御 波形抽出記憶部4内の微分回路121および零クロス検
出回路122によって脈波のピーク点が検出される毎に
以下列挙する各情報(以下、ピーク情報と総称する)を
求め、図7に示すテーブル形式に従ってピーク情報メモ
リ125に書き込む。
【0033】(ピーク情報の内容) 波形値アドレスADR1:ローパスフィルタ102から
出力される波形値Wが極大値または極小値となった時点
で波形値アドレスカウンタ111から出力されている書
き込みアドレスADR1、すなわち、極大値または極小
値に相当する波形値Wの波形メモリ103における書き
込みアドレスである。 ピーク種別B/T:上記波形値アドレスADR1に書き
込まれた波形値Wが極大値T(Top)であるか極小値
B(Botom)であるかを示す情報である。 波形値W:上記極大値または極小値に相当する波形値で
ある。 ストロークSTRK:直前のピーク値から当該ピーク値
に至るまでの波形値の変化分である。 傾斜情報SLP:当該ピーク値に至るまでの過去所定個
数分の波形値の時間微分の平均値である。
出力される波形値Wが極大値または極小値となった時点
で波形値アドレスカウンタ111から出力されている書
き込みアドレスADR1、すなわち、極大値または極小
値に相当する波形値Wの波形メモリ103における書き
込みアドレスである。 ピーク種別B/T:上記波形値アドレスADR1に書き
込まれた波形値Wが極大値T(Top)であるか極小値
B(Botom)であるかを示す情報である。 波形値W:上記極大値または極小値に相当する波形値で
ある。 ストロークSTRK:直前のピーク値から当該ピーク値
に至るまでの波形値の変化分である。 傾斜情報SLP:当該ピーク値に至るまでの過去所定個
数分の波形値の時間微分の平均値である。
【0034】脈波の周波数解析および患者の状態の判
定 上記ピーク情報に基づいて1波長分の脈波の波形値を波
形メモリ103から読み出してメモリ1へ記憶する。こ
の処理を所定時間(例えば30秒間)だけ行って、記憶
した脈波の波形からRR間隔を求め、さらに、RR間隔
の変動に対してスペクトル分析を行う。そして、分析の
結果として得られる生体の状態を、予めメモリ1へ記憶
しておいた生体の状態と比較して、患者が興奮状態にあ
るか鎮静状態にあるかどうかを判定する。ここで、生体
の状態としては、上述したLF、HF、「LF/H
F」、RR50のいずれであっても良い。また、これら
のうちの2つないし全部を組み合わせることによって、
興奮状態または鎮静状態を総合的に判断すればさらに良
い。
定 上記ピーク情報に基づいて1波長分の脈波の波形値を波
形メモリ103から読み出してメモリ1へ記憶する。こ
の処理を所定時間(例えば30秒間)だけ行って、記憶
した脈波の波形からRR間隔を求め、さらに、RR間隔
の変動に対してスペクトル分析を行う。そして、分析の
結果として得られる生体の状態を、予めメモリ1へ記憶
しておいた生体の状態と比較して、患者が興奮状態にあ
るか鎮静状態にあるかどうかを判定する。ここで、生体
の状態としては、上述したLF、HF、「LF/H
F」、RR50のいずれであっても良い。また、これら
のうちの2つないし全部を組み合わせることによって、
興奮状態または鎮静状態を総合的に判断すればさらに良
い。
【0035】投薬制御 上記判定結果に基づき、患者が興奮状態にあり、かつ、
患者の血圧値が投薬を必要とする値である場合は第2投
薬部400に駆動指令を供給してβブロッカの投与を行
う。一方、患者が鎮静状態にあり、かつ、患者の血圧値
が投薬を必要とする値である場合は第1投薬部300に
駆動指令を供給してαブロッカの患者への投与を行う。
患者の血圧値が投薬を必要とする値である場合は第2投
薬部400に駆動指令を供給してβブロッカの投与を行
う。一方、患者が鎮静状態にあり、かつ、患者の血圧値
が投薬を必要とする値である場合は第1投薬部300に
駆動指令を供給してαブロッカの患者への投与を行う。
【0036】図8に第1投薬部300(第2投薬部40
0)の構成を示す。この図において、301はマイクロ
ポンプであり、その入力ポート305はチューブ305
Tを介しαブロッカまたはβブロッカによって満たされ
た薬液タンク361に挿入されており、出力ポート30
6はチューブ306Tを介し投薬用の注射針362に連
結されている。駆動回路363は、マイクロコンピュー
タ5から駆動指令が与えられることにより所定レベル
(約100V)の駆動パルスを発生し、マイクロポンプ
301の駆動手段たる圧電素子326に供給する。発振
回路364は上記駆動パルスのパルス幅よりも周期の短
い多数のパルスを発生し、コンデンサCおよび抵抗Rを
介しマイクロポンプ301の作動検出スイッチ350へ
印加する。ここで、作動検出スイッチ350は、マイク
ロポンプ301の出力ポート306から液が排出される
毎に所定の時間幅だけオン状態となるように構成されて
いる。従って、マイクロポンプ301が正常に作動して
いる場合は、マイクロポンプ301に駆動パルスが印加
され、これによる液の排出が行われる毎に作動検出スイ
ッチ350の両端の電圧が低下することとなる。異常検
出回路365は作動検出スイッチ350の両端の電圧を
整流し、この整流により得られた電圧のレベルが駆動パ
ルスに対応した時間的変化をしていない場合に異常検出
信号を出力する。
0)の構成を示す。この図において、301はマイクロ
ポンプであり、その入力ポート305はチューブ305
Tを介しαブロッカまたはβブロッカによって満たされ
た薬液タンク361に挿入されており、出力ポート30
6はチューブ306Tを介し投薬用の注射針362に連
結されている。駆動回路363は、マイクロコンピュー
タ5から駆動指令が与えられることにより所定レベル
(約100V)の駆動パルスを発生し、マイクロポンプ
301の駆動手段たる圧電素子326に供給する。発振
回路364は上記駆動パルスのパルス幅よりも周期の短
い多数のパルスを発生し、コンデンサCおよび抵抗Rを
介しマイクロポンプ301の作動検出スイッチ350へ
印加する。ここで、作動検出スイッチ350は、マイク
ロポンプ301の出力ポート306から液が排出される
毎に所定の時間幅だけオン状態となるように構成されて
いる。従って、マイクロポンプ301が正常に作動して
いる場合は、マイクロポンプ301に駆動パルスが印加
され、これによる液の排出が行われる毎に作動検出スイ
ッチ350の両端の電圧が低下することとなる。異常検
出回路365は作動検出スイッチ350の両端の電圧を
整流し、この整流により得られた電圧のレベルが駆動パ
ルスに対応した時間的変化をしていない場合に異常検出
信号を出力する。
【0037】図9は投薬部を構成するマイクロポンプ3
01の断面図である。このマイクロポンプ301は、基
板302、薄膜板303および表面板304のサンドイ
ッチ構造によるものである。
01の断面図である。このマイクロポンプ301は、基
板302、薄膜板303および表面板304のサンドイ
ッチ構造によるものである。
【0038】基板302は、例えば厚さ1mm程度のガ
ラス基板からなり、入力ポート305および出力ポート
306が設けられている。これらのポートには、チュー
ブ305Tおよび306Tが、液漏れすることがないよ
う接着剤により接合されている。
ラス基板からなり、入力ポート305および出力ポート
306が設けられている。これらのポートには、チュー
ブ305Tおよび306Tが、液漏れすることがないよ
う接着剤により接合されている。
【0039】薄膜板303は、例えば厚さ0.3mm程
度のSi基板からなり、エッチング法により入口バルブ
307、出口バルブ308が形成されると共にこれらの
バルブの間にダイヤフラム309が形成されている。そ
して、さらにダイヤフラム309の下方のポンプ室32
2およびこれに通じるポンプ流路系が形成されている。
ダイヤフラム309の上部には、駆動手段として、ピエ
ゾディスクの圧電素子326が接着されている。
度のSi基板からなり、エッチング法により入口バルブ
307、出口バルブ308が形成されると共にこれらの
バルブの間にダイヤフラム309が形成されている。そ
して、さらにダイヤフラム309の下方のポンプ室32
2およびこれに通じるポンプ流路系が形成されている。
ダイヤフラム309の上部には、駆動手段として、ピエ
ゾディスクの圧電素子326が接着されている。
【0040】入口バルブ307は、基板302を覆うよ
うに形成されており、その上平面部ほぼ中央には通孔3
18が形成されると共にこの通孔318を囲むように下
方に突出する弁体316が形成されている。この弁体3
16は先端部が基板302まで致っており、入口バルブ
307の側面とこの弁体316により室317が形成さ
れている。この室317は図示しない流路を介し入力ポ
ート305に通じている。一方、出口バルブ308は出
力ポート306の入口を覆うキャップ状の弁体325に
よって構成されている。
うに形成されており、その上平面部ほぼ中央には通孔3
18が形成されると共にこの通孔318を囲むように下
方に突出する弁体316が形成されている。この弁体3
16は先端部が基板302まで致っており、入口バルブ
307の側面とこの弁体316により室317が形成さ
れている。この室317は図示しない流路を介し入力ポ
ート305に通じている。一方、出口バルブ308は出
力ポート306の入口を覆うキャップ状の弁体325に
よって構成されている。
【0041】薄膜板303の上には基板302と同様の
ガラス基板からなる表面板304が陽極接合法により接
着されており、この表面板304により上記のポンプ流
路系の一部の流路の上部壁が構成されている。この表面
板304の上記ダイヤフラム309に対応した箇所には
窓328が形成されている。上記圧電素子326は、こ
の窓328を介して露出した上記ダイヤフラム309の
表面に接着される。表面板304の厚さは約1mmであ
る。
ガラス基板からなる表面板304が陽極接合法により接
着されており、この表面板304により上記のポンプ流
路系の一部の流路の上部壁が構成されている。この表面
板304の上記ダイヤフラム309に対応した箇所には
窓328が形成されている。上記圧電素子326は、こ
の窓328を介して露出した上記ダイヤフラム309の
表面に接着される。表面板304の厚さは約1mmであ
る。
【0042】次に作動検出スイッチ350について説明
する。この作動検出スイッチ350は、出口バルブ30
8の隔壁の挙動を検出すべく設けられたものであり、該
隔壁の上部に突出した突起部351と、この突起部35
1の表面に接着された電極板352と、この電極板35
2と対向するように表面板304の下部に接着された裏
面電極板353によって構成されている。ここで、電極
板352および353にはコンデンサCおよびRを介し
発振回路364の出力パルスが印加される。電極板35
2および353としては、例えばPt−Ir、W、T
a、Ni、Pt、Pd、Mo、Ti、多結晶Si、WS
i2 、CP1、CP2等の接点材料を使用する。
する。この作動検出スイッチ350は、出口バルブ30
8の隔壁の挙動を検出すべく設けられたものであり、該
隔壁の上部に突出した突起部351と、この突起部35
1の表面に接着された電極板352と、この電極板35
2と対向するように表面板304の下部に接着された裏
面電極板353によって構成されている。ここで、電極
板352および353にはコンデンサCおよびRを介し
発振回路364の出力パルスが印加される。電極板35
2および353としては、例えばPt−Ir、W、T
a、Ni、Pt、Pd、Mo、Ti、多結晶Si、WS
i2 、CP1、CP2等の接点材料を使用する。
【0043】C.実施例の動作 以下、本実施例の動作を説明する。 a.固定された生体の状態を利用した投薬制御 本装置の使用者がモード指定を特に行わない場合、本実
施例に係る投薬制御装置100は、メモリ1内に予め記
憶された固定の生体の状態に基づいて以下説明するよう
に患者への投薬の制御を行う。投薬を行うに際し、薬液
タンク361をαブロッカまたはβブロッカによって満
たされたものと交換した場合、使用者はその旨を示すコ
マンドを入力部2から入力する。マイクロコンピュータ
5はこのコマンドを受け取ることによりαブロッカまた
はβブロッカの残量の初期値(薬液タンク一杯分の容量
に相当)をメモリ1に書き込む。
施例に係る投薬制御装置100は、メモリ1内に予め記
憶された固定の生体の状態に基づいて以下説明するよう
に患者への投薬の制御を行う。投薬を行うに際し、薬液
タンク361をαブロッカまたはβブロッカによって満
たされたものと交換した場合、使用者はその旨を示すコ
マンドを入力部2から入力する。マイクロコンピュータ
5はこのコマンドを受け取ることによりαブロッカまた
はβブロッカの残量の初期値(薬液タンク一杯分の容量
に相当)をメモリ1に書き込む。
【0044】上述した通り、マイクロコンピュータ5は
時計回路を内蔵しており、この時計回路により一定時間
の計時が行われる毎にタイマ割込み信号が発生される。
そして、このタイマ割込み信号の発生によりマイクロコ
ンピュータ5は図10にフローを示すタイマ割込みルー
チンを実行する。
時計回路を内蔵しており、この時計回路により一定時間
の計時が行われる毎にタイマ割込み信号が発生される。
そして、このタイマ割込み信号の発生によりマイクロコ
ンピュータ5は図10にフローを示すタイマ割込みルー
チンを実行する。
【0045】まず、ステップS101へ進み、波形およ
びそのピーク情報の採取のための処理を実行する。この
処理について詳述すると、まず、マイクロコンピュータ
5により波形採取指示STARTが出力され、波形抽出
記憶部4内の波形値アドレスカウンタ111およびピー
クアドレスカウンタ123のリセットが解除される。こ
の結果、波形値アドレスカウンタ111によりサンプリ
ングクロックφのカウントが開始され、そのカウント値
が波形アドレスADR1として波形メモリ103に供給
される。そして、脈波検出部200によって検出された
橈骨動脈波形がA/D変換器101に入力され、サンプ
リングクロックφに従ってデジタル信号に順次変換さ
れ、ローパスフィルタ102を介し波形値Wとして順次
出力される。このようにして出力された波形値Wは、波
形メモリ103に順次供給され、その時点において波形
アドレスADR1によって指定される記憶領域に書込ま
れる。以上の動作により図6に例示する橈骨動脈波形に
対応した一連の波形値Wが波形メモリ103に蓄積され
る。
びそのピーク情報の採取のための処理を実行する。この
処理について詳述すると、まず、マイクロコンピュータ
5により波形採取指示STARTが出力され、波形抽出
記憶部4内の波形値アドレスカウンタ111およびピー
クアドレスカウンタ123のリセットが解除される。こ
の結果、波形値アドレスカウンタ111によりサンプリ
ングクロックφのカウントが開始され、そのカウント値
が波形アドレスADR1として波形メモリ103に供給
される。そして、脈波検出部200によって検出された
橈骨動脈波形がA/D変換器101に入力され、サンプ
リングクロックφに従ってデジタル信号に順次変換さ
れ、ローパスフィルタ102を介し波形値Wとして順次
出力される。このようにして出力された波形値Wは、波
形メモリ103に順次供給され、その時点において波形
アドレスADR1によって指定される記憶領域に書込ま
れる。以上の動作により図6に例示する橈骨動脈波形に
対応した一連の波形値Wが波形メモリ103に蓄積され
る。
【0046】一方、上記動作と並行し、ピーク情報の検
出およびピーク情報メモリ125への書込みが以下説明
するようにして行われる。まず、ローパスフィルタ10
2から出力される波形値Wの時間微分が微分回路121
によって演算され、この時間微分が零クロス検出回路1
22および移動平均算出回路124に入力される。移動
平均算出回路124は、このようにして波形値Wの時間
微分値が供給される毎に過去所定個数の時間微分値の平
均値(すなわち、移動平均値)を演算し、演算結果を傾
斜情報SLPとして出力する。ここで、波形値Wが上昇
中もしくは上昇を終えて極大状態となっている場合は傾
斜情報SLPとして正の値が出力され、下降中もしくは
下降を終えて極小状態となっている場合は傾斜情報SL
Pとして負の値が出力される。
出およびピーク情報メモリ125への書込みが以下説明
するようにして行われる。まず、ローパスフィルタ10
2から出力される波形値Wの時間微分が微分回路121
によって演算され、この時間微分が零クロス検出回路1
22および移動平均算出回路124に入力される。移動
平均算出回路124は、このようにして波形値Wの時間
微分値が供給される毎に過去所定個数の時間微分値の平
均値(すなわち、移動平均値)を演算し、演算結果を傾
斜情報SLPとして出力する。ここで、波形値Wが上昇
中もしくは上昇を終えて極大状態となっている場合は傾
斜情報SLPとして正の値が出力され、下降中もしくは
下降を終えて極小状態となっている場合は傾斜情報SL
Pとして負の値が出力される。
【0047】そして、例えば図6に示す極大点P1に対
応した波形値Wがローパスフィルタ102から出力され
ると、時間微分として0が微分回路121から出力さ
れ、零クロス検出回路122から零クロス検出パルスZ
が出力される。この結果、マイクロコンピュータ5によ
り、その時点における波形値アドレスカウンタ111の
カウント値たる波形アドレスADR1、波形値W、ピー
クアドレスカウンタのカウント値たるピークアドレスA
DR2(この場合、ADR2=0)および傾斜情報SL
Pが取り込まれる。また、零クロス検出信号Zが出力さ
れることによってピークアドレスカウンタ123のカウ
ント値ADR2が2になる。
応した波形値Wがローパスフィルタ102から出力され
ると、時間微分として0が微分回路121から出力さ
れ、零クロス検出回路122から零クロス検出パルスZ
が出力される。この結果、マイクロコンピュータ5によ
り、その時点における波形値アドレスカウンタ111の
カウント値たる波形アドレスADR1、波形値W、ピー
クアドレスカウンタのカウント値たるピークアドレスA
DR2(この場合、ADR2=0)および傾斜情報SL
Pが取り込まれる。また、零クロス検出信号Zが出力さ
れることによってピークアドレスカウンタ123のカウ
ント値ADR2が2になる。
【0048】そして、マイクロコンピュータ5は、取り
込んだ傾斜情報SLPの符号に基づいてピーク種別B/
Tを作成する。この場合のように極大値P1の波形値W
が出力されている時にはその時点において正の傾斜情報
が出力されているので、マイクロコンピュータ5はピー
ク情報B/Tの値を極大値に対応したものとする。そし
て、マイクロコンピュータ5は、ピークアドレスカウン
タ123から取り込んだピークアドレスADR2(この
場合、ADR2=0)をそのまま書込アドレスADR3
として指定し、波形値W、この波形値Wに対応した波形
アドレスADR1、ピーク種別B/T、傾斜情報SLP
を第1回目のピーク情報としてピーク情報メモリ125
に書き込む。なお、第1回目のピーク情報の書き込みの
場合、直前のピーク情報がないためストローク情報の作
成および書き込みは行わない。
込んだ傾斜情報SLPの符号に基づいてピーク種別B/
Tを作成する。この場合のように極大値P1の波形値W
が出力されている時にはその時点において正の傾斜情報
が出力されているので、マイクロコンピュータ5はピー
ク情報B/Tの値を極大値に対応したものとする。そし
て、マイクロコンピュータ5は、ピークアドレスカウン
タ123から取り込んだピークアドレスADR2(この
場合、ADR2=0)をそのまま書込アドレスADR3
として指定し、波形値W、この波形値Wに対応した波形
アドレスADR1、ピーク種別B/T、傾斜情報SLP
を第1回目のピーク情報としてピーク情報メモリ125
に書き込む。なお、第1回目のピーク情報の書き込みの
場合、直前のピーク情報がないためストローク情報の作
成および書き込みは行わない。
【0049】その後、図6に示す極小点P2に対応した
波形値Wがローパスフィルタ102から出力されると、
上述と同様に零クロス検出パルスZが出力され、書込ア
ドレスADR1、波形値W、ピークアドレスADR2
(=1)、傾斜情報SLP(<0)がマイクロコンピュ
ータ5により取り込まれる。そして、マイクロコンピュ
ータ5により、上記と同様、傾斜情報SLPに基づいて
ピーク種別B/T(この場合、ボトムB)が決定され
る。また、マイクロコンピュータ5によりピークアドレ
スADR2よりも1だけ小さいアドレスが読み出しアド
レスADR3としてピーク情報メモリ125に供給さ
れ、第1回目に書き込まれた波形値Wが読み出される。
そして、マイクロコンピュータ5により、ローパスフィ
ルタ102から今回取り込んだ波形値Wとピーク情報メ
モリ125から読み出した第1回目の波形値Wとの差分
が演算され、ストローク情報STRKが求められる。そ
して、このようにして求められたピーク種別B/T、ス
トローク情報STRKが他の情報ADR1、W、SLP
と共に第2回目のピーク情報としてピーク情報メモリ1
25のピークアドレスADR3=1に対応した記憶領域
に書き込まれる。以後、ピーク点P3、P4、…が検出
された場合も同様の動作が行われる。そして、所定時間
が経過すると、マイクロコンピュータ5により波形採取
指示STARTの出力が停止され、波形値Wおよびピー
ク情報の採取が終了する。
波形値Wがローパスフィルタ102から出力されると、
上述と同様に零クロス検出パルスZが出力され、書込ア
ドレスADR1、波形値W、ピークアドレスADR2
(=1)、傾斜情報SLP(<0)がマイクロコンピュ
ータ5により取り込まれる。そして、マイクロコンピュ
ータ5により、上記と同様、傾斜情報SLPに基づいて
ピーク種別B/T(この場合、ボトムB)が決定され
る。また、マイクロコンピュータ5によりピークアドレ
スADR2よりも1だけ小さいアドレスが読み出しアド
レスADR3としてピーク情報メモリ125に供給さ
れ、第1回目に書き込まれた波形値Wが読み出される。
そして、マイクロコンピュータ5により、ローパスフィ
ルタ102から今回取り込んだ波形値Wとピーク情報メ
モリ125から読み出した第1回目の波形値Wとの差分
が演算され、ストローク情報STRKが求められる。そ
して、このようにして求められたピーク種別B/T、ス
トローク情報STRKが他の情報ADR1、W、SLP
と共に第2回目のピーク情報としてピーク情報メモリ1
25のピークアドレスADR3=1に対応した記憶領域
に書き込まれる。以後、ピーク点P3、P4、…が検出
された場合も同様の動作が行われる。そして、所定時間
が経過すると、マイクロコンピュータ5により波形採取
指示STARTの出力が停止され、波形値Wおよびピー
ク情報の採取が終了する。
【0050】次にステップS102に進み、マイクロコ
ンピュータ5は波形読出処理および脈波の波形の解析処
理を実行する。まず、マイクロコンピュータ5により、
ピーク情報メモリ125から各ピーク点P1、P2、…
に対応した傾斜情報SLPおよびストローク情報STR
Kが順次読み出される。次いで、各ストローク情報ST
RKの中から正の傾斜に対応したストローク情報(すな
わち、対応する傾斜情報SLPが正の値となっているも
の)が選択され、これらのストローク情報の中から値の
大きなもの上位所定個数がさらに選択される。そして、
選択されたストローク情報STRKの中から中央値に相
当するものが選択され、波形パラメータの抽出を行うべ
き1波長分の脈波の立ち上がり部、例えば図6において
符号STRKMによって示した立ち上がり部のストロー
ク情報が求められる。そして、当該ストローク情報に対
応したピークアドレスよりも1だけ前のピークアドレ
ス、すなわち、波形パラメータの抽出を行うべき1波長
分の脈波の開始点P6のピークアドレスが求められる。
次にマイクロコンピュータ5により、上記開始点のピー
クアドレスから始まる1波長分の脈波の波形値が波形メ
モリ103から読み出され、この脈波の波形はそのまま
メモリ1へ格納される。これ以後、マイクロコンピュー
タ5は、波形読出処理および脈波の抽出処理を所定時間
(例えば30秒間)にわたり継続して行う。
ンピュータ5は波形読出処理および脈波の波形の解析処
理を実行する。まず、マイクロコンピュータ5により、
ピーク情報メモリ125から各ピーク点P1、P2、…
に対応した傾斜情報SLPおよびストローク情報STR
Kが順次読み出される。次いで、各ストローク情報ST
RKの中から正の傾斜に対応したストローク情報(すな
わち、対応する傾斜情報SLPが正の値となっているも
の)が選択され、これらのストローク情報の中から値の
大きなもの上位所定個数がさらに選択される。そして、
選択されたストローク情報STRKの中から中央値に相
当するものが選択され、波形パラメータの抽出を行うべ
き1波長分の脈波の立ち上がり部、例えば図6において
符号STRKMによって示した立ち上がり部のストロー
ク情報が求められる。そして、当該ストローク情報に対
応したピークアドレスよりも1だけ前のピークアドレ
ス、すなわち、波形パラメータの抽出を行うべき1波長
分の脈波の開始点P6のピークアドレスが求められる。
次にマイクロコンピュータ5により、上記開始点のピー
クアドレスから始まる1波長分の脈波の波形値が波形メ
モリ103から読み出され、この脈波の波形はそのまま
メモリ1へ格納される。これ以後、マイクロコンピュー
タ5は、波形読出処理および脈波の抽出処理を所定時間
(例えば30秒間)にわたり継続して行う。
【0051】次に、CPU1はメモリ1に蓄積された脈
波の波形を解析して、LF、HF、「LF/HF」、R
R50を算出する。まず、マイクロコンピュータ5は抽
出した極大点の各々について該極大点の直前に存在する
極小点を求め、これら極大点および極小点における脈波
の振幅をメモリ1から読み出して振幅差を求める。この
振幅差が所定値以上であれば、該極大点の時刻を脈波の
ピークとする。そして、上記所定時間内で得られた全て
の脈波の波形に対してこのピークの検出処理を行う。そ
の後、隣接する2つのピークの時刻をもとに、両者の時
間間隔(RR間隔に相当する)を計算する。
波の波形を解析して、LF、HF、「LF/HF」、R
R50を算出する。まず、マイクロコンピュータ5は抽
出した極大点の各々について該極大点の直前に存在する
極小点を求め、これら極大点および極小点における脈波
の振幅をメモリ1から読み出して振幅差を求める。この
振幅差が所定値以上であれば、該極大点の時刻を脈波の
ピークとする。そして、上記所定時間内で得られた全て
の脈波の波形に対してこのピークの検出処理を行う。そ
の後、隣接する2つのピークの時刻をもとに、両者の時
間間隔(RR間隔に相当する)を計算する。
【0052】上記で得られたRR間隔の値は時間軸上で
離散的であるため、隣接するRR間隔の間を適当な補間
方法により補間する。次に、補間後の曲線に対してFF
T処理を施すと、図4(b)に示すようなスペクトルが
得られる。そこで、このスペクトルにおける極大値と該
極大値に対応する周波数を求めて、低い周波数領域で得
られた極大値をLF成分、高い周波数で得られた極大値
をHF成分とし、各成分の振幅を求めて両者の振幅比
「LF/HF」を計算する。さらに、マイクロコンピュ
ータ5は、上記で得られたRR間隔をもとにして隣接す
るRR間隔の時間差を順次求め、その各々につき該時間
差が50ミリ秒を越えるかどうかを調べる。そして、こ
れに該当する個数を数えてRR50とする。
離散的であるため、隣接するRR間隔の間を適当な補間
方法により補間する。次に、補間後の曲線に対してFF
T処理を施すと、図4(b)に示すようなスペクトルが
得られる。そこで、このスペクトルにおける極大値と該
極大値に対応する周波数を求めて、低い周波数領域で得
られた極大値をLF成分、高い周波数で得られた極大値
をHF成分とし、各成分の振幅を求めて両者の振幅比
「LF/HF」を計算する。さらに、マイクロコンピュ
ータ5は、上記で得られたRR間隔をもとにして隣接す
るRR間隔の時間差を順次求め、その各々につき該時間
差が50ミリ秒を越えるかどうかを調べる。そして、こ
れに該当する個数を数えてRR50とする。
【0053】次にステップS103に進み、マイクロコ
ンピュータ5はステップS102において求めた生体の
状態を現在の日時分を表す情報と共にメモリ1に蓄積す
る。
ンピュータ5はステップS102において求めた生体の
状態を現在の日時分を表す情報と共にメモリ1に蓄積す
る。
【0054】次にステップS104に進み、メモリ1内
に記憶された前回投与を行った時刻(後述)と時計回路
の出力を参照し、前回投薬を行った時刻から所定時間以
上経過しているか否かを判断する。この判断結果が「Y
es」の場合はステップS105へ進み、「No」の場
合はタイマ割込みルーチンを終了する。このような判断
を行うのは、投薬による効果が現れる前に同種のブロッ
カを連続して投与してしまう不具合を防止するためであ
る。
に記憶された前回投与を行った時刻(後述)と時計回路
の出力を参照し、前回投薬を行った時刻から所定時間以
上経過しているか否かを判断する。この判断結果が「Y
es」の場合はステップS105へ進み、「No」の場
合はタイマ割込みルーチンを終了する。このような判断
を行うのは、投薬による効果が現れる前に同種のブロッ
カを連続して投与してしまう不具合を防止するためであ
る。
【0055】次にステップS105に進むと、いま測定
した生体の状態を、メモリ1に予め記憶されている生体
の状態と比較する。そして、所定の範囲を越えて鎮静状
態にあればステップS106へ進む。そして、脈波検出
部200によって患者の血圧脈波を測定して血圧値を求
め、この血圧値が投薬を必要とする値である場合にはα
ブロッカの投薬を行うべく所定回数に亙って駆動指令を
第1投薬部300へ送る。また、所定の範囲を越えて興
奮状態にあればステップS107へ進み、ステップS1
06と同様、患者の血圧値が投薬を必要とする値である
場合にβブロッカの投薬を行うべく所定回数に亙って駆
動指令を第2投薬部400へ送る。さらに、生体の状態
が上記のいずれにも合致することなく、平常な状態であ
る場合にはタイマ割込みルーチンを終了する。
した生体の状態を、メモリ1に予め記憶されている生体
の状態と比較する。そして、所定の範囲を越えて鎮静状
態にあればステップS106へ進む。そして、脈波検出
部200によって患者の血圧脈波を測定して血圧値を求
め、この血圧値が投薬を必要とする値である場合にはα
ブロッカの投薬を行うべく所定回数に亙って駆動指令を
第1投薬部300へ送る。また、所定の範囲を越えて興
奮状態にあればステップS107へ進み、ステップS1
06と同様、患者の血圧値が投薬を必要とする値である
場合にβブロッカの投薬を行うべく所定回数に亙って駆
動指令を第2投薬部400へ送る。さらに、生体の状態
が上記のいずれにも合致することなく、平常な状態であ
る場合にはタイマ割込みルーチンを終了する。
【0056】駆動指令がマイクロコンピュータ5により
発生されると、これを受け取った投薬部300または4
00では次の動作が行われる。まず、駆動回路363
は、マイクロコンピュータ5から駆動指令が与えられる
ことにより所定レベル(約100V)の駆動パルスを発
生し、マイクロポンプ301の圧電素子326に供給す
る。この駆動パルスが印加されると、図11に示すよう
に圧電素子326が変形し、ダイヤフラム309がへこ
んだ形にたわむ。この結果、ポンプ室322内の圧力が
上昇し、出力バルブ308の隔壁が持ち上げられ、弁体
325が基板302から離れる。そして、ポンプ室32
2内のブロッカが、この弁体325と基板302との隙
間を介し出力ポート306へ流出し、チューブ306T
および注射針362を介し患者に投与される。そして、
駆動パルスが立ち下がると、図12に示すようにダイヤ
フラム309が内側にへこんだ状態から元に戻ろうとす
るため、ポンプ室322に負圧が生じる。このため、出
口バルブ308の弁体325が基板302に押し付けら
れることによって出力ポート306が塞がれ、逆に入力
バルブ307は隔壁が上方に持ち上がり、これに伴って
弁体316が基板302から離れる。この結果、入力ポ
ート305からブロッカが流入し、弁体316と基板3
02との隙間および通孔318を介しポンプ室322へ
と吸取られる。以後、駆動パルスが印加される毎に上記
と同様なブロッカの排出および吸入が繰り返される。
発生されると、これを受け取った投薬部300または4
00では次の動作が行われる。まず、駆動回路363
は、マイクロコンピュータ5から駆動指令が与えられる
ことにより所定レベル(約100V)の駆動パルスを発
生し、マイクロポンプ301の圧電素子326に供給す
る。この駆動パルスが印加されると、図11に示すよう
に圧電素子326が変形し、ダイヤフラム309がへこ
んだ形にたわむ。この結果、ポンプ室322内の圧力が
上昇し、出力バルブ308の隔壁が持ち上げられ、弁体
325が基板302から離れる。そして、ポンプ室32
2内のブロッカが、この弁体325と基板302との隙
間を介し出力ポート306へ流出し、チューブ306T
および注射針362を介し患者に投与される。そして、
駆動パルスが立ち下がると、図12に示すようにダイヤ
フラム309が内側にへこんだ状態から元に戻ろうとす
るため、ポンプ室322に負圧が生じる。このため、出
口バルブ308の弁体325が基板302に押し付けら
れることによって出力ポート306が塞がれ、逆に入力
バルブ307は隔壁が上方に持ち上がり、これに伴って
弁体316が基板302から離れる。この結果、入力ポ
ート305からブロッカが流入し、弁体316と基板3
02との隙間および通孔318を介しポンプ室322へ
と吸取られる。以後、駆動パルスが印加される毎に上記
と同様なブロッカの排出および吸入が繰り返される。
【0057】マイクロポンプ301が作動している間、
その作動検出スイッチ350の両端の電圧が異常検出回
路365により監視される。針詰り等により、ブロッカ
が円滑に排出されないと、駆動パルスの発生タイミング
と、作動検出スイッチ350がオン状態となるタイミン
グとの関係が正常時のものからずれてくる。異常検出回
路365は、このずれを検知した場合に異常検出信号を
マイクロコンピュータ5へ出力する。マイクロコンピュ
ータ5はこの異常検出信号を受信することにより出力部
3にアラーム表示を行わせ、使用者に対し注射針の交換
を促す。他方、ステップS106またはS107が終了
するとステップS108へ進み、駆動指令の発生回数に
基づいて今回の投与量を演算し、この投与量と、今回投
与したブロッカの種類(αブロッカ/βブロッカ)と、
投与を行った時刻とを投薬記録情報としてメモリ1に書
き込む。このようにメモリ1に書き込まれた投薬記録情
報は入力部2からのコマンド入力により出力部3から出
力させることができる。医師はこの投薬記録情報を参照
し、患者の容体の変化等を診ることができる。また、ス
テップS108においては、今回投与を行ったブロッカ
に対応した残量をメモリ1から読み出し、この残量から
今回の投与量を差し引いてその結果を残量としてメモリ
1に書き込む。ここで、残量が所定値以下となった場
合、マイクロコンピュータ5は出力部3へ警告出力指令
を送る。出力部3は、警告ランプの点灯等のアラーム表
示により使用者に薬液タンクの交換を促す。警告の出力
は音を出すことによって行ってもよい。以上によりタイ
マ割込みルーチンが終了し、その後、一定時間が経過す
ると、再びタイマ割込みルーチンが実行される。
その作動検出スイッチ350の両端の電圧が異常検出回
路365により監視される。針詰り等により、ブロッカ
が円滑に排出されないと、駆動パルスの発生タイミング
と、作動検出スイッチ350がオン状態となるタイミン
グとの関係が正常時のものからずれてくる。異常検出回
路365は、このずれを検知した場合に異常検出信号を
マイクロコンピュータ5へ出力する。マイクロコンピュ
ータ5はこの異常検出信号を受信することにより出力部
3にアラーム表示を行わせ、使用者に対し注射針の交換
を促す。他方、ステップS106またはS107が終了
するとステップS108へ進み、駆動指令の発生回数に
基づいて今回の投与量を演算し、この投与量と、今回投
与したブロッカの種類(αブロッカ/βブロッカ)と、
投与を行った時刻とを投薬記録情報としてメモリ1に書
き込む。このようにメモリ1に書き込まれた投薬記録情
報は入力部2からのコマンド入力により出力部3から出
力させることができる。医師はこの投薬記録情報を参照
し、患者の容体の変化等を診ることができる。また、ス
テップS108においては、今回投与を行ったブロッカ
に対応した残量をメモリ1から読み出し、この残量から
今回の投与量を差し引いてその結果を残量としてメモリ
1に書き込む。ここで、残量が所定値以下となった場
合、マイクロコンピュータ5は出力部3へ警告出力指令
を送る。出力部3は、警告ランプの点灯等のアラーム表
示により使用者に薬液タンクの交換を促す。警告の出力
は音を出すことによって行ってもよい。以上によりタイ
マ割込みルーチンが終了し、その後、一定時間が経過す
ると、再びタイマ割込みルーチンが実行される。
【0058】b.パターン記憶/自動運転モード 使用者は入力部2からのコマンド入力により動作モード
としてパターン記憶/自動運転モードを設定することが
できる。この動作モードでは、患者から得た脈波の基づ
いて生体の状態を作成し、以後、このようにして作成さ
れた生体の状態を使用して投薬制御を行うことができ
る。以下、この動作モードでの動作を説明する。
としてパターン記憶/自動運転モードを設定することが
できる。この動作モードでは、患者から得た脈波の基づ
いて生体の状態を作成し、以後、このようにして作成さ
れた生体の状態を使用して投薬制御を行うことができ
る。以下、この動作モードでの動作を説明する。
【0059】まず、この動作モードでの投薬制御を開始
するに際し、生体の状態を得る必要がある。医師は、患
者がαブロッカまたはβブロッカを必要とする状態にな
った時点で、生体の状態を作成すべき旨のコマンドを入
力部2へ入力する。この結果、図13にフローを示すパ
ターン記憶ルーチンがマイクロコンピュータ5により実
行される。まず、ステップS201へ進んで波形採取お
よびピーク検出の各処理を実行し、次いでステップS2
02へ進んで所定時間の脈波の抽出処理および脈波の波
形の解析を実行して生体の状態を算出する。次いでステ
ップS203に進み、ステップS202において得た生
体の状態をメモリ1へ書き込む。これらの各ステップの
処理内容は上記タイマ割込みルーチン(図10)におけ
るステップS101、S102およびS103と同様で
あるので詳細な説明は省略する。このようにして生体の
状態をメモリ1内に作成した後、投薬制御の開始のコマ
ンドを入力部2から入力する。これにより、上述と同
様、一定時間間隔でタイマ割込みルーチンが実行され
る。ただし、この場合、メモリ1に予め記憶されていた
固定値の生体の状態ではなく、上述のようにして患者か
ら得られた生体の状態に基づく投薬制御が行われる。
するに際し、生体の状態を得る必要がある。医師は、患
者がαブロッカまたはβブロッカを必要とする状態にな
った時点で、生体の状態を作成すべき旨のコマンドを入
力部2へ入力する。この結果、図13にフローを示すパ
ターン記憶ルーチンがマイクロコンピュータ5により実
行される。まず、ステップS201へ進んで波形採取お
よびピーク検出の各処理を実行し、次いでステップS2
02へ進んで所定時間の脈波の抽出処理および脈波の波
形の解析を実行して生体の状態を算出する。次いでステ
ップS203に進み、ステップS202において得た生
体の状態をメモリ1へ書き込む。これらの各ステップの
処理内容は上記タイマ割込みルーチン(図10)におけ
るステップS101、S102およびS103と同様で
あるので詳細な説明は省略する。このようにして生体の
状態をメモリ1内に作成した後、投薬制御の開始のコマ
ンドを入力部2から入力する。これにより、上述と同
様、一定時間間隔でタイマ割込みルーチンが実行され
る。ただし、この場合、メモリ1に予め記憶されていた
固定値の生体の状態ではなく、上述のようにして患者か
ら得られた生体の状態に基づく投薬制御が行われる。
【0060】<第2実施例>この発明の第2実施例の構
成を図14に示す。同図において、700は病院のベッ
ドの傍ら等に固定されて使用される固定型投薬制御装
置、800は患者に携帯された状態で使用される携帯型
投薬制御装置であり、これらの各装置はいずれも上記第
1実施例における投薬制御装置100と類似した構成を
有している。従って、これらの各装置700および80
0において、上記投薬制御装置100の各部と対応する
部分には同一の符号を付してその説明を省略し、以下、
装置100と相異する部分のみを説明する。
成を図14に示す。同図において、700は病院のベッ
ドの傍ら等に固定されて使用される固定型投薬制御装
置、800は患者に携帯された状態で使用される携帯型
投薬制御装置であり、これらの各装置はいずれも上記第
1実施例における投薬制御装置100と類似した構成を
有している。従って、これらの各装置700および80
0において、上記投薬制御装置100の各部と対応する
部分には同一の符号を付してその説明を省略し、以下、
装置100と相異する部分のみを説明する。
【0061】投薬制御装置700および800には各々
のマイクロコンピュータ5が相互に通信を行うためのI
/Oインタフェース6が設けられている。脈波検出部2
00、第1投薬部300および第2投薬部400といっ
た外部装置は、各々ケーブル200C、300Cおよび
400Cにより、固定型投薬制御装置700または携帯
型投薬制御装置800に接続することができる。各ケー
ブル200C、300Cおよび400C内には信号線と
給電線が収められており、投薬制御装置と各外部装置と
の間の信号の授受は信号線を介して行われ、電力の供給
は給電線を介して行われる。
のマイクロコンピュータ5が相互に通信を行うためのI
/Oインタフェース6が設けられている。脈波検出部2
00、第1投薬部300および第2投薬部400といっ
た外部装置は、各々ケーブル200C、300Cおよび
400Cにより、固定型投薬制御装置700または携帯
型投薬制御装置800に接続することができる。各ケー
ブル200C、300Cおよび400C内には信号線と
給電線が収められており、投薬制御装置と各外部装置と
の間の信号の授受は信号線を介して行われ、電力の供給
は給電線を介して行われる。
【0062】携帯型投薬制御装置800は、充電端子8
dを介して充電されるバッテリ(図示略)を有しこのバ
ッテリからの電力を装置内各部へ供給すると共に上記各
ケーブルの各給電線を介して各外部装置へ供給する給電
制御部8bを有している。携帯型投薬制御装置800は
バッテリを電源として動作するものであるため、消費電
力を節約するべく、マイクロコンピュータ5により給電
制御部8bによる給電の制御が行われる。すなわち、マ
イクロコンピュータ5による制御の下、上述したタイマ
割込みルーチンが実行される場合等、必要な期間のみ給
電制御部8bから装置内各部への給電が行われ、それ以
外の期間はマイクロコンピュータ5のみに給電が行われ
る。また、脈波検出部200への給電は波形抽出記憶部
4内のA/D変換器が波形値のサンプリングを行う場合
のみ行われ、第1投薬部300および第2投薬部400
への給電はタイマ割込みルーチンのステップS106ま
たはS107において投薬を行う場合に限り行われる。
また、給電制御部8bはバッテリの出力電圧が所定電圧
値以下になった場合にアラーム信号を出力する電圧監視
回路(図示略)を備えている。このアラーム信号はマイ
クロコンピュータ5へ供給され、アラーム信号を受け取
ったマイクロコンピュータ5は発光素子または警報音発
生装置(共に図示略)といった警報手段を駆動して警報
を発する。
dを介して充電されるバッテリ(図示略)を有しこのバ
ッテリからの電力を装置内各部へ供給すると共に上記各
ケーブルの各給電線を介して各外部装置へ供給する給電
制御部8bを有している。携帯型投薬制御装置800は
バッテリを電源として動作するものであるため、消費電
力を節約するべく、マイクロコンピュータ5により給電
制御部8bによる給電の制御が行われる。すなわち、マ
イクロコンピュータ5による制御の下、上述したタイマ
割込みルーチンが実行される場合等、必要な期間のみ給
電制御部8bから装置内各部への給電が行われ、それ以
外の期間はマイクロコンピュータ5のみに給電が行われ
る。また、脈波検出部200への給電は波形抽出記憶部
4内のA/D変換器が波形値のサンプリングを行う場合
のみ行われ、第1投薬部300および第2投薬部400
への給電はタイマ割込みルーチンのステップS106ま
たはS107において投薬を行う場合に限り行われる。
また、給電制御部8bはバッテリの出力電圧が所定電圧
値以下になった場合にアラーム信号を出力する電圧監視
回路(図示略)を備えている。このアラーム信号はマイ
クロコンピュータ5へ供給され、アラーム信号を受け取
ったマイクロコンピュータ5は発光素子または警報音発
生装置(共に図示略)といった警報手段を駆動して警報
を発する。
【0063】固定用投薬制御装置700は、電源8aを
有しており、この電源8aは商用電源に基づいて装置内
部および装置外部の脈波検出部等に電力を供給する。ま
た、電源8aの出力電圧は電圧出力端子8cに出力され
るようになっており、この端子8cに携帯型投薬制御装
置800の充電端子8dを接続することにより携帯型投
薬制御装置800内のバッテリを充電することができ
る。
有しており、この電源8aは商用電源に基づいて装置内
部および装置外部の脈波検出部等に電力を供給する。ま
た、電源8aの出力電圧は電圧出力端子8cに出力され
るようになっており、この端子8cに携帯型投薬制御装
置800の充電端子8dを接続することにより携帯型投
薬制御装置800内のバッテリを充電することができ
る。
【0064】各投薬制御装置700および800は、各
々を単体で使用する場合の動作は上記第1実施例のもの
と同様であるのでその説明を省略する。
々を単体で使用する場合の動作は上記第1実施例のもの
と同様であるのでその説明を省略する。
【0065】本実施例に係る投薬制御装置700および
800はI/Oインタフェース6を介して情報の授受を
し得るので、以下のような使用法が可能である。 固定型投薬制御装置700に脈波検出部200、第1
投薬部300、第2投薬部400および携帯型投薬制御
装置800を接続し、携帯型投薬制御装置800のバッ
テリの充電を行いながら、固定型投薬制御装置700に
より患者の生体の状態を採取しメモリ1に格納する。 固定型投薬制御装置700のメモリ1に予め記憶され
ている生体の状態をマイクロコンピュータ5が読み出
し、I/Oインタフェース6を介し携帯型投薬制御装置
800へ送る。これらの情報は携帯型投薬制御装置80
0内においてI/Oインタフェース6およびマイクロコ
ンピュータ5を介しメモリ1に書き込まれる。 携帯型投薬制御装置800に脈波検出部200、第1
投薬部300および第2投薬部400を接続し、投薬制
御開始のコマンドを入力し、上記第1実施例において説
明したタイマ割込みルーチンを定期的に実行させ、固定
型投薬制御装置700から受け取った生体の状態に基づ
く投薬制御を行わせる。この間、患者は病院のベッドか
ら離れて移動することができる。また、この間、携帯型
投薬制御装置800内のバッテリの出力電圧が所定電圧
値以下になった場合にはアラーム信号が発生され、アラ
ーム信号を受け取ったマイクロコンピュータ5により警
報が発せられる。 所定時間の経過、または薬液タンクを交換すべき旨の
アラーム表示により患者が病院のベッドに戻る。そし
て、携帯型投薬制御装置800を固定型投薬制御装置7
00に接続し、携帯型投薬制御装置800のバッテリの
充電を行いつつ、携帯型投薬制御装置800内のメモリ
1に記憶された投薬記録(これまでに投与を行った時
刻、投与したブロッカの種類)を固定型投薬制御装置7
00へ送る。この投薬記録は、固定型投薬制御装置70
0内のメモリ1に記憶されていたその時点までの投薬記
録に追加される。このように投薬記録情報が固定型投薬
制御装置700のメモリ1内に残り、医師はこの投薬記
録情報を出力部3から出力させて参照し、患者の容体の
変化等を診ることができる。また、この際、医師は、固
定型投薬制御装置700により必要に応じて生体の状態
を作成し直し、携帯型投薬制御装置800へ送ることも
可能である。その後、患者が望む場合には、上記およ
びと同様な手順に従って携帯型投薬型制御装置800
による投薬の制御を行う。
800はI/Oインタフェース6を介して情報の授受を
し得るので、以下のような使用法が可能である。 固定型投薬制御装置700に脈波検出部200、第1
投薬部300、第2投薬部400および携帯型投薬制御
装置800を接続し、携帯型投薬制御装置800のバッ
テリの充電を行いながら、固定型投薬制御装置700に
より患者の生体の状態を採取しメモリ1に格納する。 固定型投薬制御装置700のメモリ1に予め記憶され
ている生体の状態をマイクロコンピュータ5が読み出
し、I/Oインタフェース6を介し携帯型投薬制御装置
800へ送る。これらの情報は携帯型投薬制御装置80
0内においてI/Oインタフェース6およびマイクロコ
ンピュータ5を介しメモリ1に書き込まれる。 携帯型投薬制御装置800に脈波検出部200、第1
投薬部300および第2投薬部400を接続し、投薬制
御開始のコマンドを入力し、上記第1実施例において説
明したタイマ割込みルーチンを定期的に実行させ、固定
型投薬制御装置700から受け取った生体の状態に基づ
く投薬制御を行わせる。この間、患者は病院のベッドか
ら離れて移動することができる。また、この間、携帯型
投薬制御装置800内のバッテリの出力電圧が所定電圧
値以下になった場合にはアラーム信号が発生され、アラ
ーム信号を受け取ったマイクロコンピュータ5により警
報が発せられる。 所定時間の経過、または薬液タンクを交換すべき旨の
アラーム表示により患者が病院のベッドに戻る。そし
て、携帯型投薬制御装置800を固定型投薬制御装置7
00に接続し、携帯型投薬制御装置800のバッテリの
充電を行いつつ、携帯型投薬制御装置800内のメモリ
1に記憶された投薬記録(これまでに投与を行った時
刻、投与したブロッカの種類)を固定型投薬制御装置7
00へ送る。この投薬記録は、固定型投薬制御装置70
0内のメモリ1に記憶されていたその時点までの投薬記
録に追加される。このように投薬記録情報が固定型投薬
制御装置700のメモリ1内に残り、医師はこの投薬記
録情報を出力部3から出力させて参照し、患者の容体の
変化等を診ることができる。また、この際、医師は、固
定型投薬制御装置700により必要に応じて生体の状態
を作成し直し、携帯型投薬制御装置800へ送ることも
可能である。その後、患者が望む場合には、上記およ
びと同様な手順に従って携帯型投薬型制御装置800
による投薬の制御を行う。
【0066】<第3実施例>本実施例では、第2実施例
で説明した携帯型投薬制御装置800をアクセサリー
(装身具)と組み合わせた場合について説明する。ここ
では、アクセサリーの一例として図15に示すネックレ
スを取り上げるが、その他のアクセサリーであっても何
ら問題ない。この図において、31はセンサパッドであ
って、たとえばスポンジ状の緩衝材で構成される。セン
サパッド31の中には、図14の脈波検出部200に相
当する光電式脈波センサ32が皮膚面に接触するように
取り付けられている。これにより、このネックレスを首
にかけると、光電式脈波センサ32が首の後ろ側の皮膚
に接触して脈波を測定することができる。
で説明した携帯型投薬制御装置800をアクセサリー
(装身具)と組み合わせた場合について説明する。ここ
では、アクセサリーの一例として図15に示すネックレ
スを取り上げるが、その他のアクセサリーであっても何
ら問題ない。この図において、31はセンサパッドであ
って、たとえばスポンジ状の緩衝材で構成される。セン
サパッド31の中には、図14の脈波検出部200に相
当する光電式脈波センサ32が皮膚面に接触するように
取り付けられている。これにより、このネックレスを首
にかけると、光電式脈波センサ32が首の後ろ側の皮膚
に接触して脈波を測定することができる。
【0067】本体33には、携帯型投薬制御装置800
の各部(図14におけるマイクロコンピュータ5な
ど)、第1投薬部300、第2投薬部400が組み込ま
れており、第1投薬部300と第2投薬部400は本体
33の裏面等から着脱可能となっている。この本体33
はブローチ様の形状をしており、その裏面から図8に示
したチューブ306T,306Tが引き出されている。
そして、これらチューブ306Tの先端に連結された注
射針362,362を人体に刺して投薬を行う。また、
光電式脈波センサ32と本体33はそれぞれ鎖34に取
り付けられており、この鎖34の中に埋め込まれたリー
ド線(図示略)を介して電気的に接続されている。な
お、上記のチューブ306T,306Tは本体33のど
こから引き出しても良い。
の各部(図14におけるマイクロコンピュータ5な
ど)、第1投薬部300、第2投薬部400が組み込ま
れており、第1投薬部300と第2投薬部400は本体
33の裏面等から着脱可能となっている。この本体33
はブローチ様の形状をしており、その裏面から図8に示
したチューブ306T,306Tが引き出されている。
そして、これらチューブ306Tの先端に連結された注
射針362,362を人体に刺して投薬を行う。また、
光電式脈波センサ32と本体33はそれぞれ鎖34に取
り付けられており、この鎖34の中に埋め込まれたリー
ド線(図示略)を介して電気的に接続されている。な
お、上記のチューブ306T,306Tは本体33のど
こから引き出しても良い。
【0068】次に、上記の光電式脈波センサ32の構成
を図16に示す。この図において、35は波長940n
mの赤外線発光ダイオードなどから構成される発光素
子、36はフォトトランジスタなどから構成される光セ
ンサである。赤外線発光ダイオード35から放射された
光は、光電式脈波センサ32が接触する皮膚直下を通る
血管で反射される。この反射光は光センサ36によって
受光され、光電変換された結果として脈波検出信号Mが
得られる。この脈波検出信号Mは図14の波形抽出記憶
部4へ送出される。
を図16に示す。この図において、35は波長940n
mの赤外線発光ダイオードなどから構成される発光素
子、36はフォトトランジスタなどから構成される光セ
ンサである。赤外線発光ダイオード35から放射された
光は、光電式脈波センサ32が接触する皮膚直下を通る
血管で反射される。この反射光は光センサ36によって
受光され、光電変換された結果として脈波検出信号Mが
得られる。この脈波検出信号Mは図14の波形抽出記憶
部4へ送出される。
【0069】本実施例の投薬制御装置を使用するにあた
って、患者はネックレスを首にかける。そして、上記実
施例の動作説明で述べたように、波形値サンプリングの
タイミングで給電制御部8bから脈波検出部200へ電
圧が供給されて、赤外線発光ダイオード35から光が放
射される。この放射光は光電式脈波センサ32が接触す
る皮膚下の血管で反射する。この反射光は光センサ36
で受光され、光電変換されて脈波検出信号Mが出力され
る。マイクロコンピュータ5は、波形抽出記憶部4を介
して脈波の波形を読み取る。このようにして脈波の読み
取り処理が行われるが、これ以後の動作は上述した第2
実施例と同じであるため、その説明を省略する。
って、患者はネックレスを首にかける。そして、上記実
施例の動作説明で述べたように、波形値サンプリングの
タイミングで給電制御部8bから脈波検出部200へ電
圧が供給されて、赤外線発光ダイオード35から光が放
射される。この放射光は光電式脈波センサ32が接触す
る皮膚下の血管で反射する。この反射光は光センサ36
で受光され、光電変換されて脈波検出信号Mが出力され
る。マイクロコンピュータ5は、波形抽出記憶部4を介
して脈波の波形を読み取る。このようにして脈波の読み
取り処理が行われるが、これ以後の動作は上述した第2
実施例と同じであるため、その説明を省略する。
【0070】<第4実施例>本応用例では、第2実施例
で説明した携帯型投薬制御装置800を眼鏡と組み合わ
せた場合について説明する。図17は眼鏡の蔓の部分の
拡大図である。この図の例によれば、投薬制御装置が眼
鏡のフレームの蔓(つる)41に取り付けられている。
投薬制御装置の本体42には、携帯型投薬制御装置80
0の各部(図14のマイクロコンピュータ5など)、第
1投薬部300、第2投薬部400が組み込まれてお
り、第1投薬部300と第2投薬部400は本体42の
側面等から着脱可能となっている。また、本体42の側
面から図8に示したチューブ306T,306Tが引き
出されており、これらチューブ306Tの先端に連結さ
れた注射針362,362を人体に刺して投薬を行う。
なお、第3実施例と同様に、チューブ306T,306
Tは本体42のどこから引き出しても良い。
で説明した携帯型投薬制御装置800を眼鏡と組み合わ
せた場合について説明する。図17は眼鏡の蔓の部分の
拡大図である。この図の例によれば、投薬制御装置が眼
鏡のフレームの蔓(つる)41に取り付けられている。
投薬制御装置の本体42には、携帯型投薬制御装置80
0の各部(図14のマイクロコンピュータ5など)、第
1投薬部300、第2投薬部400が組み込まれてお
り、第1投薬部300と第2投薬部400は本体42の
側面等から着脱可能となっている。また、本体42の側
面から図8に示したチューブ306T,306Tが引き
出されており、これらチューブ306Tの先端に連結さ
れた注射針362,362を人体に刺して投薬を行う。
なお、第3実施例と同様に、チューブ306T,306
Tは本体42のどこから引き出しても良い。
【0071】また、図14の脈波検出部200の構成
は、第3実施例と同じであって図16に示すものであ
る。ここで、赤外線発光ダイオード35および光センサ
36は、それぞれ図17に示すパッド45及び46に内
蔵されており、パッド45及びパッド46で耳朶を挟む
ことにより耳へ固定するようになっている。また、これ
らのパッド45及びパッド46は、本体42から引き出
されたリード線47,47によって図16に示すように
電気的に接続されている。本実施例による投薬制御装置
の動作については、患者がネックレスの代わりに眼鏡を
かけて使用することを除いて、上述した第3実施例と同
じであり、ここではその説明を省略する。
は、第3実施例と同じであって図16に示すものであ
る。ここで、赤外線発光ダイオード35および光センサ
36は、それぞれ図17に示すパッド45及び46に内
蔵されており、パッド45及びパッド46で耳朶を挟む
ことにより耳へ固定するようになっている。また、これ
らのパッド45及びパッド46は、本体42から引き出
されたリード線47,47によって図16に示すように
電気的に接続されている。本実施例による投薬制御装置
の動作については、患者がネックレスの代わりに眼鏡を
かけて使用することを除いて、上述した第3実施例と同
じであり、ここではその説明を省略する。
【0072】<変形例> (1)上記第1および第2実施例ではFFTにより脈波
のスペクトルを求めるようにしたが、MEM(最大エン
トロピー法)等の他の周波数解析手法により求めてもよ
い。 (2)脈波の波形パラメータが所定の条件を満足する場
合にαブロッカまたはβブロッカの投与を行うようにし
たが、αブロッカまたはβブロッカの投与を必要とする
状態での脈波そのものをメモリに記憶させ、この記憶さ
れた脈波と測定により得られた脈波とを比較することに
より投薬制御を行うようにしてもよい。
のスペクトルを求めるようにしたが、MEM(最大エン
トロピー法)等の他の周波数解析手法により求めてもよ
い。 (2)脈波の波形パラメータが所定の条件を満足する場
合にαブロッカまたはβブロッカの投与を行うようにし
たが、αブロッカまたはβブロッカの投与を必要とする
状態での脈波そのものをメモリに記憶させ、この記憶さ
れた脈波と測定により得られた脈波とを比較することに
より投薬制御を行うようにしてもよい。
【0073】(3)上記実施例では、興奮状態または鎮
静状態となった場合に所定量のブロッカの投薬を一度に
投薬したが、投薬の態様はこれに限定されるものではな
い。例えば、ニフェディピン等を投与してもよい。さら
にこれらの場合において、制御の方法を設定したプログ
ラム投薬、すなわち、興奮状態または鎮静状態が検出さ
れた場合に、ある時刻において所定量の投薬、その後の
所定時間経過後にさらに所定量の投薬という具合に、予
め設定したプログラムに従って複数回に分けて投薬を行
ってもよい。 (4)上記実施例では注射針により投薬を行ったが、投
薬を行うための手段はこれに限定されるものではない。
例えば、経皮投与、静脈内投与、動脈内投与、腹腔内投
与、経口投与、経直腸投与など様々な投薬方法が適用さ
れ得る。 (5)本発明は循環作動薬の投薬制御のみならず、他の
用途にも使用可能である。例えば、閉塞性動脈硬化症の
場合のプロスタグランディン(動脈拡張剤)の投与、点
滴速度の自動制御、透析中のヘパリンの投与の制御等を
本発明に係る装置を用いて行ってもよい。 (6)投薬手段は、上記実施例に開示のシリコンマイク
ロマシーニングを用いたマイクロポンプに限定されるも
のではなく、シリンジ式、ロータリ式、バルーン式等、
各種輸液ポンプを本発明に係る投薬制御装置に適用する
ことが可能である。
静状態となった場合に所定量のブロッカの投薬を一度に
投薬したが、投薬の態様はこれに限定されるものではな
い。例えば、ニフェディピン等を投与してもよい。さら
にこれらの場合において、制御の方法を設定したプログ
ラム投薬、すなわち、興奮状態または鎮静状態が検出さ
れた場合に、ある時刻において所定量の投薬、その後の
所定時間経過後にさらに所定量の投薬という具合に、予
め設定したプログラムに従って複数回に分けて投薬を行
ってもよい。 (4)上記実施例では注射針により投薬を行ったが、投
薬を行うための手段はこれに限定されるものではない。
例えば、経皮投与、静脈内投与、動脈内投与、腹腔内投
与、経口投与、経直腸投与など様々な投薬方法が適用さ
れ得る。 (5)本発明は循環作動薬の投薬制御のみならず、他の
用途にも使用可能である。例えば、閉塞性動脈硬化症の
場合のプロスタグランディン(動脈拡張剤)の投与、点
滴速度の自動制御、透析中のヘパリンの投与の制御等を
本発明に係る装置を用いて行ってもよい。 (6)投薬手段は、上記実施例に開示のシリコンマイク
ロマシーニングを用いたマイクロポンプに限定されるも
のではなく、シリンジ式、ロータリ式、バルーン式等、
各種輸液ポンプを本発明に係る投薬制御装置に適用する
ことが可能である。
【0074】(7)上記各実施例では橈骨動脈波に基づ
いて患者の状態を判断するようにしてが、橈骨動脈以外
の脈波、例えば指尖脈波等を測定し、この脈波を解析す
ることにより投薬の判断を行ってもよい。また、上記実
施例では波形パラメータに基づいて投薬の必要性を検知
した後、血圧測定により投薬するか否かについての最終
的な判断を行ったが、血管内圧を直接測ることにより最
終的な判断を行ってもよい。
いて患者の状態を判断するようにしてが、橈骨動脈以外
の脈波、例えば指尖脈波等を測定し、この脈波を解析す
ることにより投薬の判断を行ってもよい。また、上記実
施例では波形パラメータに基づいて投薬の必要性を検知
した後、血圧測定により投薬するか否かについての最終
的な判断を行ったが、血管内圧を直接測ることにより最
終的な判断を行ってもよい。
【0075】(8)上記実施例では、患者から得られる
脈波に基づいて投薬をするか否かの判断を行い、必要な
場合には自動的に投薬を行うようにした。しかし、本発
明は、このように自動的に投薬を行う範囲のものに限定
されるものではない。例えば、上記実施例から投薬手段
たるマイクロポンプ等を除き、患者から得られた生体の
状態を数字表示させたり、図4に示すような態様で表示
を行う投薬制御装置を構成してもよい。この場合、医師
は投薬制御装置の表示内容または出力内容に基づいて投
薬すべきか否かといった判断をすることができる。
脈波に基づいて投薬をするか否かの判断を行い、必要な
場合には自動的に投薬を行うようにした。しかし、本発
明は、このように自動的に投薬を行う範囲のものに限定
されるものではない。例えば、上記実施例から投薬手段
たるマイクロポンプ等を除き、患者から得られた生体の
状態を数字表示させたり、図4に示すような態様で表示
を行う投薬制御装置を構成してもよい。この場合、医師
は投薬制御装置の表示内容または出力内容に基づいて投
薬すべきか否かといった判断をすることができる。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1又は2記
載の発明によれば、定期的に取り込んだ所定時間分の脈
波の時間間隔の変動から生体の状態を作成し、患者の血
圧を測定して、生体の状態と血圧が共に所定の条件を満
足する場合に投薬の指令を行うので、患者の状態を監視
して、必要に応じて自動的に投薬を行って患者の循環動
態を安定化できるという効果が得られる。また、請求項
3記載の発明によれば、隣接する脈波の時間間隔の変動
量が所定時間を越える個数を生体の状態としたので、得
られる生体の状態は、自律神経の状態を示す一指標とな
り、該指標をもとにした適切な投薬制御が可能となると
いう効果が得られる。
載の発明によれば、定期的に取り込んだ所定時間分の脈
波の時間間隔の変動から生体の状態を作成し、患者の血
圧を測定して、生体の状態と血圧が共に所定の条件を満
足する場合に投薬の指令を行うので、患者の状態を監視
して、必要に応じて自動的に投薬を行って患者の循環動
態を安定化できるという効果が得られる。また、請求項
3記載の発明によれば、隣接する脈波の時間間隔の変動
量が所定時間を越える個数を生体の状態としたので、得
られる生体の状態は、自律神経の状態を示す一指標とな
り、該指標をもとにした適切な投薬制御が可能となると
いう効果が得られる。
【0077】また、請求項4記載の発明によれば、隣接
する脈波の時間間隔の変動のスペクトル分析の結果得ら
れる低周波側のスペクトル成分の振幅値を生体の状態と
したので、得られる生体の状態は交感神経の緊張度を表
すこととなり、該緊張度をもとにした適切な投薬制御が
可能となるという効果が得られる。また、請求項5記載
の発明によれば、隣接する脈波の時間間隔の変動のスペ
クトル分析の結果得られる高周波側のスペクトル成分の
振幅値を生体の状態としたので、得られる生体の状態は
副交感神経の緊張度を表すこととなり、該緊張度をもと
にした適切な投薬制御が可能となるという効果が得られ
る。
する脈波の時間間隔の変動のスペクトル分析の結果得ら
れる低周波側のスペクトル成分の振幅値を生体の状態と
したので、得られる生体の状態は交感神経の緊張度を表
すこととなり、該緊張度をもとにした適切な投薬制御が
可能となるという効果が得られる。また、請求項5記載
の発明によれば、隣接する脈波の時間間隔の変動のスペ
クトル分析の結果得られる高周波側のスペクトル成分の
振幅値を生体の状態としたので、得られる生体の状態は
副交感神経の緊張度を表すこととなり、該緊張度をもと
にした適切な投薬制御が可能となるという効果が得られ
る。
【0078】また、請求項6記載の発明によれば、隣接
する脈波の時間間隔の変動のスペクトル分析の結果得ら
れる低周波および高周波のスペクトル成分の振幅比を生
体の状態としたので、得られる生体の状態は個人差によ
るばらつきを排除した緊張度を表すこととなり、患者に
依存しない画一的な投薬制御が可能になるという効果が
得られる。また、請求項8記載の発明によれば、脈波の
測定を光学的に行うようにしたので、人体のどのような
部位に対しても脈波を容易に測定でき、測定部位の選択
の幅を広げることができるという効果が得られる。
する脈波の時間間隔の変動のスペクトル分析の結果得ら
れる低周波および高周波のスペクトル成分の振幅比を生
体の状態としたので、得られる生体の状態は個人差によ
るばらつきを排除した緊張度を表すこととなり、患者に
依存しない画一的な投薬制御が可能になるという効果が
得られる。また、請求項8記載の発明によれば、脈波の
測定を光学的に行うようにしたので、人体のどのような
部位に対しても脈波を容易に測定でき、測定部位の選択
の幅を広げることができるという効果が得られる。
【0079】また、請求項9又は10記載の発明によれ
ば、投薬制御装置をネックレス又は眼鏡に組み込むよう
にしたので、患者にとって邪魔にならない投薬制御装置
を提供でき、また、大がかりな装置を必要とせずに患者
への投薬を行うことができるという効果が得られる。ま
た、請求項11又は12記載の発明によれば、抽出した
生体の状態と望ましい生体の状態とを比較することで、
患者が鎮静状態にあるか興奮状態にあるかを判定して薬
を投与するようにしたので、患者の循環状態に応じた適
切な薬を選択して投薬指示を行うことができるという効
果が得られる。
ば、投薬制御装置をネックレス又は眼鏡に組み込むよう
にしたので、患者にとって邪魔にならない投薬制御装置
を提供でき、また、大がかりな装置を必要とせずに患者
への投薬を行うことができるという効果が得られる。ま
た、請求項11又は12記載の発明によれば、抽出した
生体の状態と望ましい生体の状態とを比較することで、
患者が鎮静状態にあるか興奮状態にあるかを判定して薬
を投与するようにしたので、患者の循環状態に応じた適
切な薬を選択して投薬指示を行うことができるという効
果が得られる。
【図1】 この発明の第1実施例による投薬制御装置の
構成を示すブロック図である。
構成を示すブロック図である。
【図2】心電図とRR間隔の関係を示す図である。
【図3】心電図と脈波との関係を示す図である。
【図4】(a)はRR間隔変動と該変動を構成する周波
数成分の関係を示す図である。また、(b)はRR間隔
変動のスペクトル分析を行った結果を示した図である。
数成分の関係を示す図である。また、(b)はRR間隔
変動のスペクトル分析を行った結果を示した図である。
【図5】 同実施例における波形抽出記憶部4の構成を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図6】 同実施例における波形メモリ103に記憶さ
れる脈波を例示する図である。
れる脈波を例示する図である。
【図7】 同実施例におけるピーク情報メモリ125の
記憶内容を示す図である。
記憶内容を示す図である。
【図8】 同実施例における第1投薬部300(あるい
は第2投薬部400)の構成を示す図である。
は第2投薬部400)の構成を示す図である。
【図9】 同投薬部におけるマイクロポンプ301の構
成を示す断面図である。
成を示す断面図である。
【図10】 同実施例のタイマ割込処理の動作を示すフ
ローチャートである。
ローチャートである。
【図11】 マイクロポンプ301の動作を示す図であ
る。
る。
【図12】 マイクロポンプ301の動作を示す図であ
る。
る。
【図13】 同実施例のパターン記憶処理の動作を示す
タイムチャートである。
タイムチャートである。
【図14】 この発明の第2実施例による投薬制御装置
の構成を示すブロック図である。
の構成を示すブロック図である。
【図15】 この発明の第3実施例による投薬制御装置
の構成を示す図である。
の構成を示す図である。
【図16】 この発明の第3実施例又は第4実施例によ
る光電式脈波センサ32の回路図である。
る光電式脈波センサ32の回路図である。
【図17】 この発明の第3実施例による投薬制御装置
の構成を示す図である。
の構成を示す図である。
5……マイクロコンピュータ、4……波形抽出記憶部、
200……脈波検出部、300……第1投薬部、400
……第2投薬部。
200……脈波検出部、300……第1投薬部、400
……第2投薬部。
Claims (12)
- 【請求項1】 患者から所定時間分の脈波を定期的に取
り込む脈波検出手段と、 前記所定時間内に取り込まれた脈波の時間間隔の変動情
報をもとに生体の状態を作成する脈波解析手段と、 前記生体の状態が所定の条件を満足する場合に投薬を指
令する投薬制御手段とを具備することを特徴とする投薬
制御装置。 - 【請求項2】 前記患者の血圧を測定する手段を有し、 前記投薬制御手段は、前記生体の状態が所定の条件を満
足し、かつ、該血圧が所定の値になった場合に投薬を指
令することを特徴とする請求項1記載の投薬制御装置。 - 【請求項3】 前記脈波解析手段は、隣接する脈波の時
間間隔を算出し、連続する該時間間隔の変動量が所定時
間を越える個数を前記生体の状態として出力することを
特徴とする請求項2記載の投薬制御装置。 - 【請求項4】 前記脈波解析手段は、隣接する脈波の時
間間隔を算出し、該時間間隔の変動に対してスペクトル
分析を行い、該分析により得られたスペクトル成分のう
ち低周波側の成分の振幅値を前記生体の状態として出力
することを特徴とする請求項2記載の投薬制御装置。 - 【請求項5】 前記脈波解析手段は、隣接する脈波の時
間間隔を算出し、該時間間隔の変動に対してスペクトル
分析を行い、該分析により得られたスペクトル成分のう
ち高周波側の成分の振幅値を前記生体の状態として出力
することを特徴とする請求項2記載の投薬制御装置。 - 【請求項6】 前記脈波解析手段は、隣接する脈波の時
間間隔を算出し、該時間間隔の変動に対してスペクトル
分析を行い、該分析により得られた低周波のスペクトル
成分の振幅と高周波のスペクトル成分の振幅の比を求め
て前記生体の状態として出力することを特徴とする請求
項2記載の投薬制御装置。 - 【請求項7】 前記脈波検出手段は、脈圧を測定するこ
とにより前記脈波の検出を行うことを特徴とする請求項
1ないし6のいずれかの項記載の投薬制御装置。 - 【請求項8】 前記脈波検出手段は、皮膚下の血管に光
を照射して、該血管によって反射された反射光を受光す
ることにより前記脈波の検出を行うことを特徴とする請
求項1ないし6のいずれかの項記載の投薬制御装置。 - 【請求項9】 前記脈波解析手段、前記投薬制御手段、
および前記血圧測定手段を内蔵したケースを有し、 該ケースはネックレスの鎖に取り付けられ、 前記脈波検出手段は、前記ケースが前記ネックレスの鎖
へ取り付けられ、皮膚下の血管に対して光を照射する発
光素子と、前記光が前記皮膚下の血管によって反射され
た反射光を受光する光センサとからなる光電式脈波セン
サであることを特徴とする請求項2ないし6のいずれか
の項記載の投薬制御装置。 - 【請求項10】 前記脈波解析手段、前記投薬制御手
段、および前記血圧測定手段を内蔵したケースを有し、 該ケースは眼鏡のフレームの蔓に取り付けられ、 前記脈波検出手段は、皮膚下の血管に対して光を照射す
る発光素子と、前記光が前記皮膚下の血管によって反射
された反射光を受光する光センサとからなる光電式脈波
センサであることを特徴とする請求項2ないし6のいず
れかの項記載の投薬制御装置。 - 【請求項11】 望ましい生体の状態が予め格納された
メモリを有し、 前記投薬制御手段は、前記脈波解析手段が抽出した生体
の状態と、該メモリに格納された生体の状態を比較し
て、前記患者が鎮静状態にあると判定した場合には、前
記患者へαブロッカを投与することを特徴とする請求項
2ないし10のいずれかの項記載の投薬制御装置。 - 【請求項12】 望ましい生体の状態が予め格納された
メモリを有し、 前記投薬制御手段は、前記脈波解析手段が抽出した生体
の状態と、該メモリに格納された生体の状態を比較し
て、前記患者が興奮状態にあると判定した場合には、前
記患者へβブロッカを投与することを特徴とする請求項
2ないし10のいずれかの項記載の投薬制御装置。
Priority Applications (10)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7114998A JPH08299458A (ja) | 1995-05-12 | 1995-05-12 | 投薬制御装置 |
CNB961906995A CN1226959C (zh) | 1995-05-12 | 1996-05-13 | 活体状态的诊断装置和控制装置 |
DE69637358T DE69637358T2 (de) | 1995-05-12 | 1996-05-13 | Gerät zur Kontrolle eines physiologischen Zustands |
PCT/JP1996/001254 WO1996035368A1 (fr) | 1995-05-12 | 1996-05-13 | Appareil de diagnostic de l'etat d'un organisme vivant et unite de commande |
DE69632116T DE69632116T2 (de) | 1995-05-12 | 1996-05-13 | Gerät zur diagnostizierung des zustandes vom lebenden organismus und steuereinheit |
EP03078745A EP1433417B1 (en) | 1995-05-12 | 1996-05-13 | Device for controlling a physiological state |
EP96913734A EP0778001B1 (en) | 1995-05-12 | 1996-05-13 | Apparatus for diagnosing condition of living organism and control unit |
US08/765,465 US6126595A (en) | 1995-05-12 | 1996-05-13 | Device for diagnosing physiological state and device for controlling the same |
TW085105877A TW360523B (en) | 1994-12-20 | 1996-05-17 | Apparatus for diagnosing condition of living organism and control unit |
US09/587,049 US6890304B1 (en) | 1995-05-12 | 2000-06-02 | Device for diagnosing physiological state and device for controlling the same |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7114998A JPH08299458A (ja) | 1995-05-12 | 1995-05-12 | 投薬制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08299458A true JPH08299458A (ja) | 1996-11-19 |
Family
ID=14651775
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7114998A Pending JPH08299458A (ja) | 1994-12-20 | 1995-05-12 | 投薬制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08299458A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008536545A (ja) * | 2005-03-21 | 2008-09-11 | ヘルス−スマート リミテッド | 連続血圧モニタリングのためのシステム |
JP2014168703A (ja) * | 2007-12-20 | 2014-09-18 | Univ Of Southern California | 治療薬を送達するための装置および方法 |
KR20210023133A (ko) * | 2019-08-22 | 2021-03-04 | 한양대학교 산학협력단 | 스마트 인퓨전 펌프 |
-
1995
- 1995-05-12 JP JP7114998A patent/JPH08299458A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008536545A (ja) * | 2005-03-21 | 2008-09-11 | ヘルス−スマート リミテッド | 連続血圧モニタリングのためのシステム |
JP2014168703A (ja) * | 2007-12-20 | 2014-09-18 | Univ Of Southern California | 治療薬を送達するための装置および方法 |
US9308124B2 (en) | 2007-12-20 | 2016-04-12 | University Of Southern California | Apparatus and methods for delivering therapeutic agents |
KR20210023133A (ko) * | 2019-08-22 | 2021-03-04 | 한양대학교 산학협력단 | 스마트 인퓨전 펌프 |
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