JPH08299352A - 超音波・レーザー手術装置 - Google Patents

超音波・レーザー手術装置

Info

Publication number
JPH08299352A
JPH08299352A JP7131197A JP13119795A JPH08299352A JP H08299352 A JPH08299352 A JP H08299352A JP 7131197 A JP7131197 A JP 7131197A JP 13119795 A JP13119795 A JP 13119795A JP H08299352 A JPH08299352 A JP H08299352A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ultrasonic
laser
horn
flexible
optical transmission
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP7131197A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuichiro Sato
裕一郎 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MIWA TEC KK
Miwa Tech Co Ltd
Original Assignee
MIWA TEC KK
Miwa Tech Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MIWA TEC KK, Miwa Tech Co Ltd filed Critical MIWA TEC KK
Priority to JP7131197A priority Critical patent/JPH08299352A/ja
Publication of JPH08299352A publication Critical patent/JPH08299352A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laser Surgery Devices (AREA)
  • Surgical Instruments (AREA)
  • Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 レーザー光と超音波とにより生体組織を効果
的に破砕し、その破砕片を吸引除去する。また、体腔内
の深奥部における患部位にもレーザー光および超音波を
供給するようにして体腔内の深奥部の治療を可能にす
る。 【構成】 超音波発振装置から出力された電気振動エネ
ルギーを機械振動に変換する超音波変換装置6と、この
超音波変換装置6に固定されて所定の振動をなすホーン
3と、ホーン3からの突出部分が体内の所要部位に達す
るに充分な長さを有し、その先端部で生体組織の破砕を
なす可撓性振動体1aと、この可撓性振動体1aを介し
て所定の生態組織の部位にレーザー光Lを照射するため
のレーザー発生手段と、ホーン3からの可撓性振動体1
aの突出部分を被覆し可撓性振動体1aとの間に可撓性
振動体1aの先端で破砕された生体破砕片を吸引するた
めの排出路9を形成する可撓性チューブ2と、を備えて
構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、超音波・レーザー手
術装置に関し、詳しくは生体組織を破砕するとともにそ
の破砕片を吸引除去する超音波・レーザー手術装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図8は従来の技術としての超音波手術装
置の要部を示す図である。超音波手術装置は破砕部21
を有していて、この破砕部21は筒状の金属材から形成
され、ハウジング25内に格納される超音波変換装置2
6に固定されている。そして超音波変換装置26は、不
図示の超音波発振装置からの電気エネルギーを機械振動
に変換してこの破砕部21を超音波振動させることがで
きるようになっている。また、破砕部21はチューブ2
2によって不図示の吸引装置と配管され、その筒状の先
端部から後述の破砕片を吸引することができるようにな
っている。そして、23はイリゲーションパイプであ
り、このイリゲーションパイプ23は図に示すように先
端部が破砕部21の近傍となるようにハウジング25に
設置され、不図示の供給源から流出チューブ24を通し
て生理食塩水を破砕部21の先端へ供給することができ
るようになっている。
【0003】この超音波手術装置は、超音波振動をなす
破砕部21を生体組織に接触させることでその生体組織
を振動させて破砕することができる。そして、イリゲー
ションパイプ23からの生理食塩水は治療部位の発熱お
よび後述の吸引処理の過程で、超音波変換装置26内の
冷却等に使用される。また、破砕された生体組織の破砕
片および生理食塩水は破砕部21の先端から吸引処理さ
れる。以上説明したように、超音波手術装置は生体組織
を破砕し、その破砕片を吸引除去することにより所要の
手術をなすための装置である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の超音波手術装置およびレーザー手術装置には次のよ
うな問題がある。すなわち、従来の超音波手術装置は、
生体組織を破砕する際、例えばその手術部位の毛細血管
を破損させて出血を招来することがあった。一方、レー
ザー手術装置においては、もっぱら光の作用にもとづく
効果のみが適用されるため、手術部位の除去が生体の蒸
散効果によって生じるため除去速度が遅い、あるいは血
管内に適用する場合には血管内壁がレーザー光によって
損傷される恐れがあった。さらには、その除去速度が機
械的な作用でないため、遅いなどの欠点があった。ま
た、超音波手術装置は生体組織に機械的な振動を局部的
に加えて破砕するため、対象とする組織の構造によって
は所定の破砕効果が得難い場合も生じる。また、従来の
超音波手術装置は、例えば、冠状動脈、脳血管などの体
内深奥部での手術ができないという問題があった。この
理由は振動部材が短く、かつ、金属部材で構成されてお
り、可撓性がないため自在に体内に超音波振動を伝達で
きないためであった。したがって、従来の超音波手術装
置ではたとえば、心筋梗塞、脳梗塞等における血管内の
血栓を破砕処理することがはきなかった。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係る超音波・
レーザー手術装置は、超音波発振装置から出力された電
気振動エネルギーを機械振動に変換する超音波変換装置
と、この超音波変換装置に固定されて所定の振動をなす
ホーンと、ホーンに固定されホーンと共振してその先端
で生体組織の部位の破砕をなす振動部材と、レーザー光
を出力するレーザー発生手段と、このレーザー発生手段
が出力するレーザー光を所定の生体組織の部位まで伝送
するための伝送部材と、を備えて構成する。また、前記
振動部材を光導波路を備えた光伝送部材により形成し、
前記レーザー発生手段からのレーザー光をこの光伝送部
材を介しその先端から所定の生体組織の部位へ照射する
ように超音波・レーザー手術装置を構成する。
【0006】さらにまた、超音波・レーザー手術装置
を、超音波発振装置から出力された電気振動エネルギー
を機械振動に変換する超音波変換装置と、この超音波変
換装置に固定されて所定の振動をなすホーンと、ホーン
に固定されホーンからの突出部分が体内の所要部位に達
するに充分な長さを有し、その先端部で生体組織の破砕
をなす可撓性振動体と、前記可撓性振動体を介して所定
の生体組織の部位にレーザー光を照射するためのレーザ
ー発生手段と、ホーンからの可撓性振動体の突出部分を
被覆し可撓性振動体との間に可撓性振動体の先端で破砕
された生体破砕片を吸引するための排出路を形成する可
撓性チューブと、前記ホーン、超音波変換装置を収納す
るハウジングと、から構成する。また、前記ハウジング
とレーザー発生手段の間における前記光伝送部材にコネ
クター部を設け、このコネクター部を、ハウジング側の
光伝送部材とレーザー発生手段側の光伝送部材との両端
部が対向するように接続させ、その両端部間にレンズを
備えて構成する。この発明に係る超音波・レーザー手術
装置は、上述のように構成することにより上記従来の課
題を解決しようとするものである。
【0007】
【作用】この発明に係る超音波・レーザー手術装置は、
光伝送部材からなる振動部材を介してレーザー発生手段
から出力されるレーザー光を生体組織の部位に照射させ
る。また、超音波発振装置および超音波変換装置により
この振動部材を超音波振動させこの振動部材により生体
組織の部位を超音波振動させ破砕する。そして、これら
超音波とレーザー光を生体組織の部位の状態に応じて併
用的および選択的に使用し効果的に手術を行うことが可
能である。例えば、手術中に手術部位からの出血をみた
ような場合にはレーザー光を出力して併用的または選択
的な手段をもちいて臨機に止血処理をなすことができ
る。
【0008】一方、体腔内の所要部位に達するに充分な
長さを有した可撓性振動体を備えた超音波・レーザー手
術装置においては、この可撓性振動体を体腔内に挿入
し、その先端によって体腔内の深奥部の手術を可能にす
る。すなわち、体腔内を経て可撓性振動体の端部を深奥
部の幹部に臨ませて必要に応じてこの可撓性振動体を介
してその先端からレーザー発生手段の出力するレーザー
光を生体組織の部位に照射する、あるいはまた、超音波
発振装置および超音波変換装置によりこの可撓性振動体
を超音波振動させこの可撓性振動体により生体組織の部
位を超音波振動させて破砕する。また、患部位の組織が
比較的弾性に富む組織の場合、レーザー光により患部位
の生体組織をタンパク凝固させ、患部位を硬化させた上
で超音波により破砕を行うようにする。なお、この超音
波による組織の破砕時、可撓性振動体と、この可撓振動
体を被覆する可撓性チューブと、の間に形成される排出
路から、組織の破砕片を吸引除去する。
【0009】
【発明の実施例】図面にもとづいてこの発明の実施例を
説明する。図1および図2は、この発明の請求の範囲第
1項ないし第2項に係る超音波・レーザー手術装置の一
実施例を示す図である。図1は超音波・レーザー手術装
置の要部を示す断面図であり、図2は図1に示した超音
波・レーザー手術装置の構成を示すブロック図である。
【0010】図1において6は超音波変換装置であり、
この超音波変換装置6は振動子6aと、この振動子6a
の前後、図1では左右に隣接し、アルミニウム等の金属
からなる裏打板6b、前面板6cと、を備えていて、こ
れら振動子6a、裏打板6b、前面板6cは不図示のボ
ルトによって強固に接続固定され、いわゆるボルト締め
超音波振動子(ランシュバン型振動子)を形成してい
る。そして、振動子6aはPZT(ジルコン酸チタン酸
鉛)などの電歪材料から形成され、この振動子6aは図
2のブロック図に示すように超音波発振装置10と接続
され、超音波発振装置10から出力された電気振動エネ
ルギーを機械振動に変換して超音波振動を発生すること
ができるようになっている。また、前記の裏打板6b、
前面板6cは、超音波変換装置6が所望の振動数となる
ようにその形状(直径および長さ等)が設定されてい
る。
【0011】一方、図1において3はホーンであり、こ
のホーン3は図に示すように一端が前記超音波変換装置
6に固定され超音波変換装置6によって振動をなすよう
になっていて、先端には円形状の支持孔3aを備えてい
る。そして7は超音波変換装置6とホーン3とを格納す
るハウジングであり、このハウジング7は超音波変換装
置6とホーン3との両者と共振することがないように構
成されている。
【0012】また、1は振動部材であり、この振動部材
1は、光導波路を有した光伝送部材、この実施例ではい
わゆる光ファイバーが使用されている。そしてこの振動
部材1は、先端部分を僅かにハウジング7の開口部7a
から突出するようにして前記ホーン3の支持孔3aに挿
通され、この支持孔3a部において接着剤または機械的
固定法などによりホーン3と強固に固定されていて、ホ
ーン3と共振することができるようになっている。そし
て、この振動部材1は、後端部を図2のブロック図に示
すようにレーザー発生手段13に連結され、その先端か
らレーザー光Lを照射することができるようになってい
る。
【0013】また、レーザー発生手段13は、レーザー
光Lを発生するレーザー発振器12と、このレーザー発
振器12へ発振電力を供給するレーザー電源11と、を
備えて構成されている。そして、このレーザー発生手段
13は、イットリウム、アルミニウム、ガーネットの結
晶(YAG)に、添加物としてネオジム(Nd)を微量
加えて形成したレーザー用素子を備えていて、発振波長
1.064マイクロメートルのいわゆるNd:YAGレ
ーザーを発生することができるように構成されている。
ただし、上記レーザー発振装置は振動部材を伝送するこ
とのできるレーザーであれば良く、例えば、Ho:YA
G、Er:YAGなどの固体レーザーあるいはCO2
ーザー、エキシマレーザーなど種々の適用がある。
【0014】また、この実施例において、レーザー発生
手段13とハウジング7との間のレーザー光伝送部材
は、上述の振動部材1と同様の光伝送部材(光ファイバ
ー)により形成されていて、この光伝送部材にはコネク
ター部が設けられている。すなわち、図1において5は
コネクター部であり、このコネクター部5はハウジング
7の後端部に形成された孔部5aと、この孔部5aに着
脱自在な取付具5bと、ハウジング7内に設置されるレ
ンズ5cと、により構成されている。そして、前記取付
部5bは、レーザー発生手段13からの光伝送部材の先
端を保持していて、ハウジング7に取り付けられた際、
図に示すように保持している光伝送部材の端部1xと、
ハウジング7内に設置される振動部材1の端部1yとを
レンズ5cを介して対向させている。なお、レンズ5c
は光ファイバーにおける両端1xおよび1yの間でのレ
ーザー光の拡散・減衰を防止する。このコネクター部5
によって、超音波・レーザー手術装置の要部とレーザー
発生手段13とを分離することができ、例えば超音波・
レーザー手術装置の要部の消毒、点検等の作業能率を向
上させることができる。
【0015】一方図1においてRはハウジング7とホー
ン3との間に設けられたストッパリングであり、このス
トッパリングRにより、ハウジング7内には開口部7a
からストッパリングRまで流動路9aが形成されてい
る。そして4は流動路9aに連通する排出パイプであ
り、この排出パイプ4は不図示の吸引手段と排出管4a
により配管されている。すなわち、ハウジング7の開口
部7aは、流動路9a、排出パイプ4、排出管4aを介
して吸引手段に接続され、その先端から破砕片等を吸引
処理することができるようになっている。
【0016】また、23はイリゲーションパイプであ
り、このイリゲーションパイプ23は図に示すように先
端部が振動部材1の先端近傍に設置されている。そして
このイリゲーションパイプ23は流出チューブ24を通
して所定の供給源から生理食塩水を振動部材1の先端部
へ供給する。
【0017】また、図2において14は、前記超音波発
振装置10およびレーザー電源11と接続される制御装
置であり、この制御装置14は、超音波発振装置10お
よびレーザー電源11の動作・停止操作はもちろん、こ
れら両者の出力等を制御することができるようなってい
る。そして、15は制御装置14に連結される操作手段
であり、この操作手段15は、スイッチ、調節つまみ等
の操作装置が設置される操作パネルを備え、制御手段1
4を介して超音波発振装置10およびレーザー電源11
を操作できるようになっている。また、この操作手段1
5には、フットスイッチ、フットペダル等の操作装置も
設けられていて手術を行いながらの操作も可能である。
【0018】次に上記構成によりこの実施例の作用を説
明する。この発明に係る超音波・レーザー手術装置は、
光伝送部材からなる振動部材1を介してレーザー発生手
段13から出力されるレーザー光Lを生体組織の部位に
照射させる。また、超音波発振装置10および超音波変
換装置6によりこの振動部材1を超音波振動させこの振
動部材1により生体組織の部位を超音波振動させ破砕す
る。すなわち、振動部材1は、レーザー光の光伝送路と
超音波振動の伝達部材とを併用する。そして、これら超
音波とレーザー光を生体組織の部位の状態に応じて併用
的または選択的に使用し効果的に手術を行うようにす
る。例えば、手術中に患部位の周辺の毛細血管等から出
血が生じるような場合、レーザー光により迅速かつ効果
的に止血処理を施すことができる。
【0019】さらに、発明の請求の範囲3項ないし5項
に係る超音波・レーザー手術装置の一実施例を図3およ
び図4により説明する。なお、上述で説明した箇所と同
一箇所には同一符号を付して重複説明は省略する。図3
は、超音波・レーザー手術装置の要部を示す断面図であ
り、図4は図3に示した超音波・レーザー手術装置の構
成を示すブロック図である。
【0020】図3において1aは可撓性振動体であり、
この可撓性振動体1aは光導波路を備えた光伝送部材
で、この実施例ではいわゆる光ファイバーが使用されて
いる。この可撓性振動体1aを形成する光ファイバー
は、光を通過させるための高透過率の材料からなるコア
部と、その外側を被覆する屈折率の低い他の透明材料か
らなるクラッド部と、で形成されていて、これら各部の
材質は、光ファイバーの形状を湾曲させることのできる
フレキシブルな材質により形成されている。なおこの実
施例において可撓性振動体1aは石英ファイバーにより
形成されているが、上述の必要性能を具備する他のファ
イバー、例えばフッ化物ファイバーあるいは可撓性中空
金属ファイバーを使用して可撓性振動体1aを形成して
も良い。
【0021】そしてこの可撓性振動体1aは図に示すよ
うに上述の超音波変換装置6と固定されるホーン3の支
持孔3aに挿通され、この支持孔3a部において接着剤
によりホーン3と強固に固定されていて、ホーン3と共
振することができるようになっている。なお、この可撓
性振動体1aは、その先端部が体腔内の患部位に到達す
るよう、例えば、脚部から挿入された可撓性振動体1a
が血管内を通過してその先端部が冠状動脈に達すること
のできる充分な長さを有して前記ホーン3から延伸形成
されている。そして、この可撓性振動体1aは、後端を
上述のレーザー発生手段13に接続され、先端部からレ
ーザー光Lと照射することができるように構成されてい
る。(図4参照)
【0022】一方、図3に示す2は自在に撓むことが可
能な材質から形成される可撓性チューブであり、この可
撓性チューブ2は、ホーン3から突出する可撓性振動体
1aを被覆するように設けられていて、その全長は可撓
性振動体1aの先端が僅かにこの可撓性チューブ2の先
端から突出可能な所定の長さに設定されている。そし
て、この可撓性チューブ2は可撓性振動体1aとの間に
液体の流動が可能な排出路9を形成している。また、可
撓性チューブ2の後端は、ハウジング7の先端に設けら
れた上述の開口部7aに配管されている。すなわち、前
記可撓性チューブ2は、後端を排出パイプ4等を介して
吸引手段に連結されていて、先端から破砕片等を吸引処
理することができるようになっている。(図4参照) なお、この可撓性チューブ2はこの実施例では1.0ミ
リから3.0ミリ程度の外径をなしていて、その材質は
人体に無害な樹脂材料で構成されている。
【0023】また、図4において14は、前記超音波発
振装置10およびレーザー電源11と接続される制御装
置であり、この制御装置14は、超音波発振装置10お
よびレーザー電源11の動作・停止操作はもちろん、こ
れら両者の出力等を制御することができるようなってい
る。そして、15は制御装置14に連結される操作手段
であり、この操作手段15は、スイッチ、調節つまみ等
の操作装置が設置される操作パネルを備え、制御手段1
4を介して超音波発振装置10およびレーザー電源11
を操作できるようになっている。また、この操作手段1
5には、フットスイッチ、フットペダル等の操作装置も
設けられていて手術を行いながらの操作も可能である。
【0024】次に上述の構成にもとづき、当該実施例の
作用を説明する。図5および図6はこの超音波・レーザ
ー手術装置の一使用例として、冠状動脈の血栓の治療に
使用する際の作用を示す図である。図5において14は
血管であり、心臓に血流を送る重要な冠状動脈の一部を
示すものである。そして15はその血管14内に発生し
た血栓であり、この血栓15は血管14を閉塞して血液
の流動を阻止している。この血栓15を処理するには、
超音波・レーザー手術装置の前記可撓性振動体1aおよ
び可撓性チューブ2を血管内に挿入し、その先端部が血
栓15に達するまで血管14内に送り込む。この際、可
撓性材からなる可撓性振動体1aおよび可撓性チューブ
2は図に示すように血管14の経路に応じて撓みなが
ら、血管14内を容易に進行することが可能である。な
お、この血管14内への挿入作業は、従来のカテーテル
の挿入と同様にレントゲン画像を利用して位置確認をし
つつ行う。
【0025】そして、超音波・レーザー手術装置の可撓
性振動体1aおよび可撓性チューブ2の先端を血栓15
に接近せしめ、まずレーザー発生手段13を動作させ
て、図6に示すようにレーザー発生手段13から出力さ
れるレーザー光Lを可撓性振動体1aを介してその先端
から血栓15へ照射し、このレーザー光Lの照射により
血栓15のタンパク凝固を発生させる前処理をなし、超
音波振動手術を容易にする。次いで超音波発振装置10
および超音波変換装置6を動作させて可撓性振動体1a
の先端を超音波振動させて図7に示すように血栓15を
破砕し、この血栓15に貫通路を形成することができ
る。そしてこの貫通路を使っていわゆるバルーン処理を
なし血管14に血液の流動路を確保することが可能であ
る。
【0026】一方、上述の血栓15の破砕治療時におい
て可撓性チューブ2に連結される上述の吸引手段を動作
させ、可撓性振動体1aにより破砕された血栓15の破
砕片15aを排出路9へ吸引し、血管14内に不要な残
留物が残らないように除去する。ところで、この可撓性
振動体1aが超音波振動している際、可撓性チューブ2
は可撓性振動体1aのカバーとしての作用もなし、対象
治療部位以外の可撓性振動体1aと生体組織の接触を防
いでいる。
【0027】なお、上述の例では冠状動脈等における血
栓の治療の場合を述べたが、消化器等の他の体腔内にお
ける諸種の手術等にも適応可能である。また、この実施
例ではまずレーザー光を照射し、次いで超音波により生
体組織を破砕する例を示したが、この超音波・レーザー
手術装置の使用例はこれに限定されることはない。例え
ば、超音波により容易に手術が可能な患部位にはレーザ
ー光を使用せず超音波のみを使用する等、これら超音波
とレーザー光は生体組織の部位の状態に応じて併用的ま
たは選択的に使用することができる。
【0028】
【発明の効果】この発明に係る超音波・レーザー手術装
置は、以上説明したようにレーザー発生手段および超音
波発振装置、超音波変換装置とを備えて構成し、所定の
生体組織の部位にレーザー光を照射可能とするととも
に、この部位を超音波振動させるように構成したので、
生体組織部位に応じてこれらレーザー光および超音波を
選択的に使用して、効果的に生体組織の手術を行うこと
ができる。また、体内の所要部位に達するに充分な長さ
を有した可撓性振動体により、体腔内の深奥部に位置す
る生体組織へもレーザー光および超音波を伝達するよう
にしたので、体腔内の深奥部の手術もまた効果的に行う
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の請求の範囲第1項ないし第2項に係
る超音波・レーザー手術装置の一実施例の要部を示す断
面図である。
【図2】この発明の請求の範囲第1項ないし第2項に係
る超音波・レーザー手術装置の構成を示すブロック図で
ある。
【図3】この発明の請求の範囲第3項ないし第5項に係
る超音波・レーザー手術装置の一実施例の要部を示す断
面図である。
【図4】この発明の請求の範囲第3項ないし第5項に係
る超音波・レーザー手術装置のの構成を示すブロック図
である。
【図5】図4および図5に示した超音波・レーザー手術
装置の可撓性振動体および可撓性チューブを血管内に挿
入させた状態を示す説明図である。
【図6】図4および図5に示した超音波・レーザー手術
装置により血管内の血栓にレーザー光を照射している状
態を示す説明図である。
【図7】図4および図5に示した超音波・レーザー手術
装置により血管内の血栓を超音波振動させて血栓を破
砕、吸引処理している状態を示す説明図である。
【図8】従来の手術装置の一例として、超音波により生
体組織を破砕する超音波手術装置の要部を示す側面図で
ある。
【符号の説明】
1 振動部材 1a 可撓性振動体 2 可撓性チューブ 3 ホーン 5 コネクター部 5c レンズ 6 超音波変換装置 7 ハウジング 9 排出路 10 超音波発振装置 13 レーザー発生手段 L レーザー光

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波発振装置から出力された電気振動
    エネルギーを機械振動に変換する超音波変換装置と、 この超音波変換装置に固定されて所定の振動をなすホー
    ンと、 ホーンに固定されホーンと共振してその先端で生体組織
    の部位の破砕をなす振動部材と、 レーザー光を出力するレーザー発生手段と、 このレーザー発生手段が出力するレーザー光を所定の生
    体組織の部位まで伝送するための伝送部材と、 を備えて構成したことを特徴とする超音波・レーザー手
    術装置。
  2. 【請求項2】 前記振動部材を光導波路を備えた光伝送
    部材により形成し、 前記レーザー発生手段からのレーザー光をこの光伝送部
    材を介しその先端から所定の生体組織の部位へ照射する
    ように構成したことを特徴とする請求項1記載の超音波
    ・レーザー手術装置。
  3. 【請求項3】 超音波発振装置から出力された電気振動
    エネルギーを機械振動に変換する超音波変換装置と、 この超音波変換装置に固定されて所定の振動をなすホー
    ンと、 ホーンに固定されホーンからの突出部分が体内の所要部
    位に達するに充分な長さを有し、その先端部で生体組織
    の破砕をなす可撓性振動体と、 前記可撓性振動体を介して所定の生体組織の部位にレー
    ザー光を照射するためのレーザー発生手段と、 ホーンからの可撓性振動体の突出部分を被覆し可撓性振
    動体との間に可撓性振動体の先端で破砕された生体破砕
    片を吸引するための排出路を形成する可撓性チューブ
    と、 前記ホーン、超音波変換装置を収納するハウジングと、 からなることを特徴とする超音波・レーザー手術装置。
  4. 【請求項4】 前記可撓性振動体を光導波路を備えた光
    伝送部材により形成し、 前記ハウジングとレーザー発生手段の間における前記光
    伝送部材にコネクター部を設け、このコネクター部を、
    ハウジング側の光伝送部材とレーザー発生手段側の光伝
    送部材との両端部が対向するように接続される構成とし
    たことを特徴とする請求項3記載の超音波・レーザー手
    術装置。
  5. 【請求項5】 前記コネクター部は、ハウジング側の光
    伝送部の端部と、レーザー発生手段側の光伝送部の端部
    と、の間にレンズを備えて構成したことを特徴とする請
    求項4記載の超音波・レーザー手術装置。
JP7131197A 1995-05-02 1995-05-02 超音波・レーザー手術装置 Withdrawn JPH08299352A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7131197A JPH08299352A (ja) 1995-05-02 1995-05-02 超音波・レーザー手術装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7131197A JPH08299352A (ja) 1995-05-02 1995-05-02 超音波・レーザー手術装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08299352A true JPH08299352A (ja) 1996-11-19

Family

ID=15052307

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7131197A Withdrawn JPH08299352A (ja) 1995-05-02 1995-05-02 超音波・レーザー手術装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08299352A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006013567A1 (en) * 2004-08-05 2006-02-09 Syneron Medical Ltd. Optical scanning device
WO2013051859A2 (ko) * 2011-10-07 2013-04-11 Min Kyu Seok 레이저를 이용한 의료장치 및 상기 의료장치에 적용되는 핸드 피스

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006013567A1 (en) * 2004-08-05 2006-02-09 Syneron Medical Ltd. Optical scanning device
US7333698B2 (en) 2004-08-05 2008-02-19 Polyoptics Ltd Optical scanning device
WO2013051859A2 (ko) * 2011-10-07 2013-04-11 Min Kyu Seok 레이저를 이용한 의료장치 및 상기 의료장치에 적용되는 핸드 피스
WO2013051859A3 (ko) * 2011-10-07 2013-05-30 Min Kyu Seok 레이저를 이용한 의료장치 및 상기 의료장치에 적용되는 핸드 피스

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5224942A (en) Surgical method and apparatus utilizing laser energy for removing body tissue
EP0959782B1 (en) Opto-acoustic thrombolysis
US6379325B1 (en) Opto-acoustic transducer for medical applications
KR100789356B1 (ko) 저주파수 백내장 분쇄 디바이스
US20020045890A1 (en) Opto-acoustic thrombolysis
US20030212332A1 (en) Disposable ultrasonic soft tissue cutting and coagulation systems
JP2001516613A (ja) 筋肉組織の血管再生用レーザ治療装置
AU2004202221A1 (en) Ultrasonic Medical Device Operating in a Transverse Mode
WO2001026735A1 (en) A method and device for affecting an object by accoustic radiation
JPH10216140A (ja) 超音波治療システム
JPH0732779B2 (ja) 結石破砕装置
US5243986A (en) Dissolution of concretions in a bodily cavity
US5058590A (en) Apparatus for dispersing fluids for dissolution or concretions in a bodily cavity
JPH08299352A (ja) 超音波・レーザー手術装置
JPH06233778A (ja) レーザ診断治療用レーザ装置
GB2167305A (en) Ultrasonic transducer for dispersal of haemorrhages in eyes
EP3673853B1 (en) Laser lithotripsy system
JP4834815B2 (ja) 医療用治療装置
JP2702991B2 (ja) 超音波治療装置
JP3073859B2 (ja) レーザ治療装置
JPH0795985A (ja) 外科手術用ハンドピース
Zharov New technology in surgery: combination of laser and ultrasound
JPH10201769A (ja) レーザ光及び超音波振動治療装置
JPH06343641A (ja) 超音波治療装置
JPH03151957A (ja) 超音波処置装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20020702