JPH08297849A - スキュー制御装置 - Google Patents

スキュー制御装置

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JPH08297849A
JPH08297849A JP10426895A JP10426895A JPH08297849A JP H08297849 A JPH08297849 A JP H08297849A JP 10426895 A JP10426895 A JP 10426895A JP 10426895 A JP10426895 A JP 10426895A JP H08297849 A JPH08297849 A JP H08297849A
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JP
Japan
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optical pickup
error rate
information
control
tilt
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JP10426895A
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English (en)
Inventor
Toshihiro Horigome
俊宏 堀籠
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 スピンドルモータ1及びスレッドモータ3を
それぞれ固定するためのシャーシと、該各モータの回転
制御を行う1チップ構成の駆動IC100を設置するた
めの配線基板とをシャーシ6として一体的に形成する。
そして、このシャーシ6上に各モータ1,3及び駆動I
C100を設ける。 【効果】 上記シャーシと配線基板とが一体化している
うえ、各モータ1,3を駆動制御する駆動IC100が
1チップ化されているため、当該ドライブユニット全体
を小型化することができ、当該ドライブユニットを設け
るディスク再生装置等の小型化に貢献することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば光磁気ディスク
や標準型の再生専用ディスク等の光記録媒体を記録媒体
として用いる記録装置及び/又は再生装置に用いて好適
なスキュー制御装置に関し、特に、再生された記録情報
の誤り率、或いは、再生された記録情報の振幅に基づい
て光ビームと光記録媒体の相対的関係を電気的に制御す
ることにより、高精度な傾き制御、取り付け面積の縮小
化、部品点数の削減及びローコスト化等を図ったスキュ
ー制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光記録媒体としては、再生専用の
ROM型の光ディスク、追記型の光ディスク、光磁気
(MO)ディスク等の記録可能なRAM型の光ディス
ク、ROM領域とRAM領域とを有するハイブリッド型
の光ディスク等が知られており、マルチメディアに対応
する極めて記録密度の高いパーシャルROM型の光ディ
スク等実用化されつつある。
【0003】ここで、このような光ディスクはポリカー
ボネート等の合成樹脂で形成するため、ディスク自体に
多少のゆがみがある。また、ディスクテーブルに載置さ
れる光ディスクに対して、光ピックアップから出射され
る光ビームが垂直に照射されるように該ディスクテーブ
ル及び光ピックアップを取り付ける必要があるが、これ
らを精度よく取り付けるのは大変困難であり、多少の取
り付け誤差を生ずる。
【0004】そして、このような光ディスクのゆがみ、
或いは、ディスクテーブル、光ピックアップの取り付け
誤差があると、光ディスクに対して光ビームが角度をも
って照射されることとなるため乱反射し、照射された分
の反射光をデータ検出用のフォトディテクタで全て受光
することができなくなり、正確なデータ再生に支障をき
たす。
【0005】このため、従来の光ディスク再生装置に
は、光ディスク及び該光ディスクに照射される光ビーム
の相対関係を調整するスキュー制御装置が設けられてい
る。このスキュー制御装置は、上記光ピックアップから
光ディスクに照射される光ビームとは別に、該光ピック
アップから出射される光ビームに対して平行な光ビーム
を光ディスクに照射し、この反射光をいわゆる4分割フ
ォトディテクタで受光することにより光ディスクの傾き
を検出する。そして、この光ディスクの傾きに応じて回
転軸或いは光ピックアップを機械的に傾けて、光ビーム
の照射角度を調整することにより、光ディスクの傾きに
追従して光ビームの照射角度を調整する。このため、常
に照射された分の反射光を上記データ検出用のフォトデ
ィテクタで受光することができ、正確なデータ再生を可
能とすることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のスキュ
ー制御装置は、上記光ピックアップとは別に、スキュー
制御用のレーザダイオード及びフォトディテクタを設け
る必要があるため取り付け面積及び重量が大きくなり、
該スキュー制御装置を設けるディスク再生装置等が大型
化するうえ、上記レーザダイオード及びフォトディテク
タ分のコスト増となる問題があった。また、このスキュ
ー制御装置は、高精度に取り付けても必ず取り付け誤差
が生ずるため、上記光ビームの照射角度の調整も該取り
付け誤差以上に調整することはできない問題があった。
【0007】ここで、光ディスクの傾きを検出するため
に、ディスク上に所定間隔で傾き検出用の領域を設け、
この領域を再生してディスクの傾きを調整する方法も考
えられるが、この特別な領域のために記憶容量が低下
し、また、該領域を再生しなければ傾き制御を行うこと
ができないうえ、該領域がディフェクト等により再生不
可能となった場合には、傾き制御ができなくなり、最悪
の場合にはディスク全部のデータ再生が不可能となるこ
とが考えられる。
【0008】本発明は上述の問題点に鑑みてなされたも
のであり、光ディスク上に傾き検出用の領域を設けるこ
となく、また、傾き検出用のレーザダイオード及びフォ
トディテクタを設けることなく光ディスクの傾き調整を
行うことができ、高精度な傾き調整及び光ディスク再生
装置等の小型化軽量化等に貢献することができるような
スキュー制御装置の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係るスキュー制
御装置は、記録情報とともに誤り訂正情報が記録された
光記録媒体から再生された該誤り訂正情報に基づいて記
録情報に誤り訂正処理を施し、該記録情報の誤り率を検
出する誤り訂正手段と、上記誤り訂正手段により検出さ
れた前回の誤り率及び現在の誤り率を比較し、この比較
結果に基づいて、該誤り率を最小とするための制御情報
を出力する制御情報出力手段と、上記制御情報出力手段
からの制御情報に応じて上記誤り率が最小となるよう
に、上記光記録媒体及び該光記録媒体に照射される光ビ
ームの相対関係を制御する制御手段とを有する。
【0010】また、本発明に係るスキュー制御装置は、
上記制御手段として、上記制御情報に基づいて誤り率が
最小となるように、光記録媒体に記録されている記録情
報及び誤り訂正情報の再生を行う光ピックアップ装置の
傾きを制御するものを有する。
【0011】また、本発明に係るスキュー制御装置は、
上記制御手段として、上記前回の誤り率及び現在の誤り
率を、それぞれ光記録媒体上の同位置で検出するよう
に、上記光ピックアップ装置の再生位置制御を行うもの
を有する。
【0012】また、本発明に係るスキュー制御装置は、
上記制御情報出力手段として、上記前回の誤り率及び現
在の誤り率を、それぞれ複数回ずつ検出すると共に、そ
れぞれこの平均値からなる前回の誤り率及び現在の誤り
率を比較し上記制御情報を形成して出力するものを有す
る。
【0013】また、本発明に係るスキュー制御装置は、
上記制御手段として、上記前回の誤り率及び現在の誤り
率を、それぞれ光記録媒体上の同位置で複数回ずつ検出
するように上記光ピックアップ装置の再生位置制御を行
うものを有し、上記制御情報出力手段として、上記各誤
り率の平均値を検出し、それぞれこの平均値からなる前
回の誤り率及び現在の誤り率を比較し上記制御情報を形
成して出力するものを有する。
【0014】次に、本発明に係るスキュー制御装置は、
光記録媒体から再生された和信号に関する情報を検出す
る関係情報検出手段と、光記録媒体及び該光記録媒体に
照射される光ビームの相対関係を可変制御する相対関係
可変制御手段とを有する。また、上記光記録媒体及び光
ビームの相対関係をいったん一方向に可変制御後、連続
的に他方向に可変制御するように上記相対関係可変制御
手段を制御するとともに、上記関係情報検出手段から連
続的に得られる上記和信号に関する情報を検出して所定
の閾値とレベル比較し、該和信号に関する情報のレベル
が最初に閾値を越えたときの和信号に関する情報と、該
和信号に関する情報のレベルが閾値以下となる直前の和
信号に関する情報とを検出し、上記光記録媒体及び光ビ
ームの相対関係が、上記各和信号に関する情報の平均の
和信号に関する情報が得られる相対関係となるように上
記相対関係可変制御手段を制御する制御手段を有する。
【0015】次に、本発明に係るスキュー制御装置は、
上記相対関係可変制御手段として、光記録媒体に記録さ
れている記録情報及び誤り訂正情報の再生を行う光ピッ
クアップ装置の傾きを制御するものを有する。
【0016】また、本発明に係るスキュー制御装置は、
上記和信号に関する情報として、該和信号の振幅値を用
いる。
【0017】また、本発明に係るスキュー制御装置は、
上記関係情報検出手段として、上記振幅値を複数回検出
してこの平均値を検出するものを有し、上記制御手段と
して、上記振幅値の平均値に基づいて上記光ピックアッ
プ装置の傾きを制御するものを有する。
【0018】また、本発明に係るスキュー制御装置は、
上記制御手段として、上記平均値を複数回検出する際
に、光記録媒体上の同位置でそれぞれ検出するように上
記光ピックアップ装置の再生位置制御を行うものを有す
る。
【0019】また、本発明に係るスキュー制御装置は、
上記制御手段として、以下の制御を行うものを有する。
すなわち、上記制御手段は、上記連続的な光ピックアッ
プ装置の傾き制御を行う前に、光ピックアップ装置の現
在の傾き角で得られる第1の振幅値と上記閾値とを比較
し、第1の振幅値が閾値よりも大きい場合は、振幅値が
閾値以下となるまで上記一方向に光ピックアップ装置が
傾き制御されるように上記相対関係可変制御手段を制御
する。これに対して、第1の振幅値が閾値よりも小さい
場合は、上記光ピックアップ装置が一方向に所定角度分
傾き制御されるように相対関係可変制御手段を制御する
とともに、この傾き制御により得られる第2の振幅値と
上記第1の振幅値とを比較する。そして、第1の振幅値
が第2の振幅値よりも小さい場合は、上記光ピックアッ
プ装置が上記所定角度だけ他方向に傾き制御されるよう
に相対関係可変制御手段を制御する。また、第1の振幅
値が第2の振幅値よりも大きい場合は、上記光ピックア
ップ装置が上記所定角度だけ他方向に傾き制御されるよ
うに相対関係可変制御手段を制御するとともに、上記光
ピックアップ装置の連続的な傾き制御を行う方向を上記
一方向から他方向へ反転する。
【0020】
【作用】本発明に係るスキュー制御装置は、光記録媒体
から再生された記録情報の誤り訂正処理を施した際に検
出される誤り率に基づいて、光記録媒体と該光記録媒体
に照射される光ビームの相対関係を制御する。
【0021】具体的には、光ピックアップ装置から出射
される光ビームは、光記録媒体に対して垂直に照射され
るのが理想であるが、この相対関係が崩れると、すなわ
ち、光記録媒体に対して斜めに光ビームが照射されるよ
うになると、その分、反射光の光量が少なくなり、記録
情報が誤って再生される確率が高くなる。この逆に、光
ビームの照射角が垂直に近ずけば近ずく程、記録情報の
誤り率は低くなる。そして、この誤り率が最小となる、
光記録媒体と該光記録媒体に照射される光ビームの相対
関係が最良の相対関係であることを示す。
【0022】このため、制御手段は、誤り訂正手段から
供給される誤り率のうち、現在の誤り率とその前の誤り
率とを比較し、この誤り率が最小となるように上記光記
録媒体及び光ビームの相対関係を制御する。これによ
り、光記録媒体に対して光ビームを垂直に照射すること
ができ、該光記録媒体の記録情報を正確に再生すること
ができる。また、上記誤り率を検出しこの誤り率が最小
となるように上記相対関係を制御するという電気的制御
により実現することができるため、取り付け誤差以上に
傾き制御することができないような不都合を防止するこ
とができ、高精度な傾き制御を可能とすることができ
る。また、従来のように光ピックアップ装置とは別に傾
き検出用のレーザダイオードやフォトディテクタ等を設
ける必要がないため、当該スキュー制御装置の部品点数
の削減、取り付け面積の省略化及び取り付け重量の軽減
等を図ることができ、これらを通じて当該スキュー制御
装置を設ける光記録媒体の再生装置等の小型化に貢献す
ることができる。さらに、ディスク上に傾き検出用の領
域を設けることなく光ピックアップ装置の傾き制御を行
うことができるため、この特別な領域のためにディスク
の記憶容量が低下するような不都合を防止することがで
き、また、該領域を再生しなければ傾き制御を行うこと
ができないような不都合を防止することができるうえ、
該光記録媒体のディフェクト等に関係なく、常に最良の
傾き角に光ピックアップ装置を傾き制御することができ
る。
【0023】なお、光記録媒体の再生装置の場合は勿論
のこと、光記録媒体記録装置の場合でも光ビームの反射
光に基づいて、ディスク上に記録されているアドレス情
報やサーボ情報を再生しながら記録情報の記録を行うも
のである。このため、ここでいう「再生」は、記録情報
の記録及び記録情報の再生の両方の概念を含むものであ
る。
【0024】ここで、記録情報の再生状態は、ディスク
上の再生位置に応じて多少変化する。このため、上記誤
り率の比較は、ディスク上の同じ位置から再生された記
録情報の誤り率に基づいて行うことが好ましい。このよ
うなことから本発明に係るスキュー制御装置は、上記制
御手段が、上記前回の誤り率及び現在の誤り率をそれぞ
れディスク上の同位置で検出するように、光ピックアッ
プ装置の再生位置を制御する。これにより、同じ再生条
件で再生された記録情報の誤り率を比較することがで
き、正確な傾き制御を行うことができる。
【0025】また、記録情報の再生状態は、上記ディス
ク上の再生位置もさることながら、その再生時の光ビー
ムのレーザパワーの変動や検出状態に応じて多少変化す
る。このため、誤り率を何回か検出してその平均値を求
め、この平均値同士で上記誤り率の比較を行うことが好
ましい。このようなことから本発明に係るスキュー制御
装置は、制御情報出力手段が、上記前回の誤り率及び現
在の誤り率を、それぞれ複数回ずつ検出すると共にこの
平均値を検出し、該平均値からなる前回の誤り率及び該
平均値からなる現在の誤り率を比較する。これにより、
レーザパワーの変動や検出状態による再生状態の変動分
を吸収して上記比較を行うことができ、正確な傾き制御
を行うことができる。
【0026】そして、本発明に係るスキュー制御装置
は、このようなディスク上の同位置での再生制御及び平
均値の検出制御を併用する。これにより、さらに正確な
傾き制御を可能とすることができる。
【0027】次に、このような誤り率の比較において、
最良の相対関係とそれ以外の相対関係とで明確な比較結
果が出ればよいのであるが、高精度の光記録媒体の再生
装置等においては再生誤差の吸収率が高く、上記最良の
相対関係に係る比較値と、その近辺の相対関係に係る比
較値との差が出難い。このため、このような機器に上述
の比較処理適用すると最良の相対関係に制御するのは困
難となる。
【0028】このため、本発明に係るスキュー制御装置
は、光記録媒体から再生された記録情報の和信号(RF
信号)に関する情報に基づいて、光ピックアップ装置の
傾き制御を行う。具体的には、和信号に関する情報とし
ては、例えばRF信号のエンベロープや振幅値等があげ
られる。
【0029】この場合、制御手段は、光記録媒体及び光
ビームの相対関係をいったん一方向に可変制御し、そこ
から連続的に他方向に相対関係を可変制御するように相
対関係可変制御手段を制御するとともに、該関係情報検
出手段から得られる上記和信号に関する情報と所定の閾
値とをレベル比較する。そして、和信号に関する情報の
レベルが最初に閾値を越えたときの該和信号に関する情
報と、和信号に関する情報のレベルが閾値以下となる直
前の該和信号に関する情報との平均を検出し、この平均
の和信号に関する情報が得られる相対関係となるように
上記相対関係可変制御手段を制御する。
【0030】最良の相対関係は、上記閾値を越える和信
号に関する情報と、閾値以下となる和信号に関する情報
との中間レベルの和信号に関する情報が得られるところ
であるため、上記平均となるように相対関係を可変制御
することにより、最良の相対関係と該最良の相対関係以
外の相対関係とで明確な上記比較結果が出難い場合であ
っても、正確に最良の相対関係に制御することができ
る。
【0031】次に、上述のように記録情報の再生状態
は、光記録媒体上の再生位置に応じて多少変化するとと
もに、その再生時の光ビームのレベル変動や検出状態に
応じて多少変化する。このようなことから本発明に係る
スキュー制御装置は、上記関係情報検出手段が、上記振
幅値を複数回検出し、また、この振幅値の複数回の検出
を光記録媒体上の同じ位置で行う。これにより、正確な
振幅値を検出することができ、正確な相対関係制御を行
うことができる。
【0032】次に、当該スキュー制御装置は、上述のよ
うに相対関係をいったん一方向に制御し、そこから連続
的に他方向に相対関係を可変制御するが、例えば相対関
係が上記一方向の限界であった場合、上記可変制御を続
けて行うと、例えば光ピックアップ装置が限界まで傾い
ているにもかかわらず該光ピックアップ装置に傾けよう
とする力が継続して加わることとなり、傾き制御機構や
光ピックアップ装置が破損する虞れがある。
【0033】このため、本発明に係るスキュー制御装置
は、上記制御手段が、上記連続的な光ピックアップ装置
の傾き制御を行う前に、光ピックアップ装置の現在の傾
き角で得られる第1の振幅値と上記閾値とを比較する。
第1の振幅値が閾値よりも大きいということは、光ピッ
クアップ装置の現在の傾き角は、光ピックアップ装置を
連続的に傾き制御した場合における、該振幅値が閾値を
越える傾き角と該振幅値が閾値以下となる傾き角との間
のいずれかの傾き角であることを示す。このため、この
場合制御手段は、光ピックアップ装置の傾き角をいった
ん一方向の閾値以下とすべく、振幅値が閾値以下となる
まで上記一方向に光ピックアップ装置が傾き制御される
ように傾き制御手段を制御する。そして、この傾き角か
ら光ピックアップ装置の傾き角を連続的に可変制御して
上述の振幅値の検出を行う。
【0034】この逆に、第1の振幅値が閾値よりも小さ
い場合は、第1の振幅値が閾値よりも大きい場合のよう
に、振幅値が閾値以下となるように光ピックアップ装置
を傾き制御することはないのであるが、この場合、上記
光ピックアップ装置が、一方向側の閾値以下の振幅値を
得られる傾き角であるのか、或いは、他方向側の閾値以
下の振幅値を得られる傾き角であるのかが分からない。
上記振幅値が一方向側の閾値以下の場合は、上述と同様
に傾き角を他方向に連続的に可変して最良の傾き角を検
出すればよいが、上記振幅値が他方向側の閾値以下の場
合は、この逆に傾き角を一方向に連続的に可変して最良
の傾き角を検出する必要がある。
【0035】このため、上記制御手段は、上記第1の振
幅値が閾値以下である場合は、上記光ピックアップ装置
が一方向に所定角度分傾き制御されるように傾き制御手
段を制御するとともに、この傾き制御により得られる第
2の振幅値と上記第1の振幅値とを比較する。
【0036】この比較において、第1の振幅値が第2の
振幅値よりも小さいということは、上記光ピックアップ
装置は、一方向側の閾値以下の振幅値が得られる傾き角
であることを示す。このため、最良の傾き角を検出する
場合には、上述のように光ピックアップ装置の傾き角を
一方向から他方向に連続的に可変制御すればよいため、
上記制御手段は、上記光ピックアップ装置が上記所定角
度だけ他方向に傾き制御されるように傾き制御手段を制
御することにより、光ピックアップ装置を元の角度に戻
し、以後、上述の傾き制御を行う。
【0037】また、この逆に、第1の振幅値が第2の振
幅値よりも大きいということは、上記光ピックアップ装
置は、他方向側の閾値以下の振幅値が得られる傾き角で
あることを示し、最良の傾き角を検出する場合には、上
述とは逆に光ピックアップ装置の傾き角を他方向から一
方向に連続的に可変制御する必要がある。このため、制
御手段は、上記光ピックアップ装置が上記所定角度だけ
他方向に傾き制御されるように傾き制御手段を制御する
ことにより、光ピックアップ装置を元の角度に戻すとと
もに、光ピックアップ装置の連続的な傾き制御を行う方
向を上記一方向から他方向へ反転して上述の傾き制御を
行う。
【0038】これにより、光ピックアップ装置が限界ま
で傾いているにもかかわらず、さらに傾けようとする力
が継続して加わり、傾き制御機構や光ピックアップ装置
が破損する不都合を防止することができるうえ、振幅値
が各方向の閾値以上となる直前から上記最良の傾き角の
検出を開始することができるため、該最良の傾き角の検
出時間の短縮化を図ることができる。
【0039】
【実施例】以下、本発明に係るスキュー制御装置の実施
例について図面を参照しながら詳細に説明する。まず、
本発明の第1の実施例に係るスキュー制御装置は、図1
に示すような光ディスクの再生装置に適用することがで
きる。
【0040】この図1は上記光ディスク再生装置の要部
を示したものであり、当該光ディスク再生装置は、ディ
スクテーブルに載置された光ディスク1を角速度一定或
いは線速度一定で回転駆動するスピンドルモータ2と、
上記光ディスクに光ビームを照射し、この反射光に基づ
いて光ディスク1に記録されている記録データを再生す
ると共に、トラッキングエラーデータ、フォーカスエラ
ーデータ及びスピンドルモータ2の回転エラーを示すス
ピンドルエラーデータを形成して出力する光ピックアッ
プ3と、上記光ピックアップ3により再生された記録デ
ータ等を増幅して出力する増幅回路(アンプ)4とを有
している。
【0041】また、上記光ディスク再生装置は、上記ア
ンプ4により増幅されたトラッキングエラーデータに基
づいて、トラッキングサーボを行うトラッキングサーボ
回路5と、上記アンプ4により増幅されたフォーカスエ
ラーデータに基づいて、フォーカスサーボを行うフォー
カスサーボ回路6と、上記アンプ4により増幅されたス
ピンドルエラーデータに基づいてスピンドルサーボを行
うスピンドルサーボ回路7とを有している。
【0042】また、上記光ディスク再生装置は、上記ア
ンプ4により増幅された記録データに対して、該記録時
に施された変調処理に対応する復調処理を施す復調回路
8と、上記復調回路8により復調された記録データに誤
り訂正処理を施すと共に、該記録データの誤り率を検出
し、この誤り率検出データを出力する誤り訂正回路9
と、上記光ピックアップ3からの光ビームが光ディスク
に対して垂直に照射されるように光ピックアップ3の傾
き角を調整するスキュー調整機構10と、上記誤り訂正
回路9からの誤り率検出データに基づいて、上記スキュ
ー調整機構10を通じて光ピックアップ3の傾き制御を
行うコントローラ11とを有している。
【0043】このような構成を有する第1の実施例に係
る光ディスク再生装置は、メイン電源がオン操作される
と、まず、再生に先だってフォーカスサーボ及びトラッ
キングサーボがとられると共に、後に説明するスキュー
制御調整が行われる。
【0044】すなわち、上記光ディスク再生装置は、メ
イン電源がオン操作されると、コントローラ11が、ス
ピンドルモータ2を例えば角速度一定で回転駆動すると
共に、このスピンドルモータ2の回転に応じて回転する
光ディスク1に光ビームが照射されるように、上記光ピ
ックアップ3を発光駆動する。上記光ピックアップ3
は、光ディスク1に光ビームが照射されることにより生
ずる反射光を受光し、フォーカスエラーデータ、トラッ
キングエラーデータ及びスピンドルモータ2の回転エラ
ーデータを検出し、これらをそれぞれアンプ4を介して
トラッキングサーボ回路5、フォーカスサーボ回路6及
びスピンドルサーボ回路7に供給する。
【0045】上記トラッキングサーボ回路5は、上記ト
ラッキングエラーデータで示すされるトラッキングエラ
ーがゼロとなるように光ピックアップ3のトラッキング
制御を行う。また、上記フォーカスサーボ回路6は、上
記フォーカスエラーデータで示されるフォーカスエラー
がゼロとなるように光ピックアップ3のフォーカス制御
を行う。また、上記スピンドルサーボ回路7は、上記回
転エラーデータで示される回転エラーがゼロとなるよう
に、スピンドルモータ2の回転制御を行う。なお、上記
スピンドルモータ2には、オプティカルエンコーダが内
蔵されており、該スピンドルモータ2の回転数の所定の
正数倍の周波数のパルスが上記コントローラ11に供給
されるようになっている。
【0046】このようにして、トラッキング、フォーカ
シング、スピンドルモータ2の回転が安定すると、上記
光ピックアップ3により光ディスク1上の記録データが
再生されアンプ4を介して復調回路8に供給される。上
記復調回路8は、上記記録データに対して、記録時に施
された変調処理に対する復調処理を施し、これを誤り訂
正回路9に供給する。上記誤り訂正回路9は、上記記録
データに付加された誤り訂正符号に基づいて、記録デー
タに誤り訂正処理を施すと共に、この誤り率を検出し誤
り率検出データをコントローラ11に供給する。
【0047】ここで、光ピックアップ3からの光ビーム
が光ディスクに垂直に照射されると上記誤り率は低くな
る。このため、光ピックアップ3の傾き角と誤り率との
関係は図2に示すように下さがりの評価関数曲線とな
り、誤り率が最小となる同図中点P5が光ピックアップ
3の傾き角が最良の傾き角(ベストポジション)である
ことを示している。このため、コントローラ11は、上
記誤り率検出データが最小となるようにスキュー調整機
構10を介して光ピックアップ3の傾き制御を行う。
【0048】具体的には、上記コントローラ11は、機
能的には図3に示すような構成となっている。コントロ
ーラ11は、まず、入力端子15を介して上記光ピック
アップ3の現在の位置で供給される誤り率検出データを
前回の評価値(誤り率E1)として第1の記憶回路16
に一旦記憶する。
【0049】切換えスイッチ20の被入力端子20aに
は、上記光ピックアップ3の傾きを正方向に可変するた
めの正方向ドライブ回路21からの正のドライブ信号が
供給されており、被入力端子20bには、光ピックアッ
プ3の角度を負方向に可変するための負方向ドライブ回
路21からの負のドライブ信号が供給されている。コン
トローラ11は、上記第1の記憶回路16に誤り率E1
が記憶されると、上記切換えスイッチ20の選択端子2
0cにより上記正方向ドライブ回路21からの正のドラ
イブ信号が選択されるように該切換えスイッチ20を切
換え制御する。これにより、上記正のドライブ信号が出
力端子23を介して図1に示すスキュー調整機構10に
供給される。上記スキュー調整機構10は、上記正のド
ライブ信号が供給されると、この正のドライブ信号に基
づいて光ピックアップ3の傾きを正方向に所定角度分可
変制御する。コントローラ11は、この光ピックアップ
3の角度制御により得られた誤り率検出データを今回の
評価値(誤り率E2)として第2の記憶回路17に一旦
記憶する。
【0050】なお、当該コントローラ11は、以下に説
明するように前回の評価値である誤り率E1と今回の評
価値である誤り率E2とを比較し、この比較結果に基づ
いて再度光ピックアップ3の傾き制御を行いながらベス
トポジション(点P5)に調整するようになっている。
このため、上記誤り率E2を得るために最初に光ピック
アップ3の角度を可変制御する方向は上記正方向ではな
くても負方向としてもよい。
【0051】次にコントローラ11は、上記各記憶回路
16、17に一旦記憶された誤り率E1、誤り率E2を
それぞれ読み出し、比較器18に供給する。上記比較器
18は、上記誤り率E1及び誤り率E2を比較し、この
比較出力を制御回路19に供給する。上述のように、光
ピックアップ3の角度がベストポジションに近ずけば近
ずく程、誤り率は小さくなる。また、光ピックアップ3
の角度可変前の評価値(誤り率E1)と、角度可変後の
評価値(誤り率E2)との差分が大きくなったというこ
とは(比較出力が正極正であるということは)、可変前
の角度がよりベストポジションに近く、この逆に、各評
価値の差分が小さくなったということは(比較出力が負
極正であるということは)、可変後の角度がよりベスト
ポジションに近いことを示している。
【0052】このため、制御回路19は、上記比較器1
8からの比較出力が、正極正であった場合は前回の角度
よりも光ピックアップ3の角度が悪化する方向に傾いた
ことを認識し、これを是正すべく選択端子20cで被選
択端子20bが選択されるように切換えスイッチ20を
切換え制御する。これにより、上記スキュー調整機構1
0には、切換えスイッチ20を介して負のドライブ信号
が供給され、該スキュー調整機構10により光ピックア
ップ3が負方向に角度制御される。この逆に、制御回路
19は、上記比較器18からの比較出力が、負極正であ
った場合は前回の角度よりも光ピックアップ3の角度が
良化する方向に傾いたことを認識し、さらに良化させる
べく選択端子20cで被選択端子20aが選択されるよ
うに切換えスイッチ20を切換え制御する。これによ
り、上記スキュー調整機構10には、切換えスイッチ2
0を介して正のドライブ信号が供給され、該スキュー調
整機構10により光ピックアップ3が正方向に角度制御
される。
【0053】上記コントローラ11は、このようにして
前回の評価値と今回の評価値を比較しながら光ピックア
ップ3の角度制御を行い、誤り率が最小となったときに
該光ピックアップ3の角度制御を終了する。これによ
り、上記光ピックアップ3の角度を図2の点P5に示す
誤り率が最小となる角度であるベストポジションに調整
することができる。
【0054】次に、上記コントローラ11におけるこの
ような制御動作は、いわゆるソフトウェア制御となって
おり、その制御ルーチンは図4のフローチャートに示す
ようになっている。
【0055】この図4に示すフローチャートは、メイン
電源がオン操作されることによりスタートとなりステッ
プS1に進む。ステップS1では、コントローラ11
が、上記誤り訂正回路9から供給される誤り率検出デー
タを取り込みステップS2に進む。ステップS2では、
コントローラ11が、取り込んだ誤り率検出データを前
回の評価値(誤り率E1)として一旦記憶してステップ
S3に進む。ステップS3では、コントローラ11が、
正方向に光ピックアップ3が微少な所定角度分(α度)
傾くようにスキュー調整機構10を駆動制御してステッ
プS4に進む。なお、上述のようにこの最初における光
ピックアップ3を傾き制御は、上記正方向とは逆の負方
向としてもよい。
【0056】次に、上記ステップS4では、コントロー
ラ11が、上記スキュー調整機構10を正方向に傾けた
状態で上記誤り訂正回路9から供給される誤り率検出デ
ータを今回の評価値(誤り率E2)として一旦記憶して
ステップS5に進む。ステップS5ではコントローラ1
1が、上記前回の評価値である誤り率E1と、今回の評
価値である誤り率E2とを比較し、前回の評価値よりも
今回の評価値のほうが大きいか否かを判別する。そし
て、誤り率E1が誤り率E2よりも大きい場合は、Ye
sとしてステップS6に進み、Noの場合はステップS
11に進む。
【0057】上記ステップS5においてYesと判別さ
れた場合は、最初の角度制御を行うことにより、光ピッ
クアップ3の角度が良化したことを示している。このた
め、コントローラ11はステップS6において、上記誤
り率E2を前回の評価値である誤り率E1として一旦記
憶しステップS7に進む。ステップS7では、コントロ
ーラ11が調整した角度をより良化させるべく前回と同
じ方向、すなわち正方向に所定角度分光ピックアップ3
を傾き制御してステップS8に進む。ステップS8で
は、コントローラ11が、上記ステップS7の傾き制御
により得られる誤り率検出データを今回の評価値である
誤り率E2として一旦記憶しステップS9に進む。
【0058】一方、上記ステップS5においてNoと判
別された場合は、最初の角度制御を行うことにより、光
ピックアップ3の角度が悪化したことを示している。こ
のため、コントローラ11はステップS11において、
上記誤り率E2を前回の評価値である誤り率E1として
一旦記憶しステップS12に進む。ステップS12で
は、コントローラ11が調整した角度をより良化させる
方向に戻すべく前回とは逆の方向、すなわち負方向に所
定角度分光ピックアップ3を傾き制御してステップS1
3に進む。ステップS13では、コントローラ11が、
上記ステップS12の傾き制御により得られる誤り率検
出データを今回の評価値である誤り率E2として一旦記
憶しステップS9に進む。
【0059】上記ステップS9では、上記ステップS6
〜ステップS8のルーチン、或いは、ステップS11か
らステップS13のルーチンで記憶された誤り率E1及
び誤り率E2を比較し、該誤り率E1よりも誤り率E2
のほうが大きいか否かを判別する。このステップS9に
おいてYesと判別される場合は、さらに良化する可能
性があるためステップS6に戻り、当該ステップS9に
おいてNoと判別されるまで上述のステップS6〜ステ
ップS9のルーチンを繰り返す。
【0060】この逆に、このステップS9においてNo
と判別される場合は、前回調整した角度のほうが今回よ
りも良いことを示しているためステップS10に進む。
ステップS10では、コントローラ11が上記光ピック
アップ3を前回調整した角度に戻すべく、前回とは逆の
方向に所定角度分傾き制御してこの図4に示す全ルーチ
ンを終了する。
【0061】このように、前回の評価値(誤り率E1)
と今回の評価値(誤り率E2)とを比較しながら光ピッ
クアップ3の角度制御を行うことにより、例えば、上記
光ピックアップ3の角度が図2の点P1であったとする
と、該点P1から点P6を経て、誤り率が最小となる角
度であるベストポジション(点P5)に光ピックアップ
3を傾き制御することができる。
【0062】また、このような傾き調整をソフトウェア
制御により可能とすることができるため、光ピックアッ
プ3とは別に、スキュー制御用のレーザダイオード及び
フォトディテクタを設ける必要がなく、部品点数の削減
を通じてローコスト化を図ることができるうえ、該レー
ザダイオード及びフォトディテクタの取り付け面積及び
取り付け重量の軽減を図ることができる。このため、当
該スキュー制御装置を設けるディスク再生装置等の小型
化及びローコスト化に貢献することができる。また、ソ
フトウェア制御であり取り付け精度は関係がないため、
高精度の傾き調整を可能とすることができる。
【0063】また、光ディスクに対して、このような傾
き調整を行うための傾き検出用の領域を設ける必要がな
いため、光ディスクの記憶容量が侵食されることがない
うえ、該領域がディフェクト等により再生不可能となっ
た場合においてディスク全体が再生不可能となるような
不都合も防止することができる。
【0064】次に、上述の実施例の説明では、上記誤り
率E1及び誤り率E2をそれぞれ任意の位置で検出し、
この任意の位置で検出した各誤り率E1、E2をそれぞ
れ比較することとしたが、誤り率E1を検出した光ディ
スク上の同一位置(同一アドレス)で誤り率E2も検出
しこれらを比較することにより、より正確な傾き制御を
行うことができる。
【0065】すなわち、この場合、上記コントローラ1
1は、図3に示したコントローラ11の機能的構成に図
5に示すようなオプティカルエンコーダからのパルスが
供給される入力端子24、該パルスをカウントするパル
スカウンタ25及び制御回路19からのトラックジャン
プ命令が出力される出力端子26を加えた機能的構成と
なる。また、その動作は、上記図4に示すフローチャー
トの誤り率E2を検出するステップであるステップS
4、S8、S13を、それぞれ図6に示すフローチャー
トに示すルーチンに置き換えた動作となる。
【0066】この図6に示すフローチャートは、上記ス
テップS4、S8、S13において、誤り率E2を検出
するときにスタートとなりステップS21に進む。ステ
ップS21では、図5に示す制御回路19が、前回の評
価値である誤り率E1を検出したトラック(1つ手前の
トラック)に光ピックアップ3を移動制御するためのト
ラックジャンプ命令を出力してステップS22に進む。
このトラックジャンプ命令は、出力端子26を介して図
1に示すトラッキングサーボ回路5に供給される。これ
により、トラッキングサーボ回路5は、前回の評価値を
検出したディスク上の位置と同位置を再生するように光
ピックアップ3を移動制御する。
【0067】ここで、上記スピンドルモータ2には、1
回転に対してN個(Nは自然数)のパルスを出力するオ
プティカルエンコーダが設けられている。このオプティ
カルエンコーダからのパルスは、図5に示す入力端子2
4を介してパルスカウンタ25に供給される。前回の評
価値の検出を開始した時点からこのパルスをN個カウン
トすることにより、上記誤り率E1を検出したディスク
上の位置に上記光ピックアップ3を戻すことができる。
このため、ステップS22では、図7に示すパルスカウ
ンタ25が、上記光ピックアップ3の移動制御中におけ
るオプティカルエンコーダからのパルスのパルス数をカ
ウントし、このカウント値を制御回路19に供給する。
そして、制御回路19が、このカウント値に基づいて、
光ピックアップ3が前回の評価値である誤り率E1を検
出した位置に戻ったか否か判別し、Noの場合は誤り率
E1を検出した位置に戻るまでこのステップS22を繰
り返し、Yesの場合はステップS23に進む。ステッ
プS23では、上記誤り率E1を検出した位置に戻った
ため、コントローラ11が、今回の評価値である誤り率
E2を検出し、それぞれ上述のステップS5、或いは、
ステップS9に進む。
【0068】このように、誤り率E1及び誤り率E2を
それぞれディスク上の同位置で検出することにより、該
誤り率E1及び誤り率E2をそれぞれ同じ条件で検出す
ることができるため、上記ステップS5及びステップS
9において各誤り率E1、E2の正しい比較を行うこと
ができ、光ピックアップ3のより正確な傾き制御を行う
ことができる。
【0069】なお、このフローチャートの説明では、誤
り率E2の検出時にオプティカルエンコーダからのパル
ス数をカウントして誤り率E1の検出位置に光ピックア
ップ3を戻すこととしたが、これは、例えばコントロー
ラ11が上記光ピックアップ3により再生された記録デ
ータの中からディスク上に記録されているアドレスを検
出し、このアドレスに基づいて上記光ピックアップ3を
誤り率E1を検出した位置に戻すようにしてもよい。こ
の場合は、コントローラ11の機能的構成が、上記パル
スカウンタ25の代わりに再生される記録データからア
ドレスデータを抽出して制御回路19に供給するアドレ
ス検出回路を設ける構成となり、上述と全く同じ効果を
得ることができる。
【0070】次に、上述の実施例の説明では、誤り率E
1及び誤り率E2をそれぞれ1回ずつ検出してこれらを
比較することとしたが、これは該誤り率E1及び誤り率
E2を複数回検出し、各平均値を算出してそれぞれ比較
するにより、さらに正確な傾き制御を行うことができ
る。
【0071】すなわち、この場合、上記コントローラ1
1は、図3に示したコントローラ11の機能的構成に図
7に示すような平均値検出回路27を加えた機能的構成
となる。また、その動作は、図4に示したフローチャー
トの誤り率E1及び誤り率E2を検出するステップであ
るステップS1、S4、S8、S13を、それぞれ図8
のフローチャートに示すルーチンと置き換えた動作とな
る。
【0072】この図8に示すフローチャートは、上記ス
テップS1、S4、S8、S13において、誤り率E1
或いは誤り率E2を検出するときにスタートとなりステ
ップS31に進む。ステップS31では、図7に示す制
御回路19が、入力端子15を介して平均値検出回路2
7に供給される誤り率E1或いは誤り率E2を複数回
(例えば2回以上で、3回、4回、5回、7回等)検出
しステップS32に進む。ステップS32では、制御回
路19が、上記複数回検出した誤り率E1或いは誤り率
E2をそれぞれ積算するように平均値検出回路27を制
御してステップS33に進む。ステップS33では、制
御回路19が平均値検出回路27において、予め定めら
れている所定回数分、上記誤り率E1或いは誤り率E2
が積算されたか否かを判別する。そして、Yesの場合
はステップS34に進み、Noの場合は、ステップS3
1に戻り、所定回数分誤り率E1或いは誤り率E2が積
算されるまで上述のステップS31〜ステップS33に
示すルーチンを繰り返す。ステップS34では、制御回
路19が、上記積算した誤り率E1或いは誤り率E2の
平均値を検出するように平均値検出回路27を制御し
て、それぞれ図4に示したステップS2、ステップS5
或いはステップS9に進む。この平均値は、上記誤り率
E1或いは誤り率E2として上記第1の記憶回路16或
いは第2の記憶回路17に記憶され、上述の比較処理に
用いられる。
【0073】このように、誤り率E1或いは誤り率E2
をそれぞれ複数回検出して平均値を検出することによ
り、各誤り率E1、E2の検出誤差等を吸収してより正
しい値として上述の比較処理を行うことができるため、
より正確な傾き制御を行うことができる。
【0074】なお、上記誤り率E1或いは誤り率E2を
複数回検出する際に、上記図6のフローチャートを用い
て説明したようにこの複数回をそれぞれディスク上の同
位置で検出するようにしてもよい(図6のフローチャー
トに示した同位置での検出と、図8のフローチャートに
示した複数回検出との併用。)。これにより、より正し
い平均値を検出することができ、さらに正確な傾き制御
を可能とすることができる。
【0075】また、上記誤り率E1及び誤り率E2をデ
ィスク上の複数箇所で複数回検出し、この平均値に基づ
いて光ピックアップ3の傾き制御をしてもよい。この場
合、さらに正確な傾き制御を行うことができる。
【0076】当該光ディスク再生装置は、このようにし
て光ピックアップ3をベストポジションに傾き制御する
と、これにより再生された記録データを図1に示す復調
回路8で復調し、誤り訂正回路9で誤り訂正して、例え
ば後段のコンピュータ装置等に供給する。上述のよう
に、光ピックアップ3を正確な角度に調整することがで
きるため、正確に再生した記録データを上記コンピュー
タ装置等に供給することができる。
【0077】次に、図2に示したように評価関数曲線が
鋭角な曲線となる場合には、極値であるベストポジショ
ン(点P5)を検出し易いのであるが、精度のよい高価
な光ディスク再生装置は、記録データの再生誤差等に対
する吸収度がよいため、その評価関数曲線は図9に示す
ように鈍角な曲線となる。このため、上述の第1の実施
例のように誤り率に基づいてベストポジションを検出し
ようとすると、ベストポジション近辺の誤り率が近似し
た値となるため、上述の誤り率の比較におけるベストポ
ジション近辺の比較誤差が微小な値となり、ベストポジ
ションの検出が困難となることが考えられる。
【0078】本発明の第2の実施例に係る光ディスクの
再生装置では、このような不都合を防止すべく、光ディ
スク1から再生される記録データ(RF信号)の振幅に
基づいて光ピックアップ3の傾き制御を行うようにし
た。なお、この第2の実施例に係る光ディスクの再生装
置の説明において、上述の第1の実施例に係る光ディス
クの再生装置と同じ動作を示す箇所には、同じ符号を付
しその詳細な説明を省略する。
【0079】この第2の実施例に係る光ディスクの再生
装置は、図10に示すように光ピックアップ3により光
ディスク1から再生されアンプ4を介して供給される記
録データの振幅を検出し、この振幅を評価値としてコン
トローラ31に供給する振幅検出回路30を有してい
る。
【0080】上記光ディスク1は、図11に示すように
それぞれ53ピット分のデータ領域(Data Are
a)の各間にサーボ領域(Servo Area)が設
けられており、このサーボ領域にそれぞれ同期パターン
(Sync)に続いて最大ピット(Gain)及び最小
ピット(Sync/Bias)が設けられている。当該
光ディスクの再生装置は、この最大ピット及び最小ピッ
トの各RF信号の差分を検出することにより該RF信号
の現在の振幅を検出し、これに基づいてスキュー調整機
構10を介して光ピックアップ3の傾き制御を行う。
【0081】すなわち、上記コントローラ31は、図1
2に示すような機能的構成を有しており、トラッキング
サーボ、フォーカスサーボ及びスピンドルサーボが終了
すると、制御回路35が、選択端子42aで被選択端子
42bが選択されるように切換えスイッチ42を切換え
制御する。これにより、正方向ドライブ回路43からの
正のドライブ信号が出力端子45を介して上記スキュー
調整機構10に供給され、該スキュー調整機構10によ
り光ピックアップ3が正方向に傾き制御される。光ピッ
クアップ3の傾きと再生される記録データの振幅との関
係は、図13の評価関数曲線に示すように鈍角な曲線と
なっており、ベストポジションである点P12近辺では
ほとんど差の無い状態となっている。制御回路35は、
図13中、点P7に示す光ピックアップ3の正方向の限
界に傾くまで、上記正のドライブ信号が選択されるよう
に切換えスイッチ42を切換え制御する。
【0082】次に、このように光ピックアップ3を正方
向の限界まで傾けた状態で再生された記録データが振幅
検出回路30に供給される。振幅検出回路30は、図1
1に示すように最大ピット及び最小ピットの各記録デー
タが供給されるタイミングで、該各記録データをサンプ
リングし、これらの差分を検出する。そして、この差分
データを評価値として図12に示すコントローラ31内
の入力端子32を介して比較器33に供給する。比較器
32には、図13中点線で示す所定レベルの閾値が供給
されている。比較器32は、この閾値と評価値とを比較
し、この比較出力を制御回路35及び切換えスイッチ3
7に供給する。
【0083】制御回路35は、光ピックアップ3を限界
まで傾き制御した以降、選択端子42aで被選択端子4
2cを選択するように切換えスイッチ42を切換え制御
する。これにより、負方向ドライブ回路44からの負の
ドライブ信号が、出力端子45を介してスキュー調整機
構10に供給され、光ピックアップ3が負方向に徐々に
傾き制御され、上記比較器33には、図13の点P7〜
点P15に示す該傾き制御に応じたRF信号の振幅を示
す各評価値が供給される。そして、この各評価値が上記
比較器33において上記閾値と比較され、この比較出力
が制御回路35及び切換えスイッチ37に供給される。
【0084】また、上記制御回路35が切換えスイッチ
42を切換え制御するための切換えパルスは、角度カウ
ンタ36に供給されている。角度カウンタ36は、上記
切換えパルスをカウントすることにより、光ピックアッ
プ3の現在の傾き角を検出し、この現在傾き角検出デー
タを切換えスイッチ37の選択端子37aに供給すると
ともに、引き算回路41に供給する。
【0085】上記切換えスイッチ37は、比較器33か
らの比較出力の極性が変化するタイミングで選択端子3
7aにより被選択端子37b或いは被選択端子37cを
選択する。具体的には、光ピックアップ3が正方向の限
界まで傾き制御され徐々に負方向に傾き制御されると、
図13に示す点P7〜点P10までの間は上記RF信号
の振幅を示す評価値が閾値レベル以下であるため、比較
器33からの比較出力は正極性となる。切換えスイッチ
37は、正極性の比較出力が供給されている間は、選択
端子37aにより被選択端子37bを選択する。上述の
ように、切換えスイッチ37の選択端子37aには角度
カウンタ36からの現在傾き角検出データが供給されて
いる。このため、上記点P7〜点P10までの間は、上
記現在傾き角検出データが切換えスイッチ37を介して
第1の記憶回路38に供給される。
【0086】一方、光ピックアップ3がさらに負方向に
傾き制御されると、点P10〜点P14の間は評価値が
閾値レベル以上となり、点P15で評価値が閾値レベル
以下となる。上記点P10から点P14の間には、評価
値が閾値レベル以上となるため、比較器33からの比較
出力の極性は負極性となる。切換えスイッチ37は、こ
の負極性の比較出力が供給されている間は、選択端子3
7aにより被選択端子37cを選択する。これにより、
点P10〜点P14の間は、上記現在傾き角検出データ
が切換えスイッチ37を介して第2の記憶回路39に供
給される。
【0087】第1の記憶回路38は、切換えスイッチ3
7が被選択端子37bから被選択端子37cに切り換わ
る際に供給された現在傾き角検出データである、図13
の点P10の現在傾き角検出データ(PX)を一旦記憶
する。また第2の記憶回路39は、切換えスイッチ37
が被選択端子37bから被選択端子37cに切り換わる
直前に供給された現在傾き角検出データである、図13
の点P14の現在傾き角検出データ(PY)を一旦記憶
する。この第1、第2の記憶回路38、39に記憶され
た現在傾き角検出データPX、PYは、それぞれ平均値
演算回路40に供給される。
【0088】平均値演算回路40は、現在傾き角検出デ
ータPX、PYの平均値を検出することにより、図13
の点P10〜点P14の中間点である点P12の傾き角
を検出する。そして、この点P12の傾き角を示す平均
値を最良角検出データとして引き算回路41に供給す
る。上述のように、引き算回路41には角度カウンタ3
6からの現在傾き角検出データが供給されている。引き
算回路41は、現在傾き角検出データで示される光ピッ
クアップ3の現在角と、最良角検出データで示される上
記点P12の最良角との差分を検出し、これを補正角デ
ータとして制御回路35に供給する。制御回路35は、
上記補正角データに基づいて、光ピックアップ3の現在
の傾き角を上記最良角に補正すべく、切換えスイッチ4
2を切換え制御する。これにより、正のドライブ信号或
いは負のドライブ信号がスキュー調整機構10に供給さ
れ、光ピックアップ3が上記最良角に傾き制御される。
【0089】このようなコントローラ31の動作は、図
14のフローチャートに示すようになっている。このフ
ローチャートは、当該光ディスクの再生装置のメイン電
源がオン操作され、上述のトラッキングサーボ、フォー
カスサーボ及びスピンドルサーボが終了した時点でスタ
ートとなりステップS40に進む。ステップS40で
は、上記制御回路35が、光ピックアップ3を正方向の
限界まで傾けるように切換えスイッチ42を切換え制御
してステップS41に進む。ステップS41では、上記
振幅検出回路30が、光ピックアップ3により再生され
るRF信号の振幅を検出してステップS42に進む。ス
テップS42では、上記比較器33が、RF信号の振幅
値を示す評価値と上記閾値とを比較する。そして、制御
回路35がこの比較結果に基づいて、評価値が閾値より
も大きいか否かを判別し、Yesの場合はステップS4
2に進み、Noの場合はステップS48に進む。ステッ
プS48では、制御回路35が、正方向の限界まで傾け
られている光ピックアップ3を、所定角度分負方向に傾
き制御して上記ステップS41に戻る。このステップS
41、ステップS42、ステップS48のルーチンは、
該ステップS42において、評価値が閾値よりも大きい
と判別されるまで繰り返される。従って、上記光ピック
アップ3が正方向の限界から徐々に負方向に傾き制御さ
れ、評価値のレベルが閾値のレベルを越えたときにステ
ップS43に進むこととなる。また、このときの現在傾
き角検出データPXは、上記第1の記憶回路38に記憶
される。
【0090】次にステップS43では、制御回路35
が、光ピックアップ3をさらに負方向に傾き制御してス
テップS44に進む。ステップS44では、上記振幅検
出回路30が、光ピックアップ3により再生されるRF
信号の振幅を検出してステップS45に進む。ステップ
S45では、上記比較器33が、RF信号の振幅値を示
す評価値と上記閾値とを比較する。そして、制御回路3
5がこの比較結果に基づいて、評価値が閾値よりも小さ
いか否かを判別し、Yesの場合はステップS46に進
み、Noの場合はステップS49に進む。ステップS4
9では、制御回路35が、光ピックアップ3を所定角度
分負方向に傾き制御して上記ステップS44に戻る。こ
のステップS44、ステップS45、ステップS49の
ルーチンは、該ステップS44において、評価値が閾値
よりも小さいと判別されるまで繰り返される。従って、
評価値のレベルが閾値のレベルを越えてさらに光ピック
アップ3が傾き制御され、今度は逆に評価値のレベルが
閾値のレベル以下となったときにステップS46に進む
こととなる。また、このときの現在傾き角検出データP
Yは、上記第2の記憶回路39に記憶される。
【0091】次にステップS46では、平均値演算回路
40が、上記第1、第2の記憶回路38、39に記憶さ
れている現在傾き角検出データPX、PYの平均値を検
出することにより、図13の点P12示す光ピックアッ
プ3の最良角を検出し、これを最良角検出データとして
引き算回路41に供給する。そして、引き算回路41
が、現在傾き角検出データで示される光ピックアップ3
の現在角と、最良角検出データで示される上記点P12
の最良角との差分を検出し、これを補正角データとして
制御回路35に供給してステップS47に進む。ステッ
プS47では、制御回路35が、上記補正角データに基
づいて、光ピックアップ3の現在の傾き角を上記最良角
に補正して光ピックアップ3の傾き制御を終了する。
【0092】この第2の実施例に係る光ディスクの再生
装置では、評価関数曲線に閾値を設け、評価値が閾値以
上となるときの光ピックアップ3の傾き角、及び、評価
値が閾値以下となるときの光ピックアップ3の傾き角を
検出し、この平均の角度を光ピックアップ3の最良の傾
き角として検出するようにしている。このため、図13
に示すように評価関数曲線が鈍角な曲線となっており、
ベストポジションである点P12近辺における評価値に
ほとんど差の無い状態となっていても、正確に最良角
(点P12)を検出することができる。従って、最良の
傾き角に光ピックアップ3を制御することができる他、
上述の第1の実施例に係る光ディスクの再生装置と同じ
効果を得ることができる。
【0093】なお、この第2の実施例の説明では、ディ
スク上に予め記録されている最大ピット、最小ピットを
再生しこの差分を検出することにより振幅値の検出を行
うこととしたが、これは、ディスクの再生時に、RF信
号のレベルが異なるような少なくとも2つ以上のピット
が記録されていれば、これらの再生信号を互いに引き算
することにより、振幅値に代わる評価値を得ることがで
き、これを用いて上述と同様の傾き制御を行うことがで
きる。
【0094】次に、上述の第2の実施例の説明では、評
価値であるRF信号の振幅を1回のみ検出することとし
たが、これは該振幅を複数回検出し、この平均値を算出
して上記評価値として用いることにより、さらに正確な
傾き制御を行うことができる。
【0095】すなわち、この場合、上記図10に示す振
幅検出回路30は、図14に示したステップS41及び
ステップS44における振幅の検出を、図15に示すフ
ローチャートに従って検出することとなる。この図15
に示すフローチャートは、RF信号の振幅の検出時にス
タートとなり、ステップS50に進む。ステップS50
では、振幅検出回路30が、上記図11に示した最小ピ
ット(Sync/Bias)のRF信号をサンプリング
してステップS51に進む。ステップS51では、振幅
検出回路30が、最大ピット(Gain)のRF信号を
サンプリングしてステップS52に進む。ステップS5
2では、振幅検出回路30が、上記最小ピットのサンプ
ル値及び最大ピットのサンプル値の差分を検出してステ
ップS53に進む。ステップS53では、振幅検出回路
30が、上記差分を積算してステップS54に進む。ス
テップS54では、振幅検出回路30が、上記ステップ
S52で検出された差分がN回(Nは、2以上の自然数
で任意に設定可)積算されたか否かを判別し、Yesの
場合はステップS55に進み、Noの場合はステップS
50に戻る。このステップS50〜ステップS54のル
ーチンは、ステップS53における差分の積算が、ステ
ップS54において所定回数分積算されたと判別される
まで繰り返される。ステップS55では、振幅検出回路
30が、上記差分を積算した回数で該積算値を除算処理
することにより、差分の平均値を検出し、これを上記評
価値としてコントローラ31に供給して図15に示すフ
ローチャートの全ルーチンを終了する。
【0096】このように、上記評価値である振幅の検出
を複数回行い平均化して評価値を検出することにより、
再生誤差等を吸収することができるため、より正しい評
価値を得ることができる。このため、光ピックアップ3
のより正確な傾き制御を行うことができる。
【0097】次に、上述の実施例の説明では、ディスク
上に所定間隔で設けられている任意のサーボ領域でRF
信号の振幅をそれぞれ検出して積算することとしたが、
該振幅を同じサーボ領域で検出することにより、より正
確な傾き制御を行うことができる。
【0098】すなわち、この場合、上記コントローラ3
1は、図12に示したコントローラ31の機能的構成に
図16に示すようなオプティカルエンコーダからのパル
スが供給される入力端子47、該パルスをカウントする
パルスカウンタ48及び制御回路35からのトラックジ
ャンプ命令が出力される出力端子46を加えた機能的構
成となる。このコントローラ31の動作としては、図6
のフローチャートを用いて説明したコントローラ11の
動作と略々同様であり、上記スピンドルモータ2に設け
られているオプティカルエンコーダからのパルスが、入
力端子47を介してパルスカウンタ48に供給される。
前回の評価値(振幅)の検出を開始した時点(サーボ領
域)からこのパルスをN個カウントすることにより、上
記評価値を検出したサーボ領域に上記光ピックアップ3
を戻すことができる。このため、パルスカウンタ48
は、上記オプティカルエンコーダからのパルスのパルス
数をカウントし、このカウント値を制御回路35に供給
する。制御回路35は、このカウント値に基づいてトラ
ックジャンプ命令を出力する。このトラックジャンプ命
令は、出力端子46を介して図10に示すトラッキング
サーボ回路5に供給される。これにより、上記光ピック
アップ3の再生位置を、前回の評価値を検出したサーボ
領域に戻すことができ、再度同じサーボ領域で振幅の検
出を行うことができる。このため、振幅の検出を毎回同
じ条件で行うことができ、上述の平均値である評価値を
正しいものとすることができ、より正確な傾き制御を行
うことができる。
【0099】なお、この場合において、オプティカルエ
ンコーダからのパルス数をカウントして同じサーボ領域
に光ピックアップ3を戻すこととしたが、これは、例え
ばコントローラ31が上記光ピックアップ3により再生
された記録データの中からディスク上に記録されている
アドレスを検出し、このアドレスに基づいて上記光ピッ
クアップ3を同じサーボ領域に戻すようにしてもよい。
この場合は、コントローラ31の機能的構成が、上記パ
ルスカウンタ48の代わりに再生される記録データから
アドレスデータを抽出して制御回路35に供給するアド
レス検出回路を設ける構成となり、上述と全く同じ効果
を得ることができる。
【0100】次に、この第2の実施例の説明では、最初
に正方向の限界まで光ピックアップ3を傾き制御し、そ
こから負方向に徐々に傾き制御しながら評価値を検出す
ることとしたが、最初に正方向の限界まで光ピックアッ
プ3が傾いていた場合は、さらに傾けるように力が加わ
るため、スキュー調整機構10等が破損する虞れがある
が、図14に示したステップS40のルーチンを図17
に示すフローチャートのルーチンに置き換えることによ
り、このような不都合を防止することができる。
【0101】すなわち、この図17に示すフローチャー
トは、当該光ディスクの再生装置のメイン電源がオン操
作され、上述のトラッキングサーボ、フォーカスサーボ
及びスピンドルサーボが終了した時点でスタートとなり
ステップS60に進む。ステップS60では、コントロ
ーラ31が、光ピックアップ3の傾き角を制御しない状
態で上述のようにRF信号の振幅値を検出し、これを評
価値A1としてステップS61に進む。ステップS61
では、コントローラ31が、この評価値A1と図13に
示した閾値とを比較し、該評価値A1が閾値よりも小さ
いか否かを判別する。そして、Yesの場合はステップ
S62に進み、Noの場合はステップS66に進む。
【0102】上記ステップS61においてNoと判別さ
れたということは、評価値A1が閾値よりも大きく、光
ピックアップ3が図13に示す点P10〜点P14間の
いずれかの評価値を得られる角度であることを示してい
る。このため、光ピックアップ3の傾き制御に余裕があ
ることから、コントローラ31が、ステップS66にお
いて、光ピックアップ3を正方向に傾き制御してステッ
プS67に進む。これにより、光ピックアップ3は図1
3に示す点P14、点P13、点P12・・・の順に評
価値を得られるように傾き制御される。
【0103】ステップS67では、コントローラ31
が、このような正方向の傾き制御により得られる評価値
A1を検出してステップS68に進む。ステップS68
では、コントローラ31が、ステップS67で検出され
た評価値A1が閾値よりも小さいか否かを判別する。コ
ントローラ31は、このステップS68においてYes
と判別されるまで、ステップS66〜ステップS68の
ルーチンを繰り返し、光ピックアップ3の傾き角を点P
9側の閾値以下としてこの図17のフローチャートに示
す全ルーチンを終了する。そして、図14のフローチャ
ートに示したステップS41に進み、以後、図14のフ
ローチャートに示した上述のルーチンを実行する。
【0104】次に、上記ステップS61においてYes
と判別されたということは、評価値A1が閾値よりも小
さく、光ピックアップ3を傾き制御する必要はないので
あるが、この場合、光ピックアップ3が図13に示す点
P9側(正方向側)の閾値以下となっているのか、或い
は、点P15側(負方向側)の閾値以下となっているの
かが分からないため、上記ステップS62においてコン
トローラ31が、光ピックアップ3を正方向に所定角度
分傾き制御してステップS63に進む。ステップS63
では、コントローラ31が、光ピックアップ3を正方向
に所定角度分傾き制御したことにより得られるRF信号
の振幅値である評価値A2を検出してステップS64に
進む。ステップS64では、コントローラ31が、上記
ステップS60で検出した評価値A1の値が上記評価値
A2の値よりも小さいか否かを判別し、Yesの場合は
ステップS65に進み、Noの場合はステップS69に
進む。
【0105】上記評価値A1が評価値A2よりも大きい
ということは、上記ステップS62において光ピックア
ップ3を正方向に傾き制御することで評価値が良化した
ことを示している。すなわち、この場合、光ピックアッ
プ3は、図13に示す点P15側の閾値以下であり、ベ
ストポジション(点P12)は、正方向側にあることを
示している。このため、コントローラ31は、ステップ
S69において、光ピックアップ3を負方向に傾き制御
し、上記ステップS62で光ピックアップ3を正方向側
に傾き制御することにより良化した分、評価値を元に戻
してステップS70に進む。また、コントローラ31が
ベストポジションを検出するために光ピックアップ3を
傾き制御する方向は、上述のように負方向である。この
ため、コントローラ31は、ステップS70において、
傾き制御する方向を負方向から正方向に反転し、この図
17に示すフローチャートの全ルーチンを終了する。
【0106】一方、上記評価値A1が評価値A2よりも
小さいということは、上記ステップS62において光ピ
ックアップ3を正方向に傾き制御することで評価値が悪
化したことを示している。すなわち、この場合、光ピッ
クアップ3は、図13に示す点P9側の閾値以下で、ベ
ストポジション(点P12)は負方向側にあることを示
している。このため、コントローラ31は、ステップS
65において、上記ステップS62において光ピックア
ップ3を正方向に傾き制御した分、光ピックアップ3を
負方向側に傾き制御して該光ピックアップ3の角度を悪
化した分、元に戻してこの図17に示すフローチャート
の全ルーチンを終了する。
【0107】コントローラ31は、この図17に示す全
ルーチンが終了すると、図14に示したステップS41
に進み、以後、上述のルーチンを実行する。なお、上記
ステップS70において光ピックアップ3の傾き制御方
向が反転された場合は、光ピックアップ3は、図13に
示す評価値15、評価値14、評価値13・・・の順に
各評価値が得られるように、ベストポジションを検出す
る方向が通常とは逆の正方向に傾き制御されることとな
る。
【0108】このように、図14に示す傾き制御前(本
制御前)に、光ピックアップ3の現在の傾き角を検出
し、これに応じて傾き制御方向を決定してから本制御を
行うことにより、最初に正方向の限界まで光ピックアッ
プ3が傾いており、これをさらに正方向に傾け続ける力
が加わってスキュー調整機構10等が破損する不都合を
防止することができる。また、最初に正方向の限界まで
光ピックアップ3を傾き制御する時間を省略することが
できるため、ベストポジションの検出時間、すなわち、
光ピックアップ3の傾き制御時間を短縮化することがで
きる。
【0109】なお、上述の各実施例の説明では、検出し
た評価値に応じて光ピックアップ3を傾き制御すること
としたが、これは、該光ピックアップ3のうち光ビーム
を出射する部分のみ、或いは、光ピックアップ3ではな
くディスクドライブを傾き制御するようにしてもよい。
【0110】また、再生開始前に光ピックアップ3の傾
き制御を行うようにしたが、これは、ディスク上の無記
録部分を検出し、この間に傾き制御を行うようにしても
よい。これにより、実質上、再生中の傾き制御を可能と
することができる。
【0111】また、上述の各実施例の説明では、誤り率
及びRF信号の振幅値に応じて光ピックアップ3を傾き
制御することとしたが、これは、図18に示すようにス
キュー調整機構10によりディスクドライブ自体を傾き
制御するようにしても上述の各実施例と同じ効果を得る
ことができる。なお、この変形例は、スキュー調整機構
10によりディスクドライブ自体を傾き制御する以外は
上述の各実施例と同じである。このため、図18におい
て上述の各実施例と同じ符号を引用し、その詳細な説明
を省略する。
【0112】また、上述の各実施例の説明では、評価値
として記録データの誤り率或いはRF信号の振幅値を用
いることとしたが、これは、RF信号のエンベロープを
評価値として用いるようにしてもよい。この場合、図1
に示す復調回路8の後段にエンベロープ検出回路が設け
られ、コントローラ11が、前回のエンベロープと今回
のエンベロープとを比較して光ピックアップ3の傾き制
御を行うこととなる。これによっても、上述と同様の効
果を得ることができる。なお、このエンベロープを評価
値として用いる場合には、ディスク上の同位値で検出す
るとともに、何回か検出してその平均値を求めて比較す
ることが好ましい。
【0113】また、本発明に係るスキュー制御装置は、
光学読み取り方式を採用する機器であれば、例えば光磁
気ディスク記録再生装置、コンパクトディスク再生装
置、磁気ディスク再生装置、光カード或いは光テープの
再生装置、記録装置等、何にでも適用可能であり、ま
た、ラジアルスキュー制御及びタンジェンシャルスキュ
ーのどちらにも適用可能である。そして、この他、本発
明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば種々の変
更が可能であることは勿論である。
【0114】
【発明の効果】本発明に係るスキュー制御装置は、部品
点数の削減、取り付け面積の省略化及び取り付け重量の
軽減等を図ることができ、これらを通じて当該スキュー
制御装置を設ける光ディスクの再生装置等の小型化に貢
献することができる。また、電気的制御を実現すること
ができるため、取り付け誤差を発生することがなく高精
度な傾き制御を可能とすることができる。
【0115】また、光記録媒体上に傾き検出用の領域を
設けることなく光ビームと光記録媒体との相対関係を制
御することができるため、この特別な領域のためにディ
スクの記憶容量が低下するような不都合を防止すること
ができ、また、該領域を再生しなければ傾き制御を行う
ことができないような不都合を防止することができるう
え、該光ディスクのディフェクト等に関係なく、常に最
良の相対関係に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスキュー制御装置を光ディスクの
再生装置に適用した第1の実施例のブロック図である。
【図2】上記光ディスクの再生装置に設けられている光
ピックアップの傾き角と、再生されたRF信号の誤り率
との関係を示す評価関数曲線を示す図である。
【図3】上記光ディスクの再生装置に設けられているコ
ントローラの機能ブロック図である。
【図4】上記コントローラによる光ピックアップの傾き
制御動作を説明をするためのフローチャートである。
【図5】上記コントローラの変形例を示す機能ブロック
図である。
【図6】上記変形例に係るコントローラによる光ピック
アップの傾き制御動作を説明するためのフローチャート
である。
【図7】上記コントローラのさらなる変形例を示す機能
ブロック図である。
【図8】上記さらなる変形例に係るコントローラによる
光ピックアップの傾き制御動作を説明するためのフロー
チャートである。
【図9】光ディスクの再生装置が高性能であるために、
曲線のボトム部分の評価値に差が生じなくなる評価関数
曲線を示す図である。
【図10】本発明の第2の実施例に係る光ディスクの再
生装置のブロック図である。
【図11】上記第2の実施例に係る光ディスクの再生装
置に装着される光ディスクのフォーマットを示す図であ
る。
【図12】上記第2の実施例に係る光ディスクの再生装
置に設けられているコントローラの機能ブロック図であ
る。
【図13】上記第2の実施例に係る光ディスクの再生装
置に設けられている光ピックアップと、再生されるRF
信号の振幅との関係を示す評価関数曲線を示す図であ
る。
【図14】上記第2の実施例に係る光ディスクの再生装
置に設けられているコントローラによる光ピックアップ
の傾き制御動作を説明するためのフローチャートであ
る。
【図15】上記第2の実施例に係る光ディスクの再生装
置に設けられているコントローラによる振幅の平均値を
検出する動作を説明するためのフローチャートである。
【図16】上記第2の実施例に係る光ディスクの再生装
置に設けられているコントローラの変形例を示す機能ブ
ロック図である。
【図17】上記第2の実施例に係る光ディスクの再生装
置に設けられているコントローラの本制御前の傾き制御
動作を説明するためのフローチャートである。
【図18】上記第1の実施例に係る光ディスクの再生装
置の変形例のブロック図である。
【符号の説明】
1 光ディスク 2 スピンドルモータ 3 光ピックアップ 4 アンプ 5 トラッキングサーボ回路 6 フォーカスサーボ回路 7 スピンドルサーボ回路 8 復調回路 9 誤り訂正回路 10 スキュー調整機構 11 コントローラ 15 評価値の入力端子 16、17 第1、第2の記憶回路 18 比較器 19 制御回路 20 切換えスイッチ 21 正方向ドライブ回路 22 負方向ドライブ回路 23 ドライブ信号の出力端子 24 パルスの入力端子 25 パルスカウンタ 26 トラックジャンプ命令の出力端子 27 平均値検出回路 30 振幅検出回路 31 コントローラ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録情報とともに誤り訂正情報が記録さ
    れた光記録媒体から再生された該誤り訂正情報に基づい
    て記録情報に誤り訂正処理を施し、該記録情報の誤り率
    を検出する誤り訂正手段と、 上記誤り訂正手段により検出された前回の誤り率及び現
    在の誤り率を比較し、この比較結果に基づいて、該誤り
    率を最小とするための制御情報を出力する制御情報出力
    手段と、 上記制御情報出力手段からの制御情報に応じて上記誤り
    率が最小となるように、上記光記録媒体及び該光記録媒
    体に照射される光ビームの相対関係を制御する制御手段
    とを有するスキュー制御装置。
  2. 【請求項2】 上記制御手段は、上記制御情報に基づい
    て誤り率が最小となるように、光記録媒体に記録されて
    いる記録情報及び誤り訂正情報の再生を行う光ピックア
    ップ装置の傾きを制御することを特徴とする請求項1記
    載のスキュー制御装置。
  3. 【請求項3】 上記制御手段は、上記前回の誤り率及び
    現在の誤り率を、それぞれ光記録媒体上の同位置で検出
    するように、上記光ピックアップ装置の再生位置制御を
    行うことを特徴とする請求項2記載のスキュー制御装
    置。
  4. 【請求項4】 上記制御情報出力手段は、上記前回の誤
    り率及び現在の誤り率を、それぞれ複数回ずつ検出する
    と共に、それぞれこの平均値からなる前回の誤り率及び
    現在の誤り率を比較し上記制御情報を形成して出力する
    ことを特徴とする請求項2記載のスキュー制御装置。
  5. 【請求項5】 上記制御手段は、上記前回の誤り率及び
    現在の誤り率を、それぞれ光記録媒体上の同位置で複数
    回ずつ検出するように上記光ピックアップ装置の再生位
    置制御を行い、 上記制御情報出力手段は、上記各誤り率の平均値を検出
    し、それぞれこの平均値からなる前回の誤り率及び現在
    の誤り率を比較し上記制御情報を形成して出力すること
    を特徴とする請求項2記載のスキュー制御装置。
  6. 【請求項6】 光記録媒体から再生された和信号に関す
    る情報を検出する関係情報検出手段と、 光記録媒体及び該光記録媒体に照射される光ビームの相
    対関係を可変制御する相対関係可変制御手段と、 上記光記録媒体及び光ビームの相対関係をいったん一方
    向に可変制御後、連続的に他方向に可変制御するように
    上記相対関係可変制御手段を制御するとともに、上記関
    係情報検出手段から連続的に得られる上記和信号に関す
    る情報を検出して所定の閾値とレベル比較し、該和信号
    に関する情報のレベルが最初に閾値を越えたときの和信
    号に関する情報と、該和信号に関する情報のレベルが閾
    値以下となる直前の和信号に関する情報とを検出し、上
    記光記録媒体及び光ビームの相対関係が、上記各和信号
    に関する情報の平均の和信号に関する情報が得られる相
    対関係となるように上記相対関係可変制御手段を制御す
    る制御手段とを有することを特徴とするスキュー制御装
    置。
  7. 【請求項7】 上記相対関係可変制御手段は、光記録媒
    体に記録されている記録情報及び誤り訂正情報の再生を
    行う光ピックアップ装置の傾きを制御することを特徴と
    する請求項6記載のスキュー制御装置。
  8. 【請求項8】 上記和信号に関する情報は、該和信号の
    振幅値であることを特徴とする請求項7記載のスキュー
    制御装置。
  9. 【請求項9】 上記関係情報検出手段は、上記振幅値を
    複数回検出してこの平均値を検出し、 上記制御手段は、上記振幅値の平均値に基づいて上記光
    ピックアップ装置の傾きを制御することを特徴とする請
    求項8記載のスキュー制御装置。
  10. 【請求項10】 上記制御手段は、上記平均値を複数回
    検出する際に、光記録媒体上の同位置でそれぞれ検出す
    るように上記光ピックアップ装置の再生位置制御を行う
    ことを特徴とする請求項9記載のスキュー制御装置。
  11. 【請求項11】 上記制御手段は、上記連続的な光ピッ
    クアップ装置の傾き制御を行う前に、光ピックアップ装
    置の現在の傾き角で得られる第1の振幅値と上記閾値と
    を比較し、第1の振幅値が閾値よりも大きい場合は、振
    幅値が閾値以下となるまで上記一方向に光ピックアップ
    装置が傾き制御されるように上記相対関係可変制御手段
    を制御し、第1の振幅値が閾値よりも小さい場合は、上
    記光ピックアップ装置が一方向に所定角度分傾き制御さ
    れるように相対関係可変制御手段を制御するとともに、
    この傾き制御により得られる第2の振幅値と上記第1の
    振幅値とを比較し、第1の振幅値が第2の振幅値よりも
    小さい場合は、上記光ピックアップ装置が上記所定角度
    だけ他方向に傾き制御されるように相対関係可変制御手
    段を制御し、第1の振幅値が第2の振幅値よりも大きい
    場合は、上記光ピックアップ装置が上記所定角度だけ他
    方向に傾き制御されるように相対関係可変制御手段を制
    御するとともに、上記光ピックアップ装置の連続的な傾
    き制御を行う方向を上記一方向から他方向へ反転するこ
    とを特徴とする請求項10記載のスキュー制御装置。
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