JPH08297704A - 健康保険証自動認識方法および装置、並びに老人医療保険証自動認識方法および装置 - Google Patents
健康保険証自動認識方法および装置、並びに老人医療保険証自動認識方法および装置Info
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- JPH08297704A JPH08297704A JP32871695A JP32871695A JPH08297704A JP H08297704 A JPH08297704 A JP H08297704A JP 32871695 A JP32871695 A JP 32871695A JP 32871695 A JP32871695 A JP 32871695A JP H08297704 A JPH08297704 A JP H08297704A
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Landscapes
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Abstract
動化し、事務処理を効率化することができるようにす
る。 【構成】 キーボード5の操作に従って、保険証1の画
像がカラースキャナ2により読み取られ、対応する画像
データが処理部4に供給される。処理部4により、そこ
に供給された画像データから、保険証1の各項目が認識
される。認識時に発生したエラーメッセージ等は表示部
3に表示される。また、記憶部6は、処理部4により認
識された保険証1の各項目に対応するデータ等を記憶す
ることができる。さらに、それを出力部7を介してプリ
ントアウトすることもできる。
Description
識方法および装置、並びに老人医療保険証自動認識方法
および装置に関し、例えば、健康保険証や老人医療保険
証の確認や照合を行う場合に用いて好適な健康保険証自
動認識方法および装置、並びに老人医療保険証自動認識
方法および装置に関する。
により、月に1度の健康保険証(以下保険証という)の
確認が義務づけられている。また、健康保険組合でも、
組合員が資格を失った時には、速やかに保険証の回収を
行うことが義務づけられている。しかしながら、病院が
診察カードの確認だけで保険扱いで治療を行い、保険負
担分を健康保険組合に請求した場合においては、すでに
患者が保険資格を喪失しているケースが発生し得る。
く、病院側が保険証の確認義務を怠ったことを理由に、
病院側に未回収金が発生する。その額は、医療費の0.
7%乃至1.0%にも及ぶ。従って、各保険組合の総額
医療費は平成5年度で25兆円であるから、その未回収
金は総額で1750億乃至2500億円ということにな
る。
行うためには、事務員を現状より大幅に増員しなければ
ならなくなるのが現状である。
度の病院で1日に1500人にも達し、しかも1日の決
められた短い受付時間内に集中するため、どの患者の保
険証をチェックする必要があるのかを判断するためのチ
ェック要員の増強を行うことが必要になる。
歳以上の老人、および65歳以上の寝たきりの老人に対
しては、市区町村等から老人医療保険証が発行され、医
療機関からの療養の給付を受けることができる。
人医療保険制度により以下のように規定されている。す
なわち、健康保険の加入者であり、所得が各地方自治体
で定められた所定の額よりも低いこと。ただし、これは
1年毎に審査される。次に、各地方自治体で定められた
対象年齢(ただし、70歳未満)であること。この条件
を満たす老人に対して、老人医療保険証が発行される。
また、この老人医療保険証は、住所地の都道府県内での
み使用することができる。
変動や1年毎の審査未実施、または転居若しくは転出等
により、現在所持している老人医療保険証が無効になっ
ているにも拘らず、継続して使用している場合がある。
しかしながら、健康保険証の場合と同様に、手作業によ
る確認作業には手間がかかるため、かなりの人数をこの
作業に割いているか、あるいは全く確認作業を行ってい
ないかのいずれかであるのが現状である。
証の確認作業の作業手順を示している。まず、ステップ
S911において、被保険者は、老人医療保険証を医療
機関に提出する。次に、ステップS912において、老
人医療保険証の月毎の確認が済んでいるか否かが判定さ
れる。老人医療保険証の月毎の確認がまだ済んでいない
と判定された場合、ステップS913に進み、老人医療
保険証の確認作業が人手によって行われる。あるいは、
医療機関によっては、確認作業を全く行わず、そのまま
ステップ914に進む。
でいると判定された場合、何も処理をせず、ステップS
914に進む。
額が所定の方法により算出される。次に、ステップS9
15に進み、医療機関は、所定の支払い基金に対して所
定の書類を提出することにより、医療費の請求を行う。
次に、ステップS916において、支払い基金は、医療
機関より提出された書類を検査し、ステップS917に
おいて、書類に不備があるか否かを判定する。
された場合、ステップS918に進み、支払い基金は、
医療機関に対して返戻通知を行う。一方、書類に不備が
ないと判定された場合、ステップS919に進み、支払
い基金は、医療機関に対して医療費の支払いを行う。
るため、病院側では、診療費の全額を回収することがで
きない課題があった。
診察カードを発行している病院において、自動の再来受
付機を備える場合もあるが、これは、診察の順番を決め
ることはできるが、保険証の確認機能はないため、保険
診療受付業務の省力化には役立っていない課題があっ
た。
ものであり、健康保険証および老人医療保険証の有効性
の有無を簡単に判断できるようにし、保険診療受付業務
の省力化を実現し、診療費をできるだけ全額回収するこ
とができるようにするものである。
険証自動認識方法は、健康保険証の画像を読み取り、読
み取った画像から健康保険証の所定の項目が記載された
位置を検出し、項目に記載された文字を認識し、認識結
果に基づいて、外来患者の保険診療の受付を行うととも
に、健康保険証の確認を行うことを特徴とする。
保険組合名、保険者番号、有効年月日、生年月日、およ
び取得年月日のうちの少なくともいずれか1つとするこ
とができる。
ことにより、第1画像と第2画像に分け、画像の所定の
位置を検索開始点とし、健康保険証に対して上下方向ま
たは左右方向を検索方向とし、検索対象とする罫線の向
きを健康保険証に対して検索方向に垂直な方向とし、検
索方向に垂直な方向の所定の検索幅で検索開始点から検
索方向に画像の第2画像を検索し、検索幅内に含まれる
第2画像と第1画像の比率が、所定の比率以上である場
合、検索方向に対して垂直な方向に延びる、検索幅以上
の所定の罫線検出最低長分の長さの線分を長辺とする所
定の小領域がマトリックス状に配置された長方形の領域
を定義し、この領域の一方の短辺側の小領域の列から他
方の短辺側の列に順に、列に第2画像が含まれるか否か
を判定し、第2画像が含まれると判定された場合、所定
のカウンタをカウントアップし、カウンタ値の罫線検出
最低長に対する比率が、所定の比率以上である場合、健
康保険証の罫線が検出されたものとみなすようにするこ
とができる。
ことにより、第1画像と第2画像に分け、画像上に、所
定の小領域がマトリックス状に配置された文字認識領域
を設定し、文字認識領域を構成する小領域の左の列から
右方向に順に列に第2画像が含まれるか否かを判定し、
第2画像が含まれない列が、所定の文字境界判定数分よ
り以上連続したか否かを判定し、第2画像が含まれない
列が、文字境界判定数分より以上連続したと判定された
場合、第2画像を検出した最初の列を文字の左端とし、
第2画像を検出した最後の列を文字の右端とし、文字認
識領域の最も下で検出された第2画像の位置を文字の下
端とし、文字認識領域の最も上で検出された第2画像の
位置を文字の上端とし、左端から右端までの距離を文字
幅とし、下端から上端までの距離を文字高さとし、文字
幅が文字幅の最低値として定義された所定の文字幅最低
値以上であり、かつ、文字高さが文字長さの最低値とし
て定義された所定の文字高さ最低値以上である場合、文
字が検出されたとみなすようにすることができる。
きから、健康保険証の傾きを検出し、健康保険証が右上
がりに傾斜している場合、保険者番号が記載された矩形
の枠の左下点を頂点とし、頂点を通る水平、および垂直
の線分を2つの辺とする所定の大きさの矩形の枠を文字
領域とし、健康保険証が左上がりに傾斜している場合、
保険者番号が記載された矩形の枠の左上点を頂点とし、
頂点を通る水平、および垂直の線分を2つの辺とする所
定の大きさの矩形の枠を文字領域とし、文字領域を上下
左右に所定の長さ分だけ縮小し、縮小された文字領域内
の文字を認識するようにすることができる。
理を行い、細線化処理が施された文字を、ゾンデ法を用
いて認識するようにすることができる。
て、前記健康保険証に押印された印鑑の位置を認識し、
認識した前記印鑑の位置に基づいて、前記健康保険証の
上下を判断するようにすることができる。
は、健康保険証の画像を読みとる画像読み取り手段(例
えば図17のカラースキャナ2)と、画像読み取り手段
により読み取られた画像から健康保険証に記載された所
定の項目を認識する認識手段(例えば図17の処理部
4)と、認識手段による認識結果に基づいて、外来患者
の保険診療の受付を行うとともに、健康保険証の確認を
行う確認手段(例えば図17の処理部4)とを備えるこ
とを特徴とする。
保険組合名、保険者番号、有効年月日、生年月日、およ
び取得年月日のうちの少なくともいずれか1つとするこ
とができる。
ことにより、第1画像と第2画像に分ける2値化手段
(例えば図17の処理部4)と、画像の所定の位置を検
索開始点とする検索開始点設定手段(例えば図23のス
テップS41)と、健康保険証に対して上下方向または
左右方向を検索方向とし、検索対象とする罫線の向きを
健康保険証に対して検索方向に垂直な方向とし、検索方
向に垂直な方向の所定の検索幅で検索開始点から検索方
向に画像の第2画像を検索する第2画像検索手段(例え
ば図23のステップS42)と、検索幅内に含まれる第
2画像と第1画像の比率が、所定の比率以上である場
合、検索方向に対して垂直な方向に延びる、検索幅以上
の所定の罫線検出最低長分の長さの線分を長辺とする所
定の小領域がマトリックス状に配置された長方形の領域
を定義し、この領域の一方の短辺側の小領域の列から他
方の短辺側の列に順に、列に第2画像が含まれるか否か
を判定する判定手段(例えば図23のステップS48)
と、第2画像が含まれると判定された場合、所定のカウ
ンタをカウントアップするカウント手段(例えば図23
のステップS49)と、カウンタ値の罫線検出最低長に
対する比率が、所定の比率以上である場合、健康保険証
の罫線が検出されたものとみなす検出手段(例えば図2
3のステップS51)とをさらに設けるようにすること
ができる。
ことにより、第1画像と第2画像に分ける2値化手段
(例えば図17の処理部4)と、画像上に、所定の小領
域がマトリックス状に配置された文字認識領域を設定す
る設定手段(例えば図34のステップS71)と、文字
認識領域を構成する小領域の左の列から右方向に順に列
に第2画像が含まれるか否かを判定する第1判定手段
(例えば図34のステップS75)と、第2画像が含ま
れない列が、所定の文字境界判定数分より以上連続した
か否かを判定する第2判定手段(例えば図34のステッ
プS79)と、第2画像が含まれない列が、文字境界判
定数分より以上連続したと判定された場合、第2画像を
検出した最初の列を文字の左端とし、第2画像を検出し
た最後の列を文字の右端とし、文字認識領域の最も下で
検出された第2画像の位置を文字の下端とし、文字認識
領域の最も上で検出された第2画像の位置を文字の上端
とする文字領域設定手段(例えば図34のステップS8
0)と、左端から右端までの距離を文字幅とし、下端か
ら上端までの距離を文字高さとし、文字幅が文字幅の最
低値として定義された所定の文字幅最低値以上であり、
かつ、文字高さが文字長さの最低値として定義された所
定の文字高さ最低値以上である場合、文字が検出された
とみなす文字検出手段(例えば図34のステップS8
4)とをさらに設けるようにすることができる。
きから、健康保険証の傾きを検出する傾き検出手段(例
えば図18のステップS3)と、健康保険証が右上がり
に傾斜している場合、保険者番号が記載された矩形の枠
の左下点を頂点とし、頂点を通る水平、および垂直の線
分を2つの辺とする所定の大きさの矩形の枠を文字領域
とし、健康保険証が左上がりに傾斜している場合、保険
者番号が記載された矩形の枠の左上点を頂点とし、頂点
を通る水平、および垂直の線分を2つの辺とする所定の
大きさの矩形の枠を文字領域とする文字領域設定手段
(例えば図17の処理部4)と、文字領域を上下左右に
所定の長さ分だけ縮小する縮小手段(例えば図17の処
理部4)と、縮小手段により縮小された文字領域内の文
字を認識する文字認識手段(例えば図17の処理部4)
とをさらに設けるようにすることができる。
理を行う細線化手段(例えば図49のステップS10
3)をさらに設けるようにし、文字認識手段は、細線化
手段により細線化処理が施された文字を、ゾンデ法を用
いて認識するようにすることができる。
て、前記健康保険証に押印された印鑑の位置を認識する
印鑑位置認識手段(例えば図70のステップS117)
と、認識した前記印鑑の位置に基づいて、前記健康保険
証の上下を判断する上下判断手段(例えば図70のステ
ップS118、およびステップS119)とをさらに設
けるようにすることができる。
識方法は、老人医療保険証の画像を読み取り、読み取っ
た画像の所定の領域内に存在する罫線の数に基づいて、
画像が老人医療保険証の画像であるか否かを識別し、読
み取った画像から老人医療保険証の所定の項目が記載さ
れた位置を検出し、項目に記載された文字を認識し、認
識結果に基づいて、外来患者の保険診療の受付を行うと
ともに、老人医療保険証の確認を行うことを特徴とす
る。
号、受給者番号、および有効期限のうちの少なくともい
ずれか1つとすることができる。
ことにより、第1画像と第2画像に分け、画像の所定の
位置を検索開始点とし、老人医療保険証に対して上下方
向または左右方向を検索方向とし、検索対象とする罫線
の向きを老人医療保険証に対して検索方向に垂直な方向
とし、検索方向に垂直な方向の所定の検索幅で検索開始
点から検索方向に画像の第2画像を検索し、検索幅内に
含まれる第2画像と第1画像の比率が、所定の比率以上
である場合、検索方向に対して垂直な方向に延びる、検
索幅以上の所定の罫線検出最低長分の長さの線分を長辺
とする所定の小領域がマトリックス状に配置された長方
形の領域を定義し、この領域の一方の短辺側の小領域の
列から他方の短辺側の列に順に、列に第2画像が含まれ
るか否かを判定し、第2画像が含まれると判定された場
合、所定のカウンタをカウントアップし、カウンタ値の
罫線検出最低長に対する比率が、所定の比率以上である
場合、老人医療保険証の罫線が検出されたものとみなす
ようにすることができる。
の傾きから、老人医療保険証の傾きを検出し、老人医療
保険証が右上がりに傾斜している場合、市町村番号およ
び受給者番号が記載された各矩形の枠の左下点を頂点と
し、頂点を通る水平、および垂直の線分を2つの辺とす
る所定の大きさの矩形の枠を文字領域とし、老人医療保
険証が左上がりに傾斜している場合、市町村番号および
受給者番号が記載された各矩形の枠の左上点を頂点と
し、頂点を通る水平、および垂直の線分を2つの辺とす
る所定の大きさの矩形の枠を文字領域とし、文字領域を
上下左右に所定の長さ分だけ縮小し、縮小された文字領
域内の文字を認識するようにすることができる。
識装置は、老人医療保険証の画像を読み取る画像読み取
り手段(例えば図72のカラーイメージ入力部12)
と、画像読み取り手段によって読み取られた画像の所定
の領域内に存在する罫線の数に基づいて、画像が老人医
療保険証の画像であるか否かを識別する識別手段(例え
ば図72の確認処理部13)と、画像読み取り手段によ
り読み取られた画像から老人医療保険証に記載された所
定の項目を認識する認識手段(例えば図72の確認処理
部13)と、認識手段による認識結果に基づいて、外来
患者の保険診療の受付を行うとともに、老人医療保険証
の確認を行う確認手段(例えば図72の確認処理部1
3)とを備えることを特徴とする。
号、受給者番号、および有効期限のうちの少なくともい
ずれか1つとすることができる。
ことにより、第1画像と第2画像に分ける2値化手段
(例えば図72の確認処理部13)と、画像の所定の位
置を検索開始点とする検索開始点設定手段(例えば図7
9のステップS181)と、老人医療保険証に対して上
下方向または左右方向を検索方向とし、検索対象とする
罫線の向きを老人医療保険証に対して検索方向に垂直な
方向とし、検索方向に垂直な方向の所定の検索幅で検索
開始点から検索方向に画像の第2画像を検索する第2画
像検索手段(例えば図79のステップS183)と、検
索幅内に含まれる第2画像と第1画像の比率が、所定の
比率以上である場合、検索方向に対して垂直な方向に延
びる、検索幅以上の所定の罫線検出最低長分の長さの線
分を長辺とする所定の小領域がマトリックス状に配置さ
れた長方形の領域を定義し、この領域の一方の短辺側の
小領域の列から他方の短辺側の列に順に、列に第2画像
が含まれるか否かを判定する判定手段(例えば図79の
ステップS183)と、第2画像が含まれると判定され
た場合、所定のカウンタをカウントアップするカウント
手段(例えば図79のステップS183)と、カウンタ
値の罫線検出最低長に対する比率が、所定の比率以上で
ある場合、老人医療保険証の罫線が検出されたものとみ
なす検出手段(例えば図79のステップS184)とを
さらに設けるようにすることができる。
の傾きから、老人医療保険証の傾きを検出する傾き検出
手段(例えば図74のステップS146)と、老人医療
保険証が右上がりに傾斜している場合、市町村番号およ
び受給者番号が記載された各矩形の枠の左下点を頂点と
し、頂点を通る水平、および垂直の線分を2つの辺とす
る所定の大きさの矩形の枠を文字領域とし、老人医療保
険証が左上がりに傾斜している場合、市町村番号および
受給者番号が記載された各矩形の枠の左上点を頂点と
し、頂点を通る水平、および垂直の線分を2つの辺とす
る所定の大きさの矩形の枠を文字領域とする文字領域設
定手段(例えば図72の確認処理部13)と、文字領域
を上下左右に所定の長さ分だけ縮小する縮小手段(例え
ば図72の確認処理部13)と、縮小手段により縮小さ
れた文字領域内の文字を認識する文字認識手段(例えば
図72の確認処理部13)とをさらに設けるようにする
ことができる。
法、および請求項8に記載の健康保険証自動認識装置に
おいては、健康保険証の画像を読み取り、その画像から
健康保険証の所定の項目を認識し、健康保険証の確認を
行う。従って、健康保険証の確認作業を自動化すること
ができる。
法、および請求項10に記載の健康保険証自動認識装置
においては、健康保険証の画像を2値化して得られる第
1画像と第2画像に基づいて、健康保険証の罫線が検出
される。従って、番号、および保険者番号が記載されて
いる位置を検出することができる。
法、および請求項11に記載の健康保険証自動認識装置
においては、文字認識領域内に含まれる第1画像と第2
画像に基づいて、そこに記載された文字の位置が検出さ
れる。従って、認識すべき文字の存在する領域を特定す
ることができる。
法、および請求項12に記載の健康保険証自動認識装置
においては、健康保険証が傾いている場合、保険者番号
の各枠に含まれる文字を認識するための水平または垂直
な辺からなる所定の大きさの矩形を文字領域とし、この
文字領域を上下左右に所定の長さ分だけ縮小し、縮小さ
れた文字領域内の文字を認識する。従って、文字認識の
精度を高めることができる。
法、および請求項14に記載の健康保険証自動認識装置
においては、画像を構成する色成分に基づいて、健康保
険証に押印された印鑑の位置を認識し、この位置に基づ
いて、健康保険証の上下を判断する。従って、迅速に上
下判断を行うことができる。
識方法、および請求項19に記載の老人医療保険証自動
認識装置においては、老人医療保険証の画像を読み取
り、その画像の所定の領域内に存在する罫線の数に基づ
いて、その画像が老人医療保険証の画像であるか否かを
識別し、その画像から老人医療保険証の所定の項目を認
識し、老人医療保険証の確認を行う。従って、老人医療
保険証の確認作業を自動化することができる。
識方法、および請求項21に記載の老人医療保険証自動
認識装置においては、老人医療保険証の画像を2値化し
て得られる第1画像と第2画像に基づいて、老人医療保
険証の罫線が検出される。従って、市町村番号、および
受給者番号が記載されている位置を検出することができ
る。
識方法、および請求項22に記載の老人医療保険証自動
認識装置においては、老人医療保険証が傾いている場
合、市町村番号および受給者番号の各枠に含まれる文字
を認識するための水平または垂直な辺からなる所定の大
きさの矩形を文字領域とし、この文字領域を上下左右に
所定の長さ分だけ縮小し、縮小された文字領域内の文字
を認識する。従って、文字認識の精度を高めることがで
きる。
保険証の確認事項は、健康保険組合番号(保険者番
号)、被保険者の氏名、番号、記号、生年月日、保険資
格取得年月日、および有効期限である。また、健康保険
組合番号は保険の種類を表すようになされている。これ
らの事項をカルテに記入し、大きな病院ではコンピュー
タを用いてデータベース化している。
保険のなかの自動照合判定が可能な保険証を有する被保
険者の人口の割合を示している。図1に示すように、医
療保証適用人口に対する自動照合が可能な保険証を有す
る人口の割合は、99.32%にも及ぶ。ただし、照合
判定の基準は、1994年8月29日現在の保険証の仕
様に基づいている。
証)の種類を示す図である。保険証の種類としては、図
2に示すように、健康保険法に基づく健康保険被保険者
証、日雇特例保険被保険者受給資格者票1年、日雇特例
保険被保険者受給資格者票5年、および日雇特例被保険
者特別療養費受給票、国民健康保険法に基づく国民健康
保険被保険者証、および国民健康保険退職被保険者証、
船員保険法に基づく船員保険被保険者証、および船員保
険被扶養者証、さらには共済組合法に基づく国家公務員
等共済組合員証、国家公務員等共済組合遠隔地被扶養者
証、地方公務員等共済組合員証、地方公務員等共済組合
遠隔地被扶養者証、私立学校教職員共済組合員証、およ
び私立学校教職員共済組合遠隔地被扶養者証がある。こ
のように、現在、保険証は大別して14種類存在し、厚
生省によりそれぞれのフォーマットが決められている。
険者証のフォーマットをそれぞれ順に示している。
と、病院側ではカルテを作成し、コンピュータにインプ
ットするとともに、健康保険証の健康保険組合番号、被
保険者の氏名、番号、記号、生年月日、保険資格取得年
月日、および有効期限等の確認事項をコンピュータにイ
ンプットし、カルテおよび保険証データのデータベース
化を行う。再来時には、厚生省の指導により、毎月1回
の保険証の照合が義務づけられている。
険証データと照合を行う。まず、コピーされた保険証で
あるか否かの判定が行われる。カラースキャナまたはカ
ラーCCDカメラで保険証の画像データを抽出し、それ
をコンピュータに入力し、本物かどうかを判定する。カ
ラーコピーされた保険証は、白地の部分にカラー要素が
RGBデータとして検出されるのに対して、本物の場
合、色のついた紙に印刷されているため、白地の部分は
検出されない。このことから、コピーされた偽物を識別
することができる。
の色が指定され、2または3年毎に変更されるため、指
定された色であるか否かを判定することにより、本物で
あるか否かの判定を行うことができる。
定が行われる。全ての種類の健康保険証に共通する項目
は、健康保険組合番号(保険組合に与えられた固有の番
号)、被保険者番号、被保険者生年月日、および発行日
の4つである。このうち、健康保険組合番号と被保険者
番号を識別し、患者本人の保険証であるか否かの判定を
行うようにしている。
険組合番号と被保険者番号が記載されている位置を識別
して、それらを認識する。上述したように、保険証のフ
ォーマットを分析すると、上から2番目または3番目の
枠の中に、被保険者番号、下部に健康保険組合番号が記
載されるように定められているため、その位置を認識
し、次にそこに記載された番号を認識する。この認識方
法の詳細については後述する。
置の一実施例の構成を示すブロック図である。カラース
キャナ2は、そこにセットされた保険証1の画像を読み
取り、対応する画像データを処理部4に供給するように
なされている。
れた画像データから、そこに記載された健康保険組合番
号、被保険者番号、記号、生年月日、保険資格取得年月
日、および有効期限等のうち、少なくとも健康保険組合
番号と被保険者番号を認識し、その保険証が患者本人の
ものであるか、あるいは有効であるか否かを判定するよ
うになされている。
指令を行うことができるようになされている。記憶部6
は、例えば、患者のカルテに対応する情報を記憶するよ
うになされている。出力部7は、処理部4の制御によ
り、そこから供給された所定のデータを出力するように
なされている。
6に記憶された所定の患者のカルテが検索され、対応す
る文字、図形、または画像がCRTまたは液晶ディスプ
レイ等からなる表示部3に表示されたり、あるいはプリ
ンタ等からなる出力部7から出力される。
て、その動作を説明する。最初に、ステップS1におい
て、保険証1をカラースキャナ2で読み込む。このと
き、保険証1の読み込みは所定の精度以上の解像度で行
い、ビットマップファイル(例えばファイル拡張子をb
mpとする)を作成する。読み込まれた画像データの赤
(R)、緑(G)、および青(B)の各成分は、所定の
しきい値により2値化処理される。
素レベルの画素を白ドット(第1画像に対応する画素)
とし、所定のしきい値より大きいかまたは等しい画素を
黒ドット(第2画像に対応する画素)とする。その結
果、R,G,B各成分毎に、白ドットと黒ドットで構成
された画像データが得られる。
所定の値に設定しておくこともできるが、保険証1の台
紙の色に対応してダイナミックに設定するようにするこ
とも可能である。例えば、カラースキャナ2によって保
険証1がスキャンされ、読み込まれた画素データの各色
成分に基づいて、所定の演算により2値化のためのしき
い値を設定することができる。これにより、保険証1の
台紙の色に対応した適切なしきい値を設定し、それに基
づいて2値化することが可能となる。
2にセットされた保険証1がコピーされたものであるか
否かが判定される。上述したように、保険証1がコピー
されたものであるか否かは、カラースキャナ2によって
読みとられた保険証1の画像データに基づいて判定され
る。例えばカラーコピーされた保険証は、白地の部分に
カラー要素がRGBデータとして検出されるため、それ
が本物であるか否かの識別が可能である。
処理の場合と同様に、カラースキャナ2によって取り込
まれたカラー画像の中に、保険証1に押印された所定の
色(例えば朱色)の印鑑に対応する画像が存在するか否
かを判定することにより、それが本物であるか否かを識
別するようにすることも可能である。
された場合、エラーとされ、メッセージ「健康保険証の
認識ができません。受付窓口にお越しください。」を表
示部3に表示し、処理を終了する。一方、カラースキャ
ナ2にセットされた保険証1がコピーされたものではな
いと判定された場合、ステップS3に進む。
がチェックされる。そのために、まず、保険証枠の検索
が行われる。図19は、保険証1がカラースキャナ2に
より読み込まれ、得られた画像データの例を示してい
る。このように、保険証1の画像データは、保険証1を
含む画像データ境界で示される所定の大きさの画像デー
タとして読み込まれる。このとき、コンピュータ処理時
間を短くしたい場合は、画像データの中間部分は不要で
あるので作成しないようにすることも可能である。
保険証1の傾きをチェックする方法を説明する。最初
に、ステップS21において、図19に示すように、所
定の点Aを選択する。この点Aは、Y座標を例えば、図
19に示した保険証1の画像データの上から4分の1の
位置とし、X座標を画像データの左端の位置とすること
ができる。
Aから右方向に順にドットを検索した際に、白ドットの
連続が所定ドット数以上現れた直後に検出された黒ドッ
トを、この保険証1の左の枠であると判定する。このよ
うにして、図21に示すように、交点1Pを検出する。
座標を図19に示した保険証1の画像データの上から4
分の3の位置とし、X座標を画像データの左端の位置と
する点B(図21)を選択し、ステップS24に進み、
点Bから右方向にドットを検索することにより、交点2
Pを検出する。
と交点2Pを結んで得られる直線L1を保険証1の左の
枠とし、その傾きを保険証1の傾きとする。ステップS
26においては、この傾きが所定度以内であるか否かが
判定され、この傾きが所定度以内ではないと判定された
場合、エラーとされ、ステップS27に進み、エラーメ
ッセージ「健康保険証が傾いて置かれています。もう1
度やり直してください」を表示部3に表示した後、リタ
ーンし、ステップS1に戻り、それ以降の処理が繰り返
される。一方、保険証1の傾きが所定度以内であると判
定された場合、リターンし、ステップS4に進み、保険
証1の外枠より4隅の座標が検索される。
て、保険証の4隅の座標を検索する方法について説明す
る。最初に、ステップS31において、図21に示した
保険証1上において、Y座標を図19に示した保険証1
の画像データの上から4分の1の位置とし、X座標を画
像データの右端の位置とする点Cを選択し、ステップS
32に進み、そこから左方向に順にドットを検索した際
に、白ドットの連続が所定ドット数以上現れた直後に検
出された黒ドットを、この保険証1の右の枠であると判
定する。そして、交点3P(図21)を検出する。
て、X座標を図19に示した保険証1の画像データの左
から3分の1の位置とし、Y座標を画像データの上端の
位置とする点Dを選択し、ステップS34に進み、そこ
から下向きに順にドットを検索し、白ドットの連続が所
定ドット数以上現れた直後に検出された黒ドットを、こ
の保険証の上の枠であると判定し、交点4P(図21)
を検出する。さらに、ステップS35において、X座標
を図19に示した保険証1の画像データの左から3分の
1の位置とし、Y座標を画像データの下端の位置とする
点Eを選択し、ステップS36に進み、そこから上方向
に順にドットを検索した際に、白ドットの連続が所定ド
ット数以上現れた直後に検出された黒ドットを、この保
険証の下の枠であると判定し、交点5P(図21)を検
出する。
乃至5Pから互いに垂線をおろし、保険証1の頂点1C
乃至4Cを求める。例えば、交点1Pと交点2Pを結ん
で得られた直線L1に、交点4Pから垂線をおろし、そ
の垂線の足と交点4Pを結ぶ直線L2を得る。次に、交
点5Pから交点1Pと交点2Pを結んで得られた直線L
1に垂線をおろし、その垂線の足と交点5Pを結ぶ直線
L3を得る。さらに、交点3Pから、直線L2またはL3
に垂線をおろし、その垂線の足と交点3Pを結ぶ直線L
4を得る。このようにして得られた直線L1乃至L4の交
点が、保険証1の各頂点1C乃至4Cである。
保険証1内の横罫線の座標を検索する。ここで、横罫線
の検出方法について図23のフローチャートを参照して
説明する。最初に、ステップS41において、図24に
示すように、保険証1の所定の位置に、検索開始点p1
を設定する。次に、ステップS42に進み、図25に示
すように、保険証1に対して下方向(検索方向(vec
t1))に検索幅(w)を所定ドットとして、順に黒ド
ットを検索する。そして、ステップS43において、検
索幅に対して3分の1以上の黒ドットが検出されたか否
かが判定される。検索幅に対して、3分の1ドット以上
の黒ドットが検出されていないと判定された場合、ステ
ップS42に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
出されたと判定された場合、ステップS44に進み、図
26に示すように、検出した黒ドット(検出点)を含
み、そこから左方向にk1ドット数(予め設定されたド
ット数)分だけ離れた点を左上の頂点とし、縦の長さが
例えば2ドットの長方形を設定する。次に、ステップS
45において、黒カウンタに初期値0を設定する。
上の頂点を検索位置とする。次に、ステップS47に進
み、検索位置から下方向(vect1方向)に黒ドット
を検索する。次に、ステップS48に進み、黒ドットが
検出されたか否かが判定される。黒ドットが検出された
と判定された場合、ステップS49に進み、黒カウンタ
に1だけプラスした後、ステップS50に進む。一方、
黒ドットが検出されなかったと判定された場合、何もせ
ずステップS50に進む。
タの値が所定の値(値N4)より大きいか否かが判定さ
れる。黒カウンタの値が所定の値より大きいと判定され
た場合、ステップS51に進み、罫線が検出されたもの
とみなされる。即ち、ステップS44で設定した長方形
の横の辺の長さである予め設定されたドット数のドット
の数十%が黒ドットである場合、罫線が検出されたもの
とみなされ、リターンする。一方、黒カウンタの値が所
定の値より小さいかまたは等しいと判定された場合、ス
テップS52に進み、検索位置の右隣を新たな検索位置
とする。
画像データの範囲をはみ出しているか、あるいは長方形
の右端まで検索を終了したか否かが判定される。検索位
置が画像データの範囲をはみ出しておらず、かつ長方形
の右端まで検索を終了していない場合、ステップS47
に戻り、それ以降の処理が繰り返される。一方、検索位
置が画像データの範囲をはみ出しているか、あるいは、
長方形の右端まで検索が終了した場合、ステップS54
に進み、罫線は検出されなかったものとみなされ、リタ
ーンする。
処理が繰り返されることにより、検索開始点p1から下
方向に存在する保険証1の横罫線の座標が全て検出さ
れ、記憶部6に記憶される。同様にして、図27に示す
ように、保険証1の左側上部の所定の検索開始点p2よ
り下方向(vect1方向)に罫線を検索する。ただ
し、この場合、検索対象となる罫線は、右方向(vec
t3方向)に伸びる横罫線のみとする。
横罫線K4乃至K8が検出され、検索開始点p2から
は、横罫線K1乃至K3が検索される。
の取り出しが行われる。保険証の番号位置の取り出し
は、現状では、図28または図29に示すように2種類
の保険証パターンが考えられるため、次のような手順で
行う。
である。最初に、ステップS61において、図31に示
すように、保険証1の右側面側の検出開始点p1から下
方向に3本の横罫線を検出する。次に、ステップS62
に進み、そのうちの2本を上下側面として、その間の所
定の点p3から、左方向(vect2方向)に上方向
(vect4方向)の縦罫線を検索する。
ートを参照して説明した横罫線の検索方法と基本的には
同様であるが、縦罫線を検索する場合、次のような方法
で検索するようにすることも可能である。即ち、図32
に示すように、検索幅所定ドットで右方向に検索を行
い、例えば2列分の領域の中に含まれる黒ドットの合計
の、そこに存在するドット数(この場合10(=5×
2)ドット)に対する割合が数十%以上である場合、罫
線とみなすようにすることができる。図32の場合、左
から1番目と2番目の列の中に存在する黒ドットの割合
は数十%以下であり、この時点では罫線であるとはみな
されない。次に、左から2番目と3番目の列の中に存在
する黒ドットの割合は100%に近いため、この時点で
罫線であるとみなされる。
検索幅所定数ドットで左方向に検索を開始し、横2列分
の黒ドットの合計が、横2列分のドット数10(=5×
2)の数十%以上である場合、縦罫線であるとみなす。
検索され、ステップS63において、その位置関係か
ら、保険証の特定が行われ、ステップS64に進み、図
31に示したような番号枠の座標、即ち番号の認識位置
の取り出しが行われ、リターンする。
に記載された数字のサイズおよびピッチの取り出しが行
われる。これは、図33に示すように、番号枠内の所定
のX座標位置における番号枠内の縦方向の黒ドット数の
合計を、番号枠内の横方向について求め、ヒストグラム
を作成する。そして、これに基づいて、番号枠の中に記
載された文字(数字)のサイズ、およびピッチを決定す
る。
位置の検索が行われる。この間の処理を図34に示した
フローチャートを参照して説明する。最初に、ステップ
S71において、図35に示したように、検索対象領域
(area1)を設定する。次に、ステップS72に進
み、area1の左側を検索位置とする。
の連続数を示す白カウントの値に初期値0を設定し、ス
テップS74に進む。ステップS74においては、検索
位置を含む列の黒ドット数をカウントし、ステップS7
5において、黒ドット数が0であるか否かが判定され
る。
合、ステップS76に進み、検索位置の右隣を新たな検
索位置とし、ステップS77に進む。ステップS77に
おいては、検索位置が画像データの範囲をはみ出してい
るか、あるいは、area1の右端まで検索を終了した
か否かが判定される。検索位置が画像データの範囲をは
み出しておらず、かつ、area1の右端まで検索を終
了していないと判定された場合、ステップS73に戻
り、それ以降の処理が繰り返される。
出しているか、あるいは、area1の右端まで検索を
終了したと判定された場合、ステップS85に進み、文
字非検出と判定され、リターンする。
数が0であると判定された場合、ステップS78に進
み、白カウントに値1だけプラスする。次に、ステップ
S79に進み、白カウントの値が予め設定された文字境
界白ドット数、この場合所定ドットより大きいかまたは
等しいか否かが判定される。
小さいと判定された場合、ステップS74に戻り、それ
以降の処理が繰り返される。一方、白カウントの値が文
字境界白ドット数より大きいかまたは等しいと判定され
た場合、ステップS80に進み、文字の左端、右端、下
端、および上端の座標が決定される。
S80において決定された文字の左端から右端までの距
離が文字幅とされ、次に、ステップS80において決定
された文字の上端と下端の距離が文字高さとされる。次
に、ステップS82に進み、文字幅が予め設定された文
字幅最低値、この場合所定ドットより大きいかまたは等
しいか否かが判定される。文字幅が文字幅最低値より小
さいと判定された場合、ステップS85に進み、文字非
検出とされ、リターンする。一方、文字幅が文字幅最低
値より大きいかまたは等しいと判定された場合、ステッ
プS83に進む。
め設定された文字高さ最低値、この場合所定ドットより
大きいかまたは等しいか否かが判定される。文字高さが
文字高さ最低値より小さいと判定された場合、ステップ
S85に進み、文字非検出とみなされ、リターンする。
一方、文字高さが文字高さ最低値より大きいかまたは等
しいと判定された場合、ステップS84に進み、文字が
検出されたとみなされ、リターンする。
後、検索された文字位置に記載された文字、ここでは0
乃至9の数字の認識が、後述するゾンデ法を用いて行わ
れる。ここで、数字の認識が正常に行われなかった場
合、エラーとされ、処理を終了する。一方、数字の認識
が正常に行われた場合、ステップS9に進む。
示すような保険者番号の枠座標の取り出しが行われる。
ステップS9において行われる処理の詳細を、図37に
示したフローチャートを参照して説明する。最初に、ス
テップS91において、図38に示すように、保険証1
の左下部に位置する検索開始点p4を選択する。
点p4から上方向(vect4方向)に右方向(vec
t3方向)に伸びる横罫線を検索する。検索方法は、図
23を参照して説明した場合と同様であるのでここでは
その説明は省略するが、この場合、文字との識別のため
検索の幅を広く設定するようにする。このようにして、
図38に示すように1本目の横罫線と、2本目の横罫線
が検索される。そして、この2本の横罫線を保険者番号
領域の上下側面とする。
点p4と保険者番号領域の間に、他の横罫線が存在する
場合、最初に検索された横罫線が保険者番号領域の下側
面であると認識されてしまう可能性がある。これを解決
するために、先にステップS5において検索された横罫
線と一致する横罫線を対象外とする。
時に、黒ドットの密集した領域が存在するような場合、
例えば文字列が記載されているような場合、この文字列
を横罫線として認識してしまうことがある。これを解決
するために、検出した横罫線の間隔が適当と思われるも
の、例えば4乃至9ミリメートル(mm)程度のもの以
外を対象外とする。図40の場合、1本目と2本目の横
罫線の間隔は2mmであり対象外とされる。2本目と3
本目の横罫線の間隔は2.5mmであり、これも対象外
とされる。そして、3本目と4本目の横罫線の間隔は7
mmであり、この2本の横罫線が処理対象とされ、この
2本の横罫線が保険者番号領域の上下側面を構成するも
のと判定される。
面が検索された後、ステップS93に進み、次に左右側
面の検索が行われる。まず、図41に示すように、ステ
ップS92において検索された下側面と上側面の間の所
定の位置に検索位置を設定し、そこから左方向(vec
t2方向)および右方向(vect3方向)に上方向
(vect4方向)の縦罫線を検索する。検索方法につ
いては、図32を参照して説明した場合と基本的に同様
であるのでここではその説明は省略する。
3本の縦罫線が検索される。その間隔は、左から12,
10,24,30,32,30,31,33,33,3
2,31,および139である。次に、これらの間隔を
それぞれ所定ドット単位に丸めた値を演算し、図42に
示すようなテーブルを作成する。ここでINDEXは、
縦罫線の間隔の識別番号であり、間隔の欄には、実際の
間隔を所定ドット単位で丸めた値が記載されている。
める。この例の場合、6であるから、間隔の値が6であ
る最頻値帯に属する罫線間の実際の実ドット数の合計を
最頻値帯に属する間隔数で割った値を文字幅(文字枠
幅)とする。この例では、31(=(30+32+30
+31+33+33+32+31)/8)ドットとな
る。
罫線を特定する。即ち、先に検索した縦罫線のうち、左
に位置するものから順に、その縦罫線の上下方向に横罫
線を検索する。検索された横罫線がステップS92にお
いて検索した保険者番号領域の上下側面に対応する横罫
線と一致した場合、この縦罫線を左側面と判定する。
95において求めた左側面から、保険者番号の桁数、こ
の場合8桁とステップS94において決定された文字幅
を乗算して得られたドット数だけ、左側面から右方向に
移動した位置にある罫線を右側面と判定する。このよう
にして、保険者番号の枠座標の取り出しが行われる。
すように、保険者番号として記載されている数字のサイ
ズの取り出しが行われる。これは、保険者番号の枠の1
マス単位に、そこに記載されている数字のヒストグラム
を作成し、図33を参照して説明した場合と同様にし
て、そのサイズを決定する。
を行う。数字の認識は、保険者番号領域の左側のマスか
ら開始するが、このとき、図44に示すように、保険証
1が右上がりに傾斜している場合、実際の枠の左下点を
中心に、水平・垂直の枠(文字認識領域)を作成する。
また、図45に示すように、保険証1が左上がりに傾斜
している場合、実際の枠の左上点を中心に、水平・垂直
の枠(文字認識領域)を作成する。
図45において作成した文字認識領域を上下左右に所定
の長さ、例えば1mm程度縮小する。そして、この縮小
された文字認識領域を対象に、後述するようにして、そ
こに記載された文字、この場合数字の認識を行う。1文
字認識する毎に、認識対象とする文字認識領域を1マス
分だけ右にずらし、上述した場合と同様の処理を繰り返
す。このようにして、保険者番号領域に記載された保険
者番号を全て認識し、処理を終了する。また、このとき
認識処理中にエラーが生じた場合、所定のエラー処理を
行い、処理を終了する。
きい値をまとめたものである。検索対象が保険証枠の左
側面である場合、検索開始位置のX座標は画像データの
左端であり、Y座標は画像データ長の上から4分の1、
および4分の3の位置であり、白ビット連続数は所定ド
ット数である。検索対象が保険証枠の右側面である場
合、検索開始位置のX座標は画像データの右端であり、
Y座標は画像データ長の上から4分の1の位置であり、
白ビット連続数は所定ドット数である。
場合、検索開始位置のX座標は画像データ幅の左から例
えば3分の1の位置であり、Y座標は画像データの上端
であり、白ビット連続数は所定ドット数である。さら
に、検索対象が保険証枠の下側面である場合、例えば検
索開始位置のX座標は画像データ幅の左から3分の1の
位置であり、Y座標は画像データの下端であり、白ビッ
ト連続数は所定ドット数である。
のしきい値をまとめたものである。検索対象が保険証内
の横罫線である場合、黒ドット検出時に罫線検索に進む
際の比率、即ち、所定のドット数の検索幅(走査線幅)
の中に存在する黒ドット数の比率は、走査線幅の3分の
1であり、検索対象罫線最低長(ドット数)は、所定ド
ット数であり、罫線であるか否かを判定する際の罫線中
の黒ドット比率(百分率)は数十%である。検索対象が
保険者番号上下枠である場合、黒ドット検出時に罫線検
索に進む際の比率は、走査線幅の3分の1であり、検索
対象罫線最低長(ドット数)は、所定ドット数であり、
罫線であるか否かを判定する際の罫線中の黒ドット比率
(百分率)は数十%である。
場合、黒ドット検出時に罫線検索に進む際の比率は、走
査線幅の3分の1であり、検索対象罫線最低長(ドット
数)は、保険者番号上下枠の間隔(6乃至7mm)に対
応する所定ドット数であり、罫線であるか否かを判定す
る際の罫線中の黒ドット比率(百分率)は数十%であ
る。また、検索対象が保険者番号左側面である場合、黒
ドット検出時に罫線検索に進む際の比率は、走査線幅の
3分の1であり、検索対象罫線最低長(ドット数)は、
保険者番号文字幅(約5mm)に対応する所定ドット数
であり、罫線であるか否かを判定する際の罫線中の黒ド
ット比率(百分率)は数十%である。
ある場合、黒ドット検出時に罫線検索に進む際の比率
は、走査線幅の3分の1であり、検索対象罫線最低長
(ドット数)は、被保険者番号枠上下側面の間隔(8乃
至10mm)に対応する所定ドット数であり、罫線であ
るか否かを判定する際の罫線中の黒ドット比率(百分
率)は数十%である。
て、文字認識の方法について説明する。最初に、ステッ
プS101において、カラースキャナ2により取り込ん
だ保険証1の画像データから、目的とする数字が記載さ
れている場所を上述したようにして決定し、その部分の
ヒストグラムを作成する。図50乃至図58は、例とし
て、数字0,1,2,3,4,5,6,7,および9に
対応するヒストグラムを示している。次に、ステップS
102に進み、このようなヒストグラムのパターンか
ら、ある程度、どの数字であるのかを判断する。例え
ば、いくつかの候補を上げておく。
ータの細線化を行う。図59は細線化を行う前の数字6
の画像データを示している。この場合、文字の上端から
下端までの文字の高さ(CH)は12ドットであり、文
字の左端から右端までの文字幅(CW)は14ドットで
ある。図60は、図59に示した数字6が細線化処理さ
れた後の画像データを示している。図61と図62は、
数字0を例にして、細線化処理を施す前と後の画像デー
タの変化を示している。図63と図64は、数字4を例
にして、細線化処理を施す前と後の画像データの変化を
示している。ここで、図63(a)は、保険者番号の細
線化処理前の画像データを表し、図63(b)は、被保
険者番号の細線化処理前の画像データを表している。一
方、図64(a)は、保険者番号の細線化処理後の画像
データを表し、図64(b)は、被保険者番号の細線化
処理後の画像データを表している。
て、細線化処理を施す前と後の画像データの変化を示し
ている。ここで、図65(a)は、保険者番号の細線化
処理前の画像データを表し、図65(b)は、被保険者
番号の細線化処理前の画像データを表している。一方、
図66(a)は、保険者番号の細線化処理後の画像デー
タを表し、図66(b)は、被保険者番号の細線化処理
後の画像データを表している。
険者番号および被保険者番号の画像データに対して、細
線化処理が施された画像データが得られる。
プS103において得られた細線化処理が施された画像
データに対して、ゾンデ法による文字認識処理が行われ
る。図67は、ゾンデ法の原理を示す図である。ゾンデ
法においては、図67に示すように、予め所定数の点
(ゾンデ基点)を所定の位置に設定しておく。この例の
場合、2つのゾンデ基点が設定されている。そして、図
68に示すように、このゾンデ基点を基準にして数字を
書く。このとき、各数字毎に、各数字のストロークと、
ゾンデ基点の相対的な位置関係、即ち書き方の規則を予
め決めておく。図68は、標準的な数字の書き方を示し
ている。
ら放射状に白線のゾンデを設定する。そして、数字のス
トロークがこのゾンデを通過すれば1とし、このコード
の組み合わせで数字の読み取りを行う。この手法は、数
字程度の簡単な文字に対してのみ通用する手法であり、
加えて、図68に示すように、書き方の規則および書く
場所が予め指定されるといった制限がある。しかしなが
ら、このように単純な手法にも拘らず、図69に示した
ような文字の変形を吸収することができる。
手書きではなく、予め決められた所定の大きさ、および
書体の活字で印刷されている。従って、ゾンデ基点を適
当な位置に設定し、そこから適当な方向に放射状にゾン
デを出すようにすることにより、高精度に数字を認識す
ることが可能となる。
被保険者番号を認識することができる。これにより、提
示された保険証が患者本人のものであるか否かを判定す
ることができる。
要な健康保険証の確認処理を、再来受付時に、受付処理
と同時に自動的に行うようにすることにより、未回収診
療費の未然防止と、事務処理作業の大幅な改善を行うこ
とが可能となる。
文字等を認識する前に、その上下判断を行い、その結果
に基づいて認識処理を行うようにすることが可能であ
る。図70は、保険証の上下方向を判断するための処理
例を説明するためのフローチャートである。
する所定の印鑑カウンタに値0を設定し、初期化する。
スキャナ2により保険証1のカラー情報が取り込まれ
る。ここでは、保険証の上下判断のみを行うので、カラ
ースキャナ2によって取り込まれた保険証の画像を、便
宜上、上下2つの領域に分割し、分割した上下の領域に
対応して2種類の印鑑カウンタA(上の領域に対応す
る)および印鑑カウンタB(下の領域に対応する)を設
けるようにする。
んだカラー情報を構成する赤(R)、緑(G)、および
青(B)の各色成分より、色を判別するための所定の色
識別情報(カラーデータ値)が演算される。ここで、カ
ラーデータ値は、例えば各色成分を加減したり、あるい
は所定の係数を各色成分に乗じた後、それらを加減する
などして求められる情報である。
プS113において求められたカラーデータ値に基づい
て、いま注目している画素の色が印鑑の色である例えば
朱色であるか否かが判定される。いま注目している画素
の色が朱色であると判定された場合、ステップS115
に進み、いま注目している画素の位置に対応する印鑑カ
ウンタAまたは印鑑カウンタBのいずれかを1だけ増加
させる。すなわち、いま注目している画素が上の領域に
ある場合、印鑑カウンタAの値を1だけ増加させ、いま
注目している画素が下の領域にある場合、印鑑カウンタ
Bの値を1だけ増加させる。その後、ステップS116
に進む。
はないと判定された場合、何も処理をせず、ステップS
116に進む。
全イメージの取り込み、およびその色の判断が終了した
か否かが判定される。まだ、全イメージの取り込み、お
よびその色の判断が終了していないと判定された場合、
ステップS112に戻り、ステップS112乃至S11
6の処理が繰り返し実行される。一方、全イメージの取
り込み、およびその色の判断が終了したと判定された場
合、ステップS117に進む。
対応する印鑑カウンタAの値が下の領域に対応する印鑑
カウンタBの値より小さいか否かが判定される。印鑑カ
ウンタAの値が印鑑カウンタBの値より大きいかまたは
等しいと判定された場合、ステップS118に進み、保
険証の上下が反対の状態でカラースキャナ2に挿入され
ている、すなわち、保険証1の画像の上下方向とカラー
スキャナ2の上下方向とが反対となる状態で、保険証1
がカラースキャナ2に設置されているとみなされ、処理
を終了する。
Bの値より小さいと判定された場合、ステップS119
に進み、保険証の画像の上下方向とカラースキャナ2の
上下方向が一致した正しい状態で、保険証1がカラース
キャナ2に設置されているとみなされ、処理を終了す
る。
険証1の画像に対応するデータは、記憶部6に記憶さ
れ、アドレスを指定することにより読み出しが可能であ
るので、上述したようにして、保険証1の上下判断を行
った結果、例えば、保険証1の上下方向がカラースキャ
ナ2の上下方向に対して反対となる状態で、保険証1が
カラースキャナ2に設置されていると判定されたような
場合、記憶部6に記憶されている保険証1の画像に対応
するデータを、180度回転させた状態となるように、
記憶部6内においてデータの再配置を行ったり、あるい
は、それを読み出すときのアドレスを所定の変換関数に
よって変換することにより、保険証1の画像の上部から
下部へ順にデータが読み出されるようにすることができ
る。
た保険証1の上下方向の如何に拘らず、保険証1の上部
からデータを読み出すことができるため、保険証1に記
載された数字または文字の認識処理を正しく行うことが
できる。
の他の例を説明するためのフローチャートである。ま
ず、ステップS121において、カラースキャナ2によ
り読み込まれた保険証1の画像を構成する各画素の2値
化後のデータに対して、所定の特徴抽出演算を施す。
に対して、特徴抽出演算が施されたか否かが判定され
る。ステップS122において、全画素に対して特徴抽
出演算が施されていないと判定された場合、ステップS
121に戻り、ステップS121およびS122の処理
が繰り返し実行される。一方、全画素に対して特徴抽出
演算が施されたと判定された場合、ステップS123に
進む。
121およびS122において実行された特徴抽出処理
の結果に基づいて、保険証の上下判断が行われる。
識装置の一実施例の構成を示すブロック図である。
ーイメージスキャナまたはカラーカメラ等により構成さ
れ、老人医療保険証12Aのイメージデータを取り込む
ようになされている。患者カード入力部11は、磁気カ
ード読み取り機またはバーコード読み取り機等により構
成され、磁気またはバーコードによって患者カード11
Aに記録された患者番号を読み取る。また、患者番号と
ともに、市町村番号、受給者番号、および有効期限等の
患者データが患者カード11Aに記録されている場合に
おいては、それらの患者データも読み取るようになされ
ている。
より入力されたデータ、およびカラーイメージ入力部1
2より入力されたイメージデータに基づいて、老人医療
保険証12Aの確認処理を行うとともに、各部を制御す
るようになされている。
ode Ray Tube:ブラウン管)若しくはLCD(Liquid C
rystal Display:液晶表示装置)、およびタッチパネル
等が組み合わされて構成され、確認処理部13より供給
された所定の画像データや文字データ等に対応する画像
を表示するとともに、タッチパネルを操作することによ
り、患者若しくはシステム管理者(例えば、病院の事務
管理責任者等)から確認処理部に対して所定の指示を行
うことができるようになされている。
御により所定の音声を出力し、操作ガイドを行うように
なされている。印刷部17は、確認処理部13における
処理結果を所定の用紙に印字し、出力するようになされ
ている。
て、その動作について説明する。最初に、ステップS1
31において、患者カード入力部11により、患者カー
ド11Aに記録された患者番号の読み取りが行われる。
読み取られた患者番号は、確認処理部13に供給され
る。
ード入力部11を介して確認処理部13により、市町村
番号、受給者番号、および有効期限等の患者データが患
者カード11A内に存在するか否かが判定される。患者
データが患者カード11A内に存在すると判定された場
合、ステップS133に進み、患者データを患者カード
11Aより読み取り、ステップS135に進む。一方、
患者データが患者カード11A内に存在しないと判定さ
れた場合、ステップSS134に進み、患者データベー
ス16より患者番号を検索キーとして、患者番号に対応
する患者データが検索され、読み出される。
に離れて存在するような場合、所定の通信装置と通信網
を介して互いに接続し、所定の通信プロトコルに基づい
て通信を行い、上記検索キーによって患者データが検索
され、読み出される。
人医療保険証12Aの月毎の確認が実施済みであるか否
かを示すデータも読み出される。その後、ステップS1
35に進む。
険証12Aの照合処理が行われる。すなわち、老人医療
保険証12Aに記載された内容と、患者カード11Aに
記録された内容との照合が行われる。すなわち、月毎に
実施される老人医療保険証12Aの確認がまだ済んでい
ない患者に対して、老人医療保険証12Aの確認処理が
行われる。
4乃至図81を参照して説明する。ここでの処理は、上
述した健康保険証の場合と基本的に同様であるので、そ
の詳細な説明については適宜省略する。
S141において、カラーイメージ入力部12により、
老人医療保険証12Aのイメージデータの取り込みが行
われる。取り込まれたイメージデータは、ステップS1
42において2値化される。
におけるイメージデータの取り込みおよびその2値化処
理の詳細な処理例について、図75のフローチャートを
参照して説明する。最初に、ステップS161におい
て、所定の印鑑カウンタに値0が設定され、初期化され
る。次に、ステップS162において、図76に示した
ように、カラーイメージ入力部12によって、老人医療
保険証12Aの台紙の内側周辺部が例えば矢印Lで示さ
れるようにスキャンされ、スキャンされた部分の画素に
対応する赤(R)、緑(G)、および青(B)の各色成
分(カラー情報)が確認処理部13によって取り込まれ
る。
部13により、取り込まれた各色成分に対して所定の演
算処理が施され、所定のカラーデータ値が演算される。
ステップS164においては、ステップS163におい
て演算されたカラーデータ値が、予め演算しておいた印
鑑の色である朱色に対応する値であるか否かが判定され
る。カラーデータ値が朱色に対応する値ではないと判定
された場合、ステップS166に進む。一方、カラーデ
ータ値が朱色に対応する値であると判定された場合、ス
テップS165に進みいま注目している画素の位置に対
応する印鑑カウンタAまたはBの値が1だけインクリメ
ントされ、更新される。
色に対する強調化処理が施される。例えば、罫線または
文字等の色が緑色であるような場合、緑色に対応するカ
ラーデータ値を予め求めておき、ステップS163にお
いて演算されたカラーデータ値が、予め求めておいた値
と一致した場合、または、ステップS163において演
算されたカラーデータ値と予め求めておいた値の差が所
定の範囲内である場合、いま注目している画素の値を例
えば値1とする。このようにして緑色の罫線や文字等を
強調化することができる。
分が所定の値より大きいとき、この画素は緑色の罫線ま
たは文字等を構成する画素であると判断し、この画素の
値を1にする。このようにしても、緑色の罫線や文字等
を強調化することができる。緑色以外の他の所定の色に
ついても同様にして強調化することができる。
が無効化される。例えば、印鑑の色である朱色を無効化
し、印鑑の画像を取り除くような場合、予め朱色に対応
するカラーデータ値を求めておき、ステップS163に
おいて演算されたカラーデータ値が、予め求めておいた
朱色に対応するカラーデータ値と一致した場合、また
は、ステップS163において演算されたカラーデータ
値と予め求めておいた朱色に対応するカラーデータ値と
の差が、所定の範囲内である場合、いま注目している画
素の値を例えば値0とする。このようにして、印鑑の画
像を構成する朱色の画素を順次取り除くことができる。
のち、赤の成分の大きさが所定のレベル以上であると
き、この画素は印鑑の画像を構成する画素であると判断
し、この画素の値を0とする。このようにしても、印鑑
の画像を構成する朱色の画素を順次取り除くことが可能
である。朱色以外の他の所定の色についても同様にして
無効化することができる。
163において演算されたカラーデータ値に基づいて、
2値化のための所定の識別レベルが演算される。この識
別レベルの演算は、図76に示した老人医療保険証のス
キャンラインL上の画素によって演算することができ、
以降、その識別レベルによって2値化処理が行われる。
すなわち、カラーデータ値が識別レベル以上であると
き、いま注目している画素の値を例えば値1とし、カラ
ーデータ値が識別レベルより小さいとき、例えば値0と
する。このとき、ステップS166において強調化され
た画素、およびステップS167において無効化された
画素については、そこで設定された値がそのまま2値化
処理の結果とされる。
で識別レベルを演算することができるため、1回のパス
(老人医療保険証12Aの全体を一通りスキャンするこ
と)によって、識別レベルを演算するとともに、2値化
処理を行うことができる。2値化処理された結果は、確
認処理部13の図示せぬビデオRAM等に記憶される。
保険証12Aの全ての部分がスキャンされ、読み取られ
た画像を構成する全画素について、2値化処理が施され
たか否かが判定される。全画素について2値化処理が施
されていないと判定された場合、ステップS162に戻
り、ステップS162乃至S169の処理が繰り返し実
行される。一方、全画素について2値化処理が施された
と判定された場合、ステップS170に進む。
タAまたはBの値が所定の指定値より大きいか否かが判
定される。ステップS170において、印鑑カウンタA
またはBの値が予め設定した値(指定値)より小さいか
または等しいと判定された場合、ステップS171に進
み、カラーイメージ入力部12にセットされた老人医療
保険証12Aは複製物であると判断され、リターンす
る。
値より大きいと判定された場合、ステップS172に進
み、カラーイメージ入力部12にセットされた老人医療
保険証12Aは本物であると判断される。
療保険証12Aの上半分に対応する印鑑カウンタAのカ
ウント値が、老人医療保険証12Aの下半分に対応する
印鑑カウンタBのカウント値より小さいか否かが判定さ
れる。老人医療保険証12Aの上半分に対応する印鑑カ
ウンタAのカウント値が、老人医療保険証12Aの下半
分に対応する印鑑カウンタBのカウント値より小さいと
判定された場合、ステップS174に進み、老人医療保
険証12Aは、その上下方向とカラーイメージ入力部1
2の上下方向が一致した状態で、カラーイメージ入力部
12にセットされていると判断され、リターンする。
応する印鑑カウンタAのカウント値が、老人医療保険証
12Aの下半分に対応する印鑑カウンタBのカウント値
より大きいかまたは等しいと判定された場合、ステップ
S175に進み、老人医療保険証12Aは、カラーイメ
ージ入力部12に上下方向が反対の状態でセットされて
いると判断され、リターンする。
の2値化処理が終了すると、図74のステップS143
に進む。
テップS171またはS172における判断結果より、
カラーイメージ入力部12にセットされた老人医療保険
証12Aが本物であるか否かが判定される。老人医療保
険証が本物ではないと判定された場合、ステップS15
4に進む。一方、老人医療保険証が本物であると判定さ
れた場合、ステップS144に進み、その上下判断が行
われる。
テップS174またはS175における判断結果より、
カラーイメージ入力部12の上下方向と、カラーイメー
ジ入力部12にセットされた老人医療保険証12Aの上
下方向が一致しているか否かの上下判断が行われる。
カラーイメージ入力部12にセットされた老人医療保険
証12Aの上下方向が一致していない、すなわち反対方
向であると判定された場合、ステップS145に進み、
ステップS142において2値化された老人医療保険証
12Aに対応するイメージデータを、180度回転さ
せ、ステップS146に進む。一方、カラーイメージ入
力部12の上下方向と、カラーイメージ入力部12にセ
ットされた老人医療保険証12Aの上下方向が一致して
いると判定された場合、何も処理を行わずステップS1
46に進む。
険証12Aの枠線の検出が行われる。ステップS146
において行われる処理は、図20乃至図22を参照して
上述した健康保険証の枠線を検出する場合と基本的に同
様であるので、ここでは図77を参照して簡単に説明す
る。
老人医療保険証12Aの左側の所定の点Aから、右方向
に縦罫線の検索を開始し、最初に縦罫線が検索された地
点を交点11Pとする。同様に、老人医療保険証12A
の左側に位置する所定の点Bから、右方向に縦罫線の検
索を開始し、最初に縦罫線が検索された地点を交点12
Pとする。
する点Cから、左方向に縦罫線の検索を開始し、最初に
縦罫線が検索された地点を交点13Pとする。次に、老
人医療保険証12Aの上側に位置する点Dから、下方向
に横罫線の検索を開始し、最初に横罫線が検索された地
点を交点14Pとする。さらに、老人医療保険証の下側
に位置する点Eから、上方向に横罫線の検索を開始し、
最初に横罫線が検出された地点を交点15Pとする。
が演算され、老人医療保険証12Aの傾きとされる。こ
の傾きが所定の範囲を越えている場合、エラーメッセー
ジを表示/入力部14に表示するようにすることができ
る。また、この傾きが所定の範囲内である場合には、数
字や文字の認識の時に、この傾きに対応して所定の補正
処理が施される。
ろした垂線の足を頂点11Cとし、交点15Pから直線
L11に降ろした垂線の足を頂点12Cとする。次に、頂
点11Cと交点14Pを結んで直線L12を求め、頂点1
2Cと交点15Pを結んで直線L13を求める。さらに、
交点13Pから直線L12に対して降ろした垂線の足を頂
点13Cとし、交点13Pから直線L13に対して降ろし
た垂線の足を頂点14Cとする。このようにして、老人
医療保険証12Aの枠線の頂点の座標を求めることがで
きる。
乃至点Dの各位置は、図77に示したような位置である
必要はなく、枠線の検出が可能な任意の位置に変更する
ことができる。
保険証12Aの識別を行うために、横罫線の検出が行わ
れる。すなわち、図78に示したように、老人医療保険
証12Aの右上半分の領域に存在する横罫線の数を検出
し、その数から老人医療保険証12Aであるか否かの識
別を行うようにしている。
詳細な処理について説明する。最初、ステップS181
において、図78に示したように、老人医療保険証12
Aの枠外の台紙上の右上の所定の位置に、検索開始点p
11を設定する。次に、ステップS182において、横
罫線カウンタを値0で初期化する。
点p11から、下方向(検索方向(vect1))に1
ドット(画素)ずつ横罫線の検索を行う。この横罫線の
検索方法については、図23のフローチャートを参照し
て上述した健康保険証の場合と基本的に同様であるの
で、その詳細な説明はここでは省略する。ステップS1
84において、横罫線であるか否かが判定され、横罫線
であると判定された場合、ステップS185に進み、横
罫線カウンタを1だけインクリメントする。次に、ステ
ップS186において、検出された横罫線の座標が確認
処理部13の図示せぬメモリ等に一時的に記憶される。
ではないと判定された場合、何も処理を行わずステップ
S187に進む。
険証12Aの上半分について、横罫線の検索が終了した
か否かが判定される。老人医療保険証12Aの上半分に
ついて、横罫線の検索が終了していないと判定された場
合、ステップS183に戻り、ステップS183乃至S
187の処理が繰り返し実行される。一方、老人医療保
険証12Aの上半分について、横罫線の検索が終了した
と判定された場合、ステップS188に進む。
ンタの値が例えば3以下であるか否かが判定される。横
罫線カウンタの値が3以下であると判定された場合、ス
テップS189に進み、カラーイメージ入力部12にセ
ットされたものが、老人医療保険証12Aであると判断
され、リターンする。一方、横罫線カウンタの値が3よ
り大きいと判定された場合、ステップS190に進み、
カラーイメージ入力部12にセットされたものが、老人
医療保険証12Aではないと判断され、リターンする。
図79に示したフローチャートのステップS189また
はS190の判断結果に基づいて、カラーイメージ入力
部12にセットされたものが、老人医療保険証12Aで
あるか否かが判定される。老人医療保険証12Aではな
いと判定された場合、ステップS154に進む。一方、
老人医療保険証12Aであると判定された場合、ステッ
プSS149に進み、市町村番号の照合処理が行われ
る。
番号および受給者番号の照合処理の手順を説明するため
のフローチャートである。市町村番号の照合処理と受給
者番号の照合処理は、基本的に同様の手順で行われるの
で、ここでは、市町村番号の照合処理の手順についてだ
け説明する。最初に、ステップS201において、市町
村番号が記載された領域の検索が行われる。すなわち、
図79に示したフローチャートのステップS183にお
いて検索された横罫線のうち、図81に示したように、
1番目の横罫線を市町村番号欄の上側面とし、2番目の
横罫線を下側面とする。次に、上側面と下側面の間に位
置する所定の検索開始点p21を設定し、そこから、左
方向(vect2方向)および右方向(vect3方
向)に縦罫線を検索することにより、市町村番号欄の領
域の検索が行われる。
AMに記憶されたイメージデータの市町村番号の領域に
対して細線化処理が施される。次に、ステップS203
において、市町村番号が1つずつ記載された1文字領域
が検索される。ここでの処理は、図37乃至42を参照
して上述した場合と基本的に同様であるので、ここでは
その詳細な説明は省略する。
内の文字イメージデータが、ビデオRAMから取り込ま
れる。このとき、先に求めた老人医療保険証12Aの傾
きを考慮して、文字イメージデータを構成する各ドット
の位置を修正することにより、傾きによる認識処理への
悪影響を最小限に抑えるようにすることができる。
された文字イメージデータに対応する文字が、例えば上
述したゾンデ法等により認識される。認識した文字は文
字コードに変換される。次に、ステップS206におい
て、いま認識した老人医療保険証12Aに記載された市
町村番号の最初の文字と、患者カード11Aに記録され
た市町村番号の文字、患者カード11Aに市町村番号が
記録されていない場合には、患者カード11Aに記録さ
れた患者番号を検索キーとして、患者データベース16
より読み出したこの患者の市町村番号の文字との照合が
文字コード同士の比較によって行われる。
た場合、照合文字数カウンタのカウント値を1だけイン
クリメントし、ステップS209に進む。一方、照合の
結果、両者が同一ではないと判定された場合、何も処理
を行わず、ステップS209に進む。
の全ての桁について、照合処理が終了したか否かが判定
され、市町村番号の全ての桁について照合処理が終了し
ていないと判定された場合、ステップS203に戻り、
ステップS203乃至S209の処理が繰り返し実行さ
れる。一方、市町村番号の全ての桁について照合処理が
終了したと判定された場合、ステップS210に進む。
208においてカウントされた照合文字数カウンタのカ
ウント値を市町村番号の文字数(桁数)で割るなどし
て、照合率を演算し、演算結果を所定のメモリに記憶さ
せた後、リターンする。
図80のステップS210において演算された照合率
が、予め設定された許容照合率より高いか否かが判定さ
れる。ステップS210において演算された照合率が、
予め設定された許容照合率より低いかまたは等しいと判
定された場合、ステップS154に進む。一方、ステッ
プS210において演算された照合率が、予め設定され
た許容照合率より高いと判定された場合、ステップS1
51に進む。
ージ入力部12にセットされた老人医療保険証12Aの
受給者番号の照合処理が行われる。受給者番号の場合に
は、市町村番号欄の下側面を受給者番号欄の上側面と
し、その下に存在する横罫線を受給者番号欄の下側面と
する。そして、図81に示したように、受給者番号欄の
上側面と下側面の間に所定の検索開始点p22を設定
し、そこから左方向(vect2方向)および右方向
(vect3方向)に縦罫線を検索することにより、受
給者番号欄の領域の検索が行われる。それ以降の処理手
順は、図80を参照して上述した市町村番号の照合処理
の場合と基本的に同様であるので、その詳細な説明はこ
こでは省略する。
S152に進み、受給者番号の照合結果が、予め設定し
た所定の照合率より高いか否かが判定される。その結
果、受給者番号の照合率が予め設定した所定の照合率よ
り高いと判定された場合、ステップS153に進み、市
町村番号および受給者番号がともに正常に照合されたと
判断され、リターンする。一方、受給者番号の照合率が
予め設定した所定の照合率より低いかまたは等しいと判
定された場合、ステップS154に進む。ステップS1
54においては、照合不可であると判断され、リターン
する。
テップS136に進み、ステップS135において行わ
れた照合結果の登録が行われる。すなわち、患者カード
に患者データが記録されている場合には、照合の結果に
基づいて患者カード11Aの内容が更新され、患者デー
タが患者データベースに登録されている場合、照合結果
に基づいて、患者データベース16の内容が患者番号を
検索キーとして更新される。
部13は、照合結果を印刷用の所定のデータに変換した
後、印刷部17に供給する。印刷部17は、確認処理部
13より供給された照合結果に対応するデータを所定の
用紙に印刷し、確認表として出力した後、処理を終了す
る。
の色に対応して2値化のための識別レベルが求められる
ので、老人医療保険証12Aの台紙の色が変更された場
合であっても、適切な2値化処理を行うことができる。
また、老人医療保険証12Aの台紙の色に対応するカラ
ーデータ値は、所定のレベル範囲内にあるものと想定す
ることができ、老人医療保険証12Aの所定の領域のイ
メージデータに対応するカラーデータ値に基づいて、2
値化のための識別レベルを求めることができる。
された画素に対応するカラーデータ値に基づいて、識別
レベルが演算されるので、スキャン開始後、早い段階で
2値化のための識別レベルを決定し、以降、それに基づ
いた2値化処理を行うことができる。これにより、1回
のパス(老人医療保険証12Aを一通りスキャンするこ
と)で、全てのイメージデータの2値化処理を行うこと
が可能となり、処理速度を向上させることができる。
理が終了すると、確認処理部は、表示/入力部14に内
科や外科等の選択項目を表示し、患者に対してタッチパ
ネルを操作して所定の選択項目を選択するよう促すメッ
セージを表示する。このとき、一定期間、患者による操
作が行われないとき、音声ガイド部15を制御し、患者
に対して所定の選択項目を選択するよう促すための音声
を出力させる。これにより、操作に慣れていない患者で
あっても、音声ガイドに従って所定の操作を行うことが
できる。
て、許容照合率の変更方法の一例について説明する。こ
の許容照合率は、図74のステップS150およびS1
52において、照合結果が正しいか否かを判定すると
き、使用される。この許容照合率は、運用内容により、
変更する必要が生じる場合がある。
する許容照合率を決定する。次に、ステップS222に
おいて、照合結果を判定する所定の照合プログラム(図
72の確認処理部13において実行されるアプリケーシ
ョンプログラム)のソースコードの中の許容照合率に該
当する部分の修正を行う。次に、ステップS223に進
み、ソースコードのコンパイルを行い、ステップS22
4においてデバッグ処理を行った後、ステップS225
において、変更した照合プログラムのインストールを行
う。これにより、許容照合率を変更することができる。
て、許容照合率の変更方法の他の例について説明する。
この例の場合、図72に示した確認処理部13において
実行される照合プログラムは、許容照合率を確認処理部
13の図示せぬ記憶部(例えば、ハードディスク)等の
所定のファイルから読み込み、それに基づいて照合結果
の判断を行うようにプログラミングされている。
照合率を別の所定のアプリケーションプログラム(以
下、ファイル書換プログラムという)によって書き換え
ることにより、照合プログラムのソースコードの変更を
行うことなく、許容照合率を任意の値に設定することが
可能となる。
明する。このファイル書換プログラムを起動すると、フ
ァイル変換プログラムに制御された確認処理部13は、
許容照合率を変更するための所定のメニュー画面に対応
する信号を表示/入力部14に出力する。これにより、
例えば図84に示したようなメニュー画面が表示され
る。このメニュー画面には、設定可能な複数の許容照合
率の値に対応する項目(この場合、30パーセント
(%)乃至100%(ただし、10%刻み))に対応す
る項目)が表示される。
院の事務管理責任者等)は、許容照合率の変更処理を開
始する。最初に、ステップS231において、変更する
許容照合率の値を決定する。次に、ステップS232進
み、システム管理者は、表示/入力部14に表示された
所定の項目から、変更すべき許容照合率に対応する項目
を選択することにより、許容照合率の変更を行うことが
できる。すなわち、所定の許容照合率に対応する項目が
表示された部分を指で押圧することにより、その項目を
選択し、対応する許容照合率を設定することが可能であ
る。
ることにより、どの項目が選択されたのかを明示するこ
とができる。この場合、文字列「80%」が表示された
項目が選択され、その背景色が変化している。
部13は、内部のメモリに記憶されている許容照合率に
対応するデータ(許容照合データ)を書き込むための所
定のファイルをオープンする。次に、ステップS234
において、許容照合データを書き込むべきファイル上の
位置にファイルポインタを移動させ、ステップS235
に進み、表示/入力部14において設定された許容照合
率に対応する許容照合データをファイルポインタで指示
されるファイル上の所定の位置に書き込む。
ルをクローズし、処理を終了する。
イルに書き込まれた許容照合データが読み込まれ、対応
する許容照合率が設定され、これに基づいて、図74の
ステップS150およびS152における処理、すなわ
ち、照合結果の評価が行われることになる。
たように、0乃至9の数字に対応するアイコンを表示/
入力部14に表示し、表示/入力部14において、所定
のアイコンが表示された部分を指で押圧することによ
り、任意の許容照合率を設定するようにすることも可能
である。この場合、表示/入力部14において、数字
「8」に対応するアイコンと、数字「0」に対応するア
イコンが表示された部分を、この順で指によって押圧す
ることにより、許容照合率を80%に設定したときの画
面例を示している。
いる許容照合データを書き換えるだけで、照合プログラ
ムのソースコードを変更することなく、許容照合率を任
意の値に変更、設定することが可能である。
集用ソフトウェア)を用いて、直接ファイルにアクセス
し、許容照合データが記録されている部分の書き換えを
行うことにより、許容照合率の変更、設定を行うように
することも可能である。
ャナを用いて保険証の画像データを取り込むようにした
が、カラーCCDカメラその他の撮像装置を用いて画像
データを取り込むようにすることも可能である。
体的な数値は1つの例であって、これ以外の数値を用い
るようにすることも可能であることは言うまでもない。
法、および請求項8に記載の健康保険証自動認識装置に
よれば、健康保険証の画像を読み取り、その画像から健
康保険証の所定の項目を認識し、健康保険証の確認を行
うようにしたので、健康保険証の確認作業を自動化する
ことができる。従って、保険証の有効性の有無を簡単か
つ迅速に判断し、未回収の診療費を削減し、さらには病
院等における受付業務等の事務処理の合理化を図ること
が可能となる。
法、および請求項10に記載の健康保険証自動認識装置
によれば、健康保険証を2値化して得られる第1画像と
第2画像に基づいて、健康保険証の罫線を検出するよう
にしたので、被保険者番号、および保険者番号が記載さ
れている位置を検出することができる。従って、被保険
者番号、保険者番号等の数字を確実に、かつ迅速に認識
することが可能となり、健康保険証の確認処理を効率的
に行うことが可能となる。
法、および請求項11に記載の健康保険証自動認識装置
によれば、文字認識領域内に含まれる第1画像と第2画
像に基づいて、そこに記載された文字の位置が検出され
るようにしたので、認識すべき文字の存在する領域を特
定することができる。従って、文字の認識を確実に、か
つ迅速に行うことが可能となり、健康保険証の確認処理
を効率的に行うことが可能となる。
法、および請求項12に記載の健康保険証自動認識装置
によれば、健康保険証が傾いている場合、保険者番号の
各枠に含まれる文字を認識するための水平または垂直な
辺からなる所定の大きさの矩形を文字領域とし、この文
字領域を上下左右に所定の長さ分だけ縮小し、縮小され
た文字領域内の文字を認識するようにしたので、文字認
識の精度を高めることができる。従って、健康保険証の
確認処理を効率的に行うことが可能となる。
法、および請求項14に記載の健康保険証自動認識装置
によれば、画像を構成する色成分に基づいて、健康保険
証に押印された印鑑の位置を認識し、この位置に基づい
て、健康保険証の上下を判断するようにしたので、迅速
に上下判断を行うことができる。従って、処理速度を向
上させることができる。
識方法、および請求項19に記載の老人医療保険証自動
認識装置によれば、老人医療保険証の画像を読み取り、
読み取った画像の所定の領域内に存在する罫線の数に基
づいて、その画像が老人医療保険証の画像であるか否か
を識別し、その画像から老人医療保険証の所定の項目を
認識し、老人医療保険証の確認を行うようにしたので、
老人医療保険証の確認作業を自動化することができる。
従って、老人医療保険証の有効性の有無を簡単かつ迅速
に判断し、未回収の診療費を削減し、さらには病院等に
おける受付業務等の事務処理の合理化を図ることが可能
となる。
識方法、および請求項21に記載の老人医療保険証自動
認識装置によれば、老人医療保険証の画像を2値化して
得られる第1画像と第2画像に基づいて、老人医療保険
証の罫線を検出するようにしたので、市町村番号、およ
び受給者番号が記載されている位置を検出することがで
きる。従って、市町村番号、受給者番号等の数字を確実
に、かつ迅速に認識することが可能となり、老人医療保
険証の確認処理を効率的に行うことが可能となる。
識方法、および請求項22に記載の老人医療保険証自動
認識装置によれば、老人医療保険証が傾いている場合、
保険者番号の各枠に含まれる文字を認識するための水平
または垂直な辺からなる所定の大きさの矩形を文字領域
とし、この文字領域を上下左右に所定の長さ分だけ縮小
し、縮小された文字領域内の文字を認識するようにした
ので、文字認識の精度を高めることができる。従って、
文字の認識を確実に、かつ迅速に行うことが可能とな
り、老人医療保険証の確認処理を効率的に行うことが可
能となる。
を示す図である。
る。
ある。
ーマットを示す図である。
ットを示す図である。
ーマットを示す図である。
図である。
示す図である。
ある。
ある。
示す図である。
ォーマットを示す図である。
示す図である。
ォーマットを示す図である。
を示す図である。
フォーマットを示す図である。
成を示すブロック図である。
ーチャートである。
る。
る。
示すフローチャートである。
を示すフローチャートである。
理例を示すフローチャートである。
を示す図である。
示す図である。
す場合の処理例を示すフローチャートである。
明するための図である。
る。
るための図である。
ローチャートである。
を示すフローチャートである。
図である。
スを示した図である。
ある。
するための図である。
の間隔を5ドット単位で示した図である。
明するための図である。
領域の設定方法を説明するための図である。
領域の設定方法を説明するための図である。
である。
ある。
図である。
である。
である。
である。
である。
である。
である。
である。
である。
である。
字の書き方を示す図である。
その変形文字を示す図である。
る。
である。
例を示すブロック図である。
すフローチャートである。
示すフローチャートである。
示すフローチャートである。
るための図である。
るための図である。
を説明するための図である。
かを識別するための処理例を示すフローチャートであ
る。
S151における処理例を示すフローチャートである。
方法を示す図である。
ローチャートである。
すフローチャートである。
す図である。
を示す図である。
ためのフローチャートである。
Claims (22)
- 【請求項1】 健康保険証の画像を読み取り、 読み取った前記画像から前記健康保険証の所定の項目が
記載された位置を検出し、 前記項目に記載された文字を認識し、 前記認識結果に基づいて、外来患者の保険診療の受付を
行うとともに、前記健康保険証の確認を行うことを特徴
とする健康保険証自動認識方法。 - 【請求項2】 前記項目は、健康保険証の記号、番号、
保険組合名、保険者番号、有効年月日、生年月日、およ
び取得年月日のうちの少なくともいずれか1つであるこ
とを特徴とする請求項1に記載の健康保険証自動認識方
法。 - 【請求項3】 前記画像を所定のしきい値で2値化する
ことにより、第1画像と第2画像に分け、 前記画像の所定の位置を検索開始点とし、 前記健康保険証に対して上下方向または左右方向を検索
方向とし、検索対象とする罫線の向きを前記健康保険証
に対して前記検索方向に垂直な方向とし、前記検索方向
に垂直な方向の所定の検索幅で前記検索開始点から前記
検索方向に前記画像の前記第2画像を検索し、 前記検索幅内に含まれる前記第2画像と前記第1画像の
比率が、所定の比率以上である場合、前記検索方向に対
して垂直な方向に延びる、前記検索幅以上の所定の罫線
検出最低長分の長さの線分を長辺とする所定の小領域が
マトリックス状に配置された長方形の領域を定義し、前
記領域の一方の短辺側の前記小領域の列から他方の短辺
側の列に順に、前記列に前記第2画像が含まれるか否か
を判定し、 前記第2画像が含まれると判定された場合、所定のカウ
ンタをカウントアップし、 前記カウンタ値の前記罫線検出最低長に対する比率が、
所定の比率以上である場合、前記健康保険証の罫線が検
出されたものとみなすことを特徴とする請求項1に記載
の健康保険証自動認識方法。 - 【請求項4】 前記画像を所定のしきい値で2値化する
ことにより、第1画像と第2画像に分け、 前記画像上に、所定の小領域がマトリックス状に配置さ
れた文字認識領域を設定し、 前記文字認識領域を構成する前記小領域の左の列から右
方向に順に前記列に前記第2画像が含まれるか否かを判
定し、 前記第2画像が含まれない列が、所定の文字境界判定数
分より以上連続したか否かを判定し、 前記第2画像が含まれない列が、前記文字境界判定数分
より以上連続したと判定された場合、前記第2画像を検
出した最初の列を文字の左端とし、前記第2画像を検出
した最後の列を文字の右端とし、前記文字認識領域の最
も下で検出された前記第2画像の位置を文字の下端と
し、前記文字認識領域の最も上で検出された前記第2画
像の位置を文字の上端とし、 前記左端から前記右端までの距離を文字幅とし、前記下
端から前記上端までの距離を文字高さとし、前記文字幅
が前記文字幅の最低値として定義された所定の文字幅最
低値以上であり、かつ、前記文字高さが前記文字長さの
最低値として定義された所定の文字高さ最低値以上であ
る場合、文字が検出されたとみなすことを特徴とする請
求項1に記載の健康保険証自動認識方法。 - 【請求項5】 前記健康保険証の保険証枠の左側面の傾
きから、前記健康保険証の傾きを検出し、 前記健康保険証が右上がりに傾斜している場合、前記保
険者番号が記載された矩形の枠の左下点を頂点とし、前
記頂点を通る水平、および垂直の線分を2つの辺とする
所定の大きさの矩形の枠を文字領域とし、前記健康保険
証が左上がりに傾斜している場合、前記保険者番号が記
載された矩形の枠の左上点を頂点とし、前記頂点を通る
水平、および垂直の線分を2つの辺とする所定の大きさ
の矩形の枠を文字領域とし、 前記文字領域を上下左右に所定の長さ分だけ縮小し、 縮小された前記文字領域内の文字を認識することを特徴
とする請求項1に記載の健康保険証自動認識方法。 - 【請求項6】 前記文字領域内の前記文字に対して細線
化処理を行い、 細線化処理が施された前記文字を、ゾンデ法を用いて認
識することを特徴とする請求項5に記載の健康保険証自
動認識方法。 - 【請求項7】 前記画像を構成する色成分に基づいて、
前記健康保険証に押印された印鑑の位置を認識し、 認識した前記印鑑の位置に基づいて、前記健康保険証の
上下を判断することを特徴とする請求項1に記載の健康
保険証自動認識方法。 - 【請求項8】 健康保険証の画像を読み取る画像読み取
り手段と、 前記画像読み取り手段により読み取られた前記画像から
前記健康保険証に記載された所定の項目を認識する認識
手段と、 前記認識手段による認識結果に基づいて、外来患者の保
険診療の受付を行うとともに、前記健康保険証の確認を
行う確認手段とを備えることを特徴とする健康保険証自
動認識装置。 - 【請求項9】 前記項目は、健康保険証の記号、番号、
保険組合名、保険者番号、有効年月日、生年月日、およ
び取得年月日のうちの少なくともいずれか1つであるこ
とを特徴とする請求項8に記載の健康保険証自動認識装
置。 - 【請求項10】 前記画像を所定のしきい値で2値化す
ることにより、第1画像と第2画像に分ける2値化手段
と、 前記画像の所定の位置を検索開始点とする検索開始点設
定手段と、 前記健康保険証に対して上下方向または左右方向を検索
方向とし、検索対象とする罫線の向きを前記健康保険証
に対して前記検索方向に垂直な方向とし、前記検索方向
に垂直な方向の所定の検索幅で前記検索開始点から前記
検索方向に前記画像の前記第2画像を検索する第2画像
検索手段と、 前記検索幅内に含まれる前記第2画像と前記第1画像の
比率が、所定の比率以上である場合、前記検索方向に対
して垂直な方向に延びる、前記検索幅以上の所定の罫線
検出最低長分の長さの線分を長辺とする所定の小領域が
マトリックス状に配置された長方形の領域を定義し、前
記領域の一方の短辺側の前記小領域の列から他方の短辺
側の列に順に、前記列に前記第2画像が含まれるか否か
を判定する判定手段と、 前記第2画像が含まれると判定された場合、所定のカウ
ンタをカウントアップするカウント手段と、 前記カウンタ値の前記罫線検出最低長に対する比率が、
所定の比率以上である場合、前記健康保険証の罫線が検
出されたものとみなす検出手段とをさらに備えることを
特徴とする請求項8に記載の健康保険証自動認識装置。 - 【請求項11】 前記画像を所定のしきい値で2値化す
ることにより、第1画像と第2画像に分ける2値化手段
と、 前記画像上に、所定の小領域がマトリックス状に配置さ
れた文字認識領域を設定する設定手段と、 前記文字認識領域を構成する前記小領域の左の列から右
方向に順に前記列に前記第2画像が含まれるか否かを判
定する第1判定手段と、 前記第2画像が含まれない列が、所定の文字境界判定数
分より以上連続したか否かを判定する第2判定手段と、 前記第2画像が含まれない列が、前記文字境界判定数分
より以上連続したと判定された場合、前記第2画像を検
出した最初の列を文字の左端とし、前記第2画像を検出
した最後の列を文字の右端とし、前記文字認識領域の最
も下で検出された前記第2画像の位置を文字の下端と
し、前記文字認識領域の最も上で検出された前記第2画
像の位置を文字の上端とする文字領域設定手段と、 前記左端から前記右端までの距離を文字幅とし、前記下
端から前記上端までの距離を文字高さとし、前記文字幅
が前記文字幅の最低値として定義された所定の文字幅最
低値以上であり、かつ、前記文字高さが前記文字長さの
最低値として定義された所定の文字高さ最低値以上であ
る場合、文字が検出されたとみなす文字検出手段とをさ
らに備えることを特徴とする請求項8に記載の健康保険
証自動認識装置。 - 【請求項12】 前記健康保険証の保険証枠の左側面の
傾きから、前記健康保険証の傾きを検出する傾き検出手
段と、 前記健康保険証が右上がりに傾斜している場合、前記保
険者番号が記載された矩形の枠の左下点を頂点とし、前
記頂点を通る水平、および垂直の線分を2つの辺とする
所定の大きさの矩形の枠を文字領域とし、前記健康保険
証が左上がりに傾斜している場合、前記保険者番号が記
載された矩形の枠の左上点を頂点とし、前記頂点を通る
水平、および垂直の線分を2つの辺とする所定の大きさ
の矩形の枠を文字領域とする文字領域設定手段と、 前記文字領域を上下左右に所定の長さ分だけ縮小する縮
小手段と、 前記縮小手段により縮小された前記文字領域内の文字を
認識する文字認識手段とをさらに備えることを特徴とす
る請求項8に記載の健康保険証自動認識装置。 - 【請求項13】 前記文字領域内の前記文字に対して細
線化処理を行う細線化手段をさらに備え、 前記文字認識手段は、前記細線化手段により細線化処理
が施された前記文字を、ゾンデ法を用いて認識すること
を特徴とする請求項12に記載の健康保険証自動認識装
置。 - 【請求項14】 前記画像を構成する色成分に基づい
て、前記健康保険証に押印された印鑑の位置を認識する
印鑑位置認識手段と、 認識した前記印鑑の位置に基づいて、前記健康保険証の
上下を判断する上下判断手段とをさらに備えることを特
徴とする請求項8に記載の健康保険証自動認識装置。 - 【請求項15】 老人医療保険証の画像を読み取り、 読み取った前記画像の所定の領域内に存在する罫線の数
に基づいて、前記画像が老人医療保険証の画像であるか
否かを識別し、 読み取った前記画像から前記老人医療保険証の所定の項
目が記載された位置を検出し、 前記項目に記載された文字を認識し、 前記認識結果に基づいて、保険診療の受付を行うととも
に、前記老人医療保険証の確認を行うことを特徴とする
老人医療保険証自動認識方法。 - 【請求項16】 前記項目は、老人医療保険証の市町村
番号、受給者番号、および有効期限のうちの少なくとも
いずれか1つであることを特徴とする請求項15に記載
の老人医療保険証自動認識方法。 - 【請求項17】 前記画像を所定のしきい値で2値化す
ることにより、第1画像と第2画像に分け、 前記画像の所定の位置を検索開始点とし、 前記老人医療保険証に対して上下方向または左右方向を
検索方向とし、検索対象とする罫線の向きを前記老人医
療保険証に対して前記検索方向に垂直な方向とし、前記
検索方向に垂直な方向の所定の検索幅で前記検索開始点
から前記検索方向に前記画像の前記第2画像を検索し、 前記検索幅内に含まれる前記第2画像と前記第1画像の
比率が、所定の比率以上である場合、前記検索方向に対
して垂直な方向に延びる、前記検索幅以上の所定の罫線
検出最低長分の長さの線分を長辺とする所定の小領域が
マトリックス状に配置された長方形の領域を定義し、前
記領域の一方の短辺側の前記小領域の列から他方の短辺
側の列に順に、前記列に前記第2画像が含まれるか否か
を判定し、 前記第2画像が含まれると判定された場合、所定のカウ
ンタをカウントアップし、 前記カウンタ値の前記罫線検出最低長に対する比率が、
所定の比率以上である場合、前記老人医療保険証の罫線
が検出されたものとみなすことを特徴とする請求項15
に記載の老人医療保険証自動認識方法。 - 【請求項18】 前記老人医療保険証の保険証枠の左側
面の傾きから、前記老人医療保険証の傾きを検出し、 前記老人医療保険証が右上がりに傾斜している場合、前
記市町村番号および受給者番号が記載された各矩形の枠
の左下点を頂点とし、前記頂点を通る水平、および垂直
の線分を2つの辺とする所定の大きさの矩形の枠を文字
領域とし、前記老人医療保険証が左上がりに傾斜してい
る場合、前記市町村番号および受給者番号が記載された
各矩形の枠の左上点を頂点とし、前記頂点を通る水平、
および垂直の線分を2つの辺とする所定の大きさの矩形
の枠を文字領域とし、 前記文字領域を上下左右に所定の長さ分だけ縮小し、 縮小された前記文字領域内の文字を認識することを特徴
とする請求項15に記載の老人医療保険証自動認識方
法。 - 【請求項19】 老人医療保険証の画像を読み取る画像
読み取り手段と、 前記画像読み取り手段によって読み取られた前記画像の
所定の領域内に存在する罫線の数に基づいて、前記画像
が老人医療保険証の画像であるか否かを識別する識別手
段と、 前記画像読み取り手段により読み取られた前記画像から
前記老人医療保険証に記載された所定の項目を認識する
認識手段と、 前記認識手段による認識結果に基づいて、外来患者の保
険診療の受付を行うとともに、前記老人医療保険証の確
認を行う確認手段とを備えることを特徴とする老人医療
保険証自動認識装置。 - 【請求項20】 前記項目は、老人医療保険証の市町村
番号、受給者番号、および有効期限のうちの少なくとも
いずれか1つであることを特徴とする請求項19に記載
の老人医療保険証自動認識装置。 - 【請求項21】 前記画像を所定のしきい値で2値化す
ることにより、第1画像と第2画像に分ける2値化手段
と、 前記画像の所定の位置を検索開始点とする検索開始点設
定手段と、 前記老人医療保険証に対して上下方向または左右方向を
検索方向とし、検索対象とする罫線の向きを前記老人医
療保険証に対して前記検索方向に垂直な方向とし、前記
検索方向に垂直な方向の所定の検索幅で前記検索開始点
から前記検索方向に前記画像の前記第2画像を検索する
第2画像検索手段と、 前記検索幅内に含まれる前記第2画像と前記第1画像の
比率が、所定の比率以上である場合、前記検索方向に対
して垂直な方向に延びる、前記検索幅以上の所定の罫線
検出最低長分の長さの線分を長辺とする所定の小領域が
マトリックス状に配置された長方形の領域を定義し、前
記領域の一方の短辺側の前記小領域の列から他方の短辺
側の列に順に、前記列に前記第2画像が含まれるか否か
を判定する判定手段と、 前記第2画像が含まれると判定された場合、所定のカウ
ンタをカウントアップするカウント手段と、 前記カウンタ値の前記罫線検出最低長に対する比率が、
所定の比率以上である場合、前記老人医療保険証の罫線
が検出されたものとみなす検出手段とをさらに備えるこ
とを特徴とする請求項19に記載の老人医療保険証自動
認識装置。 - 【請求項22】 前記老人医療保険証の保険証枠の左側
面の傾きから、前記老人医療保険証の傾きを検出する傾
き検出手段と、 前記老人医療保険証が右上がりに傾斜している場合、前
記市町村番号および受給者番号が記載された各矩形の枠
の左下点を頂点とし、前記頂点を通る水平、および垂直
の線分を2つの辺とする所定の大きさの矩形の枠を文字
領域とし、前記老人医療保険証が左上がりに傾斜してい
る場合、前記市町村番号および受給者番号が記載された
各矩形の枠の左上点を頂点とし、前記頂点を通る水平、
および垂直の線分を2つの辺とする所定の大きさの矩形
の枠を文字領域とする文字領域設定手段と、 前記文字領域を上下左右に所定の長さ分だけ縮小する縮
小手段と、 前記縮小手段により縮小された前記文字領域内の文字を
認識する文字認識手段とをさらに備えることを特徴とす
る請求項19に記載の老人医療保険証自動認識装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32871695A JP3710068B2 (ja) | 1995-02-28 | 1995-12-18 | 健康保険証自動認識方法および装置、並びに老人医療保険証自動認識方法および装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3890995 | 1995-02-28 | ||
JP7-38909 | 1995-02-28 | ||
JP32871695A JP3710068B2 (ja) | 1995-02-28 | 1995-12-18 | 健康保険証自動認識方法および装置、並びに老人医療保険証自動認識方法および装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH08297704A true JPH08297704A (ja) | 1996-11-12 |
JP3710068B2 JP3710068B2 (ja) | 2005-10-26 |
Family
ID=26378207
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32871695A Expired - Fee Related JP3710068B2 (ja) | 1995-02-28 | 1995-12-18 | 健康保険証自動認識方法および装置、並びに老人医療保険証自動認識方法および装置 |
Country Status (1)
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1995
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