JPH08297023A - 画像処理による走行路面の監視装置 - Google Patents

画像処理による走行路面の監視装置

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JPH08297023A
JPH08297023A JP7102441A JP10244195A JPH08297023A JP H08297023 A JPH08297023 A JP H08297023A JP 7102441 A JP7102441 A JP 7102441A JP 10244195 A JP10244195 A JP 10244195A JP H08297023 A JPH08297023 A JP H08297023A
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JP
Japan
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color
extraction
road surface
data
condition
Prior art date
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Application number
JP7102441A
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English (en)
Inventor
Tatsuhiko Moji
竜彦 門司
Kazuro Takano
和朗 高野
Shigeyoshi Ondou
栄良 音堂
Yasunari Tanaka
泰成 田中
Kazuhiko Hanawa
塙  和彦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 自車直前の路面の輝度と色の変化を判断し、
輝度と色による路面と車線との分離を可能にし、確実に
車線の認識が得られるようにした画像処理による走行路
面の監視装置を提供する。 【構成】 車両走行方向の前方をカラー撮像する撮像部
Aと、該撮像部Aで撮像した画像データの処理結果を、
元の画像データに重畳して表示する表示部Bと、上記画
像データによる画面内から、決定されている抽出色条件
を満たす画素を抽出する抽出処理回路36と、抽出され
た画素から色データをサンプリングする色サンプリング
回路34と、サンプリングされた色データに基づいて抽
出条件を決定する抽出条件決定部38とを設け、抽出さ
れた画素に基づいて車線の認識を行なうようにし、さら
に、抽出条件決定部38でサンプリングされた色データ
に基づいて走行路面の照明条件を判断し、この判断結果
によりアイリス機構部6と、色変換ゲインが制御される
ようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像情報を用いた車両
走行路面の監視方法及び装置に係り、特に自動車の走行
路面の監視に好適な方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車など、道路を走行する車両では、
所定の走行路に沿って車両が走行して行くように、常に
適切な操舵をしなければならない。従って、操縦者は、
常に走行路面を監視し、路面の状態や他の車両の存在や
障害物の存在に注意を払っている必要があり、このた
め、操縦者には心理的にも、肉体的にも多大の負担が掛
る。
【0003】そして、この結果、集中力が失われたり、
注意力が散漫になって、みだりに走行車線を越えた運転
状態になると、重大な事故に繋がり兼ねない。特に、一
般の道路のように、対向車線がある場合に、中心車線を
越えた走行に入ってしまうと、極めて深刻な事態になり
兼ねない。
【0004】そこで、特開昭62−221800号公報
によれば、カラー撮像装置により車両前方の路面を撮影
し、そのカラー画像信号から、車線と路面の色の違いに
より車線の存在を判断し、必要な警報を発することによ
り、運転者に報知するようにした装置について開示して
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、車線
を表現する色すなわち黄色と白色により車線の存在を判
断している。ここで路面の色は灰色であり、確かに黄色
の車線との分離は可能である。しかしながら、白色の車
線と灰色の路面では色による分離は出来ず、輝度による
分離を行わなければならない。
【0006】そこで、道路周辺の状況が変わった場合、
すなわち、トンネルの中(黄色の照明により全体的に黄
色に見える)や夜間の照明により輝度が変化する場合、
この状況の変化への適応が困難である。
【0007】本発明の目的は、上記従来装置の問題点に
鑑み、自車直前の路面の輝度と色の変化を判断し、輝度
と色による路面と車線との分離を可能にし、確実に車線
の認識が得られるようにした画像処理による走行路面の
監視装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は、走行路面の
カラー画像データに基づいて、走行路面に施されている
車線を識別する方式の画像処理による走行路面の監視装
置において、車両の走行方向の前方を撮影するカラー撮
像手段と、該カラー撮像手段で撮像した画像データの処
理結果を、元の画像データに重畳して表示する画像表示
手段と、上記画像データによる画面内から、決定されて
いる抽出色条件を満たす画素を抽出する画素抽出手段
と、該画素抽出手段により抽出された画素から色データ
をサンプリングする色サンプリング手段と、サンプリン
グされた色データに基づいて上記抽出条件を決定する抽
出条件決定手段とを設け、上記抽出された画素に基づい
て上記車線の認識を行なうことにより達成される。
【0009】より良くは、上記サンプリングされた色デ
ータに基づいて走行路面の照明条件を判断する手段を設
け、この判断結果により上記カラー撮像手段が有する光
学系の絞りの大きさと、画像データ処理系での色変換ゲ
インが制御されるようにして達成される。
【0010】
【作用】画素抽出手段は、画像データによる画面内か
ら、決定されている抽出色条件を満たす画素を抽出し、
色サンプリング手段は、該画素抽出手段により抽出され
た画素から色データをサンプリングし、さらに抽出条件
決定手段は、サンプリングされた色データに基づいて上
記抽出条件を決定するように働く。
【0011】そして、上記抽出された画素に基づいて車
線の認識が行なわれるので、道路周辺の状況の変化に適
応して、輝度と色による路面と車線との分離を図ること
ができ、的確に車線の認識を得ることができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明による監視方法及び監視装置に
ついて、図示の実施例により詳細に説明する。図1は、
本発明の一実施例で、この実施例は、図示のように、大
別して撮像部Aと、表示部B、それに処理部Cからな
り、さらにこの処理部Cは、画像処理部Dと、判断部E
で構成されている。
【0013】撮像部Aの構成は以下の通りである。ズー
ムレンズ機構部2とズーム調整部4は、抽出条件決定部
38(後述する)から指示された光学系倍率信号により光
学系の焦点距離を制御し、撮像画像を拡大したり、縮小
したりする働きをする。アイリス機構部6とアイリス調
整部8は、抽出条件決定部38の指示により被写体を含
めた撮像画像が明るすぎる場合には光学系の絞りを閉
じ、被写体を含めた撮像画像が暗すぎる場合には絞りを
開くことにより、被写体像の明るさが適正な値となるよ
うにする。
【0014】CCDカメラ10は、光画像をカラー画像
信号に変換する働きをする。A/D変換器12は、カラ
ー画像信号をデジタルカラー信号に変換する働きをす
る。色差変換回路14は、デジタル化されたカラー画像
信号を入力し、これを輝度信号Yと色差信号R−Y、B
−Yからなる色分解カラー画像信号に変換する回路であ
り、ここで、この色分解カラー画像信号は、カラー画像
の三原色を構成する各色成分R(赤)、G(緑)、B(青)を
用いて、以下のように定義される。
【0015】なお、ここでγR、γG、γBは、抽出条
件決定部38により指示される変換ゲインである。 Y =0.3R・γR+0.6G・γG+0.1B・γB R−Y=0.7R・γR−0.6G・γG−0.1B・γB B−Y=−0.3R・γR−0.6G・γG+0.9B・γB 次に、表示部Bの構成は以下の通りである。遅延回路1
6は、処理部Cで様々な処理を行う間、画像出力を遅ら
せ、処理結果と撮像画像との同期を取る回路である。置
換回路18は、撮像画像に対して、処理部Cからの処理
結果を重ね合わせる回路である。エンコーダ回路20
は、置換回路18で処理された処理画像信号を受け取
り、NTSC信号に変換する回路である。モニタ22
は、例えばカラーブラウン管などの画像表示装置で構成
され、NTSC信号を受け取り、処理画像を表示する働
きをするものである。
【0016】処理部Cは、上記したように画像処理部D
と判断部Eにより構成されており、まず、画像処理部D
の構成は以下の通りである。色サンプリング回路34
は、抽出条件決定部38から指定されたサンプリング画
素について撮像画像信号から色データのサンプリングを
行い、そのサンプリングされた色データ(輝度信号Y、
色差信号R−Y、B−Y)を抽出条件決定部34に転送
する働きをする。
【0017】抽出処理回路36は、撮像画像に対して抽
出色条件(後に説明する)を満足する画素を識別し、その
画素の座標データ(抽出座標データ)を置換回路18に転
送する回路と、抽出色条件を満足する画素の集まりに対
するエッジ画素(抽出色条件を満足する画素と満足しな
い画素との境界の画素)の座標データ(エッジ座標デー
タ)を路面認識部40に転送する回路と、さらに、指定
領域内の画素に対して抽出色条件を満足する画素数をカ
ウントし、カウント値を抽出条件決定部38に転送する
回路とで構成されている。
【0018】抽出条件決定部38は、路面認識部40よ
り転送された路面データにより決定された色データをサ
ンプリングするのに必要なサンプリング画素位置を、色
サンプリング回路34に指示する回路と、色サンプリン
グ回路34から転送された色データ及び抽出処理回路3
6から転送されたカウント値より求めた分布率とに基づ
いて抽出色条件を決定し、抽出処理回路に転送する回路
と、ズーム調整部4とアイリス調整部8に対して調整値
を指定する回路と、さらには、色差変換回路14に対し
て変換ゲイン(γR、γG、γB)を指示する回路とで構
成されている。
【0019】路面認識部40は、抽出処理回路36から
転送されたエッジ座標データをもとにして自車両が走行
可能な路面を認識し、認識結果として得られる路面デー
タを危険度判断部44と抽出条件決定部38に転送する
働きをする。
【0020】判断部Eの構成は以下の通りである。車両
状態判断部42は、車両状態センサ56からの信号によ
り、自車両の走行状態を判断し、その判断結果を抽出条
件決定部38と危険度判断部44に転送する働きをす
る。
【0021】そこで、危険度判断部44では、自車両の
走行状態と走行可能な路面との関係から危険度を推定
し、推定された危険度を警報装置52を介して運転者に
報知する。そして、この報知の結果にもかかわらず、運
転者の操作が不十分であった場合には、危険度判断部4
4は車両運動制御装置54に制御信号を供給し、これに
危険を回避させるのに必要な働きをさせる。
【0022】メモリ50は、抽出条件決定部38により
決定された抽出条件を保持する働きをするものものであ
り、さらに、抽出条件決定部38や路面認識部40、車
両状態判断部42、それに危険度判断部44での処理を
行う上で、一時保持しておく必要があるデータの記憶場
所としても機能する。
【0023】警報装置52は、危険度判断部44で推定
された危険度を運転者に報知するための手段である。車
両運動制御装置54は、駆動系、制動系、操舵系の制御
装置である。車両状態センサ56は、自車両の運動量や
運転者の操作意志等を検出する手段であり、検出された
信号は車両状態判断部42に出力される。
【0024】次に、この実施例の動作について説明す
る。この実施例では、大分して、第1と第2の2種の処
理が並列に実行さるようになっている。
【0025】まず、第1の処理は、CCDカメラ10か
ら、A/D変換器12、色差変換回路14、遅延回路1
6、置換回路18、エンコーダ回路20、モニタ22と
流れる撮像画像の処理であり、以下、これについて、図
2と図3により説明する。図2において、まず、装置全
体の動作に必要な電源が入れられると(S2)、初期設定
が行われる(S4)。
【0026】次に、CCDカメラ10により撮像された
被写体のカラー画像信号が取り込まれ(S6)、次にA/
D変換器4でデジタル信号に変換される(S8)。次に色
差変換回路10で、このデジタル信号は色分解カラー画
像信号に変換される(S10)。
【0027】次に遅延回路12は、色分解カラー画像信
号を入力し、処理部Cで処理に要する時間分の遅延を行
い(S12)、撮像画像と処理結果との同期をとる。次に
置換回路14は、処理を行っていない色分解カラー画像
信号の上に、処理部Cでの処理結果を重ね合わせる(S
14)。次にエンコーダ回路16は重ね合わされた画像
信号をNTSC信号に変換する(S16)。次にモニタ1
8はNTSC信号を取り込み、処理を行った撮像画像を
表示する(S18)。そして次の周期の被写体の撮像のた
めに(S6)に処理が戻るのである。以上の処理は、画像
信号のフィールド周期(1フィールド16.7ms)で行
なわれる。
【0028】次に、第2の処理は、図2において、抽出
条件の設定を行なう処理(S20)から、撮像部Aよりの
撮像画像信号よりエッジを抽出する処理(S22)、エッ
ジ座標データより自車両の走行可能な路面を認識する処
理(S28)、自車両に対する危険度を推測する処理(S
36)、運転者への警報処理(S38)、さらには危険を
回避する処理(S40)までの処理である。
【0029】初めに、初期設定(S4)において、図4に
示すように、予め走行路画像上で自車両の直前の4個所
に設定してあるサンプリング用の画素に対して色データ
のサンプリングを行い、サンプリングされた色データよ
り、後述する昼夜判別処理を行い、その結果に従い、予
めメモリに記憶してある設定値により抽出色条件を設定
するのである。なお、この場合の抽出色条件の設定の仕
方は後述する。
【0030】その後、抽出条件を環境の変化に対応させ
て、撮像画像信号を受け取り、抽出処理回路36で路面
と同じ色の画素、すなわち、抽出色条件YMIN、YMAX
B−YMIN、B−YMAX、R−YMIN、R−YMAXと、撮像
画面上の画素の色データY、B−Y、R−Yとの比較を
行い、次式の関係を満たす画素を抽出する(S20)。 YMIN<Y<YMAX B−YMIN<B−Y<B−YMAX R−YMIN<R−Y<R−YMAX さらに、抽出した画素の集まりの境界座標データ、すな
わちエッジ座標データを路面認識部40に転送する(S
22)。
【0031】次に、転送されたエッジ座標データから複
数の直線、或いは曲線を算出し、それらの位置関係から
走行可能な路面を推定する(S28)。
【0032】次に、車速センサ、ブレーキペダル操作セ
ンサ、方向指示器操作センサ、ステア角センサなどから
なる車両状態センサ56からの信号により、車速、減速
度、車線変更意志、ステア操舵量などの自車両の走行状
態を判断し、その判断結果と前述の路面認識部40によ
り認識された走行可能な路面との関係から、前方車との
距離、相対速度、側方車の有無、自車両のふらつきなど
の自車両に対する危険度を推定する(S36)。
【0033】次に危険度判断部44で推定された危険度
を警報装置(例えば、インジケータ、音声、警報音、L
ED等)52、或いは表示部Bのモニタ(車載テレビ、ヘ
ッドアップディスプレイ)22を用いて自車両の運転者
に報知する(S38)。このとき、場合によっては、警報
装置(例えば、文字表示板、車車間通信等)52を用いて
周辺の車両の運転者へも報知する。
【0034】次に危険度判断部44で推定された危険度
に対して運転者の操作が不十分であった場合、危険度判
断部44は車両運動制御装置54の制御特性を変えた
り、或いは自動動作させることにより、危険を回避する
ようにする(S40)。
【0035】次に上記抽出条件設定処理(S20)につい
て、図3により詳細に説明する。サンプリング画素位置
設定(S2002)では、まず図6に示すように、画面の
下部(近方)と中部(遠方)と、これらの間の部分(中間)に
3本の固定水平線を設定しておく。そして、これらの固
定水平線と、前回処理での近似車線直線との交点間を3
等分する点を求め、この求めた6点をサンプリング画素
位置に設定する。
【0036】色データサンプリング処理(S2004)で
は、撮像画像の全画素の色データが逐次転送されている
撮像画像信号から、指定された6点のサンプリング画素
の色データ(Y、B−Y、R−Y)を、色サンプリング回
路34によりサンプリングする。
【0037】次に分布率算出処理(S2006)では、上
記した抽出色条件(YMIN、YMAX、B−YMIN、B−Y
MAX、R−YMIN、R−YMAX)と、図7に示す撮像画面上
の指定範囲内の画素の色データ(Y、B−Y、R−Y)と
の比較を行い、次式の関係を満たす画素をカウントす
る。
【0038】YMIN<Y<YMAX B−YMIN<B−Y<B−YMAX R−YMIN<R−Y<R−YMAX そして、指定範囲内の全画素に対する抽出色条件を満た
す画素数の割合を示す算出分布率と、指定範囲内の全画
素に対して認識された車線や前方車の領域を除く画素数
の割合を示す目標分布率を、それぞれ次式により求め
る。
【0039】 次に6点のサンプリングされた色データに対して昼夜判
別処理(S2007)を行う。ここでは、4点、或いは6
点のサンプリングされた色データによる昼夜判別処理に
ついて説明する。サンプリングされた色データで同一水
平線上のデータを比較し、これら2種のデータの差の絶
対値がメモリに格納されているしきい値より大きけれ
ば、サンプリング画素位置に先行車、或いは路面上に表
示物があるものとして、このデータは使用しない。
【0040】しきい値より小さければ、サンプリングさ
れた全データの平均値(Hs)と同一水平線上のデータの
平均値(Ha、Hb、Hc)を求める。そして、これらの平
均値の関係から、以下のようにして昼夜の判断を行う。
【0041】昼と判断する場合 :Ha>Hb>Hc(6点の場合) :Ha>Hb>Hc(4点の場合) :Ha、Hb、Hc、Hs>設定しきい値 (4点、6点、使用しないデータがある場合) 夜と判断する場合 :Ha<Hb<Hc(6点の場合) :Ha<Hb<Hc(4点の場合) :Ha、Hb、Hc、Hs<設定しきい値 (4点、6点、使用しないデータがある場合) 次に、初期設定での抽出色条件の設定の仕方について説
明する。上記した昼夜判断処理で昼と判断された場合、
色信号については、図5(a)に示すように、既にメモリ
に格納されている無彩色に近い領域を設定し、次に輝度
信号については、図5(b)に示すように、サンプリング
された色データの最大値、最小値を求め、それぞれの値
にメモリに格納されている昼用オフセット値を付加して
設定する。
【0042】一方、昼夜判断処理で夜と判断された場合
には、色信号については、図5(c)に示すように、既に
メモリに格納されている無彩色に近い領域を設定し、輝
度信号については、図5(d)に示すように、サンプリン
グされた色データの最大値と最小値を求め、それぞれの
値にメモリに格納されている夜用オフセット値を付加し
て設定する。
【0043】ここで、図5(a)と図5(c)とを比較してみ
れば明らかなように、設定領域が、夜の色信号条件の方
が広くなっており、同様に、図5(b)と図5(d)では、夜
用オフセット値の方が大きくなっていることが判る。
【0044】次に抽出色条件の更新(S2008)では、
上記S2006の処理で求めた目標分布率に対して、図
8に示すように、±0.05の範囲を設け、これにより
3種類の領域、すなわち、「拡大」、「保持」、「縮
小」を設定する。そして、同じく上記S2006の処理
で求めた算出分布率が、これら3種類の領域のどこに存
在するかにより、抽出色条件の更新の仕方を以下のよう
にして決定するのである。
【0045】まず、算出分布率が、「保持」領域にある
場合には、どのような色データがサンプルされても、抽
出色条件の更新は行わない。次に、算出分布率が、「拡
大」領域になっていた場合には、まず、色信号について
は、同一水平線上のデータの平均値を求め、全ての平均
値が抽出色条件の色範囲内に存在したときには、色範囲
の更新は行わず、1個でも範囲外のデータがあれば、そ
の平均値にメモリで設定されているマージンを加えて色
範囲を更新する。
【0046】他方、輝度信号については、サンプルデー
タの最大値、最小値を求め、この最小値が抽出色条件の
輝度範囲内であれば、メモリ内の設定値だけ抽出色条件
の最小値を下げるのである。
【0047】また、ここで、抽出色条件の最小値よりも
小さいときには、サンプルデータの最小値からメモリで
設定されているマージンを引いて更新する。一方、サン
プルデータの最大値が抽出色条件の輝度範囲内であれ
ば、メモリ内の設定値だけ抽出色条件の最大値を上げ
る。さらに、抽出色条件の最大値よりも大きいときに
は、サンプルデータの最大値と抽出色条件との差の半分
の値を抽出色条件の最大値に足して更新するのである。
【0048】また、算出分布率が、「縮小」領域になっ
た場合には、色信号については同一水平線上のデータの
平均値を求め、全ての平均値が抽出色条件の色範囲内に
存在すれば、それらの平均値の最小値と最大値にメモリ
で設定されているマージンを加えて色範囲を更新する。
このとき、1個でも範囲外のデータがあれば色範囲の更
新は行わない。
【0049】他方、輝度信号については、サンプルデー
タの最大値、最小値を求め、この最小値が抽出色条件の
輝度範囲外であれば、メモリ内の設定値だけ抽出色条件
の最小値を上げる。
【0050】このときも、サンプルデータの最小値が抽
出色条件の最小値よりも大きいときには、サンプルデー
タの最小値にメモリで設定されているマージンを足して
更新する。サンプルデータの最大値が抽出色条件の輝度
範囲外であれば、メモリ内の設定値だけ抽出色条件の最
大値を下げる。また抽出色条件の最大値よりも小さいと
きには、サンプルデータの最大値と抽出色条件との差の
範部の値を抽出色条件の最大値から引いて更新するので
ある。
【0051】次に、光学系ズーム設定(S2010)で
は、認識された路面データにより、画面下部で車線幅が
画面幅と一致するようにズーム倍率を決定する。アイリ
ス設定(S2012)では、オートアイリス機構における
リファレンス値を、ビデオカメラの通常使用時での絞り
値(空を一部撮影した時でも飽和しないように絞りを閉
じ気味にしてある)に対し、夜と判断されたとき、絞り
を開け気味になるように設定する。このことにより、輝
度の高いもの(路面上の白線、対抗車のライト等)は飽和
することがあるが、輝度の低いものについては色データ
が明確になる。一方、昼と判断されたときには、通常使
用時のリファレンス値を使用するのである。
【0052】色強調ゲイン設定(S2014)では、夜と
判断されたとき、図9に示すように変換ゲインを強調ゲ
インに変更する。このことにより低輝度の色を強調させ
ることができ、無彩色と有彩色の分離をしやすくするこ
とができる。一方、昼と判断されたときには、ノーマル
ゲインを使用するのである。
【0053】従って、この実施例によれば、路面の照明
状態が、昼と夜、日差しの違い、トンネルの前後などに
より変化した場合でも、その変化に追従して抽出条件が
変えられてゆくので、常に確実に路面領域を認識するこ
とができる。
【0054】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば無
彩色である路面とその他の有彩色のものとの分離を事前
に施し、さらに路面の認識の処理を行う場合、路面を表
わす抽出色条件を環境の変化(昼と夜、日射の違い、ト
ンネルの前後等)に対応させ、変更することにより、確
実に走行可能な路面の領域が認識できる走行路面の監視
装置を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すシステム構成図であ
る。
【図2】本発明の一実施例における全体の処理の流れを
示すフローチャートである。
【図3】本発明の一実施例における条件設定処理の流れ
を示すフローチャートである。
【図4】本発明の一実施例における初期設定時のサンプ
リング画素の位置を示す説明図である。
【図5】本発明の一実施例における初期設定での抽出色
条件の設定を示す説明図である。
【図6】本発明の一実施例における抽出条件設定時のサ
ンプリング画素の位置を示す説明図である。
【図7】本発明の一実施例における分布率の算出位置を
示す説明図である。
【図8】本発明の一実施例における抽出色条件の更新の
仕方を示す説明図である。
【図9】本発明の一実施例における色強調ゲインの設定
特性図である。
【符号の説明】
A 撮像部 B 表示部 C 処理部 D 画像処理部 E 判断部 34 色サンプリング回路 36 抽出処理回路 38 抽出条件決定部 40 路面認識部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 7/18 9061−5H G06F 15/70 330G (72)発明者 田中 泰成 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器事業部内 (72)発明者 塙 和彦 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器事業部内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行路面のカラー画像データに基づい
    て、走行路面に施されている車線を識別する方式の画像
    処理による走行路面の監視装置において、 車両の走行方向の前方を撮影するカラー撮像手段と、 該カラー撮像手段で撮像した画像データの処理結果を、
    元の画像データに重畳して表示する画像表示手段と、 上記画像データによる画面内から、決定されている抽出
    色条件を満たす画素を抽出する画素抽出手段と、 上記画像データによる画面内から、決定されている画素
    の色データをサンプリングする色サンプリング手段と、 サンプリングされた色データに基づいて上記抽出色条件
    を決定する抽出条件決定手段とを設け、 上記抽出された画素に基づいて上記車線の認識を行なう
    ように構成したことを特徴とする画像処理による走行路
    面の監視装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の発明において、上記抽出条件
    決定手段が、認識した車線を表わす路面データに基づい
    て上記サンプル画素位置を決定するように構成されてい
    ることを特徴とする画像処理による走行路面認識装置。
  3. 【請求項3】 請求項1の発明において、上記サンプリ
    ングされた色データに基づいて走行路面の照明環境を判
    断する手段を設け、この判断結果により上記カラー撮像
    手段が有する光学系の絞りの大きさと、画像データ処理
    系での色変換ゲインが制御されるように構成したことを
    特徴とする画像処理による走行路面認識装置。
  4. 【請求項4】 請求項1の発明において、サンプリング
    された色データの状態と抽出色条件を満たす画素の数に
    応じて、上記抽出色条件が更新されるように構成したこ
    とを特徴とする画像処理による走行路面認識装置。
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