JPH0829478A - 異常検出装置 - Google Patents

異常検出装置

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Publication number
JPH0829478A
JPH0829478A JP16230094A JP16230094A JPH0829478A JP H0829478 A JPH0829478 A JP H0829478A JP 16230094 A JP16230094 A JP 16230094A JP 16230094 A JP16230094 A JP 16230094A JP H0829478 A JPH0829478 A JP H0829478A
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JP
Japan
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signal
time
abnormality
electric device
sensor
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JP16230094A
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English (en)
Inventor
Takeshi Masui
健 桝井
Mitsuhito Kamei
光仁 亀井
Hiroshi Maekawa
洋 前川
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 大規模な電気機器に対しても異常発生部位を
容易に検出することができる異常検出装置を得る。 【構成】 電気機器の容器30の異なる位置に複数設置
され容器30の異常信号を検出する第1および第2のセ
ンサ31、32と、両センサ31、32にそれぞれ接続
され時計を備え両センサ31、32の異常信号から容器
30の異常検出時刻を判別し当該検出時刻信号を検出す
る第1および第2の検出器33、34と、両検出器3
3、34の各検出時刻信号から容器30の異常発生部位
を標定する位置標定器35とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電気機器の規模に関
係なく、電気機器の異常発生部位を精度よく検出する異
常検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図12は例えば特開平6−118119
号公報に示された電気機器として例えばガス絶縁開閉装
置に適用した異常検出装置を示す構成図である。図にお
いて、1、2、3、4はそれぞれ2個の金属管1aと1
b、2aと2b、3aと3b、4aと4bをそれぞれ第
1、第2、第3、第4の絶縁スペーサ5、6、7、8を
介して接続することによって形成される第1、第2、第
3、第4の金属容器で、第1及び第3の金属容器1、3
と第2及び第4の金属容器2、4とはそれぞれ直列に配
置され、第1及び第2の金属容器1、2と第3及び第4
の金属容器3、4とはそれぞれ並列に配置されている。
そして第1、第2、第3、第4の金属容器1、2、3、
4を構成する各金属管1aと1b、2aと2b、3aと
3b、4aと4bはそれぞれ導通手段(図示せず)によ
り電気的に導通されている。
【0003】9は第1及び第3の金属容器1、3を貫通
し、第1及び第3の絶縁スペーサ5、7により絶縁支持
される第1の導体、10は第2及び第4の金属容器2、
4を貫通し第2及び第4の絶縁スペーサ6、8により絶
縁支持される第2の導体、11第1及び第2の導体9、
10同士を第1及び第2の絶縁スペーサ5、6から一定
の距離を保ちそれぞれの金属管1b、2b側で接続する
第1のブスタイ、12は第1及び第2の導体9、10同
士を第3及び第4の絶縁スペーサ7、8から一定の距離
を保ちそれぞれの金属管3a、4a側で接続する第2の
ブスタイ、そして第1のブスタイ11と第2のブスタイ
12との長さは、第1及び第2の導体9、10が平行に
配置されている為同一寸法である。
【0004】13、14、15、16はそれぞれの第
1、第2、第3、第4の絶縁スペーサ5、6、7、8を
境に隣接される金属管1aと1b、2aと2b、3aと
3b、4aと4b同士にそれぞれ端子(図示せず)を設
け、金属管1aと1b、2aと2b、3aと3b、4a
と4b間のそれぞれの電圧を検出しその値をそれぞれ出
力する第1、第2、第3、第4の検出器、17、18は
第1及び第2の検出器13、14と第3及び第4の検出
器15、16とからそれぞれ出力される信号をそれぞれ
の信号線19a及び20a、21a及び22aを介して
受信し電位差波形として収録する第1及び第2の電位差
波形収録装置。
【0005】23は第1、第2、第3、第4の検出器1
3、14、15、16からそれぞれ出力される信号を、
それぞれの信号線19b及び20b、21b及び22b
を介して受信し、その受信信号のうちいずれか一つが後
述する位置標定装置によりあらかじめ設定されたトリガ
レベルを超えた時、信号線24、25を介し第1及び第
2の電位差波形収録装置17、18にその収録を停止さ
せる信号を送信するトリガリングユニット、26はトリ
ガリングユニット23から上記停止信号が出力されたこ
とを信号線27を介して受信した後、信号線28、29
を介して第1及び第2の電位差波形収録装置17、18
からそれぞれ収録された電位差波形を受信し、伝送され
たそれぞれの電位差波形の時間差により部分放電の位置
を標定する位置標定装置、尚、各金属管1a、1b、2
a、2b、3a、3b、4a、4b内にはそれぞれ絶縁
ガス(図示せず)が封入されている。
【0006】次いで上記のように構成された従来の異常
検出装置の動作について図12および図13を用いて説
明する。まず、第1、第2、第3、第4の検出器13、
14、15、16で検出される電位差は常に各信号線1
9a、20a、21a、22aを介し第1及び第2の電
位差波形収録装置17、18に送信され、電位差波形と
してそれぞれ収録される。同時に、第1、第2、第3、
第4の検出器13、14、15、16で検出される各電
位差は常に各信号線19b、20b、21b、22bを
介しトリガリングユニット23にも送信されている。一
方位置標定装置26はトリガレベル(部分放電電荷検出
範囲内で自由に設定可能である)を設定しトリガリング
ユニット23に指令する(図13におけるステップ
1)。
【0007】そして、第1、第2、第3、第4の検出器
13、14、15、16のいずれかから最初にトリガレ
ベルを超える検出値が送信されると、トリガリングユニ
ット23はこの値を検出し(図13におけるステップS
2)、トリガリングユニット23は各信号線24、25
を介し停止信号を第1及び第2の電位差波形収録装置1
7、18に送信する(図13におけるステップS3)と
ともに上記停止信号を送信したことを位置標定装置26
にも送信する(図13におけるステップS4)。この停
止信号を受けると第1及び第2の電位差波形収録装置1
7、18は各第1、第2、第3、第4の検出器13、1
4、15、16から送信されている電位差の波形収録を
一旦停止する。第1及び第2の電位差波形収録装置1
7、18が停止すると位置標定装置26は各信号線2
8、29を介し第1及び第2の電位差波形収録装置1
7、18で収録されている電位差波形を入力し、各電位
差波形により得られる時間差を検出する(図13におけ
るステップS5)。これら時間差に基づき部分放電の位
置の標定を行う。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の異常検出装置は
以上のように構成され、異常信号の伝播時間差の算出を
行うのに必要な時刻同期を取るために、トリガリングユ
ニット23と、トリガリングユニット23と各電位差波
形収録装置17、18とを接続する同一長さの各信号線
24、25を必要とするので、大規模な電気機器の異常
検出を上記異常検出装置にて行おうとすると、異常検出
装置の配置の制約などから時間のばらつきの補正や異常
検出装置全体の制御が複雑になるなどの問題点があっ
た。
【0009】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたものであり、大規模な電気機器に対しても
異常発生部位を容易に検出することができる異常検出装
置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係る請求項1
の異常検出装置は、電気機器の異なる位置に複数設置さ
れ電気機器の異常信号を検出する複数のセンサと、各セ
ンサにそれぞれ接続され時計を備えセンサの異常信号か
ら電気機器の異常検出時刻を判別し当該検出時刻信号を
検出する複数の検出器と、各検出器の各検出時刻信号か
ら電気機器の異常発生部位を標定する位置標定器とを備
えるようにしたものである。
【0011】又、この発明に係る請求項2の異常検出装
置は、請求項1において、各検出器の間の距離よりも充
分離れた位置に標準時刻信号を発信する標準時計を備
え、標準時刻信号を受信して各検出器の時計の時刻を校
正する時刻校正手段を備えたものである。
【0012】又、この発明に係る請求項3の異常検出装
置は、請求項1または請求項2において、センサが電気
機器の課電部の対地電位を容量分圧で検出する分圧電極
としたものである。
【0013】又、この発明に係る請求項4の異常検出装
置は、請求項1ないし請求項3のいずれかにおいて、セ
ンサが外部からのノイズ遮蔽を行う密閉カバ内に配設さ
れているものである。
【0014】又、この発明に係る請求項5の異常検出装
置は、請求項1ないし請求項4のいずれかにおいて、検
出器はセンサの異常信号があらかじめ設定されたしきい
値に対応する時を電気機器の異常検出時刻と判別し当該
検出時刻信号を検出するものである。
【0015】又、この発明に係る請求項6の異常検出装
置は、請求項1ないし請求項4のいずれかにおいて、検
出器はセンサの異常信号の信号処理を行い立ち上がり点
を求めこの点を電気機器の異常検出時刻と判別し当該検
出時刻信号を検出するものである。
【0016】又、この発明に係る請求項7の異常検出装
置は、請求項1ないし請求項6のいずれかにおいて、検
出器は、電気機器の故障時に出力されるライン保護動作
の信号を受信し、この受信時刻からあらかじめ設定され
ている時間内のセンサの異常信号から電気機器の異常検
出時刻を判別し当該検出時刻信号を検出するようにした
ものである。
【0017】又、この発明に係る請求項8の異常検出装
置は、請求項1ないし請求項4または請求項7のいずれ
かにおいて、検出器はあらかじめ複数のしきい値を設定
して各しきい値に対応する各検出時刻を検出し、これら
のうち最も早い検出時刻を立ち上がり点としてこの点を
電気機器の異常検出時刻と判別し当該検出時刻を検出す
るようにしたものである。
【0018】又、この発明に係る請求項9の異常検出装
置は、請求項1ないし請求項8のいずれかにおいて、検
出器は時計を複数有し各時計の時刻を順次時刻校正手段
にて校正することにより、校正中の時計の他に異常検出
時刻判別用の時計を常に有しているものである。
【0019】又、この発明に係る請求項10の異常検出
装置は、請求項2ないし請求項9のいずれかにおいて、
時刻校正手段にて時刻が校正される模擬時計を備えて電
気機器に異常信号と区別可能な模擬信号を印加すること
ができる信号発生器と、各検出器の模擬信号の各検出時
刻信号と信号発生器の模擬信号の発信時刻信号とにより
各検出器の異常の有無を判断する判断器とを備えたもの
である。
【0020】又、この発明に係る請求項11の異常検出
装置は、電気機器の所望の位置を境界として第1および
第2の区分にわけて、境界部を挟んで両区分に配設され
電気機器の異常信号を検出する第1および第2のセンサ
と、両センサの両異常信号のうち早く検出されたセンサ
が配設された区分側に異常発生部位が存在していると判
断する判断器とを備えたものである。
【0021】又、この発明に係る請求項12の異常検出
装置は、電気機器の異なる位置に複数設置され、電気機
器の異常信号を電気機器の課電部の対地電位を容量分圧
で検出する分圧電極の異なる位置から検出信号を複数取
り出し複数の検出信号の時間差から伝播方向信号を検出
する複数の伝播方向検出器と、各伝播方向検出器の各伝
播方向信号から電気機器の異常発生部位が各伝播方向検
出器のいずれの間に存在しているかを判断する判断器と
を備えたものである。
【0022】又、この発明に係る請求項13の異常検出
装置は、電気機器の異なる位置に複数設置され電気機器
の異常信号を検出する複数のセンサと、各センサの各異
常信号を高速フーリエ変換により各パワースペクトル密
度分布を求め、各パワースペクトル密度分布の各ピーク
値のうち最も高周波側にあるセンサの近傍に電気機器の
異常発生部位が存在していると判断する判断器とを備え
るものである。
【0023】
【作用】この発明の請求項1における異常検出装置は、
各検出器の時計により検出された電気機器の異常検出時
刻の検出時刻信号により異常発生部位を標定する。
【0024】又、この発明の請求項2における異常検出
装置の時刻校正手段は、各検出器の時計を精度よく校正
する。
【0025】又、この発明の請求項3における異常検出
装置のセンサは、電気機器の異常信号を高感度にて検出
する。
【0026】又、この発明の請求項4における異常検出
装置のセンサは、外部からのノイズを感知することな
く、電気機器の異常信号を検出する。
【0027】又、この発明の請求項5における異常検出
装置の検出器は、あらかじめ設定されたしきい値を用い
ることにより容易に検出時刻信号を検出する。
【0028】又、この発明の請求項6における異常検出
装置の検出器は、立ち上がり点を求めることにより精度
よく検出時刻信号を検出する。
【0029】又、この発明の請求項7における異常検出
装置の検出器は、電気機器の故障時に出力されるライン
保護動作の信号にもとづいて検出時刻信号を検出するの
で、故障時のみの電気機器の異常検出時刻を判別する。
【0030】又、この発明の請求項8における異常検出
装置の検出器は、立ち上がり点をあらかじめ設定された
複数のしきい値により容易に検出する。
【0031】又、この発明の請求項9における異常検出
装置の検出器は、校正中の時計の他に異常検出時刻判別
用の時計を常に備えることにより検出時刻信号を常に検
出することができる。
【0032】又、この発明の請求項10における異常検
出装置は、各検出器の異常の有無を判断する。
【0033】又、この発明の請求項11における異常検
出装置は、電気機器の2つの区分のうちいずれの区分に
異常発生部位が存在するかを判断する。
【0034】又、この発明の請求項12における異常検
出装置は、電気機器の異常信号の伝播方向を感度よく検
出し、電気機器の異常発生部位を検出する。
【0035】又、この発明の請求項13における異常検
出装置は、電気機器の異常信号を高速フーリエ変換する
ことにより、電気機器の異常発生部位を検出する。
【0036】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の実施例を図について説明す
る。図1はこの発明の実施例1における電気機器として
例えばガス絶縁開閉装置に適用された異常検出装置を示
す構成図である。図において、30はガス絶縁開閉装置
の容器、31、32はこの容器30のΔLの間隔にて取
り付けられこの容器30の異常信号を検出するセンサ、
33、34は両センサ31、32にそれぞれ取り付けら
れ時計を有する検出器、35は両検出器33、34と接
続され容器30の異常発生部位を標定する位置標定器、
36は両検出器33、34の時計の時刻の校正を行う時
刻校正手段としての時刻信号37を送信する全世界測位
システム(Gloval Possessioning
System:以下GPSと略す)用衛星で、両検出
器33、34との距離Lは十分大きく上記ΔLとはL》
ΔLの関係となる。
【0037】次いで上記のように構成された実施例1に
おける異常検出装置の動作について説明する。まず、図
1のA点にて時刻t0に異常が発生したと仮定する。
又、異常信号の伝播速度をv、各センサ31、32とA
点との距離をΔL1、ΔL2とする。この時、両検出器3
3、34は両センサ31、32にて検出された異常信号
から異常検出時刻を判別する。そして、この検出時刻は
それぞれt0+ΔL1/v及びt0+ΔL2/vと検出され
る。次に、位置標定器35にて両検出器33、34の検
出時刻、t0+ΔL1/v及びt0+ΔL2/vを用いてこ
れらの時刻差を求めこれを伝播時間差とし異常発生部位
A点の位置を標定する。
【0038】又、GPS用衛星36からは定期的に時刻
信号37が両検出器33、34に出力され、両検出器3
3、34の時計の時刻の校正が行われるようにしてい
る。この際の両検出器33、34の時計の時刻の校正時
に生じる誤差はL》ΔLの関係にあることから、無視で
きるほど小さいものであり、異常検出に支障が生じるこ
とはない。
【0039】上記のように構成された実施例1の異常検
出装置は、異常信号の伝播時間差の算出を行うのに必要
な時刻同期を取るために、両検出器33、34に時計を
備えるようにしたので、電気機器が大規模になったとし
ても精度よく伝播時間差を算出することができ、延いて
は異常発生部位を容易に精度よく標定することができ
る。
【0040】又、これら両検出器33、34の時計の時
刻はGPS用衛星36の時刻信号37にて定期的に校正
されているので、より一層信頼性の高い異常発生部位の
標定を行うことができる。
【0041】実施例2.上記実施例1ではセンサ31、
32および検出器33、34を2つの場合を用いて説明
したが、これに限られることはなく、センサの異常信号
を時計を備えた検出器にて検出するようにすればよく、
電気機器が大規模になるほど、又、センサの数が増加す
るほど、従来の場合よりも異常検出装置の制御は行いや
すく、コスト的にも低くおさえることができる。
【0042】実施例3.上記各実施例ではセンサ31、
32の構成について特に述べなかったが、ここでは図2
に示すようなセンサを用いる例について説明する。図に
おいて、上記各実施例と同様の部分は同一符号を付して
説明を省略する。38は容器30内に設けられた課電
部、39は容器30の外壁に設けられたハンドホール、
40は地面、41はハンドホール39に設けられ課電部
38の対地電位を容量分圧で検出する分圧電極、42は
この分圧電極41の信号を磁気効果等を利用して取り出
す非接触センサで、この非接触センサ42と分圧電極4
1とでセンサ31が構成されている。
【0043】上記のように構成された実施例3の異常検
出装置は、センサ31を分圧電極41と非接触センサ4
2とにより構成するようにしているので、電気機器の異
常信号を高感度に検出することができ、延いては電気機
器の異常発生部位を高感度に標定することができる。
【0044】実施例4.上記各実施例ではセンサ31、
32の取付方法について特に述べなかったが、ここでは
図3に示すようなセンサの取付方法の例について説明す
る。図において、上記実施例1と同様の部分は同一符号
を付して説明を省略する。30a、30bは容器30の
一部で、一端にフランジ43aおよび43bをそれぞれ
用いて絶縁スペーサ44を介して容器30を構成してい
る。45は、センサ31を外部のノイズから遮蔽する密
閉カバで、ガス絶縁開閉装置が水没した際に絶縁スペー
サ44を保護する役割も果たしている。
【0045】上記のように構成された実施例4の異常検
出装置では、センサ31は密閉カバ45にて外部のノイ
ズが遮蔽されているので、S/N比の向上を図ることが
でき、延いては電気機器の異常発生部位を精度よく標定
することができる。
【0046】実施例5.上記各実施例では検出器のセン
サの異常信号に対する電気機器の異常検出時刻の判別に
ついて述べなかったが、ここでは図4にもとづいて異常
検出時刻の判別について説明する。図において、
(a)、(b)は各検出器に入力されるセンサの異常信
号である。そして、各検出器はあらかじめ設定されたし
きい値にセンサの異常信号が達すると、電気機器の異常
検出時刻と判別して検出時刻をそれぞれ検出し、時刻差
Δt1を算出している。
【0047】上記のように構成された実施例5の異常検
出装置は、しきい値により異常検出時刻を判別するよう
にしているので、検出器を例えばコンパレータなど非常
に安価なもので構成できるので、装置全体として低コス
トとなる。
【0048】実施例6.上記実施例5ではしきい値によ
り異常検出時刻を判別するような例を示したけれども、
ここで図5に示すように、各検出器がセンサの異常信号
を一旦記憶して、例えば自己回帰モデル等の信号処理を
行い、立ち上がり点をそれぞれ算出して求める。そし
て、その立ち上がり点を電気機器の異常検出時刻と判別
して検出時刻をそれぞれ検出し、時刻差Δt2を算出し
ている。
【0049】上記のように構成された実施例6の異常検
出装置は、立ち上がり点により異常検出時刻を判別する
ようにしているので、検出器は上記実施例5とは異なり
異常信号を一旦記憶し波形処理を行うので複雑なものと
なるものの、異常信号が必ずしもしきい値を越えなくて
も、伝播時間差を算出することができるため、精度を高
く異常発生部位を標定できる。
【0050】実施例7.図6はこの発明の実施例7にお
ける異常検出装置の検出器の異常検出時刻の判別方法を
説明するための信号図である。まず、電気機器に事故に
よる例えば地絡が発生した場合、地絡電流が流れたこと
を電気機器の変流器で検出し、ライン保護動作となるラ
インプロテクションが動作する。この時の時刻信号t0
が図6(b)に示すように出力されている。そして、検
出器では図6(a)に示すような異常信号がセンサから
入力されている。
【0051】そして、検出器はラインプロテクションの
時刻信号t0からあらかじめ設定された時間Δtの時刻
信号t0+Δtまでの信号を取り出し、異常検出時刻を
検出して検出時刻を求めるようにする。このようにすれ
ば、検出器は時刻信号t0から時刻信号t0+Δtまで以
外の信号をノイズとして異常検出時刻を検出しないよう
にしているので、S/N比の向上を図ることができ、電
気機器の事故時の異常発生部位を精度よく標定すること
ができる。
【0052】実施例8.図7はこの発明の実施例8にお
ける異常検出装置の検出器の異常検出時刻の判別方法を
説明するための信号図である。まず、上記実施例7と同
様に検出器が時刻信号t0から時刻信号t0+Δtまでの
信号を取り出し、あらかじめ設定されている複数のしき
い値1ないし6に対応する各検出時刻t1ないしt5をそ
れぞれ検出する。そして、その検出時刻のうち最も早い
検出時刻t1を立ち上がり点として電気機器の異常検出
時刻と判別し検出時刻を検出する。
【0053】このようにすれば、実施例8の異常検出装
置は上記実施例7と同様に検出器のS/N比が向上する
のはもちろんのこと、立ち上がり点を容易に検出するこ
とができるので、より一層精度の高い異常検出部位を標
定することができる。
【0054】実施例9.上記実施例8では特に電気機器
のラインプロテクション信号により限られた範囲の信号
について、検出器が立ち上がり点を求める方法について
説明したが、これに限られることなく全てのセンサの信
号から検出器が上記実施例8のように立ち上がり点を求
めるようにしてもよく、このようにすれば、S/N比は
向上されないものの容易に立ち上がり点を検出すること
ができる。
【0055】実施例10.上記各実施例では検出器の時
計の数について述べなかったが、実施例10では検出器
に複数の時計を備えた場合について説明する。このよう
に検出器に複数の時計を備えるようにし、各時計の時刻
を順次時刻校正手段にて校正し、校正中の時計の他に異
常検出時刻判別用の時計を有するようにする。このよう
にすれば、実施例10の異常検出装置は1つの時計が校
正中であっても必ず他の時計にて異常検出時刻判別を行
うようにできるため、1つの時計が校正中の際に電気機
器に異常が発生しても確実に異常発生部位を検出するこ
とができる。
【0056】実施例11.図8は実施例11における異
常検出装置の構成を示す構成図である。図において、上
記実施例1と同様の部分は同一符号を付して説明を省略
する。46はGPS用衛星36から定期的に時刻信号3
7にて時刻が校正される模擬時計を備え、容器30に異
常信号と区別可能な模擬信号を印加する信号発生器、4
7は両検出器33、34に接続され両検出器の異常の有
無を判断する判断器である。
【0057】次いで上記のように構成された実施例11
における異常検出装置の両検出器33、34の異常検出
動作について説明する。まず、信号発生器46より容器
30に模擬信号を送信する。そして、両センサ31、3
2にてその信号を受信して、両検出器33、34に送信
する。そして、両検出器33、34にて模擬信号の各検
出時刻を判断器47に送信し、又、信号発生器46から
模擬信号発信時刻信号を判断器47に送信する。そし
て、判断器47にて各検出時刻と発信時刻との伝播時間
差を求め、理論値と異なっていればその検出器を異常と
判断し、又、理論値と同一であればその検出器を正常と
判断する。
【0058】上記のように構成された実施例11の異常
検出装置は、両検出器33、34の異常を伝播時間差に
より検出するようにしたので、装置の自己点検が可能と
なり、信頼性の高い異常検出装置を得ることができる。
又、信号発生器46の時計は両検出器33、34の時計
と同様に時刻の校正を行っているので、より一層信頼性
は向上している。
【0059】実施例12.図9はこの発明の実施例12
における異常検出装置の構成を示す構成図である。図に
おいて、Bは例えばA社製機器およびB社製機器などの
境界となる境界部で、電気機器48に異常が発生した場
合、この境界部のいずれの側で異常が発生したかを確実
に判別する必要がある。49、50はこの境界部Bにて
区別された第1および第2の区分、51、52は境界部
Bを挟んで両区分49、50に配設され、電気機器50
の異常信号を検出する第1および第2のセンサ、53は
これら両センサ51、52と接続された判断器である。
【0060】次いで上記のように構成された実施例12
の異常検出装置の動作について説明する。まず、電気機
器に異常が発生すると、両センサ51、52にてそれぞ
れこの異常信号を検出する。そして、判断器53にて両
センサ51、52のうち異常信号が早く検出されたセン
サが配設された区分側に異常発生部位が存在していると
判断する。
【0061】このようにすれば、実施例12の異常検出
装置は電気機器の異常の有無を判断するのを容易に且つ
確実に行うことができ、大規模な電気機器でも精度よく
異常発生部位を標定することができる。
【0062】実施例13.図10はこの発明の実施例1
3における異常検出装置の構成を示す構成図である。図
において、上記実施例3と同様の部分は同一符号を付し
て説明を省略する。54、55、56は容器30のハン
ドホール39にそれぞれ設置され、容器30の異常信号
を課電部38の対地電位を容量分圧で検出する分圧電極
57の異なる位置から検出信号を複数取り出し複数の検
出信号の時間差から伝播方向信号を検出する第1ないし
第3の伝播方向検出器、58はこれら各伝播方向検出器
54、55、56と接続された判断器である。
【0063】次いで上記のように構成された実施例13
の異常検出装置の動作について説明する。まず、容器3
0のC点にて異常が発生したとする。この際、第1およ
び第2の伝播方向検出器54、55は図面上右から左へ
異常信号の伝播方向を検出し、第3の伝播方向検出器5
6では図面上左から右へ異常信号の伝播方向を検出す
る。そして、判別器58にて各伝播方向検出器54、5
5、56の伝播方向より、伝播方向が図面上右から左と
左から右との間、すなわち第2および第3の伝播方向検
出器55、56の間に異常発生部位が存在していると判
断する。
【0064】上記のように構成された実施例13の異常
検出装置によれば、異常信号の伝播方向により容易に異
常発生部位を標定することができ、大規模な電気機器で
も精度よく行うことができる。
【0065】実施例14.図11はこの発明の実施例1
4における異常検出装置のセンサにて検出された異常信
号を高速フーリエ変換した図である。図にもとづいて実
施例14について説明する。まず、電気機器の異なる位
置に電気機器の異常信号を検出する複数のセンサの信号
を高速フーリエ変換すると図11に示すように曲線5
9、60が得られたとする。そして、判断器にてこの曲
線59、60のピーク値P1、P2の周波数f1、f2のう
ち最も高周波数側にあるものを求める。この場合周波数
2が最も高周波数側と判断され、この周波数f2の曲線
60を有するセンサの近傍に異常発生部位が存在すると
判断する。
【0066】上記のように構成された実施例14の異常
検出装置は、電気機器が例えば部分放電などを起こした
場合、この部分放電による異常信号が電気機器の例えば
絶縁スペーサの容量性等により、特に高周波成分が著し
くなまるという現象を利用しており、確実に異常発生部
位を標定することができる。
【0067】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1によ
れば、電気機器の異なる位置に複数設置され電気機器の
異常信号を検出する複数のセンサと、各センサにそれぞ
れ接続され時計を備えセンサの異常信号から電気機器の
異常検出時刻を判別し当該検出時刻信号を検出する複数
の検出器と、各検出器の各検出時刻信号から電気機器の
異常発生部位を標定する位置標定器とを備えるようにし
たので、伝播時間差を求めるのに必要な時刻同期を各検
出器の時計にて取ることができるので、大規模な電気機
器の異常発生部位の標定も精度よく検出することが可能
な異常検出装置を得る。
【0068】又、この発明の請求項2によれば、請求項
1において、各検出器の間の距離よりも充分離れた位置
に標準時刻信号を発信する標準時計を備え、標準時刻信
号を受信して各検出器の時計の時刻を校正する時刻校正
手段を備えるようにしたので、各検出器の時計が常に正
確に時刻を示すことができ、精度のよい異常発生部位を
標定することが可能な異常検出装置を得る。
【0069】又、この発明の請求項3によれば、請求項
1または請求項2において、センサを電気機器の課電部
の対地電位を容量分圧で検出する分圧電極にするように
したので、センサが高感度に異常信号を検出でき、高感
度な異常検出装置を得ることができる。
【0070】又、この発明の請求項4によれば、請求項
1ないし請求項3のいずれかにおいて、センサが外部か
らのノイズ遮蔽を行う密閉カバ内に配設されているよう
にしたので、センサのS/N比を向上させることがで
き、一層精度のよい異常発生部位を標定することが可能
な異常検出装置を得る。
【0071】又、この発明の請求項5によれば、請求項
1ないし請求項4のいずれかにおいて、検出器はセンサ
の異常信号があらかじめ設定されたしきい値に対応する
時を電気機器の異常検出時刻と判別し当該検出時刻信号
を検出するようにしたので、容易に異常検出時刻を判別
することができるので、装置自体を安価なもので構成す
ることが可能な異常検出装置を得る。
【0072】又、この発明の請求項6によれば、請求項
1ないし請求項4のいずれかにおいて、検出器はセンサ
の異常信号の信号処理を行い立ち上がり点を求めこの点
を電気機器の異常検出時刻と判別し当該検出時刻信号を
検出するようにしたので、より正確に異常検出時刻を判
別することができ、一層精度のよい異常発生部位を標定
することが可能な異常検出装置を得る。
【0073】又、この発明の請求項7によれば、請求項
1ないし請求項6のいずれかにおいて、検出器は、電気
機器の故障時に出力されるライン保護動作の信号を受信
し、この受信時刻からあらかじめ設定されている時間内
のセンサの異常信号から電気機器の異常検出時刻を判別
し当該検出時刻信号を検出するようにしたので、検出器
のS/N比を向上させることができ、一層精度のよい異
常検出装置を得る。
【0074】又、この発明の請求項8によれば、請求項
1ないし請求項4または請求項7のいずれかにおいて、
検出器はあらかじめ複数のしきい値を設定して各しきい
値に対応する各検出時刻を検出し、これらのうち最も早
い検出時刻を立ち上がり点としてこの点を電気機器の異
常検出時刻と判別し当該検出時刻を検出するようにした
ので、容易に検出器は立ち上がり点を検出することがで
き、安価で精度のよい異常検出装置を得る。
【0075】又、この発明の請求項9によれば、請求項
1ないし請求項8のいずれかにおいて、検出器は時計を
複数有し各時計の時刻を順次時刻校正手段にて校正する
ことにより、校正中の時計の他に異常検出時刻判別用の
時計を常に有しているようにしたので、1つ時計の時刻
が校正中であっても必ず他の時計にて異常検出時刻判別
を行うことができるため、常に電気機器の異常発生部位
を確実に検出することができる異常検出装置を得る。
【0076】又、この発明の請求項10によれば、請求
項2ないし請求項9のいずれかにおいて、時刻校正手段
にて時刻が校正される模擬時計を備えて電気機器に異常
信号と区別可能な模擬信号を印加することができる信号
発生器と、各検出器の模擬信号の各検出時刻信号と信号
発生器の模擬信号の発信時刻信号とにより各検出器の異
常の有無を判断する判断器とを備えるようにしたので、
装置の自己点検を行うことができる信頼性の高い異常検
出装置を得る。
【0077】又、この発明の請求項11によれば、電気
機器の所望の位置を境界として第1および第2の区分に
わけて、境界部を挟んで両区分に配設され電気機器の異
常信号を検出する第1および第2のセンサと、両センサ
の両異常信号のうち早く検出されたセンサが配設された
区分側に異常発生部位が存在していると判断する判断器
とを備えるようにしたので、容易にかつ確実にいずれの
区分に異常発生部位が存在するかを判断できる信頼性の
高い異常検出装置を得る。
【0078】又、この発明の請求項12によれば、電気
機器の異なる位置に複数設置され、電気機器の異常信号
を電気機器の課電部の対地電位を容量分圧で検出する分
圧電極の異なる位置から検出信号を複数取り出し複数の
検出信号の時間差から伝播方向信号を検出する複数の伝
播方向検出器と、各伝播方向検出器の各伝播方向信号か
ら電気機器の異常発生部位が各伝播方向検出器のいずれ
の間に存在しているかを判断する判断器とを備えるよう
にしたので、異常信号の伝播方向により容易に異常発生
部位を標定することができる異常検出装置を得る。
【0079】又、この発明の請求項13によれば、電気
機器の異なる位置に複数設置され電気機器の異常信号を
検出する複数のセンサと、各センサの各異常信号を高速
フーリエ変換により各パワースペクトル密度分布を求
め、各パワースペクトル密度分布の各ピーク値のうち最
も高周波側にあるセンサの近傍に電気機器の異常発生部
位が存在していると判断する判断器とを備えるようにし
たので、異常信号の高速フーリエ変換により容易に異常
発生部位を標定することができる異常検出装置を得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1における異常検出装置の
構成を示す構成図である。
【図2】 この発明の実施例3における異常検出装置の
センサの細部を示す構成図である。
【図3】 この発明の実施例4における異常検出装置の
センサの取付部を示す構成図である。
【図4】 この発明の実施例5における異常検出装置の
検出器の異常検出時刻の判別方法を説明するための図で
ある。
【図5】 この発明の実施例6における異常検出装置の
検出器の異常検出時刻の判別方法を説明するための図で
ある。
【図6】 この発明の実施例7における異常検出装置の
検出器の異常検出時刻の判別方法を説明するための図で
ある。
【図7】 この発明の実施例8における異常検出装置の
検出器の異常検出時刻の判別方法を説明するための図で
ある。
【図8】 この発明の実施例11における異常検出装置
の構成を示す構成図である。
【図9】 この発明の実施例12における異常検出装置
の構成を示す構成図である。
【図10】 この発明の実施例13における異常検出装
置の構成を示す構成図である。
【図11】 この発明の実施例14における異常検出装
置の異常検出部位の判別方法を説明するための図であ
る。
【図12】 従来の異常検出装置の構成を示す構成図で
ある。
【図13】 図12における異常検出装置の動作を示す
フロー図である。
【符号の説明】
30 容器、31,51 第1のセンサ、32,52
第2のセンサ、33 第1の検出器、34 第2の検出
器、35 位置標定器、36 GIS用衛星、37 時
刻信号、38 課電部、39 ハンドホール、40 地
面、41,57 分圧電極、42 非接触センサ、45
密閉カバ、46 信号発生器、47 判断器、48
電気機器、49 第1の区分、50 第2の区分、53
判断器、54 第1の伝播方向検出器、55 第2の
伝播方向検出器、56 第3の伝播方向検出器、58
判断器。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気機器の異なる位置に複数設置され上
    記電気機器の異常信号を検出する複数のセンサと、上記
    各センサにそれぞれ接続され時計を備え上記センサの上
    記異常信号から上記電気機器の異常検出時刻を判別し当
    該検出時刻信号を検出する複数の検出器と、上記各検出
    器の上記各検出時刻信号から上記電気機器の異常発生部
    位を標定する位置標定器とを備えるようにしたことを特
    徴とする異常検出装置。
  2. 【請求項2】 各検出器の間の距離よりも充分離れた位
    置に標準時刻信号を発信する標準時計を備え、上記標準
    時刻信号を受信して上記各検出器の時計の時刻を校正す
    る時刻校正手段を備えたことを特徴とする請求項1記載
    の異常検出装置。
  3. 【請求項3】 センサが電気機器の課電部の対地電位を
    容量分圧で検出する分圧電極としたことを特徴とする請
    求項1または請求項2記載の異常検出装置。
  4. 【請求項4】 センサが外部からのノイズ遮蔽を行う密
    閉カバ内に配設されていることを特徴とする請求項1な
    いし請求項3のいずれかに記載の異常検出装置。
  5. 【請求項5】 検出器はセンサの異常信号があらかじめ
    設定されたしきい値に対応する時を電気機器の異常検出
    時刻と判別し当該検出時刻信号を検出することを特徴と
    する請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の異常検
    出装置。
  6. 【請求項6】 検出器はセンサの異常信号の信号処理を
    行い立ち上がり点を求めこの点を電気機器の異常検出時
    刻と判別し当該検出時刻信号を検出することを特徴とす
    る請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の異常検出
    装置。
  7. 【請求項7】 検出器は、電気機器の故障時に出力され
    るライン保護動作の信号を受信し、この受信時刻からあ
    らかじめ設定されている時間内のセンサの異常信号から
    上記電気機器の異常検出時刻を判別し当該検出時刻信号
    を検出するようにしたことを特徴とする請求項1ないし
    請求項6のいずれかに記載の異常検出装置。
  8. 【請求項8】 検出器はあらかじめ複数のしきい値を設
    定して上記各しきい値に対応する各検出時刻を検出し、
    これらのうち最も早い検出時刻を立ち上がり点としてこ
    の点を電気機器の異常検出時刻と判別し当該検出時刻を
    検出するようにしたことを特徴とする請求項1ないし請
    求項4または請求項7のいずれかに記載の異常検出装
    置。
  9. 【請求項9】 検出器は時計を複数有し上記各時計の時
    刻を順次時刻校正手段にて校正することにより、校正中
    の上記時計の他に異常検出時刻判別用の上記時計を常に
    有していることを特徴とする請求項1ないし請求項8の
    いずれかに記載の異常検出装置。
  10. 【請求項10】 時刻校正手段にて時刻が校正される模
    擬時計を備えて電気機器に異常信号と区別可能な模擬信
    号を印加することができる信号発生器と、各検出器の上
    記模擬信号の各検出時刻信号と上記信号発生器の上記模
    擬信号の発信時刻信号とにより上記各検出器の異常の有
    無を判断する判断器とを備えたことを特徴とする請求項
    2ないし請求項9のいずれかに記載の異常検出装置。
  11. 【請求項11】 電気機器の所望の位置を境界として第
    1および第2の区分にわけて、上記境界部を挟んで上記
    両区分に配設され上記電気機器の異常信号を検出する第
    1および第2のセンサと、上記両センサの上記両異常信
    号のうち早く検出されたセンサが配設された区分側に異
    常発生部位が存在していると判断する判断器とを備えた
    ことを特徴とする異常検出装置。
  12. 【請求項12】 電気機器の異なる位置に複数設置さ
    れ、上記電気機器の異常信号を上記電気機器の課電部の
    対地電位を容量分圧で検出する分圧電極の異なる位置か
    ら検出信号を複数取り出し上記複数の検出信号の時間差
    から伝播方向信号を検出する複数の伝播方向検出器と、
    上記各伝播方向検出器の上記各伝播方向信号から上記電
    気機器の異常発生部位が上記各伝播方向検出器のいずれ
    の間に存在しているかを判断する判断器とを備えたこと
    を特徴とする異常検出装置。
  13. 【請求項13】 電気機器の異なる位置に複数設置され
    上記電気機器の異常信号を検出する複数のセンサと、上
    記各センサの上記各異常信号を高速フーリエ変換により
    各パワースペクトル密度分布を求め、上記各パワースペ
    クトル密度分布の各ピーク値のうち最も高周波側にある
    上記センサの近傍に上記電気機器の異常発生部位が存在
    していると判断する判断器とを備えるようにしたことを
    特徴とする異常検出装置。
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