JPH08294692A - 人工の高圧放電利用による飲料水の製造方法およびその装置 - Google Patents
人工の高圧放電利用による飲料水の製造方法およびその装置Info
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- JPH08294692A JPH08294692A JP13982595A JP13982595A JPH08294692A JP H08294692 A JPH08294692 A JP H08294692A JP 13982595 A JP13982595 A JP 13982595A JP 13982595 A JP13982595 A JP 13982595A JP H08294692 A JPH08294692 A JP H08294692A
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- discharge
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Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【目的】 人工の高圧放電による集塵作用と電気分解と
により，清澄な水を製造する方法およびその装置の提
供。 【構成】 水槽１内に集塵板２と放電極５とを対向して
設置し，高電圧を印加して放電させ，水槽内の水に混在
している塵等の不純物を集塵板に吸着させるとともに，
放電により水槽内の水を電気分解して貯水タンク，送水
管等の鉄さびによる酸化を還元し清澄な水にすることを
特徴とする。さらに該電気分解後の水を濾過し，熱処理
することを特徴とする飲料水の製造方法および水槽内の
側壁付近に金属製の網状に構成した集塵板を設置すると
ともに，水槽内の中央部に，放電極を設置し，該集塵板
と放電極との間に高電圧発生装置８を接続してなる高圧
放電利用による飲料水の製造装置。
により，清澄な水を製造する方法およびその装置の提
供。 【構成】 水槽１内に集塵板２と放電極５とを対向して
設置し，高電圧を印加して放電させ，水槽内の水に混在
している塵等の不純物を集塵板に吸着させるとともに，
放電により水槽内の水を電気分解して貯水タンク，送水
管等の鉄さびによる酸化を還元し清澄な水にすることを
特徴とする。さらに該電気分解後の水を濾過し，熱処理
することを特徴とする飲料水の製造方法および水槽内の
側壁付近に金属製の網状に構成した集塵板を設置すると
ともに，水槽内の中央部に，放電極を設置し，該集塵板
と放電極との間に高電圧発生装置８を接続してなる高圧
放電利用による飲料水の製造装置。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は，人工の高圧放電による
集塵作用と電気分解とにより，清澄な水を製造する方法
およびその装置に関するものである。
集塵作用と電気分解とにより，清澄な水を製造する方法
およびその装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】現在，自治体等において実施されている
水道水の浄水方法は，河川，湖等から取水して，沈砂池
において，砂を沈殿させた後，硫酸アルミニウム等の薬
品を添加して濁りの固まりを形成させ，さらに濾過工程
において，小さな濁りや細菌を除去した後，塩素を加え
て消毒殺菌している。
水道水の浄水方法は，河川，湖等から取水して，沈砂池
において，砂を沈殿させた後，硫酸アルミニウム等の薬
品を添加して濁りの固まりを形成させ，さらに濾過工程
において，小さな濁りや細菌を除去した後，塩素を加え
て消毒殺菌している。
【０００３】しかしながら，年々悪化する自然環境の汚
染により，水の成分中に，健康の維持に好ましくない物
質が混入しているのではないかと危惧されている。ま
た，上記のように浄水された水道水も，該水に残留する
消毒用塩素に加えて，その後，末端の蛇口に至る迄に通
過する水道管や貯水タンクから発生する鉄さびその他の
介在物等が人間の体内に入ることにより，体内の活性酸
素を異常に発生させ，さらには，食料に残留する農薬そ
の他人体に好ましくない化学物質が体内に侵入すること
と相まって，健康に悪影響を及ぼすことが論議されてい
る。
染により，水の成分中に，健康の維持に好ましくない物
質が混入しているのではないかと危惧されている。ま
た，上記のように浄水された水道水も，該水に残留する
消毒用塩素に加えて，その後，末端の蛇口に至る迄に通
過する水道管や貯水タンクから発生する鉄さびその他の
介在物等が人間の体内に入ることにより，体内の活性酸
素を異常に発生させ，さらには，食料に残留する農薬そ
の他人体に好ましくない化学物質が体内に侵入すること
と相まって，健康に悪影響を及ぼすことが論議されてい
る。
【０００４】また，上記のように浄化された水道水も，
濁度，色度，臭い等も許容限度内にあるとは言え，可能
な限りその値を低くすることが望ましい。
濁度，色度，臭い等も許容限度内にあるとは言え，可能
な限りその値を低くすることが望ましい。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】そこで，上記のような
原因に基づく濁度，色度，臭い，過剰の鉄分等を除去し
て清澄な水を得ようとする手段が種々開発されている
が，除去しようとする対象が多岐にわたるため，これら
の対象全てに対して必ずしも有効とは言い得ないのが現
状である。
原因に基づく濁度，色度，臭い，過剰の鉄分等を除去し
て清澄な水を得ようとする手段が種々開発されている
が，除去しようとする対象が多岐にわたるため，これら
の対象全てに対して必ずしも有効とは言い得ないのが現
状である。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は，上記のような
問題の解決を図ったもので，水槽内に集塵板と放電極と
を対向して設置し，該集塵板と放電極との間に高電圧を
印加して放電させ，水槽内の水に混在している塵等の不
純物を集塵板に吸着させるとともに，放電により水槽内
の水を電気分解して貯水タンク，送水管等の鉄さびによ
る酸化を還元して清澄な水にすることを特徴とする人工
の高圧放電利用による飲料水の製造方法，さらに該電気
分解後の水を濾過し，熱処理することを特徴とする飲料
水の製造方法および水槽内の側壁付近に金属製の網状に
構成した集塵板を設置するとともに，水槽内の中央部
に，放電極を設置し，該集塵板と放電極との間に高電圧
発生装置を接続してなる人工の高圧放電利用による飲料
水の製造装置を特徴とするものである。
問題の解決を図ったもので，水槽内に集塵板と放電極と
を対向して設置し，該集塵板と放電極との間に高電圧を
印加して放電させ，水槽内の水に混在している塵等の不
純物を集塵板に吸着させるとともに，放電により水槽内
の水を電気分解して貯水タンク，送水管等の鉄さびによ
る酸化を還元して清澄な水にすることを特徴とする人工
の高圧放電利用による飲料水の製造方法，さらに該電気
分解後の水を濾過し，熱処理することを特徴とする飲料
水の製造方法および水槽内の側壁付近に金属製の網状に
構成した集塵板を設置するとともに，水槽内の中央部
に，放電極を設置し，該集塵板と放電極との間に高電圧
発生装置を接続してなる人工の高圧放電利用による飲料
水の製造装置を特徴とするものである。
【０００７】
【作用】以下，図面により本発明の要旨を説明する。図
１は本発明の構成を示す説明図，図２は本発明に使用す
る集塵板の正面図，図３は本発明に使用する放電極の正
面図，図４は本発明装置の平面図，図５は集塵板の取付
け状態を示す正面図，図６は放電極の取付け状態を示す
正面図である。
１は本発明の構成を示す説明図，図２は本発明に使用す
る集塵板の正面図，図３は本発明に使用する放電極の正
面図，図４は本発明装置の平面図，図５は集塵板の取付
け状態を示す正面図，図６は放電極の取付け状態を示す
正面図である。
【０００８】図において，１は水槽，２は該水槽１内の
側壁付近に設置した集塵板で，上下に黄銅製の支持棒３
を設け，該支持棒３，３間にステンレス鋼製の網４を張
設してある。５は水槽１の中央部に設置した放電極で上
下に黄銅製の支持棒６を設け，該支持棒６，６間に放電
線７を架設してある。８は高電圧発生装置で，９は電
源，１０は電圧計，１１は電流計である。また１２は集
塵板２を水槽１内に位置させるために該水槽１の上に架
設した支持体，１３は該支持体１２および放電極５とを
保持する保持体で，アクリル板等の透明な材料で構成す
ることが装置の死角を無くす意味から好ましい。１４は
水槽１に充満した水，１５は集塵板２を水槽１に吊下げ
る吊下体である。
側壁付近に設置した集塵板で，上下に黄銅製の支持棒３
を設け，該支持棒３，３間にステンレス鋼製の網４を張
設してある。５は水槽１の中央部に設置した放電極で上
下に黄銅製の支持棒６を設け，該支持棒６，６間に放電
線７を架設してある。８は高電圧発生装置で，９は電
源，１０は電圧計，１１は電流計である。また１２は集
塵板２を水槽１内に位置させるために該水槽１の上に架
設した支持体，１３は該支持体１２および放電極５とを
保持する保持体で，アクリル板等の透明な材料で構成す
ることが装置の死角を無くす意味から好ましい。１４は
水槽１に充満した水，１５は集塵板２を水槽１に吊下げ
る吊下体である。
【０００９】本発明を使用するには，前記のように水槽
１に集塵板２と放電極５とを配置して高電圧発生装置８
と接続し，処理しようとする水１４を充満する。そこで
高電圧発生装置８に高電圧を発生させると，該高電圧は
集塵板２と放電極５間に印加され放電する。その結果，
水槽１内の水に混在している鉄さび，塵等の浮遊物は集
塵板２に吸着される。一方，該高電圧の放電により，水
は電気分解されてｐＨ値が弱アルカリ性に調整される。
１に集塵板２と放電極５とを配置して高電圧発生装置８
と接続し，処理しようとする水１４を充満する。そこで
高電圧発生装置８に高電圧を発生させると，該高電圧は
集塵板２と放電極５間に印加され放電する。その結果，
水槽１内の水に混在している鉄さび，塵等の浮遊物は集
塵板２に吸着される。一方，該高電圧の放電により，水
は電気分解されてｐＨ値が弱アルカリ性に調整される。
【００１０】さらに，上記の清浄作用が実施された水１
４を濾過し，熱処理装置（図示せず）に送り７２℃程度
の温度で熱処理すると，酸化されにくい良質の水を製造
することができる。
４を濾過し，熱処理装置（図示せず）に送り７２℃程度
の温度で熱処理すると，酸化されにくい良質の水を製造
することができる。
【００１１】
【実施例】つぎに，本発明の実施例を示す。横９５ｃ
ｍ，縦５０ｃｍ，高さ５０ｃｍの直方体の水槽を作り，
その内部の両側壁付近に，黄銅からなり，上部の支持棒
３（長さ８０ｃｍ，太さ５ｍｍ）と下部の支持棒３（長
さ８０ｍｍ，太さ１５ｍｍ）との間にステンレス鋼製の
網（８０ｃｍ×４０ｃｍ，網目の間隔１．５ｍｍ）を張
付けた集塵板２を設置した。また水槽の中央部に，黄銅
からなり，上部の支持棒６（長さ８０ｃｍ，太さ５ｍｍ
×４０ｃｍ，網目の間隔１．５ｍｍ）と下部の支持棒６
（長さ８０ｃｍ，太さ１５ｍｍ）との間に太さ０．６ｍ
ｍ，長さ５０ｃｍの針金を１０ｃｍ間隔で巻付けた放電
極を設置した。なお，集塵板と放電極との距離は１６ｃ
ｍである。
ｍ，縦５０ｃｍ，高さ５０ｃｍの直方体の水槽を作り，
その内部の両側壁付近に，黄銅からなり，上部の支持棒
３（長さ８０ｃｍ，太さ５ｍｍ）と下部の支持棒３（長
さ８０ｍｍ，太さ１５ｍｍ）との間にステンレス鋼製の
網（８０ｃｍ×４０ｃｍ，網目の間隔１．５ｍｍ）を張
付けた集塵板２を設置した。また水槽の中央部に，黄銅
からなり，上部の支持棒６（長さ８０ｃｍ，太さ５ｍｍ
×４０ｃｍ，網目の間隔１．５ｍｍ）と下部の支持棒６
（長さ８０ｃｍ，太さ１５ｍｍ）との間に太さ０．６ｍ
ｍ，長さ５０ｃｍの針金を１０ｃｍ間隔で巻付けた放電
極を設置した。なお，集塵板と放電極との距離は１６ｃ
ｍである。
【００１２】そこで，水槽内に，下記に示す組成の水道
水を充満し，高電圧発生装置により高電圧波高値２４万
Ｖ（１．２／５０μｓ）の標準電圧波を発生させ，集塵
板と放電極間に印加して放電させた。その結果をつぎに
示す。 （神奈川県藤沢保健所の水質検査結果による） 以上の結果から明らかなように，本発明を適用した後の
水の組成は著しく改善されていることがわかる。
水を充満し，高電圧発生装置により高電圧波高値２４万
Ｖ（１．２／５０μｓ）の標準電圧波を発生させ，集塵
板と放電極間に印加して放電させた。その結果をつぎに
示す。 （神奈川県藤沢保健所の水質検査結果による） 以上の結果から明らかなように，本発明を適用した後の
水の組成は著しく改善されていることがわかる。
【００１３】
【発明の効果】以上説明したように，本発明により処理
された水は，不純物が極めて少なく，鉄分，色度，濁度
等の水質が著しく改善され，しかもｐＨ値が弱アルカリ
性に調整され，酸化され難い良質の水が得られるので，
飲料水として健康上極めて有効である。
された水は，不純物が極めて少なく，鉄分，色度，濁度
等の水質が著しく改善され，しかもｐＨ値が弱アルカリ
性に調整され，酸化され難い良質の水が得られるので，
飲料水として健康上極めて有効である。
【図１】本発明の構成を示す説明図。
【図２】本発明に使用する集塵板の正面図。
【図３】本発明に使用する放電極の正面図。
【図４】本発明装置の平面図。
【図５】集塵板の取付け状態を示す正面図。
【図６】放電極の取付け状態を示す正面図。
１ 水槽 ２ 集塵板 ３ 支持棒 ４ 網 ５ 放電極 ６ 支持棒 ７ 放電線 ８ 高電圧発生装置 ９ 電源 １０ 電圧計 １１ 電流計 １２ 支持体 １３ アクリル板 １４ 水 １５ 吊下体
Claims (3)
- 【請求項１】 水槽内に集塵板と放電極とを対向して設
置し，該集塵板と放電線との間に高電圧を印加して放電
させ，水槽内の水に混在している塵等の不純物を集塵板
に吸着させるとともに，放電により水槽内の水を電気分
解し，貯水タンク，送水管等の鉄さびによる酸化を還元
して清澄な水にすることを特徴とする人工の高圧放電利
用による飲料水の製造方法。 - 【請求項２】 電気分解後の水を濾過し，さらに熱処理
することを特徴とする請求項１記載の人工の高圧放電利
用による飲料水の製造方法。 - 【請求項３】 水槽内の側壁付近に金属製の網状に構成
した集塵板を設置するとともに，水槽内の中央部に，放
電極を設置し，該集塵板と放電極との間に高電圧発生装
置を接続してなる人工の高圧放電利用による飲料水の製
造装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13982595A JPH08294692A (ja) | 1995-04-27 | 1995-04-27 | 人工の高圧放電利用による飲料水の製造方法およびその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13982595A JPH08294692A (ja) | 1995-04-27 | 1995-04-27 | 人工の高圧放電利用による飲料水の製造方法およびその装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08294692A true JPH08294692A (ja) | 1996-11-12 |
Family
ID=15254359
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13982595A Pending JPH08294692A (ja) | 1995-04-27 | 1995-04-27 | 人工の高圧放電利用による飲料水の製造方法およびその装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08294692A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006247632A (ja) * | 2005-03-10 | 2006-09-21 | Ehime Univ | 液体処理装置および液体処理方法 |
| KR101141171B1 (ko) * | 2011-11-18 | 2012-05-03 | 주식회사 한국이온개발 | 고전압 수중 직접 전기분해방식의 악취제거 시스템 |
-
1995
- 1995-04-27 JP JP13982595A patent/JPH08294692A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006247632A (ja) * | 2005-03-10 | 2006-09-21 | Ehime Univ | 液体処理装置および液体処理方法 |
| KR101141171B1 (ko) * | 2011-11-18 | 2012-05-03 | 주식회사 한국이온개발 | 고전압 수중 직접 전기분해방식의 악취제거 시스템 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20011030 |