JPH08293854A - 波長多重による予備回線を有する光海底ケーブル装置およびその通信方法 - Google Patents

波長多重による予備回線を有する光海底ケーブル装置およびその通信方法

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JPH08293854A
JPH08293854A JP7123224A JP12322495A JPH08293854A JP H08293854 A JPH08293854 A JP H08293854A JP 7123224 A JP7123224 A JP 7123224A JP 12322495 A JP12322495 A JP 12322495A JP H08293854 A JPH08293854 A JP H08293854A
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optical
wavelength
submarine cable
optical signal
signal
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Application number
JP7123224A
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English (en)
Inventor
Tomohiro Otani
朋広 大谷
Koji Goto
光司 後藤
Toshio Kawasawa
俊夫 川澤
Haruo Abe
晴夫 安部
Masato Tanaka
正人 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KDDI Corp
Original Assignee
Kokusai Denshin Denwa KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 予備専用の光ファイバを敷設しなくても、光
ファイバの線路に障害が発生した時に、これをバックア
ップすることができるようにすることにある。 【構成】 光ファイバが正常な時には、ラインスイッチ
25、41のスイッチ25a、25b、41a、41b
は(a) 図のように接続されている。このため、システム
1、2の0系の端局架1a、11aから出力された信号
は、それぞれ光ファイバ31a、31cを通って、対応
する0系の端局架6a、16aに伝送される。(b) 図の
ように、光ファイバ31aに障害が発生して使用できな
くなったとすると、前記スイッチ25a、41aは図示
のように切換えられる。このため、システム1の0系の
端局架1aから出力された信号は3dBカプラ25dで
光ファイバ31cに合波され、光ファイバ31cを経て
0系の端局架6aに伝送される。光ファイバ31aに障
害が発生した場合は、(c) 図のようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は波長多重による予備回
線を有する光海底ケーブル装置およびその通信方法に関
し、特に光海底ケーブルに障害が発生しても、通信を継
続することができるようにした波長多重による予備回線
を有する光海底ケーブル装置およびその通信方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】外国との電話、画像、データ通信等のた
めに、所定の間隔で配置された光増幅中継器を有する海
底ケーブルが敷設されている。光海底ケーブルは深い海
底に敷設されているため、海底ケーブルに何らかの障害
が発生した場合、その障害箇所に直接行き、これを修理
するには日数を要する。そこで、従来は、例えば、現用
の一対ないしはそれ以上の光ファイバに対して、予備用
の一対の光ファイバを有する光海底ケーブルを敷設して
おき、現用の光ファイバに障害が起きて使用できなくな
った場合、予備用の光ファイバに切り換えて使用するこ
とができるようにしている。
【0003】図9は、従来の現用と予備の回線を有する
光海底ケーブル装置の一例を示すブロック図である。図
において、システム1は、0系、1系の光線路端局架
(LTU)1a、1b、ラインスイッチ(以下、ライン
SW)2、線路監視用の光信号処理回路(HLLB)
3、光海底ケーブル10、光ファイバ10a、10b、
10cおよび10d、線路監視用の光信号処理回路(H
LLB)4、ラインSW5および0系、1系の光線路端
局架(LTU)6a、6bから構成されている。ここ
に、前記光線路端局架(LTU)は、システム信号伝送
のための光送受信器である。システム2も、同様に、0
系、1系の光線路端局架(LTU)11a、11b、ラ
インSW12、線路監視用の光信号処理回路(HLL
B)13、光海底ケーブル10、光ファイバ10c、1
0d、線路監視用の光信号処理回路(HLLB)14、
ラインSW15および0系、1系の光線路端局架(LT
U)16a、16bから構成されている。以下、光線路
端局架(LTU)は、単に端局架と呼ぶことにする。
【0004】通常、前記システム1は現用として使用さ
れ、システム2は予備用として待機させられている。0
系、1系の端局架1a、1b、11a、11b等は冗長
構成とされており、前記ラインSW2、12は、それぞ
れ、0系の端局架1a、または11aが故障した時に、
1系の端局架1b、または11bに切換える働きをす
る。
【0005】現用のシステム1の動作について説明する
と、端局架1aから出力された信号は、ラインSW2、
光信号処理回路3を通って光ファイバ10aに入る。光
信号処理回路3は前記端局架1aから出力された信号の
一部をループバックし、LME(線路監視装置)に送る
(図示せず)。また、各中継器からのループバック信号
もあわせてLMEに送る働きをする。LMEが線路監視
の働きをする。光ファイバ10aを伝送された信号は、
相手側の光信号処理回路4、ラインSW5を経て、0系
の端局架6aに伝送される。これとは逆に、端局架6a
から出力された信号は、前記と逆の経路を辿って、端局
架1aに伝送される。
【0006】さて、現用の光ファイバ10a、10bの
いずれかに障害が発生すると、端局架1aと端局架6a
間の信号の送受はできなくなる。この時には、システム
1はシステム2に切換えられ、光ファイバ10cと10
dを用いて通信が行われる。この結果、通信サービスの
連続性を保つことができる。なお、システム1におい
て、0系の端局架1aが故障した場合には、1系の端局
架1bに切換えられて使用される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来は、前記のよう
に、現用の一対の光ファイバが正常に使用されている時
には、予備用の一対の光ファイバは待機状態になってお
り、設備利用の点では効果が良くないという問題があっ
た。また、現用として二対の光ファイバが利用されてい
る場合には、完全なバックアップ回線を確保するには、
同じ二対の予備用光ファイバを用意しなければならず、
さらに効率は悪くなる。また、現用二対に対して予備用
二対の光ファイバを設けることは、海底ケーブルや中継
器の大きさおよび価格の関係でも効率の低下が考えられ
る。
【0008】この発明の目的は、前記した従来技術の問
題点を除去し、予備専用の光ファイバを備えなくても、
光ファイバの線路に障害が発生した時に、これをバック
アップすることのできる予備系統を有する光海底ケーブ
ル装置およびその通信方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、少なくとも、2対の光ファイバを有す
る光海底ケーブルに対して、光信号を送信・受信する端
局において、常時は、第1の光信号と第2の光信号をそ
れぞれ2本の光ファイバに送信し、第3の光信号と第4
の光信号をそれぞれ他の2本の光ファイバより受信し、
第1の光信号を送信している光ファイバに障害が発生し
た時には、第1の光信号と第2の光信号を波長多重し
て、第2の光信号を送信していた光ファイバに送信する
ようにした点に第1の特徴がある。また、第2の特徴
は、前記第1の光信号を送信している光ファイバに障害
が発生した時に備えて予め、第1の光信号を第2の光信
号に波長多重して第2の光信号を送信している光ファイ
バに送信し、第2の光信号を第1の光信号に波長多重し
て第1の光信号を送信している光ファイバに送信するよ
うにした点にある。
【0010】また、本発明の第3の特徴は、一方の端局
から光海底ケーブルを介して他方の端局に信号を送信す
る光海底ケーブル装置であって、送信光信号を出力す
る、少なくとも、2システム用の第1、第2の端局架
と、前記海底ケーブルを介して送られてきた光信号を受
信する、少なくも、該2システム用の第3、第4の端局
架と、前記第1、第2の各端局架からの信号を対応する
光海底ケーブルに接続する光スイッチ機構と該光信号を
波長多重する機構とを備えた第1のラインスイッチと、
前記光海底ケーブルを経て送信されてきた信号を前記第
3、第4の端局架に接続する光スイッチ機構と波長分離
または信号分岐する機構とを備えた第2のラインスイッ
チとを具備した点に特徴がある。
【0011】
【作用】この発明の前記第1の特徴によれば、少なくと
も2システムの内の1システムの光ファイバに障害が発
生した時には、該障害を発生したシステムの端局架から
出力された光信号は第1のラインスイッチの波長多重機
構により障害のない光ファイバで正常のシステムの端局
架から出力された光信号と波長多重され、相手方の局の
第2のラインスイッチに伝送される。また、前記第2の
特徴によれば、第1の端局架から出力された光信号は第
1のラインスイッチの波長多重機構により第2の端局架
から出力された光信号に波長多重され、また第2の端局
架から出力された光信号は前記第1のラインスイッチの
波長多重機構により第1の端局架から出力された光信号
に波長多重されて、相手方の局の第2のラインスイッチ
に送信される。
【0012】このため、前記第1または第2の端局架に
接続された光ファイバの一方に障害が発生した場合に
も、通信を遮断することなく、これを続行することがで
きる。また、敷設されているシステムを、現用、予備用
と分けることなく、全て現用として利用し、しかも光フ
ァイバに障害が発生した場合には、これに対して予備回
線を設定することができるようになる。
【0013】
【実施例】以下に、図面を参照して、本発明を詳細に説
明する。図1、図2および図3は、本発明の一実施例の
システム構成を示すと共に、本発明の通信方法を説明す
るためのブロック図である。図1は国内の国際交換器と
関門局(陸揚局端局設備)の構成を示し、図3は外国の
国際交換器と関門局(陸揚局端局設備)の構成を示す。
また、図2は前記国内および外国の関門局を結ぶ海中機
材の概略構成を示す。なお、該海中機材は、海中に敷設
された光伝送のための機材を意味し、本実施例では、後
述の説明から明らかになるように、光海底ケーブルと光
増幅中継器とから構成されている。
【0014】図1において、21は国内の国際交換器、
例えばKDDの国際交換器である。22は国内伝送路の
さまざまな信号速度の伝送信号を多重したり分離したり
する多重分離装置(Mux/Demux )である。該多重分離装
置22は、国内伝送路のさまざまな信号速度の伝送信号
を、例えば156Mビット/秒の信号に多重したり、こ
れとは逆に156Mビット/秒の信号を国内伝送路のさ
まざまな信号速度の伝送信号に分離したりする。23は
網切替装置(NPE)であり、例えば156Mビット/
秒の信号を16多重し、2.5Gビット/秒の信号速度
にして送出する。また、ネットワークの監視も行う。
【0015】24a〜24dはトリビュタリスイッチ
(Tributary Switch) であり、網切替装置からの信号を
0系又は1系の端局架1a、1bのいずれの系に送るか
の選択を行う。端局架1a、1b、11aおよび11b
はシステム伝送のための送受信機であり、例えば、2.
5Gビット/秒の信号を2多重して、5Gビット/秒に
する。25、26は本発明の要部たるラインSWであ
る。このラインSW25は、2個の2×2光スイッチ2
5a、25bと、2個の3dBカプラ25c、25dと
から構成されている。ラインSW26も同構成である。
3、13は図9と同様の線路監視用の光信号処理回路
(HLLB)である。
【0016】図2の30は該光信号処理回路3、13お
よび4、14に接続される海中機材(Submarine Equipme
nt) であり、該海中機材30は、光海底ケーブル31
(光ファイバ31a〜31d)と、光増幅中継器32a
〜32cから構成されている。図2のx1 、x2 および
y1 、y2 は、それぞれ図1のx1 、x2 およびy1 、
y2 と、互いに接続される。また、図2のx3 、x4 お
よびy3 、y4 は、それぞれ図3のx3 、x4 およびy
3 、y4 と、互いに接続される。光海底ケーブルは2系
統のファイバ対から構成されており、1ファイバ対(3
1a、31b)で上り、下りの1サブシステムを構成し
ている。また、光増幅中継器32aは、光海底ケーブル
の信号減衰を補うための2ファイバ対分の4個の光増幅
器33a〜33dと、監視用に用いる2対の光信号回路
(図示されていない)から構成されている。光増幅中継
器32b、32cも同構成である。
【0017】光増幅器33a〜33dは、1台で見た場
合には、エルビウムドープファイバ増幅器の特性のた
め、図4(a) に示されているような2つのピークをもつ
波長依存増幅特性となる。一つのピークの波長は155
8.5nmであり、他のピークの波長は1530.0n
mである。しかしながら、光海底ケーブル、光海底中継
器の部品の波長依存性により、海中機材30からなるシ
ステム全体の利得特性は同図(b) のように、1558.
5nmにピークをもつようになる。
【0018】図3の4、14は線路監視用の光信号処理
回路(HLLB)、41、42は本発明の要部のライン
SW、6a、6b、16aおよび16bは端局架、42
a〜42dはトリビュタリスイッチ、43は網切替装
置、44は多重分離装置、45は外国の国際交換器であ
る。図3の構成は、図1の構成と同じであるので、詳細
な説明は省略する。なお、ラインSW41の3dBカプ
ラ41c、41dに変えて分波器を用いるようにしても
よい。
【0019】次に、本発明の第1実施例の動作を、図5
を参照して説明する。なお、図5には、国内の関門局か
ら外国の関門局に信号を送信する経路のみが示されてい
るが、信号を受信する経路も送信経路と同じであるの
で、説明を省略されている。光ファイバ31a、31c
の伝送路が正常の時には、ラインSW25の2×2光ス
イッチ25a、25b、およびラインSW41の2×2
光スイッチ41a、41bは図示されているように接続
される。すなわち、システム1および2の各0系の端局
架1a、11aと光ファイバ31a、31cとを接続
し、他方で、該光ファイバ31a、31cと0系の端局
架6a、16aとを接続する。そして、システム1の端
局架1aからは1558nmの波長の信号光を出力し、
システム2の端局11aからは1559nmの波長の信
号光を出力する。なお、この波長に限定されず、一方を
1558.5+λ1(nm) とし、他方を1558.5−λ
2(nm)(ただし、0.5≦λ1,λ2 ≦2.5、好ましく
は0.7≦λ1,λ2 ≦1.5)としてもよい。λ1 とλ
2 は同じ値でも異なる値でも良い。λ1 =λ2 とする
と、光ファイバ31a又は31cの伝送路のバックアッ
プ時にも、システム1と2で同品質の通信を行うことが
できる。
【0020】さて、図5(b) に示されているように、何
らかの理由により光ファイバ31aに障害が発生し、光
ファイバ31aが使用不能になったとすると、ラインS
W25の2×2光スイッチ25aと、ラインSW41の
2×2光スイッチ41aとを、図示されているように切
換える。すなわち、システム1の0系の端局架1aと3
dBカプラ25dとを接続し、0系の端局架6aと3d
Bカプラ41dとを接続する。この結果、システム1の
0系の端局架1aから出力された1558nmの波長の
信号光は、3dBカプラ25dにより光ファイバ31c
に合波され、光ファイバ31cに入る。光ファイバ31
c中を進んできた信号は、3dBカプラ41dに結合さ
れ、該3dBカプラ41dから2×2光スイッチ41a
を経て0系の端局架6aに届く。また、光ファイバ31
cに障害が発生した場合には、図5(c) のように接続さ
れる。
【0021】以上のように、本実施例によれば、システ
ム1と2を現用、予備用と分けて使用することなく、現
用として有効利用をしながら、一方の光海底ケーブルに
障害が発生した場合には、これに対して予備回線を波長
多重により設定する通信方法を採っているので、信頼性
を高め、かつ設備の利用効率を向上することができる。
なお、図5(b) のように接続した場合には、0系の端局
6aに1559nmの波長の信号光も入るが、適当なフ
ィルタによりこれを除去して、1558nmの波長の信
号光のみを取出すようにすればよい。
【0022】前記の実施例では、図6(a) に示されてい
るように、システム1に1558nmの波長の信号光を
用い、システム2に1559nmの波長の信号光を用い
たが、同図(b) のように、システム1には最適の155
8.5nmの信号光を用い、システム2にはたとえば特
性の劣化する1557nmあるいは1550nm等の信
号光を用いるようにしてもよい。図6(a) の場合には、
海底ケーブルの正常時は勿論のこと、バックアップ時に
も、システム1、2とも同じ品質の通信を行うことがで
きるというメリットがある。また、同図(b) の場合に
は、システム1は常に最良の品質の通信を行うことがで
きるというメリットがある。
【0023】次に、本発明の第2実施例を、図7を参照
して説明する。この実施例では、ラインSW25は2×
1光スイッチ25e、25fと、3dBカプラ25g〜
25iで構成されている。他の構成は、図5と同一であ
る。
【0024】光ファイバ31a、31cが正常である時
には、2×1光スイッチ25e、25fは、同図(a) に
示されているように接続される。システム1の0系の端
局架1aから出力された信号はスイッチ25e、光ファ
イバ31aおよびラインSW41の2×2光スイッチ4
1aを通って0系の端局架6aに伝えられる。また、シ
ステム2の0系の端局架11aから出力された信号はス
イッチ25f、光ファイバ31cおよびラインSW41
の2×2光スイッチ41bを通って0系の端局架16a
に伝えられる。
【0025】さて、光ファイバ31aに障害が発生して
使用不能になったとすると、ラインSW41の光スイッ
チ41aは同図(b) に示されているように接続される。
この結果、システム1の0系の端局架1aから出力され
た光信号は3dBカプラ25g、25j、光ファイバ3
1c、3dBカプラ41dおよび光スイッチ41aを経
て0系の端局架6aに伝送される。一方、光ファイバ3
1cに障害が発生した場合には、ラインSW41の光ス
イッチ41bは同図(c) のように、3dBカプラ41c
と接続する。したがって、システム2の端局架11aか
ら出力された光信号は、3dBカプラ25h、25i、
光ファイバ31a、3dBカプラ41cおよび光スイッ
チ41bを経て0系の端局架16aに伝送される。な
お、本実施例では、0系の端局架6a、16aは、シス
テム1、2の端局架1a、11aから出力された信号の
両方を受信することになるが、該端局架6a、16aに
は所定のフィルタが設けられており、必要な波長の光信
号のみが取出されることは明らかである。
【0026】以上のように、本実施例では、予め、シス
テム1の光信号をシステム2の光信号に波長多重してシ
ステム2の光信号を送信している光ファイバに送信し、
システム2の光信号をシステム1の光信号に波長多重し
てシステム1の光信号を送信している光ファイバに送信
する通信方法を採っているので、システム1又は2の光
ファイバに障害が発生しても、通信を遮断することなく
続行することができ、信頼性の高いシステムを提供する
ことができるようになる。
【0027】図8は本発明の第3実施例を示す。この実
施例は、本発明を3つのシステムに拡張したものであ
る。図において、ラインSW51は、2×2光スイッチ
51a〜51c、および3dBカプラ51d〜51fか
ら構成されている。また、ラインSW52は、2×2光
スイッチ52a〜52c、および3dBカプラ52d〜
52fから構成されている。
【0028】同図(a) は光ファイバ31a、31cおよ
び30eが正常な場合を示し、システム1〜3の0系の
端局架から出力された信号は、それぞれ光ファイバ31
a、31cおよび30eを経て対応する関門局の0系の
端局に到達する。一方、前記光ファイバ31a、31c
および30eのうちのいずれか1本が障害で使用できな
くなった場合には、他の2本でこれをバックアップする
ことができる。例えば、同図(b) に示されているよう
に、光ファイバ31aに障害が発生した場合には、前記
2×2光スイッチ51aおよび52aを図示のように切
換えることにより、システム1の0系の端局架から出力
された信号は、2×2光スイッチ51a、3dBカプラ
51f、光ファイバ30e、3dBカプラ52f、2×
2光スイッチ52aを経て、相手の端局架に伝送するこ
とができる。なお、本実施例は3システムの場合である
が、これに限定されるものでないことは明らかである。
また、前記第2実施例の構成を用いても、3システム以
上の障害バックアップ装置を作成することができること
は、当業者には明らかである。
【0029】また、前記第1〜3実施例においては、送
信側のファイバについてのみ述べたが、送信側のファイ
バの切換えに合せて問題のない受信側のファイバもバッ
クアップに切換えることが、光海底ケーブルシステムの
運用上の便宜のために実際上多いであろう。
【0030】
【発明の効果】この発明によれば、敷設されている光海
底ケーブルシステムの光ファイバ対を、現用、予備用と
分けることなく、全て現用として利用し、しかも光ファ
イバの伝送路に障害が発生した場合には、これに対して
バックアップをすることができる。このため、信頼性の
高いシステムを提供できると共に、システムの稼働率を
向上させることができ、費用対効果を大幅に向上させる
ことができる。
【0031】また、前記したように、敷設されている光
海底ケーブルシステムの光ファイバ対を、全て現用とし
て利用できるので、大きな伝送能力を有するシステムを
提供することができる。
【0032】また、端局架から出力する光信号の波長を
選択することにより、複数のシステムに対して、同品質
の通信を保証することができる。あるいは、一つのシス
テムの通信品質を最良のものとすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の一方の関門局の構成を示
すブロック図である。
【図2】 海中機材の構成例を示すブロック図である。
【図3】 本発明の一実施例の他方の関門局の構成を示
すブロック図である。
【図4】 光増幅器の利得特性とシステム全体の利得特
性とを示す図である。
【図5】 本発明の第1実施例の動作を説明するための
ブロック図である。
【図6】 使用する信号の波長例を示す図である。
【図7】 本発明の第2実施例の動作を説明するための
ブロック図である。
【図8】 本発明の第3実施例の動作を説明するための
ブロック図である。
【図9】 従来の予備と現用の回線を有する光海底ケー
ブル装置の一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1a、1b、11a、11b、6a、6b、16a、1
6b…光線路端局、25、41…ラインスイッチ、30
…海中機材、25a、25b、41a、41b…2×2
光スイッチ、25c、25d、41c、41d…3dB
カプラ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04B 10/08 (72)発明者 安部 晴夫 東京都新宿区西新宿2丁目3番2号 国際 電信電話株式会社内 (72)発明者 田中 正人 東京都新宿区西新宿2丁目3番2号 国際 電信電話株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、2対の光ファイバを有する
    光海底ケーブルに対して、光信号を送信・受信する端局
    において、 常時は、第1の光信号と該第1の光信号とは波長の異な
    る第2の光信号をそれぞれ2本の光ファイバに送信し、
    第3の光信号と該第3の光信号とは波長の異なる第4の
    光信号をそれぞれ他の2本の光ファイバより受信し、第
    1の光信号を送信している光ファイバに障害が発生した
    時には、第1の光信号と第2の光信号を波長多重して、
    第2の光信号を送信していた光ファイバに送信するよう
    にしたことを特徴とする波長多重による予備回線を有す
    る光海底ケーブル装置の通信方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の波長多重による予備回線
    を有する光海底ケーブル装置の通信方法において、 前記第1および第2の光信号の波長の一方を、最高の利
    得特性に対応する波長+λ(nm)とし、他方を、最高の利
    得特性に対応する波長−λ(nm)(ただし、0.5≦λ≦
    2.5)としたことを特徴とする波長多重による予備回
    線を有する光海底ケーブル装置の通信方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の波長多重による予備回線
    を有する光海底ケーブル装置の通信方法において、 前記第1および第2の光信号の波長の一方を、最高の利
    得特性に対応する波長とし、他方を該波長と異なる波長
    にしたことを特徴とする波長多重による予備回線を有す
    る光海底ケーブル装置の通信方法。
  4. 【請求項4】 少なくとも、2対の光ファイバを有する
    光海底ケーブルに対して、光信号を送信・受信する端局
    において、 第1の光信号と該第1の光信号とは波長の異なる第2の
    光信号をそれぞれ2本の光ファイバに送信し、第3の光
    信号と該第3の光信号とは波長の異なる第4の光信号を
    それぞれ他の2本の光ファイバより受信し、さらに、第
    1の光信号を送信している光ファイバに障害が発生した
    時に備えて予め、第1の光信号を第2の光信号に波長多
    重して第2の光信号を送信している光ファイバに送信
    し、第2の光信号を第1の光信号に波長多重して第1の
    光信号を送信している光ファイバに送信するようにした
    ことを特徴とする波長多重による予備回線を有する光海
    底ケーブル装置の通信方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の波長多重による予備回線
    を有する光海底ケーブル装置の通信方法において、 前記第1および第2の光信号の波長の一方を、最高の利
    得特性に対応する波長+λ(nm)とし、他方を、最高の利
    得特性に対応する波長−λ(nm)(ただし、0.5≦λ≦
    2.5)としたことを特徴とする波長多重による予備回
    線を有する光海底ケーブル装置の通信方法。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の波長多重による予備回線
    を有する光海底ケーブル装置の通信方法において、 前記第1および第2の光信号の波長の一方を、最高の利
    得特性に対応する波長とし、他方を該波長と異なる波長
    にしたことを特徴とする波長多重による予備回線を有す
    る光海底ケーブル装置の通信方法。
  7. 【請求項7】 一方の端局から光海底ケーブルを介して
    他方の端局に光信号を送信する光海底ケーブル装置であ
    って、 送信光信号を出力する、少なくとも、2システム用の第
    1、第2の端局架と、前記海底ケーブルを介して送られ
    てきた光信号を受信する、少なくも、該2システム用の
    第3、第4の端局架と、 前記第1、第2の各端局架からの信号を対応する光海底
    ケーブルに接続する光スイッチ機構と該光信号を波長多
    重する機構とを備えた第1のラインスイッチと、 前記
    光海底ケーブルを経て送信されてきた光信号を前記第
    3、第4の端局架に接続する光スイッチ機構と波長分離
    または信号分岐する機構とを備えた第2のラインスイッ
    チとを具備し、 前記少なくとも2システムの内の1システムの光海底ケ
    ーブルに障害が発生した時には、該障害を発生したシス
    テムの端局架から出力された光信号を、前記第1のライ
    ンスイッチの波長多重機構を用いて、正常な光海底ケー
    ブルに波長多重して送信するようにしたことを特徴とす
    る波長多重による予備回線を有する光海底ケーブル装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の波長多重による予備回線
    を有する光海底ケーブル装置において、 前記第1のラインスイッチの光スイッチ機構は2×2光
    スイッチであり、前記光信号を波長多重する機構は他方
    の端局架からの光信号と一方の端局架からの光信号を波
    長多重する3dBカプラであることを特徴とする波長多
    重による予備回線を有する光海底ケーブル装置。
  9. 【請求項9】 請求項7記載の波長多重による予備回線
    を有する光海底ケーブル装置において、 前記第1のラインスイッチの光スイッチ機構は2×1光
    スイッチであり、前記信号を波長多重する機構は他方の
    端局架からの光信号と一方の端局架からの光信号を、お
    よび一方の端局架からの光信号と他方の端局架からの光
    信号を波長多重する3dBカプラであることを特徴とす
    る波長多重による予備回線を有する光海底ケーブル装
    置。
  10. 【請求項10】 請求項7記載の波長多重による予備回
    線を有する光海底ケーブル装置において、 前記第1および第2の端局架から出力される光信号の波
    長の一方を、最高の利得特性に対応する波長+λ(nm)と
    し、他方を、最高の利得特性に対応する波長−λ(nm)
    (ただし、0.5≦λ≦2.5)としたことを特徴とす
    る波長多重による予備回線を有する光海底ケーブル装
    置。
  11. 【請求項11】 請求項7記載の波長多重による予備回
    線を有する光海底ケーブル装置において、 前記第1および第2の端局架から出力される光信号の波
    長の一方を、最高の利得特性に対応する波長とし、他方
    を該波長と異なる波長にしたことを特徴とする波長多重
    による予備回線を有する光海底ケーブル装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2000013347A1 (fr) * 1998-08-31 2000-03-09 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Commutateur optique
US6934434B1 (en) 2000-11-22 2005-08-23 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Circuit for switching optical paths

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