JPH08292922A - ネットワーク管理装置 - Google Patents

ネットワーク管理装置

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Publication number
JPH08292922A
JPH08292922A JP7097247A JP9724795A JPH08292922A JP H08292922 A JPH08292922 A JP H08292922A JP 7097247 A JP7097247 A JP 7097247A JP 9724795 A JP9724795 A JP 9724795A JP H08292922 A JPH08292922 A JP H08292922A
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JP
Japan
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attribute
error
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network management
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JP7097247A
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English (en)
Inventor
Kenjiro Miura
健次郎 三浦
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡易ネットワーク管理プロトコル(SNM
P)等を用いた管理装置において、管理属性の取得や設
定の際に要求パケットを最適化し、またエラーリカバリ
ーを行ってネットワークトラフィックを最小にする。 【構成】 管理コンピュータ(マネージャ)100の主
メモリ101に予めMIB定義を読み込み、各属性の応
答に必要なデータサイズ、MIBグループ等をプログラ
ム内部に記憶する。オペレータから複数属性の取得要求
等があった場合、CPU103はエージェントに出す要
求パケットが最小となるように、また同一グループの属
性を同一パケットにしてエージェントでのエラー発生率
が最小となるように最適化ルーチン102Aで最適化す
る。また、エラーリカバリールーチン102Bを用いて
データサイズが大きすぎる場合にはパケットを自動分割
し、それ以外のエラーは当該属性を削除して再送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は簡易ネットワーク管理プ
ロトコル(以下、SNMPという)またはそれに類する
管理プロトコルを用いたネットワーク管理装置、特にネ
ットワーク上の機器を管理する場合の通信の最適化処理
及びリカバリー処理に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータのネットワークの通信プロ
トコルとして、伝送制御プロトコル/インターネットプ
ロトコル(TCP/IP)がある。これはもともとアメ
リカの防衛高度研究企画庁(DARPA)により開発さ
れたものであるが、現在は国内でも、大学、産業界に広
く普及している。前記のようなインターネットワーク上
の機器等を管理するために、SNMPが考案され、イン
ターネットワーク上の機器を管理する際の通信プロトコ
ルとして普及し始めている(但し、SNMPはTCP/
IPのような伝送制御を行わないUDP/IPプロトコ
ルを基礎としている)。
【0003】ここで、インターネットワーク上の管理装
置は、前記のようなSNMPを基礎として一般に管理さ
れる機器(被管理装置)上で動作し被管理装置の管理情
報を収集・設定するSNMPエージェントプログラム
と、複数の被管理装置の情報をSNMPエージェント経
由で収集・設定して集中管理するネットワーク管理装置
(SNMPマネージャ)から構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ネットワーク管理装置(SNMPマネージャ)では、ネ
ットワーク管理のための通信がネットワークに及ぼす影
響について考慮しておらず、そのため管理用の通信が通
信全体に対してかなり大きな比率を占めてしまう不都合
が生じる場合があった。
【0005】また、従来のネットワーク管理装置では、
SNMPエージェントでエラーが発生した場合の対策を
特に施しておらず、複数の管理属性を収集する等の際に
不都合が生じる場合があった。
【0006】ネットワーク管理のための管理通信が増大
してしまう原因は、SNMP自体が本来的に抱えている
問題ではあるが、従来技術の問題点を明らかにするため
に具体的に説明する。
【0007】図12に示すように、オペレータが被管理
Aステーション1002の管理属性a1 、a2 、・・
・、an を管理ステーション1001から取得する場合
を想定する。この場合、管理ステーション1001上の
SNMPマネージャプログラムはオペレータからの要求
を図13のように各管理属性毎に各々別のプロトコルデ
ータユニット(以下、PDUという)に分割して SNMP−Get(a1 ) SNMP−Get(a2 ) ・・ SNMP−Get(m) の如く要求し、その応答を SNMP−Get−Result(a1 ) SNMP−Get−Result(a2 ) ・・ SNMP−Get−Result(m) のように受信し、それをプログラム内部でまとめて図1
4に示すように表示装置上に表示する方法が採用されて
いた。しかし、このような方法では、n個の管理属性を
取得するためにはn回の管理通信を実行する必要があ
り、管理通信量が増大してしまう問題が生じる。
【0008】また、管理通信量を削減するために、上記
方法とは別の方法として、オペレータからの要求を図1
5に示すように単純に一つのPDU SNMP−Get(a1 、a2 、・・、m) で要求し、その応答 SNMP−Get−Result(a1 、a2 、・・、
m) を受信して表示する方法も考えられる。しかし、このよ
うな方法では、管理属性の数が増大するとSNMPの下
位のプロトコルであるUDP等で決められているデータ
サイズの上限値をある時点で越えてしまい、被管理ステ
ーション側でエラー(Too−BIG:応答に要するデ
ータサイズが大きくなりすぎて応答できない)が発生し
まう問題が生じる。
【0009】さらに、複数の管理属性を取得(SNMP
−Get)する場合の問題として、SNMPでは被管理
装置(SNMPエージェント)がサポートしていない管
理属性を要求された場合は、最初にサポートしていない
管理属性を見つけた時点でその属性へのエラーインデッ
クスを付加してエラー(NO−SUCH−NAME)を
返すことができ、その場合サポートしている管理属性の
値を入れなくてもよいという規則なので、ユーザ等の負
担を減らすためにはマネージャプログラムはエラーとな
った原因の属性を除いて再送する等の処理を行う必要が
あるが、従来ではほとんど考慮されていなかった。
【0010】本発明は上記従来技術の有する課題に鑑み
なされたものであり、第1の目的は、SNMPでネット
ワークを管理する際に、管理装置側で管理用の通信を最
適化するように調整して通信業務の通信に影響を及ぼす
ことのない管理装置を提供することにある。
【0011】また、第2の目的は、管理通信でエラーが
発生した際にもそのリカバリーを自動化し、ユーザの負
担を軽減することが可能な管理装置を提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のネットワーク管理装置は、少なくとも前記
被管理装置が応答可能なデータサイズの最大値及び各管
理属性の応答に必要なデータサイズを記憶する記憶手段
と、複数の管理属性の属性取得要求や属性設定要求の際
に、前記記憶手段に記憶された情報を用いて管理通信を
最適化する処理手段を有することを特徴とする。
【0013】また、上記目的を達成するために、本発明
のネットワーク管理装置は、前記記憶手段が、さらに少
なくとも各管理属性のグループまたはアクセス権を記憶
することを特徴とする。
【0014】また、上記目的を達成するために、本発明
のネットワーク管理装置は、前記処理手段が、複数の管
理属性の属性取得要求や属性設定要求の際に、前記各管
理属性の応用に必要なデータサイズを順次加算して前記
データサイズの最大値と大小比較し、前記データサイズ
の最大値を越えた場合に複数の要求PDUを作成するこ
とを特徴とする。
【0015】また、上記目的を達成するために、本発明
のネットワーク管理装置は、前記処理手段が、複数の管
理属性の属性取得要求や属性設定要求の際に、少なくと
も同じ属性グループまたはアクセス権からなる要求PD
Uを生成することを特徴とする。
【0016】また、上記目的を達成するために、本発明
のネットワーク管理装置は、属性取得要求や属性設定要
求の際に管理通信のエラーを検出するエラー検出手段
と、前記エラーが発生した管理属性に対して所定のリカ
バリー処理を行い、再度属性取得要求や属性設定要求を
実行する処理手段を有することを特徴とする。
【0017】また、上記目的を達成するために、本発明
のネットワーク管理装置は、前記処理手段が、前記エラ
ーが発生した管理属性の前後でPDUを分割するリカバ
リー処理を行うことを特徴とする。
【0018】また、上記目的を達成するために、本発明
のネットワーク管理装置は、前記処理手段が、前記エラ
ーが発生した管理属性を削除するリカバリー処理を行う
ことを特徴とする。
【0019】
【作用】SNMPでは、管理装置側(マネージャ)と被
管理装置側(エージェント)で管理属性のデータ構造や
そのID等の合意をとるために、一般にSMI(RFC
1155、RFC1212等)という方法で管理属性の
データ構造やそのID、属性を定義する(管理情報ベー
ス:MIB定義)。本発明では、SMIまたはこれに類
する方法で記述された定義を予め管理装置が記憶してそ
れを解析し、これを用いて管理通信をマネージャ側で最
適化する。管理通信を行う際に、一回の属性読み出し要
求(SNMP−Get)または書き込み要求(SNMP
−SET)において最適な数だけ属性をまとめて被管理
装置(エージェント)に要求する場合を想定する。記憶
手段に記憶されたSMIを読み込むことで、マネージャ
はある管理属性の応答にエージェントが最大どのくらい
のサイズが必要かを予測できる。一方、上述したよう
に、あまりに多くの属性要求を一回の要求に入れるとエ
ージェントが応答に必要なデータサイズを越えてしまっ
てエラーが発生し、通信効率が低下する。
【0020】そこで、本発明では処理手段がエージェン
トが応答を返せると考えられる最大のPDUサイズにな
るまで管理属性値を入れてPDUを作成し、エージェン
トに対して要求することで管理通信を最適化することが
できる。
【0021】また、SNMPエージェントがサポートす
る管理属性(MIB)にはグループがあり、サポートは
グループ単位で行われることが多い。そこで、SNMP
−GetやSNMP−SETを行う際に、MIBのグル
ープ毎にまとめて要求を出した方が全体としてエラーの
生じる確率が低下する。そこで、処理手段がグループ毎
にPDUを作成することにより、管理通信量を減らすこ
とが可能となる。
【0022】また、SMIでは管理属性が書き込み可能
かどうかなどのアクセス権の定義もされており、この定
義を予め記憶手段に記憶して書き込み権、読み出し権の
同じ管理属性を同一の要求PDUにまとめることによ
り、エージェントでのエラー発生確率を低減することが
できる。
【0023】また、本発明では、エラーを検出した場合
に処理手段が自動的にリカバリー処理を実行するので、
ユーザの管理操作の負担が減少する。ここで、本発明の
リカバリー処理はエラーの種類に応じて以下のように行
われる。すなわち、要求または応答時にデータサイズが
大きすぎる(Too−Big)というエラーの場合は、
エラーインデックスが付加されている属性の前後でPD
Uを分割し、分割した2つのPDUについてそれぞれS
NMP−Get要求もしくはSNMP−SET要求を再
度出す。
【0024】一方、該当する属性値がないというエラー
(NO−SUCH−NAME)の場合は、SNMPエー
ジェントがサポートしていない属性値に参照ポインタを
付加してエラー応答するので、処理手段は当該エラーの
発生した属性値を削除する処理を行った後、残りの属性
値群について再度要求を出す。この処理は、エラーが発
生しなくなるまで、もしくは、要求属性値がなくなるま
で実行する。
【0025】なお、その他の一般的なエラー(GEN−
ERR:カテゴライズできないエラー)、SNMP−S
ETの場合に起こる設定しようとする値が適当でないと
いうエラー(BAD−VALUE)、読み込みのみの属
性値に値を設定しようとしたエラー(READ−ONL
Y)の場合も、当該属性値を削除する処理を行って再度
要求を出すリカバリー処理により対処できる。
【0026】
【実施例】以下、図面に基づき本発明の実施例について
説明する。
【0027】図1は本発明の管理通信最適化システム、
エラー処理システムを含み、管理ステーションとして用
いるコンピュータ100のハードウェア構成図である。
【0028】図1において、101は主メモリ、102
はこの主メモリ101に記憶させたネットワーク管理ソ
フトウェアで、最適化ルーチン102A、エラーリカバ
リールーチン102Bを有するとともに、図3に示すよ
うな定義ファイルデータの読み込み領域102C、及び
要求待ちキュー領域102Dを有する。104は前記主
メモリ101に記憶させたネットワークソフトウェア、
105は同オペレーティングシステム、106は前記主
メモリ101が接続されたシステムバスで、このシステ
ムバス106にはキーボード107、表示装置108、
ネットワークインターフェース109、ディスク装置1
10、及びプリンタ111が接続されている。また、1
12は前記ネットワークインターフェース109に接続
されたネットワーク、103は前記システムバスを経て
各構成要素を制御するCPUである。
【0029】<最適化処理>まず、この構成図の管理通
信最適化ルーチンの実施例について説明する。最適化ル
ーチンでは、図2に示すように通信を最適化するように
パケットを生成する処理(S21)とその送信処理(S
22)に大別される。例えば、図1のデイスク装置11
0に図3のような定義ファイルを格納し、各属性値に応
答する際のデータの最大値を予め定義しておく。なお、
図3において301はオブジェクト識別子であり、30
2はそのオブジェクトの大きさである。このファイルを
図1の最適化ルーチン102A及びエラーリカバリール
ーチン102Bの初期化時に読み込むことにより、各属
性の応答に必要なデータサイズを定義ファイルデータ読
み込み領域102Cに保持しておく。また、エージェン
トが処理可能なデータサイズの最大値をディスク装置1
10に格納された定義ファイル等から主メモリ101に
保持しておく。
【0030】処理可能データサイズが例えば512バイ
トの、ある被管理ステーションからその管理属性値(図
3に示すa1 、a2 、a3 、a4 )を取得したい場合
の、PDU作成手順を図4のフローチャートを用いて説
明する。
【0031】図4において、まずS41では、新しいP
DUの生成であるから、PDU−sizeは初期値(=
0)に設定される。次に、S42で一番目の管理属性a
1 の応答に必要なサイズ(この例の場合、図3より25
6バイト)を求め、求めたサイズ(att−size)
をS43でPDU−sizeに加え、PDU−size
を更新する。
【0032】次に、S44でPDU−sizeが対象と
なる被管理ステーションの処理可能データサイズ(最大
PDU−size:この場合512バイト)を越えてい
ないか否かを判断する。当然ながら最初のPDU−si
zeは最大PDU−size以下であるからS45に進
み、S45で要求PDUに一番目の管理属性a1 を追加
し、S46に進む。まだ、要求したい3種類の管理属性
(a2 、a3 、a4 )が残っているから、S46からS
42に戻り、以下同様にして2、3番目の管理属性a2
、a3 についてS42〜S46の処理を繰り返す。
【0033】そして、4番目の管理属性(a4 )につい
てのS42〜S43の処理において、PDU−size
は256+4+4+256=520バイトとなって最大
PDU−sizeを越えることになるから、S44にお
いてS48に移行し、それまでの要求PDU(1〜3番
目の管理属性までの分)を要求待ちキュー領域102D
に格納しS49へ進む。S49では、4番目の管理属性
a4 についての新しい要求PDUを生成するとともに、
PDU−sizeをatt−size(4番目の管理属
性のサイズ)に設定し、S46へ進む。この場合には、
さらに取得したい管理属性がないので、S49により生
成した要求PDUをS47で要求待ちキュー領域102
Dに格納し、要求PDUの作成を終了する。
【0034】このようにして要求待ちキュー領域102
Dに要求PDUが格納されると、図2のS22の処理、
すなわち要求待ちキュー領域102Dが空となるまでS
NMP要求を出して管理属性の収集あるいは設定を行
う。
【0035】なお、図4ではPDUサイズを最適化する
例を示したが、PDU作成の際に他にも属性のアクセス
権別にPDUを作成すると、さらに管理通信が最適化で
きる。すなわち、図5に示すような定義を読み込むこと
で、各属性が読み込み可能か、書き込み可能か等をプロ
グラム内部に記録する。ここで、図5における501は
MIBへのアクセス権である。そして、PDU生成時に
は、読み込み権まである属性と、書き込み権しかない属
性、アクセス自体が禁止されている属性を別々のPDU
に分けることで、全体としてのエラーの発生を抑えるこ
とができ、ひいては管理通信を減少させることができ
る。
【0036】また、SNMPエージェントはグループ毎
にMIBをサポートするので、図6に示すような定義フ
ァイル(図において601はMIBのグループ定義を表
す)を用意し、それを初期化時に読み込んでプログラム
内部に記録することによりPDU生成時に同じグループ
を同一のPDUにまとめれば、エージェントでのエラー
発生率が低下し、ひいては管理通信を減少させることが
できる。
【0037】なお、上記の各定義は必ずしもSMIであ
る必要はなく、それに類する定義を主メモリ101に持
つことにより同様の機能を実現することができる。
【0038】<リカバリー処理>次に、本実施例におけ
るエラーリカバリー処理について説明する。SNMPの
応答メッセージを受信した場合、図7に示すように、C
PU103はS71で成功応答か失敗応答かを判断す
る。成功応答の場合には、表示装置108に表示する等
し、失敗応答の場合には、失敗の原因を取り除いた後、
リトライ処理を行う。
【0039】エラー処理は、2種類に大別され、Too
−Bigエラーとそれ以外のエラーの場合である。To
o−Bigエラーの場合は、エージェントが応答しよう
とすると大きなPDUとなってしまうか、もしくはロー
カルシステム内で既に処理できない程PDUになってし
まっているかのどちらかである。そこで、S72でTo
o−Bigエラーであると判断した場合には、S74に
移行してPDUを分割するエラー処理を行う。
【0040】図8にはS74で行われるToo−Big
エラー処理の詳細フローチャートが示されている。ま
ず、S81でエージェントから返った属性値が一つか否
かを判断する。一つでない場合には、S82に移行して
エラーインデックスがついた属性値の前後でPDUを2
分割し、生成した2つのPDUを再度要求待ちキュー領
域102Dに入れる。また、返った属性値が一つの場合
には、S83に移行してエラーとなった属性値をエラー
属性値リストに入れる。
【0041】また、Too−Bigエラー以外の場合に
は、図7に示すようにS73に移行し、エラーが生じた
属性値についての収集はあきらめ、残りの属性値を収集
するように再送処理を行う。
【0042】図9にはS73で行われるToo−Big
エラー以外のエラー処理の詳細フローチャートが示され
ている。まず、S91でエージェントから返った属性値
が一つか否かを判断する。一つでない場合には、S92
に移行してエラーインデックスのついた属性値を除いた
PDUを生成し、生成したPDUを要求待ちキュー領域
102Dに入れる。そして、S93でエラーとなった属
性値をエらー属性値リストに入れる。一方、返った属性
値が一つの場合には、S93に移行して直ちにエラーと
なった属性値をエラーリストに入れる。そして、これら
の処理をエラーが起こらなくなるか、あるいは属性値が
なくなるまで繰り返し実行する。
【0043】以上のようにしてエラーリカバリー処理が
実行されるが、上述した最適化処理あるいはリカバリー
処理はSNMPマネージャのみならず、図10に示すよ
うなプロトコル変換を行う中間マネージャを実現する場
合にも応用することが可能である。図10はISO(国
際標準化機構)で定められた管理プロトコルCMIPを
使用して広域ネットワークを管理する管理マネージャ1
601が、CMIPとSNMP間プロトコル変換を行う
中間マネージャ1602を介してSNMPネットワーク
1604を管理する図である。このような管理形態は、
大規模なネットワークを管理する場合に採用されること
が多い。ここで、中間マネージャ1602ではCMIP
とSNMP間のプロトコル及びデータの変換が行われ
る。中間マネージャはCMIP1601に対してはCM
IPのエージェントとして機能し、また、SNMPネッ
トワーク1604に対してはSNMPマネージャとして
機能することになる。
【0044】さて、CMIPのデータは構造化されたデ
ータであるため、一般にCMIPデータ一つに対して複
数のSNMPデータにマッピングされることが多い。例
えば、図11においてCMIPマネージャ1701から
値の識別子からA1 及びB1である属性の取得要求(C
MIP−get−req(A1 、B1 ))を出す場合、
この要求は中間マネージャ1702部分でプロトコルは
SNMP−get−reqにマッピングされるが、CM
IPのデータA1 、B1 は構造型であるためA1 はSN
MPデータa1 、a2 に、B1 はSNMPデータb1 、
b2 にマッピングしなければならない場合を想定する。
さらに、SNMPエージェント1703がデータa1 、
a2 はサポートしているもののデータb1 、b2 はサポ
ートしていない場合を想定すると、SNMPエージェン
トの応答にはb1 、b2 をサポートしていないというこ
とで識別子b1 、b2 はもとよりa1 、a2 についても
一般に値が返らないことになる。
【0045】b1 、b2 に対応するCMIPの識別子B
1 の値が返せないのは最終的にマッピングしたSNMP
の値(b1 、b2 )をSNMPエージェント1703で
サポートしていないので当然であるが、中間マネージャ
1702でこのままエラーリカバリーを行わなければA
1 についても値が返せないことになり不都合である。な
ぜなら、CMIPマネージャ1701からA1 のみを取
得する要求を同一対象のSNMPエージェント1703
に出せば今度はSNMPエージェント1703はa1 、
a2 はサポートしているのでSNMPレベルで値が返
り、このままマッピングできるのでCMIPの属性A1
の値も返ることになる。すなわち、CMIPマネージャ
1701から見ればA1 単数でCMIP取得要求を出せ
ば値が返るが、A1 、B1 でCMIP取得要求を出すと
A1 に対する回答も得られなくなってしまうのである。
【0046】そこで、このような場合でも中間マネージ
ャ1702において上述したエラーリカバリー処理を行
うことにより上記不都合を解消することができ、A1 、
B1複数要求の時もA1 のみの要求と同様に少なくとも
A1 については回答を得ることが可能となる。また、一
般にCMIPのデータは構造化されたデータ形式が多い
のに対し、対応するSNMPのデータは単純な構造をと
ることが多いため、マッピングした場合SNMPのデー
タ数はCMIPのデータ数に対して数が増大する場合が
多い。従って、一般には一つのCMIP要求に対して一
つのSNMP要求では対応できず、一つのCMIP要求
に対して複数のSNMP要求を中間マネージャが生成し
てマッピングすることになる。このような場合、SNM
P領域1705で管理するためのパケットが増大するこ
とになるから、なるべく管理パケットを減らして最適化
することが必要となる。
【0047】そこで、中間マネージャ1702におい
て、上述した最適化処理を実行してSNMP領域170
5の管理パケットが少なくなるように最適化すれば、ネ
ットワーク管理によるネットワークの負荷を減らすこと
ができる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
SNMPまたはそれに類した管理プロトコルを使用した
ネットワーク管理において、被管理装置に最適の属性取
得要求や属性設定要求を出すことができ、管理通信を減
らすことができる。
【0049】また、本発明によれば、少なくとも各管理
属性のグループまたはアクセスの種類を記憶するので、
これらのデータを用いてPDUを最適化することができ
る。
【0050】また、本発明によれば、被管理装置に属性
取得要求や属性設定要求を出す際に各PDUのデータ量
を最適化することができるので、徒にPDU数を増大さ
せることなく、管理通信を減らすことができる。
【0051】また、本発明によれば、少なくとも各属性
のグループ毎またはアクセスの種類毎にPDUを生成す
ることができるので、全体としてエラーの生じる確率が
低くなり、管理通信を減らすことができる。
【0052】また、本発明によれば、管理通信において
エラーが生じた場合でもそのリカバリーを自動的に実行
するのでユーザの負担を軽減することができる。
【0053】また、本発明によれば、被管理装置側(エ
ージェント側)で応答に要するデータサイズが大きくな
りすぎて応答できないエラーが生じた場合でも、自動的
にPDUを分割処理して再送するので、管理操作の負担
を軽減することができる。
【0054】また、本発明によれば、その他のエラーが
生じた場合でも、自動的にエラーの生じた当該属性を削
除して再送するので、管理操作の負担を軽減することが
できる。
【0055】なお、本発明におけるリカバリー処理機能
は、ユーザの負担を軽減するのみならず、管理プロトコ
ルのゲートウェイ装置にも適用可能でネットワークの効
率化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例のハードウェア構成図であ
る。
【図2】 同実施例の要求パケット送出時の基本フロー
チャートである。
【図3】 同実施例におけるパケット長最適化のための
定義ファイル説明図である。
【図4】 同実施例における複数属性値を一括要求する
場合の処理フローチャートである。
【図5】 同実施例におけるアクセスエラー率を低下さ
せるための定義ファイル説明図である。
【図6】 同実施例におけるグループ定義ファイル説明
図である。
【図7】 同実施例におけるエラーリカバリー処理のフ
ローチャートである。
【図8】 同実施例におけるToo−Bigエラーの処
理フローチャートである。
【図9】 同実施例におけるToo−Bigエラー以外
のエラーの処理フローチャートである。
【図10】 本発明の他の実施例における階層化管理説
明図である。
【図11】 CMIPとSNMPのマッピングを行う中
間マネージャの説明図である。
【図12】 従来のネットワーク構成図である。
【図13】 従来の第1の手法による管理属性取得要求
説明図である。
【図14】 従来の受信した属性の表示例を示す図であ
る。
【図15】 従来の第2の手法による管理属性取得要求
説明図である。
【符号の説明】
100 コンピュータシステム、101 主メモリ、1
02A 管理通信最適化プログラム、102B 管理通
信エラーリカバリープログラム、102C 定義ファイ
ルデータ読み込み領域、102D 要求待ちキュー領
域、103 CPU、104 ネットワークソフトウェ
ア、105 オペレーティングシステム、106 内部
システムバス、107 キーボード、108 表示装
置、109ネットワークインターフェース、110 デ
ィスク、111 プリンタ、112ネットワーク、30
1 オブジェクト識別子、302 オブジェクトの大き
さ、501 MIBへのアクセス、601 MIBのグ
ループ定義、1001 管理ステーション、1002
被管理ステーション、1601 CMIPマネージャ、
1602 中間マネージャ、1603 SNMPマネー
ジャ、1604 SNMP領域、1701 CMIPマ
ネージャ、1702 中間マネージャ、1703 SN
MPエージェント、1704 CMIP領域、1705
SNMP領域。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04L 29/14

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のネットワーク管理プロトコルを用
    いて被管理装置との間で管理情報の通信を行うネットワ
    ーク管理装置であって、 少なくとも前記被管理装置が応答可能なデータサイズの
    最大値及び各管理属性の応答に必要なデータサイズを記
    憶する記憶手段と、 複数の管理属性の属性取得要求や属性設定要求の際に、
    前記記憶手段に記憶された情報を用いて管理通信を最適
    化する処理手段と、 を有することを特徴とするネットワーク管理装置。
  2. 【請求項2】 前記記憶手段は、さらに、少なくとも各
    管理属性のグループまたはアクセス権を記憶することを
    特徴とする請求項1記載のネットワーク管理装置。
  3. 【請求項3】 前記処理手段は、複数の管理属性の属性
    取得要求や属性設定要求の際に、前記各管理属性の応用
    に必要なデータサイズを順次加算して前記データサイズ
    の最大値と大小比較し、前記データサイズの最大値を越
    えた場合に複数の要求プロトコルデータユニットを作成
    することを特徴とする請求項1記載のネットワーク管理
    装置。
  4. 【請求項4】 前記処理手段は、複数の管理属性の属性
    取得要求や属性設定要求の際に、少なくとも同じ属性グ
    ループまたはアクセス権からなる要求プロトコルデータ
    ユニットを生成することを特徴とする請求項2記載のネ
    ットワーク管理装置。
  5. 【請求項5】 所定のネットワーク管理プロトコルを用
    いて被管理装置との間で管理情報の通信を行うネットワ
    ーク管理装置であって、 属性取得要求や属性設定要求の際に管理通信のエラーを
    検出するエラー検出手段と、 前記エラーが発生した管理属性に対して所定のリカバリ
    ー処理を行い、再度属性取得要求や属性設定要求を実行
    する処理手段と、 を有することを特徴とするネットワーク管理装置。
  6. 【請求項6】 前記処理手段は、前記エラーが発生した
    管理属性の前後でプロトコルデータユニットを分割する
    リカバリー処理を行うことを特徴とする請求項5記載の
    ネットワーク管理装置。
  7. 【請求項7】 前記処理手段は、前記エラーが発生した
    管理属性を削除するリカバリー処理を行うことを特徴と
    する請求項5記載のネットワーク管理装置。
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