JPH0829287A - 水密洩量測定装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 水密容器の水密洩れを定量的に容易に測定
し、水密水準に対する良否を正確に判定できるようにす
る。 【構成】 透明な水２が張られた水槽１と、水槽１の水
２中に浸漬された水密容器３と、容器３にエアを充填す
るエアホース９と、容器３の水洩れの生ずる部分の上方
の水２中に浸漬され，上端が閉塞された透明な筒状の計
量器１０と、計量器１０の下端に形成された下広がりの
エア収集体１１と、計量器１０の周面に形成され，内部
のエアの量を表示する目盛１２とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、水密容器の水密洩れを
定量的に測定する水密洩量測定装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、ガス絶縁開閉装置等の水密容器の
水密洩れは、容器を水槽に水没し、発生する気泡を目視
により確認し、水密洩れの有無を判定している。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の前記判定では、
水密洩れの有無の判定はできても、水密洩れの状況を正
確に把握することができず、所定の水密水準に対する良
否を判定することができないという問題点がある。本発
明は、前記の点に留意し、水密容器の水密洩れを定量的
に容易に測定し、水密水準に対する良否を正確に判定で
きる水密洩量測定装置を提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の水密洩量測定装置は、透明な水が張られた
水槽と、該水槽の水中に浸漬された水密容器と、該容器
にエアを充填するエアホースと、前記容器の水洩れの生
ずる部分の上方の前記水中に浸漬され，上端が閉塞され
た透明な筒状の計量器と、該計量器の下端に形成された
下広がりのエア収集体と、前記計量器の周面に形成さ
れ，内部のエアの量を表示する目盛とを備えたものであ
る。

【０００５】

【作用】前記のように構成された本発明の水密洩量測定
装置は、透明な水の張られた水槽に水密容器を浸漬し、
その容器にエアホースによりエアが充填され、容器の上
方の水中に浸漬された計量器に、下広がりのエア収集体
と目盛とが形成されているため、容器の水密洩れ部から
発生した気泡が計量器に収集され、目盛により気泡を定
量的に把握することが可能になり、所定時間の水密洩量
と水密水準との比較が容易になり、要求される品質の水
密水準に対する良否の判定が可能になる。

【０００６】

【実施例】１実施例について図１及び図２を参照して説
明する。それらの図において、１は水槽、２は水槽１に
張られた透明な水、３はガス絶縁開閉装置の水密容器、
４は容器３の円筒状の容器本体、５は本体４の両端開口
部に溶接等により一体に固着されたフランジ、６はフラ
ンジ５に複数個のボルト７及びナットにより水密に装着
された蓋板、８は本体４に突設されたエア導入管、９は
導入管８に接続されたエアホースであり、容器３にエア
を充填し、容器３が水２中に浸漬される。

【０００７】１０はビーカ等上端が閉塞された透明な筒
状の計量器、１１は計量器１０の下端に連続して一体に
形成されたエア収集体であり、下広がりのラッパ状に形
成されている。１２は計量器１０の周面に表示された目
盛であり、計量器１０内のエアの量を表示する。

【０００８】そして、容器３が水槽１の水２中に浸漬さ
れるとともに、エアホース９により容器３内にエアが充
填され、容器３の水洩れの生ずる部分の上方の水２中に
計量器１０が配設される。このとき、計量器１０内はエ
ア抜きがされ、計量器１０内には水２が充満している。

【０００９】そして、フランジ５と蓋板６の締結部分，
或いは本体４とフランジ５との溶接部分に不具合があ
り、水密洩れがあると、その部分から気泡が発生し、収
集体１１を介して計量器１０内にエアが収集され、目盛
１２により洩量を読み取る。従って、所定時間の水密洩
量と水密水準とを比較し、要求品質の水密水準に適応し
た良否が判定できる。

【００１０】なお、計量器１０は水槽１の上縁に載置さ
れた支持具により適宜支持されている。また、水槽１は
計量器１０の目盛１２を目視できるよう、適宜透視窓が
形成されている。或いは、計量器１０の下端開口部を水
２中で蓋，栓等で閉塞し、水２中より取り出して目盛１
２を読み取るようにしてもよい。

【００１１】

【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載する効果を奏する。本発明の水
密洩量測定装置は、透明な水２の張られた水槽１に水密
容器３を浸漬し、その容器３にエアホース９によりエア
が充填され、容器３の上方の水２中に浸漬された計量器
１０に、下広がりのエア収集体１１と目盛１２とが形成
されているため、容器３の水密洩れ部から発生した気泡
が計量器１０に収集され、目盛１２により気泡を定量的
に把握することができ、所定時間の水密洩量と水密水準
との比較が容易になり、要求される品質の水密水準に対
する良否の判定を容易に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の１実施例の切断正面図である。

【図２】図１の一部の拡大断面図である。

【符号の説明】

１ 水槽 ２ 水 ３ 水密容器 ９ エアホース １０ 計量器 １１ エア収集体 １２ 目盛

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 透明な水が張られた水槽と、 該水槽の水中に浸漬された水密容器と、 該容器にエアを充填するエアホースと、 前記容器の水洩れの生ずる部分の上方の前記水中に浸漬
   され，上端が閉塞された透明な筒状の計量器と、 該計量器の下端に形成された下広がりのエア収集体と、 前記計量器の周面に形成され，内部のエアの量を表示す
   る目盛とを備えた水密洩量測定装置。