JPH08292709A - 多面付けホログラム及びその作成方法 - Google Patents

多面付けホログラム及びその作成方法

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JPH08292709A JP9689095A JP9689095A JPH08292709A JP H08292709 A JPH08292709 A JP H08292709A JP 9689095 A JP9689095 A JP 9689095A JP 9689095 A JP9689095 A JP 9689095A JP H08292709 A JPH08292709 A JP H08292709A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多面付けで比較的大面積のホログラムを作成
するときに、部分ホログラム相互の継ぎ目の形状に工夫
を施すことにより目立たなくする。 【構成】 部分ホログラム211 〜21n を多面付けし
てなる多面付けホログラム2において、部分ホログラム
211 〜21n 相互の境界線を直線でなく直線の集合あ
るいは曲線の集合とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多面付けホログラム及
びその作成方法に関し、特に、多面付けで比較的大面積
のホログラムを作成する場合に継ぎ目を目立たなくした
ホログラム及びその作成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】比較的大型で大面積のホログラムとして
は、例えば、液晶表示装置用ホログラムカラーフィルタ
ー、ヘッドアップディスプレイ用のホログラムコンバイ
ナー等が知られている。
【0003】この中、液晶表示装置用ホログラムカラー
フィルターは、本出願人が特願平5−12170号等で
提案したものであり、その構成は、フレネルゾーンプレ
ート状の微小ホログラムアレーからなるものである。以
下、簡単にこのホログラムカラーフィルターについて説
明する。
【0004】図4の断面図を参照にしてこのホログラム
カラーフィルターを用いた液晶表示装置について説明す
る。同図において、規則的に液晶セル6′(画素)に区
切られた液晶表示素子6のバックライト3入射側にこの
ホログラムカラーフィルターを構成するホログラムアレ
ー5が離間して配置される。液晶表示素子6背面には、
各液晶セル6′の間に設けられたブラック・マトリック
ス4が配置される。以上の他、図示しない偏光板が液晶
表示素子6の両側に配置される。なお、ブラック・マト
リックス4の間には、従来のカラー液晶表示装置と同様
に、R、G、Bの分色画素に対応した色の光を通過する
吸収型のカラーフィルターを配置するようにしてもよ
い。
【0005】ホログラムアレー5は、R、G、Bの分色
画素の繰り返し周期、すなわち、液晶表示素子6の紙面
内の方向に隣接する3つの液晶セル6′の組各々に対応
して、その繰り返しピッチと同じピッチでアレー状に配
置された微小ホログラム5′からなり、微小ホログラム
5′は液晶表示素子6の紙面内の方向に隣接する3つの
液晶セル6′各組に整列して各々1個ずつ配置されてお
り、各微小ホログラム5′は、ホログラムアレー5の法
線に対して角度θをなして入射するバックライト3の中
の緑色の成分の光を、その微小ホログラム5′に対応す
る3つの分色画素R、G、Bの中心の液晶セルG上に集
光するようにフレネルゾーンプレート状に形成されてい
るものである。そして、微小ホログラム5′は、回折効
率の波長依存性がないかもしくは少ない、レリーフ型、
位相型、振幅型等の透過型ホログラムからなる。ここ
で、回折効率の波長依存性がないかもしくは少ないと
は、リップマンホログラムのように、特定の波長だけを
回折し、他の波長は回折しないタイプのものではなく、
1つの回折格子で何れの波長も回折するものを意味し、
この回折効率の波長依存性が少ない回折格子は、波長に
応じて異なる回折角で回折する。
【0006】このような構成であるので、ホログラムア
レー5の液晶表示素子6と反対側の面からその法線に対
して角度θをなして入射する白色のバックライト3を入
射させると、波長に依存して微小ホログラム5′による
回折角は異なり、各波長に対する集光位置はホログラム
アレー5面に平行な方向に分散される。その中の、赤の
波長成分は赤を表示する液晶セルRの位置に、緑の成分
は緑を表示する液晶セルGの位置に、青の成分は青を表
示する液晶セルBの位置にそれぞれ回折集光するよう
に、ホログラムアレー5を構成配置することにより、そ
れぞれの色成分はブラック・マトリックス4でほとんど
減衰されずに各液晶セル6′を通過し、対応する位置の
液晶セル6′の状態に応じた色表示を行うことができ
る。
【0007】このように、ホログラムアレー5をカラー
フィルターとして用いることにより、従来のカラーフィ
ルター用バックライトの各波長成分を無駄なく吸収なく
各液晶セル6′へ入射させることができるため、その利
用効率を大幅に向上させることができる。
【0008】このような、ホログラムアレーからなるカ
ラーフィルターの製造は、例えばマクロレンズアレーか
ら出た多点発散光と平行光の二光束干渉によったり(特
願平5−225613号)、計算機ホログラムからなる
微小ホログラムレンズアレーから出た多点集束光とゼロ
次透過光との二光束干渉による複製方法によったり(特
願平5−14572号)している。
【0009】また、ヘッドアップディスプレイ等に用い
られるホログラムコンバイナーは1つの光学素子であ
り、その機能は半透過反射性結像素子と言うことができ
る。図5(a)はその撮影方法を説明するための図であ
り、レーザー10から発振された光をハーフミラー11
で2分し、それぞれのレーザー光をレンズ12、13で
1点から出る発散光に変え、フォトポリマー等の体積型
ホログラム記録材料14の両側からこれら2つの発散光
を入射させて記録材料14内で干渉させて体積位相型ホ
ログラムとして記録したものがホログラムコンバイナー
である。
【0010】このようなホログラムコンバイナー16
は、同図(b)に示すように、撮影の際の一方の発散点
近傍に配置した表示体15から出た光を反射方向に回折
し、その回折をあたかも撮影の際の他方の発散点近傍に
配置された表示体15の像15′から出たように行うも
ので、その結像倍率及び像位置は、撮影の際の発散点と
記録材料の相対距離L、L′によって決まり、しかも、
記録の際の波長又はそれと特定の関係がある波長の光し
か回折せず、他の波長の光は透過するので、像を重畳又
は合成できるものである。
【0011】このように、比較的大面積のホログラムは
二光束干渉法により露光されることが多いが、露光時に
使用するレンズや放物面鏡の収差により、精巧なレンズ
作用を持つ大面積のホログラムを作成することは困難で
ある。しかし、露光に使用するレンズの直径が小さい場
合、低収差のレンズが容易に入手できるため、精巧な部
分ホログラムが作成できる。これらを多面付けした場
合、精巧な大面積ホログラムとなる。
【0012】他方、直接描画法により所望の特性の干渉
縞を描画して精巧な計算機ホログラムを作成することも
できるが、直接描画装置による描画面積には限界があ
り、大面積なホログラムを作成することはできない。具
体的に、描画する干渉縞のピッチが0.7μm〜1.0
μm程度の場合、描画面積は10mm角程度のものが限
界であり、また、描画する干渉縞のピッチが1.0μm
以上の場合でも、描画面積は50mm角程度のものが限
界である。
【0013】このように、特に、計算機ホログラムによ
り比較的大面積のホログラムを作成しようとする場合、
1回の描画で作成できる面積には限界があるため、多面
付けの手法が採用されている。
【0014】この手法を説明すると、図6に示すよう
に、一辺が10mm〜50mm程度の矩形の部分ホログ
ラム11 、12 、13 、14 、・・・・・、1n を2次
元方向へ整列して順に並べることにより目的とする大面
積のホログラム2が形成される。
【0015】ここで、作成しようとする最終のホログラ
ム2がホログラムカラーフィルターのように繰り返し模
様の場合は、部分ホログラム11 、12 、13 、14
・・・・・、1n は全て同じものである。ただし、1つ
の部分ホログラム中には、微小ホログラム5′が複数形
成されているのが普通である。また、作成しようとする
最終のホログラム2がホログラムコンバイナーのように
繰り返し模様でない場合は、部分ホログラム11
2 、13 、14 、・・・・・、1n は相互に異なる干
渉縞形状のものである。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな多面付けのための原版のx,y方向への搬送精度が
1μm程度の高精度な装置を用いて多面付けしても、矩
形形状の原版では、出来上がったホログラム2の継ぎ目
が人間の眼に見えてしまう問題がある。特に、図4のよ
うな液晶表示装置用ホログラムカラーフィルターにおい
ては、R、G、Bの画素配列がストライプ状の場合より
も、デルタ状配列の方が、また、低開口率のパターンよ
り高開口率のパターンの方がより継ぎ目が目立って認識
されてしまう。さらに、このようなホログラムカラーフ
ィルターを用いた液晶表示装置の表示を数十倍に拡大投
影する場合(特願平5−242292号等)に継ぎ目が
顕著になってしまう。
【0017】本発明はこのような従来技術の問題点に鑑
みてなされたものであり、その目的は、多面付けで比較
的大面積のホログラムを作成するときに、部分ホログラ
ム相互の継ぎ目の形状に工夫を施すことにより目立たな
くすることである。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の多面付けホログラムは、部分ホログラムを多面付け
してなる多面付けホログラムにおいて、部分ホログラム
相互の境界線を直線の集合あるいは曲線の集合としたこ
とを特徴とするものである。
【0019】この場合、部分ホログラムの干渉縞パター
ンが全て同じ形状のものであっても、また、少なくとも
一部の部分ホログラム間で異なる形状のものであっても
よい。後者の場合、部分ホログラムの境界線が周期的構
造を有しないものであってもよい。
【0020】部分ホログラムの干渉縞パターンが全て同
じ形状のものである場合に、多面付けホログラムとして
回折効率の波長依存性がないかもしくは少ない集光性の
微小ホログラムを一定の周期で配置してなるホログラム
アレーから構成し、部分ホログラム相互の境界線を構成
する直線の集合をこのホログラムアレーをカラーフィル
ターとして用いる液晶表示装置の画素の境界線と略一致
するようにすることが望ましい。また、その場合、さら
にこのホログラムアレーの境界線とも略一致するように
することが望ましい。
【0021】また、本発明の多面付けホログラムの作成
方法は、外形が縦方向、横方向共直線の集合あるいは曲
線の集合でなる1枚の計算機ホログラム原版を作成し、
その計算機ホログラム原版をホログラム記録材料上に重
ね合わせてホログラム複製し、次に、前記計算機ホログ
ラム原版をその縦横方向繰り返しピッチだけ縦横方向へ
移動させながら、同様にホログラム複製を繰り返すこと
を特徴とする方法である。
【0022】もう1つの本発明の多面付けホログラムの
作成方法は、外形が縦方向、横方向共直線の集合あるい
は曲線の集合でなる複数の計算機ホログラム原版を作成
し、これらの計算機ホログラム原版を順に隣接するもの
と過不足なく接するようにホログラム記録材料上に重ね
合わせてホログラム複製を行うことを特徴とする方法で
ある。
【0023】
【作用】本発明においては、部分ホログラムを多面付け
してなる多面付けホログラムの部分ホログラム相互の境
界線を直線の集合あるいは曲線の集合としたので、同じ
精度の多面付け装置を用いて作成しても、直線の境界線
のものに比べて、継ぎ目が目立たず、眼で認識できなく
なり、品質のよい大面積のホログラムを得ることができ
る。
【0024】
【実施例】本発明においては、多面付けで比較的大面積
のホログラムを作成する場合に、部分ホログラムの境界
線を直線でなく、直線の集合あるいは曲線の集合とする
ことにより、同じ精度の装置を用いて作成しても継ぎ目
が認識できなくなるようにすることである。
【0025】以下、図1に直線の集合によって部分ホロ
グラムの境界線を形成する多面付けの例を示す。図1
(a)に示すように、部分ホログラムの原版201 とし
て、その外形が、縦方向、横方向共直線の集合でなるも
のを用意する。目的とする多面付けホログラム2(図1
(b))が、ホログラムカラーフィルターのように繰り
返し模様の場合は、用意する部分ホログラムの原版20
1 は1個でよい。この原版201 中に微小ホログラ
ム5′が通常複数並列して描画されている。また、多面
付けによって作成するホログラム2が、ホログラムコン
バイナーのように繰り返し模様でない場合は、相互に異
なる干渉縞を含んだ多面付けの数分の部分ホログラム用
原版201 、202 、203 、204 、・・・・・、2
n を用意する。
【0026】そして、原版201 (〜20n )の横方向
繰り返しピッチLx 、縦方向繰り返しピッチLy だけ横
方向、縦方向へ原版201 (〜20n )を移動させなが
ら、目的とする多面付けホログラム2が繰り返し模様の
場合には同じ原版201 を、繰り返し模様でない場合に
は原版201 〜20n を順に交換しながら、多面付けし
て、図1(b)に示すようなホログラム2を得ることが
できる。
【0027】このように、多面付けホログラム2の部分
ホログラム211 、212 、213、214 、・・・・
・、21n 間の境界線を直線の集合することにより、同
じ精度の多面付け装置を用いて作成しても、継ぎ目が目
立たず、眼で認識できなくなる。
【0028】同様に、曲線の集合によって部分ホログラ
ムの境界線を形成する多面付けの例を図2に示す。図2
(a)に示すように、部分ホログラムの原版301 とし
て、その外形が、縦方向、横方向共曲線の集合でなるも
のを用意する。目的とする多面付けホログラム2(図2
(b))が、ホログラムカラーフィルターのように繰り
返し模様の場合は、用意する部分ホログラムの原版30
1 は1個でよい。この原版301 中に微小ホログラ
ム5′が通常複数並列して描画されている。また、多面
付けによって作成するホログラム2が、ホログラムコン
バイナーのように繰り返し模様でない場合は、相互に異
なる干渉縞を含んだ多面付けの数分の部分ホログラム用
原版301 、302 、303 、304 、・・・・・、3
n を用意する。
【0029】そして、原版301 (〜30n )の横方向
繰り返しピッチLx 、縦方向繰り返しピッチLy だけ横
方向、縦方向へ原版301 を移動させながら、目的とす
る多面付けホログラム2が繰り返し模様の場合には同じ
原版301 を、繰り返し模様でない場合には原版301
〜30n を順に交換しながら、多面付けして、図2
(b)に示すようなホログラム2を得ることができる。
【0030】多面付けホログラム2の部分ホログラム3
1 、312 、313 、314 、・・・・・、31n
の境界線を曲線の集合することによっても、図1の場合
と同様に、同じ精度の多面付け装置を用いて作成して
も、継ぎ目が目立たず、眼で認識できなくなる。
【0031】ところで、図4で説明したようなホログラ
ムカラーフィルターを用いた液晶表示装置においては、
液晶セル6′からなる分色画素R、G、Bの繰り返し配
列は、微小ホログラム5′による色分散方向を図の横方
向とすると、例えば図3に示すように、上下の画素間で
半ピッチずれて配置される。このような分色画素配列の
液晶表示装置のためのホログラムカラーフィルターを、
図1(b)のような境界線が直線の集合からなる同じ外
形の部分ホログラム211 、212 、213 、214
・・・・・、21n の多面付けで構成する場合、図3中
に太い線で示したように、その境界線が分色画素R、
G、Bの境界線(実線)と一致し、さらに望ましいは、
微小ホログラム5′のアレーの境界線(破線)と一致す
るように構成することが望ましい。このようにすると、
継ぎ目がより目立たなくなる。
【0032】以上のような多面付けホログラム2を作成
するには、図1(a)又は図2(a)に示したように外
形が縦方向、横方向共直線の集合あるいは曲線の集合で
なる計算機ホログラム原版201 〜20n 、301 〜3
n の干渉縞を計算し(ホログラムカラーフィルターの
ように繰り返し模様の場合は、ホログラム原版は1枚2
1 、301 でよい。)、それをデータ化し、そのデー
タに基づいて電子線レジストを塗布した例えばガラス基
板上に電子線描画し、レジスト現像、開口したレジスト
をマスクとしてガラス基板をエッチングして、原版20
1 〜20n 、301 〜30n を完成させる。
【0033】これを1枚のホログラム2に多面付けする
には、ホログラムカラーフィルターのように繰り返し模
様の場合には、1枚の原版201 又は301 をガラス等
の透明基板上にホログラム感光剤を塗布してなるホログ
ラム記録材料上に重ね合わせ、マスク等を介してレーザ
照射を原版201 又は301 の領域だけ行って複製し、
次に、原版201 又は301 の横方向繰り返しピッチL
x 、縦方向繰り返しピッチLy だけ横方向、縦方向へ原
版201 又は301 を移動させながら、同様にレーザ照
射を行って複製し、最後にホログラム記録材料を現像す
ることにより、図1(b)又は図2(b)のような多面
付けホログラム2が得られる。また、ホログラムコンバ
イナーのように繰り返し模様でない場合には、最初の原
版201又は301 をガラス等の透明基板上にホログラ
ム感光剤を塗布してなるホログラム記録材料上に重ね合
わせ、レーザ照射を原版201 又は301 領域だけ行っ
て複製し、次に、原版201 〜20n 又は301 〜30
n の横方向繰り返しピッチLx 、縦方向繰り返しピッチ
y だけ横方向、縦方向へずらして次の原版202又は
302 を重ね合わせて、同様にレーザ照射を行って複製
し、これを同様に繰り返し、最後にホログラム記録材料
を現像することにより、図1(b)又は図2(b)のよ
うな多面付けホログラム2が得られる。
【0034】以上、本発明の多面付けホログラム及びそ
の作成方法を実施例に基づいて説明してきが、本発明は
これら実施例に限定されず種々の変形が可能である。例
えば、ホログラムコンバイナーのように繰り返し模様で
ない場合には、原版201 〜20n 又は301 〜30n
の縦方向、横方向共直線の集合あるいは曲線の集合でな
る外形は、全て同じである必要はない。この場合は、部
分ホログラム211 、212 、213 、214 、・・・
・・、21n 又は311 、312 、313 、314 、・
・・・・、31n 間の境界線は周期的な同じ形状にはな
らない。また、本発明の適用できるホログラムとして
は、ホログラムカラーフィルターやホログラムコンバイ
ナーに限定されず、3次元表示のホログラム、その他の
ホログラム光学素子全般に適用することができる。特
に、電子線直接描画やフォトリソグラフィーで原版ホロ
グラムを作成する場合に有効なものである。
【0035】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の多面付けホログラム及びその作成方法によると、部分
ホログラムを多面付けしてなる多面付けホログラムの部
分ホログラム相互の境界線を直線の集合あるいは曲線の
集合としたので、同じ精度の多面付け装置を用いて作成
しても、直線の境界線のものに比べて、継ぎ目が目立た
ず、眼で認識できなくなり、品質のよい大面積のホログ
ラムを得ることができる。
【0036】本発明は、特に、透過型の大面積のホログ
ラムあるいは拡大投影される投影型液晶表示装置用ホロ
グラムカラーフィルター等により有効なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による1つの実施例の部分ホログラム原
版とそれから作成される多面付けホログラムを説明する
ための図である。
【図2】別の実施例の部分ホログラム原版とそれから作
成される多面付けホログラムを説明するための図であ
る。
【図3】ホログラムカラーフィルターを多面付けホログ
ラムで構成する場合の境界線の形を説明するための図で
ある。
【図4】ホログラムカラーフィルターを用いた液晶表示
装置の断面図である。
【図5】ホログラムコンバイナーの従来の撮影方法とそ
の機能を説明するための図である。
【図6】従来の多面付けホログラムを説明するための図
である。
【符号の説明】
2…多面付けホログラム 5′…微小ホログラム 6′…液晶セル 201 〜20n 、301 〜30n …部分ホログラム原版 211 〜21n 、311 〜31n …部分ホログラム

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 部分ホログラムを多面付けしてなる多面
    付けホログラムにおいて、部分ホログラム相互の境界線
    を直線の集合あるいは曲線の集合としたことを特徴とす
    る多面付けホログラム。
  2. 【請求項2】 前記部分ホログラムの干渉縞パターンが
    全て同じ形状のものであることを特徴とする請求項1記
    載の多面付けホログラム。
  3. 【請求項3】 前記多面付けホログラムが回折効率の波
    長依存性がないかもしくは少ない集光性の微小ホログラ
    ムを一定の周期で配置してなるホログラムアレーからな
    り、部分ホログラム相互の境界線を構成する直線の集合
    が前記ホログラムアレーをカラーフィルターとして用い
    る液晶表示装置の画素の境界線と略一致することを特徴
    とする請求項2記載の多面付けホログラム。
  4. 【請求項4】 部分ホログラム相互の境界線を構成する
    直線の集合が、さらに前記ホログラムアレーの境界線と
    略一致することを特徴とする請求項3記載の多面付けホ
    ログラム。
  5. 【請求項5】 前記部分ホログラムの干渉縞パターンが
    少なくとも一部の部分ホログラム間で異なる形状のもの
    であることを特徴とする請求項1記載の多面付けホログ
    ラム。
  6. 【請求項6】 前記部分ホログラムの境界線が周期的構
    造を有しないものであることを特徴とする請求項5記載
    の多面付けホログラム。
  7. 【請求項7】 外形が縦方向、横方向共直線の集合ある
    いは曲線の集合でなる1枚の計算機ホログラム原版を作
    成し、その計算機ホログラム原版をホログラム記録材料
    上に重ね合わせてホログラム複製し、次に、前記計算機
    ホログラム原版をその縦横方向繰り返しピッチだけ縦横
    方向へ移動させながら、同様にホログラム複製を繰り返
    すことを特徴とする多面付けホログラムの作成方法。
  8. 【請求項8】 外形が縦方向、横方向共直線の集合ある
    いは曲線の集合でなる複数の計算機ホログラム原版を作
    成し、これらの計算機ホログラム原版を順に隣接するも
    のと過不足なく接するようにホログラム記録材料上に重
    ね合わせてホログラム複製を行うことを特徴とする多面
    付けホログラムの作成方法。
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