JPH08292460A - 映写フィルムの接合方法 - Google Patents
映写フィルムの接合方法Info
- Publication number
- JPH08292460A JPH08292460A JP11894295A JP11894295A JPH08292460A JP H08292460 A JPH08292460 A JP H08292460A JP 11894295 A JP11894295 A JP 11894295A JP 11894295 A JP11894295 A JP 11894295A JP H08292460 A JPH08292460 A JP H08292460A
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- JP
- Japan
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- film
- splicing
- joining
- films
- splicing tape
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 大型映像を得るためのローリングループ方式
のフィルム移送機構に使用するフィルムに最適な接合方
法を得る。 【構成】 フィルム1の端部同士を重合してこの重合箇
所2を超音波スプライサーにより溶着結合すると共に、
この重合箇所2の継ぎ目の両面又は片面にスプライシン
グテープ3を貼着する。
のフィルム移送機構に使用するフィルムに最適な接合方
法を得る。 【構成】 フィルム1の端部同士を重合してこの重合箇
所2を超音波スプライサーにより溶着結合すると共に、
この重合箇所2の継ぎ目の両面又は片面にスプライシン
グテープ3を貼着する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は映写フィルムの接合方
法に関し、特に大型映像を得るためのローリングループ
方式のフィルム移送機構に使用するフィルムに最適な接
合方法に関する。
法に関し、特に大型映像を得るためのローリングループ
方式のフィルム移送機構に使用するフィルムに最適な接
合方法に関する。
【0002】
【従来の技術】映写フィルムの編集のためにフィルムを
接合する方法としては超音波スプライサーによる接合
と、スプライシングテープによる接合が一般に知られて
いる。
接合する方法としては超音波スプライサーによる接合
と、スプライシングテープによる接合が一般に知られて
いる。
【0003】図3及び図4は超音波スプライサーによる
接合方法を示す図であるが、この方法においてはフィル
ム11の端部同士を重合し、この重合箇所12を超音波
スプライサーにより溶着する。
接合方法を示す図であるが、この方法においてはフィル
ム11の端部同士を重合し、この重合箇所12を超音波
スプライサーにより溶着する。
【0004】図5及び図6はスプライシングテープによ
る接合方法を示す図であるが、この方法においてはフィ
ルム21の端部同士を突き合わせ、この突き合わせ箇所
にまたがってスプライシングテープ22を貼着する。
る接合方法を示す図であるが、この方法においてはフィ
ルム21の端部同士を突き合わせ、この突き合わせ箇所
にまたがってスプライシングテープ22を貼着する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上の従来技術の接合
方法は通常の映写フィルムに使用する場合には特に問題
は生じないが、大型映像を得るためのローリングループ
方式のフィルム移送機構に使用する場合に問題を生じ
る。ここに、ローリングループ方式のフィルム移送機構
とは例えば米国特許第3494524号明細書、特公昭
50─28818号公報、特公昭55─10891号公
報、特開昭52─120833号公報等において開示さ
れている公知の機構である。
方法は通常の映写フィルムに使用する場合には特に問題
は生じないが、大型映像を得るためのローリングループ
方式のフィルム移送機構に使用する場合に問題を生じ
る。ここに、ローリングループ方式のフィルム移送機構
とは例えば米国特許第3494524号明細書、特公昭
50─28818号公報、特公昭55─10891号公
報、特開昭52─120833号公報等において開示さ
れている公知の機構である。
【0006】ここにおいては、画像は縦方向でなく横方
向にフィルムに配され、このフィルムは定速で駆動され
る入口スプロケットより出口スプロケットに導かれ、こ
の入口スプロケットより出口スプロケット間にはフィル
ムに沿って高速回転する環状のローターが設けられると
共にアパレーチャーが配され、この環状のローターには
フィルムにループを形成させるための複数個のギャップ
が設けられる。よって、この機構においては、定速で入
口スプロケットより出口スプロケットに移送されるフィ
ルムに対し、アパレーチャーに達する前に回転するロー
ターのギャップ内でループを漸次形成することにより、
アパレーチャーにおいてフィルムが間欠的に静止され、
所定のコマ送り作用を生じる。
向にフィルムに配され、このフィルムは定速で駆動され
る入口スプロケットより出口スプロケットに導かれ、こ
の入口スプロケットより出口スプロケット間にはフィル
ムに沿って高速回転する環状のローターが設けられると
共にアパレーチャーが配され、この環状のローターには
フィルムにループを形成させるための複数個のギャップ
が設けられる。よって、この機構においては、定速で入
口スプロケットより出口スプロケットに移送されるフィ
ルムに対し、アパレーチャーに達する前に回転するロー
ターのギャップ内でループを漸次形成することにより、
アパレーチャーにおいてフィルムが間欠的に静止され、
所定のコマ送り作用を生じる。
【0007】以上の説明から明らかなように、ローリン
グループ方式のフィルム移送機構においては、フィルム
にはループが漸次形成されては消えていく運動が生じ、
しかもこれはコマ送り作用を生じさせるために行われる
のだから、極めて高速度で行われ、その結果フィルムに
は強い応力が加わる。
グループ方式のフィルム移送機構においては、フィルム
にはループが漸次形成されては消えていく運動が生じ、
しかもこれはコマ送り作用を生じさせるために行われる
のだから、極めて高速度で行われ、その結果フィルムに
は強い応力が加わる。
【0008】さて、前記した従来技術のフィルム接合方
法のうち、図5及び図6に示すスプライシングテープに
よる接合方法は明らかに上記のローリングループ方式の
フィルム移送機構には不適であることがわかる。何とな
れば、この方法においては接合箇所においてフィルムは
端面同士が単に突き合わせられているに過ぎないのであ
るから、ループを形成しようという運動が生じた際には
フィルムは均一に撓まず、この接合箇所で鋭角に折れ曲
がってしまうからである。これは、前記したようにルー
プを形成しようという運動が極めて高速度で行われ、そ
の結果フィルムには強い応力が加わるることを考え合わ
せた場合、致命的な問題点である。
法のうち、図5及び図6に示すスプライシングテープに
よる接合方法は明らかに上記のローリングループ方式の
フィルム移送機構には不適であることがわかる。何とな
れば、この方法においては接合箇所においてフィルムは
端面同士が単に突き合わせられているに過ぎないのであ
るから、ループを形成しようという運動が生じた際には
フィルムは均一に撓まず、この接合箇所で鋭角に折れ曲
がってしまうからである。これは、前記したようにルー
プを形成しようという運動が極めて高速度で行われ、そ
の結果フィルムには強い応力が加わるることを考え合わ
せた場合、致命的な問題点である。
【0009】一方、前記した従来技術のフィルム接合方
法のうち、図3及び図4に示す超音波スプライサーによ
る接合方法の場合は、フィルムの端部同士は重合されて
溶着されるので、接合箇所で鋭角に折れ曲がってしまう
ような事態は生ぜず、ローリングループ方式のフィルム
移送機構に使用することが可能である。しかしながら、
この方法の場合はフィルムに捩じれ方向の力が加わった
場合に、接合箇所の強度が弱いという問題があり、捩じ
れ方向の力が特に過大となりやすい大型映像用の大判の
フィルムの場合にはこの問題は深刻である。
法のうち、図3及び図4に示す超音波スプライサーによ
る接合方法の場合は、フィルムの端部同士は重合されて
溶着されるので、接合箇所で鋭角に折れ曲がってしまう
ような事態は生ぜず、ローリングループ方式のフィルム
移送機構に使用することが可能である。しかしながら、
この方法の場合はフィルムに捩じれ方向の力が加わった
場合に、接合箇所の強度が弱いという問題があり、捩じ
れ方向の力が特に過大となりやすい大型映像用の大判の
フィルムの場合にはこの問題は深刻である。
【0010】他方、前記したスプライシングテープによ
る接合方法の場合は、スプライシングテープにより接合
箇所が架橋される結果、捩じれ方向の力に対して強いと
いう特徴を有する。
る接合方法の場合は、スプライシングテープにより接合
箇所が架橋される結果、捩じれ方向の力に対して強いと
いう特徴を有する。
【0011】ところで、図7に示す接合方法は、フィル
ム31の端面同士を互い違いのジグザク状部32として
突き合わせ、更にスプライシングテープ33による接合
する方法である。この方法によれば少なくともフィルム
が接合箇所で鋭角に折れ曲がってしまうような事態は生
ぜず、又スプライシングテープにより捩じれ方向の強度
も得られるので以上の問題点は解消される。しかしなが
ら、この方法の場合は端面同士を互い違いのジグザク状
部とするために、フィルムの画像同士が互いに侵入する
こととなり、隣り合う画像の色が異なる場合には映像に
ジグザク状部の一部が写るという新たな問題を生じるこ
ととなる。
ム31の端面同士を互い違いのジグザク状部32として
突き合わせ、更にスプライシングテープ33による接合
する方法である。この方法によれば少なくともフィルム
が接合箇所で鋭角に折れ曲がってしまうような事態は生
ぜず、又スプライシングテープにより捩じれ方向の強度
も得られるので以上の問題点は解消される。しかしなが
ら、この方法の場合は端面同士を互い違いのジグザク状
部とするために、フィルムの画像同士が互いに侵入する
こととなり、隣り合う画像の色が異なる場合には映像に
ジグザク状部の一部が写るという新たな問題を生じるこ
ととなる。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明は以上の従来技
術の問題点を解消した映写フィルムの接合方法を提供す
ることを目的として創作されたものであり、フィルムの
端部同士を重合してこの重合箇所を超音波スプライサー
により溶着結合すると共に、この重合箇所の継ぎ目の両
面又は片面にスプライシングテープを貼着することを特
徴とする。
術の問題点を解消した映写フィルムの接合方法を提供す
ることを目的として創作されたものであり、フィルムの
端部同士を重合してこの重合箇所を超音波スプライサー
により溶着結合すると共に、この重合箇所の継ぎ目の両
面又は片面にスプライシングテープを貼着することを特
徴とする。
【0013】
【作用】よって、この発明によればフィルムの端部同士
は重合して溶着結合されることにより、ループを形成し
ようという運動が生じた際には接合箇所で鋭角に折れ曲
がってしまうことなくフィルムは均一に撓み、ローリン
グループ方式のフィルム移送機構に使用することが可能
となる作用を生じる。
は重合して溶着結合されることにより、ループを形成し
ようという運動が生じた際には接合箇所で鋭角に折れ曲
がってしまうことなくフィルムは均一に撓み、ローリン
グループ方式のフィルム移送機構に使用することが可能
となる作用を生じる。
【0014】又、上記接合箇所の継ぎ目にスプライシン
グテープを貼着されることにより、捩じれ方向の強度も
得られるので、大型映像用の大判のフィルムに実施する
ことが可能となる作用を生じる。
グテープを貼着されることにより、捩じれ方向の強度も
得られるので、大型映像用の大判のフィルムに実施する
ことが可能となる作用を生じる。
【0015】
【実施例】図1及び図2はこの発明のフィルムの接合方
法の実施例を示す図である。図中符号1はフィルムであ
り、先ずその端部同士を重合し、この重合箇所2を超音
波スプライサーにより溶着結合する。
法の実施例を示す図である。図中符号1はフィルムであ
り、先ずその端部同士を重合し、この重合箇所2を超音
波スプライサーにより溶着結合する。
【0016】次いで、この重合箇所2の継ぎ目にスプラ
イシングテープ3を貼着する。尚、この実施例において
はスプライシングテープ3は継ぎ目の両面に貼着されて
いるが、片面にのみ貼着されていてもよい。
イシングテープ3を貼着する。尚、この実施例において
はスプライシングテープ3は継ぎ目の両面に貼着されて
いるが、片面にのみ貼着されていてもよい。
【0017】
【発明の効果】以上の構成よりなるこの発明の接合方法
によれば、接合箇所で鋭角に折れ曲がってしまうことな
くフィルムは均一に撓み、又、捩じれ方向の強度も得ら
れるので、この発明によって接合したフィルムを大型映
像用のローリングループ方式のフィルム移送機構に使用
することが可能となる効果を得られる。
によれば、接合箇所で鋭角に折れ曲がってしまうことな
くフィルムは均一に撓み、又、捩じれ方向の強度も得ら
れるので、この発明によって接合したフィルムを大型映
像用のローリングループ方式のフィルム移送機構に使用
することが可能となる効果を得られる。
【図1】この発明の接合方法により接合したフィルムの
正面図。
正面図。
【図2】同上、拡大断面図。
【図3】従来技術の接合方法により接合したフィルムの
正面図。
正面図。
【図4】同上、拡大断面図。
【図5】従来技術の異なる接合方法により接合したフィ
ルムの正面図。
ルムの正面図。
【図6】同上、拡大断面図。
【図7】従来技術の異なる接合方法により接合したフィ
ルムの正面図。
ルムの正面図。
1 フィルム 2 重合箇所 3 スプライシングテープ
Claims (3)
- 【請求項1】 フィルムの端部同士を重合してこの重合
箇所を超音波スプライサーにより溶着結合すると共に、
この重合箇所の両面の継ぎ目にスプライシングテープを
貼着することを特徴とする映写フィルムの接合方法。 - 【請求項2】 フィルムの端部同士を重合してこの重合
箇所を超音波スプライサーにより溶着結合すると共に、
この重合箇所の片面の継ぎ目にスプライシングテープを
貼着することを特徴とする映写フィルムの接合方法。 - 【請求項3】 フィルムはローリングループ方式のフィ
ルム移送機構に使用されるフィルムである請求項1又は
2記載の映写フィルムの接合方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11894295A JPH08292460A (ja) | 1995-04-21 | 1995-04-21 | 映写フィルムの接合方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11894295A JPH08292460A (ja) | 1995-04-21 | 1995-04-21 | 映写フィルムの接合方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08292460A true JPH08292460A (ja) | 1996-11-05 |
Family
ID=14749056
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11894295A Pending JPH08292460A (ja) | 1995-04-21 | 1995-04-21 | 映写フィルムの接合方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08292460A (ja) |
-
1995
- 1995-04-21 JP JP11894295A patent/JPH08292460A/ja active Pending
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