JPH08292090A - 超高速ゲート作動の画像増強管 - Google Patents
超高速ゲート作動の画像増強管Info
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- JPH08292090A JPH08292090A JP9640895A JP9640895A JPH08292090A JP H08292090 A JPH08292090 A JP H08292090A JP 9640895 A JP9640895 A JP 9640895A JP 9640895 A JP9640895 A JP 9640895A JP H08292090 A JPH08292090 A JP H08292090A
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- Japan
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- gate
- image
- time
- time difference
- image intensifier
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- Shutters For Cameras (AREA)
- Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 従来の比較的長いパルス信号（例えば３〜５
ｎｓ以上）を用いて従来以上の高速シャッター（例えば
１ｎｓ以下）を構成できる超高速ゲート作動の画像増強
管を提供する。 【構成】 直列に配置され画像を増強する第１及び第２
のマイクロチャンネルプレートと、各マイクロチャンネ
ルプレートにそれぞれ電圧を印加する一対の電源部と、
各電源部をゲート信号の入力時のみ作動させる第１及び
第２のゲート駆動回路と、駆動パルス信号を受けて第１
及び第２のゲート駆動回路に時間差Δｔをもった２つの
ゲート信号をそれぞれ入力する遅延回路と、からなる。
２つのゲート信号の時間差Δｔは先行するゲート信号よ
り作動時間ｔ（３ｎｓ以下）だけ短く設定されている。
ｎｓ以上）を用いて従来以上の高速シャッター（例えば
１ｎｓ以下）を構成できる超高速ゲート作動の画像増強
管を提供する。 【構成】 直列に配置され画像を増強する第１及び第２
のマイクロチャンネルプレートと、各マイクロチャンネ
ルプレートにそれぞれ電圧を印加する一対の電源部と、
各電源部をゲート信号の入力時のみ作動させる第１及び
第２のゲート駆動回路と、駆動パルス信号を受けて第１
及び第２のゲート駆動回路に時間差Δｔをもった２つの
ゲート信号をそれぞれ入力する遅延回路と、からなる。
２つのゲート信号の時間差Δｔは先行するゲート信号よ
り作動時間ｔ（３ｎｓ以下）だけ短く設定されている。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、高速現象の静止画像を
得るための超高速シャッタカメラに係わり、更に詳しく
は、超高速ゲート作動の画像増強管（イメージインテン
シファイア）に関する。
得るための超高速シャッタカメラに係わり、更に詳しく
は、超高速ゲート作動の画像増強管（イメージインテン
シファイア）に関する。
【０００２】
【従来の技術】微弱な生物発光、蛍光、化学発光、燃
焼、放電などの高速現象の静止画像を得るためには、撮
像デバイスの性能として、高速現象より十分に速いシャ
ッタ速度と、高速シャッタ動作により入射光量が必然的
に減少するために非常に高い感度とが必要になる。
焼、放電などの高速現象の静止画像を得るためには、撮
像デバイスの性能として、高速現象より十分に速いシャ
ッタ速度と、高速シャッタ動作により入射光量が必然的
に減少するために非常に高い感度とが必要になる。
【０００３】この２つの問題を同時に解決する手段とし
て、従来からイメージインテンシファイア（画像増強
管）を電子的にスイッチングして必要な時間だけ画像増
強管を動作させ、時間的に変化している現象の瞬間画像
を増強して読みだすことが行われている。例えば、本願
出願人による特開平６−１２１２００号公報、特開平６
−２６１２３１号公報には、かかる画像増強管を用いて
濁水中で対象物を視認する水中視認装置が開示されてい
る。
て、従来からイメージインテンシファイア（画像増強
管）を電子的にスイッチングして必要な時間だけ画像増
強管を動作させ、時間的に変化している現象の瞬間画像
を増強して読みだすことが行われている。例えば、本願
出願人による特開平６−１２１２００号公報、特開平６
−２６１２３１号公報には、かかる画像増強管を用いて
濁水中で対象物を視認する水中視認装置が開示されてい
る。
【０００４】図４はイメージインテンシファイア（画像
増強管）の構造図、図５は画像増強管を構成するマイク
ロチャンネルプレート（以下、ＭＣＰという）の模式
図、図６はＭＣＰの増倍原理図である。図４に示すよう
に、画像増強管には、光を電子に変換する光電面、電子
を増倍するＭＣＰ、及び電子を光に変換する蛍光面がそ
れぞれ近接して組み込まれている。図５に示すように、
ＭＣＰは薄い板（例えば直径約２０ｍｍ、厚さ約０．５
ｍｍ）であり、チャンネルと呼ぶ細い穴（例えば約１０
μｍφ）が無数に開いており、図６に示すように、チャ
ンネル内に電子が入射すると、印加されている電圧によ
る電位勾配に引かれて電子は内壁に衝突しながら反対側
に出てくるようになっている。
増強管）の構造図、図５は画像増強管を構成するマイク
ロチャンネルプレート（以下、ＭＣＰという）の模式
図、図６はＭＣＰの増倍原理図である。図４に示すよう
に、画像増強管には、光を電子に変換する光電面、電子
を増倍するＭＣＰ、及び電子を光に変換する蛍光面がそ
れぞれ近接して組み込まれている。図５に示すように、
ＭＣＰは薄い板（例えば直径約２０ｍｍ、厚さ約０．５
ｍｍ）であり、チャンネルと呼ぶ細い穴（例えば約１０
μｍφ）が無数に開いており、図６に示すように、チャ
ンネル内に電子が入射すると、印加されている電圧によ
る電位勾配に引かれて電子は内壁に衝突しながら反対側
に出てくるようになっている。
【０００５】ＭＣＰのチャンネル内壁での衝突の際に壁
面は２次電子を放出するため、入射電子に対して出力電
子は数千倍以上に増幅される。また、ＭＣＰは全体で１
００万個以上のチャンネルからなり、各チャンネルが画
素に相当し、各画素が同時に増幅される。従って、レン
ズを通してイメージインテンシファイアの光電面上に像
を結ばせると、像の明るさに応じた量の光電子が飛び出
し、この電子像は平行電界によってＭＣＰ入力面に入射
され、ＭＣＰ内部を通過する時にＭＣＰ１枚当たり数千
倍に増幅されて蛍光面へ衝突し再び光学像となる。
面は２次電子を放出するため、入射電子に対して出力電
子は数千倍以上に増幅される。また、ＭＣＰは全体で１
００万個以上のチャンネルからなり、各チャンネルが画
素に相当し、各画素が同時に増幅される。従って、レン
ズを通してイメージインテンシファイアの光電面上に像
を結ばせると、像の明るさに応じた量の光電子が飛び出
し、この電子像は平行電界によってＭＣＰ入力面に入射
され、ＭＣＰ内部を通過する時にＭＣＰ１枚当たり数千
倍に増幅されて蛍光面へ衝突し再び光学像となる。
【０００６】また、通常の画像増強管は、ＭＣＰのチャ
ンネルに電位勾配を負荷する電源部と、この電位勾配を
ゲート信号の入力時のみＯＮするゲート駆動回路を有し
ており、ゲート信号としてパルス信号を印加することに
より、そのパルス信号の幅に相当する短時間だけ画像増
強管を作動させて、高速シャッタとすることができる。
ンネルに電位勾配を負荷する電源部と、この電位勾配を
ゲート信号の入力時のみＯＮするゲート駆動回路を有し
ており、ゲート信号としてパルス信号を印加することに
より、そのパルス信号の幅に相当する短時間だけ画像増
強管を作動させて、高速シャッタとすることができる。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】特開平６−２６１２３
１号に開示したように、上述した画像増強管を用いて濁
水中の対象物を視認する場合には、できるだけ短いパル
ス信号を用いて高速シャッタを構成することが望まし
い。しかし、従来の画像増強管のシャッター機能は、３
〜５ｎｓ（１ｎｓ＝１０-9ｓｅｃ）程度が限界であり、
これ以上の超高速ゲート作動の画像増強管（イメージイ
ンテンシファイア）はできなかった。
１号に開示したように、上述した画像増強管を用いて濁
水中の対象物を視認する場合には、できるだけ短いパル
ス信号を用いて高速シャッタを構成することが望まし
い。しかし、従来の画像増強管のシャッター機能は、３
〜５ｎｓ（１ｎｓ＝１０-9ｓｅｃ）程度が限界であり、
これ以上の超高速ゲート作動の画像増強管（イメージイ
ンテンシファイア）はできなかった。
【０００８】すなわち、上述したゲート駆動回路に印加
するパルス信号を発生させる駆動用高圧パルス発生器
は、パルス波形の歪等により、３ｎｓ以下の短いパルス
信号を発生させることができず、このため、高速シャッ
ターは、３ｎｓ以上に制限されていた。そのため、特に
超高速で変化する現象や濁水中の対象物の視認では、十
分な静止画像が得られない問題点があった。
するパルス信号を発生させる駆動用高圧パルス発生器
は、パルス波形の歪等により、３ｎｓ以下の短いパルス
信号を発生させることができず、このため、高速シャッ
ターは、３ｎｓ以上に制限されていた。そのため、特に
超高速で変化する現象や濁水中の対象物の視認では、十
分な静止画像が得られない問題点があった。
【０００９】本発明はかかる問題点を解決するために創
案されたものである。すなわち、本発明の目的は、従来
の比較的長いパルス信号（例えば３〜５ｎｓ以上）を用
いて従来以上の高速シャッター（例えば１ｎｓ以下）を
構成できる超高速ゲート作動の画像増強管を提供するこ
とにある。
案されたものである。すなわち、本発明の目的は、従来
の比較的長いパルス信号（例えば３〜５ｎｓ以上）を用
いて従来以上の高速シャッター（例えば１ｎｓ以下）を
構成できる超高速ゲート作動の画像増強管を提供するこ
とにある。
【００１０】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、直列に
配置され画像を増強する第１及び第２のマイクロチャン
ネルプレートと、各マイクロチャンネルプレートにそれ
ぞれ電圧を印加する一対の電源部と、各電源部をゲート
信号の入力時のみ作動させる第１及び第２のゲート駆動
回路と、駆動パルス信号を受けて第１及び第２のゲート
駆動回路に時間差Δｔをもった２つのゲート信号をそれ
ぞれ入力する遅延回路と、からなり、前記２つのゲート
信号の時間差Δｔは先行するゲート信号より作動時間ｔ
だけ短く設定されている、ことを特徴とする超高速ゲー
ト作動の画像増強管が提供される。
配置され画像を増強する第１及び第２のマイクロチャン
ネルプレートと、各マイクロチャンネルプレートにそれ
ぞれ電圧を印加する一対の電源部と、各電源部をゲート
信号の入力時のみ作動させる第１及び第２のゲート駆動
回路と、駆動パルス信号を受けて第１及び第２のゲート
駆動回路に時間差Δｔをもった２つのゲート信号をそれ
ぞれ入力する遅延回路と、からなり、前記２つのゲート
信号の時間差Δｔは先行するゲート信号より作動時間ｔ
だけ短く設定されている、ことを特徴とする超高速ゲー
ト作動の画像増強管が提供される。
【００１１】本発明の好ましい実施例によれば、先行す
るゲート信号の時間幅と前記時間差Δｔとの差が３ｎｓ
以下である。
るゲート信号の時間幅と前記時間差Δｔとの差が３ｎｓ
以下である。
【００１２】
【作用】上述した本発明の構成によれば、マイクロチャ
ンネルプレートに電圧を印加する電源部をゲート信号の
入力時のみ作動させる２つのゲート駆動回路に、遅延回
路により時間差Δｔをもった２つのゲート信号をそれぞ
れ入力するので、２つのゲート信号により２つのマイク
ロチャンネルプレートをそれぞれ別個に時間差Δｔをも
って作動させることができる。
ンネルプレートに電圧を印加する電源部をゲート信号の
入力時のみ作動させる２つのゲート駆動回路に、遅延回
路により時間差Δｔをもった２つのゲート信号をそれぞ
れ入力するので、２つのゲート信号により２つのマイク
ロチャンネルプレートをそれぞれ別個に時間差Δｔをも
って作動させることができる。
【００１３】また、画像を増強する２つのマイクロチャ
ンネルプレートは直列に配置されており、２つのゲート
信号の時間差Δｔは先行するゲート信号より作動時間ｔ
だけ短く設定されているので、２つのゲート信号は作動
時間ｔだけ同時にそれぞれのマイクロチャンネルプレー
トに入力される。従ってこの同時作動時間ｔだけ２つの
マイクロチャンネルプレートが同時に画像を増幅し、全
体として作動時間ｔの高速シャッター（例えば１ｎｓ以
下）として瞬間画像を増強することができ、超高速で変
化する現象や濁水中の対象物の視認等で、十分な静止画
像を得ることができる。
ンネルプレートは直列に配置されており、２つのゲート
信号の時間差Δｔは先行するゲート信号より作動時間ｔ
だけ短く設定されているので、２つのゲート信号は作動
時間ｔだけ同時にそれぞれのマイクロチャンネルプレー
トに入力される。従ってこの同時作動時間ｔだけ２つの
マイクロチャンネルプレートが同時に画像を増幅し、全
体として作動時間ｔの高速シャッター（例えば１ｎｓ以
下）として瞬間画像を増強することができ、超高速で変
化する現象や濁水中の対象物の視認等で、十分な静止画
像を得ることができる。
【００１４】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施例を図面を参照
して説明する。なお、各図において共通する部分には同
一の符号を付して使用する。図１は、本発明による超高
速ゲート作動の画像増強管の全体構成図である。この図
において、本発明の超高速ゲート作動の画像増強管１０
は、入ってくる光４（例えば反射光）に対して直列に配
置され画像を増強する第１及び第２のマイクロチャンネ
ルプレート１２，１３と、各マイクロチャンネルプレー
トにそれぞれ電圧を印加する一対の電源部１４，１５
と、各電源部をゲート信号の入力時のみ作動させる第１
及び第２のゲート駆動回路１６，１７と、駆動パルス信
号１８ａを受けて第１及び第２のゲート駆動回路に時間
差Δｔをもった２つのゲート信号１８ｂ，１８ｃをそれ
ぞれ入力する遅延回路１８と、からなる。
して説明する。なお、各図において共通する部分には同
一の符号を付して使用する。図１は、本発明による超高
速ゲート作動の画像増強管の全体構成図である。この図
において、本発明の超高速ゲート作動の画像増強管１０
は、入ってくる光４（例えば反射光）に対して直列に配
置され画像を増強する第１及び第２のマイクロチャンネ
ルプレート１２，１３と、各マイクロチャンネルプレー
トにそれぞれ電圧を印加する一対の電源部１４，１５
と、各電源部をゲート信号の入力時のみ作動させる第１
及び第２のゲート駆動回路１６，１７と、駆動パルス信
号１８ａを受けて第１及び第２のゲート駆動回路に時間
差Δｔをもった２つのゲート信号１８ｂ，１８ｃをそれ
ぞれ入力する遅延回路１８と、からなる。
【００１５】図１において、第１マイクロチャンネルプ
レート１２、電源部１４、及び第１ゲート駆動回路１６
は、第１のイメージインテンシファイア１９を構成し、
第２マイクロチャンネルプレート１３、電源部１５、及
び第２ゲート駆動回路１７は、第２のイメージインテン
シファイア２２を構成している。なお、この図と相違
し、２つのマイクロチャンネルプレート１２，１３、２
つの電源部１４，１５、及び２つのゲート駆動回路１
６，１７により、単一のイメージインテンシファイアを
構成してもよく、或いは２つのマイクロチャンネルプレ
ート１２，１３を持った単一のイメージインテンシファ
イアを用いてもよい。なお、各マイクロチャンネルプレ
ート１２，１３、電源部１４，１５、ゲート駆動回路１
６，１７は、図４〜図６において説明した従来のイメー
ジインテンシファイアと同様である。
レート１２、電源部１４、及び第１ゲート駆動回路１６
は、第１のイメージインテンシファイア１９を構成し、
第２マイクロチャンネルプレート１３、電源部１５、及
び第２ゲート駆動回路１７は、第２のイメージインテン
シファイア２２を構成している。なお、この図と相違
し、２つのマイクロチャンネルプレート１２，１３、２
つの電源部１４，１５、及び２つのゲート駆動回路１
６，１７により、単一のイメージインテンシファイアを
構成してもよく、或いは２つのマイクロチャンネルプレ
ート１２，１３を持った単一のイメージインテンシファ
イアを用いてもよい。なお、各マイクロチャンネルプレ
ート１２，１３、電源部１４，１５、ゲート駆動回路１
６，１７は、図４〜図６において説明した従来のイメー
ジインテンシファイアと同様である。
【００１６】図２は、遅延回路１８の作動図である。こ
の図に示すように、遅延回路１８は、駆動パルス信号１
８ａを受けて第１及び第２のゲート駆動回路１６，１７
に時間差Δｔをもった２つのゲート信号１８ｂ，１８ｃ
をそれぞれ入力するようになっている。駆動パルス信号
１８ａ及びゲート信号１８ｂ，１８ｃの時間幅は、従来
のパルス発生器で安定して発生できる長さ、すなわち３
ｎｓ〜１０ｎｓ程度に設定するのがよく、或いはこれ以
上の長さでもよい。
の図に示すように、遅延回路１８は、駆動パルス信号１
８ａを受けて第１及び第２のゲート駆動回路１６，１７
に時間差Δｔをもった２つのゲート信号１８ｂ，１８ｃ
をそれぞれ入力するようになっている。駆動パルス信号
１８ａ及びゲート信号１８ｂ，１８ｃの時間幅は、従来
のパルス発生器で安定して発生できる長さ、すなわち３
ｎｓ〜１０ｎｓ程度に設定するのがよく、或いはこれ以
上の長さでもよい。
【００１７】また、２つのゲート信号１８ｂ，１８ｃの
時間差Δｔは、先行するゲート信号１８ｂより作動時間
ｔだけ短く設定する。この作動時間ｔ、すなわち、ゲー
ト信号１８ｂの時間幅と前記時間差Δｔとの差は、高速
シャッターとして必要な時間に設定するのがよく、好ま
しくは３ｎｓ以下であり、更に好ましくは１ｎｓ以下に
するのがよい。
時間差Δｔは、先行するゲート信号１８ｂより作動時間
ｔだけ短く設定する。この作動時間ｔ、すなわち、ゲー
ト信号１８ｂの時間幅と前記時間差Δｔとの差は、高速
シャッターとして必要な時間に設定するのがよく、好ま
しくは３ｎｓ以下であり、更に好ましくは１ｎｓ以下に
するのがよい。
【００１８】上述した構成により、マイクロチャンネル
プレート１２，１３に電圧を印加する電源部１４，１５
をゲート信号の入力時のみ作動させる２つのゲート駆動
回路１６，１７に、遅延回路１８により時間差Δｔをも
った２つのゲート信号１８ｂ，１８ｃをそれぞれ入力す
るので、図２（ａ）〜（ｃ）に示すように、２つのゲー
ト信号１８ｂ，１８ｃにより２つのマイクロチャンネル
プレート１２，１３をそれぞれ別個に時間差Δｔをもっ
て作動させることができる。
プレート１２，１３に電圧を印加する電源部１４，１５
をゲート信号の入力時のみ作動させる２つのゲート駆動
回路１６，１７に、遅延回路１８により時間差Δｔをも
った２つのゲート信号１８ｂ，１８ｃをそれぞれ入力す
るので、図２（ａ）〜（ｃ）に示すように、２つのゲー
ト信号１８ｂ，１８ｃにより２つのマイクロチャンネル
プレート１２，１３をそれぞれ別個に時間差Δｔをもっ
て作動させることができる。
【００１９】また、画像を増強する２つのマイクロチャ
ンネルプレート１２，１３は直列に配置されており、２
つのゲート信号１８ｂ，１８ｃの時間差Δｔは先行する
ゲート信号１８ｂより作動時間ｔだけ短く設定されてい
るので、２つのゲート信号１８ｂ，１８ｃは作動時間ｔ
だけ同時にそれぞれのマイクロチャンネルプレート１
２，１３に入力される。従って、図２（ｄ）に示すよう
に、この同時作動時間ｔだけ、２つのマイクロチャンネ
ルプレート１２，１３が同時に画像を増幅し、全体とし
て作動時間ｔの高速シャッター（例えば１ｎｓ以下）と
して瞬間画像を増強することができ、超高速で変化する
現象や濁水中の対象物の視認等で、十分な静止画像を得
ることができる。
ンネルプレート１２，１３は直列に配置されており、２
つのゲート信号１８ｂ，１８ｃの時間差Δｔは先行する
ゲート信号１８ｂより作動時間ｔだけ短く設定されてい
るので、２つのゲート信号１８ｂ，１８ｃは作動時間ｔ
だけ同時にそれぞれのマイクロチャンネルプレート１
２，１３に入力される。従って、図２（ｄ）に示すよう
に、この同時作動時間ｔだけ、２つのマイクロチャンネ
ルプレート１２，１３が同時に画像を増幅し、全体とし
て作動時間ｔの高速シャッター（例えば１ｎｓ以下）と
して瞬間画像を増強することができ、超高速で変化する
現象や濁水中の対象物の視認等で、十分な静止画像を得
ることができる。
【００２０】図３は、本発明による超高速ゲート作動の
画像増強管１０を用いた水中視認装置の全体構成図であ
る。この水中視認装置２１は、光１を対象物２に出射す
る光源３と、対象物２からの反射光４を受けてこれを増
倍して画像を形成する本発明の画像増強管１０（すなわ
ちイメージインテンシファイア）とを備えており、本発
明の画像増強管１０により、対象物２からの反射光４
（瞬間画像）を高速シャッター（例えば１ｎｓ以下）を
用いて増強し、これをＣＣＤカメラで撮影して画像処理
装置でＣＲＴ上に表示することにより、濁水中の対象物
の良好な静止画像を得ることができる。
画像増強管１０を用いた水中視認装置の全体構成図であ
る。この水中視認装置２１は、光１を対象物２に出射す
る光源３と、対象物２からの反射光４を受けてこれを増
倍して画像を形成する本発明の画像増強管１０（すなわ
ちイメージインテンシファイア）とを備えており、本発
明の画像増強管１０により、対象物２からの反射光４
（瞬間画像）を高速シャッター（例えば１ｎｓ以下）を
用いて増強し、これをＣＣＤカメラで撮影して画像処理
装置でＣＲＴ上に表示することにより、濁水中の対象物
の良好な静止画像を得ることができる。
【００２１】なお、濁水中の対象物の視認のためには、
特開平６−２６１２３１号公報に開示したように、光１
を例えばパルスレーザ光とし、このパルスレーザ光が対
象物２で反射して戻る時間を予め予測し、その時だけ高
速シャッター（本発明の画像増強管１０）を作動させる
ことにより、濁水中の散乱等の影響を最小限度に抑え高
品質の静止画像を得ることができる。
特開平６−２６１２３１号公報に開示したように、光１
を例えばパルスレーザ光とし、このパルスレーザ光が対
象物２で反射して戻る時間を予め予測し、その時だけ高
速シャッター（本発明の画像増強管１０）を作動させる
ことにより、濁水中の散乱等の影響を最小限度に抑え高
品質の静止画像を得ることができる。
【００２２】なお、本発明は上述した実施例に限定され
ず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々に変更できる
ことは勿論である。
ず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々に変更できる
ことは勿論である。
【００２３】
【発明の効果】上述したように、本発明の超高速ゲート
作動の画像増強管は、従来の比較的長いパルス信号（例
えば３〜５ｎｓ以上）を用いて従来以上の高速シャッタ
ー（例えば１ｎｓ以下）を構成できる優れた効果を有す
る。
作動の画像増強管は、従来の比較的長いパルス信号（例
えば３〜５ｎｓ以上）を用いて従来以上の高速シャッタ
ー（例えば１ｎｓ以下）を構成できる優れた効果を有す
る。
【図１】本発明による超高速ゲート作動の画像増強管の
全体構成図である。
全体構成図である。
【図２】遅延回路の作動図である。
【図３】本発明による超高速ゲート作動の画像増強管を
用いた水中視認装置の全体構成図である。
用いた水中視認装置の全体構成図である。
【図４】従来の画像増強管（イメージインテンシファイ
ア）の構造図である。
ア）の構造図である。
【図５】画像増強管を構成するマイクロチャンネルプレ
ート（ＭＣＰ）の模式図である。
ート（ＭＣＰ）の模式図である。
【図６】マイクロチャンネルプレートの増倍原理図であ
る
る
１ 光（出射光） ２ 対象物 ３ 光源 ４ 反射光 １０ 超高速ゲート作動の画像増強管 １２ 第１マイクロチャンネルプレート １３ 第２マイクロチャンネルプレート １４，１５ 電源部 １６ 第１ゲート駆動回路 １７ 第２ゲート駆動回路 １８ 遅延回路 １８ａ 駆動パルス信号 １８ｂ，１８ｃ ゲート信号 １９ 第１イメージインテンシファイア ２０ 第２イメージインテンシファイア ２１ 水中視認装置 ｔ 作動時間 Δｔ 時間差（遅延時間）
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 義明 東京都江東区豊洲２丁目１番１号 石川島 播磨重工業株式会社東京第一工場内 (72)発明者 朝妻 春和 東京都江東区豊洲２丁目１番１号 石川島 播磨重工業株式会社東京第一工場内 (72)発明者 町田 生五月 東京都江東区豊洲３丁目１番15号 石川島 播磨重工業株式会社東二テクニカルセンタ ー内
Claims (2)
- 【請求項１】 直列に配置され画像を増強する第１及び
第２のマイクロチャンネルプレートと、各マイクロチャ
ンネルプレートにそれぞれ電圧を印加する一対の電源部
と、各電源部をゲート信号の入力時のみ作動させる第１
及び第２のゲート駆動回路と、駆動パルス信号を受けて
第１及び第２のゲート駆動回路に時間差Δｔをもった２
つのゲート信号をそれぞれ入力する遅延回路と、からな
り、 前記２つのゲート信号の時間差Δｔは先行するゲート信
号より作動時間ｔだけ短く設定されている、ことを特徴
とする超高速ゲート作動の画像増強管。 - 【請求項２】 先行するゲート信号の時間幅と前記時間
差Δｔとの差が３ｎｓ以下である、ことを特徴とする請
求項１に記載の超高速ゲート作動の画像増強管。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9640895A JPH08292090A (ja) | 1995-04-21 | 1995-04-21 | 超高速ゲート作動の画像増強管 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9640895A JPH08292090A (ja) | 1995-04-21 | 1995-04-21 | 超高速ゲート作動の画像増強管 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08292090A true JPH08292090A (ja) | 1996-11-05 |
Family
ID=14164148
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9640895A Pending JPH08292090A (ja) | 1995-04-21 | 1995-04-21 | 超高速ゲート作動の画像増強管 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08292090A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2004113890A1 (ja) * | 2003-06-25 | 2004-12-29 | Hamamatsu Photonics K.K. | 時間分解測定装置および位置検出型電子増倍管 |
| CN114112038A (zh) * | 2021-10-13 | 2022-03-01 | 中国电子科技集团公司第五十五研究所 | 一种高速、高灵敏度紫外成像组件 |
-
1995
- 1995-04-21 JP JP9640895A patent/JPH08292090A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2004113890A1 (ja) * | 2003-06-25 | 2004-12-29 | Hamamatsu Photonics K.K. | 時間分解測定装置および位置検出型電子増倍管 |
| US7619199B2 (en) | 2003-06-25 | 2009-11-17 | Hamamatsu Photonics K.K. | Time-resolved measurement apparatus and position-sensitive election multiplier tube |
| CN114112038A (zh) * | 2021-10-13 | 2022-03-01 | 中国电子科技集团公司第五十五研究所 | 一种高速、高灵敏度紫外成像组件 |
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