JPH0829139B2 - 浴槽を用いた生体機能音測定装置 - Google Patents
浴槽を用いた生体機能音測定装置Info
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- JPH0829139B2 JPH0829139B2 JP13876389A JP13876389A JPH0829139B2 JP H0829139 B2 JPH0829139 B2 JP H0829139B2 JP 13876389 A JP13876389 A JP 13876389A JP 13876389 A JP13876389 A JP 13876389A JP H0829139 B2 JPH0829139 B2 JP H0829139B2
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Description
【発明の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本発明は、人体から発する例えば肺呼吸音、気管支
音、心音、胎児心音等の生体機能音につき、入浴しなが
ら湯水を振動媒体として測定監視可能とした浴槽利用の
生体機能音測定装置に関する。
音、心音、胎児心音等の生体機能音につき、入浴しなが
ら湯水を振動媒体として測定監視可能とした浴槽利用の
生体機能音測定装置に関する。
《従来の技術》 これまで、心音や呼吸音などを知るには、臨床的に医
者が聴診器を被検者に当てて、音を聞かねばならない聴
診法が多用されており、これ以外には、被検者の体表面
に、マイクロフォンとか、加速度センサを密着させ、生
体機能音を電気信号として取り出すようにした検知方法
が採られている。
者が聴診器を被検者に当てて、音を聞かねばならない聴
診法が多用されており、これ以外には、被検者の体表面
に、マイクロフォンとか、加速度センサを密着させ、生
体機能音を電気信号として取り出すようにした検知方法
が採られている。
しかし、上記従来の測定手段によるときは、わざわざ
病院その他の場所まで足を運ばなければならないだけで
なく、聴診器を当てられたり、各種センサを身体に取り
付けられたりするので、生体に対する可成りの拘束が余
儀なくされることから、健康管理上極めて重要である生
体情報であるにも拘らず、一般人が手軽に、しかも継続
的に、これを測知するといったことは、実際上殆ど不可
能に近いというのが、現況となっている。
病院その他の場所まで足を運ばなければならないだけで
なく、聴診器を当てられたり、各種センサを身体に取り
付けられたりするので、生体に対する可成りの拘束が余
儀なくされることから、健康管理上極めて重要である生
体情報であるにも拘らず、一般人が手軽に、しかも継続
的に、これを測知するといったことは、実際上殆ど不可
能に近いというのが、現況となっている。
《発明が解決しようとする課題》 本願は、上記の従来技術に鑑み、請求項(1)では、
誰しも毎日のように裸となって入浴する浴槽を利用する
ことに着目し、当該浴槽内の湯水が、音の良伝導体であ
ることを利用して、入浴しながら生体機能音を、浴槽に
設置の測定用音センサにより気軽に測定できるように
し、請求項(2)では、上記測定用音センサを、直接浴
槽に付設することなく、ダンパーを介して臨設すること
で、当該測定用音センサへの雑音進入が可及的に除去さ
れるようにし、これにより測定結果への信頼性を向上し
ようとしている。
誰しも毎日のように裸となって入浴する浴槽を利用する
ことに着目し、当該浴槽内の湯水が、音の良伝導体であ
ることを利用して、入浴しながら生体機能音を、浴槽に
設置の測定用音センサにより気軽に測定できるように
し、請求項(2)では、上記測定用音センサを、直接浴
槽に付設することなく、ダンパーを介して臨設すること
で、当該測定用音センサへの雑音進入が可及的に除去さ
れるようにし、これにより測定結果への信頼性を向上し
ようとしている。
さらに請求項(3)では、上記測定用音センサを設け
るだけでなく、外部雑音を受ける測定用音センサをも、
浴槽に付設すると共に、測定用音センサによる測定用信
号と、上記雑音用音センサによる雑音信号とが、差動増
巾される雑音除去演算部を設けることで、雑音を、より
一層除去できるようにするのが、その目的である。
るだけでなく、外部雑音を受ける測定用音センサをも、
浴槽に付設すると共に、測定用音センサによる測定用信
号と、上記雑音用音センサによる雑音信号とが、差動増
巾される雑音除去演算部を設けることで、雑音を、より
一層除去できるようにするのが、その目的である。
そして、請求項(4)にあっては、上記請求項(4)
に加えて、浴槽に付設した水位センサと心拍センサか
ら、夫々水位信号と心拍信号とを得、これらを前記雑音
除去演算部において、前記測定音センサと比較すること
による雑音の除去処理を行うことによって、さらに雑音
のより効果的除去を実現させ得るようにして、その測定
精度を一層向上させようとしている。
に加えて、浴槽に付設した水位センサと心拍センサか
ら、夫々水位信号と心拍信号とを得、これらを前記雑音
除去演算部において、前記測定音センサと比較すること
による雑音の除去処理を行うことによって、さらに雑音
のより効果的除去を実現させ得るようにして、その測定
精度を一層向上させようとしている。
《課題を解決するための手段》 本願は上記の目的を達成するため、請求項(1)で
は、浴槽には、入浴者たる生体から発する生体機能音
が、当該浴槽に収納された湯水を媒体として伝播される
位置にあって、所要数だけ測定用音センサを臨設し、当
該測定用音センサには、上記生体機能音の表示される電
気的出力装置が接続されていることを特徴とする浴槽を
用いた生体機能音測定装置を提供しようとしており、請
求項(2)では浴槽には、入浴者たる生体から発する生
体機能音が、当該浴槽に収納された湯水を媒体として伝
播される位置にあって、ダンパーを介して所要数の測定
用音センサを臨設し、当該測定用音センサには、上記生
体機能音の表示される電気的出力装置が接続されている
ことを特徴とする浴槽を用いた生体機能音測定装置を、
その内容としており、請求項(3)にあっては浴槽に
は、入浴者たる生体から発する生体機能音が、当該浴槽
に収納された湯水を媒体として伝播される位置にあっ
て、ダンパーを介して所要数の測定用音センサが、外部
雑音を受ける位置にあって直接に所要数の雑音用音セン
サが、夫々臨設され、上記両音センサには、上記生体機
能音の表示される電気的出力装置を接続すると共に、当
該電気的出力装置には同上両音センサから入力される測
定音信号と雑音信号との差動増巾を行う雑音除去演算部
が具備されていることを特徴とする浴槽を用いた生体機
能音測定装置を提供しようとしている。
は、浴槽には、入浴者たる生体から発する生体機能音
が、当該浴槽に収納された湯水を媒体として伝播される
位置にあって、所要数だけ測定用音センサを臨設し、当
該測定用音センサには、上記生体機能音の表示される電
気的出力装置が接続されていることを特徴とする浴槽を
用いた生体機能音測定装置を提供しようとしており、請
求項(2)では浴槽には、入浴者たる生体から発する生
体機能音が、当該浴槽に収納された湯水を媒体として伝
播される位置にあって、ダンパーを介して所要数の測定
用音センサを臨設し、当該測定用音センサには、上記生
体機能音の表示される電気的出力装置が接続されている
ことを特徴とする浴槽を用いた生体機能音測定装置を、
その内容としており、請求項(3)にあっては浴槽に
は、入浴者たる生体から発する生体機能音が、当該浴槽
に収納された湯水を媒体として伝播される位置にあっ
て、ダンパーを介して所要数の測定用音センサが、外部
雑音を受ける位置にあって直接に所要数の雑音用音セン
サが、夫々臨設され、上記両音センサには、上記生体機
能音の表示される電気的出力装置を接続すると共に、当
該電気的出力装置には同上両音センサから入力される測
定音信号と雑音信号との差動増巾を行う雑音除去演算部
が具備されていることを特徴とする浴槽を用いた生体機
能音測定装置を提供しようとしている。
さらに、請求項(4)の生体機能音測定装置では、上
記請求項(3)に加えて、さらに、前記浴槽には、収納
湯水の水位を検知する水位センサと、当該湯水を媒体と
して伝播される位置に設けた心拍センサとが、当該各セ
ンサからの水位信号と心拍信号に対する非同期雑音成分
を、前記測定用音センサより入力された測定音信号から
除去する機能をもたせた前記雑音除去演算部に接続され
ていることを、その内容としている。
記請求項(3)に加えて、さらに、前記浴槽には、収納
湯水の水位を検知する水位センサと、当該湯水を媒体と
して伝播される位置に設けた心拍センサとが、当該各セ
ンサからの水位信号と心拍信号に対する非同期雑音成分
を、前記測定用音センサより入力された測定音信号から
除去する機能をもたせた前記雑音除去演算部に接続され
ていることを、その内容としている。
《作用》 本願の請求項(1)によるときは、浴槽に入浴者が入
ることにより、その生体機能音が、人体より浴槽内の湯
水を伝播し、浴槽にあって当該湯水と接して設けられた
測定用音センサに達するので、接して設けられた測定用
音センサに達するので、当該測定用音センサの出力信号
を処理することによって、心音、肺呼吸音等を、労せず
して自然に入浴のための挙動だけで測定することができ
る。
ることにより、その生体機能音が、人体より浴槽内の湯
水を伝播し、浴槽にあって当該湯水と接して設けられた
測定用音センサに達するので、接して設けられた測定用
音センサに達するので、当該測定用音センサの出力信号
を処理することによって、心音、肺呼吸音等を、労せず
して自然に入浴のための挙動だけで測定することができ
る。
請求項(2)によるときは、上記測定用音センサが、
浴槽に直接設置されているのではなく、ダンパを介して
取り付けられているので、外部雑音が直接に上記の測定
用音センサに入来し難く、従って簡易な機構のみで、可
成りの信頼度をもった測定が可能となる。
浴槽に直接設置されているのではなく、ダンパを介して
取り付けられているので、外部雑音が直接に上記の測定
用音センサに入来し難く、従って簡易な機構のみで、可
成りの信頼度をもった測定が可能となる。
請求項(3)では、請求項(2)に加えて、別途に雑
音用音センサを浴槽に直接設置するようにしたから、外
部雑音は空中を介して、これに到来するだけでなく、浴
槽を介しての雑音が、この雑音用音センサにより収受さ
れて、外部雑音を主体とした音の入力を受けることとな
り、この雑音用音センサから得られる雑音信号と、測定
音信号とが、電気的出力装置における雑音除去演算部に
あって差動増巾され、かくして測定音信号の中に内在す
の測定が、入浴時に労することなく得られることとな
る。
音用音センサを浴槽に直接設置するようにしたから、外
部雑音は空中を介して、これに到来するだけでなく、浴
槽を介しての雑音が、この雑音用音センサにより収受さ
れて、外部雑音を主体とした音の入力を受けることとな
り、この雑音用音センサから得られる雑音信号と、測定
音信号とが、電気的出力装置における雑音除去演算部に
あって差動増巾され、かくして測定音信号の中に内在す
の測定が、入浴時に労することなく得られることとな
る。
請求項(4)では、上記請求項(3)のように雑音用
音センサを設けるだけでなく、さらに、水位センサと心
拍センサとが兼備されているので、水位センサによって
入浴者の呼吸サイクルが検知でき、心拍センサによって
心音サイクルを測知でき、これらが前掲雑音除去演算部
に入力され、これと共に当該演算部に測定音信号が入力
されることで、この測定音信号から、上記呼吸サイク
ル、心拍サイクルと同期しない雑音成分が除去されるこ
ととなり、これにより請求項(4)の測定装置に比し、
さらに、その精度を高めることができる。
音センサを設けるだけでなく、さらに、水位センサと心
拍センサとが兼備されているので、水位センサによって
入浴者の呼吸サイクルが検知でき、心拍センサによって
心音サイクルを測知でき、これらが前掲雑音除去演算部
に入力され、これと共に当該演算部に測定音信号が入力
されることで、この測定音信号から、上記呼吸サイク
ル、心拍サイクルと同期しない雑音成分が除去されるこ
ととなり、これにより請求項(4)の測定装置に比し、
さらに、その精度を高めることができる。
《実 施 例》 本発明につき、図示の実施例により、これを詳記すれ
ば、第1図に示す通り浴槽1には所要数の測定用音セン
サ2が設けられるが、この際、当該センサ2は浴槽1内
に収納される湯水3に浸漬されるよう内設するのであ
り、かつ浴槽1に直接取り付けることもできるが、請求
項(2)のように防振構造をもったダンパー4を介して
浴槽1に設けるのがよい。
ば、第1図に示す通り浴槽1には所要数の測定用音セン
サ2が設けられるが、この際、当該センサ2は浴槽1内
に収納される湯水3に浸漬されるよう内設するのであ
り、かつ浴槽1に直接取り付けることもできるが、請求
項(2)のように防振構造をもったダンパー4を介して
浴槽1に設けるのがよい。
図示例では、浴槽1の側壁1aに外側へ突出させた収納
用枠体1bを突設し、当該枠体1bをダンパー4により閉成
すると共に、このダンパー4の内側に取り付けた測定用
音センサ2が、上記収納枠体1bとダンパー4および多孔
板1cとにより囲成された収納空所1dに内設されるように
しており、測定用音センサ2には、水中用の高感度マイ
クロフォン、加速度センサ等が用いられ、この際測定す
べき信号の周波数特性に合致し、また応答性、利得につ
いても考慮して選定するのがよく、図中2aは測定用音セ
ンサ2の出力リード線を示している。
用枠体1bを突設し、当該枠体1bをダンパー4により閉成
すると共に、このダンパー4の内側に取り付けた測定用
音センサ2が、上記収納枠体1bとダンパー4および多孔
板1cとにより囲成された収納空所1dに内設されるように
しており、測定用音センサ2には、水中用の高感度マイ
クロフォン、加速度センサ等が用いられ、この際測定す
べき信号の周波数特性に合致し、また応答性、利得につ
いても考慮して選定するのがよく、図中2aは測定用音セ
ンサ2の出力リード線を示している。
ここで、上記浴槽1は直接設置面5に載置することな
く、浴槽1の底壁1eに設けた防振脚台1fを介して載置面
5上に置き、当該載置面5から浴槽1に伝達される外部
雑音を可及的に小さくしておくことが望ましい。
く、浴槽1の底壁1eに設けた防振脚台1fを介して載置面
5上に置き、当該載置面5から浴槽1に伝達される外部
雑音を可及的に小さくしておくことが望ましい。
さらに、第1図にあって6は雑音用音センサであっ
て、これは空中からの雑音、そして浴槽1を介しての外
部雑音が主として収受されるように、浴槽1に直接取り
付けられており、図示例では、前記浴槽1の底壁1eにあ
って、その外側である下面に設けられており、6aはその
出力リード線を示している。
て、これは空中からの雑音、そして浴槽1を介しての外
部雑音が主として収受されるように、浴槽1に直接取り
付けられており、図示例では、前記浴槽1の底壁1eにあ
って、その外側である下面に設けられており、6aはその
出力リード線を示している。
さらに、第1図にあって7は水位センサ、8は心拍セ
ンサを示し、何れも、後述のように雑音除去を目的とし
たもので、水位センサ7は、浴槽1の側壁1aに沿って内
装立設されており、これによって浴槽1内を湯水3につ
き、その水位を測知し得るようになっており、心拍セン
サ8は、これまた浴槽1の湯水に浸漬状態となるよう内
設されている。
ンサを示し、何れも、後述のように雑音除去を目的とし
たもので、水位センサ7は、浴槽1の側壁1aに沿って内
装立設されており、これによって浴槽1内を湯水3につ
き、その水位を測知し得るようになっており、心拍セン
サ8は、これまた浴槽1の湯水に浸漬状態となるよう内
設されている。
上記水位センサ7による水位の変化を測定すること
で、入浴者Aの肺の体積変化を知ることができ、この結
果、正確に呼吸サイクルを監視し得ることとなり、これ
を用いて、後述の如く生体機能音(肺音)の測定に際
し、雑音を除去してその精度を高めるのであり、心拍セ
ンサ8についても、これにより得られた心音サイクルを
雑音除去に用いることとなる。
で、入浴者Aの肺の体積変化を知ることができ、この結
果、正確に呼吸サイクルを監視し得ることとなり、これ
を用いて、後述の如く生体機能音(肺音)の測定に際
し、雑音を除去してその精度を高めるのであり、心拍セ
ンサ8についても、これにより得られた心音サイクルを
雑音除去に用いることとなる。
請求項(1)では、前記測定用音センサ2に、第3図
に示す如く電気的出力装置9が接続されており、請求項
(3)の場合は、さらに同上電気的出力装置9に雑音用
音センサ6も接続され、そして請求項(4)では、水位
センサ7と心拍センサ8とが同上装置9に接続付加され
ており、図中10が電気的出力装置9に組み込まれている
雑音除去演算部を示している。
に示す如く電気的出力装置9が接続されており、請求項
(3)の場合は、さらに同上電気的出力装置9に雑音用
音センサ6も接続され、そして請求項(4)では、水位
センサ7と心拍センサ8とが同上装置9に接続付加され
ており、図中10が電気的出力装置9に組み込まれている
雑音除去演算部を示している。
ここで、第3図につきその構成と作用を説示すれば、
浴槽1の湯水3内に入浴者Aが入ることで、その生体機
能音は湯水3を媒体として、測定用音センサ2に伝播さ
れ、ここで検知された出力信号が、電気的出力装置9の
初段である前段増巾部9aにて、必要なレベルまで差動増
巾されることで、同相成分雑音の除去が行われ、次段の
雑音除去演算部10を経て、後段増巾部9bに入力され、さ
らに、ここで増巾された信号がインターフェイス9cを介
して、出力の表示、記録の一方または双方を行う表示部
9dに、測定の結果が得られるようになっている。
浴槽1の湯水3内に入浴者Aが入ることで、その生体機
能音は湯水3を媒体として、測定用音センサ2に伝播さ
れ、ここで検知された出力信号が、電気的出力装置9の
初段である前段増巾部9aにて、必要なレベルまで差動増
巾されることで、同相成分雑音の除去が行われ、次段の
雑音除去演算部10を経て、後段増巾部9bに入力され、さ
らに、ここで増巾された信号がインターフェイス9cを介
して、出力の表示、記録の一方または双方を行う表示部
9dに、測定の結果が得られるようになっている。
上記測定用音センサ2が、ダンパー4を介して浴槽1
に取り付けられている場合は、雑音となるべき浴槽1に
伝わる外部からの振動が、減衰されることとなり、湯水
3中を伝播する生体から発せられた音を、専ら検出する
ことができる。
に取り付けられている場合は、雑音となるべき浴槽1に
伝わる外部からの振動が、減衰されることとなり、湯水
3中を伝播する生体から発せられた音を、専ら検出する
ことができる。
上記ダンパー4としては、第1図につき前記した如
く、ゴム、合成樹脂等よりなる緩衝板4aにて、浴槽1の
収納空所1dを閉成するようにし、当該緩衝板4aに直接取
着するようにしたり、第2図(a)のように浴槽1を緩
衝介在板4bを介して、測定用音センサ2が、固定具2bに
より固定されるよう構成しても、またダンパー4とし
て、同図(b)の通りコイルスプリング4cを採択するよ
うにしてもよい。
く、ゴム、合成樹脂等よりなる緩衝板4aにて、浴槽1の
収納空所1dを閉成するようにし、当該緩衝板4aに直接取
着するようにしたり、第2図(a)のように浴槽1を緩
衝介在板4bを介して、測定用音センサ2が、固定具2bに
より固定されるよう構成しても、またダンパー4とし
て、同図(b)の通りコイルスプリング4cを採択するよ
うにしてもよい。
また、第3図にあって、前記した前段増巾部9aの出力
信号が入力される電気的出力装置9の位相補正部9cは、
測定用音センサ2が複数個設けられているとき、入浴者
Aから各測定用音センサまでの距離に差異があることと
なり、このことにより、当該各音センサからの出力信号
に位相差が生ずる点を考慮して設けられたもので、当該
補正部9eによって上記位相差が補正され、すべての測定
用音センサから出力信号が、同相に統一されることとな
り、これにより後段における信号処理演算を容易にして
いる。
信号が入力される電気的出力装置9の位相補正部9cは、
測定用音センサ2が複数個設けられているとき、入浴者
Aから各測定用音センサまでの距離に差異があることと
なり、このことにより、当該各音センサからの出力信号
に位相差が生ずる点を考慮して設けられたもので、当該
補正部9eによって上記位相差が補正され、すべての測定
用音センサから出力信号が、同相に統一されることとな
り、これにより後段における信号処理演算を容易にして
いる。
次に、雑音用音センサ6は、上記の如く浴槽1に直接
設けられ、湯水3を伝播してくる生体機能音の検出より
も、浴槽1自体を伝播する生体機能音以外の信号、すな
わち、主として雑音を検出することとなり、当該出力信
号は、前段増巾部9fにて所要レベルまで増巾された後、
中段増巾器9gに入力される。
設けられ、湯水3を伝播してくる生体機能音の検出より
も、浴槽1自体を伝播する生体機能音以外の信号、すな
わち、主として雑音を検出することとなり、当該出力信
号は、前段増巾部9fにて所要レベルまで増巾された後、
中段増巾器9gに入力される。
上記中段増巾器9gにあっては、前記位相補正部9eから
入力された測定用音センサ2の出力信号が加算増巾さ
れ、これと、上記雑音用センサ6からの出力信号、すな
わち測定音信号と雑音信号との差動増巾が行われ、測定
音信号中に含まれる雑音信号の除去がなされることとな
る。
入力された測定用音センサ2の出力信号が加算増巾さ
れ、これと、上記雑音用センサ6からの出力信号、すな
わち測定音信号と雑音信号との差動増巾が行われ、測定
音信号中に含まれる雑音信号の除去がなされることとな
る。
第3図の9hは、雑音除去演算部10における非周期性信
号除去部を示し、これには、前記の水位センサ7と心拍
センサ8とが接続されており、従って、水位センサ7か
らは前記の如く水位信号が、心拍センサ8からは心拍信
号が、当該信号除去部9hに入力されるから、ここで水位
信号によりて得られる呼吸サイクル、心拍センサ8によ
り知られる心拍サイクルを基準信号として、測定音信号
を数サイクル加算、平均化することにより、これと同期
性をもたない単発的なノイズを除去できることとなる。
号除去部を示し、これには、前記の水位センサ7と心拍
センサ8とが接続されており、従って、水位センサ7か
らは前記の如く水位信号が、心拍センサ8からは心拍信
号が、当該信号除去部9hに入力されるから、ここで水位
信号によりて得られる呼吸サイクル、心拍センサ8によ
り知られる心拍サイクルを基準信号として、測定音信号
を数サイクル加算、平均化することにより、これと同期
性をもたない単発的なノイズを除去できることとなる。
同上演算部10の次段に接続されているフィルター部9i
は、50Hz〜60Hzのハムフィルタおよび、検知しようとし
ている生体機能音の周波数特性をもった、例えば50Hz〜
500Hz程度のバンドパスフィルタその他のフィルタより
なり、これを通過した出力信号が、前記の表示部9dに示
される。
は、50Hz〜60Hzのハムフィルタおよび、検知しようとし
ている生体機能音の周波数特性をもった、例えば50Hz〜
500Hz程度のバンドパスフィルタその他のフィルタより
なり、これを通過した出力信号が、前記の表示部9dに示
される。
このように、上記の如く心拍センサ8、水位センサ7
により得られた心拍サイクル、呼吸サイクルの情報を、
測定音信号の情報と同時に出力することで、測定音信号
の情報を時相分析する事が可能となり、データの臨床的
評価を行うためにも、有意義なものとなる。
により得られた心拍サイクル、呼吸サイクルの情報を、
測定音信号の情報と同時に出力することで、測定音信号
の情報を時相分析する事が可能となり、データの臨床的
評価を行うためにも、有意義なものとなる。
また、図示例では、単に表示部9dに表示するだけでな
く、測定音信号の波形による詳細な分析を行うため、図
示の如くフィルタ部9iの出力が、フーリエ変換部9jを介
してスペクトル分析部9kに入力され、ここで、スペクト
ル分析ができるようになっており、さらに、電気回路全
体をディジタル化することで、信号処理をより精密に行
うこともできる。
く、測定音信号の波形による詳細な分析を行うため、図
示の如くフィルタ部9iの出力が、フーリエ変換部9jを介
してスペクトル分析部9kに入力され、ここで、スペクト
ル分析ができるようになっており、さらに、電気回路全
体をディジタル化することで、信号処理をより精密に行
うこともできる。
《発明の効果》 本願は以上のようにして構成されているから、請求項
(1)の生体機能音測定装置によるときは、肺呼吸音、
心音などの測定がなさるといった自意識をもつことな
く、普通の入浴と全く変えることのない気楽な挙動によ
り測定され、身体が拘束されることもないので、湯水を
媒体として可成りの精度をもつ測定結果を労することな
く、定期的に測知することができる。
(1)の生体機能音測定装置によるときは、肺呼吸音、
心音などの測定がなさるといった自意識をもつことな
く、普通の入浴と全く変えることのない気楽な挙動によ
り測定され、身体が拘束されることもないので、湯水を
媒体として可成りの精度をもつ測定結果を労することな
く、定期的に測知することができる。
次に、請求項(2)にあっては、測定用音センサが、
ダンパーを介して浴槽適所に設けられていることから、
雑音の影響が減殺され、測定結果の信頼性を向上させる
ことができる。
ダンパーを介して浴槽適所に設けられていることから、
雑音の影響が減殺され、測定結果の信頼性を向上させる
ことができる。
請求項(3)では、さらに浴槽に直接設けた雑音用音
センサにより、これによって得られた雑音信号と、測定
音信号とを比較することで、これに混在するノイズを除
去するようにしたので、より精度の高い測定結果を得る
ことができる。
センサにより、これによって得られた雑音信号と、測定
音信号とを比較することで、これに混在するノイズを除
去するようにしたので、より精度の高い測定結果を得る
ことができる。
請求項(4)では、請求項(3)に加えて水位センサ
と心拍センサとによる呼吸サイクル、心拍サイクルを雑
音除去のために活用するようにしたので、さらに測定結
果の精度を向上させ得ることとなる。
と心拍センサとによる呼吸サイクル、心拍サイクルを雑
音除去のために活用するようにしたので、さらに測定結
果の精度を向上させ得ることとなる。
第1図は、本願に係る浴槽を用いた生体機能音測定装置
の一例を示した縦断側面図、第2図(a)(b)は、第
1図とは別異の実施例による測定用音センサ取付箇所の
縦断側面図、第3図は同装置の電気的ブロック配線図で
ある。 1……浴槽 2……測定用音センサ 3……湯水 4……ダンパー 6……雑音用音センサ 7……水位センサ 8……心拍センサ 9……電気的出力装置 10……雑音除去演算部 A……入浴者
の一例を示した縦断側面図、第2図(a)(b)は、第
1図とは別異の実施例による測定用音センサ取付箇所の
縦断側面図、第3図は同装置の電気的ブロック配線図で
ある。 1……浴槽 2……測定用音センサ 3……湯水 4……ダンパー 6……雑音用音センサ 7……水位センサ 8……心拍センサ 9……電気的出力装置 10……雑音除去演算部 A……入浴者
Claims (4)
- 【請求項1】浴槽には、入浴者たる生体から発する生体
機能音が、当該浴槽に収納された湯水を媒体として伝播
される位置にあって、所要数だけ測定用音センサを臨設
し、当該測定用音センサには、上記生体機能音の表示さ
れる電気的出力装置が接続されていることを特徴とする
浴槽を用いた生体機能音測定装置。 - 【請求項2】浴槽には、入浴者たる生体から発する生体
機能音が、当該浴槽に収納された湯水を媒体として伝播
される位置にあって、ダンパーを介して所要数の測定用
音センサを臨設し、当該測定用音センサには、上記生体
機能音の表示される電気的出力装置が接続されているこ
とを特徴とする浴槽を用いた生体機能音測定装置。 - 【請求項3】浴槽には、入浴者たる生体から発する生体
機能音が、当該浴槽に収納された湯水を媒体として伝播
される位置にあって、ダンパーを介して所要数の測定用
音センサが、外部雑音の受ける位置にあって直接に所要
数の雑音用音センサが、夫々臨設され、上記両者センサ
には、上記生体機能音の表示される電気的出力装置を接
続すると共に、当該電気的出力装置には同上両音センサ
から入力される測定音信号と雑音信号との差動増巾を行
う雑音除去演算部が具備されていることを特徴とする浴
槽を用いた生体機能音測定装置。 - 【請求項4】浴槽には、入浴者たる生体から発する生体
機能音が、当該浴槽に収納された湯水を媒体として伝播
される位置にあって、ダンパーを介して所要数の測定用
音センサが、外部雑音を受ける位置にあって直接に所要
数の雑音用音センサが、夫々臨設され、上記両音センサ
には、上記生体機能音の表示される電気的出力装置を接
続すると共に、当該電気的出力装置には同上両音センサ
から入力される測定音信号と雑音信号との差動増巾を行
う雑音除去演算部が具備され、さらに、前記浴槽には、
収納湯水の水位を検知する水位センサと、当該湯水を媒
体として伝播される位置に設けた心拍センサとが、当該
各センサからの水位信号と心拍信号に対する非同期雑音
成分を、前記測定用音センサより入力された測定音信号
から除去する機能をもたせた前記雑音除去演算部に接続
されていることを特徴とする浴槽を用いた生体機能音測
定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13876389A JPH0829139B2 (ja) | 1989-05-31 | 1989-05-31 | 浴槽を用いた生体機能音測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13876389A JPH0829139B2 (ja) | 1989-05-31 | 1989-05-31 | 浴槽を用いた生体機能音測定装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH034834A JPH034834A (ja) | 1991-01-10 |
JPH0829139B2 true JPH0829139B2 (ja) | 1996-03-27 |
Family
ID=15229619
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13876389A Expired - Fee Related JPH0829139B2 (ja) | 1989-05-31 | 1989-05-31 | 浴槽を用いた生体機能音測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0829139B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014049984A1 (ja) * | 2012-09-28 | 2014-04-03 | パナソニック株式会社 | 生体情報取得端末、情報管理方法及び情報表示方法 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3536512B2 (ja) * | 1996-03-15 | 2004-06-14 | 松下電工株式会社 | 生体信号検出装置 |
JP2002282224A (ja) * | 2001-03-23 | 2002-10-02 | Osaka Gas Co Ltd | 生体情報測定装置 |
-
1989
- 1989-05-31 JP JP13876389A patent/JPH0829139B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014049984A1 (ja) * | 2012-09-28 | 2014-04-03 | パナソニック株式会社 | 生体情報取得端末、情報管理方法及び情報表示方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH034834A (ja) | 1991-01-10 |
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