JPH0829125A - 画質検査装置 - Google Patents

画質検査装置

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JPH0829125A
JPH0829125A JP6158659A JP15865994A JPH0829125A JP H0829125 A JPH0829125 A JP H0829125A JP 6158659 A JP6158659 A JP 6158659A JP 15865994 A JP15865994 A JP 15865994A JP H0829125 A JPH0829125 A JP H0829125A
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Application number
JP6158659A
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English (en)
Inventor
Atsuro Nakamura
淳良 中村
Nobuaki Kakimori
伸明 柿森
Yutaka Iwata
裕 岩田
Kengo Nishigaki
賢吾 西垣
Yoshitake Shigeyama
吉偉 重山
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複写紙などの濃度ムラ画質不良を検査する
に、人間の視覚特性に近い判定ができ、かつ、判定基準
の作成が容易で操作性に優れたものを提供。 【構成】 濃淡データ記憶部18で2次元的に展開され
た濃淡データに対して計測領域設定部19は1個以上の
最小分割領域からなる計測領域を割り当て順次拡大しな
がら、濃度分散計測部20は各計測領域ごとに濃度分散
値を計測する。良品計測時に、基準作成部35は各計測
領域ごとの濃度分散値から判定基準値を作成し良品基準
データ記憶部23に登録する。判定処理部22は、検査
対象品の検査時に、各計測領域ごとの濃度分散値と判定
基準値とを比較し濃度ムラ画質不良の判定を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一様な明るさに点灯さ
せた液晶表示装置や複写機で検査用チャートを複写した
複写紙など本来一様な表面濃度をもつものを検査対象と
して、その画質の良否を検査する画質検査装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置の画質検査の場合は、一様
な明るさに点灯させ、その濃度ムラを目視検査すること
によって行われている。複写機の画質検査の場合は、ハ
ーフトーンチャートと呼ばれるグレイの一様な明るさを
もった検査用チャートを実際に複写し、その複写紙を目
視検査することによって行われている。
【0003】このような画質検査においては、検査対象
の各部の不良に応じた種々の画像が現れるが、代表的な
不良として、濃度差が線状・粒状の2次元的な形態を伴
って現れる濃度ムラ画質不良(「線状・粒状の濃度ム
ラ」と称する)と、濃度差が特別な形態を伴わず緩い濃
度勾配で現れる濃度ムラ(単に「濃度ムラ」と称する)
とがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】画質不良の検査を検査
員の目視で行った場合、検査員間の基準差や疲労による
検査結果のバラツキが生じやすく、画質不良を定量的に
検出し、検出結果に基づいて品質の向上や安定化を図る
ことが困難であった。
【0005】近年、これらの画質検査に、機械による自
動検査機が導入されつつある(例えば、特願平4−32
1169号、特願平5−196131号)。
【0006】これらは人間の視覚特性を考慮した検査方
法を採用しているが、いずれも判定基準の決定が試行錯
誤的で容易ではないという欠点があった。また、特願平
4−321169号による濃度ムラ画質検査の場合、計
測領域内の濃度値の最大値、最小値を算出し、その差を
濃度ムラの特徴値とするため、計測系の雑音等に弱いと
いう欠点があった。
【0007】検査対象の濃度とは表面で反射される光量
を光電変換等により計測したもので、濃い場合には光量
は弱いため計測量は小さく、淡い場合は光量が強いため
計測量は大きくなる。図11は濃度ムラのある検査対象
とその特定の線上の濃度値を示したもので、縦軸は濃度
を、横軸は計測ライン上の位置を表している。この場
合、図(a)の方が濃度ムラが多い状態であるにもかか
わらず、同じ濃度差となり、特徴が適正に反映されない
という欠点があった。
【0008】本発明は、このような事情に鑑みて創案さ
れたものであって、自動的に学習により学習不良の判定
基準を作成することができ、かつ濃度ムラ画質不良検査
をより人間の視覚特性に近いものとすることで検査精度
と操作性の向上を図ることができる画質検査装置を提供
することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
(1) 本発明に係る請求項1の画質検査装置は、検査
対象表面を撮像する画像入力部と、前記検査対象と画像
入力部とを相対的に移動させる移動部と、前記画像入力
部からの画像信号に基づいて検査対象に濃度ムラ画質不
良があるか否かを検査する画像処理部とを具備してお
り、前記画像処理部は、前記画像信号を濃淡データに変
換する濃淡データ変換部と、2次元的に展開された濃淡
データに対して1個以上の最小分割領域から構成される
計測領域を割り当てて順次拡大しながら各計測領域ごと
に濃度ムラ特徴として濃度分散値を計測する濃度分散計
測部と、良品計測時の各計測領域ごとの濃度分散値から
判定基準値を自動的に作成し登録する基準作成部と、検
査対象品の検査時には各計測領域ごとの濃度分散値と前
記判定基準値とを比較し濃度ムラ画質不良の判定を行う
判定処理部とを有していることを特徴とするものであ
る。
【0010】(2) 本発明に係る請求項2の画質検査
装置は、検査対象表面を撮像する画像入力部と、前記検
査対象と画像入力部とを相対的に移動させる移動部と、
前記画像入力部からの画像信号に基づいて検査対象に濃
度ムラ画質不良があるか否かを検査する画像処理部とを
具備しており、前記画像処理部は、前記画像信号を濃淡
データに変換する濃淡データ変換部と、2次元的に展開
された濃淡データから線状・粒状の濃度ムラを強調する
画像強調処理部と、2次元的に展開された濃淡データに
おける最小分割領域での濃淡強調データの累積値を算出
する第1累積値計測部と、前記濃淡強調データの累積値
を記憶する累積値記憶部と、1個以上の最小分割領域か
ら構成される計測領域を割り当てて順次拡大しながら各
計測領域ごとに累積値の和を算出する第2累積値計測部
と、良品計測時の各計測領域ごとの累積値の和から判定
基準値を自動的に作成し登録する基準作成部と、検査対
象品の検査時には各計測領域ごとの累積値の和と前記判
定基準値とを比較し線状・粒状の濃度ムラ画質不良の判
定を行う判定処理部とを有していることを特徴とするも
のである。
【0011】
【作用】
(1) 請求項1の画質検査装置においては、計測領域
の大きさを変えて濃度分散値を計測する濃度分散計測部
と、計測された濃度分散値を良品の濃度分散値から作成
した判定基準値と比較する判定処理部により、濃度ムラ
画質不良の判定をより人間に近い判定基準のもとで正確
に安定良く行うことができる。また、人間により濃度ム
ラが許容できると予め判定された良品について計測領域
ごとの濃度分散値を計測する濃度分散計測部と、計測さ
れた濃度分散値から判定基準値を自動作成し登録する基
準作成部により、学習によって判定基準値が自動的に適
正に選択され、検査精度が向上するとともに容易な操作
性が得られる。
【0012】(2) 請求項2の画質検査装置において
は、線状・粒状の濃度ムラの強調データの累積値を算出
し、計測領域の大きさを変えながら累積値の和を算出
し、その算出した累積値の和を良品の累積値の和から作
成した判定基準値と比較するので、線状・粒状の濃度ム
ラの判定を正確に安定良く行うことができる。また、良
品計測時に各計測領域ごとの累積値の和から判定基準値
を自動作成し登録するという学習を行うことによって、
判定基準値が自動的に適正に選択され、検査精度が向上
するとともに容易な操作性が得られる。
【0013】
【実施例】以下、本発明に係る画質検査装置の実施例を
図面に基づいて詳細に説明する。
【0014】〔第1実施例〕この第1実施例は請求項1
に係る画質検査装置の実施例である。図1は第1実施例
の画質検査装置の全体構成図である。複写機により検査
用チャート(ハーフトーンチャート)を複写した複写紙
や液晶表示装置などの検査対象10を載置して一定速度
で送り方向αに向けて搬送する移動部11があり、この
移動部11は移動制御部12によって駆動制御されるよ
うになっている。移動部11の上方には、ライン光源1
3と、検査対象10を1ラインごとに撮像する画像入力
部14とが配置されている。画像入力部14としてはラ
インセンサカメラなどが用いられる。移動部11におい
て検査対象10を載置する載置面11aは、検査対象1
0を捉えたか否かを検出しやすくするために少なくとも
その周辺部分が光を反射しないよう黒色とされている。
画像入力部14は一定位置に固定されており、移動部1
1によって検査対象10が搬送されることによって、検
査対象10と画像入力部14とは相対的に移動すること
になる。
【0015】ライン光源13は、移動部11によって一
定速度で搬送される検査対象10上において送り方向α
に直交する幅方向に沿った直線状の撮像位置に対して均
一な照度(輝度分布)の照明光を照射するものである。
画像入力部14は、ライン光源13が照射している検査
対象10の照射位置の画像を撮像により1ラインごとに
ピックアップして、ラインごとの画像信号を出力するも
のである。ライン光源13による検査対象10上の照射
位置と画像入力部14による検査対象10上の撮像位置
とは一致しており、その撮像位置の方向は送り方向αに
対して直角となっている。
【0016】画像入力部14がピックアップした検査対
象10についての1ラインごとの画像は光電変換され、
その画像信号は画像処理部15に送出される。この画像
処理部15は、入力してきた画像信号に基づいて検査対
象10に濃度ムラ画質不良が存在するか否かを検査する
機能を有している。
【0017】次に、画像処理部15について説明する。
【0018】濃淡データ変換部16は、入力した画像信
号をディジタル化して256階調の濃淡データに変換す
るものである。ここで、濃淡データは画像入力部14の
分解能に応じたデータ配列となっている。補正部17
は、ライン光源13によるラインごとの照明のムラや画
像入力部14の受光素子の感度のバラツキに起因する影
響を補正するものである。その補正された濃淡データは
濃淡データ記憶部18に格納されるようになっている。
【0019】図2は濃淡データ記憶部18を説明した図
である。画像入力部14からの1ライン画像データ列は
一定周期で出力され、その間、検査対象10は移動して
いるため検査対象10の表面の全領域を撮像することが
でき、補正された濃淡データは図2のように画素配列に
対応する状態で記憶される。なお、x方向が検査対象1
0の幅方向であり、y方向が送り方向αである。
【0020】計測領域設定部19は濃淡データ記憶部1
8に記憶された画像上の計測する領域を決定する。計測
領域設定部19は、濃淡データ記憶部18をx方向およ
びy方向において図3で示すように実線Aaと破線Ab
で示す2通りの仕方で分割し、分割された最小領域を最
小分割領域となし、1個以上の各最小分割領域から構成
される領域を計測領域とする。計測領域は、任意サイ
ズ、任意位置に設定可能である。濃度分散計測部20は
計測領域内の各画素の濃度値の分散値(濃度分散値)を
計測する。
【0021】基準作成部21は、良品計測時において、
中央制御部24からの制御信号により、各計測領域ごと
に計測した濃度分散値に基づいて判定基準値を自動的に
作成し、良品基準データ記憶部23に登録するものであ
る。判定処理部22は、計測対象品の計測時において、
計測された濃度分散値を良品基準データ記憶部23に予
め格納されている該当する大きさ、位置の計測領域の判
定基準値と比較し、判定基準値よりも大きい場合は不良
と判定し、判定基準値以下の場合は良品と判定する。判
定処理部22での判定結果は中央制御部24に受け渡さ
れ、モニタディスプレイ25に表示される。
【0022】濃度分散値σ2 とは、
【0023】
【数1】
【0024】濃度ムラは濃度分散値の差異として現れ
る。以下、図4を用いて説明する。
【0025】(a)は濃淡データ記憶部18において2
次元的に展開された濃淡データとその濃淡データに割り
当てられた小の計測領域と大の計測領域とを示す。
(b)は小の計測領域における濃度値の分布を示し、
(c)は大の計測領域における濃度値の分布を示す。
横軸は濃度値、縦軸は各濃度値の頻度すなわちディジタ
ル画像の画素数を表す。
【0026】濃度ムラのない良品の場合、小の計測領域
内の濃度値は集中し、点線で示される分布となるのに
対し、不良品の場合、濃度値が集中せず、実線で示され
る分布となる。各分布の分散値をとると、(b)のよう
に良品の濃度分散値に比べて不良品の濃度分散値が大き
くなり、識別することができる。
【0027】人間の濃度ムラの感じ方は、狭い領域に比
べて広い領域では相対的に大きい濃度ムラを許容すると
いう特徴がある。人によって濃度ムラがないと判定され
た良品について、より広い領域である大の計測領域の
濃度分散値は(c)の点線のごとく小の計測領域の良
品濃度分散値よりも大きくなるが、同様に実線で示され
る不良品の濃度分散値も大きくなり、良品と不良品を識
別することが可能となる。したがって、計測領域の大き
さを変えて濃度分散値を計測することで、狭い領域に比
べて広い領域では相対的に大きい濃度ムラを許容すると
いう特徴を実現することができる。
【0028】また、濃度分散値を濃度ムラの特徴とする
ことにより、図11に示したような計測領域内の濃度差
が同一の場合においても、図(a)の方が濃度分散値は
大きくなり、(b)に比べて濃度ムラが大きいとするこ
とができる。
【0029】次に、この第1実施例の画質検査装置の判
定処理部22の動作を図5,図6のフローチャートに基
づいて説明する。
【0030】ライン番号yを“0”にクリアする(S
1)。次に、検査対象10の移動を開始し(S2)、画
像入力部14からの1ライン分の画像データを取り込ん
で濃淡データに変換し(S3)、濃淡データに補正処理
を施し(S4)、S5では補正後の濃淡データの平均値
を算出して所定値以下であるなら撮像位置が検査対象1
0に達していないものとしてS3に戻る。所定値を超え
たときは検査対象10に達したものとしてS6に進む。
【0031】S6では再度1ライン分の画像データを取
り込んで濃淡データに変換する。この濃淡データに補正
処理を施し(S7)補正後の濃淡データの平均値を算出
して所定値以下であるなら撮像位置が検査対象10を通
過したものとしてS11に進む。所定値を超えていると
きは検査対象10を撮像中であるとして補正後の濃淡デ
ータを濃淡データ記憶部18の該当するライン番号位置
に記憶し(S9)、ライン番号yに1を加え(S1
0)、S6に戻る。
【0032】なお、本実施例では移動部11の載置面1
1aを光を反射しない黒色としているが、検査対象10
のエッジを光電センサなどで感知し、その信号で取り込
み開始、終了の判定を行うように構成してもよい。
【0033】次に、濃淡データ記憶部18の濃淡データ
に対して計測領域として最小分割領域を単位としたサイ
ズ、初期位置を設定する(S11)。サイズは図3に示
す最小分割領域で、位置は全領域の最も左上にある最小
分割領域位置とする。次に、計測領域に含まれる画素の
濃度分散値を算出する(S12)。そして、良品を対象
とした計測中であるのか、それとも検査対象品を対象と
した計測中であるのかを判定する(S13)。
【0034】良品の計測中であれば、基準作成部21は
算出結果の濃度分散値を良品の判定基準値として良品基
準データ記憶部23に格納する(S14)。これで、自
動的に学習しながら判定基準値を作成していくことにな
る。格納が終わったらS17に進む。
【0035】検査対象品を計測中であれば、算出結果の
濃度分散値を同一サイズ計測領域の判定基準値と比較し
(S15)、大きい場合は濃度ムラ画質不良ありと判定
する(S16)。以下の場合は現在サイズですべての位
置での処理が終了したかを判定し(S17)、終了でな
い場合はS18へ進み、終了の場合はS19へ進む。
【0036】S18では計測領域の位置を変え、S12
に戻る。S19では計測領域のサイズが1から最大サイ
ズまですべて処理されたか否かを判定し、処理されてい
ない場合はS20へ進み、処理されている場合はS21
へ進む。S20では計測領域のサイズを変え、S12に
戻る。S21ではすべてのサイズ、位置において判定基
準値以下であったので濃度ムラ画質不良はなかったと判
定する。
【0037】良品の判定基準値は計測領域のサイズ、位
置の別に作成されるが、判定基準値としては最大値とし
てもよいし、平均値や分散値等の統計的データに基づい
て作成してもよい。また、これらを基準に上下値を設定
してもよいが、上下させる量は一定でもサイズ、位置に
よって変えてもよい。
【0038】〔第2実施例〕この第2実施例は請求項2
に係る画質検査装置の実施例である。図7は第2実施例
の画質検査装置の全体構成図である。図7において、符
号10から18までと24,25については、図1の構
成と共通であり、簡単に説明すると、10は検査対象、
11は移動部、11aは載置面、12は移動制御部、1
3はライン光源、14は画像入力部、15aは画像処理
部、16は濃淡データ変換部、17は補正部、18は濃
淡データ記憶部、24は中央制御部、25はモニタディ
スプレイである。
【0039】画像処理部15aは、画像入力部14から
の画像データに基づいて検査対象10に線状・粒状の濃
度ムラ画質不良が存在するか否かを検査する機能を有し
ている。画像処理部15aは次の構成要素からなってい
る。濃淡データ変換部16、補正部17、濃淡データ記
憶部18はそれぞれ第1実施例と同じものである。
【0040】画像強調処理部31は、線状・粒状の濃度
ムラについての所定の強調方法により濃淡データ記憶部
18の濃淡データを処理して濃淡強調データを出力する
ものである(強調方法については特願平5−19613
1号参照)。第1累積値計測部32は、濃淡データ記憶
部18をx方向およびy方向において図3で示すように
実線Aaと破線Abで示す2通りの仕方で分割し、それ
を最小分割領域となし、各最小分割領域における濃淡強
調データの累積値を算出するものである。その濃淡強調
データの累積値は累積値記憶部33に格納されるように
なっている。
【0041】第2累積値計測部34は、累積値記憶部3
3に格納されている濃淡強調データの累積値に基づい
て、1個以上の最小分割領域から構成される任意サイ
ズ、任意位置の計測領域における累積値の和を算出する
ものである。なお、計測領域は最小分割領域が矩形に集
合しているものでも斜め形状に集合しているものでもよ
い。
【0042】基準作成部35は、良品計測時において、
中央制御部24からの制御信号により、各計測領域ごと
に計測した濃淡強調データの累積値の和に基づいて判定
基準値を自動的に作成し、良品基準データ記憶部37に
登録するものである。判定処理部36は、計測対象品の
計測時において、第2累積値計測部34で得られた各計
測領域の濃淡強調データの累積値の和を良品基準データ
記憶部37に予め格納されている該当する大きさ、位置
の計測領域の判定基準値と比較し、判定基準値よりも大
きい場合は不良と判定し、判定基準値以下の場合は良品
と判定する。判定処理部36での判定結果は中央制御部
24に受け渡され、モニタディスプレイ25に表示され
る。
【0043】次に、この第2実施例の画質検査装置の判
定処理部36の動作を図8,図9のフローチャートに基
づいて説明する。
【0044】まず、初期化としてすべての最小分割領域
の累積値を“0”にクリアし(S31)、ライン番号y
を“0”にクリアする(S32)。次に、検査対象10
の移動を開始し(S33)、画像入力部14からの1ラ
イン分の画像データを取り込んで濃淡データに変換し
(S34)、濃淡データに補正処理を施し(S35)、
S36では補正後の濃淡データの平均値を算出して所定
値以下であるなら撮像位置が検査対象10に達していな
いものとしてS34に戻る。所定値を超えたときは検査
対象10に達したものとしてS37に進む。
【0045】S37では再度1ライン分の画像データを
取り込んで濃淡データに変換する。
【0046】この濃淡データに補正処理を施し(S3
8)補正後の濃淡データの平均値を算出して所定値以下
であるなら撮像位置が検査対象10を通過したものとし
てS42に進む。所定値を超えているときは検査対象1
0を撮像中であるとして補正後の濃淡データを濃淡デー
タ記憶部18の該当するライン番号位置に記憶し(S4
0)、ライン番号yに1を加え(S41)、S37に戻
る。
【0047】なお、第1実施例と同様に移動部11の載
置面11aを光を反射しない黒色としているが、検査対
象10のエッジを光電センサなどで感知し、その信号で
取り込み開始、終了の判定を行うように構成してもよ
い。
【0048】検査対象10の全体の撮像が終了すると、
画像強調処理部31は濃淡データ記憶部18に格納され
ている濃淡データに対して線状・粒状の濃度ムラを強調
する処理を行い、処理後の濃淡強調データを第1累積値
計測部32に送出する(S42)。第1累積値計測部3
2は濃淡強調データに対して図10に示す各最小分割領
域Aij内の累積値を計測する(S43)。
【0049】次に、計測領域として、最小分割領域を単
位としたサイズ、初期位置を設定する(S44)。サイ
ズは図3に示す最小分割領域で、位置は全領域の最も左
上にある最小分割領域位置とする。次に、計測領域に含
まれる各最小分割領域での累積値の和を算出する(S4
5)。そして、良品を対象とした計測中であるのか、そ
れとも検査対象品を対象とした計測中であるのかを判定
する(S46)。
【0050】良品の計測中であれば、基準作成部35は
算出結果の濃淡強調データの累積値の和を良品の判定基
準値として良品基準データ記憶部37に格納する(S4
7)。これで、自動的に学習しながら判定基準値を作成
していくことになる。格納が終わったらS50に進む。
【0051】検査対象品を計測中であれば、算出結果の
濃淡強調データの累積値の総和を同一サイズ計測領域の
判定基準値と比較し(S48)、大きい場合は濃度ムラ
画質不良ありと判定する(S49)。以下の場合は現在
サイズですべての位置での処理が終了したかを判定し
(S50)、終了でない場合はS51へ進み、終了の場
合はS52へ進む。S51では計測領域の位置を変え、
S45に戻る。S52では計測領域のサイズが1から最
大サイズまですべて処理されたか否かを判定し、処理さ
れていない場合はS53へ進み、処理されている場合は
S54へ進む。S53では計測領域のサイズを変え、S
45に戻る。S54ではすべてのサイズ、位置において
判定基準値以下であったので濃度ムラ画質不良はなかっ
たと判定する。
【0052】良品の判定基準値は計測領域のサイズ、位
置の別に作成されるが、判定基準値としては最大値とし
てもよいし、平均値や分散値等の統計的データに基づい
て作成してもよい。また、これらを基準に上下値を設定
してもよいが、上下させる量は一定でもサイズ、位置に
よって変えてもよい。
【0053】上記した第1,第2の実施例において、サ
イズとは最小分割領域の縦横の数だけではなく、最小分
割領域の並び方(矩形、平行四辺形等の形状)も含む。
また、濃淡データは256階調以外でもよいことはいう
までもない。
【0054】
【発明の効果】
(1) 請求項1の画質検査装置によれば、計測領域の
大きさを変えて濃度分散値を計測し判定基準値と比較す
ることにより、濃度ムラ画質不良の判定をより人間に近
い判定基準のもとで正確に安定良く行うことができ、ま
た、良品計測時に計測領域ごとの濃度分散値から計測領
域ごとの判定基準値を自動的に作成し登録するので、こ
の学習によって判定基準値が適正に選択され、検査精度
を向上できるとともに操作性を容易化することができ
る。
【0055】(2) 請求項2の画質検査装置によれ
ば、線状・粒状の濃度ムラの強調データの累積値を算出
し、計測領域の大きさを変えながら累積値の和を算出
し、その算出した累積値の和を良品の累積値の和から作
成した判定基準値と比較することにより、線状・粒状の
濃度ムラの判定を正確に安定良く行うことができ、ま
た、良品計測時に各計測領域ごとの累積値の和から判定
基準値を自動作成し登録するという学習を行うことによ
って、判定基準値が自動的に適正に選択され、検査精度
を向上できるとともに操作性を容易化することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の画質検査装置の全体構成
図である。
【図2】検査対象と撮像した画像データのフォーマット
の関係を示した図である。
【図3】最小分割領域の分割方法を示した図である。
【図4】濃度ムラと濃度分散値および計測領域の大きさ
との関係説明図である。
【図5】第1実施例の動作説明に供するフローチャート
である。
【図6】図5に続くフローチャートである。
【図7】本発明の第2実施例の画質検査装置の全体構成
図である。
【図8】第2実施例の動作説明に供するフローチャート
である。
【図9】図9に続くフローチャートである。
【図10】最小分割領域の説明図である。
【図11】濃度ムラと濃度差との関係説明図である。
【符号の説明】
10……検査対象 11……移動部 13……ライン光源 14……画像入力部 15……画像処理部 15a…画像処理部 16……濃淡データ変換部 17……補正部 18……濃淡データ記憶部 19……計測領域設定部 20……濃度分散計測部 21……基準作成部 22……判定処理部 23……良品基準データ記憶部 31……画像強調処理部 32……第1累積値計測部 33……累積値記憶部 34……第2累積値計測部 35……基準作成部 36……判定処理部 37……良品基準データ記憶部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西垣 賢吾 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 重山 吉偉 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検査対象表面を撮像する画像入力部と、
    前記検査対象と画像入力部とを相対的に移動させる移動
    部と、前記画像入力部からの画像信号に基づいて検査対
    象に濃度ムラ画質不良があるか否かを検査する画像処理
    部とを具備しており、 前記画像処理部は、 前記画像信号を濃淡データに変換する濃淡データ変換部
    と、 2次元的に展開された濃淡データに対して1個以上の最
    小分割領域から構成される計測領域を割り当てて順次拡
    大しながら各計測領域ごとに濃度ムラ特徴として濃度分
    散値を計測する濃度分散計測部と、 良品計測時の各計測領域ごとの濃度分散値から判定基準
    値を自動的に作成し登録する基準作成部と、 検査対象品の検査時には各計測領域ごとの濃度分散値と
    前記判定基準値とを比較し濃度ムラ画質不良の判定を行
    う判定処理部とを有していることを特徴とする画質検査
    装置。
  2. 【請求項2】 検査対象表面を撮像する画像入力部と、
    前記検査対象と画像入力部とを相対的に移動させる移動
    部と、前記画像入力部からの画像信号に基づいて検査対
    象に濃度ムラ画質不良があるか否かを検査する画像処理
    部とを具備しており、 前記画像処理部は、 前記画像信号を濃淡データに変換する濃淡データ変換部
    と、 2次元的に展開された濃淡データから線状・粒状の濃度
    ムラを強調する画像強調処理部と、 2次元的に展開された濃淡データにおける最小分割領域
    での濃淡強調データの累積値を算出する第1累積値計測
    部と、 前記濃淡強調データの累積値を記憶する累積値記憶部
    と、 1個以上の最小分割領域から構成される計測領域を割り
    当てて順次拡大しながら各計測領域ごとに累積値の和を
    算出する第2累積値計測部と、 良品計測時の各計測領域ごとの累積値の和から判定基準
    値を自動的に作成し登録する基準作成部と、 検査対象品の検査時には各計測領域ごとの累積値の和と
    前記判定基準値とを比較し線状・粒状の濃度ムラ画質不
    良の判定を行う判定処理部とを有していることを特徴と
    する画質検査装置。
JP6158659A 1994-07-11 1994-07-11 画質検査装置 Pending JPH0829125A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012103144A (ja) * 2010-11-11 2012-05-31 Univ Of Tokyo 3次元環境復元装置、3次元環境復元方法、及びロボット
JP2017021003A (ja) * 2015-07-10 2017-01-26 株式会社リコー シート状の被検査体の欠陥検査装置、欠陥検査方法及び欠陥検査システム

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