JPH08289191A - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

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JPH08289191A
JPH08289191A JP7090524A JP9052495A JPH08289191A JP H08289191 A JPH08289191 A JP H08289191A JP 7090524 A JP7090524 A JP 7090524A JP 9052495 A JP9052495 A JP 9052495A JP H08289191 A JPH08289191 A JP H08289191A
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JP
Japan
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image pickup
focus
height
zoom
lens
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP7090524A
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English (en)
Inventor
Kentaro Tanaka
謙太郎 田中
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ズーム量に応じて軸上色収差を補正すること
ができ、解像度を向上させることができる撮像装置を提
供すること。 【構成】 制御部10は、ユーザからの入力に応じてモ
ータ駆動部7を介して駆動モータ1Fを駆動してズーム
レンズ1Bを移動させてズーム量を可変させる。このと
き、制御部10は、メモリに記憶した参照テーブルを参
照して、A/D変換部6により検出したズーム量に対応
する各色毎のフォーカス位置を読み出し、該読み出した
フォーカス位置に従って、駆動部9R、9G、9Bを介
して各撮像素子3R、3G、3Bの高さ可変部を独立に
駆動して、フォーカスの補正を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばビデオカメラ装
置等に設けて好適な撮像装置に関し、特に、ズーム機能
を有する光学系のズーム量に応じてフォーカスの補正を
行なうことを可能とした撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、被写体からの撮像光を撮像す
る撮像素子として、電荷結合素子(以下、CCD:Char
ge Coupled Device という。)等の固体撮像素子を用い
たビデオカメラ装置が知られている。このようなビデオ
カメラ装置には、光学系を介して入射する撮像光を1つ
のCCDによって受光して、撮像を行なう単板式のビデ
オカメラ装置と、光学系を介して入射する撮像光を3原
色に分解し、各色の撮像光を各々1つのCCDにより受
光し、合計で3つのCCDによって撮像を行なう3板式
のビデオカメラ装置等がある。
【0003】上記単板式のビデオカメラ装置では、例え
ば隣接する画素毎に、緑、青、赤の色フィルタを交互に
設けたCCDを用いている。このような単板式のビデオ
カメラ装置では、CCDの各画素の電荷を読み出し、こ
れらの電荷を色フィルタの配置にしたがって合成するこ
とにより色情報を含む撮像信号を形成する。したがっ
て、この単板式のビデオカメラ装置では、1つのCCD
で色情報を含む画像を撮像することができ、装置のコス
トを低減することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
単板式のビデオカメラ装置では、1つのCCDで色情報
を含む画像を撮像することができる反面、隣接する画素
から読み出した電荷を合成して色情報を含む撮像信号を
形成しているため、CCDの画素数に比して得られる撮
像信号の解像度が低くなる。
【0005】一方、3板式のビデオカメラ装置では、光
学系によって集光される撮像光を色分解プリズムを用い
て赤、緑、青に分解し、各色の光を各々のCCDの撮像
面に結像させるようになっている。そして、各々のCC
Dによって撮像された各色毎の撮像信号を合成して、撮
像信号を形成する。このため、この3板式のビデオカメ
ラ装置では、同じ画素数のCCDを用いた単板式のビデ
オカメラ装置に比して解像度を高くすることができる。
【0006】ここで、上記光学系として、ズーム用のズ
ームレンズとフォーカス調整用のフォーカスレンズを備
えたレンズを使用する場合では、フォーカスが調整され
た状態で、ズームレンズを移動させてズームを行なう
と、ズーム量に応じてフォーカス位置が変動する。この
ため、ズーム量に応じてフォーカスレンズを移動してフ
ォーカスの補正を行なう必要がある。この場合、予めズ
ーム量とフォーカス位置の変動の関係を求め、この関係
に従ってズーム量に応じてフォーカスレンズを移動させ
てフォーカスの補正を行なう。
【0007】また、レンズの屈折率は入射する光の波長
に応じて異なるため、各色毎にフォーカス位置が異なる
いわゆる軸上色収差が発生する。この軸上色収差は、ズ
ームレンズの位置すなわちズーム量の変動に従って変動
する。
【0008】このため、あるズーム量のときに軸上色収
差が最小となるように各々のCCDのフォーカス方向の
位置を設定した場合、ズーム量を変化させたときにフォ
ーカスレンズを移動させると、ズームレンズの移動にし
たがって軸上色収差が変動するため、フォーカスレンズ
を移動するだけでは、全てのCCDのフォーカス位置を
最適とすることができなくなる問題があった。特に、こ
のようなレンズを上述の3板式のビデオカメラ装置に用
いた場合には、もともと高解像度であるために、軸上色
収差による解像度の低下の影響が大きい。
【0009】本発明は、上述の問題点に鑑みてなされた
ものであり、ズーム量に応じて軸上色収差を補正するこ
とができ、解像度を向上させることができる撮像装置の
提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る撮像装置
は、ズーム機能を備え、被写体からの撮像光を集光する
光学系と、光学系からの撮像光を少なくとも2色の光に
分解する色分解手段と、撮像面の高さを可変する高さ可
変手段を有し、色分解手段から撮像面に入射する撮像光
を受光して撮像出力を出力する少なくとも2つの撮像素
子と、光学系のズーム量を検出するズーム量検出手段
と、ズーム量検出手段の検出出力に応じて各撮像素子の
高さ可変手段を独立に制御し、各撮像素子の撮像面の高
さを制御してフォーカスを調整するフォーカス調整手段
とを有する。
【0011】また、本発明に係る撮像装置は、フォーカ
ス調整手段がズーム量検出手段の検出出力に対応する各
撮像素子の撮像面の高さの調整量を記憶する記憶手段
と、ズーム量検出手段の検出出力に応じて、記憶手段か
ら当該検出出力に対応する各撮像素子の撮像面の高さの
調整量を読み出し、該読み出した調整量に従って各撮像
素子の高さ可変手段を制御する制御手段とを有すること
を特徴とする。
【0012】
【作用】本発明に係る撮像装置では、光学系は、撮像時
に被写体からの撮像光が入射すると、この撮像光を集光
して色分解手段に入射させる。色分解手段は、光学系に
より集光された撮像光を少なくとも2つの色の光に分解
して、少なくとも2つの撮像素子に入射させる。これに
より、各色毎に分解された撮像光が各撮像素子の撮像面
上に結像する。各撮像素子は、それぞれ色分解手段から
の撮像光に応じた撮像出力を出力する。
【0013】ここで、光学系のズーム量を可変させる
と、ズーム量に応じて各撮像素子に入射する撮像光のフ
ォーカス位置が変動する。このため、フォーカス調整手
段は、ズーム量検出手段の検出出力に応じて各撮像素子
の高さ可変手段を制御して、各撮像素子の撮像面の高さ
を独立に制御してフォーカスを調整する。
【0014】具体的には、フォーカス調整手段は、予め
記憶手段にズーム量検出手段の検出出力に対応する各撮
像素子の撮像面の高さの調整量を記憶しておく。そし
て、制御手段がズーム量検出手段の検出出力に対応する
撮像面の高さの調整量を記憶手段から読み出し、この調
整量に従って各撮像素子の高さ可変手段を制御する。
【0015】そして、各々の撮像素子の高さ可変手段
は、フォーカス調整手段からの制御にしたがって各撮像
素子の撮像面の高さを可変してフォーカスを調整する。
これにより、この撮像装置では、光学系のズーム量に応
じて各色毎に異なる特性で撮像光のフォーカス位置が変
動しても、各色の撮像光を受光する各撮像素子毎にフォ
ーカスが最適となるように調整することができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を図面を参照し
ながら詳細に説明する。
【0017】まず、本発明に係る撮像装置は、例えば図
1に示す被写体からの撮像光を撮像するビデオカメラ装
置に適用することができる。このビデオカメラ装置は、
被写体からの撮像光を集光するレンズ1と、該レンズ1
からの撮像光を3原色に分解する色分解プリズム2と、
該色分解プリズムからの各撮像光を受光する3つの撮像
素子3R、3G、3Bと、該撮像素子3R、3G、3B
から読み出された撮像出力に基づいて撮像信号を形成す
るプロセス処理部4とを備えている。
【0018】上記レンズ1は、被写体からの撮像光を集
光させる対物レンズ1Aと、該対物レンズ1Aにより集
光された撮像光のズーム量を可変するズームレンズ1B
と、該ズームレンズ1Bを介して入射する撮像光のフォ
ーカスを調整するためのフォーカスレンズ1Cとを備え
ている。ズームレンズ1B及びフォーカスレンズ1C
は、対物レンズ1Aの光軸方向に移動可能となってい
る。
【0019】また、このレンズ1は、ズームレンズ1B
を移動させてズームを調整するズーム調整部と、フォー
カスレンズ1Cを移動させてフォーカスを調整するフォ
ーカス調整部とを備えている。
【0020】上記ズーム調整部は、ズームレンズ1Bを
光軸方向に移動させる駆動モータ1Dと、ズームレンズ
1Bの位置を検出するポテンショメータ1Eとからな
る。そして、駆動モータ1Dによってズームレンズ1B
を光軸方向に移動させてズーム量を可変すると、ポテン
ショメータ1Eが、このズーム量すなわちズームレンズ
1Bの位置に応じた検出電圧を発生するようになってい
る。
【0021】また、上記フォーカス調整部は、フォーカ
スレンズ1Cを光軸方向に移動させる駆動モータ1F
と、フォーカスレンズ1Cの位置を検出するポテンショ
メータ1Gとを備えている。そして、駆動モータ1Fに
よってフォーカスレンズ1Cを光軸方向に移動させてズ
ーム量を可変すると、ポテンショメータ1Gが、このズ
ーム量すなわちズームレンズ1Cの位置に応じた検出電
圧を発生するようになっている。
【0022】また、このビデオカメラ装置は、上記駆動
モータ1Dを駆動するモータ駆動部5と、上記ポテンシ
ョメータ1Eから供給される検出電圧をアナログ/ディ
ジタル変換(以下、単にA/D変換という)するA/D
変換部6と、上記駆動モータ1Fを駆動するモータ駆動
部7と、上記ポテンショメータ1Gから供給される検出
電圧をA/D変換するA/D変換部8とを備えている。
【0023】また、上記各撮像素子3R、3G、3B
は、同一の構成を有する電荷結合素子(CCD:Charge
Coupled Device )等の固体撮像素子からなり、それぞ
れ撮像面の高さを可変する高さ可変部を備えている。そ
して、このビデオカメラ装置は、該各撮像素子3R、3
G、3Bの高さ可変部を駆動する駆動部9R、9G、9
Bと、上記モータ駆動部5、7、駆動部9R、9G、9
Bの制御を行なう制御部10と、ユーザからの指示を入
力する入力部11とを備えている。
【0024】上記各撮像素子3R、3G、3Bは、同一
の構成を有しているので以下、撮像素子3Rについての
み説明する。この撮像素子3Rは、例えば図2に示すよ
うに、筐体21と、該筐体21の底部に固定された高さ
可変部22と、該高さ可変部22の上面に固定されたC
CD23とを備えている。これにより、高さ可変部22
の高さを可変制御することで、CCD23の撮像面24
の光軸方向の位置を調整することができる。
【0025】また、この撮像素子3Rは、筐体21の周
縁に設けられた複数の接続端子26と、上記CCD23
の上面の撮像面24以外の領域に設けられ、読み出しク
ロック、読み出し信号等の入出力と電源供給等に使用す
る端子と上記複数の端子26を接続する複数の配線25
を備えている。また、筐体21の上面には、筐体21の
内部のCCD23、配線25等を保護すると共に、撮像
面24に入射する撮像光の透過性を考慮してガラス板2
7を設けている。
【0026】配線25は、高さ可変部22の高さを可変
制御することでCCD23と接続端子26との間隔が変
化しても断線しないように充分なたわみと柔軟性を備え
ている。接続端子26は略L字形状とされており、一端
側が配線25と接続されており、他端側は筐体21の外
部に位置している。これにより、CCD23からの信号
の入出力は、配線25と接続端子26を介して行なわれ
る。
【0027】上記高さ可変部22は、具体的には、図3
に示すように、一端を筐体21の底部に固着し、他端を
CCD23の底面に固定した複合型バイモルフ22Aか
らなる。この複合型バイモルフ22Aは、CCD23か
らの配線25が接続されていない接続端子26を介して
上記駆動部9Rに接続されており、駆動部9Rから駆動
電圧が供給されるようになっている。この高さ可変部2
2は、図4中に示すように、駆動部9Rからの駆動電圧
を変化させることにより、その高さHを変化させること
ができ、CCD23の撮像面24の光軸方向の位置を容
易に調整することができるようになっている。
【0028】また、他の撮像素子3G、3Bは、上述し
た撮像素子3Rと同様な構成を有しており、上述と同様
に各々撮像面24の高さを可変することができるように
なっている。
【0029】以下、このビデオカメラ装置の動作を説明
する。このビデオカメラ装置では、被写体からの撮像光
は、対物レンズ1Aにより集光されてズームレンズ1B
に入射する。ズームレンズ1Bは、対物レンズ1Aから
入射する撮像光のズーム調整を行なってフォーカスレン
ズ1Cに入射させる。フォーカスレンズ1Cは、ズーム
レンズ1Bを介して入射する撮像光のフォーカスを調整
して色分解プリズム2に入射する。色分解プリズム2
は、入射した撮像光を緑色光、青色光、赤色光に分割し
てそれぞれ、撮像素子3R、3G、3Bに入射させる。
【0030】各撮像素子3R、3G、3Bは、撮像光が
入射すると、この撮像光に応じた各色毎の撮像出力をプ
ロセス処理部4に供給する。プロセス処理部4は、各撮
像素子3R、3G、3Bの撮像出力にプロセス処理等の
処理を行なって撮像信号を形成して出力する。
【0031】ところで、このビデオカメラ装置では、ユ
ーザからの指示に従ってフォーカスレンズ1Cを移動さ
せてフォーカスの調整を行なうようになっている。すな
わち、ユーザが上記入力部11を操作して新たなフォー
カス位置の調整量を入力すると、入力部11は、入力さ
れたフォーカス位置に応じた入力データを発生し、発生
した入力データを制御部10に供給する。制御部10
は、入力部11からの入力データに応じて上記モータ駆
動部7を制御する。そして、モータ駆動部7は、制御部
10からの制御に基づいて駆動モータ1Fを駆動する。
これにより、駆動モータ1Fは、ユーザからの入力に応
じた方向にフォーカスレンズ1Cを移動させる。
【0032】フォーカスレンズ1Cが移動すると、フォ
ーカスレンズ1Cの位置に応じてポテンショメータ1G
の検出電圧が変化する。制御部10は、該検出電圧に基
づいてフォーカスレンズ1Cの位置がユーザから入力さ
れたフォーカス位置となると、モータ駆動部7を制御し
て駆動モータ1Fの駆動を停止させる。これにより、レ
ンズ1のフォーカスがユーザから入力に応じて調整され
る。
【0033】また、このビデオカメラ装置では、このズ
ームレンズ1Bによるズーム量をユーザからの入力に応
じて可変するようになっている。すなわち、ユーザが上
記入力部11を操作してズーム量を入力すると、入力部
11は、入力されたズーム量に応じた入力データを発生
し、発生した入力データを制御部10に供給する。制御
部10は、入力部11からの入力データに応じて上記モ
ータ駆動部5を制御する。そして、モータ駆動部5は、
制御部10からの制御に基づいて駆動モータ1Dを駆動
する。これにより、駆動モータ1Dは、ユーザからの入
力に応じた方向にズームレンズ1Bを移動させる。
【0034】ズームレンズ1Bが移動すると、ズームレ
ンズ1Bの位置に応じてポテンショメータ1Eの検出電
圧が変化する。制御部10は、該検出電圧に基づいてズ
ームレンズ1Bの位置が上記ズーム量に応じた位置とな
ると、モータ駆動部5を制御して駆動モータ1Dの駆動
を停止させる。これにより、レンズ1のズーム量がユー
ザから入力に応じた値となる。
【0035】ところで、上述のようにズームレンズ1B
を移動させてズーム量を可変すると、ズーム量に応じて
フォーカス位置が変動する。また、このフォーカス位置
の変動は、レンズ1から被写体までの距離に応じて異な
る。したがって、ズームを行なう際に、ズーム量に応じ
てフォーカスの補正を行なう必要がある。
【0036】また、レンズの屈折率が入射する光の波長
に応じて異なるため、各色毎にフォーカス位置が異なる
いわゆる軸上色収差が発生する。この軸上色収差は、ズ
ームレンズ1Bの位置の変化に従って変動する。すなわ
ち、ズーム量を変化したときのフォーカス位置の変動が
各色毎に異なることになり、フォーカスレンズ1Cを移
動させただけでは補正することができない。
【0037】このため、このビデオカメラ装置では、上
述のフォーカスの補正と、軸上色収差の補正を行なうた
めに、予め各色毎にズーム量とフォーカス位置の変動の
関係を求めておく。このズーム量とフォーカス位置の変
動の関係は、例えば図5に示すように、レンズ1から被
写体までの距離に応じて異なる。したがって、いくつか
代表的な距離、例えば10cm、25cm、50cm、
1m、2mのときのズーム量とフォーカス位置の変動の
関係(以下、カムカーブという。)を各色毎に求め、こ
の関係を制御部10に設けたメモリ等に参照テーブルと
して記憶しておく。
【0038】そして、制御部10は、ズーム量を変化さ
せる際にメモリに記憶した参照テーブルを参照して、変
化させるズーム量に対応するフォーカス位置を読み出
し、該読み出したフォーカス位置に従って、各撮像素子
3R、3G、3Bの高さ可変部を駆動して、フォーカス
の調整を行なう。
【0039】すなわち、このビデオカメラ装置では、図
6に示すフローチャートに従ってズーム量に応じたフォ
ーカスの補正を行なう。
【0040】まず、ステップS1において、制御部10
は、ユーザから新たなフォーカス位置が入力され、フォ
ーカス位置が移動したか否かを検出し、該当しないとき
はステップS4に進み、該当するときは続くステップS
2に進む。
【0041】ステップS2において、制御部10は、新
たなフォーカス位置を検出して、続くステップS3に進
む。
【0042】ステップS3において、制御部10は、上
記参照テーブルを参照し、新たなフォーカス位置とズー
ム量がどのカムカーブ上にあるか検出してステップS4
に進む。ここで、新たなフォーカス位置とズーム量がカ
ムカーブ間にある場合は、その前後の各カーブを例えば
直線補完し、新たなカムカーブを算出してメモリに記憶
する。これにより、制御部10は、各色毎にズーム量に
応じてフォーカス補正を行なうためのカムカーブを選択
する。具体的には、例えばズーム量がZ1であるときに
フォーカス位置がF1となってい場合では、制御部10
は、図6に示す被写体までの距離が2mであるカムカー
ブを選択する。
【0043】続くステップS4において、ユーザから新
たなズーム位置が入力され、ズーム位置が移動したか否
かを検出し、該当しないときは終了し、該当するときは
続くステップS5に進む。
【0044】ステップS5において、制御部10は、新
たなズーム位置を検出して、続くステップS6に進む。
【0045】ステップS6において、制御部10は、ス
テップS3において選択したカムカーブを参照し、新た
なズーム位置に対応するフォーカス位置を読み出す。具
体的には、ステップS3において選択された被写体まで
の距離が2mであるカムカーブを参照して、新たなズー
ム量Z2に対応するフォーカス位置F2を読み出す。そ
して、制御部10は、この読み出したフォーカス位置F
2に従って、撮像素子3Rの高さ制御部22を制御して
撮像面24の高さを調整して終了する。
【0046】また、制御部10は、撮像素子3G、3B
についても撮像素子3Rと同様に、このステップS6に
おいて、上記ステップS3で選択されたカムカーブに従
って、新たなズーム量Z2に応じて高さ制御部22を制
御して撮像面24の高さを調整する。
【0047】これにより、このビデオカメラ装置では、
ズーム量に応じて各撮像素子3R、3G、3Bの撮像面
24の高さを独立に調整して、フォーカスを独立に補正
することができる。このため、ズーム量に応じて軸上色
収差が変化しても、該軸上色収差に基づくフォーカスの
変動を各撮像素子毎に独立に補正することができ、従来
の撮像装置においてフォーカスレンズを移動させるだけ
では補正できなかった軸上色収差をほぼ完全に補正する
ことができる。したがって、このビデオカメラ装置で
は、軸上色収差を補正することにより、解像度を向上さ
せることができる。
【0048】なお、上述の実施例では、駆動モータ1G
及びモータ駆動部7によりフォーカスレンズ1Cを移動
させてフォーカスの調整を行なう構成としたが、複合型
バイモルフ22A等の高さ可変部22によってCCD2
3の撮像面24の光軸方向の位置を調整してフォーカス
の調整を行なうことができるため、駆動モータ1G及び
モータ駆動部7を不要として、レンズの単純化、軽量化
および低価格化を図ることができる。
【0049】また、上述の実施例では、撮像素子3Rの
CCD23と接続素子26との接続に配線25を用いる
ものを示したが、その接続を高さ可変部22を介して行
なうようにしてもよい。これにより、配線を簡素化する
ことができる。高さ可変部22を使用しての接続は、例
えば電源供給部等の一部のみとし、他の接続は上述の実
施例と同様に配線25を用いるようにしてもよい。
【0050】この場合、高さ可変部22が導電材料で構
成されるものにあっては、図2に示す配線25と同じ数
の高さ可変部22を並列に設置し、各々の高さ可変部2
2を介してCCD23と接続端子26を電気的に接続す
ればよい。これにより、高さ可変部22自体を配線とし
て使用できるため、配線パターンを設ける等の手間が不
要となる。
【0051】また、高さ可変部22が導電性を有しない
ものである場合は、例えば図7に示すように、高さ可変
部22に配線パターン32を被着することで、この配線
パターン32を介してCCD23と接続端子26を電気
的に接続すればよい。以下、上述の図2に示す構成と対
応する部分には同一符号を付し、その詳細な説明を省略
する。
【0052】すなわち、このような撮像素子3Rでは、
CCD23を小基板28上に固定し、小基板28の表裏
を導通させるための端子29を設ける。そして、CCD
23の各端子をワイヤ30を介して端子29の上端にい
わゆるワイヤボンディングによって電気的に接続し、こ
の端子29の下端を小基板28の裏面パターン31に電
気的に接続する。
【0053】上記配線パターン32は、銅箔等の導電性
の素材からなり、導通性のない複合型バイモルフ22A
の表面に被着されて形成されている。この配線パターン
32は、端子29等の数に応じて必要な数だけ形成され
ている。そして、配線パターン32の一端は小基板28
の裏面パターン31に電気的に接続され、その他端は接
続素子26に電気的に接続される。これにより、CCD
23と接続素子26が配線パターン32を利用して電気
的に接続されることになる。これにより、導電性のない
材質で高さ可変部22を構成することができ、高さ可変
部22の選択の幅を広げることができる。
【0054】また、上述の実施例では、3板式の撮像装
置に本発明を適用した場合に嗣いて説明したが、2板式
の撮像装置に本発明を適用し、2つの撮像素子に高さ可
変部を設け、ズーム量に応じて2つの撮像素子の高さを
調整して各々のフォーカスを独立に補正してもよく、ま
た、3板式の撮像装置において2つの撮像素子に高さ可
変部を設け、フォーカスレンズを移動させて高さ可変部
を設けていない撮像素子のフォーカスを最適となるよう
に調整した状態で、高さ可変部を設けた撮像素子の高さ
を各々高さ可変部により可変してフォーカスを調整して
もよく、その他、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲
であれば、構成を適宜変更することができる。
【0055】
【発明の効果】本発明では、光学系のズーム量を検出
し、該光学系のズーム量に応じて各々の撮像素子の撮像
面の高さを独立に制御してフォーカスの調整をすること
により、光学系のズーム量に応じて各色毎に異なる特性
で撮像光のフォーカス位置が変動しても、各色の撮像光
を受光する各撮像素子毎にフォーカスが最適となるよう
に調整することができる。このため、軸上色収差をほぼ
完全に補正することができ、軸上色収差を補正すること
により、解像度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る撮像装置をビデオカメラ装置に適
用した実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】上記ビデオカメラ装置を構成する撮像素子の構
成を示す断面図である。
【図3】上記撮像素子の具体的な構成を示す断面図であ
る。
【図4】上記撮像素子を構成する高さ可変部の具体的な
構成を示す側面図である。
【図5】上記撮像蔵置を構成する制御部がズーム動作を
行なう際に参照する参照テーブルを示す図である。
【図6】上記ズーム動作を説明するためのフローチャー
トである。
【図7】上記撮像素子の他の具体的な構成を示す断面図
である。
【符号の説明】
1 レンズ 1A 対物レンズ 1B ズームレンズ 1C フォーカスレンズ 1D、1F 駆動モータ 1E、1G ポテンショメータ 2 色分解プリズム 3R、3G、3B 撮像素子 4 プロセス処理部 5、7 モータ駆動部 6、8 A/D変換部 9R、9G、9B 駆動部 10 制御部 11 入力部 22 高さ可変部 23 CCD 24 撮像面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 5/335

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ズーム機能を備え、被写体からの撮像光
    を集光する光学系と、 該光学系からの撮像光を少なくとも2色の光に分解する
    色分解手段と、 撮像面の高さを可変する高さ可変手段を有し、上記色分
    解手段から撮像面に入射する撮像光を受光して撮像出力
    を出力する少なくとも2つの撮像素子と、 上記光学系のズーム量を検出するズーム量検出手段と、 該ズーム量検出手段の検出出力に応じて上記各撮像素子
    の高さ可変手段を独立に制御し、各撮像素子の撮像面の
    高さを制御してフォーカスを調整するフォーカス調整手
    段とを有する撮像装置。
  2. 【請求項2】 前記フォーカス調整手段は、前記ズーム
    量検出手段の検出出力に対応する各撮像素子の撮像面の
    高さの制御量を記憶する記憶手段と、上記ズーム量検出
    手段の検出出力に応じて、記憶手段から当該検出出力に
    対応する各撮像素子の撮像面の高さの制御量を読み出
    し、該読み出した制御量に従って前記各撮像素子の高さ
    可変手段を制御する制御手段とを有することを特徴とす
    る請求項1に記載の撮像装置。
JP7090524A 1995-04-17 1995-04-17 撮像装置 Withdrawn JPH08289191A (ja)

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