JPH08288208A - 投影露光装置及びそれを用いた半導体デバイスの製造方法 - Google Patents

投影露光装置及びそれを用いた半導体デバイスの製造方法

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JPH08288208A
JPH08288208A JP7113570A JP11357095A JPH08288208A JP H08288208 A JPH08288208 A JP H08288208A JP 7113570 A JP7113570 A JP 7113570A JP 11357095 A JP11357095 A JP 11357095A JP H08288208 A JPH08288208 A JP H08288208A
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optical system
reticle
reflecting surface
wafer
image
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JP7113570A
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Masami Yonekawa
雅見 米川
Fumio Sakai
文夫 坂井
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Canon Inc
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F9/00Registration or positioning of originals, masks, frames, photographic sheets or textured or patterned surfaces, e.g. automatically
    • G03F9/70Registration or positioning of originals, masks, frames, photographic sheets or textured or patterned surfaces, e.g. automatically for microlithography
    • G03F9/7003Alignment type or strategy, e.g. leveling, global alignment
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    • G03F9/7026Focusing
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 レチクル面上の電子回路パターンを投影光学
系でウエハ面上に高精度に投影露光できる投影露光装置
及びそれを用いた半導体装置の製造方法を提供する。 【構成】 光源や絞り2などで構成される露光照明系1
からの露光光により照明した第1物体であるレチクル3
面上のパターンを、投影光学系(投影レンズ6)により
第2物体であるウエハ7面上に投影する。その際レチク
ル面と光学的に共軛位置に設けられたスリット部材36
を露光光で照明し、レチクル3と投影光学系6を介して
投影光学系の結像面に対して傾斜させ配置した傾斜反射
面22上にスリット部材を投影し、該傾斜反射面で反射
させた後に元の光路に戻して、投影光学系とレチクルに
より光検出手段(光センサ44)に結像させ、光検出手
段からの第1信号を用いて処理部50で投影光学系の結
像位置情報を検出している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、投影露光装置及びそれ
を用いた半導体デバイスの製造方法に関し、特にIC,
LSI等の半導体デバイスを製造する際に、レチクル面
上の電子回路パターンをウエハー面上に投影光学系を介
して投影露光するときの投影光学系の結像性能を計測
し、またそれを補正する機構を利用し、高集積度の半導
体デバイスを得るのに好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、レチクル面上のパターンを投
影光学系によりウエハー面上に投影する工程を介して半
導体デバイスを製造する際には投影光学系の結像面にウ
エハーを精度良く位置させることが重要になっている。
【0003】投影光学系の結像位置にウエハーを位置さ
せる結像面位置の検出方法が、例えば特開昭57−21
2406号公報で提案されている。
【0004】同公報の結像面位置の検出方法では、投影
レンズ(投影光学系)の物体位置に設定された回路パタ
ーンの形成された転写物体(レチクル)上にスリットま
たはピンホール状の透過するマークを設置している。ま
た3次元方向に移動可能なステージ(XYZステージ)
上の結像位置の近傍に被転写物体(ウエハー)を設定し
ている。そして露光光と同じ波長の光束をレチクル上に
入射させている。レチクル上のスリットまたはピンホー
ルを透過した光束が投影レンズを透過した後にウエハー
上で反射され、投影レンズを逆方向に透過してレチクル
上のスリットまたはピンホール上に再結像するようにし
ている。
【0005】このとき、スリットまたはピンホールを透
過して光検出器で検出される光量は最良のフォーカス位
置(ピント位置)にウエハー(反射面)が配置されたと
きに最も多くなる。しかしウエハーの位置が光軸上でピ
ント位置から離れると再結像した像が不鮮明となり像が
広がる(ぼける)ため、スリットまたはピンホールでけ
られる光束が増え、透過する光量が減るために光検出器
で検出される光量が減少する。
【0006】このような現象に基づき、この光量が最も
多くなる位置にステージを上下動することにより結像位
置を検出し、即ちフォーカス位置合わせを行っている。
このときウエハーの代わりに反射面を使用した場合には
反射面の上面とウエハーとの差を補正してステージを駆
動するか、本装置とは独立して装備されたフォーカス位
置検出装置、例えば斜入射光学系を用いたギャップセン
サーを使用することにより、ウエハーの表面をステージ
を上下動することにより反射面の表面の位置合わせを行
うようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】同公報で提案されてい
る投影光学系の結像面位置の検出方法、即ちフォーカス
検出では1回のフォーカス計測を行うために反射面を設
置したステージを光軸方向に多数回、移動しなければな
らないために時間がかかり、スループットの低下を招く
という欠点があった。
【0008】また上記従来例では、レチクル上にスリッ
トまたはピンホールのマークが必要となるためコストが
かかること,またマークを配置した位置でしか計測でき
ないという制約があること,さらにレチクルにマークが
ない場合、テストレチクルなるマークが配置されている
レチクルに交換しなければならずスループットが低下す
るという欠点があった。
【0009】本発明は、第1物体としてのレチクル面上
のパターンを投影光学系で第2物体としてのウエハー面
上に投影する際、投影光学系の結像面(フォーカス位
置)を光軸方向にステージを移動走査をすることなし
に、短時間にしかもレチクルマークを配置することな
く、高精度に検出することができ、高集積度の半導体デ
バイスを容易に製造することができる投影露光装置及び
それを用いた半導体デバイスの製造方法の提供を目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の投影露光装置
は、 (1)照明手段からの露光光で照明した第1物体面上の
パターンを投影光学系により第2物体面上に投影する
際、該露光光で該第1物体面と光学的な共役位置に設け
たスリット部材を照明し、該スリット部材を該第1物体
と該投影光学系を介して該投影光学系の結像面に対して
傾斜させて配置した傾斜反射面上に投影し、該傾斜反射
面で反射させた後に元の光路を戻し、該投影光学系と該
第1物体を介して光検出手段に結像させ、該光検出手段
からの第1信号を用いて処理部で該投影光学系の結像位
置情報を検出していることを特徴としている。
【0011】特に、 (1−1)前記スリット部材を前記第1物体面上に設け
た反射面で反射させた後に前記光検出手段に結像させた
ときに得られる該光検出手段からの第2信号より該スリ
ット部材と該反射面との間の光軸方向の位置情報を求
め、前記第1信号より該スリット部材と前記傾斜反射面
との間の光軸方向の位置情報を求めて、これより該第1
物体面と該傾斜反射面との間の光軸方向の位置情報を求
めていること。
【0012】(1−2)位置検出手段により前記第2物
体面の前記投影光学系の光軸方向の位置情報を該投影光
学系を介さずに検出し、前記処理部は前記位置検出手段
からの信号を利用して結像位置情報を校正しているこ
と。等を特徴としている。
【0013】本発明の半導体デバイスの製造方法は、 (2)照明手段からの露光光で照明したレチクル面上の
パターンを投影光学系によりウエハー面上に投影露光
し、次いで該ウエハーを現像処理して半導体デバイスを
製造する際、該露光光で該レチクル面と光学的な共役位
置に設けたスリット部材を照明し、該スリット部材を該
レチクルと該投影光学系を介して該投影光学系の結像面
に対して傾斜させて配置した傾斜反射面上に投影し、該
傾斜反射面で反射させた後に元の光路を戻し、該投影光
学系と該レチクルを介して光検出手段に結像させ、該光
検出手段からの第1信号を用いて処理部で該投影光学系
の結像位置情報を検出して該ウエハーの位置合わせを行
っていることを特徴としている。
【0014】特に、 (2−1)前記スリット部材を前記レチクル面上に設け
た反射面で反射させた後に前記光検出手段に結像させた
ときに得られる該光検出手段からの第2信号より該スリ
ット部材と該反射面との間の光軸方向の位置情報を求
め、前記第1信号より該スリット部材と前記傾斜反射面
との間の光軸方向の位置情報を求めて、これより該レチ
クル面と該傾斜反射面との間の光軸方向の位置情報を求
めていること。
【0015】(2−2)位置検出手段により前記ウエハ
ー面の前記投影光学系の光軸方向の位置情報を該投影光
学系を介さずに検出し、前記処理部は前記位置検出手段
からの信号を利用して結像位置情報を校正しているこ
と。等を特徴としている。
【0016】
【実施例】図1は本発明の投影露光装置の実施例1の要
部概略図である。同図において1は露光照明系であり、
第1物体としてのレチクル3を照明すると共に後述する
スリット部材36を照明している。露光照明系1は露光
照明系の絞り2と、不図示の超高圧水銀ランプ,シャッ
ター,光学系等から構成されている。3は第1物体とし
てのレチクル(フォトマスク)であり、レチクル3の下
面にはレチクル反射面(例えばクロム蒸着部)4が設け
てある。レチクル反射面4のクロム蒸着部は通常IC等
の集積回路パターンが設けられている領域以外の余白部
に配置されている。5はレチクル3を保持するレチクル
ステージである。
【0017】6は投影レンズ(投影光学系)であり、露
光照明系1によって照明されたレチクル3の回路パター
ンを第2物体としてのウエハー7に投影している。8は
ウエハーステージであり、ウエハー7を載置しており、
XYZ駆動及びθ駆動,チルト駆動等を行っている。9
は干渉用ミラーであり、ウエハーステージ8の位置を干
渉計10でモニターするためのものである。干渉計ミラ
ー9と干渉計10から得られる信号を用いてウエハース
テージ駆動制御系11によりウエハー7を常に所定の位
置となるように位置決めして、これより露光を行ってい
る。
【0018】21はウエハーステージ8に設けた反射基
準面である。19は投光手段であり、ウエハー7,即ち
反射基準面21の光軸方向の面位置を検出するためにウ
エハー7に塗布したフォトレジストを感光させない光束
で反射基準面21を斜方向から照射している。20は検
出手段(ギャップセンサー)であり、投影レンズ6を介
さずに投影レンズ6とウエハー7あるいは反射基準面2
1との間の光軸方向の距離を計測している。
【0019】尚、本実施例においてはこの間の距離をレ
べリング計測で行うことも可能である。22は反射面で
あり、ウエハーステージ8上の反射基準面21の近傍に
配置されている。反射面22は投影レンズ6の像面(Z
軸に垂直な面)に対し、θ゜だけ傾いており、その反射
面22の中心の高さ(Z方向位置である光軸方向位置)
は基準反射面21の高さと同じである(以後、この反射
面を「傾斜反射面」と呼ぶ)。
【0020】図7にウエハーステージ7上の反射基準面
21と傾斜反射面22の断面詳細を示す。尚、図7には
傾斜反射面22に後述するマーク86を配置している。
【0021】図1に戻り、30はフォーカス計測光学系
であり、投影レンズ6の結像位置、即ちベストフォーカ
ス位置を検出している。
【0022】次にフォーカス計測光学系30を構成する
各要素について順次説明する。31は光ファイバーある
いは引き回し光学系であり、露光照明系1からの光束を
フォーカス計測光学系30に導光している。32はシャ
ッター,33は入射光量を調整するためのNDフィルタ
ーであり、光路に対し出し入れ可能な構造になってい
る。34はフォーカス計測のための照明光学系であり、
内部に絞り35を有している。この絞り35は露光照明
系の絞り2が変更されると、それに合わせて照明制御部
12により変更される構造になっている。38は偏光ビ
ームスプリッターあるいはハーフミラーであり、照明光
束とウエハーステージ7上の反射基準面21から帰って
きた光束を分離している。36は1つ、或いは複数の開
口部(透過部)を有するスリット(スリット部材)であ
り、レチクル3上のパターン面と光学的に共役な位置に
配置されている。
【0023】図2にスリット部材36の詳しいパターン
を示している。同図において80は開口部,81は遮光
部である。39は1/4λ板であり、光の利用効率向上
のために挿入している。40は対物レンズであり、レチ
クル3の下面にスリット36の像を形成している。41
はミラーであり、光路を90°に折り曲げている。45
はエレクターレンズである。44は光センサーであり、
例えばリニアラインセンサーから成っている。リニアセ
ンサー44の受光面はスリット36と光学的に共役な位
置に配置されている。50は処理部であり、光センサー
44で受光した光量分布の画素情報から投影レンズ6の
フォーカス位置を求め、その値によりウエハーステージ
8をZ駆動する。あるいはギャップセンサー20からの
出力値と比較し、その校正をしている。
【0024】本実施例では、投影光学系6の結像位置を
検出するときの第1ステップとしてレチクル反射面4を
利用し、スリット36とレチクル反射面4との間の光軸
方向の位置を検出している。
【0025】次に第2ステップとしてレチクル3の透過
面を使用し、スリット36とウエハーステージ7上の傾
斜反射面22の光軸方向の位置を検出している。この第
1ステップと第2ステップの結果により間接的にレチク
ル3と傾斜反射面22の位置、すなわち投影レンズ6の
フォーカス位置を検出する構成になっている。
【0026】従って第1ステップではフォーカス計測光
学系30は、図1の位置よりも若干右側(X方向)に、
すなわちスリット36のスリット像がレチクル反射面4
に反射する位置にシフトしている。そして光センサー4
4の光量が最大になるように対物レンズ40を光軸方向
(X方向)に、あるいはフォーカス計測光学系全体30
を光軸方向(Z方向)に駆動してスリット36とレチク
ル反射面4のフォーカスを合わせ込んでいる。
【0027】第2ステップではその状態を保ったままフ
ォーカス光学系全体30を図1で左方の所定位置に駆動
させ、スリット36とステージ上の傾斜反射面22との
位置を後述の方法で求めている。
【0028】以上の動作を経て、投影レンズ6のフォー
カス位置を検出している。但し上記の第1ステップは本
発明に係るフォーカス計測を行う毎にする必要もなく、
フォーカス計測光学系の安定性がよければ省いてもかま
わない。
【0029】次に、図1においてウエハー7面上への露
光動作及びフォーカス計測に関わる光路の説明をする。
【0030】まず通常の露光動作の場合から説明する。
露光照明系1からの露光光により照明されたレチクル3
の電子回路パターンは投影レンズ6を介し、投影レンズ
6の焦点面にギャップセンサー20とウエハーステージ
8のZ駆動によって位置合わせされたウエハー7上に、
等倍或いは縮小されて転写される。このギャップセンサ
ー20は非露光光のプローブ光を用いて低い角度でウエ
ハー上7,あるいはウエハーステージ8上の反射基準面
21に入射し、反射してきた光を受光部で受光すること
によりウエハー7のZ位置及びチルトを計測している。
【0031】次に、フォーカス計測光学系30の光路に
ついて説明する。最初に第1ステップにおけるレチクル
反射面4を利用し、スリット36とレチクル下面3aと
の間の光軸方向の位置情報を検出する方法に用いられる
光路について説明する。
【0032】まず露光照明系1から不図示の機構によっ
て取り出された光束は、ファイバー31によりフォーカ
ス計測光学系30に導かれる。この光束はシャッター3
2,NDフィルター33を介し照明光学系34に入射す
る。
【0033】入射した光束は露光照明系の絞り2と連動
した絞り35を介し、照明光学系34を出射する。この
光束は偏光ビームスプリッター38により光路が90°
に曲げられ、スリット36に入射する。このスリット3
6を透過した光束は1/4λ板39,対物レンズ40,
ミラー41を介し、レチクル下面3aに結像するがレチ
クル反射面4があるために再び同じ光路を逆行する。す
なわち、ミラー41,対物レンズ40,1/4λ板39
を介し、再びスリット36に結像し、再度スリット36
を透過した光束は偏光ビームスプリッター38,エレク
ターレンズ45を介し、光センサー44に結像する。以
上が第1ステップの方法に用いられるフォーカス計測光
学系の光路である。
【0034】次に、第2ステップとしてレチクル3の透
過面を使用し、スリット36とウエハーステージ8上の
反射面の位置を検出する方法に用いられる光路について
説明する。
【0035】照明光学系1によって照明されたスリット
36がレチクル下面3aに結像するまでの光路は第1ス
テップと同一である。レチクル下面3aに結像したスリ
ット像はそのまま投影レンズ6に入射し、等倍或いは縮
小されてウエハーステージ8上の傾斜反射面22付近に
結像する。ちなみに、傾斜反射面22のZ位置(光軸方
向位置)は基準反射面21のZ位置をギャップセンサー
により計測することで既知となっている。
【0036】ここで、傾斜反射面22は投影レンズ6の
像面に対し傾いているため、反射した後のスリット像は
光軸方向に位置ズレ情報を持つようになる。そしてこの
光束は再び投影レンズ6に逆方向から入射し、透過して
再びレチクル下面3a付近に結像する。このスリット像
は光軸方向の位置ズレ情報を含んだまま、レチクル3,
ミラー41,対物レンズ40,1/4λ板39を介し、
再びスリット36に結像し、偏光ビームスプリッター3
8,エレクターレンズ45を介し、光センサー44に結
像する。
【0037】光センサー44にはスリット像が結像する
が、そのスリット像はピントの合っている部分と合って
いない部分が混在した像になる。このような像になる理
由は後述する。以上が第2ステップの方法に用いられる
フォーカス計測光学系の光路である。
【0038】次に、本実施例の投影レンズ6のフォーカ
ス検出原理について説明する。本実施例では前述のよう
に、第1ステップ,第2ステップの両方の動作を行って
投影レンズ6のフォーカス位置を計測している。
【0039】第1ステップの動作、すなわちレチクル反
射面4を利用し、スリット36とレチクル下面3aとの
間の光軸方向の位置情報を検出する方法は前述のよう
に、ごく一般的な動作で達成できるため、説明は省くこ
とにする。従って、ここでは本実施例の最も主要な部分
である第2ステップの説明をする。
【0040】図8,図9,図10は本実施例の検出原理
を直接に表す図であり、図11,図12,図13はその
原理と比較し、その効果を確認するための図である。
【0041】図11,図12,図13において、6は模
擬的に描いた投影レンズで、60は投影レンズの物体面
であり、スリット像が形成される位置、あるいはレチク
ル下面3aの位置に相当する。スリット像は具体的には
図12に示すスリット像63のようになっている。62
はこの投影レンズ6の像面であり、今の場合、反射基準
面21上、或いはウエハー面7上に相当する。このスリ
ット像63が投影レンズ6に入射すると、反射基準面2
1上に結像し、反射するため再び投影レンズ6を逆方向
に進行し、全く同一の光路61をたどり再びレチクル下
面3aに結像する。その再結像したスリット像はスリッ
ト像64のようになる。
【0042】この図では再結像したスリット像64の方
が元のスリット像63よりも大きいが、これは説明の便
宜上大きさを変えただけで本来は同一の大きさである。
この再結像したスリット像64を1次元の光センサー4
4で受光すると、センサー44の画素に対する光量は、
当然のことながら図11の矩形の分布70になる。
【0043】従って、反射基準面21が投影レンズ6の
像面からずれている場合は、反射基準面21から反射し
たスリット像はレチクル下面3aには再結像せず、そこ
からずれた位置で再結像する。従って、レチクル下面3
aの位置でのスリット像は元のスリット像よりもぼけて
広がったような状態になり、このスリット像を光センサ
ー44で受光すると、その光量分布は矩形のまま光量が
低下したような分布になる。
【0044】次に本実施例の原理の特徴の説明をする。
図8,図9,図10において、前述の説明と基本的に大
きく異なる点は、反射面62が投影レンズ6の像面に対
し傾いているという点である。
【0045】図13と同様にして、スリット像63がレ
チクル下面60に形成され、投影レンズ6に入射する。
そのときの光束は光束61のようになり投影レンズ6を
透過し、結像しようとするが投影レンズ6の像面付近に
ある反射面62が、像面に対して傾いているため、そこ
からの反射光束は光束65のようになり、投影レンズ6
を逆行して、レチクル下面3a付近に像67のように傾
いた状態で再結像する。
【0046】従って、その像67をレチクル下面3aで
受けると、デフォーカス量72が発生し、スリット像は
焦点のあった位置において最も鮮明となる。即ち、スリ
ット像64の中央部が最も鮮明で像幅が狭く、スリット
像64の両端部が最もぼけて像幅が広がった状態にな
る。このスリット像64を前述の光軸方向に垂直な面に
配置させたスリット36の透過部で透過し、この透過光
を1次元ラインセンサー44等で受光すると図8のよう
な光量分布71が得られる。そして、この光量分布71
は焦点の合っている部分をピークとして分布することに
なる。その光量分布71のピークの画素位置H1を後述
するような方法で求めることにより、その位置H1を投
影レンズ6の焦点位置として検出している。
【0047】実際には、あらかじめ装置の初期状態とし
ての焦点位置H0を求めておき、さらにギャップセンサ
ー20の計測値との相関を計測しておき、実際の装置稼
働状態において光量分布のピークの画素位置H1が、こ
の原点H0からどのくらい離れているか、つまりH1−
H0を求めることにより、投影レンズ6のフォーカス変
動を計測している。
【0048】次に光センサー44において、光量分布の
プロファイルが求められたとして、そのピークの画素位
置を求める方法について説明する。
【0049】図14において、フォーカス計測を行って
光量分布プロファイル75が求められたとする。その
際、ピークの画素位置H1を求める方法は、以下の
(イ)〜(ニ)の手法が適応可能である。
【0050】(イ)単純に光量プロファイル75が最大
値となる画素位置を求めてそれをH1とする。 (ロ)光量プロファイル75の最大値に対してある割合
のスライスレベルを設定し、光量プロファイル75がこ
のスライスレベルの出力を示す画素位置H3,H4を求
めて、 H1=(H3+H4)/2 とする。 (ハ)光量プロファイル(Si )、及び画素位置(Hi
)に対して重心処理を行い、 H1=Σ(Hi ×Si )/ΣSi とする。
【0051】(ニ)光量プロファイル(Si )、及び画
素位置(Hi )に対して2次関数近似(y=a・x・x
+b・c+c)を行い、 H1=−b/(2・a) とする。
【0052】本実施例では、以上のような方法を用いて
ピークの画素位置を検出している。次に本実施例におい
て原点及び感度校正について説明する。前述したよう
に、本実施例を端的に表現する考え方及び装置の動作は
第2ステップの計測にある。
【0053】本実施例では投影レンズ6のフォーカス位
置やフォーカス変動の計測をこの動作に加えて、各種の
原点,感度校正を前もって行っている。これまでの説明
でその必要性を簡単に述べたが、ここではその重要性も
含め改めてまとめて説明する。本実施例における原点及
び感度校正は以下の3つである。
【0054】A.第1ステップのレチクル反射面4を利
用した、スリット36とレチクル下面3aとの間の光軸
方向の位置情報の検出 B.第2ステップで、投影レンズ6のフォーカス位置,
フォーカス位置変動を求めるために基準となる原点検出 C.投影レンズ6を介さない焦点合わせ装置、例えば前
述のギャップセンサー20等を併用した場合の、本実施
例のフォーカス計測光学系とのマッチング 以下、順番に説明していく。
【0055】A;前述したように本発明に係るフォーカ
ス計測方法は、第1ステップ,第2ステップの計測結果
により、間接的にレチクル3と反射面21の光軸方向の
位置情報、すなわち投影レンズ6のフォーカス位置を検
出することができるような構成になっている。
【0056】従って、何らかの外乱(例えば温度,気圧
変動等)により、フォーカス計測光学系30全体,或い
はそれを構成するスリット36,光学部材等の位置が変
動した場合、光センサー44に受光される光量プロファ
イルがシフトしてしまい、あたかも投影レンズ6のフォ
ーカスが変動したように判断され、余計な補正動作が行
われ適正な露光が行われなくなる可能性がある。それ
故、必要に応じてスリット36とレチクル下面3aの位
置をモニターしなければならず、第1ステップの検出が
必要になる。
【0057】B;本実施例では、あらかじめ装置の初期
状態においての焦点位置H0を求めておき、さらにギャ
ップセンサー20の計測値との相関(例えば、ギャップ
センサー20の1μmの変化に対して光センサー44の
計測値がどれくらい変化するかのリニアリティー)を計
測しておけば、実際の装置稼働状態において光量分布の
ピークの画素位置H1がこの原点H0からどのくらい離
れているか、つまりH1−H0を求めることにより、投
影レンズ6の経時的なフォーカス変動がTTLでモニタ
ーできることになる。
【0058】この説明は本実施例においてフォーカス位
置を計測する場合、θ°傾斜した傾斜反射面22が所定
の位置に確実に位置決めされている場合を示している。
しかしながら実際の装置稼働状態では何らかの外乱(例
えば温度,気圧変動,干渉計光路の揺らぎ等)により、
所定の位置に位置決めされない可能性がある。そのとき
は傾斜反射面22が横方向(X方向)にずれて、光セン
サー44で受光した光量プロファイルのピーク位置が変
動してしまい、“A”で説明したように、あたかも投影
レンズ6のフォーカス位置が変動したように判断され
る。そして余計な補正動作が行われ、適正な露光が行わ
れなくなる可能性がある。この現象を防ぐ方法として本
発明では以下のような手段をとっている。
【0059】図7において、21,22はそれぞれ図1
の基準反射面と傾斜反射面である。傾斜反射面22には
フォーカス計測のプローブ光(スリット像)を反射させ
ないマーク86が両端に形成されている。
【0060】図5において、90はフォーカス計測動作
で投影レンズ6によって結像されたスリット像であり、
傾斜反射面22に入射した様子を表している。その後、
このスリット像90は傾斜反射面22を反射し、通常の
フォーカス計測と同様な光路をたどり、光センサー44
に受光される。受光されたスリット像の光量プロファイ
ルは図6の曲線91のように、マーク86に相当する部
分だけ光量が少なくなる。つまりピークの両端に凹部が
現れるというようになる。
【0061】ここで、前述したように何らかの外乱で所
定の位置に位置決めがなされなかった場合、曲線91の
ピーク位置は画素上をシフトしてしまうことになる。と
ころが曲線91の凹部からピークまでの相対位置(距
離)H5,H6は傾斜反射面22が所定の位置に位置決
めされなくとも不変であり、変わるのは実際に投影レン
ズ6のフォーカス位置が変動した場合のみである。
【0062】今の場合、当然のことながら投影レンズ6
のフォーカス位置変動を求めるためにあらかじめ検出し
ておく基準は、投影レンズ6の初期状態でのピークと凹
部までの相対的な画素間隔(H05,H06)である。
従って、H5−H05,H6−H06を求めることによ
り投影レンズ6のフォーカス変化が検出できる。このよ
うな構成をとることにより、何らかの外乱が生じても本
発明は通常通りの動作で投影レンズ6のフォーカス位置
を計測できる。
【0063】C;本発明に係るフォーカス計測に用いる
プローブ光は露光光と同じ波長を用いている。このため
レジストが塗布されたウエハー面7上でフォーカス計測
はできない。従って、従来から用いられている射入射光
学系を用いたギャップセンサー20を利用することによ
り投影レンズ6とウエハー面7の間隔を計測している。
このギャップセンサー20は、あらかじめ投影レンズ6
の像面位置にウエハー7,或いは反射基準面21がある
ときの計測値をギャップセンサー20の原点としてお
り、また経時的に変化する可能性があるときは度々校正
しており、これにより正しいフォーカス位置で露光がな
されるようにしている。またこのギャップセンサーはT
TL方式ではないため、投影レンズ6の外乱によるフォ
ーカス変動には対応できない。
【0064】このため本発明に係るフォーカス計測法を
用いることにより、短時間でこのギャップセンサー20
の校正を可能としている。具体的には、ある適当な間隔
毎(ショット毎,ウエハー毎,ロット毎等)に、フォー
カス計測を行い、そこで求められたフォーカス変動量を
真の値として処理部50に送り、ギャップセンサー20
のオフセット値としている。
【0065】以上のような原点,感度校正を前もって行
うことにより、実際の露光動作においても投影レンズ6
のフォーカス計測を行っている。
【0066】次に本実施例の動作(フロー)について説
明する。本発明において、ウエハー7を露光する処理に
関するフローチャートを図24に示す。まず本発明にお
いてフォーカス位置検出を行わない従来の場合を説明す
る。
【0067】露光したいウエハー7を供給(ステップ1
10)し、レチクル3は露光するウエハーに対応して供
給するか、あるいは前のウエハーと同一のために供給済
になっている場合もある。供給されたウエハー7は粗合
わせのために、プリアライメント(ステップ111)を
実行する。そしてステップ112でファインアライメン
トを実行する。これによりウエハー7は位置決めされ、
露光すべきショット位置がXYステージ座標上のどこに
存在しているかを決定する。
【0068】ステップ113でこの決定された座標に従
って、ステージ8が露光すべきショット位置に移動す
る。そして投影レンズ6のフォーカス面(最良結像面)
にウエハー7をZ方向駆動させるためにフォーカス駆動
(ステップ114)が実行される。
【0069】このときウエハー7の傾き成分も同時に除
去するためにギャップセンサー20で傾き量を測定し、
傾き成分をキャンセルするようにXYステージを傾け
る。これにより投影レンズ6のフォーカス面(最良結像
面)にウエハー7が位置調整されたので露光(ステップ
115)する。
【0070】次に、ステップ116で全ショット露光が
完了してるか判断をする。全ショットの露光が完了する
までステップ113に戻り、次の露光ショットに移動
し、露光するループを繰り返す。そして全ショットの露
光が完了したらステップ117に進んでウエハー7の回
収を行う。
【0071】次に、ステップ118で全ウエハーの露光
が完了してるか判断をする。全ウエハーの露光が完了す
るまでステップ110に戻り次のウエハーを供給し、ア
ライメントし、露光するループを繰り返す。そして全ウ
エハーの露光が完了し、1つのロットの処理が完了す
る。
【0072】本発明を用いて投影レンズ6のフォーカス
位置を検出し、フォーカス位置の補正を入れた場合のフ
ローを説明する。図24に示したステップa〜ステップ
eは、フォーカス位置補正のタイミングを示してしる。
【0073】ステップa〜ステップeの補正のタイミン
グについて説明する。実際の補正は、ステップa〜ステ
ップeのどこか一箇所で行なえば良い。どのタイミング
にするかの選択は、投影レンズ6のフォーカス変化量と
ギャップセンサー20の経時変化量,露光処理されるウ
エハー7の許容デフォーカス量から判断される。デフォ
ーカスに対して敏感なレイアーはステップeのタイミン
グになる。ステップeはショット毎に補正を行う場合で
ある。しかしこれをすべてのレイヤーに適用するとウエ
ハー処理時間がかかりスループットが低下し、生産性が
悪くなる。
【0074】そこで、フォーカス位置の変化量が無視で
きる範囲あれば補正の間隔を長くできる。ステップeに
比べて、ステップc,ステップdを選択すると、ウエハ
ー毎になり間隔が長くなる。さらに、ステップbにすれ
ば、たとえば1ロット終了毎になり、さらに間隔は長く
なる。ステップbは、1時間後・1日後でも良い。ステ
ップaはそれ以上の長い間隔で、たとえば10ロット終
了毎になる。
【0075】前記のフォーカス補正の間隔は露光や気圧
よるフォーカス位置の変動量と許容値から求められる。
あらかじめ許容値を設定しておけば、処理部50にて間
隔を自動的設定することも可能である。
【0076】また、本実施例の補正をウエハー毎にしな
いときは補正と補正の間を計算上でフォーカス位置の予
測値制御しても良い。予測値制御と実際の変動が一致し
ているプロセス(ウエハー処理)では、間隔はステップ
aやステップbを選択すれば良いし、差が大きいことが
分かっていれば間隔はステップcやステップdやステッ
プeを選択することになる。
【0077】また、例えばウエハー毎に補正する場合に
おいて本実施例の補正をした後、次のウエハーで補正を
するときに予測値制御で求めたフォーカス位置と本実施
例を用いた補正によって得られた真のフォーカス位置を
処理部50で比較する。もし予測値との差が許容値より
も少ないときはロット毎に自動的に変更することも可能
であり、スループットが向上する。
【0078】さらに、処理したウエハーのプロセスとフ
ォーカス位置の予測値制御との差を対応して記憶できる
ので、前のプロセスでウエハー毎で処理していても次の
プロセスにおいては前回の処理結果から予測値との差が
小さいことが事前に判断できるので、自動的にロット毎
に設定が変更される。前回の処理結果も1つ前のデータ
のみならず、過去のデータをすべて記憶することも可能
で統計処理等の学習機能を用いて総合的に判断させるこ
ともできる。さらには予測値制御のパラメータの最適化
も当然可能になる。
【0079】以上の機能により、常に生産性を必要以上
に落とすことなく最適な補正間隔が自動的に選択するこ
とができる。
【0080】ここでの補正では投影レンズ6のフォーカ
ス面のみであるが、露光領域内の複数点において本実施
例の補正を実施することにより、像面湾曲や像面傾斜も
求めることができる。
【0081】さらに図1には図示していないが、X・Y
方向に独立にわずかに傾けた面を持たせるだけで、非点
収差も測定することができる。これらの結像特性も測定
できるので、たとえばステップaの間隔で測定すれば経
時変化を測定できる。像面湾曲や非点収差は、投影レン
ズ6の内部のレンズを1つ以上駆動させたり、投影レン
ズ6の温度・気圧等の環境変化させることによって補正
できるし、像面傾斜はウエハーステージ8をチルト駆動
させたり、ギャップセンサー20の計測値にオフセット
入力することによって補正できる。
【0082】このように常に経時変化がなく、各プロセ
スに合わせたピント位置補正が可能となる。当然のこと
ながら、経時変化の計測するタイミングも入力設定して
も良いし、同一プロセスにおける予測計測値との差やピ
ント変化量等を用いて自動的に行うこともできる。
【0083】次に、ステップa〜ステップeで行う具体
的な補正フローを図25〜図28に示す。図25は最も
基本的なフローである。
【0084】確認を含めてステップ130にてレチクル
3を投影レンズ6の光軸方向に対して所定の位置に位置
決めする。
【0085】次に、ステップ131において前述した第
1ステップの動作を行う。フォーカス計測光学系全体3
0の光軸をレチクル反射面4に移動させるために、光学
系全体をX・Y方向(図1の例ではX方向)に移動させ
る。そして、ステップ132でレチクル反射面4とスリ
ット36のフォーカスを合わせるために、光センサー4
4の光量が最大になる様にフォーカス光学系全体30を
Z方向に移動させる。これで第1のステップは終了し、
ステップ133から第2のステップに進む。
【0086】ステップ133では、レチクル3の透過面
を使用して、ウエハーステージ7上の像面を計測可能な
位置にフォーカス計測系30を移動させる。ステップ1
34で、ステップ133で合わせたフォーカス計測系で
観察できる位置に傾斜反射面22を持ってくるためにウ
エハーステージ8をXYZに駆動する。このとき駆動す
る位置は事前に設定された位置にである。当然のことな
がら、この位置は原点・感度補正が行われたときの位置
である。これで位置決めがなされたので補正計測のため
にステップ135でフォーカス計測光学系のシャッタ3
2をオープンにする。前述した様にスリット36に光は
導かれ、傾斜反射面22で反射し、再びスリット36を
通って光センサー44に入る。
【0087】ステップ136では、この光センサー44
に入った光の光量分布からピークの画素位置と凹部の相
対間隔H5,H6が図5〜図7で説明したように求めら
れる。そして初期の焦点位置に対応する画素間隔H05
とH06から、補正量H5−H05,H6−H06が計
算される。計測が終了したのでステップ137でフォー
カス計測光学系のシャッタ32をクローズにする。その
タイミングは光量分布が得られれば、すぐにでも良い。
その後の計算処理はステップ137と並行処理しても良
い。これで補正量が求められたので、ステップ138で
現在記憶されているフォーカス位置に補正量を加算し、
新しいフォーカス位置を求める。
【0088】処理部50では、新しいフォーカス位置に
ウエハー7がくる様にギャップセンサー20とウエハー
ステージ8を制御する。このとき図示していないが気圧
によるフォーカス変化の補正量は新しいフォーカス位置
を求めた時点で気圧含みで校正されるので気圧側の計算
補正量はクリアーされる。補正の間隔が前記のステップ
e以外のときは毎ショット補正(校正)しないので、補
正と補正の間は計算上で気圧値に対するピント補正量は
求めることが出来る。露光によるピント位置変化につい
ても同様のことが言える。だだし前述した様に、予測計
測から求められた値との比較はここで行われる。そして
補正の間隔の最適値も同時に、ここで求められる。
【0089】次に、図25以外のフローを説明する。図
26は第1ステップの動作で、フォーカス計測光学系全
体30をXYに移動させるのではなく、レチクル3を移
動させる方式である。ステップ140でレチクル3をセ
ットし、レチクル3とスリット36のピントを合わせる
ために、ステップ141でセットされたレチクル3をレ
チクル反射面4がフォーカス計測光学系の視野に入るま
で既知の量を移動する。そしてステップ142において
対物レンズ40をX方向(図1の場合)に移動させてフ
ォーカスを合わせる。
【0090】その後、ステップ143でレチクル3の透
過面を使用して、ウエハーステージ8上の像面を計測可
能な位置に来るように、再びレチクル3を移動させる。
このときレチクル3は元のセットされた位置に戻っても
良い。ステップ144からステップ148までの動作
は、図25のステップ134からステップ138と同一
であるので説明を省略する。
【0091】図27は、図7の傾斜反射面22にマーク
86が形成されていない場合の計測,補正のフローを表
している。ステップ150からステップ153までは、
図25のステップ130からステップ133までと同一
のフローである。
【0092】ステップ153でレチクル側の準備ができ
ているので、ステップ154で、ステップ153で合わ
せたフォーカス計測系で観察できる位置に傾斜反射面2
2を持ってくるために、ウエハーステージ8をXYZに
駆動する。このとき駆動する位置は事前に設定された位
置であるが、常に経時変化等の影響を受けずに同一位置
になるように、反射基準面21の近傍に配置されたアラ
イメントマークを用いて、反射基準面21の位置をファ
インアライメントする。
【0093】さらに、アライメント残差量をみるために
アライメント計測し、駆動残差αを求める。ステップ1
55では、ステップ154でアライメントされたスリッ
ト位置の中心をギャップセンサ20で計測し、Z方向の
目標位置からの偏差量βを計測する。
【0094】これで位置決めがなされたので補正計測の
ためにステップ156でフォーカス計測光学系のシャッ
タ32をオープンにする。同様に、スリット36に光は
導かれ傾斜反射面22で反射し、再びスリット36を通
って光センサー44に入る。ステップ157では、この
センサー44に入った光の光量分布75からピークの画
素位置H1を求める。
【0095】さらに、先に求めた補正量α・βから補正
誤差H2を求める。補正誤差H2は傾斜反射面22の傾
きをθとすると次式で与えられる。 補正量H2=α+(β−αsinθ)/cosθ これにより補正量(H1−H0)−H2が計算される。
計測が終了したので、ステップ158でフォーカス計測
光学系のシャッタ32をクローズにする。
【0096】次にステップ138と同様にステップ15
9で現在記憶されているフォーカス位置に補正量を加算
し、新しいフォーカス位置を求める。
【0097】本発明では傾斜反射面22を用いている
が、図28はウエハーステージ8のチルトの機能を用い
て水平な反射基準面21を傾けることにより、前述の傾
斜反射面22の機能を持たせようとしたフローである。
【0098】従ってこの場合、必ずしも傾斜反射面は必
要ない。ステップ170からステップ173までは、図
25のステップ130からステップ133までと同一の
フローである。ステップ173でレチクル側の準備がで
きているので、ステップ174で、ステップ173で合
わせたフォーカス計測系で観察できる位置に傾斜反射面
22を持ってくるために、ウエハーステージ8をXYZ
に駆動する。このとき駆動する位置は事前に設定された
位置である。
【0099】さらに、事前に設定されたθだけ、ウエハ
ーステージ8のチルトさせて、反射基準面21を傾け
る。そして、この傾き量をギャップセンサー20で計測
し、目標θからの偏差量γを求める。これで位置決めが
なされたので補正計測のために、ステップ176でフォ
ーカス計測光学系のシャッタ32をオープンにする。
【0100】同様にスリット36に光は導かれ、反射基
準面21で反射し、再びスリット36を通って光センサ
ー44に入る。この光センサー44に入った光の光量分
布からピークの画素位置H1を求める。さらに、先に求
めた補正量γから補正誤差H2を求める。
【0101】補正誤差H2は、反射基準面21の傾きを
θとすると次式で与えられる。 補正量H2=(H0−H1)(sin(θ+α)/co
sθ−1) これにより補正量(H1−H0)−H2が計算される。
計測が終了したので、ステップ179でフォーカス計測
光学系のシャッタ32をクローズにする。
【0102】次にステップ138と同様に、ステップ1
78で現在記憶されているピント位置に補正量を加算
し、新しいピント位置を求める。
【0103】本発明の主たる目的の1つはフォーカスを
迅速に測ることであり、フローの順番を規定しているわ
けではない。以上は、4つの実施例を示しているが、こ
れに限定されず本発明の目的を満足すれば、他のフロー
であっても良いことは言うまでもない。
【0104】次に本発明の実施例2について説明する。
本実施例では図1の実施例1に比べて傾斜反射面22を
反射してきた像を受光するセンサーを2次元センサー
(例えば2次元CCD)にすることを特徴としており、
その他の構成は同じである。
【0105】図3,図4は本発明の実施例2で用いるス
リット部材83,85の説明図である。
【0106】図3において、実施例1ではスリット36
の開口部が1本だけだったものが、ここでは5本の開口
部82になっている。83は遮光部である。ここで、光
センサー44を2次元センサーにすると、1回のフォー
カス計測で5本の光量分布プロファイルが同時に得られ
る。そして、それぞれのプロファイルのピーク位置を求
め、平均化処理をすることによ、実施例1よりも安定し
て正確なピーク位置を求めることができる様にしたもの
である。ちなみに、このスリット開口部の数はピークを
求める精度により増えても減っても差し支えない。
【0107】図4では、スリット36の開口部が十字形
84になっており、85は遮光部である。実施例1では
スリットを1本として投影レンズ6のサジタル方向かメ
リジオナル方向のどちらか一方のフォーカスを検出して
いた。両方向を同時に計測しようとすると、フォーカス
計測光学系30とウエハーステージ8上の傾斜反射面2
2を2組ずつ用意し、それぞれの方向に配置することが
必要になる。
【0108】本実施例では図4に示すように、スリット
36の開口部84を十字形にしている。スリット36を
このような形状84に変更すると、ウエハーステージ8
上の傾斜反射面22の形を変更する必要がでてくる。
【0109】図21はこれを説明した図である。同図に
おいて、四角錐の側面が傾斜反射面24となっており、
十字のスリット像がこの反射面24に投影された様子は
図19で示されている。
【0110】当然のことながら、これらスリット開口部
84及び傾斜反射面24の方向は投影レンズ6のサジタ
ル,メリジオナル方向に一致している。スリット像96
が傾斜反射面24で反射され一連の光学系を透過し、2
次元光センサーで受光されるとサジタル方向,メリジオ
ナル方向のそれぞれについて図20のような光量分布9
5が得られる。
【0111】例えば、傾斜反射面24が何らかの外乱で
所定の位置に位置決めされない場合2つのピークの画素
上での位置は変わってしまうが、その相対的な間隔H7
は全く不変である。従って、投影レンズ6の初期状態の
ピーク間隔をH07とすると、ピーク間隔の変動量(H
7−H07)をそれぞれの方向で求めることにより、そ
れぞれの方向でのフォーカス変動がわかる。
【0112】以上のようにこのスリット36を用いるこ
とにより、一組のフォーカス計測光学系で1回の計測で
投影レンズ6のサジタル方向,メリジオナル方向の両方
向の検出が可能となり、より精度の高いフォーカス検出
を実現している。
【0113】以上のように実施例2では、2つのスリッ
ト形状を用いた場合のフォーカス計測を説明したが、ス
リット形状はこの2つが限定されることは全くなく、よ
り効果の高いスリット形状があればそれを用いてもよ
い。また、本実施例を用いたフォーカス計測動作のフロ
ーは実施例1で述べた方法と全く同様であるため、ここ
では言及しない。
【0114】次に本発明の実施例3を説明する。これも
光センサーに2次元センサーを用いることを特徴とする
ものである。実施例1では、傾斜反射面が所定の位置に
位置決めされない場合の誤検出を防ぐために、図7のよ
うに傾斜反射面22上にマーク86を形成し、光量分布
のピークと2つの凹部との相対位置H5,H6を検出す
ることでフォーカス位置を求めている。
【0115】しかし、光量分布の2つの凹部はデフォー
カスしている位置であり、スリット像がぼけることによ
り2つの凹部が鮮明に現れない場合があり得る。そこで
3本以上の開口部を持つスリットを用意し(例えば図3
のスリット)、図18の様に傾斜反射面23にマーク8
7を形成しておく。このマーク87は概ね投影レンズ6
のフォーカスが合う位置に配置しておく。
【0116】図15は、スリット像90が傾斜反射面2
3に投影された様子を表している。スリット像91が傾
斜反射面23で反射され一連の光学系を透過し、2次元
光センサーで受光されると、その光量分布は図16,図
17のようになる。
【0117】つまり、傾斜反射面23のマーク87が配
置されていない所に入射し、反射したスリット像はプロ
ファイル92になり、これは実施例1で説明したものと
同様である。マーク87が配置されたところに入射し、
反射したスリット像はプロファイル93のようになる。
【0118】つまり、マーク87は投影レンズ6の像面
付近に配置されているため、そのマーク像は鮮明にな
り、マークの位置が非常にはっきりと光量プロファイル
に現れるようになる。このようにしておけば、傾斜反射
面23が何らかの外乱で横方向にずれた場合、ピークの
画素上での位置が変わってしまってもマークとピークと
の相対的な間隔H8は全く不変である。従って、投影レ
ンズ6の初期状態のマークとピークの間隔をH08とす
ると、その変動量(H8−H08)を求めることにより
実施例1よりも、より正確に投影レンズ6のフォーカス
変動を検出している。
【0119】このように傾斜反射面23の横ずれ対策に
は様々な方法が考えられるが、本発明はこれらの方法に
限定されたものではなく、より効果の高い方法が見つか
ればそれを用いてもかまわない。また本実施例を用いた
フォーカス計測動作のフローは実施例1で述べた方法と
全く同様であるため、ここでは言及しない。
【0120】次に本発明の実施例4を図22,図23を
用いて説明する。本実施例では、フォーカス計測光学系
内のスリットの配置を変えることを特徴としている。実
施例1ではスリット36は、レチクル面4と共役になる
ように1/4λ板39と偏向ビームスプリッター38の
間に配置している。しかしスリット36の位置はレチク
ル面4と共役であれば、すなわちどこに配置してもよ
く、図22,図23ではスリット36を照明光学系34
とレンズ37との間に配置している。
【0121】この場合、傾斜反射面22からの反射光束
は再びスリット36に結像し、透過することはないた
め、光センサー44に受光される前に何らかの手段によ
り光束を制御しておく必要がある。
【0122】従って、図22では光センサー44の受光
面はスリットの役目も果たし、同様に図23では受光セ
ンサー44の役割を受光だけに限定し、その直前にスリ
ット43を配置している。このようにスリットの配置を
変更すると光学要素の構成,配置が若干変わってくる
が、そのフォーカスを検出する効果は実施例1と全く同
様である。
【0123】本実施例では当然のことながら、スリット
の配置がレチクルと共役でありさえすればフォーカス光
学系内のどこに配置しても良く、上記の例に限定される
ものではない。また光センサー44をスリット付のフォ
トセンサーとし、それをスリット像長手方向に走査する
手段を設けることにより、光量分布のピークの位置を高
い分解能で検出することもできる。また本実施例を用い
たフォーカス計測動作のフローは実施例1で述べた方法
と全く同様である。
【0124】次に上記説明した投影露光装置を利用した
半導体デバイスの製造方法の実施例を説明する。
【0125】図29は半導体デバイス(ICやLSI等
の半導体チップ,或は液晶パネルやCCD等)の製造の
フローチャートである。
【0126】本実施例においてステップ1(回路設計)
では半導体デバイスの回路設計を行なう。ステップ2
(マスク製作)では設計した回路パターンを形成したマ
スクを製作する。
【0127】一方、ステップ3(ウエハ製造)ではシリ
コン等の材料を用いてウエハを製造する。ステップ4
(ウエハプロセス)は前工程と呼ばれ、前記用意したマ
スクとウエハを用いてリソグラフィ技術によってウエハ
上に実際の回路を形成する。
【0128】次のステップ5(組立)は後工程と呼ば
れ、ステップ4によって作製されたウエハを用いて半導
体チップ化する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシ
ング,ボンディング),パッケージング工程(チップ封
入)等の工程を含む。ステップ6(検査)ではステップ
5で作製された半導体デバイスの動作確認テスト,耐久
性テスト等の検査を行なう。こうした工程を経て半導体
デバイスが完成し、これが出荷(ステップ7)される。
【0129】図30は上記ステップ4のウエハプロセス
の詳細なフローチャートである。まずステップ11(酸
化)ではウエハの表面を酸化させる。ステップ12(C
VD)ではウエハ表面に絶縁膜を形成する。ステップ1
3(電極形成)ではウエハ上に電極を蒸着によって形成
する。ステップ14(イオン打込み)ではウエハにイオ
ンを打ち込む。ステップ15(レジスト処理)ではウエ
ハに感光剤を塗布する。ステップ16(露光)では前記
説明した露光装置によってマスクの回路パターンをウエ
ハに焼付露光する。
【0130】ステップ17(現像)では露光したウエハ
を現像する。ステップ18(エッチング)では現像した
レジスト以外の部分を削り取る。ステップ19(レジス
ト剥離)ではエッチングがすんで不要となったレジスト
を取り除く。これらのステップを繰り返し行なうことに
よってウエハ上に多重に回路パターンが形成される。
【0131】尚本実施例の製造方法を用いれば高集積度
の半導体デバイスを容易に製造することができる。
【0132】
【発明の効果】本発明によれば以上のように各要素を設
定することにより、第1物体としてのレチクル面上のパ
ターンを投影光学系で第2物体としてのウエハー面上に
投影する際、投影光学系の結像面(フォーカス位置)を
光軸方向にステージを移動走査をすることなしに、短時
間にしかもレチクルマークを配置することなく、高精度
に検出することができ、高集積度の半導体デバイスを容
易に製造することができる投影露光装置及びそれを用い
た半導体デバイスの製造方法を達成することができる。
【0133】この他本発明によれば、実際の装置稼働状
態において投影レンズのフォーカス位置変動が短時間の
1回の計測だけでTTLで効果的に計測できる。それと
同時に投影レンズを介さない焦点合わせ装置、例えば射
入射光学系を用いたギャップセンサー等を併用する場合
に、この焦点合わせ装置の検出値に経時変化が生じた
際、あるいは投影レンズの露光,気圧等による経時変化
が生じた際の焦点位置ずれを検出し、効果的に校正する
ことができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の投影露光装置の実施例1の要部概略図
【図2】本発明に係るスリット部材の説明図
【図3】本発明に係るスリット部材の説明図
【図4】本発明に係るスリット部材の説明図
【図5】図1の傾斜反射面の説明図
【図6】図1の傾斜反射面を用いたときに得られる光量
分布の説明図
【図7】図1の傾斜反射面の説明図
【図8】本発明に係る結像面位置の検出方法の説明図
【図9】本発明に係る結像面位置の検出方法の説明図
【図10】本発明に係る結像面位置の検出方法の説明図
【図11】本発明に係る結像面位置の検出方法の説明図
【図12】本発明に係る結像面位置の検出方法の説明図
【図13】本発明に係る結像面位置の検出方法の説明図
【図14】本発明において光量分布のピークを検出する
ための説明図
【図15】本発明の他の実施例における結像面位置の検
出方法の説明図
【図16】本発明の他の実施例における結像面位置の検
出方法の説明図
【図17】本発明の他の実施例における結像面位置の検
出方法の説明図
【図18】本発明の他の実施例における結像面位置の検
出方法の説明図
【図19】本発明の他の実施例における2次元センサー
を用いたときの説明図
【図20】本発明の他の実施例における2次元センサー
を用いたときの説明図
【図21】本発明の他の実施例における2次元センサー
を用いたときの説明図
【図22】本発明の投影露光装置の実施例4の要部概略
【図23】本発明の投影露光装置の実施例4の要部概略
【図24】本発明に係るウエハー面の露光処理のフロー
チャート
【図25】本発明に係るフォーカス計測,補正のフロー
チャート
【図26】本発明に係るフォーカス計測,補正のフロー
チャート
【図27】本発明に係るフォーカス計測,補正のフロー
チャート
【図28】本発明に係るフォーカス計測,補正のフロー
チャート
【図29】本発明の半導体デバイスの製造方法のフロー
チャート
【図30】本発明の半導体デバイスの製造方法のフロー
チャート
【符号の説明】
1 露光照明系 2 露光照明系絞り 3 レチクル 4 反射部(例えばクロム蒸着部) 5 レチクルステージ 6 投影レンズ 7 ウエハー 8 ウエハーステージ 9 バーミラー 10 干渉計 11 ウエハーステージ駆動制御系 12 照明制御部 20 ギャップセンサー 21 ステージ上の反射基準面 22 ステージ上の傾斜反射面 30 フォーカス計測光学系 31 光ファイバー、あるいは引き回し光学系 32 シャッター 33 NDフィルター 34 照明光学系 35 絞り 36 1つ、或いは複数の開口部(透過部)を有する
スリット 38 偏光ビームスプリッター、あるいはハーフミラ
ー 39 1/4λ板 40 ミラー 44 光センサー 45 エレクターレンズ 50 処理部 86 マーク

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 照明手段からの露光光で照明した第1物
    体面上のパターンを投影光学系により第2物体面上に投
    影する際、該露光光で該第1物体面と光学的な共役位置
    に設けたスリット部材を照明し、該スリット部材を該第
    1物体と該投影光学系を介して該投影光学系の結像面に
    対して傾斜させて配置した傾斜反射面上に投影し、該傾
    斜反射面で反射させた後に元の光路を戻し、該投影光学
    系と該第1物体を介して光検出手段に結像させ、該光検
    出手段からの第1信号を用いて処理部で該投影光学系の
    結像位置情報を検出していることを特徴とする投影露光
    装置。
  2. 【請求項2】 前記スリット部材を前記第1物体面上に
    設けた反射面で反射させた後に前記光検出手段に結像さ
    せたときに得られる該光検出手段からの第2信号より該
    スリット部材と該反射面との間の光軸方向の位置情報を
    求め、前記第1信号より該スリット部材と前記傾斜反射
    面との間の光軸方向の位置情報を求めて、これより該第
    1物体面と該傾斜反射面との間の光軸方向の位置情報を
    求めていることを特徴とする請求項1の投影露光装置。
  3. 【請求項3】 位置検出手段により前記第2物体面の前
    記投影光学系の光軸方向の位置情報を該投影光学系を介
    さずに検出し、前記処理部は前記位置検出手段からの信
    号を利用して結像位置情報を校正していることを特徴と
    する請求項1または2の投影露光装置。
  4. 【請求項4】 照明手段からの露光光で照明したレチク
    ル面上のパターンを投影光学系によりウエハー面上に投
    影露光し、次いで該ウエハーを現像処理して半導体デバ
    イスを製造する際、該露光光で該レチクル面と光学的な
    共役位置に設けたスリット部材を照明し、該スリット部
    材を該レチクルと該投影光学系を介して該投影光学系の
    結像面に対して傾斜させて配置した傾斜反射面上に投影
    し、該傾斜反射面で反射させた後に元の光路を戻し、該
    投影光学系と該レチクルを介して光検出手段に結像さ
    せ、該光検出手段からの第1信号を用いて処理部で該投
    影光学系の結像位置情報を検出して該ウエハーの位置合
    わせを行っていることを特徴とする半導体デバイスの製
    造方法。
  5. 【請求項5】 前記スリット部材を前記レチクル面上に
    設けた反射面で反射させた後に前記光検出手段に結像さ
    せたときに得られる該光検出手段からの第2信号より該
    スリット部材と該反射面との間の光軸方向の位置情報を
    求め、前記第1信号より該スリット部材と前記傾斜反射
    面との間の光軸方向の位置情報を求めて、これより該レ
    チクル面と該傾斜反射面との間の光軸方向の位置情報を
    求めていることを特徴とする請求項4の半導体デバイス
    の製造方法。
  6. 【請求項6】 位置検出手段により前記ウエハー面の前
    記投影光学系の光軸方向の位置情報を該投影光学系を介
    さずに検出し、前記処理部は前記位置検出手段からの信
    号を利用して結像位置情報を校正していることを特徴と
    する請求項4または5の半導体デバイスの製造方法。
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