JPH08288070A - エレクトロルミネッセンス装置 - Google Patents

エレクトロルミネッセンス装置

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JPH08288070A
JPH08288070A JP7186744A JP18674495A JPH08288070A JP H08288070 A JPH08288070 A JP H08288070A JP 7186744 A JP7186744 A JP 7186744A JP 18674495 A JP18674495 A JP 18674495A JP H08288070 A JPH08288070 A JP H08288070A
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light emitting
light
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Yukiharu Shimizu
幸春 清水
Koji Hirose
孝二 広瀬
Yoshiaki Miyauchi
義明 宮内
Sadayuki Takahashi
貞之 高橋
Hideki Okuyama
英希 奥山
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 発光時に輝度の低下なく部分的に変色させる
ことができ、しかも薄型化が可能なエレクトロルミネッ
センス装置を提供する。 【構成】 透明フィルム10に真空蒸着された酸化イン
ジウム・スズ(ITO)等よりなる透明電極11を有
し、この透明電極11上に発光層12、13、14、非
発光層15、絶縁層16および背面電極17がスクリー
ン印刷法などによって印刷形成されている。発光層1
2、13、14は、透明電極11上に部分的に積層さ
れ、非発光時には白色を呈し、発光時にはブルーグリー
ンに変色するようになっている。非発光層15は、透明
電極11上の発光層12、13、14の非印刷部分に発
光層12、13、14と面一に積層され、非発光時の発
光層12、13、14と同一の白色を呈している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、透明電極と背面電極との
間に当該透明電極上に積層される発光層と当該発光層上
に積層される絶縁層とが介在され、透明電極と背面電極
との間に交流電場を印加することにより発光層が発光す
るエレクトロルミネッセンス装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のエレクトロルミネッセンス装置
では、発光層が発光時と非発光時とで変色することに着
目し、非発光時には全体的に均一の色を呈し、発光時に
部分的に変色させて色彩の表現能力を高めるようにした
ものがある。
【0003】例えば、図6に示されるように透明電極1
と背面電極2との間に発光層3と絶縁層4とが介在され
るが、発光層3を複数のセグメントに分割して透明電極
1上に部分的に積層するとともに、非発光時の発光層3
と同色または近似色の中間層5を発光層3のセグメント
間の背景部に位置するように背面電極2と絶縁層4との
間に介在させたものがある(実開昭62−124797
号)。この構造によれば、非発光時には、発光層3とそ
の背景部の中間層5とが同色または近似色を呈して全体
的に均一の色を呈し、発光時には、発光層3がその背景
部と異なる色を呈して部分的に変色するようになってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来構造では、背面電極2と絶縁層4との間に中間層5が
介在するので、中間層5によって透明電極1と背面電極
2との間の電気抵抗が増大して発光時に輝度が低下し、
しかも中間層5によって透明電極1と背面電極2との間
隔が広がって厚型な構成となるという問題があった。
【0005】そこで、本発明の目的は、発光時に輝度の
低下なく部分的に変色させることができ、しかも薄型化
が可能なエレクトロルミネッセンス装置を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、透明電極と背
面電極との間に当該透明電極上に積層される発光層と当
該発光層上に積層される絶縁層とが介在され、透明電極
と背面電極との間に交流電場を印加することにより発光
層が発光するエレクトロルミネッセンス装置であって、
発光層を透明電極上に部分的に積層するとともに、非発
光時の発光層と同色または近似色の非発光層を透明電極
上の発光層の非積層部分に積層したことを特徴としてい
る。発光層と非発光層とは、その境界部で平面的に重な
るように配設することが望ましい。また、非発光層は、
絶縁層で構成することが望ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明が適用されたエレク
トロルミネッセンス装置を図面に基づいて説明する。こ
のエレクトロルミネッセンス装置では、図1および図2
に示されるようにポリエチレンテフタレート(PET)
等の合成樹脂製の矩形状透明フィルム10に真空蒸着さ
れた酸化インジウム・スズ(ITO)等よりなる透明電
極11を有し、この透明電極11上に発光層12、1
3、14、非発光層15、絶縁層16および背面電極1
7がスクリーン印刷法などによって印刷形成されてい
る。
【0008】透明電極11は、透明フィルム10の片面
にその全域に亘って積層されている。透明電極11に
は、端部に部分的に矩形状のコネクタ部18が積層され
ており、このコネクタ部18は、カーボンペーストを印
刷・乾燥して形成したものであり、透明電極11とは別
体となっている。
【0009】発光層12、13、14は、それぞれコネ
クタ部18と平面的に重ならないように透明電極11上
に部分的に積層され、その形状は透明フィルム10側か
らみてそれぞれ文字A、B、Cとなっている。発光層1
2、13、14は、螢光物質である硫化亜鉛に銅をドー
プしてなる発光体とフッ素樹脂バインダーとを混合・攪
拌したインクを印刷・乾燥して形成したものであり、非
発光時には白色を呈し、発光時にはブルーグリーンに変
色するようになっている。
【0010】非発光層15は、コネクタ部18および発
光層12、13、14と平面的に重ならないように透明
電極11上であってコネクタ部18および発光層12、
13、14の非積層部分に発光層12、13、14と面
一に積層されている。非発光層15は、螢光物質である
硫化亜鉛とフッ素樹脂バインダーとを混合・攪拌したイ
ンクを印刷・乾燥して形成したものであり、非発光時の
発光層12、13、14と同一色の白色を呈している。
なお、非発光層15と発光層12、13、14とは、非
発光層15の印刷後に発光層12、13、14を印刷す
るか、あるいは発光層12、13、14の印刷後に非発
光層15を印刷することにより、形成できる。
【0011】絶縁層16は、各発光層12、13、14
と平面的に重なるように発光層12、13、14上およ
び非発光層15上に積層されている。絶縁層16は高誘
電体であるチタン酸バリウムとフッ素樹脂バインダーと
を混合・攪拌したインクを印刷・乾燥して形成されたも
のであり、非発光時の発光層12、13、14と同一色
の白色を呈している。
【0012】背面電極17は、絶縁層16を介して各発
光層12、13、14と平面的に重なるように絶縁層1
6上に積層されている。背面電極17は、カーボンペー
ストを印刷・乾燥して形成されたものである。背面電極
17には、透明電極11のコネクタ部18と隣接するコ
ネクタ部19が形成され、このコネクタ部19と透明電
極11のコネクタ部18を通じて透明電極11との間に
交流電場が印加されるようになっている。すなわち、非
発光層15に透明電極11のコネクタ部18と隣接する
舌片15aが形成されているとともに、絶縁層16に舌
片15a上に位置する舌片16aが形成され、この舌片
16a上にコネクタ部19が印刷形成されている。そし
て、コネクタ部18の近傍にコネクタ部18およびコネ
クタ部19と接続されるとともに図示しない交流電源と
接続される図示しないコネクタが装着され、このコネク
タを介してコネクタ部18とコネクタ部19との間に交
流電場が印加されるようになっている。なお、背面電極
17の印刷時には、コネクタ部18を同時に印刷形成で
き、これにより製造工程を簡略化できる。
【0013】上記の構成によれば、透明電極11と背面
電極17との間に交流電場が印加されると、発光層1
2、13、14が発光し、文字A、B、Cが浮き出る。
すなわち、発光層12、13、14の非発光時には、発
光層12、13、14が非発光層15と同じ白色を呈し
て全体的に均一の色を呈するが、発光層12、13、1
4の発光時には、発光層12、13、14が非発光層1
5の色と異なるブルーグリーンとなって部分的に変色
し、文字A、B、Cが浮き出る。
【0014】そして、非発光層15が透明電極11上の
発光層12、13、14の非積層部分に積層されている
ので、非発光層15によって透明電極11と背面電極1
7との間の電気抵抗が増大せず、発光時に輝度の低下な
く部分的に変色させて文字A、B、Cを浮き出させるこ
とができ、しかも非発光層15によって透明電極11と
背面電極17との間隔が広がらず、薄型化が可能であ
る。なお、非発光層15と発光層12、13、14との
間に若干の隙間が生じているが、これは非発光層15と
発光層12、13、14との印刷誤差を吸収するための
ものである。また、非発光層15と発光層12、13、
14との間の隙間を通して絶縁層16の一部が視認され
ても、非発光層15の色が絶縁層16と同一の白色に設
定されているので、発光層12、13、14の周囲が全
体的に白色を呈し、視認性が悪化することがない。
【0015】上記の例では、発光層12、13、14を
同時に発光させるようにしたが、図3に示されるように
背面電極17を発光層12、13、14に対して個別に
設けるとともに、各背面電極17に透明電極11のコネ
クタ部18と隣接するコネクタ部19を個々に独立して
設けるようにしてもよく、この場合には発光層12、1
3、14を個々に独立してまたは同時に発光させること
ができ、文字A、B、Cの表示の自由度が向上する。
【0016】また、上記の例では、カラー顔料を含まな
いインクを用いて発光層12、13、14を形成し、発
光層12、13、14の非発光時に発光層12、13、
14が白色を呈するように構成したが、カラー顔料を含
むインクを用いて発光層12、13、14を形成し、発
光層12、13、14の非発光時に発光層12、13、
14が白色以外の色を呈する構成とするとともに、非発
光時の発光層12、13、14の色と同一または近似の
色に着色されたインクを用いて非発光層15を形成する
ようにしてもよい。
【0017】また、上記の例では、非発光層15と発光
層12、13、14とを平面的に重ならないように透明
電極11上に積層したが、図4に示されるように非発光
層15の印刷後に発光層12、13、14を印刷して発
光層12、13、14と非発光層15とをその境界部で
平面的に重なるように配設してもよい。この場合には、
発光層12、13、14と非発光層15との境界部に隙
間が生じず、特に非発光層15の色を絶縁層16と異な
る白色以外の色に設定して色彩の多様化を図った場合で
あっても、非発光層15と発光層12、13、14との
間の隙間を通して非発光層15と異なる色の絶縁層16
の一部が視認される等、視認性が悪化することがなく、
しかも印刷誤差等により非発光層15や発光層12、1
3、14の位置に多少ずれが生じても、非発光層15と
発光層12、13、14との重なり量の設定により、発
光層12、13、14と非発光層15との境界部に隙間
が生じないようにすることができ、印刷精度等を高める
ことなく簡単に視認性の悪化を防止できる。発光層1
2、13、14と非発光層15とをその境界部で平面的
に重なるように配設するには、非発光層15の印刷後に
発光層12、13、14を印刷する場合に限らず、発光
層12、13、14の印刷後に非発光層15を印刷して
もよく、この場合には発光層15と発光層12、13、
14との重なり関係が逆になる。
【0018】また、上記の例では、非発光層15を独立
して設けたが、図5に示されるように非発光層を絶縁層
16で構成するようにしてもよく、この場合には製造工
程が簡略されて製造コストを削減できる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るエレク
トロルミネッセンス装置では、発光層を透明電極上に部
分的に積層するとともに、非発光時の発光層と同色また
は近似色の非発光層を透明電極上の発光層の非積層部分
に積層したので、非発光層によって透明電極と背面電極
との間の電気抵抗が増大せず、発光時に輝度の低下なく
部分的に変色させることができ、しかも非発光層によっ
て透明電極と背面電極との間隔が広がらず、薄型化が可
能である。また、発光層と非発光層とをその境界部で平
面的に重なるように配設すれば、発光層と非発光層との
境界部に隙間が生じず、特に非発光層の色を絶縁層と異
なる色に設定して色彩の多様化を図った場合であって
も、非発光層と発光層との間の隙間を通して非発光層と
異なる色の絶縁層の一部が視認される等、視認性が悪化
することがなく、しかも製造誤差等により非発光層や発
光層の位置に多少ずれが生じても、非発光層と発光層と
の重なり量の設定により、発光層と非発光層との境界部
に隙間が生じないようにすることができ、製造精度等を
高めることなく簡単に視認性の悪化を防止できる。ま
た、非発光層を絶縁層で構成すれば、製造工程が簡略化
されて製造コストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明が適用されたエレクトロルミ
ネッセンス装置の平面図であり、(b)は(a)の断面
図である。
【図2】図1の裏面図である。
【図3】背面電極の変形例を図2に対応して示した裏面
図である。
【図4】他の例を図1(b)に対応して示した断面図で
ある。
【図5】その他の例を図1(b)に対応して示した断面
図である。
【図6】従来構造を示す断面図である。
【符号の説明】
11 透明電極 12 発光層 13 発光層 14 発光層 15 非発光層 16 絶縁層 17 背面電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 貞之 東京都墨田区太平四丁目1番1号 株式会 社精工舎内 (72)発明者 奥山 英希 東京都墨田区太平四丁目1番1号 株式会 社精工舎内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明電極と背面電極との間に当該透明電
    極上に積層される発光層と当該発光層上に積層される絶
    縁層とが介在され、上記透明電極と上記背面電極との間
    に交流電場を印加することにより上記発光層が発光する
    エレクトロルミネッセンス装置であって、 上記発光層を上記透明電極上に部分的に積層するととも
    に、非発光時の上記発光層と同色または近似色の非発光
    層を上記透明電極上の上記発光層の非積層部分に積層し
    たことを特徴とするエレクトロルミネッセンス装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記発光層と上記非
    発光層とをその境界部で平面的に重なるように配設した
    ことを特徴とするエレクトロルミネッセンス装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、上記非発光層を上記
    絶縁層で構成したことを特徴とするエレクトロルミネッ
    センス装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000079840A1 (en) * 1999-05-19 2000-12-28 Fal Corporation A thin luminescent plate and a method for preparing the same
KR20010091194A (ko) * 2000-03-14 2001-10-23 서승정 식각처리된 투명전극을 이용한 분산형 전계발광램프

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000079840A1 (en) * 1999-05-19 2000-12-28 Fal Corporation A thin luminescent plate and a method for preparing the same
KR20010091194A (ko) * 2000-03-14 2001-10-23 서승정 식각처리된 투명전극을 이용한 분산형 전계발광램프

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