JPH08287705A - 水中用携帯電灯 - Google Patents

水中用携帯電灯

Info

Publication number
JPH08287705A
JPH08287705A JP12551495A JP12551495A JPH08287705A JP H08287705 A JPH08287705 A JP H08287705A JP 12551495 A JP12551495 A JP 12551495A JP 12551495 A JP12551495 A JP 12551495A JP H08287705 A JPH08287705 A JP H08287705A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
main body
battery
electric lamp
battery case
portable electric
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP12551495A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigetoshi Sato
重俊 佐藤
Kinya Kawanobu
欽哉 川延
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aoki Electric Industrial Co Ltd
Original Assignee
Aoki Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aoki Electric Industrial Co Ltd filed Critical Aoki Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP12551495A priority Critical patent/JPH08287705A/ja
Publication of JPH08287705A publication Critical patent/JPH08287705A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 電池の逆極性装填を防ぎ、水中使用に対応し
た安全な水中用携帯電灯。 【構成】 電池ケース5には電池1個ごとに絶縁された
仕切板5bを備え、この部分に導体で形成される端子5
fが、一面には電池−と接するスプリング5e,他面に
はプラスと接するべく一部を仕切板の切欠きから露出し
ているので、逆装填しても電流は生じない。ケース内の
圧力が何らかの原因で上がると、調整弁1cに被せたゴ
ムキャップ13が穴1eからの圧で変形して外部へ圧力
を逃がす。前面の端部外周の前ベースカバー2aとレン
ズ2b周縁との間に、複数のスリット2eを形成し,矢
印Aの前面から後方へ水流を生じる経路を設ける。ロッ
ク部材7bによってオフあるいはオンの所望状態に保持
する。電池ケース5を電灯の本体内に挿入して装着する
際の相対的な角度を規制し電池ケースの出力端子と、ス
イッチ機構、電球を含む端子板4との三者の位置関係を
容易に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は乾電池を使用する携帯用
電灯に関し、特に水中で使用するに適した携帯用電灯に
関する。
【0002】
【従来の技術】水中で用いる乾電池型の携帯電灯のケー
スは所定圧力の水圧に耐えるように当然密閉されている
構造を有している。一方、ケース内に収容される乾電池
は数個を直列に接続して用いられており、この電池を収
容する電池ケース組立品の構造は一般に円筒状のケース
であり、この円筒内に乾電池を同じ向きで順次装填し、
円筒状のケースの一端に一方の電極(普通マイナス側)
を兼ねるコイルバネを配置して、このバネの押圧力で複
数の乾電池を直列に接続し他端の固定電極(普通プラス
側)に接続する構造である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記の場合、乾電池の
装填の向き、即ち接続極性は装填者の注意力に依存する
ものであって、複数の乾電池中の一部が、逆の向きで装
填されることを完全に避けることは困難なものであっ
た。このような装填が行われると、逆充電が起こり、密
閉されているケース内の圧力が上昇して危険な状態とな
ることがある。そこで、この圧力を逃がすために安全弁
が設けられているものがある。しかし、この従来の安全
弁は爆発のような危険な状態を起こす直前にしか作動し
ないものであった。
【0004】本発明はこのような欠点をもたない、乾電
池の装填の向き、即ち極性を装填者の注意力に依存する
ことなく、逆の向きで装填されにくく、仮に逆向きに装
填されても電気的に接続されないようにして前記の問題
を解消しようとするものである。そして、さらに、別の
何らかの原因で密閉されているケース内の圧力が上昇し
たような場合にもこれを安全に処理し、加えてその他の
水中の使用に適した特徴を有する水中用携帯電灯を提供
することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題は本発明の請
求項1のものによれば、携帯電灯の円筒状の本体内に挿
入して装着可能であり、側面の一部を開放した円筒状で
あって、前後端部壁間に縦列に装填される複数の電池相
互間をそれぞれ分離する仕切板を絶縁材で所要数形成
し、前記仕切板は前記開放方向に向いて開いた切欠き部
を備えるとともに、導体板で形成され、一方の面にはコ
イルスプリングを装着して電池の負極に接し、他面は前
記切欠き部から露出する部分を隣接電池の陽極に接する
端子板を、前記複数の仕切板の厚み内にそれぞれ同方向
に収容したことを特徴とする電池ケースを備える水中用
携帯電灯により解決される。
【0006】また、上記の課題は本発明の請求項2のも
のによれば、概ね円筒状であり、前端部を開放し、閉じ
た後端部には圧力調整弁を備える本体と、前記本体の開
放された前端部に着脱可能であり、該部分をカバーして
本体内部を密閉状態とし、レンズ等を備える前ベース組
立品とを備え、前記圧力調整弁は、本体の閉じた後端部
から突出させた筒状部と、前記の筒状部の少なくとも側
面に形成して本体内外部を連通させる弁穴と、前記突出
した筒状部に被着した薄手の弾性材で形成するキャップ
とからなるものであることを特徴とする水中用携帯電灯
により解決される。
【0007】さらに、上記の課題は本発明の請求項3の
ものによれば、携帯電灯の前端部最外周をカバーし保護
するリング状の前ベースカバーを備え、該前ベースカバ
ーには前面から後方へ向け貫通するスリットを複数個所
形成し、該前ベースカバー内周に嵌合されるレンズの周
縁との間に構成される前記複数のスリットによって前面
から後方への水流を生じ得る複数の経路を有する水中用
携帯電灯によって解決することができる。
【0008】また、上記の課題は本発明の請求項4のも
のによれば、円筒状の本体の外周面に半径方向に板状に
突出する操作部を円周に沿う方向に往復回動して電灯を
点滅するスイッチと、前記操作部のスイッチオンまたは
オフの定位置において、該操作部と連続して縦列に整列
する位置に形成した、本体の外周面に半径方向に板状に
突出して固設した係止部と、前記縦列に整列した操作部
と係止部とに跨装して、その整列状態を保持する着脱可
能なロック部材とを備える水中用携帯電灯により解決さ
れる。
【0009】そして、上記の課題は本発明の請求項5の
ものによれば、前端部を開放し、後端部を閉じた円筒状
であり、電灯を点滅するスイッチの操作部を外周面に設
け、その作動部が内部に突出する本体と、前記本体に前
端部から挿入して装着可能であり、装填した複数の電池
の接続電圧を出力する出力端子を前端の端部壁面に備え
る円筒状の電池ケースと、電球のソケットおよび該ソケ
ットに連なる接片および該接片に連なる開閉接点を備え
た端子板とを備え、前記本体の内周の前端部寄りに形成
した複数の位置決めリブまたは凹部に対し、前記電池ケ
ースの前端の端部壁外周に設けた切欠きまたは凸部、お
よび前記端子板外周に形成した切欠きまたは凸部を係合
させるように組付けることにより、前記電池ケースの出
力端子と電球のソケットに連なる接片、および本体のス
イッチレバーの作動部と端子板の接片に連なる開閉接
点、の角度および位置関係が設定され接続され、または
作動する水中用携帯電灯によって解決される。
【0010】
【作用】請求項1の発明においては、電池ケースに装填
される複数の電池相互間は絶縁性の板の仕切板でセパレ
ートされており、この仕切板には電池の電気的な接続用
に端子板が仕込まれているが、仕切板の切り欠いた開口
部の大きさは、電池の陽極のみ端子板に接触可能である
ので、かりに誤って逆極性に電池を装填しても、接続さ
れることがなく、従って逆充電などが起こらず、密閉さ
れた水中用電灯であっても安全である。
【0011】請求項2の発明においては、圧力調整弁の
筒状部の側面に形成して本体内外部を連通させる弁穴
は、内部の圧力上昇に対し、ここに被着した薄手のゴム
キャップを押圧して変形させ外部に圧力を逃がすので、
比較的微小な圧力上昇でも作動して圧力を調整すること
ができる。従って、圧力が上昇する何らかの原因が発生
しても危険な状態になるようなことがない。
【0012】請求項3の発明においては、携帯電灯の前
端部最外周をカバーし保護するリング状の前ベースカバ
ーに形成した、前面から後方へ向け貫通する複数のスリ
ットは、レンズ周縁との間に複数の空隙を形成し、この
空隙が前面から後方へ水流を生じる経路を形成するの
で、水中において移動したり、電灯の位置を変えたりす
る際の水の抵抗を減少させることができる。
【0013】請求項4の発明においては、着脱可能なロ
ック部材は、点灯をオン、オフするスイッチの操作部
と、本体の係止部とが直線上に整列した状態で両者に跨
がるように嵌合させて両者の相対的な移動がないように
保持することができるので、運搬中に電源が入り、電池
を消耗してしまったり、あるいは点灯中に突然消灯して
慌てるようなことがなくなる。
【0014】請求項5の発明においては、本体の内周の
前端部寄りに突出させて形成した複数の位置決めリブ
は、電池ケース前端の端部壁の切欠き、電球の接片やそ
れに連なるスイッチ接点部分を備えた端子板の切欠きと
の係合関係によって、電池交換等の組立時、本体内部に
突出しているスイッチ作動部と、電池ケース前端の端部
壁面の電圧出力端子と、電球の接片やそれに連なるスイ
ッチ接点部分との三者の位置、角度関係を設定容易、か
つ確実なものとする。前記したリブと切欠きの関係は逆
に凹部と凸部の関係であっても、同様の作用が得られ
る。
【0015】
【実施例】図1は本発明の全体の側面図、図2は上面図
であり、図1の側面図は説明のために一部を断面として
ある。また、携帯用電灯の回路は周知のものであるので
以下の説明では一部を省略する。同図中、1は本体であ
り、概ね円筒状で、前端部寄りをレンズ等の収容のた
め、テーパ状に大径としており、耐衝撃性の樹脂で形成
され、前端部には後述の前ベース組立品を螺合させるた
めのネジ1aが形成され、後端部には開放されている端
部を閉鎖する後蓋11がネジで取り付けられる。
【0016】2は前記の前ベース組立品であり、電灯前
部の最外周を保護リングとしてカバーするべく、やや弾
性を有する樹脂で形成される前ベースカバー2a,前ベ
ースカバー2aの内周に嵌合する外周を有し、前面を凸
レンズとして透明材で形成されるレンズ2b,そしてさ
らにその内周に嵌合し、電球の光を反射させ、裏面を導
体とした凹面鏡状の反射板2cとからなり、レンズ2b
の内周には前記の本体1の前端部のネジ1aと螺合する
ネジ2dが形成される。また、反射板2cの中央部に
は、後述の端子板の豆球ソケット部を嵌入させる円筒状
の部分が形成されている。
【0017】3は豆電球、4は端子板組立品であって、
端子板組立品4は絶縁材で成形された端子板4aの前面
中央に円筒状に突出させた、豆電球3を嵌めるソケット
4gを備え、該ソケット4g内面に豆電球3のベースの
両極に接する接片4d,端子4fが設けられ、一方の接
片4dは端子板4aの後面まで延長されて後述の電池ケ
ースの出力端子と接する部分をもち、他方の端子接片4
fはコ字状に折り返してその先端は、端子板4aの後面
に取り付けた端子4cの延長部4bとでスイッチを構成
する。
【0018】5は電池ケース組立品であり、詳細は後述
するが、乾電池6を複数収容する。また、7は吊り紐組
立品であって、吊り紐7aと、吊り紐7aを結び付けた
ロック部材7bとからなり、所定長さを有する吊り紐7
aの他端は図示しないが本体1の後端部の穴に結合さ
れ、電灯全体を使用者が保持するのに用いられる。
【0019】12はスイッチレバーであり、このレバー
を円周方向へ倒したり、戻したり操作することで、点
灯、非点灯を切り換える。
【0020】以上が全体についての概略の説明である
が、以下、本発明の要部について、個々に説明する。
【0021】図3と4に、電池ケース組立品5の側面断
面図と正面図とを示した。また、図11に部分斜視図を
示した。本発明の実施例では、電池は単一型4個を直列
に使用するように構成されている。5aは電池ケース本
体であり、樹脂で成形され、概ね円筒状のものを軸線に
沿って切断したような形状であって両端部にはそれぞれ
一体に形成された端部壁5c,5dを備える。端部壁5
cと5dとの中間には、等間隔にて4つの電池の仕切板
5bが本体5aから延設して一体に設けられ、この仕切
板によって4つの電池室が形成される。仕切板5bには
切欠き部5mが形成されており、この部分に導電材で形
成した端子板5fがはめ込まれており、該端子板5fの
一方の面には円錐状に巻いたコイルスプリング5eがそ
れぞれ取り付けられて、先端は電池6のマイナス側と接
触し、端子板5fの他面は仕切板の切欠き部5mから一
部が露出して、隣接装填される電池6のプラス側と接触
する。前部端部壁5dの前面にある端子5j,5kは、
直列に接続された電池の出力端子である。
【0022】5gは各電池室の中央に電池ケース本体5
aの両側から延設して装填した電池を抱き抱えるような
形に形成した突出部であって、電池の装填後の状態を安
定させている。9は予備球であり、使用中の電球が断線
した場合に備えて用意され、後部端部壁5cと仕切板5
bとの間に収容される。
【0023】図4の正面図に見られる前部端部壁5dの
周縁に形成した複数の切欠き5hは、本体1に電池ケー
ス2を収容する際の位置決めであって、詳細は後述す
る。
【0024】次に、図1におけるスイッチレバー12
は、前記したようにこのレバーを円周方向へ倒したり、
戻したりすることで、点灯、非点灯を切り換えるが、ス
イッチレバー12は本体1の軸方向と並列に延設された
軸12cと、その先端に半径方向へ突出させた作動部1
2eとを備え、スイッチレバー12を円周方向へ倒すこ
とにより軸12dが回動し、先端の作動部12eが端子
板組立品4の端子4cの延長部4bを押圧し、これを端
子4fに接触させてスイッチをオンとする。
【0025】図1における本体1の後端部の隔壁1bに
は、後方へ突出させた圧力調整弁1cが設けられてい
る。この部分を図5、6に拡大断面図として図示した。
圧力調整弁1cは、前記のように隔壁1bから後方へ突
出させた有底の円筒状であり、底部から側面にかけて弁
穴1eを複数(本実施例では4個)形成してある。従っ
て弁穴1eを通じて本体1内外の気圧は調整可能であ
る。図5において13はゴムキャップであり、薄手のゴ
ム等の弾性材で形成して圧力調整弁1cを密閉被覆す
る。図6においては構造を理解しやすくするためゴムキ
ャップ13は省略して図示していない。
【0026】図1におけるロック部材7bは取り付けた
状態で図示してあるが、前記のように該部材は着脱自在
である。図7にロック部材7bを仰臥させた斜視図を示
した。同図で見られるようにロック部材7bは裏面全体
を凹部7cとし、該凹部7c中に舌片状のロック片7d
を一体に突出させて延設した樹脂成形品である。一方、
図1のようにこのロック部材7bを取り付ける本体1側
の構造を図8に部分説明的な斜視図で図示した。本体1
のスイッチレバー12が設けられる前方に、本体1から
係合部1fを突出させる。スイッチレバー12はL型に
二つの操作部12a,12bをもち、一方の操作部12
bの上面には溝12cが形成されていて、操作部12
a,12bともに、その幅寸法はロック部材7bの凹部
7cの幅寸法と適度のはめあいで嵌合し得る大きさであ
り、溝12cにはロック部材7bのロック片7dが嵌入
し得る位置と寸法に設定してある。
【0027】前ベース組立品2の前ベースカバー2aに
は、図2bの正面図に示したように、前面のレンズ抑え
の部分と外周部分の両面から、前面からみて、本実施例
では60度間隔で6個のスリット2eを設けてあり、レ
ンズ2bを取り付けて前ベース組立品2とした場合、こ
れらのスリット2eは図1の矢印A方向に示すように水
中使用時、水流を通す個所となる。
【0028】以上のように構成した本発明の水中用携帯
電灯は、次のように使用される。電池ケース5に乾電池
6を装填する。本実施例では、単1型の乾電池を4個使
用するが、仕切板5bによって仕切られた4つの電池室
に、電池6をそれぞれ装填する。マイナス側がコイルス
プリング5eに接触し、プラス側が端子板5fに接触す
るような向きで装填する。仮にこの装填の向きを誤るこ
とがあっても、電池6のマイナス側は仕切板5bに遮ら
れて、切欠き部5m内にある端子板5fには接触しない
ので、電流が生じることがない。装填された電池6は、
突出部5gによって軽く押さえ込まれて安定した状態が
得られる。
【0029】電池の装填を終了した電池ケース5を、本
体1内に装着する。本体1の前面の前ベース組立品2を
予め外しておき、電池ケース5の端部壁5dが前面に来
るような向きで装着する。この場合、端部壁5dに形成
されている複数の切欠き5hが、本体1内周の壁面に突
出させて形成されている複数の係合リブ1gに係合する
ような角度で挿入し装着することにより、電池ケース5
の出力端子として端部壁5dの前面にある端子5j,5
kが、端子板組立品4の後面の端子4c,接片4dに必
ず接触することになる。
【0030】続いて、前ベース組立品2をねじ込む。前
ベース組立品2に組み込まれている端子板組立品4は、
嵌入している反射板2cの嵌め込み部に対して回転可能
に構成されているので、端子板組立品4の切欠き4eの
部分に、本体1の前部内周の係合リブ1hが入り込むよ
うにセットしてから前ベース組立品2をねじ込めばよ
い。なお、図8における1mは本体1の前端に形成した
凹部で、これを端子板組立品4の切欠き4eの位置の目
安とすることにより、さらに取り付けが容易となる。
【0031】このように組み立てた電灯のスイッチレバ
ー12を操作することで、スイッチレバー12の先端の
作動部12eが端子板組立品4の端子4cの延長部4b
を押圧し、これを端子4fに接触させてスイッチをオン
とすることができる。
【0032】本発明の水中用携帯電灯ではスイッチオフ
の状態を安定に保持させることができる。スイッチオフ
状態では、スイッチレバー12の操作部12cと、本体
側の係合部1fとが一直線上に整列するので、この両者
に跨がるように吊り紐組立品7のロック部材7をはめ込
む。この場合、ロック部材7bのロック片7dが、スイ
ッチレバー12の操作部12cに形成された溝12cに
嵌入するようにすることで、保持状態を確実なものとす
る。電灯を携帯したり輸送したりしても振動衝撃等でス
イッチが入り電池を消耗するようなことがない。
【0033】乾電池6の装填の極性は、前記したように
逆に装填されることはないので、充電電流が生じて本体
内の圧力が上昇するようなことはない。しかしながら、
他の何らかの原因で本体1内の圧力が上昇した場合に
は、圧力調整弁1cが作動する。図5において矢印B方
向に圧力が生じ、一定の値を超えると弁穴1eからゴム
キャップ13にかかる圧力が該ゴムキャップ13を変形
させて空隙を生じ、外部へこれを送りだす。従って、本
体1内の圧力は一定値以下に保つことができる。
【0034】水中において使用する場合、前面に受ける
水の抵抗は、前ベース組立品2の前ベースカバー2aに
形成した6個のスリット2eが図1の矢印Aのように水
流を通す個所となるので、これを減少させることができ
る。
【0035】圧力調整弁1cの構造は本実施例に限定さ
れるものではなく、円筒状の突出部の側面にのみ弁穴を
形成するような構造であっても差し支えない。
【0036】また、吊り紐組立品7のロック部材7b
は、本実施例では、スイッチオフの状態を保持するよう
に構成したが、操作部12aの上面に溝を形成するとと
もに、吊り紐を長めにしておき、逆にスイッチオンの状
態を保持させたり、あるいは二つの操作部12a,12
bの双方に溝を設けてオン、オフ両方の状態を保持させ
るように構成することもできる。さらに、ロック部材
と、スイッチの操作部および本体側の係合部との嵌合関
係によっては、ロック部材に備えるロック片と操作部に
備える溝とを省略し、ロック部材と、スイッチの操作部
および本体側の係合部との嵌合関係だけで、スイッチの
切替え状態をロックすることも可能である。
【0037】また、前記の実施例では、前ベース組立品
2と電池ケース5を本体1に取り付ける際には、本体側
に突起リブを設け、他側には切欠き、すなわち凹部を設
けたが、この凹凸関係は逆であっても差し支えない。
【0038】乾電池は本実施例では単一型を4個使用す
るものとしたが、電池の大きさ、個数は必要に応じて変
更可能である。
【0039】
【発明の効果】電池ケース内に仕切板を設け、直列に接
続される各電池を独立して装填した上で接続されるよう
にしたので、誤って逆極性に装填しても閉回路が形成さ
れることがない。従って逆充電されることがなく、電池
の液漏れ等の懸念がない。
【0040】密閉される内部の圧力変化に対し、弁穴と
薄手のゴムキャップによる圧力調整弁を設けたので、比
較的微小な圧力上昇でも作動して圧力を調整することが
できる。従って、圧力が上昇する何らかの原因が発生し
ても、危険な状態になるようなことがない。
【0041】前面の端部外周の前ベースとレンズ周縁と
の間に、複数のスリットを形成して、前面から後方へ水
流を生じる経路を設けたので、水中において移動した
り、電灯の位置を変えたりする際の水の抵抗を減少させ
ることができる。
【0042】点灯をオン、オフするスイッチのレバー部
分を別体のロック部材によってオフあるいはオン、さら
にはオン、オフどちらでも所望状態に保持することがで
きるようにしたので、運搬中に電源が入り、電池を消耗
してしまうような不慮の事態が起こる懸念がなくなる。
【0043】凹凸関係による係合部を設け、電池ケース
を電灯の本体内に挿入して装着する際の相対的な角度を
規制したので、電池ケースの出力端子と、本体に設けら
れるスイッチ機構、本体前面に装着される電球を含む端
子板との三者の位置関係が容易に設定でき、電池交換等
の作業を簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の水中用携帯電灯の一実施例の側面断面
図である。
【図2a】本発明の水中用携帯電灯の一実施例の上面図
である。
【図2b】本発明の水中用携帯電灯の一実施例の正面図
である。
【図3】本発明の一実施例の電池ケースの側面断面図で
ある。
【図4】本発明の一実施例の電池ケースの正面図であ
る。
【図5】本発明の一実施例の圧力調整弁の側面断面図で
ある。
【図6】本発明の一実施例の圧力調整弁の上面図であ
る。
【図7】本発明の一実施例のロック部材の斜視図であ
る。
【図8】本発明の一実施例のスイッチレバー部分の斜視
図である。
【図9】本発明の一実施例の本体の正面図である。
【図10】本発明の一実施例の前ベース組立品の裏面図
である。
【図11】本発明の一実施例の電池ケースの部分斜視図
である。
【符号の説明】
1 本体 1c 圧力調整弁の筒状部 1e 弁穴 1f 係止部 1g リブ 1h リブ 2 前ベース組立品 2b レンズ 2c 反射板 2e スリット 3 豆球 4 端子板組立品 4a 端子板 4b 端子4cの延長部 4c 端子 4d 接片 4e 切欠き 4f 端子 5 電池ケース 5a 電池ケース本体 5b 仕切板 5c 後部端部壁 5d 前部端部壁 5e スプリング 5f 端子板 5h 前部端部壁の切欠き 5j 電池ケースの出力端子 5k 電池ケースの出力端子 5m 切欠き部 6 乾電池 7 吊り紐組立品 7b ロック部材 11 後蓋 12 スイッチレバー 12a 操作部 12b 操作部 12c 溝 12d 軸 12e 作動部 13 キャップ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 携帯電灯の円筒状の本体内に挿入して装
    着可能であり、側面の一部を開放した円筒状であって、 前後端部壁間に縦列に装填される複数の電池相互間をそ
    れぞれ分離する仕切板を絶緑材で所要数形成し、 前記仕切板は前記開放方向に向いて開いた切欠き部を備
    えるとともに、導体板で形成され、一方の面にはコイル
    スプリングを装着して電池の負極に接し、他面は前記切
    欠き部から露出する部分を隣接電池の陽極に接する端子
    板を、前記複数の仕切板の厚み内にそれぞれ同方向に収
    容した電池ケースを備えることを特徴とする水中用携帯
    電灯。
  2. 【請求項2】 概ね円筒状であり、前端部を開放し、閉
    じた後端部には圧力調整弁を備える本体と、 前記本体の開放された前端部に着脱可能であり、該部分
    をカバーして本体内部を密閉状態とし、レンズ等を備え
    る前ベース組立品とを備え、 前記圧力調整弁は、本体の閉じた後端部から突出させた
    筒状部と、 前記の筒状部の少なくとも側面に形成して本体内外部を
    連通させる弁穴と、 前記突出した筒状部に被着した薄手の弾性材で形成する
    キャップとからなるものであることを特徴とする水中用
    携帯電灯。
  3. 【請求項3】 携帯電灯の前端部最外周をカバーし保護
    するリング状の前ベースカバーを備え、該前ベースカバ
    ーには前面から後方へ向け貫通するスリットを複数個所
    形成し、該前ベースカバー内周に嵌合されるレンズの周
    縁との間に構成される前記複数のスリットによって前面
    から後方への水流を生じ得る複数の経路を有することを
    特徴とする水中用携帯電灯。
  4. 【請求項4】 円筒状の本体の外周面に半径方向に板状
    に突出する操作部を円周に沿う方向に往復回動して電灯
    を点滅するスイッチと、 前記操作部のスイッチオンまたはオフの定位置におい
    て、該操作部と連続して縦列に整列する位置に形成し
    た、本体の外周面に半径方向に板状に突出して固設した
    係止部と、 前記縦列に整列した操作部と係止部とに跨装して、その
    整列状態を保持する着脱可能なロック部材とを備えるこ
    とを特徴とする水中用携帯電灯。
  5. 【請求項5】 前端部を開放し、後端部を閉じた円筒状
    であり、電灯を点滅するスイッチの操作部を外周面に設
    け、その作動部が内部に突出する本体と、 前記本体に前端部から挿入して装着可能であり、装填し
    た複数の電池の接続電圧を出力する出力端子を前端の端
    部壁面に備える円筒状の電池ケースと、 電球のソケットおよび該ソケットに連なる接片および該
    接片に連なる開閉接点を備えた端子板とを備え、 前記本体の内周の前端部寄りに形成した複数の位置決め
    リブまたは凹部に対し、 前記電池ケースの前端の端部壁外周に設けた切欠きまた
    は凸部、および前記端子板外周に形成した切欠きまたは
    凸部を係合させるように組付けることにより、 前記電池ケースの出力端子と電球のソケットに連なる接
    片、および本体のスイッチレバーの作動部と端子板の接
    片に連なる開閉接点、の角度および位置関係が設定され
    接続され、または作動することを特徴とする水中用携帯
    電灯。
JP12551495A 1995-04-17 1995-04-17 水中用携帯電灯 Pending JPH08287705A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12551495A JPH08287705A (ja) 1995-04-17 1995-04-17 水中用携帯電灯

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12551495A JPH08287705A (ja) 1995-04-17 1995-04-17 水中用携帯電灯

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08287705A true JPH08287705A (ja) 1996-11-01

Family

ID=14912032

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12551495A Pending JPH08287705A (ja) 1995-04-17 1995-04-17 水中用携帯電灯

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08287705A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002175719A (ja) * 2000-09-26 2002-06-21 Matsushita Electric Ind Co Ltd 照明ランプ
WO2002033310A3 (en) * 2000-08-11 2002-11-28 Wilfried Steger Focusing waterproof flashlight
WO2007125392A2 (en) * 2006-05-03 2007-11-08 Quantum Leap Research Inc. Hand-held lighting device with waterproof lock-out tail cap

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002033310A3 (en) * 2000-08-11 2002-11-28 Wilfried Steger Focusing waterproof flashlight
JP2002175719A (ja) * 2000-09-26 2002-06-21 Matsushita Electric Ind Co Ltd 照明ランプ
JP4540901B2 (ja) * 2000-09-26 2010-09-08 パナソニック株式会社 照明ランプ
WO2007125392A2 (en) * 2006-05-03 2007-11-08 Quantum Leap Research Inc. Hand-held lighting device with waterproof lock-out tail cap
WO2007125392A3 (en) * 2006-05-03 2008-01-10 Quantum Leap Res Inc Hand-held lighting device with waterproof lock-out tail cap

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6046572A (en) Battery operated appliance, flashlight and switching systems
US4733337A (en) Miniature flashlight
US6942359B2 (en) Flashlight that can operate with alternative size batteries
US4244011A (en) Rechargeable flashlight
KR20060130250A (ko) 실질적인 점광원을 반사기 특징부와 정렬시키기 위한 장치및 방법
JPH08287705A (ja) 水中用携帯電灯
CA2966094A1 (en) Battery life extender for portable lighting
JP2002500415A (ja) 電気化学電池用の圧力応動電流遮断器
US4013907A (en) Battery powered motor assembly
EP3570345B1 (en) Secondary battery and top cover assembly thereof
GB2183812A (en) Portable battery light
JPH10302745A (ja) 密閉型電池のシールド構造
CN217956066U (zh) 一种电池
US6290370B1 (en) Portable electric torch
JP3576035B2 (ja) 電池収納構造
GB2211924A (en) Electric torch
RU2816578C1 (ru) Механизм для электрического переключателя, соответствующие электрический узел и электрический переключатель
JPS6210856A (ja) 電池
JP2001076502A (ja) 充電式懐中電灯
RU1715156C (ru) Клапан для химического источника тока
JPH0339841Y2 (ja)
KR100404910B1 (ko) 발광펜
JPH113601A (ja) 回転シリンダを有する電灯
KR200368350Y1 (ko) 비상용 전구가 구비된 랜턴용 건식 축전지
JPS60236453A (ja) 防水型電池式電気機器