JPH08287687A - 半導体メモリ用オンチップ電圧倍増器回路 - Google Patents

半導体メモリ用オンチップ電圧倍増器回路

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JPH08287687A
JPH08287687A JP34154595A JP34154595A JPH08287687A JP H08287687 A JPH08287687 A JP H08287687A JP 34154595 A JP34154595 A JP 34154595A JP 34154595 A JP34154595 A JP 34154595A JP H08287687 A JPH08287687 A JP H08287687A
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capacitor
switch
circuit
terminal
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JP34154595A
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Stefano Menichelli
メニケルリ ステンファノ
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Texas Instruments Inc
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    • G11C5/14Power supply arrangements, e.g. power down, chip selection or deselection, layout of wirings or power grids, or multiple supply levels
    • G11C5/145Applications of charge pumps; Boosted voltage circuits; Clamp circuits therefor

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 供給電圧よりも高い電圧をオンチップで提供
できるようにする。 【解決手段】 N個の直列に配置されたステージを含
み、各ステージには上下の側端子を有するスイッチTj
が含まれ、前記上端子へはコンデンサCiの下端子がつ
ながれており、前記コンデンサも上下の端子を有してお
り;各スイッチTjと各コンデンサCiとの間の中間ノ
ードがそれぞれ対応するスイッチSiを介してアース電
圧Vssへつながれ、各コンデンサCiの上端子がスイ
ッチDiを介して供給電圧Vddへつながれており;第
1ステージのスイッチT1の下側端子が供給電圧Vdd
へ直接つながれ、最終ステージのコンデンサCNの上側
端子が付加的なスイッチT(N+1)を介して出力端子
へつながれている。ここでiおよびjは1からNまでの
値を取る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一般に半導体メモリ
に関するものであって、更に詳細にはCMOS技術を用
いて作製された集積回路が、回路の内部において特別に
もっと高い電圧が必要とされるあらゆる状況において、
従来の3.3ボルトまたは5.0ボルトの供給電圧で動
作できるようにする電圧逓倍器の新規な構成に関する。
【0002】
【発明の解決しようとする課題】例えば、上に述べた従
来の5.0または3.3ボルトの供給電圧に加えて、特
別な場合には、もっと高い12ボルトあるいは18ボル
トもの電圧が用いられてメモリセルに対するプログラミ
ングや消去の作用が行われることはよく知られている。
従って、そのようなメモリに付加的な供給電源が必要と
されることは明かであるが、このことには問題が多い。
それはまず第一に、1つの電源だけでなく2つの供給電
源を提供する必要があるというのは欠点であるという事
実による。従って、問題は供給電圧よりも高い電圧をオ
ンチップで提供できるようにすることである。
【0003】
【従来の技術】この要求は現状の技術においては、”チ
ャージポンプ”と呼ばれる特別な方式、あるいは、コン
デンサを並列に充電しておいて、次にスイッチで直列に
つなぎ変えて、そこに蓄えられていたエネルギを電圧を
上昇させるために用いるという、”ブートストラップ”
パターンに配置されたコンデンサ手段を用いて満たされ
てきた。
【0004】この方式の主要な欠点は、負荷が増大した
時に、この状況が理想的な電流発生源とはほど遠いとい
う事実の当然の結果として、電圧の崩壊が発生するとい
うことである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の方式を採用する
ことによって、電圧逓倍効率および負荷電流駆動能力は
従来技術の方式、特にチャージポンプと比較して顕著に
改善される。逓倍効率は電力効率と密接に関連している
ので、この技術は低電力応用としても適している。
【0006】本発明のこれ以外の特徴や利点は、本発明
の特性および構成の詳細とともに、以下の図面を参照し
た詳細な説明から明かであろう。図面においては例とし
て好適実施例が示されているが、それらに限定されるわ
けではない。
【0007】ほとんどの電圧逓倍器回路というのは図1
のような回路に基づいたものになっている。この回路は
2つの位相信号PHおよびPH_によって駆動される、
2組の並列接続されたコンデンサ群を含んでおり、それ
らは直列になったダイオード鎖へつながれ、またそれら
ダイオードが間に挟まれる配置となっており、最後のダ
イオードから出力電流Ioutが所望の電圧レベルで取
り出されるようになっている。標準的なCMOS技術で
はダイオードが作れないので、この回路を実際に組み上
げるためにはダイオードとして機能するように接続され
たMOSトランジスタが用いられる。チップと直接組み
合わされた(オンチップの)この高電圧発生器は、19
76年にジョン・ディックソン(John Dicks
on)によって提案されたもので、これは基本的にはコ
ッククロフト・ワルトン(Cockroft−walt
on)の電圧逓倍器から派生したものである。図1に示
した回路では、電荷パケットがダイオード鎖に沿って汲
み上げられ、結合コンデンサは、振幅Vddで互いに逆
位相関係にある2つのクロック信号PHおよびPH_の
作用の下で次々と充・放電される。
【0008】ダイオードが理想的なものであり、コンデ
ンサCi(i=1...N)が同じ値を持ち、この回路
が一定の平均の負荷電流Ioutで所望の出力電圧Vo
utに落ちつくものと仮定して、次の式が成り立つ。
【0009】
【数1】 電力効率=Vout/[Vdd*(N+1)]・・・・・ (1)
【0010】
【数2】 N={(VNmax−2*Vdd)/[Vdd−(VNmax−Vout) ]}+1・・・・・ (2) ここで、VNmaxはコンデンサCnが出力へ放電する
前の、ノードVNにおける最大電圧である。
【0011】式(1)は逓倍効率と、出力電力の全供給
電力に対する比率である電力効率とが同じ概念を表すこ
とを意味している。通常、ダイオードはダイオードとし
て働くように接続されたNチャンネルMOSトランジス
タで置換される。基板バイアスとデバイスをターンオフ
することとに関する困難さのために、Pチャンネルトラ
ンジスタは使用されない。Nチャンネルトランジスタは
高電圧レベルを効率よくスイッチングする能力に乏しい
ために、逓倍効率および負荷電流駆動能力は両方共、ダ
イオードを用いる場合と比較して顕著に低下する。例え
ば、5ボルトの供給電力から18ボルトの電圧を発生さ
せる典型的なMOSトランジスタチャージポンプ構成
は、ダイオードを用いて構成した等価な構成に必要なス
テージ数のほとんど2倍のステージ数を必要とする。
【0012】
【発明の実施の形態】上述の欠陥を克服するために、本
発明の第1の態様では電圧逓倍器回路を実現するための
新規な技術が示唆されており、その模式的な電気回路図
がそれの関連する時間ダイヤグラムとともに図2に示さ
れている。
【0013】図2から分かるように、複数個の直列に配
置されたコンデンサCi(i=1...N)が1組のス
イッチTj(j=2...N)によって分断されてお
り、それらの端ノードおよび中間ノードがスイッチT1
およびDi(i=1...N)の組によって供給電圧V
ddへつながれており、更にアースへは1組のスイッチ
Si(1=1...N)によってつながれている。出力
電流は最後のコンデンサCNから、更に別のスイッチT
(N+1)によって取り出される。
【0014】この回路はスイッチDi、Si、およびT
j(i=1...N;j=1...N+1)をターンオ
ン/オフするクロック信号PHを用いることによって動
作している。各コンデンサCiは、スイッチDiおよび
SiがオンでスイッチTjがオフの時に、供給電力Vd
dによってVddへ直接的に充電される。次のクロック
信号フェーズでスイッチDiおよびSiはターンオフ
し、スイッチTjはターンオンする。このようなスイッ
チング状態では、コンデンサCiは直列につながれるこ
とになって、直接的に出力へ放電される。
【0015】所望の出力電圧Voutを妥当な値ΔVだ
け超えるために、最小N個のコンデンサが使用される必
要がある。コンデンサCiが同じ容量値Cを有し、Fが
PHクロック信号の周波数であり、この回路が一定の平
均負荷電流Ioutで以て所望の出力電圧Voutに落
ちつくと仮定した場合、次の式が成り立つ。
【0016】
【数3】 ΔV=Vdd*(N+1)−Vout・・・・・ (3)
【0017】
【数4】 Iout=ΔV*C*F/N・・・・・ (4)
【0018】電力効率に関しては式(1)がここでも有
効である。実際の構成においてもNの値は理論的な最小
値に等しいかあるいはほぼ等しいので、この新しい電圧
逓倍器は電池から電源を供給しているような低電力の用
途に適している。
【0019】スイッチTj(j=1...N)両端の電
圧は0ボルトからVddまで変化し、符号が変わること
はないので、これらのスイッチをPチャンネルMOSト
ランジスタで組むことができる。スイッチDiおよびス
イッチT(N+1)に対しては異なるバイアス状態が存
在するので、スイッチDi、Si、およびT(N+1)
の機能を実現するためにはNチャンネルMOSトランジ
スタが用いられる。
【0020】
【実施例】図2の模式的な方式を実際に構成した最初の
例が図3に示されている。ソースがVss電位へつなが
れていないNチャンネルMOSトランジスタのゲートを
正しく駆動するためにブートストラップ技術が用いられ
ている。
【0021】図2のスイッチDiを実装するために用い
られたトランジスタNC_Di(i=1...N)(N
チャンネルMOSトランジスタ)は、コンデンサCbと
ダイオード接続されたトランジスタNC_Bとで構成さ
れる電圧ダブラ(doubler)によってスイッチン
グされる。図から分かるように、コンデンサCbはクロ
ック信号源PHとすべてのトランジスタNC_Diのゲ
ートとの間に挿入されており、他方、ダイオードトラン
ジスタNC_Bは前記コンデンサCbと供給電圧Vdd
との間に挿入されている。
【0022】図から分かるように、この回路は、すべて
の部品がアナログ的に接続された複数のステージに割け
て考えることができる。第1のステージ(図2のC1、
T1、S1、D1および図3のC1、PC_T1、PC
_S1、NC_D1)を考えると、トランジスタPC_
T1が電圧VddとノードV10との間に挿入されてコ
ンデンサC1の下側端子へつながれており、それのゲー
ト端子がトランジスタNC_S1のゲート端子へつなが
れていることが分かる。この後者のトランジスタはそれ
のソース端子とドレイン端子とを電圧Vssと前記ノー
ドV10との間に挿入されている。トランジスタNC_
D1はコンデンサC1の上側端子と電圧Vddとの間に
挿入されて、それのゲート端子をコンデンサCbを介し
て位相信号PHによって駆動されている。
【0023】図2の出力トランジスタT(N+1)に関
する限り、図3を参照すると、最終ステージのコンデン
サCNの上側端子と出力との間に挿入された、NC_T
(N+1)と名付けられるNMOSトランジスタによっ
て実現されており、それのゲート端子は補助ステージの
コンデンサCaの上側端子によって駆動されていること
が分かる。
【0024】実際には、図2のスイッチT(N+1)を
実現するために採用されたトランジスタNC_T(N+
1)を効率的にスイッチングすることをねらって、これ
までのステージと同様にアナログ的に接続されたNMO
SトランジスタNC_DA、コンデンサCa、PMOS
トランジスタPC_TA、およびトランジスタNC_S
Aを含む小さなステージがこの回路の上部に付加されて
いる。トランジスタNC_DA、PC_TA、およびN
C_SAの寸法は、Caの容量値と同様に他のNステー
ジの対応する部品のそれらと比べてより小さいものとな
っている。
【0025】この回路はコンデンサCi(i=1...
N)をVddまで完全に充電し、出力へ直接的に放電さ
せることを許容するものであるから、同等な構成の標準
的なチャージポンプと比べて負荷電流駆動能力が改善さ
れている。更に、図1の回路とは対照的に、各コンデン
サ(出力コンデンサCoutを除く)両端の最大電圧は
供給電圧に等しいだけであることに注目されたい。
【0026】より高い効率を達成するために、図3の回
路に対していくつかの電気工学的な改善を施すことがで
きる。結果として、4ステージ式の電圧逓倍器回路の最
終的な方式を図4に示してある。トランジスタNC_S
A、NC_S4、NC_S3、およびNC_S2のゲー
ト酸化物両端に掛かる電圧ストレスを減らし、それらの
トランジスタの寸法を小さくするように、いくつかの接
続を見直し、再構成した。他方で、高電圧ノードに対す
る寄生容量の効果を減らすために、トランジスタの寸法
はできる限り小さく保つ必要がある。
【0027】トランジスタNC_DAはコンデンサCa
を充電する経路を提供すると同時に、充電フェーズの最
初でトランジスタNC_T5を迅速かつ確実にターンオ
フさせることを可能にする。この回路の前面区分で、こ
れもソースおよびドレイン端子をコンデンサCbと電圧
Vddとの間に挿入されているが、それのゲートを第1
ステージのコンデンサC1の上側端子の電圧によって駆
動されている別のNMOSトランジスタNC_B1が、
図3のトランジスタNC_B(図4ではNC_BOと名
付けられている)と並列に付加されて、コンデンサCb
を完全に充電し、それによってダイオードトランジスタ
NC_BO両端に発生するしきい値電圧降下のオフセッ
トを与えるようになっている。
【0028】この回路の上部区分にあるPチャンネルト
ランジスタのゲート酸化物両端に掛かる電圧ストレス
は、それらのゲートをVddまたは下側高電圧ノードへ
直接つなぐことによって容易に減らすことができる。例
えば、トランジスタPC_TAのゲート端子を電圧Vd
dまたはノードV10_5あるいはノードV15_5へ
つなぐことができる。ノードV20_5を用いること
は、トランジスタPC_TAをターンオンする5ボルト
よりも低い電圧が発生する可能性があるので避けるべき
である。
【0029】このような接続変更はこの回路の電気的な
機能には影響しない。しかし、CMOS集積回路プロセ
ス限界を越えない限り、Pチャンネルトランジスタのゲ
ート端子は、図4に示されたように、それらのトランジ
スタの寸法を減らし、同時に放電フェーズにおいてそれ
らを深い伝導状態へ駆動するために、ノードVDPC
(Pチャンネルトランジスタの駆動)へつなぐべきであ
る。もし接続変更が必要であれば、Pチャンネルトラン
ジスタのゲート端子は電圧Vddへつなぐのが好まし
い。
【0030】この電圧逓倍器回路の中で、最も高い電圧
は出力電圧Voutに直接関わっている。出力電圧が必
要とされる出力電圧を超えることは許容されるべきでな
い。例えば、もし出力電流Ioutが小さいか零であっ
て、更に/あるいは供給電圧がたまたま正常範囲を超え
て増大したとすると、この回路の上部区分の電圧、すな
わちそれの最終ステージの電圧はプロセス限界を超えて
当業者には容易に理解できる状態を引き起こすことにな
ろう。
【0031】これまで提示してきた本発明の教えるとこ
ろに基づいて実際の高電圧発生器を構成する方式につい
て、ここで図5に示す。図5を参照すると、電圧逓倍器
回路の負荷との間に出力電圧Voutのリミッタが挿入
されて、この電圧逓倍器回路中の危険な、また不要な過
大電圧を防止するようになっていることが分かる。更
に、Voutをできる限り安定なものとするために、電
圧逓倍器回路の回りに電圧分割器回路と、電圧逓倍器回
路の入力へクロック信号を供給する電圧制御発振器(V
CO)とで構成される帰還ループが実現されている。
【0032】式(3)および(4)に従えば、出力電流
Ioutの変動によって生ずる出力電圧Voutの変動
はクロック周波数Fを適切に調整することによって最小
化することができよう。出力電流Ioutと周波数Fと
はIout=K*Fという簡単な関係で結びついてい
る。ここでKは定数で次で与えられる。
【数5】 {[Vdd*(N+1)−Voutd]*C}/N ここでVoutdは所望の出力電圧である。
【0033】もし図4の回路を1つの”モジュール”と
考えれば、出力におけるリップル電圧を減らし、同時に
負荷電流駆動能力を増大させるためには、出力へ並列に
つながれた2個以上のモジュールを用いて電圧逓倍器回
路を構成すべきである。この時、それらのモジュールは
重なり合わないクロック信号を使用するものとする。
【0034】(例)ここで、テキサスインスツルメンツ
社製の4Mb DRAMメモリを使用した場合を想定し
たSPICEシミュレーションの2つの例について説明
する。このSPICEシミュレーションはVss=0ボ
ルト、Vbb=−3ボルト、およびVpp=5ボルトを
用いて行われた。
【0035】(例1) データ: Vdd=5ボルト F=10MHz 要求: Vout=12ボルト Iout=1mA
【0036】式(3)を用いると、Nを2とした場合、
ΔVは3ボルトとなる。リップル効果を減らすために2
つのモジュールを使用する。式(4)から、コンデンサ
Cの容量は(100/3)pFとなるべきであるが、ト
ランジスタの容量ならびに充・放電の理想的ではない条
件を考慮に入れて、Cの値は14%増やして38.0p
Fにセットした。この結果の電圧逓倍器回路の設計図が
図6に示されている。SPICEシミュレーションの結
果は図7に示されている。動作点周りの広い範囲で、出
力インピーダンスは事実上一定であって2900オーム
よりも小さい。
【0037】(例2) データ: Vdd=5ボルト F=10MHz 要求: Vout=18ボルト Iout=100μA
【0038】式(3)を用いると、Nを4とした場合、
ΔVは7ボルトとなる。N=3も可能であるが、ΔVに
対する許容度が小さすぎるので推賞はしない。例えば、
電圧Vddが10%減少したとすると、許容度ΔVは零
になってしまう。更にこの場合、リップル効果を減らす
ために2つのモジュールが使用されている。式(4)か
ら、コンデンサCの容量は2.86pFであるべきであ
るが、トランジスタの容量ならびに理想的ではない充・
放電条件を考慮に入れて、Cの値を26%増やして3.
6pFに設定した。この修正係数はNにほぼ比例する。
結果の電圧逓倍器回路の設計図が図8に示されている。
SPICEシミュレーションの結果は図9に示されてい
る。動作点周りの広い範囲で、出力インピーダンスは事
実上一定であって59キロオームよりも小さい。
【0039】(寄生容量)ポリ−ポリ構造のコンデンサ
を使用することを仮定した場合、重要なことは各電極板
に付随する寄生容量である。最大の寄生容量は底板と下
層との間の容量である。下層はN形ウエル拡散層でそれ
の端子は電気的に絶縁されていると仮定している。寄生
容量値を見積もるために、次のようなプロセスデータ
(256KbフラッシュEEPROM5ボルト単一)を
用いた:板間隔=0.03ミクロン、底板から下層まで
の酸化物厚さ=1ミクロン。上板に付随する寄生容量を
無視し、端子が浮遊状態にあるN形ウエル拡散領域の効
果を考慮すると、底板から電圧Vddへの寄生容量が各
コンデンサに付加され、コンデンサ自身の容量値の2.
5%が追加される。
【0040】SPICEシミュレーションの結果を要約
すると次のようになる。 (例1) Vout=12ボルト Iout=1mA
【0041】次の行が第1の例のSPICEデックに追
加された。 CL0 L5_0 VSS 950FF PC CL1 L10_0 VSS 950FF PC CL3 L15_0 VSS 25FF PC CR0 R5_0 VSS 950FF PC CR1 R10_0 VSS 950FF PC CR3 R15_0 VSS 25FF PC
【0042】(SPICEシミュレーションの結果) (出力電圧表)
【表1】 I(負荷) 0.0mA 0.5mA 1.0mA 1.5mA 寄生容量を無視したVout値 14.8V 13.5V 12.1V 10.6V 寄生容量を含めたVout値 14.6V 13.3V 11.9V 10.5V 出力電圧変動 -0.2V -0.2V -0.2V -0.1V
【0043】(例2) Vout=18ボルト Iout=100μA
【0044】次の行が第2の例のSPICEデックに追
加された。 CL0 L5_0 VSS 90FF PC CL1 L10_0 VSS 90FF PC CL2 L15_0 VSS 90FF PC CL3 L20_0 VSS 90FF PC CL4 L25_0 VSS 5FF PC CR0 R5_0 VSS 90FF PC CR1 R10_0 VSS 90FF PC CR2 R15_0 VSS 90FF PC CR3 R20_0 VSS 90FF PC Ct4 R25_0 VSS 5FF PC
【0045】(SPICEシミュレーションの結果) (出力電圧表)
【表2】 I(負荷) 0.0 μA 50μA 100 μA 150μA 寄生容量を無視したVout値 24.0V 21.2V 18.4V 15.4V 寄生容量を含めたVout値 22.1V 19.5V 17.0V 14.2V 出力電圧変動 -1.9V -1.7V -1.4V -1.2V
【0046】本発明の好適実施例についてこれまで説明
してきたが、当業者にとっては本発明のスコープから外
れることなしに各種の修正や変更が可能であることを理
解されたい。
【0047】以上の説明に関して更に以下の項を開示す
る。 (1)オンチップの電圧逓倍器回路であって、N個の直
列に配置されたステージを含み、各ステージには上側端
子と下側端子とを有するスイッチTj(j=1...
N)が含まれ、前記上側端子へはコンデンサCi(i=
1...N)の下側端子が逐次つながれており、前記コ
ンデンサが更に下側端子と上側端子とを有しているこ
と;各スイッチTj(j=1...N)と各コンデンサ
Ci(i=1...N)との間の中間ノードがそれぞれ
対応するスイッチSi(i=1...N)を介してアー
ス電圧Vssへつながれ、各コンデンサCi(i=
1...N)の上側端子がスイッチDi(i=1...
N)を介して供給電圧Vddへつながれていること;第
1ステージのスイッチT1の下側端子が供給電圧Vdd
へ直接つながれ、最終ステージのコンデンサCNの上側
端子が付加的なスイッチT(N+1)を介して出力端子
へつながれていることを特徴とする回路。
【0048】(2)第1項記載の電圧逓倍器回路であっ
て、一方で前記スイッチTj(j=1...N)が、他
方で前記スイッチSiおよびDi(i=1...N)
が、プッシュプル的に駆動されるようになっており、そ
れによって前記スイッチTj(j=1...N)が開の
時は前記スイッチSiおよびDi(i=1...N)が
閉であって、前記コンデンサCi(i=1...N)が
供給電圧Vddへ充電され、それに引き続くフェーズで
は前記スイッチTj(j=1...N)が閉で、前記ス
イッチSiおよびDi(i=1...N)が開となって
すべてのコンデンサCi(i=1...N)が直列につ
ながれて出力に対して直接的に放電されるようになって
いることを特徴とする回路。
【0049】(3)第1項記載の電圧逓倍器回路であっ
て、前記ステージの数Nが、次の式に基づいて出力電圧
Voutを値ΔVだけ上回ることを可能とする最小の数
であることを特徴とする回路。 ΔV=Vdd*(N+1)−Vout Iout=ΔV*C*F/N ここでCは前記コンデンサ Ci(i=1...N)の
共通な容量値、Fはクロック周波数、そしてIoutは
平均負荷電流である。
【0050】(4)第1項ないし第3項のうちの任意の
項記載の電圧逓倍器回路であって、前記スイッチTj
(j=1...N)がPチャンネルMOSトランジスタ
PC_T1...PC_TNを使用して構成され、前記
スイッチDi(i=1...N)、前記スイッチSi
(i=1...N)、および前記付加的スイッチT(N
+1)がNチャンネルMOSトランジスタNC_D
1...NC_DN;NC_S1...NC_SN;N
C_T(N+1)を用いて構成されていることを特徴と
する回路。
【0051】(5)第4項記載の電圧逓倍器回路であっ
て、Pチャンネルトランジスタの基板がソース端子また
はドレイン端子のうち、より高電圧にある端子へつなが
れていることを特徴とする回路。
【0052】(6)第4項記載の電圧逓倍器回路であっ
て、前記スイッチDi(i=1...N)を実現するた
めに採用された前記NMOSトランジスタが、ダイオー
ド接続されたNMOSトランジスタへ直列接続されたコ
ンデンサCbで構成される電圧ダブラ回路によって駆動
されるようになっており、ここで前記コンデンサCbが
クロック信号源PHと前記スイッチDi(i=1...
N)を実現しているすべてのNMOSトランジスタのゲ
ートとの間に挿入され、他方前記ダイオードトランジス
タNC_Bが前記コンデンサCbと供給電圧との間に挿
入されていることを特徴とする回路。
【0053】(7)第5項または第6項に記載された電
圧逓倍器回路であって、他のステージの対応する部品と
同様にすべてがアナログ的に接続された、NMOSトラ
ンジスタNC_DA、上側端子および下側端子を有する
コンデンサCa、P形MOSトランジスタPC_TA、
およびNMOSトランジスタNC_SAを含む付加的な
ステージを含むことを特徴とする回路。
【0054】(8)第7項記載の電圧逓倍器回路であっ
て、前記付加的なステージの前記コンデンサCaの上側
端子が前記付加的なNMOSトランジスタNC_T(N
+1)のゲートへつながれていることを特徴とする回
路。
【0055】(9)第6項記載の電圧逓倍器回路であっ
て、前記電圧ダブラ回路の前記NMOSトランジスタに
対して別のNMOSトランジスタNC_B1が並列に接
続されており、前記別のトランジスタがそれのソースな
らびにドレイン端子を前記コンデンサCbと供給電圧V
ddとの間に挿入されており、それのゲートが前記回路
の第1ステージの前記コンデンサC1の上側端子の電圧
によって駆動されるようになっていることを特徴とする
回路。
【0056】(10)第1項ないし第9項のうちの任意
の項記載の電圧逓倍器回路であって、明細書の中に本質
的に記述され、また添付の図面の中に示された電圧逓倍
器回路。
【0057】(11)オンチップの電圧逓倍器回路であ
って、N個の直列に配置されたステージを含み、各ステ
ージが上側端子と下側端子とを有するスイッチTj(j
=1...N)を含み、前記上側端子へコンデンサCi
(i=1...N)の下側端子が逐次つながれており、
前記コンデンサが更に下側端子と上側端子とを有してお
り;各スイッチTj(j=1...N)と各コンデンサ
Ci(i=1...N)との間の中間ノードがそれぞれ
対応するスイッチSi(i=1...N)を介してアー
ス電圧Vssへつながれ、各コンデンサCi(i=
1...N)の上側端子がスイッチDi(i=1...
N)を介して供給電圧Vddへつながれており;更に、
第1ステージのスイッチT1の下側端子が供給電圧Vd
dへ直接つながれ、最終ステージのコンデンサCNの上
側端子が付加的なスイッチT(N+1)を介して出力端
子へつながれている電圧逓倍器回路。
【図面の簡単な説明】
【図1】ダイオードを用いて構成したディックソン(D
ickson)逓倍器回路。
【図2】本発明に従う電圧逓倍器の模式的電気回路図と
それに関する時間ダイヤグラム。
【図3】MOSトランジスタを用いて構成した図2の模
式図の回路。
【図4】本発明に従う電圧逓倍器の詳細な回路構成。
【図5】高電圧発生器のブロック図。
【図6】2モジュール式電圧逓倍器回路。
【図7】図6に示した回路に対するSPICEシミュレ
ーションの結果であって、Aは出力V12の電圧、Bは
ノードL20_5の電圧。
【図8】本発明に従う、更に別の2モジュール式電圧逓
倍器回路。
【図9】図8の回路に対するSPICEシミュレーショ
ンの結果であって、Aは出力V18の電圧、Bはノード
L30_5の電圧。
【符号の説明】
C1〜CN コンデンサ D1〜DN スイッチ S1〜SN スイッチ T1〜T(N+1) スイッチ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オンチップの電圧逓倍器回路であって、
    N個の直列に配置されたステージを含み、各ステージに
    は上側端子と下側端子とを有するスイッチTj(j=
    1...N)が含まれ、前記上側端子へはコンデンサC
    i(i=1...N)の下側端子が逐次つながれてお
    り、前記コンデンサが更に下側端子と上側端子とを有し
    ていること;各スイッチTj(j=1...N)と各コ
    ンデンサCi(i=1...N)との間の中間ノードが
    それぞれ対応するスイッチSi(i=1...N)を介
    してアース電圧Vssへつながれ、各コンデンサCi
    (i=1...N)の上側端子がスイッチDi(i=
    1...N)を介して供給電圧Vddへつながれている
    こと;第1ステージのスイッチT1の下側端子が供給電
    圧Vddへ直接つながれ、最終ステージのコンデンサC
    Nの上側端子が付加的なスイッチT(N+1)を介して
    出力端子へつながれていることを特徴とする回路。
JP34154595A 1994-12-28 1995-12-27 半導体メモリ用オンチップ電圧倍増器回路 Pending JPH08287687A (ja)

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