JPH08284142A - 海洋油井用鋼管継手 - Google Patents
海洋油井用鋼管継手Info
- Publication number
- JPH08284142A JPH08284142A JP9378395A JP9378395A JPH08284142A JP H08284142 A JPH08284142 A JP H08284142A JP 9378395 A JP9378395 A JP 9378395A JP 9378395 A JP9378395 A JP 9378395A JP H08284142 A JPH08284142 A JP H08284142A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steel pipe
- joint
- seal
- external
- pin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Earth Drilling (AREA)
- Non-Disconnectible Joints And Screw-Threaded Joints (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 海洋油井用鋼管継手のシール干渉代の低減化
を図ること。 【構成】 ピン・ボックスタイプの鋼管継手において、
継手部の外径が鋼管の外径に等しい外面フラッシュジョ
イントであり、かつ、ピンとボックスのショルダー部に
おける嵌合面からなる外圧シール面が鋼管外面に位置す
る事を特徴とする。
を図ること。 【構成】 ピン・ボックスタイプの鋼管継手において、
継手部の外径が鋼管の外径に等しい外面フラッシュジョ
イントであり、かつ、ピンとボックスのショルダー部に
おける嵌合面からなる外圧シール面が鋼管外面に位置す
る事を特徴とする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、海洋油井用鋼管に関す
るもので、特にテンションレグプラットフォーム（ＴＬ
Ｐ）のレグやライザー管等に利用される鋼管継手に係
る。
るもので、特にテンションレグプラットフォーム（ＴＬ
Ｐ）のレグやライザー管等に利用される鋼管継手に係
る。
【０００２】
【従来の技術】海洋において用いられる海洋油井用鋼管
継手は、管内部に生産用鋼管を通す目的でクリアランス
を確保する為に、その継手部は鋼管の外面アップセット
（増肉）部に図１に示す如く設けられてきた（特開昭６
０−２１０７４０号公報）。一般的にアップセットが外
面側にある理由は、内面側にすると生産用鋼管等を通す
際の障害となるためである。海洋油井用鋼管も、従来同
様の外面アップセット部を持つ。
継手は、管内部に生産用鋼管を通す目的でクリアランス
を確保する為に、その継手部は鋼管の外面アップセット
（増肉）部に図１に示す如く設けられてきた（特開昭６
０−２１０７４０号公報）。一般的にアップセットが外
面側にある理由は、内面側にすると生産用鋼管等を通す
際の障害となるためである。海洋油井用鋼管も、従来同
様の外面アップセット部を持つ。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】鋼管継手が外面アップ
セット形状であるので外面不連続が生じ、相対的に大き
な面積で潮流の力を受けると共に、継手端部（アップセ
ット開始部：図１のａ）において渦流等が生じ動圧変化
を受ける。これらは、引張強度や疲労強度の観点から好
ましくない。
セット形状であるので外面不連続が生じ、相対的に大き
な面積で潮流の力を受けると共に、継手端部（アップセ
ット開始部：図１のａ）において渦流等が生じ動圧変化
を受ける。これらは、引張強度や疲労強度の観点から好
ましくない。
【０００４】また、シール面（図１のｂ）がアップセッ
ト部にある為、波浪等による曲げ応力が作用すると曲げ
モーメントの影響を大きく受ける。この為、外圧シール
性を確保する為には軸方向干渉代を大きく設ける事が必
要となる。この様な場合には、シール面における塑性変
形の発生や焼き付き等によるシール性の喪失が危惧され
ている。
ト部にある為、波浪等による曲げ応力が作用すると曲げ
モーメントの影響を大きく受ける。この為、外圧シール
性を確保する為には軸方向干渉代を大きく設ける事が必
要となる。この様な場合には、シール面における塑性変
形の発生や焼き付き等によるシール性の喪失が危惧され
ている。
【０００５】本発明はこれらの問題点を有利に解決する
ものであって、シール干渉代を大きく低減でき、安定し
た外圧シール性と耐焼き付き性を向上させることが可能
な海洋油井用鋼管継手を提供することを目的とする。
ものであって、シール干渉代を大きく低減でき、安定し
た外圧シール性と耐焼き付き性を向上させることが可能
な海洋油井用鋼管継手を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は次の通り
である。 （１）鋼管一端の外面に雄ネジを形成したピンと、鋼管
一端の内面に雌ネジを形成したボックスとを結合し構成
される海洋油井用鋼管継手において、継手部の外径が鋼
管の外径に等しい外面フラッシュジョイントであり且つ
ピンとボックスのショルダー部における嵌合面からなる
外圧シール面が鋼管外面に位置する事を特徴とする海洋
油井用鋼管継手。 （２）ピンとボックスとの嵌合面にインバースショルダ
ー部分を形成し、該インバース部分において均一な面圧
分布を持たせる様にピン側およびボックス側のシール面
に勾配差を形成させる事によりシール面干渉代に分布を
持たせる事を特徴とする、（１）記載の海洋油井様鋼管
継手。
である。 （１）鋼管一端の外面に雄ネジを形成したピンと、鋼管
一端の内面に雌ネジを形成したボックスとを結合し構成
される海洋油井用鋼管継手において、継手部の外径が鋼
管の外径に等しい外面フラッシュジョイントであり且つ
ピンとボックスのショルダー部における嵌合面からなる
外圧シール面が鋼管外面に位置する事を特徴とする海洋
油井用鋼管継手。 （２）ピンとボックスとの嵌合面にインバースショルダ
ー部分を形成し、該インバース部分において均一な面圧
分布を持たせる様にピン側およびボックス側のシール面
に勾配差を形成させる事によりシール面干渉代に分布を
持たせる事を特徴とする、（１）記載の海洋油井様鋼管
継手。
【０００７】
【作用】従来の継手においては、シール面が外面アップ
セット部に存在するが、本発明の継手においては、シー
ル部が図２に示す如く母管部に存在する。テンションレ
グプラットフォーム（ＴＬＰ）のレグの型式で鋼管内部
に何も通さないものや、あるいはライザー管の様に内部
を通す生産用鋼管が相対的に細いものである場合等は、
内面セットアップであっても問題ないと考えられる。
セット部に存在するが、本発明の継手においては、シー
ル部が図２に示す如く母管部に存在する。テンションレ
グプラットフォーム（ＴＬＰ）のレグの型式で鋼管内部
に何も通さないものや、あるいはライザー管の様に内部
を通す生産用鋼管が相対的に細いものである場合等は、
内面セットアップであっても問題ないと考えられる。
【０００８】本発明の作用は、即ち以下の通りである。 鋼管継手が内面アップセットで有るので、外面不連続
が生じず、相対的に大きな面積で潮流の力を受ける事も
なくなり、継手端部周辺の流れがスムーズになり、動圧
変化を受ける事もない。即ち、引張や疲労の観点から有
利となる。 波浪等による曲げ応力が作用しても、シール部が十分
に長い母管部にある為、曲げの影響を軽減でき、所要の
シール干渉代を小さく出来る。従って、塑性変形の発生
やシール面の焼き付き等の問題も解消できる。図４
（ａ）および図４（ｂ）に、従来の継手および本発明の
継手におけるシール面の干渉代分布を示す。
が生じず、相対的に大きな面積で潮流の力を受ける事も
なくなり、継手端部周辺の流れがスムーズになり、動圧
変化を受ける事もない。即ち、引張や疲労の観点から有
利となる。 波浪等による曲げ応力が作用しても、シール部が十分
に長い母管部にある為、曲げの影響を軽減でき、所要の
シール干渉代を小さく出来る。従って、塑性変形の発生
やシール面の焼き付き等の問題も解消できる。図４
（ａ）および図４（ｂ）に、従来の継手および本発明の
継手におけるシール面の干渉代分布を示す。
【０００９】
【実施例】本発明の実施例を、図に基づいて説明する。
図３は、本発明に基づくライザー管継手の断面である。
外径２４４．５mm、鋼管内径２２０．５mm、アップセッ
ト内径１９５．１mmである。干渉代は、シール面の最外
面点（図３のｃ）で０．１mm、シール面の内部（図３の
ｄ）で０．０９mmである。
図３は、本発明に基づくライザー管継手の断面である。
外径２４４．５mm、鋼管内径２２０．５mm、アップセッ
ト内径１９５．１mmである。干渉代は、シール面の最外
面点（図３のｃ）で０．１mm、シール面の内部（図３の
ｄ）で０．０９mmである。
【００１０】図４（ａ）および図４（ｂ）は、曲げ応力
を含む軸力４０kgf/mm2 下でシール面圧１０００kgf/cm
2 程度が均一に残存すると言う条件で求めた、従来の継
手および本発明の継手におけるシール干渉代である。シ
ール部が外面アップセット部に存在する従来のものは、
最外面点で大きな干渉代を必要とするが、本発明のもの
はほぼ均一な小さい干渉代で機能する事が分かる。尚、
従来の継手の断面を、図５に示す。外径２４４．５mm、
鋼管内径２２０．５mm、アップセット外径２６９．９mm
である。
を含む軸力４０kgf/mm2 下でシール面圧１０００kgf/cm
2 程度が均一に残存すると言う条件で求めた、従来の継
手および本発明の継手におけるシール干渉代である。シ
ール部が外面アップセット部に存在する従来のものは、
最外面点で大きな干渉代を必要とするが、本発明のもの
はほぼ均一な小さい干渉代で機能する事が分かる。尚、
従来の継手の断面を、図５に示す。外径２４４．５mm、
鋼管内径２２０．５mm、アップセット外径２６９．９mm
である。
【００１１】
【発明の効果】本発明に基づく十分に長い母管部に設け
られたシール部により、干渉代は大きく低減でき、安定
した外圧シール性と耐焼き付き性を向上させるものであ
る。耐外圧シール性能１０００kgf/cm2 で設計した従来
の継手は、１２５０kgf/cm2 でリークした。一方、本発
明の継手は、試験機能力である１２５０kgf/cm2 におい
てもリークせず、性能を確認できた。
られたシール部により、干渉代は大きく低減でき、安定
した外圧シール性と耐焼き付き性を向上させるものであ
る。耐外圧シール性能１０００kgf/cm2 で設計した従来
の継手は、１２５０kgf/cm2 でリークした。一方、本発
明の継手は、試験機能力である１２５０kgf/cm2 におい
てもリークせず、性能を確認できた。
【図１】従来のライザー管継手部の断面図を示す。
【図２】本発明のライザー管継手部の断面図を示す。
【図３】本発明のライザー管継手部の実施例断面図を示
す。
す。
【図４】（ａ）：従来のシール干渉代分布を示す。 （ｂ）：本発明のシール干渉代分布を示す。
【図５】図４において図３の本発明のライザー管継手シ
ール干渉代分布と比較した従来のライザー管継手の実施
例断面図を示す。
ール干渉代分布と比較した従来のライザー管継手の実施
例断面図を示す。
ａ 継手形状におけるアップセット端部 ｂ シール部 ｃ シール部の最外面点（最外側点） ｄ シール部の内部（最内側点） Ａ ピン Ｂ ボックス Ｃ ライザー管内部 Ｄ ライザー管外部（海水）
Claims (2)
- 【請求項１】 鋼管一端の外面に雄ネジを形成したピン
と、鋼管一端の内面に雌ネジを形成したボックスとを結
合し構成される海洋油井用鋼管継手において、継手部の
外径が鋼管の外径に等しい外面フラッシュジョイントで
あり且つピンとボックスのショルダー部における嵌合面
からなる外圧シール面が鋼管外面に位置する事を特徴と
する海洋油井用鋼管継手。 - 【請求項２】 ピンとボックスとの嵌合面にインバース
ショルダー部分を形成し、該インバース部分において均
一な面圧分布を持たせる様にピン側およびボックス側の
シール面に勾配差を形成させる事によりシール面干渉代
に分布を持たせる事を特徴とする、請求項１記載の海洋
油井様鋼管継手。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9378395A JPH08284142A (ja) | 1995-04-19 | 1995-04-19 | 海洋油井用鋼管継手 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9378395A JPH08284142A (ja) | 1995-04-19 | 1995-04-19 | 海洋油井用鋼管継手 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08284142A true JPH08284142A (ja) | 1996-10-29 |
Family
ID=14092019
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9378395A Pending JPH08284142A (ja) | 1995-04-19 | 1995-04-19 | 海洋油井用鋼管継手 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08284142A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN109057022A (zh) * | 2018-09-03 | 2018-12-21 | 浙江东南网架股份有限公司 | 一种大截面圆钢管的安装拼接节点及其操作方法 |
-
1995
- 1995-04-19 JP JP9378395A patent/JPH08284142A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN109057022A (zh) * | 2018-09-03 | 2018-12-21 | 浙江东南网架股份有限公司 | 一种大截面圆钢管的安装拼接节点及其操作方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20030715 |