JPH0828292A - 機械駆動式過給機の制御装置 - Google Patents

機械駆動式過給機の制御装置

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Publication number
JPH0828292A
JPH0828292A JP6185440A JP18544094A JPH0828292A JP H0828292 A JPH0828292 A JP H0828292A JP 6185440 A JP6185440 A JP 6185440A JP 18544094 A JP18544094 A JP 18544094A JP H0828292 A JPH0828292 A JP H0828292A
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JP
Japan
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supercharger
engine
drive type
mechanical drive
clutch
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Application number
JP6185440A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Kanesaka
弘 兼坂
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Kanesaka Gijutsu Kenkyusho KK
Original Assignee
Kanesaka Gijutsu Kenkyusho KK
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】機械駆動式過給機に関し、機関の運転状態に応
じて過給機の作動の停止又は過給圧力を調整し得て、過
給機駆動損失が最小となる装置を提供する。 【構成】過給機1の駆動軸12と機関2の間に、駆動力
伝達量を調節し得るクラッチ9を介装すると共に、滑り
率調節機構26を設けた装置であって、過給機を運転す
るに際し、機関のアイドリングや低中負荷域では過給機
の作動を停止し、過給が要求される状態においては、ク
ランク軸14からの振動を遮断しつつ、負荷に応じて過
給圧力を調整し得るようにし、あらゆる負荷状態におい
ても過給機の駆動損失が最小となる過給機制御を行うこ
とができると共に、ノッキング発生時にはそれを回避し
得る機能を有し、又車両の発進時には予め過給機を高速
回転せしめ、機関の加速遅れを発生させない過給機制御
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエンジンのクランク軸に
より駆動される機械駆動式過給機、即ち容積型及び速度
型過給機の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来公知の機械駆動式過給機、即ち容積
型及び速度型過給機は、エンジンのクランク軸よりベル
トまたは歯車機構などにより直接駆動されているため、
過給機はエンジンにより回転せしめられ、アイドル時や
低負荷においても、不必要に給気圧を高めて動力損失を
発生し、エンジンの熱効率を低下せしめていた。また、
前記過給機にはクランク軸からの捩り振動が伝えられて
異音を発し、故障の原因ともなっていた。
【0003】このため、従来からエンジンと前記過給機
との間の駆動系統にクラッチを設置し、エンジンの部分
負荷時には、過給機が吸収する動力を節減するため、前
記クラッチを「断」とし、過給を必要とする高出力時に
は「接」にする手段が採用されているが、この手段で
は、「断」によって停止した過給機を「接」として急激
に加速することとなり、この負荷によりエンジンは一時
的に急減速し、この速度変化がいわゆる加速ショックと
なるばかりか、クラッチ「接」時には前記の如き捩り振
動による過給機の異音の発生があり、過給機の故障の原
因ともなって機械駆動式過給方法の普及を防げていた。
また、滑りによって動力伝達量を調節しようとすると、
通常の摩擦クラッチでは滑り量に応じて熱の発生があ
り、従って同クラッチは高温となり、故障の原因ともな
っていた。
【0004】また、前記過給機を遠心ブロワ−式とし
て、回転速度の2乗に比例して過給圧力を高めるという
特性を利用し、且つエンジンの低速では増速比を高めて
高い過給圧力とし、高速では逆に過大な過給圧力となら
ぬよう、増速比を低下せしめるように、一定の過給圧力
を維持させる目的で、エンジン速度に応じて増速比を変
化させる無段変速機をエンジンのクランク軸と過給機と
の間に設置することも、一部の外国企業によって試みら
れたが、前記クランク軸で発生する捩り振動によって無
段変速機ばかりか、遠心ブロワ−の破損も発生し、実用
化されることはなかった。
【0005】上記の点を考慮して、いわゆるハイブリッ
ド過給方式を用いることが考えられる。これは、エンジ
ンの排気エネルギを利用して排気マニホ−ルドより排出
される排気によってタ−ボ過給機を駆動して吸気を圧縮
し、給気圧力を高めるとともに、前記タ−ボ過給機と直
列に、エンジンのクランク軸によって駆動される容積型
過給機を配置し、これによって双方の欠点を補い、また
利点を加重しようとするものである。即ちタ−ボ過給機
は、速度型という特性により、図7の実線bに示す如
く、エンジンの低速では、hのように殆ど給気圧力を高
めることができず、無過給の場合と殆ど同じ(実線aで
示す)であるのみか、タ−ボ過給機はタ−ボラグなる加
速遅れがあり、例えば自動車の急発進加速時には、全く
給気圧力を高めず、無過給時の図7の実線aの給気圧力
しか発生しない。
【0006】そこで、前記の如く容積型過給機をタ−ボ
過給機に直列に配置することにより、低速より中速にお
いてのみ、容積型過給機をクラッチを接続して作動さ
せ、図7の点線cに示すが如き、低速より、タ−ボラグ
なく、高過給圧を発生させようとする試みがあった。然
し乍ら、タ−ボ過給機の発生する給気圧力に容積型過給
機の発生する給気圧力が加算されることになり、実際は
図7の1点鎖線dに示すように、エンジン速度とともに
過給圧力が増大し、図7の点eにおいて、オット−サイ
クルエンジンの場合はノッキングを発生し、ディ−ゼル
エンジンの場合は、シリンダ−内燃焼圧力がエンジンの
許容最高圧力以上となる。
【0007】そこで、点eにおいて、クラッチを「断」
にして、これ以上の速度においては、タ−ボより発生す
る給気圧力のみによって過給することとすれば、給気圧
力は図7に示す如く低下してトルクが点eからfと急低
下し、これよりエンジン速度の上昇に伴い図7における
実線bをたどって過給圧力が発生することとなるが、依
然として低速時の過給圧不足によるトルク不足と、前記
クラッチ「断」時のトルク急変による加速ショックが存
在し、ハイブリッド過給方式の普及を妨げてきた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記に鑑み、
機械駆動式過給機を運転するに際し、アイドリングや低
中負荷域では前記過給機の作動を停止し、過給が要求さ
れるエンジン運転状態においては、負荷に応じて過給圧
力を調整し得るようにし、エンジンのクランク軸からの
振動を遮断しつつ、且つエンジンの全ゆる負荷状態にお
いても過給機駆動損失が最小となるような過給機制御を
行うようにすることを発明の課題とし、この課題を解決
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明機械駆動式過給機の制御装置は、機械駆動式過
給機の駆動軸と動力源の間に、駆動力伝達量を滑りによ
って調節し得るクラッチを介装するとともに、エンジン
の負荷に応じて前記滑り率を調節する調節機構を設けた
ことを特徴とする。
【0010】
【作 用】上記構成になる本発明機械駆動式過給機の制
御装置では、エンジンのクランク軸から機械式過給機へ
の駆動経路に駆動力伝達量を調節し得るクラッチが介装
され、該クラッチは調節機構によって駆動力伝達量を調
節し得るので、該伝達量を最低必要量とし、エンジンの
要求出力が無過給時の出力範囲であれば、クラッチによ
る動力の伝達を断ち、即ちクラッチ「断」の状態となっ
て過給機は停止し、エンジン負荷の小さいときの過給機
駆動損失が低減される。また、クランク軸の捩り振動が
完全に遮断され、捩り振動によって過給機に生ずる前記
異音発生や故障の原因を除去することができる。エンジ
ン負荷の増加と共に調節機構によって前記伝達量が増加
し、クラッチ内には滑りを発生しつつ小さな動力伝達能
力が発生し、これによってクランク軸と過給機との間に
設定された回転比よりも低い速度で過給機が回転され、
所望の過給圧力が過給機に発生するとともに、後記洩出
口からは常時油が排出され、流体継手等のクラッチ内は
冷却される。エンジン負荷の増加とともに、前記駆動力
伝達量を増加させる必要があり、このためクラッチは滑
り率を小さくしつつ過給機に回転力を伝達し、エンジン
の全負荷では過給機は最大能力の過給圧力を発生してエ
ンジン出力を高める。
【0011】
【実施例】図1において、1は機械駆動式の過給機で、
エンジン2の吸気マニホールド3の入口付近に設置され
ており、大気を取入れる吸気管4と過給空気を前記マニ
ホールド3へ送出する送気管5を備えており、該送気管
5には絞り弁6を設けると共に、該送気管5と前記吸気
管4とを逆止弁7を設けたバイパス管8で連結してい
る。該逆止弁7は前記送気管5から吸気管4に向かって
は流れず、逆方向には流れるようにしたものである。な
お、図1で点線で示した1aはハイブリッド過給の場合
に使われるターボ過給機で、公知の如くエンジンの排気
でターボ過給機を駆動し圧縮された空気は前記吸気管4
に圧入される。、9は、詳細を図3に示し且つ後述する
流体継手で、ブラケット10により前記過給機1の側壁
に支持されており、プーリ11によって回転せしめら
れ、調整された回転数で過給機駆動軸12を回転するよ
うに構成されている。前記プーリ11にはベルト13等
及びエンジン2のクランク軸14に取り付けたプーリ1
5を介してエンジン2の回転が伝達され、前記流体継手
9、ひいては過給機1を回転する。
【0012】前記流体継手9は、前記ブラケット10に
固定された軸受21によって軸支されたプーリ11と一
体的に固定された、羽根列17aをもつタービン側羽根
車17と、該羽根車17に取付けられた軸受16によっ
て軸支された前記駆動軸12と、該駆動軸12に固定さ
れた羽根列18aをもつポンプ側羽根車18と、該羽根
車18側面を覆いその周縁を前記タービン側羽根車17
の周縁に取り付けたカバー19と、該カバー19から前
記タービン側羽根車17の外周付近を覆うケース20と
からなる。該ケース20は、ブラケット10に固定され
たブラケット10aを介してブラケット10に一体的に
固定され、支持されている。前記タービン側羽根車17
の側面には、ブラケット10に軸受21で支持されたプ
ーリ11が固着されており、また、前記カバー19の周
縁付近には洩出孔19aが形成されている。更に前記ケ
ース20下端には、油流出口20aが形成されている。
22は、流体継手9の駆動力伝達量をエンジンの負荷に
応じて調節する調節機構(後述)に連結した給油管で、
前記ケース20の中心を密に貫通し、また前記カバー1
9の中心孔19bに設けたシール23を通して、その先
端は前記カバー19とポンプ側羽根車18側面との空間
24に開口している。なお、25はシールである。
【0013】図4にはクラッチの駆動力伝達量をエンジ
ンの負荷に応じて調節する調節機構の一例を示すが、該
調節機構26は分割されたボデイ27内に大小径を異に
するダイアフラム28、29を縦方向に平行に且つ間隔
を空けて連結棒30に取付けて設けることにより大小2
つの圧力室31、32を形成すると共に、大径のダイア
フラム28には強弱のばね33、34が対向するように
かけられている。前記2つの圧力室31、32間は連通
孔27aで連通して該孔27aを電磁弁35の弁体36
で常閉するようにし、前記大圧力室31にはパイプ37
が挿入され、図1の送気管5の絞り弁6手前に形成した
給気取出し口6aから給気圧をパイプ38により導くよ
うにしている。なお、39は電磁弁35の電磁コイル、
40は弁体36に取付けた鉄片、41はばねで、前記コ
イル39は後記ノックセンサ55に連結されている。
【0014】42は、前記ボデイ27下端に設けた、前
記流体継手(クラッチ)9の給油量の調節弁で、ボデイ
27下端に形成した、前記連結棒30に平行な摺動孔2
7b内にタンデム型のピストンバルブ43が摺動可能に
挿入され、前記給油管22に通ずる給油口45への給油
量を調節するように送油口44を開閉する。該送油口4
4にはパイプ44aの他端にあるポンプ(図示せず)よ
り送油されるよう構成され、上記ピストンバルブ43の
一端43aは小ケース46内で電磁コイル47に対向し
ている。なお、48はばねである。
【0015】49は、前記連結棒30の他端と前記ピス
トンバルブ43の他端に連結した小リンク50とをピン
連結して下方に延長した連結リンクで、その下端は図5
のアクセルペダル51の動きを伝えるアクセルリンク5
2の先端長孔52aとピン連結している。なお、図5に
おいて、53はアクセルペダル50と前記絞り弁6を連
結するリンクであり、また、図6における54aはスイ
ッチで、変速機Mのシフタロッド54の一端に配設さ
れ、車両の発進時に変速レバー(図示せず)が低速段に
変速されると、スイッチ54aが閉じ、前記調節機構2
6中のコイル47に通電して鉄片43aを左方に移動さ
せ、前記ピストンバルブ43を強制的に開弁させ、前記
クラッチの滑り量を最小にするとともに、前記バイパス
管8に固定されたコイル56にも通電し、逆止弁7に軸
支されたレバー7aに固定した鉄片57を下方に引き、
強制的に逆止弁7を開弁させる。
【0016】前記構成の本発明制御装置の作用を説明す
ると、まず、エンジン2の回転に伴いクランク軸14に
取り付けたプーリ15及びベルト13を介しプーリ11
が回転し、タービン側羽根車17が回転する。アクセル
ペダル51の踏み込みによって、アイドリング状態から
エンジンの出力を高めようとするとき、その要求出力が
無過給時の出力範囲内であれば、前記アクセルリンク5
2が図4で左方に移動しても、その動きは該リンク52
先端の長孔52a内で吸収され、ピンを介して連結リン
ク49を移動させることはない。従ってピストンバルブ
43は、図3の図示の状態のままで開弁せず、クラッチ
(流体継手)9内に送油されることはなく、クラッチ9
は動力の伝達はしない。また、図1に示す過給機1は停
止状態にあり、無過給時の出力範囲内では過給機1は動
力を吸収することはない。このとき逆止弁7は、エンジ
ン2の吸気によって自動的に開弁し、エンジン2の吸気
はエンジン2の吸気管4、バイパス管8及び絞り弁6を
通じて行われ、この間のエンジン出力の調整は、通常の
エンジンと同様に、アクセルペダル51と連動するリン
ク53を介して絞り弁14を開閉することにより行う。
【0017】アクセルペダル51の踏み代が更に増加し
て過給出力が要求されるときは、前記アクセルリンク5
2の長孔52aの右端でピンを介し連結リンク49を時
計方向に回転し、これによって小リンク50を経てピス
トンバルブ43を左方向に押して前記給油入口44及び
同出口45を連通し、前記給油管22を介して前記流体
継手9内に油を供給する。そしてこの供給量は、流体継
手9の前記空間24及び前記両羽根車17、18間に進
入して満たし、クラッチ内には滑りを発生しつつ小さな
動力伝達能力が発生し、これによってクランク軸と過給
機との間に設定された回転比よりも低い速度で過給機が
回転され、所望の過給圧力が過給機に発生するととも
に、後記洩出口19aからは常時油が排出され、流体継
手9内は冷却される。そしてエンジン2の回転はプーリ
11⇒タービン側羽根車17⇒ポンプ側羽根車18⇒過
給機駆動軸12と経て過給機1を回転する。このとき過
給機1の吐出側に発生した給気圧力は、前記給気取出し
口6aからパイプ38を経てパイプ37より前記調節機
構26の大圧力室31に導入され、大径のダイアフラム
28を強いばね33に抗して右に移動させ、このため連
結棒30は同方向に移動せしめられ、連結リンク49及
び小リンク50を介して前記ピストンバルブ43を右に
移動せしめ、従って、給油入口44及び同出口45を閉
じる。これにより流体継手9に対する給油が止まって前
記洩出孔19aからの洩出のみとなり、前記継手9の保
有流体量が減少して駆動力伝達量が徐々に失われ、この
ため前記調節機構26の大圧力室31内の圧力が下がる
から、アクセルペダル51の踏み代に応じた給気圧力を
発生させるよう、前記調節機構26は過給機1の発生す
る給気圧力を制御するのである。このとき、逆止弁7は
過給圧力によって自動的に閉じ、送気管5から吸気管4
へ空気が逆流することはない。
【0018】全負荷時にはアクセルペダル51の最大踏
み込みによってアクセルリンク52の長孔52aは図1
で最も左側に移動し、従って前記ピストンバルブ43を
左方向に最大量押して前記給油入口44及び同出口45
を全開し、これによって流体継手9への給油量は最大と
なるから流体継手9は滑り率最少の状態でエンジン2の
回転を過給機1に伝達し、これによって給気圧力も最大
となって前記調節機構26の大圧力室31内の圧力も高
まり、前記連結棒30をばね33に抗して右に押し、ピ
ストンバルブ43を右方に移動させるが、リンク52の
左方への動きの方が大きく、ピストンバルブ43を閉じ
ることはない。このとき、ノッキングが発生すると、図
1に示すノックセンサ55がこれを感知して図示しない
制御装置(CPU)を経て図4の前記電磁コイル39を
励磁し、鉄片40を介して弁体36を右方へ押し、連通
孔27aを開いて大圧力室31内の圧力空気を小圧力室
32内に導入する。この受圧面積の増加により、ダイア
フラム29は同28と協働して連結棒30を更に右、即
ちピストンバルブ43を閉じる方向に移動せしめ、この
結果、前記経過により過給機1からの給気圧を下げるよ
う作動する。ノッキングが止まれば、電磁コイル39が
消磁して弁体36がばね41により連通孔27aを閉
じ、圧力室32内の圧力空気は小穴27cより流出し
て、通常の運転状態に戻る。
【0019】車両が発進しようとして第1速の変速位置
にシフトされると、図6の変速機Mのシフタロッド54
の一端側に配設したスイッチ54aがONし、前記電磁
コイル47を励磁してピストンバルブ43を左方に移動
せしめて「開弁」し、前記と同様に油を流体継手9に供
給し、該継手9を作動状態とするとともに、スイッチ5
4aのONは図1に示す逆止弁7に設けた電磁コイル5
6も励磁し、これによって鉄片57を引き、該鉄片57
を取り付けたレバー58を介して逆止弁7を開くから、
バイパス管8を経て過給機1の吐出側の高圧空気が抜か
れる。従って、給気圧力が過大過給機の吸収馬力を高め
るおそれがなく、過給状態にまで過給機はクラッチによ
る滑りを最小限にしつつ高速回転させ、過給機の加速遅
れを未然に防止してエンジンの加速レスポンスを向上さ
せ、過給が要求される負荷状態となると、図4のリンク
52は左方に移動し、スイッチ52bは角部52cによ
ってOFFし、スイッチ54aからコイル47への電流
を遮断すると同時に、コイル56への通電も遮断され
る。従って前記の如く、通常の過給状態に調節機構26
はアクセルペダル51によって要求される負荷に対応し
て過給圧力を調節するのである。
【0020】本発明における調節機構26のハイブリッ
ド過給時の作用を説明すると、まず、全負荷時において
は、エンジン低速時ではターボ過給機の過給能力は、図
7に示すように点hまでの圧力を発生する。そこで機械
駆動式過給機により調節機構26により滑り率を最小に
して点iまで過給圧力を高め圧力を高める。その後点線
のように点iから点gと変化することになる。図8は、
前記流体継手9の代わりに摩擦クラッチ60を用いたも
のであり、前記調節機構26により調節され、給油管2
2から入った油は室61に入り、ピストン62を右方に
押して摩擦板63、64に圧接し、プーリ11に伝達さ
れたエンジンからの回転力を過給機駆動軸12に伝える
構造である。前記ピストン62には小穴62aが開けら
れており、前記調節機構26を介しての油の供給量より
前記小穴62aからの流出量が多ければ、前記室61内
の圧力は低下し、摩擦板63、64に加わる力も低下す
るので、前記クラッチ60の滑り量が調節される。ま
た、前記小穴62aからクラッチ60内に流入した油は
溝63a、64aを通り、摩擦板63、64を冷却した
後に小穴62aを通って排出されるので、滑り率の高い
状態で運転してもクラッチ60が高温となって損傷する
恐れがない。
【0021】図9の70は、圧力板間にシリコングリス
を封入したクラッチを示し、作動については図8のもの
と同様である。
【0022】
【発明の効果】本発明機械駆動式過給機の制御装置は、
機械駆動式過給機の駆動軸と動力源の間に、駆動力伝達
量を滑りによって調節し得るクラッチを介装するととも
に、エンジンの負荷に応じて滑り率を調節する調節機構
を設けたことを特徴とするので、機械駆動式過給機を運
転するに際し、アイドリングや低中負荷域では前記過給
機の作動を停止し、過給が要求されるエンジン運転状態
においては、エンジンのクランク軸からの振動を遮断し
つつ、負荷に応じて過給圧力を調整し得るようにし、エ
ンジンの全ゆる負荷状態においても過給機の駆動損失が
最小となる過給機制御を行うことができる効果がある。
また、ノッキング発生時にはそれを回避し得る機能を有
するとともに、車両の発進時には予め過給機を高速回転
せしめ、エンジンの加速遅れを発生させない過給機制御
ができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明機械駆動式過給機の制御装置の全体略
図。
【図2】図1のA部詳細図。
【図3】本発明機械駆動式過給機の制御装置におけるク
ラッチの一例(流体クラッチ)の断面図。
【図4】本発明機械駆動式過給機の制御装置における調
節機構の一例の断面図。
【図5】本発明機械駆動式過給機の制御装置における調
節機構の一部をなすアクセルペダルの正面図。
【図6】本発明機械駆動式過給機の制御装置を備えた車
両の変速機の部分断面図。
【図7】本発明機械駆動式過給機の制御装置による過給
機の性能曲線図。
【図8】本発明機械駆動式過給機の制御装置におけるク
ラッチの一例(摩擦クラッチ)の断面図。
【図9】本発明機械駆動式過給機の制御装置におけるク
ラッチ(摩擦クラッチ)の他の例の断面図。 1;機械駆動式過給機 2;エンジン 3;吸気マニホールド 4;吸気管 5;送気管 6;絞り弁 7;逆止弁 8;バイパス管 9;クラッチ(流体継手) 10、10a;ブラケット 11、15;プーリ 12;過給機駆動軸 13;ベルト 14;クランク軸 16、21;軸受 17;タービン側羽根車 18;ポンプ側羽根車 19;カバー 20;ケース 22;給油管 23、25;シール 24;空間 26;調節機構 27;ボデイ 28、29;ダイアフラム 30;連結棒 31、32;圧力室 33、34、41、48;ばね 35;電磁弁 36;弁体 37、38;パイプ 39、47、56;電磁コイル 40、57;鉄片 42;調節弁 43;ピストンバルブ 44;送油口 45;給油口 46;小ケース 49;連結リンク 50;小リンク 51;アクセルペダル 52;アクセルリンク 53;リンク 54;シフタロッド 54a;スイッチ 55;ノックセンサ 58;レバー 60;摩擦クラッチ 61;室 62;ピストン 63、64;摩擦板 70;シリコングリス封入クラッチ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機械駆動式過給機の駆動軸と動力源の間
    に、駆動力伝達量を滑りによって調節し得るクラッチを
    介装するとともに、エンジンの負荷に応じて滑り率を調
    節する調節機構を設けたことを特徴とする機械駆動式過
    給機の制御装置。
  2. 【請求項2】 機械駆動式過給機の駆動軸と動力源の間
    に、内部流体量を調節して滑り率を変化し得る流体クラ
    ッチを介装するとともに、エンジンの負荷に応じて滑り
    率を調節する調節機構を設けたことを特徴とする機械駆
    動式過給機の制御装置。
  3. 【請求項3】 機械駆動式過給機の駆動軸と動力源の間
    に、内部流体量を調節して滑り率を変化し且つ内部流体
    により冷却し得るクラッチを介装するとともに、エンジ
    ンの負荷に応じて滑り率を調節する調節機構を設けたこ
    とを特徴とする機械駆動式過給機の制御装置。
  4. 【請求項4】 前記クラッチが摩擦クラッチであること
    を特徴とする請求項1または請求項3記載の機械駆動式
    過給機の制御装置。
  5. 【請求項5】 前記機械駆動式過給機にターボ過給機が
    併設され、機械駆動式過給機はエンジン低速時に、また
    ターボ過給機はエンジン中速以上においてエンジンを過
    給するようにハイブリッド過給を行うようにし、且つ前
    記調節機構がエンジンの負荷に応じて滑り率を調節する
    とともに、エンジンの低速から中速において最大過給圧
    力が一定となるように調節することを特徴とする請求項
    1または請求項2または請求項3記載の機械駆動式過給
    機の制御装置。
  6. 【請求項6】 前記エンジンがオットーサイクルエンジ
    ンであり、該エンジンにノッキング検知装置を備えて該
    検知装置によりノッキングを検知したとき前記調節機構
    により滑り率を変更して過給圧力を低下させるようにし
    たことを特徴とする請求項1または請求項2または請求
    項3または請求項4または請求項5記載の機械駆動式過
    給機の制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1998029647A1 (fr) * 1996-12-27 1998-07-09 Kanesaka Gijyutsu Kenkyusho Co., Ltd. Moteur suralimente hybride

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