JPH08282324A - 2輪駆動車の減速エネルギー利用方法及びその利用装置 - Google Patents

2輪駆動車の減速エネルギー利用方法及びその利用装置

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JPH08282324A
JPH08282324A JP9400895A JP9400895A JPH08282324A JP H08282324 A JPH08282324 A JP H08282324A JP 9400895 A JP9400895 A JP 9400895A JP 9400895 A JP9400895 A JP 9400895A JP H08282324 A JPH08282324 A JP H08282324A
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JP
Japan
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hydraulic pump
pump motor
wheel
drive
hydraulic
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JP9400895A
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Jiro Iwasa
次郎 岩佐
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Toyota Industries Corp
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Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】燃費の向上を図るとともに、簡単な構成で4輪
駆動車のような発進性能、加速性能及び登坂性能を向上
させることができる。 【構成】自動車1は前後輪2,3を備え、前輪2はエン
ジン4に接続され、後輪3は油圧ポンプモータ12に接
続されている。油圧モンプモータ12は電磁切換弁15
を介してアキュムレータ14に接続されている。後輪3
はアキュムレータ14に蓄圧された作動油が油圧ポンプ
モータ12に供給され、油圧ポンプモータ12が油圧モ
ータとして作動することにより駆動される。自動車1は
前輪2の駆動による発進、後輪3の駆動による発進、前
後輪2,3の駆動による発進の3種類の発進が可能とな
っている。各発進後、自動車1の走行は通常の前輪駆動
による走行に移行し、この走行時にブレーキペダルが踏
み込まれると、油圧ポンプモータ12は油圧ポンプとし
て作動してアキュムレータ14に作動油を蓄圧する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2輪駆動車の減速エネ
ルギー利用方法及びその利用装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、前輪又は後輪のいずれか一方を駆
動するいわゆる2輪駆動車両において、燃費の向上を目
的として制動時の制動エネルギを蓄積し、走行時にその
蓄積したエネルギーを利用することが提案されている。
【0003】図4は、制動エネルギーを利用した前輪駆
動の自動車の機械的構成を説明する原理図である。エン
ジン50の出力軸は、クラッチ51を介してトランスミ
ッション52の入力軸53に連結されている。トランス
ミッション52の出力軸は、ディファレンシャルギア5
4を介して左右一対のドライブ軸55に駆動連結され、
その一対のドライブ軸55には駆動輪(前輪)56が取
着されている。
【0004】又、トランスミッション52の入力軸53
には減速エネルギー利用装置が設けられている。入力軸
53にはギア60が取着され、そのギア60に噛合した
ギア61の回転軸62はクラッチ63を介して可変容量
型油圧ポンプモータ64に連結されている。可変容量型
油圧ポンプモータ64のポートは、電磁切換弁65を介
してアキュムレータ66に接続されている。
【0005】そして、制動時において、エンジン50と
トランスミッション52との間のクラッチ51が切れる
と、可変容量型油圧ポンプモータ64のクラッチ63が
つながるとともに、切換弁65が可変容量型ポンプモー
タ64とアキュムレータ66の管路をつなぐ。その結
果、クラッチ51が切られたトランスミッション52の
入力軸53は、そのまま惰性で回転する。この回転力は
可変容量型油圧ポンプモータ64を駆動する。可変容量
型油圧ポンプモータ64は、油圧ポンプとして駆動しア
キュムレータ66に作動油を電磁切換弁65を介して吐
出する。アキュムレータ66は、その吐出圧を蓄積す
る。そして、制動が終了し、クラッチ51がつながる
と、クラッチ63が切れるとともに電磁切換弁65が管
路を遮断する。
【0006】そして、車両を発進させるとき、クラッチ
62がつながるとともに、切換弁65にて可変容量型油
圧ポンプモータ64とアキュムレータ66とをつなぐ。
アキュムレータ66に蓄積された作動油は、可変容量型
油圧ポンプモータ64に供給される。可変容量型油圧ポ
ンプモータ64は油圧モータとして駆動し、クラッチ6
3及びギア61,60を介して入力軸53に駆動力を付
与する。その結果、エンジン50の負荷は軽減されるこ
とになり、燃費の向上につながる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記減
速エネルギー利用装置においては、燃費の向上を目的と
しているため、その蓄積した減速エネルギーは駆動輪5
6の駆動にのみ利用されるだけであった。
【0008】ところで、例えば、ぬかるみの場所から発
進する場合、2輪駆動車においては駆動輪56には減速
エネルギー利用装置によって駆動力が増加してもスリッ
プするだけで何の役にもたたない。このような状況下で
は4輪駆動車が最も優れている。しかしながら、4輪駆
動車が複雑でその分だけコストも高い。
【0009】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、燃費の向上を図ることができるとと
もに、簡単な構成で4輪駆動車のように発進性能、加速
性能及び登坂性能を向上させることができる2輪駆動車
の減速エネルギー利用方法及びその利用装置を提供する
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1記載の発明は、前輪又は後輪のいずれか一
方を駆動する2輪駆動車両において、減速時に前記駆動
輪と反対側に設けられた従動輪の駆動力にてクラッチを
介して油圧ポンプを回転させ、その回転に基づいて油圧
ポンプの吐出油を蓄積し、車両の特定走行時に前記蓄積
された吐出油にて油圧モータを駆動し、その駆動力を特
定走行のために前記クラッチを介して従動輪に伝達する
ようにしたことをその要旨とする。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の2
輪駆動車両の減速エネルギー利用方法において、油圧ポ
ンプと油圧モータは1つの可変容量型ポンプモータであ
ることをその要旨とする。
【0012】請求項3記載の発明は、前輪又は後輪のい
ずれか一方を駆動輪とし、その駆動輪に対してエンジン
の駆動力がその出力軸を介して機械的に伝達される2輪
駆動車両において、前記駆動輪と反対側に設けられた従
動輪に対して機械的に連結される油圧ポンプモータと、
油圧ポンプモータから吐出される油を蓄積し、その蓄圧
された吐出油にて該ポンプモータを回転させるための蓄
圧手段と、前記従動輪と油圧ポンプモータとの間に設け
られ、前記従動輪に対して油圧ポンプモータを機械的に
連結するための従動輪の伝達軸と油圧ポンプモータの駆
動軸とを接続する従動輪側クラッチと、前記油圧ポンプ
モータと蓄圧手段との間に設けられ、油圧ポンプモータ
と蓄圧手段の油圧回路を開閉する切換弁とからなること
をその要旨とする。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項3記載の2
輪駆動車両の減速エネルギー利用装置において、油圧ポ
ンプモータは可変容量型ポンプモータであることをその
要旨とする。
【0014】請求項5記載の発明は、請求項3又は4記
載の発明において、前記エンジンの出力軸は、油圧ポン
プモータの駆動軸に中間クラッチを介して連結されたこ
とをその要旨とする。
【0015】
【作用】従って、請求項1記載の発明によれば、減速時
に駆動輪と反対側に設けられた従動輪の駆動力にてクラ
ッチを介して油圧ポンプを回転させ、その回転に基づい
て油圧ポンプの吐出油を蓄積する。そして、例えば、発
進、加速又は登坂等の特定走行時において、その蓄積さ
れた吐出油にて油圧モータを駆動して従動輪に伝達す
る。
【0016】請求項2記載の発明によれば、油圧ポンプ
と油圧モータとを1つの可変容量型ポンプモータとした
ので構成がより簡単になる。請求項3記載の発明によれ
ば、油圧ポンプモータが駆動輪と反対側に設けられた従
動輪に対して機械的に連結されている。蓄圧手段は油圧
モータポンプから吐出される油を蓄圧し、その蓄圧され
た吐出油にて該ポンプモータを回転駆動させる。クラッ
チは、従動輪と油圧ポンプモータとの間に設けられ、例
えば減速時と特定走行時に従動輪と油圧ポンプモータと
を連結する。切換弁は、油圧モータポンプと蓄圧手段と
の間に設けられ、例えば減速時と特定走行時に油圧ポン
プモータと蓄圧手段の油圧通路をつなぐ。その結果、例
えば、発進、加速又は登坂等の特定走行時において、従
動輪が駆動される。
【0017】請求項4記載の発明によれば、油圧ポンプ
モータは可変容量型ポンプモータとしたので、容量が可
変でき、可変容量型ポンプモータを油圧ポンプとして使
用するときの吐出量の制御が可能になる。又、可変容量
型ポンプモータを油圧モータとして使用するときには回
転制御が可能になる。
【0018】請求項5記載の発明によれば、油圧ポンプ
モータの駆動軸と、エンジンの出力軸は中間クラッチを
介して接続されている。そして、駆動軸と出力軸とをク
ラッチを介して接続することにより、油圧ポンプモータ
が駆動され、油圧ポンプモータは蓄圧手段に対して油を
蓄圧する。
【0019】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1,
図2に従って説明する。図1は、前輪駆動の自動車1を
示す原理図である。
【0020】自動車1は左右一対の前輪2と左右一対の
後輪3とを備え、前輪2が車体内に設けられたエンジン
4にて駆動される前輪駆動車となっている。即ち、エン
ジン4の出力軸5はトランスミッション7の入力軸8に
連結されている。このトランスミッション7はオートマ
ティック車用の自動変速機であって、操作レバー6の操
作に基づいてトランスミッション7の変速比が切り換え
られる。即ち、操作レバー6の操作に基づいてニュート
ラルモード及びドライブモード等の操作モードを設定で
きるようになっている。トランスミッション7の出力軸
はディファレンシャルギア9を介して左右一対のドライ
ブ軸10に駆動連結され、その一対のドライブ軸10に
前記各前輪2が取着されている。つまり、エンジン4が
駆動され、出力軸5が回転すると、その回転が入力軸8
に伝達される。そして、トランスミッション7にて変速
され、その回転がディファレンシャルギア9を介してド
ライブ軸10に伝達される。そして、このドライブ軸1
0の回転に基づいて前輪2が回転し、自動車1は走行す
る。
【0021】自動車1の後輪3側には減速エネルギー利
用装置11が設けられている。この利用装置11は可変
容量型油圧ポンプモータ(以下、「油圧ポンプモータ」
という。)12、作動油タンク13、蓄圧手段としての
アキュムレータ14、切換弁としての電磁切換弁15及
び電磁クラッチからなる従動輪側クラッチとしての後輪
側クラッチ16等から構成されている。油圧ポンプモー
タ12は管路17を介して作動油タンク13と接続さ
れ、油圧ポンプモータ12と作動油タンク13との間で
作動油の給排が行われるようになっている。油圧ポンプ
モータ12は管路18を介して電磁切換弁15に接続さ
れている。
【0022】電磁切換弁15は蓄圧手段の油圧回路とし
ての管路19を介してアキュムレータ14に接続されて
いる。この電磁切換弁15は給排ポート15aと遮蔽ポ
ート15bとを備え、スプールの位置を切り換えること
によって作動油の給排を制御する。即ち、この電磁切換
弁15では、管路18,19と給排ポート15aとが接
続されることによって、アキュムレータ14と油圧ポン
プ12との間で作動油が給排され、管路18,19と遮
蔽ポート15bとが接続されることにより作動油の給排
を遮断するようになっている。又、アキュムレータ14
にはアキュムレータ14内に供給された作動油の圧力を
測定する圧力センサ14aが設けられている。更に、管
路17と管路18とはリリーフ弁20を介して接続され
ている。
【0023】油圧ポンプモータ12の駆動軸21は後輪
側クラッチ16を介して伝達軸22に接続されている。
この伝達軸22はディファレンシャルギア23を介して
一対の従動軸24が接続されている。一対の従動軸24
には、後輪3が取着されている。
【0024】この油圧ポンプモータ12は斜板(図示せ
ず)を備えたピストン型のポンプモータであって、油圧
ポンプモータ12は油圧ポンプと油圧モータとの2つの
作用を有している。油圧ポンプとして使用される場合に
は、油圧ポンプモータ12は駆動軸21の回転に基づい
て作動油タンク13の作動油を電磁切換弁15を介して
アキュムレータ14に供給し、アキュムレータ14に作
動油を蓄積する。油圧モータとして使用される場合に
は、油圧ポンプモータ12はアキュムレータ14から電
磁切換弁15を介して供給される作動油に基づいて駆動
軸21を回転させる。そして、この油圧ポンプモータ1
2では前記斜板の角度に基づいてアキュムレータ14へ
供給する作動油の量及び駆動軸21の回転数が調節され
る。
【0025】又、自動車1の運転席(図示せず)には、
自動車1を操作するためのアクセルペダル及びブレーキ
ペダル等が設けられている。これら各ペダルの操作は各
センサ(図2参照)によって検出される。即ち、アクセ
ルペダルの操作はアクセルセンサ25にて検出され、ブ
レーキペダルの操作はブレーキセンサ26にて検出され
る。
【0026】更に、運転席には、自動車1を始動するた
めのイグニッションスイッチ28と、第1発進モード、
第2発進モード及び第3発進モードを切り換えるための
切換スイッチ29(図2参照)とが設けられている。第
1発進モードは前輪2の駆動に基づいて自動車1を発進
させる通常のモードである。第2発進モードは後輪3の
駆動に基づいて自動車1を発進させるモードである。第
3発進モードは前後輪2,3の4輪駆動により自動車1
を発進させるモードである。つまり、第1発進モードと
は、アキュムレータ14に蓄圧された作動油を利用しな
いで発進するモードであって、終始、エンジン4の駆動
力に基づいて発進するモードをいう。第2発進モードと
は、発進時にはアキュムレータ14に蓄圧された作動油
を利用して発進し、その後、エンジン4の駆動力に基づ
いて走行するモードをいう。更に、第3発進モードとは
エンジン4の駆動力と、アキュムレータ14に蓄圧され
た作動油の2つで発進するモードをいう。
【0027】次に、電気的構成について説明する。図2
に示すように、コントローラ31は各種データを記憶し
たメモリ31aを備えている。コントローラ31にはレ
バー操作検出センサ6a、圧力センサ14a、トランス
ミッション7の出力側の軸の回転速度を検出する車速セ
ンサ32、アクセルセンサ25、ブレーキセンサ26及
び切換スイッチ29が接続されている。
【0028】レバー操作検出センサ6aは操作レバー6
の操作位置を検出し、操作レバー6の選択した操作モー
ドに基づく操作モード信号を出力する。例えばレバー操
作検出センサ6aは操作レバー6がニュートラルモード
を選択するとニュートラル信号を出力し、ドライブモー
ドを選択するとドライブ信号を出力する。そして、コン
トローラ31の操作モードはニュートラル信号の出力に
基づいてニュートラルモードに設定され、又、ドライブ
信号の出力に基づいてドライブモードに設定される。
【0029】圧力センサ14aはアキュムレータ14内
の圧力を検出して、その圧力を示す圧力信号をコントロ
ーラ31に出力するようになっている。メモリ31aに
は予め設定されたアキュムレータ14内の圧力の上限圧
力値及び下限圧力値が記憶されている。
【0030】車速センサ32はトランスミッション7の
出力軸側の回転速度を検出し、車速信号をコントローラ
31に出力する。アクセルセンサ25はアクセルペダル
の操作(踏み込み)を検出するとオンし、そのオン信号
をコントローラ31に出力する。更に、アクセルセンサ
25はアクセルペダルの操作量に応じた操作量信号をコ
ントローラ31に出力する。ブレーキセンサ26はブレ
ーキペダルの操作を検出すると、オンしそのオン信号を
コントローラ31に出力する。
【0031】切換スイッチ29は、発進時の発進モード
を選択するスイッチであって、第1発進モードを選択す
ると、第1発進モード信号を、又、第2発進モードを選
択すると、第2発進モード信号を、更に、第3発進モー
ドを選択すると、第3発進モード信号を出力する。そし
て、コントローラ31は第1発進モード信号に基づいて
第1発進モードに設定され、第2発進モード信号に基づ
いて第2発進モードに設定され、第3発進モード信号に
基づいて第3発進モードに設定される。
【0032】コントローラ31にはトランスミッション
駆動回路7aを介してトランスミッション7が、ポンプ
モータ駆動回路12aを介して油圧ポンプモータ12
が、切換弁駆動回路15cを介して電磁切換弁15が、
クラッチ駆動回路16aを介して後輪側クラッチ16が
接続されている。
【0033】コントローラ31は操作レバー6からの操
作モード信号に基づいてトランスミッション駆動回路7
aを介してトランスミッション7を制御する。例えばコ
ントローラ31はニュートラルモードに設定されると、
トランスミッション7をニュートラル状態にするように
なっている。コントローラ31はドライブモードに設定
されると、車速センサ32からの車速信号に基づいてト
ランスミッション7の接続すべき変速比を示す変速比選
択信号をトランスミッション駆動回路7aに出力する。
トランスミッション駆動回路7aは変速比選択信号に基
づいてトランスミッション7の変速比を変更させるよう
になっている。
【0034】コントローラ31は、圧力信号及びアクセ
ルセンサ25からのオン信号に基づいてポンプモータ駆
動回路12aを介して前記斜板を制御することにより油
圧ポンプモータ12を制御するようになっている。
【0035】即ち、第2,第3発進モード時において、
その発進時にアクセルセンサ25からオン信号が出力さ
れ、圧力信号の示す圧力値が下限圧力値以上である場合
には、コントローラ31はアクセルセンサ25からの操
作量信号に基づいて斜板の傾斜角度を制御する。そし
て、コントローラ31は駆動軸21をアクセルペダルの
操作量に比例した回転数で回転させる。この場合、アク
セルペダルの操作量が大きければ大きい程、駆動軸21
の回転数は増加する。
【0036】又、コントローラ31は、圧力信号の示す
圧力値が下限圧力値未満の時、又は、アクセルセンサ2
5からオン信号が出力されていない時には、例えば前記
斜板を所定の傾斜角度に位置決めさせる。尚、この所定
の傾斜角度とは、作動油が油圧ポンプモータ12内を流
れることが可能な角度である。
【0037】コントローラ31は、圧力信号、アクセル
センサ25からのオン信号及びブレーキセンサ26から
のオン信号等に基づいて電磁切換弁15を制御するよう
になっている。
【0038】即ち、第2,第3発進モード時において、
その発進時にアクセルセンサ25からオン信号が出力さ
れ、圧力信号の示す圧力値が下限圧力値以上である場合
には、管路18,19に給排ポート15aを接続するよ
うになっている。又、コントローラ31はアクセルセン
サ25がオフしている時、又は、圧力信号の示す圧力値
が下限圧力値以下である時には、管路18,19に遮蔽
ポート15bを接続するようになっている。
【0039】コントローラ31は第1〜第3発進モード
時において、その走行中にブレーキセンサ16からのオ
ン信号が出力され、圧力信号の示す値が上限圧力値以下
である場合には、管路18,19に給排ポート15aを
接続するようになっている。
【0040】又、コントローラ31は、圧力信号、アク
セルセンサ25からのオン信号及びブレーキセンサ26
からのオン信号等に基づいて後輪側クラッチ16を制御
するようになっている。
【0041】即ち、第2,第3発進モード時において、
その発進にアクセルセンサ25からのオン信号が出力さ
れ、圧力信号の示す値が下限圧力値以上である場合に
は、後輪側クラッチ16を接続して、油圧ポンプモータ
12の駆動軸21と伝達軸22とを接続するようになっ
ている。この時、コントローラ31は電磁弁15を制御
して管路18,19に給排ポート15aを接続するよう
になっている。
【0042】更に、コントローラ31はアキュムレータ
14の圧力が上限圧力値以下であって、走行中にブレー
キセンサ26からのオン信号が出力されると、後輪側ク
ラッチ16を接続して、油圧ポンプモータ12の駆動軸
21と伝達軸22とを接続するようになっている。
【0043】更に又、コントローラ31は、車両が停
止している時、走行中であって、ブレーキセンサ26
がオフである時、圧力信号の示す値が上限圧力値より
大きい時には、後輪側クラッチ16の接続を解除し、油
圧ポンプモータ12の駆動軸21と伝達軸22とを非接
続するようになっている。この時、コントローラ31は
電磁弁15を制御して、管路18,19に遮蔽ポート1
5bを接続するようになっている。
【0044】次に、上記のように構成した自動車1の作
用及び効果について説明する。まず、第1発進モードに
て自動車1を発進させる場合について説明する。尚、ア
キュムレータ14には既に作動油が蓄圧されているもの
とする。
【0045】運転者はコントローラ31の操作モードを
ニュートラルモードとした状態でイグニッションスイッ
チ28を操作してエンジン4の始動を行う。そして、運
転者は切換スイッチ29を操作して、第1発進モードを
選択する。すると、コントローラ31は第1発進モード
となる。尚、スイッチ29の操作は、エンジン24の始
動前でもよい。
【0046】次に、運転者は操作レバー6を操作してコ
ントローラ31の操作モードをニュートラルモードから
ドライブモードにし、アクセルペダルを踏み込む。する
と、前輪2が駆動され、前輪駆動の状態で自動車1は発
進する。この走行状態において、車速センサ32からの
車速信号に基づいてトランスミッション7の変速比が自
動で切り換わり、自動車1は走行する。この自動車1の
走行時では、アクセルペダルの操作量(操作量信号)に
基づいてエンジン4の出力軸5の回転が制御され、車速
が制御される。
【0047】この自動車1の前輪2の駆動による走行時
において、自動車1に制動をかけるためにブレーキペダ
ルを踏み込むと、ブレーキセンサ26はオンする。する
と、コントローラ31は後輪側クラッチ16を接続する
とともに、電磁切換弁15を制御して給排ポート15a
を管路18,19に接続する。すると、後輪側クラッチ
16の接続によって、後輪3の回転が伝達軸22及び駆
動軸21を介して油圧ポンプモータ12に伝達される。
更に、油圧ポンプモータ12は駆動軸21の回転に従っ
て、作動油タンク13の作動油をアキュムレータ14へ
と供給する。この状態から、ブレーキペダルの踏み込み
を中止し、アクセルセンサ25がオンすると、後輪側ク
ラッチ16の接続が解除され、作動油のアキュムレータ
14への供給が中止される。更に、コントローラ31は
電磁切換弁15の遮蔽ポート15bを管路18,19に
接続する。
【0048】このように、コントローラ31はブレーキ
ペダルを踏み込んでいる時、即ち、制動時の状態におい
て、アキュムレータ14に順次作動油を供給する。又、
アキュムレータ14内の圧力が上限圧力値以上になった
時、コントローラ31は後輪側クラッチ16の接続を解
除するとともに、電磁切換弁15の遮蔽ポート15bを
管路18,19に接続する。即ち、アキュムレータ14
内の圧力が上限圧力値以上になると、アキュムレータ1
4内への作動油の供給が中止される。
【0049】次に、自動車1を第2発進モードにて発進
させる場合について説明する。まず、運転者はイグニッ
ションスイッチ28を操作してエンジン4を始動する。
運転者は切換スイッチ6を操作して第2発進モードを選
択し、コントローラ31の発進モードを第2発進モード
にする。そして、操作レバー6を操作して、コントロー
ラ31の操作モードをニュートラルモードとした状態で
アクセルペダルを踏み込む。この時、アクセルセンサ2
5がオンし、コントローラ31にオン信号及び操作量信
号を出力する。コントローラ31はアクセルセンサ25
からのオン信号が出力されると、車速センサ32からの
車速信号に基づいて車速が0であるか否かを判別する。
そして、自動車1の車速が0である場合には、コントロ
ーラ31は後輪側クラッチ16を接続し、電磁切換弁1
5を制御して給排ポート15aを管路18,19に接続
させる。
【0050】すると、油圧ポンプモータ12は油圧モー
タとして使用され、アキュムレータ13から作動油が電
磁切換弁15を介して油圧ポンプモータ12に供給され
る。油圧ポンプモータ12はアキュムレータ14からの
作動油に基づいて駆動軸21を回転駆動させる。する
と、後輪側クラッチ16を介して伝達軸22が回転し、
その回転はディファレンシャルギア23を介して従動軸
24へと伝達され、後輪3が回転駆動される。そして、
自動車1は後輪3の回転駆動に基づいて発進する。この
場合、駆動軸21の回転数はアクセルペダルの操作量、
即ち、アクセルセンサ25の操作量信号に基づいて行わ
れ、コントローラ31が油圧ポンプモータ12の斜板の
角度を調節することにより制御される。
【0051】この後輪3の駆動に基づく走行時におい
て、コントローラ31は圧力センサ32からの圧力信号
に基づいてアキュムレータ14内の圧力を判断する。即
ち、そのアキュムレータ14内の圧力が前記メモリ31
aに記憶された下限圧力値以下となったか否かを判断す
る。この場合、アキュムレータ14内の圧力が下限圧力
値以上の場合には、現状のまま後輪3による駆動走行を
続ける。そして、アキュムレータ14から作動油が排出
されることによって、アキュムレータ14内の圧力が徐
々に低下し、下限圧力値未満となると、コントローラ3
1は電磁切換弁15を制御させてスプールの遮蔽ポート
15bを管路18,19に接続し、アキュムレータ14
からの作動油の排出を停止させるとともに、後輪側クラ
ッチ16の接続を解除する。
【0052】この後輪3の駆動による走行が完了する
と、運転者は操作レバー6を操作してコントローラ31
の操作モードをニュートラルモードからドライブモード
とし、アクセルペダルを踏み込む。すると、ドライブモ
ードでの走行が開始される。即ち、前輪2の駆動による
走行が行われる。この前輪2の駆動による走行では、前
記第1発進モード時での前輪2の駆動による走行と同様
の走行が行われる。従って、ブレーキペダルが踏み込ま
れ、ブレーキセンサ26がオンすると、アキュムレータ
14に作動油が蓄圧される。
【0053】又、自動車1の走行状態から、赤信号等に
よって、自動車1が一時停車し、この停車状態から自動
車1を再度発進させる場合にも、前記自動車1はアキュ
ムレータ14に蓄圧された作動油に基づく後輪3の駆動
にて発進する。
【0054】続いて、ぬかるみ等から自動車1を始動す
るために4輪駆動、即ち、第3発進モードにて走行する
場合について説明する。まず、運転者はイグニッション
スイッチ28を操作して、エンジン4を始動する。この
場合、操作レバー6の操作に基づいてコントローラ31
の操作モードはニュートラルモードに設定されており、
エンジン4はアイドリング状態となる。そして、切換ス
イッチ29を操作して第3発進モードを選択する。する
と、コントローラ31には切換スイッチ29から第3発
進モード信号が出力され、コントローラ31の発進モー
ドは第3発進モードになる。
【0055】この状態で運転者は操作レバー6を操作し
てコントローラ31の操作モードをドライブモードにす
る。そして、アクセルペダルを踏み込むと、アクセルセ
ンサ25のオン信号がコントローラ31に出力される。
【0056】アクセルペダルが踏み込まれると、前輪2
側では、コントローラ31はその踏み込み量に基づいて
エンジン4の出力軸5の回転を制御し、前輪2を回転駆
動する。後輪3側では、コントローラ31は前記第2発
進モード時における制御と同様の制御を行い、アキュム
レータ14からの作動油に基づいて油圧ポンプモータ1
2を駆動し、後輪3を回転駆動する。このように、自動
車1は前後輪2,3が駆動される4輪駆動車として発進
する。この場合、アクセルペダルの踏み込んだ時に油圧
ポンプモータ12による後輪3の回転速度と、ドライブ
モードの発進時に選択されるトランスミッション7のギ
アによる前輪2の回転速度とは同一となる。
【0057】自動車1はアキュムレータ14内の作動油
の圧力が下限圧力値未満となった時、コントローラ31
は電磁切換弁15の遮蔽ポート15bを、管路18,1
9に接続するとともに、後輪側クラッチ16の接続を解
除する。そして、前輪2の駆動での走行を開始する。
【0058】この前輪2の駆動による走行では、第1発
進モード時での走行と同様の走行を行い、ブレーキペダ
ルを踏み込んだ制動時に油圧ポンプモータ12からアキ
ュムレータ14への作動油の供給が行われる。又、信号
等によって、エンジン4を始動したまま、一時停車した
場合も、ドライブモードにてアクセルペダルを踏み込む
ことによって、4輪駆動にて発進する。
【0059】従って、本実施例によれば、前輪2がエン
ジン4によって回転駆動される前輪駆動車であっても、
アキュムレータ14に蓄えられた作動油に基づいて油圧
ポンプモータ12を駆動し、後輪3を回転駆動できるの
で、前輪駆動車であっても容易に4輪駆動車とすること
ができる。しかも、自動車1の発進時に、前輪駆動、後
輪駆動及び4輪駆動での発進モードのいずれかの発進モ
ードを選択できるので、発進すべき道路状況に応じて適
宜発進モードを選択することによってスムーズに自動車
1を発進させることができる。例えばぬかるみ等の悪路
で発進する場合に4輪駆動の第3発進モードを選択する
ことによってよりスムーズに自動車1を発進させること
ができる。
【0060】又、この自動車1での発進は、油圧ポンプ
モータ12にて後輪3が駆動された後、前輪2がエンジ
ン4にて駆動され、前輪2での走行に移る。従って、発
進時において後輪3が駆動されている間は、エンジン4
は停止しているか、又は、アイドリング状態であるので
エンジン4の燃費を向上させることができる。
【0061】更に、作動油をアキュムレータ14に供給
する油圧ポンプの作用と、駆動軸21を回転させて後輪
3を回転駆動する油圧モータの作用を備えた可変容量型
油圧ポンプモータを使用したことによって構成を簡略化
できる。
【0062】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜に変更
して実施してもよい。 (1)上記実施例において、図3に示すように、エンジ
ン4に第2出力軸35を設け、油圧ポンプモータ12に
も第2駆動軸36を設け、第2出力軸35と第2駆動軸
36とを中間クラッチ37を介して接続してもよい。こ
の第2出力軸35はエンジン4の出力軸5と同一の出力
軸とし、出力軸5と同一の回転数で回転する。第2駆動
軸36は油圧ポンプモータ12の駆動軸21と同一の出
力軸とし、駆動軸21と同一の回転数で回転する。そし
て、中間クラッチ37は例えば運転室内に設けられた手
動の中間クラッチ用スイッチの操作に基づいて接続及び
接続の解除が行われる。
【0063】このように構成した自動車38では、エン
ジン4の駆動に基づく前輪2による走行時において、中
間クラッチ用スイッチを操作して中間クラッチ37とを
接続し、第2出力軸35と第2駆動軸36とを接続す
る。すると、エンジン4の第2出力軸35の回転が直接
第2駆動軸36に伝達され、油圧ポンプモータ12は駆
動され、その第2駆動軸36の回転に基づいて作動油が
作動油タンク13からアキュムレータ14へと供給され
る。
【0064】従って、たとえアクセルペダルが踏み込ま
れ、ブレーキセンサ26がオフした状態時であっても、
運転者は中間クラッチ用スイッチを操作して中間クラッ
チ37を接続するだけで、容易にアキュムレータ14に
作動油を供給させることができる。このため、アキュム
レータ14内に作動油を供給したい時に、自動車38に
ブレーキをかけることなく容易且つ確実に作動油を供給
できる。
【0065】(2)上記実施例では、自動車1の特定走
行時として発進時に、後輪2の駆動のみによる発進と、
4輪駆動による発進とを選択できるようにした。これ
を、自動車1の走行時において、前輪2による走行モー
ドと、後輪3による走行モードと、4輪駆動による走行
モードとを適宜に選択できるように構成してもよい。こ
の場合、アクセルペダルが踏み込まれた加速走行、山道
等における登坂走行、ぬかるみ等の悪路走行時に駆動輪
スイッチを操作して4輪駆動にて走行させることができ
る。そして、これら加速走行、登坂走行及び悪路走行等
が特定走行となる。
【0066】これら各4輪駆動での走行時において、コ
ントローラ31は車速センサ32からの検出信号に基づ
いて後輪3側の従動軸24の回転が前輪2側の回転と同
一となるように、油圧ポンプモータ12からの作動油の
吐出量を制御する。
【0067】(3)上記実施例では、前輪駆動の自動車
1に適用したが、後輪駆動の自動車に応用してもよい。 (4)上記実施例では、オートマティック車に適用した
が、手動でトランスミッション7のギアを切り換えるい
わゆるミッション車に応用してもよい。この場合、例え
ばアクセルペダルの踏み込みを中止し、アクセルセンサ
25がオフした時、即ち、エンジンブレーキによる制動
状態時に、油圧ポンプモータ12を駆動し、アキュムレ
ータ14の蓄圧を行うよう構成してもよい。
【0068】(5)上記実施例では、アクセルペダルの
操作量に基づいて油圧ポンプモータ12の斜板の傾斜角
度を調節した。これを、例えば切換弁に加えて流量比例
制御弁を使用して、コントローラ31がアクセルペダル
の操作量に基づき流量比例制御弁を制御することによ
り、アキュムレータ14から油圧ポンプモータ12に供
給される作動油の流量を調節できるように構成してもよ
い。
【0069】(6)上記実施例において、油圧ポンプモ
ータ12と伝達軸22との接続が解除されている場合に
は、コントローラ31は油圧ポンプモータ12の斜板を
制御して、油圧ポンプモータ12内を作動油が流れない
よう構成してもよい。
【0070】上記実施例から把握できる請求項以外の技
術思想について、以下にその効果とともに記載する。 (1)請求項1〜4記載の発明において、前記特定走行
は、発進時による走行である減速エネルギ利用装置。こ
の減速エネルギ利用装置によれば、発進時に道路状況等
に応じて2輪又は4輪での発進を選択できるので、スム
ーズに発進できる。
【0071】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1又は3記載
の発明によれば、特定走行時において従動輪を油圧モー
タにて駆動することによって、4輪駆動にて2輪駆動車
両を走行させることができる。請求項2又は4記載の発
明によれば、油圧ポンプと油圧モータとを1つの可変容
量型ポンプとしたので構成をより簡単にできる。請求項
5記載の発明によれば、蓄圧手段内に作動油を供給した
い時に、エンジンの出力軸と油圧ポンプモータの駆動軸
とを中間クラッチによって接続することにより、容易且
つ確実に作動油を供給できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 自動車の原理図。
【図2】 電気ブロック図。
【図3】 別例の自動車の原理図。
【図4】 従来例の自動車の原理図。
【符号の説明】
1…2輪駆動車両としての自動車、2…駆動輪としての
前輪、3…従動輪としての後輪、4…エンジン、11…
減速エネルギ利用装置、12…油圧ポンプ、油圧モータ
及び油圧ポンプモータとしての可変容量型油圧ポンプモ
ータ、14…蓄圧手段としてのアキュムレータ、15…
切換弁としての電磁切換弁、16…クラッチ及び従動輪
側クラッチとしての後輪側クラッチ、19…蓄圧手段の
油圧回路としての管路、37…中間クラッチ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前輪又は後輪のいずれか一方を駆動する
    2輪駆動車両において、減速時に前記駆動輪と反対側に
    設けられた従動輪の駆動力にてクラッチを介して油圧ポ
    ンプを回転させ、その回転に基づいて油圧ポンプの吐出
    油を蓄積し、車両の特定走行時に前記蓄積された吐出油
    にて油圧モータを駆動し、その駆動力を特定走行のため
    に前記クラッチを介して従動輪に伝達するようにした2
    輪駆動車両の減速エネルギー利用方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の2輪駆動車両の減速エネ
    ルギー利用方法において、油圧ポンプと油圧モータは1
    つの可変容量型ポンプモータである2輪駆動車両の減速
    エネルギー利用方法。
  3. 【請求項3】 前輪又は後輪のいずれか一方を駆動輪と
    し、その駆動輪に対してエンジンの駆動力がその出力軸
    を介して機械的に伝達される2輪駆動車両において、 前記駆動輪と反対側に設けられた従動輪に対して機械的
    に連結される油圧ポンプモータと、 油圧ポンプモータから吐出される油を蓄積し、その蓄圧
    された吐出油にて該ポンプモータを回転させるための蓄
    圧手段と、 前記従動輪と油圧ポンプモータとの間に設けられ、前記
    従動輪に対して油圧ポンプモータを機械的に連結するた
    めの従動輪の伝達軸と油圧ポンプモータの駆動軸とを接
    続する従動輪側クラッチと、 前記油圧ポンプモータと蓄圧手段との間に設けられ、油
    圧ポンプモータと蓄圧手段の油圧回路を開閉する切換弁
    とからなる2輪駆動車両の減速エネルギー利用装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の2輪駆動車両の減速エネ
    ルギー利用装置において、油圧ポンプモータは可変容量
    型ポンプモータである2輪駆動車両の減速エネルギー利
    用装置。
  5. 【請求項5】 前記エンジンの出力軸は、油圧ポンプモ
    ータの駆動軸に中間クラッチを介して連結された請求項
    3又は4記載の2輪駆動車両の減速エネルギー利用装
    置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100427332C (zh) * 2005-05-13 2008-10-22 覃志明 一种后轮设有液压驱动装置的铰接式拖拉机
WO2012023210A1 (ja) * 2010-08-20 2012-02-23 トヨタ自動車株式会社 車両用制御システム
WO2012035237A2 (fr) 2010-09-16 2012-03-22 Peugeot Citroën Automobiles SA Chaine de traction pour vehicule hybride
US9291173B2 (en) 2012-03-14 2016-03-22 Honda Motor Co., Ltd. Hydraulic hybrid vehicle

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