JPH08281298A - 有機汚泥からなる油分吸着剤およびこの吸着剤を用いた汚泥の処理方法並びに装置 - Google Patents

有機汚泥からなる油分吸着剤およびこの吸着剤を用いた汚泥の処理方法並びに装置

Info

Publication number
JPH08281298A
JPH08281298A JP7083603A JP8360395A JPH08281298A JP H08281298 A JPH08281298 A JP H08281298A JP 7083603 A JP7083603 A JP 7083603A JP 8360395 A JP8360395 A JP 8360395A JP H08281298 A JPH08281298 A JP H08281298A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sludge
oil
carbonized
containing organic
organic sludge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7083603A
Other languages
English (en)
Inventor
Isao Saito
功 斉藤
Kazuhiro Uchino
和博 内野
Takayuki Yasui
孝行 安井
Shozaburo Nakano
昭三郎 中野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Steel Corp filed Critical Kawasaki Steel Corp
Priority to JP7083603A priority Critical patent/JPH08281298A/ja
Publication of JPH08281298A publication Critical patent/JPH08281298A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Treatment Of Sludge (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 有機汚泥脱水ケーキが自燃焼却可能となり、
有機汚泥脱水時に発生する脱離液中の油分が十分低減さ
れるビルピット汚泥等の油分含有有機汚泥の処理に好適
な処理方法、装置、および油分吸着剤、油分含有液の処
理方法の提供。 【構成】 有機汚泥を脱水後、炭化し、さらに粉砕・ふ
るい分けして得られた粒径が5mm 以下の炭化汚泥粒子を
油分含有有機汚泥に添加し、次いで脱水装置により前記
炭化汚泥粒子と前記油分含有有機汚泥との混合物を脱水
し、得られた脱離液は排水し、脱水ケ−キは焼却する。
前記炭化汚泥粒子は油分吸着剤として、油分含有液の処
理に用いることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は油分含有有機汚泥の処理
方法と、その装置および油分吸着剤と、油分含有液の処
理方法に関わり、特にビルピット等で発生する油分含有
高濃度有機汚泥を、望ましくは自燃焼却可能な含水率
(約60%以下)にまで脱水し、かつ該有機汚泥が含有す
る高濃度の油分(n−ヘキサン抽出物質)を除去するの
に好適な油分吸着剤、および該吸着剤を用いた油分含有
有機汚泥の処理方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年都市部では、建築物の高層化により
地階を持つビルが増加している。ビルの地階で発生する
トイレ排水や厨房排水などは、下水道設備よりも低位置
にあるため、直接排水できない。このため、ビルの地下
に貯留槽(ビルピット)を設けて一旦貯留し、上澄み液
はポンプアップして下水道に放流している。一方、ビル
ピットの底部に堆積した泥状物(ビルピット汚泥)は、
清掃のために引き抜き、現在はほとんど海洋投棄されて
いる。しかしビルピット汚泥などの有機汚泥は、環境保
全のため国際条約で海洋投棄が禁止されようとしてお
り、適切な処理・処分が望まれている。さらに、ビルピ
ット汚泥は平均数千mg/l、最大10000mg/l 以上のn−ヘ
キサン抽出物質を含んでいる。これらは厨房排水などに
起因する油分によるものである。このため、ビルピット
汚泥の脱水を行った場合に発生する脱離液は高濃度の油
分を含有することが多く、下水道に放流する場合に問題
となる。
【0003】以上に述べたように、ビルピット汚泥など
の油分含有有機汚泥の処理においては汚泥脱水ケーキの
処理・処分と脱離液中の油分の除去が解決すべき課題で
あり、これらを解決する処理技術の開発が望まれてい
る。従来の油分吸着剤としては、古紙製紙スラッジを脱
水・乾燥させたものや(特開昭55−123671号公報および
特開昭55−123672号公報参照)、クレー、石灰、タルク
並びに繊維質を高温処理して得られた繊維質によって組
成された微細粉片が知られている(特開昭58−76143 号
公報参照)。しかし、油分含有有機汚泥の処理において
は、油分吸着剤が安価で入手が容易で、かつ供給が安定
していること、および該吸着剤の使用により脱水ケーキ
の発生量が増加しないことが必要である。さらに、汚泥
に油分吸着剤を添加する場合には、該汚泥の脱水性を向
上させるものであることが望ましい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の要求
を満足し、好ましくは得られる有機汚泥脱水ケーキが自
燃焼却可能(含水率約60%以下)となり、かつ有機汚泥
脱水時に発生する脱離液中の油分が十分低減される(n
−ヘキサン抽出物質として30mg/l以下程度)、ビルピッ
ト汚泥などの油分含有有機汚泥の処理に好適な処理方法
および装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、油分含有
有機汚泥の処理に関し鋭意実験、検討の結果、有機汚泥
を加熱、炭化して得られた炭化汚泥が油分の吸着除去に
大きな効果を有すること、しかも該炭化汚泥を粉砕・ふ
るい分けし5mm以下の粒子として用いることにより、油
分の吸着除去除去効果が著しく向上すること、さらには
該炭化汚泥を油分含有有機汚泥に添加して脱水を行うこ
とにより、得られる脱離液中の油分を大幅に低減可能で
あることを見出し本発明をなすに至った。
【0006】すなわち、本発明の第1の発明は、有機汚
泥を脱水後、炭化し、さらに粉砕・ふるい分けして得ら
れた粒径が5mm以下の炭化汚泥粒子を油分含有有機汚泥
に添加し、次いで脱水装置により前記炭化汚泥粒子と前
記油分含有有機汚泥との混合物を脱水し、得られた脱離
液は排水し、脱水ケーキは焼却することを特徴とする油
分含有有機汚泥の処理方法を提供するものである。
【0007】本発明の第2の発明は、油分含有有機汚泥
を脱水し、得られた脱水ケーキの一部を炭化し、さらに
粉砕・ふるい分けし、得られた粒径が5mm以下の炭化汚
泥粒子を前記油分含有有機汚泥に添加する工程と、該工
程で得られた前記炭化汚泥粒子を含有する脱水ケーキを
焼却する工程とから成る油分含有有機汚泥の処理方法を
提供するものである。
【0008】本発明の第3の発明は、有機汚泥を脱水
後、炭化し、さらに粉砕・ふるい分けして得られた粒径
が5mm以下の炭化汚泥粒子を油分含有有機汚泥に添加
し、次いで脱水装置により前記炭化汚泥粒子と前記油分
含有有機汚泥との混合物を脱水し、得られた脱離液は前
記炭化汚泥粒子を保有する油分吸着除去装置に通水して
残留する油分を除去した後排水し、脱水ケーキは焼却す
ることを特徴とする油分含有有機汚泥の処理方法を提供
するものである。
【0009】本発明の第4の発明は、油分含有有機汚泥
を脱水し、得られた脱水ケーキの一部を炭化し、さらに
粉砕・ふるい分けし、得られた粒径が5mm以下の炭化汚
泥粒子を前記油分含有有機汚泥に添加する工程と、該工
程で得られた前記炭化汚泥粒子を含有する脱水ケーキは
焼却し、前記工程で得られた脱離液は前記炭化汚泥粒子
を保有する油分吸着除去装置に通水して残留する油分を
除去した後排水する工程とから成る油分含有有機汚泥の
処理方法を提供するものである。
【0010】本発明の第1の発明、第2の発明、第3の
発明、または第4の発明においては、前記炭化汚泥粒子
と油分含有有機汚泥との混合物、または前記油分含有有
機汚泥の脱水を、圧搾脱水、遠心脱水および真空脱水か
ら選ばれる脱水法により行うことが好ましく、また炭化
温度が 400〜600 ℃の範囲内であることが好ましく、さ
らには前記油分含有有機汚泥が、n−ヘキサン抽出物質
を20mg/l以上含有する油分含有有機汚泥であることが好
ましい。
【0011】本発明の第5の発明は、油分含有有機汚泥
と炭化汚泥粒子とを混合する混合装置(2)と、該混合
装置(2)で得られた混合物を脱水する脱水装置(3)
と、該脱水装置(3)で得られた脱水ケーキの少なくと
も一部を炭化処理する汚泥炭化装置(4)と、該汚泥炭
化装置(4)で得られた炭化汚泥を粉砕・ふるい分けす
る炭化汚泥粉砕・ふるい分け装置(5)と、該炭化汚泥
粉砕・ふるい分け装置(5)で得られた炭化汚泥粒子を
前記混合装置(2)へ供給する炭化汚泥粒子供給装置
(6)と、前記脱水装置(3)で得られた脱水ケーキを
焼却する汚泥焼却装置(7)を備えたことを特徴とする
油分含有有機汚泥の処理装置を提供するものである。
【0012】本発明の第6の発明は、油分含有有機汚泥
と炭化汚泥粒子とを混合する混合装置(2)と、該混合
装置(2)で得られた混合物を脱水する脱水装置(3)
と、該脱水装置(3)で得られた脱水ケーキの少なくと
も一部を炭化処理する汚泥炭化装置(4)と、該汚泥炭
化装置(4)で得られた炭化汚泥を粉砕・ふるい分けす
る炭化汚泥粉砕・ふるい分け装置(5)と、該炭化汚泥
粉砕・ふるい分け装置(5)で得られた炭化汚泥粒子を
前記混合装置(2)へ供給する炭化汚泥粒子供給装置
(6)と、前記脱水装置(3)で得られた脱水ケーキを
焼却する汚泥焼却装置(7)と、前記炭化汚泥粉砕・ふ
るい分け装置(5)で得られた炭化汚泥粒子を吸着剤と
して保有し、前記脱水装置(3)から排出された脱離液
中に含有される油分を吸着除去する油分吸着除去装置
(8)を備えたことを特徴とする油分含有有機汚泥の処
理装置を提供するものである。
【0013】本発明の第5の発明または第6の発明にお
いては、脱水装置(3)として圧搾式脱水装置、遠心脱
水装置および真空脱水装置から選ばれる脱水装置を備え
ることが好ましい。本発明の第7の発明は、粒径が5mm
以下である炭化した有機汚泥からなることを特徴とする
油分吸着剤を提供するものである。
【0014】本発明の第8の発明は、粒径が 0.5mm以下
である炭化した有機汚泥からなることを特徴とする油分
吸着剤を提供するものである。本発明の第7の発明また
は第8の発明においては、前記油分吸着剤の全細孔容積
が、0.5cc/g 以上であることが好ましく、さらには平均
細孔半径が 500Å以上であることがより好ましい。
【0015】本発明の第9の発明は、粒径が5mm以下で
あり、全細孔容積が0.5cc/g 以上であり、かつ平均細孔
半径が 500Å以上である炭化した有機汚泥からなる油分
吸着剤を用いて油分を除去することを特徴とする油分含
有液の処理方法を提供するものである。本発明の第10の
発明は、有機汚泥を脱水後、得られた脱水ケーキを 400
〜600℃で炭化し、その後粉砕・ふるい分けして粒径を
5mm以下とすることを特徴とする油分吸着剤の製造方法
を提供するものである。
【0016】以下、本発明をさらに詳細に説明する。
【0017】
【作用】本発明は、n−ヘキサン抽出物質を20mg/l以
上、より好ましくは30mg/l以上含有する油分含有有機汚
泥に好ましく適用される。これは後記の実施例に示され
るように、本発明によれば脱離液中のn−ヘキサン抽出
物質を20mg/l以下とすることが容易に可能であり、油分
含有量が少ない有機汚泥にも本発明が適用可能なためで
ある。また、本発明における油分含有有機汚泥のn−ヘ
キサン抽出物質は、50000mg/l 以下であることが好まし
い。
【0018】また、本発明は、前記のビルピット汚泥の
ほか、浄化槽汚泥、下水処理場等で発生する下水汚泥、
またはこれらの混合汚泥などの油分含有有機汚泥に好ま
しく適用される。本発明で使用される炭化汚泥は、有機
汚泥を脱水後、加熱、炭化したものである。好ましく
は、有機汚泥を脱水後空気を供給しないで 400〜600 ℃
に加熱・保持していわゆる「蒸し焼き」にしたものであ
る。本発明における炭化汚泥の原料である有機汚泥とし
ては、前記のビルピット汚泥のほか、浄化槽汚泥、下水
処理場等で発生する下水汚泥、またはこれらの混合汚泥
などが好ましい。得られた炭化汚泥は、そのままでは粒
径20mm以上の大粒子から粒径 0.1mm以下の微粉末まで幅
広い粒度分布を持っているため、これを粉砕・ふるい分
けして粒径5mm以下にしたもの(本発明において、炭化
汚泥粒子という)を用いる。本発明において粒径を5mm
以下とする理由は、粒径が5mmを超えると脱水時の油分
含有有機汚泥中における炭化汚泥の分散が不均一とな
り、脱水装置のろ布などに損傷を与えたり、脱水効率が
低下するばかりでなく、吸着剤としての十分な効果が得
られないからである。さらに炭化汚泥粒子は、粒径 0.5
mm以下の粉末として用いると、油分の除去効果が一層増
大し好適である。このような炭化汚泥は、単なる乾燥汚
泥とは異なり、活性炭と同等程度の油分吸着能力を示
す。
【0019】なお、本発明における粒径とは最大粒径を
示す。具体的には、粒径が5mm以下の炭化汚泥粒子と
は、炭化汚泥粒子を篩目の開きが5mmの篩で篩い分けし
た時に、その90wt%以上が5mm以下の篩下となることを
意味する。また、同様に粒径が0.5mm 以下の炭化汚泥粒
子とは、炭化汚泥粒子を篩目の開きが0.5mm の篩で篩い
分けした時に、その90wt%以上が0.5mm 以下の篩下とな
ることを意味する。
【0020】炭化汚泥粒子や炭化汚泥粉末の添加による
油分含有有機汚泥の油分除去効果は、後述の実験例5の
結果を表す図2に示すように、油分含有有機汚泥に対し
て1000mg/l以上の添加量で顕著である。しかし、汚泥中
の固形分(SS)と同じ濃度の炭化汚泥を添加すること
は、計算上、得られた脱水ケーキを全量炭化に供するこ
とを意味し、したがって汚泥中のSSと同濃度が添加量
の上限である。これより、油分含有有機汚泥のSSを10
000mg/l とすると、炭化汚泥粒子や炭化汚泥粉末の好適
な添加量は、有機汚泥に対して1000〜10000mg/l 、有機
汚泥中のSSに対して10〜100 %程度である。
【0021】なお、本発明においてSSとは、汚泥50ml
を3000rpm で20分間遠心分離し、上澄水を捨てたのち、
水を加えて50mlとしてよくかき混ぜ、その溶液を再び遠
心分離したのち上澄水を捨て、残った沈澱物を 105〜11
0 ℃で乾燥させたもので定義される。本発明の第1の発
明〜第4の発明の油分含有有機汚泥の処理方法において
は、前記の方法で得られた炭化汚泥粒子と処理対象であ
る油分含有有機汚泥を混合後、混合物を脱水する。脱水
時に、油分含有有機汚泥中の油分が炭化汚泥粒子に吸着
され脱水ケーキ中に移動する。さらに、炭化汚泥粒子は
汚泥の脱水助剤としての機能を有している。このため、
本発明の油分含有有機汚泥の処理方法によれば、油分含
有有機汚泥の脱水時に得られる脱離液中の油分を低減で
き、しかも脱水ケーキの含水率をも低減でき、自燃焼却
が可能である。
【0022】本発明においては、炭化汚泥粒子の原料で
ある有機汚泥は、処理対象である油分含有有機汚泥の脱
水によって得られた脱水ケーキの一部を用いることがで
きる。この場合、処理対象である油分含有有機汚泥を有
効利用できること、入手が容易であること等から好まし
い。また、本発明によれば脱水時に得られた脱離液を炭
化汚泥粒子を保有する油分吸着除去装置に通水すること
により、さらに脱離液中の油分を低減することができ、
さらに環境保全に寄与できる。
【0023】本発明においては、油分含有有機汚泥の脱
水を圧搾脱水、遠心脱水および真空脱水から選ばれる脱
水法によって行うことが好ましいが、これはこれらの方
法を用いることにより、脱離液中の油分および脱水ケー
キの含水率をより低減できるためである。本発明におい
ては、有機汚泥、油分含有有機汚泥の炭化温度は 400〜
600 ℃の範囲内であることが好ましい。炭化温度が 400
℃未満の場合、十分に炭化が行われず油分除去効果が低
減し、 600℃超えの場合、炭化における収率が著しく減
少し好ましくない。
【0024】さらに、本発明はn−ヘキサン抽出物質を
20mg/l以上、より好ましくは30mg/l以上含有する油分含
有有機汚泥に好ましく適用される。これは後記の実施例
に示されるように、本発明によれば脱離液中のn−ヘキ
サン抽出物質を20mg/l以下とすることが容易に可能であ
り、油分含有量が少ない有機汚泥にも本発明が適用可能
なためである。また、本発明における油分含有有機汚泥
のn−ヘキサン抽出物質は、50000mg/l 以下であること
が好ましい。
【0025】本発明の第5の発明および第6の発明の油
分含有有機汚泥の処理装置の一実施態様を図1に示す。
本発明においては、油分含有有機汚泥と炭化汚泥粒子と
を混合する混合装置2を脱水装置3の前に設置し、これ
により脱水装置3において油分含有有機汚泥の脱水と油
分の除去を同時に行うことが可能である。このため、脱
水装置3からの脱離液中の油分を別個に処理する処理装
置が不要となる。また、脱水装置3からの脱離液中の油
分をさらに低減する必要がある場合においても、別個に
設置する排水処理装置の規模を小さくできる。
【0026】また、本発明においては、炭化汚泥粉砕・
ふるい分け装置5を設置し、炭化汚泥を粉砕して得た炭
化汚泥粒子を脱水装置3に供給することにより、後記の
実施例に示される通り脱水装置3で得られる脱離液中の
油分が大幅に低減可能となる。さらに、本発明において
は、脱水装置3からの脱離液の処理装置として前記炭化
汚泥粒子を吸着剤として保有する油分吸着除去装置8を
設置することにより、脱離液中の油分がさらに低減可能
となる。
【0027】本発明においては、脱水装置3として圧搾
式脱水装置、遠心脱水装置および真空脱水装置から選ば
れる脱水装置を備えることが好ましい。これはこれらの
装置を用いることにより、脱離液中の油分および脱水ケ
ーキの含水率をより低減できるためである。本発明の第
7の発明および第8の発明の油分吸着剤は、粒径が5mm
以下、または0.5mm 以下である炭化した有機汚泥からな
る油分吸着剤である。
【0028】さらに本発明の油分吸着剤は、有機汚泥を
脱水後 400〜600 ℃で炭化しさらに粒径が5mm以下、ま
たは0.5mm 以下になるように粉砕・ふるい分けして得ら
れた油分吸着剤であるのが好ましい。すなわち本発明
は、前記の炭化汚泥粒子を油分吸着剤として使用する。
本発明の油分吸着剤は、前記のごとく、有機汚泥を脱水
後空気を供給しないで 400〜600 ℃に加熱・保持して炭
化汚泥となし、これを粉砕・ふるい分けして粒径5mm以
下、または 0.5mm以下とした吸着剤であるのが好まし
い。炭化温度が、 400℃未満の場合、十分に炭化が行わ
れず油分除去効果が低減し、 600℃超えの場合、炭化に
おける収率が著しく減少し好ましくない。
【0029】原料の有機汚泥としては、前記のビルピッ
ト汚泥、浄化槽汚泥、下水処理場等で発生する下水汚
泥、またはこれらの混合汚泥等が好ましい。粒径が5mm
を超えると、吸着剤としての十分な効果が得られない。
さらに本発明の油分吸着剤は、粒径 0.5mm以下の粉末と
して用いると、油分の除去効果が一層増大し好適であ
る。このような油分吸着剤は、活性炭と同等程度の油分
吸着能力を示す。
【0030】また、本発明の油分吸着剤は後記の実験例
6に示される通り、全細孔容積が0.5cc/g 以上、平均細
孔半径が 500Å以上で優れた油分吸着容量を示す。
【0031】
【実施例】次に、実施例に基づいて本発明の効果等を説
明する。 〔実施例1〕以下、本実施例1において本発明の油分含
有有機汚泥の処理方法について説明する。
【0032】一次脱水機はベルトプレス脱水機、二次脱
水機はキャタピラプレス脱水機である。また炭化汚泥
は、ビルピット汚泥のベルトプレス脱水機による脱水ケ
ーキを原料として、 450℃の箱型炉中で空気を遮断した
状態で1時間保持して得られたものである。 (実験例1)実験に用いたビルピット汚泥中の固形分
(SS)は約8000mg/l、n−ヘキサン抽出物質は平均44
00mg/lであった。これを炭化汚泥の添加なしに一次脱水
して得られた脱離液中のn−ヘキサン抽出物質は平均83
mg/lであったのに対し、粒径5mm以下の炭化汚泥粒子を
SSに対し約33%となるように添加後一次脱水して得ら
れた脱離液中のn−ヘキサン抽出物質は平均19mg/lであ
って、炭化汚泥の油分除去効果が確認された。さらに、
後者の脱離液を同じ炭化汚泥を充填した油分吸着除去装
置に通液したところ、n−ヘキサン抽出物質は7mg/lに
減少した。また、ビルピット汚泥に炭化汚泥の添加なし
に一次脱水した後のケーキの含水率は74〜81%、これを
そのまま二次脱水した後のケーキの含水率は65〜71%で
あった。上記ビルピット汚泥に炭化汚泥粒子をSSに対
し約33%となるように添加後一次脱水して得られたケー
キの含水率は69%、これをそのまま二次脱水した後のケ
ーキの含水率は58%であって、炭化汚泥の脱水性改善効
果を有することがわかった。
【0033】よって、炭化汚泥の添加により脱水ケーキ
の含水率を自燃焼却可能なレベルまで下げることが可能
である。 (実験例2)SS11000mg/l 、n−ヘキサン抽出物質40
00mg/lの油分含有有機汚泥を炭化汚泥の添加なしに一次
脱水して得られた脱離液中のn−ヘキサン抽出物質は87
mg/lであった。これに対し、同じ有機汚泥に粒径5mm以
下の炭化汚泥粒子を汚泥中で2000mg/lとなるように添加
後一次脱水して得られた脱離液中のn−ヘキサン抽出物
質は51mg/lであった。
【0034】(実験例3)SS9200mg/l、n−ヘキサン
抽出物質5000mg/lの油分含有有機汚泥を炭化汚泥の添加
なしに一次脱水して得られた脱離液中のn−ヘキサン抽
出物質は 162mg/lであった。同じ有機汚泥に粒径5mm以
上の炭化汚泥を汚泥中で2000mg/lとなるように添加後一
次脱水して得られた脱離液中のn−ヘキサン抽出物質は
118mg/lであった。これに対し、同じ有機汚泥に粒径5
mm以下の炭化汚泥粒子を汚泥中で2000mg/lとなるように
添加後一次脱水して得られた脱離液中のn−ヘキサン抽
出物質は47mg/lであった。
【0035】(実験例4)SS約10000mg/l 、n−ヘキ
サン抽出物質4000mg/lの油分含有有機汚泥に粒径5mm以
下の炭化汚泥粒子を汚泥中で2000mg/lとなるように添加
後一次脱水して得られた脱離液中のn−ヘキサン抽出物
質は39mg/lであったのに対し、同じ汚泥に同じ条件で粒
径 0.5mm以下の炭化汚泥粉末を添加後一次脱水して得ら
れた脱離液中のn−ヘキサン抽出物質は26mg/lであっ
て、微粉砕した炭化汚泥粒子の油分除去効果が優れてい
ることがわかった。
【0036】(実験例5)SS10100mg/l 、n−ヘキサ
ン抽出物質5000mg/lの油分含有有機汚泥に粒径0.5mm 以
下の炭化汚泥粉末を無添加、あるいは汚泥中で 200〜10
000mg/l となるように添加後一次脱水して得られた脱離
液中のn−ヘキサン抽出物質はそれぞれ次の表1の通り
であった。
【0037】
【表1】
【0038】また、上記の結果を図2に示す。 〔実施例2〕以下、本発明の油分含有有機汚泥の処理装
置の実施例を図1により説明する。図1は、本発明の油
分含有有機汚泥の処理装置1の一実施態様を示すブロッ
ク構成図である。2は混合装置、3は脱水装置、4は汚
泥炭化装置、5は炭化汚泥粉砕・ふるい分け装置、6は
炭化汚泥粒子供給装置、7は汚泥焼却装置、8は油分吸
着除去装置である。また、9は下水処理施設である。
【0039】本発明の処理装置は、処理対象である油分
含有有機汚泥aと炭化汚泥粒子供給装置6からの炭化汚
泥粒子dとを混合する混合装置2を有している。混合装
置2で得られた混合物は脱水装置3で脱水される。脱水
装置3で得られた脱水ケ−キbの少なくとも一部は汚泥
炭化装置4に供給され、炭化される。得られた炭化汚泥
cは、炭化汚泥粉砕・ふるい分け装置5で粉砕・ふるい
分けされ、炭化汚泥粒子dが炭化汚泥粒子供給装置6に
より混合装置2に供給される。脱水装置3で得られた脱
水ケ−キbの残部は汚泥焼却装置7において焼却され
る。
【0040】本発明の油分含有有機汚泥の処理装置1に
おいては、前記炭化汚泥粉砕・ふるい分け装置5で得ら
れた炭化汚泥粒子dを保有する油分吸着除去装置8を設
置することが好ましい。この場合、脱水装置3からの脱
離液eを油分吸着除去装置8に流通せしめることによ
り、脱離液e中の油分をより低減できる。図1の油分含
有有機汚泥の処理装置1においては、脱水装置3は真空
脱水機、遠心脱水機、ベルトプレス脱水機、フィルタプ
レス脱水機、キャタピラプレス等の圧搾脱水機、または
加圧圧搾脱水機等から選択される。好ましくは、脱水装
置3を一次脱水装置および二次脱水装置で構成し、一次
脱水装置として真空脱水機、遠心脱水機、ベルトプレス
脱水機、フィルタプレス脱水機等から選択し、二次脱水
装置としてキャタピラプレス等の加圧圧搾脱水機を採用
すると脱水効果が向上する。
【0041】汚泥焼却装置7は、流動床焼却炉やストー
カー式焼却炉等から選択される。汚泥炭化装置4として
は、箱型炉やロータリーキルンを用いることができる。
油分吸着除去装置8は、前記炭化汚泥粉砕・ふるい分け
装置5で得られた炭化汚泥粒子dを吸着剤として用い
て、有機汚泥の脱水で発生した脱離液e中に含有される
油分を吸着除去するものであって、吸着方式は固定床、
流動床のいずれであっても良い。
【0042】また、前記脱水装置3が一次脱水装置およ
び二次脱水装置からなり、前記炭化汚泥粒子供給装置6
が該炭化汚泥粒子dを一次脱水装置に供給するものも本
発明の範囲内である。 〔実施例3〕以下、本発明の油分吸着剤および該油分吸
着剤を用いた油分含有液の処理方法について説明する。
【0043】(実験例6)サラダ油および界面活性剤を
それぞれ5000mg/l、100mg/l となるように純水に添加し
て分散させ、攪拌して安定なエマルジョン液を調製し
た。このエマルジョン液に、実施例1と同じ炭化汚泥で
粉砕やふるい分けをしないままの粒径が約20mm以下のも
の、炭化汚泥粒子で粒径を1〜5mmに調製したもの、炭
化汚泥粉末で粒径を 0.1〜0.5mm に調製したもの、およ
び市販の活性炭(平均粒径 0.3mm)をそれぞれ2000mg/l
となるように添加し、24時間攪拌後の液中の残留油分か
ら各吸着剤の油分吸着容量を求めた。
【0044】また、炭化汚泥および炭化汚泥粒子に関し
て、全細孔容積、平均細孔半径および比表面積を測定し
た。なお全細孔容積および平均細孔半径の測定は、島津
製作所社製、型式が自動ポロシメーターオートポア9200
の水銀ポロシメータを用い、最大水銀圧入圧力は3500kg
/cm2で行った。
【0045】また、比表面積の測定は、島津製作所社
製、型式フローソーブ2300型の比表面積測定装置を用い
て行い、N2 吸着法によるBET一点法である。結果を
表2、および図3、図4に示す。粉砕・ふるい分けをし
ない炭化汚泥は吸着能力が十分でないこと、また粒径を
0.5mm以下に調製したものは市販の活性炭とほぼ同等の
吸着能力を持つことがわかった。
【0046】さらに、本発明の炭化汚泥は全細孔容積が
0.50cc/g以上、平均細孔半径が 500Å以上の場合、特に
油分吸着容量が大きいことがわかった。
【0047】
【表2】
【0048】
【発明の効果】以上に詳細に説明したように、本発明の
油分含有有機汚泥の処理方法、その装置および油分吸着
剤によれば、ビルピット汚泥等高濃度の油分を含有する
有機汚泥を自燃焼却可能なレベルの含水率60%以下まで
脱水することが可能で、かつ脱離液中の油分を効果的に
除去することができる。また、処理・処分の対象となっ
ている油分含有有機汚泥の脱水ケーキの一部を炭化処理
し油分吸着剤として使用することにより、系外からの物
質の添加による脱水ケーキ発生量の増加を招くことな
く、脱離液中の油分を除去することができる。したがっ
て、本発明の油分含有有機汚泥の処理方法、装置および
油分吸着剤は、高濃度の油分を含有する有機汚泥の処理
・処分における環境保全と省エネルギーに大きく寄与す
るものである。
【0049】さらに、本発明の油分吸着剤を用いること
により、経済的に油分含有液から油分を大幅に除去する
ことが可能となり、その工業的効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の処理装置の一実施態様を示すブロック
構成図である。
【図2】本発明における炭化汚泥の油分低減効果を示す
グラフである。
【図3】本発明における炭化汚泥の全細孔容積と油分吸
着容量との関係を示すグラフである。
【図4】本発明における炭化汚泥の平均細孔半径と油分
吸着容量との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 油分含有有機汚泥の処理装置 2 混合装置 3 脱水装置 4 汚泥炭化装置 5 炭化汚泥粉砕・ふるい分け装置 6 炭化汚泥粒子供給装置 7 汚泥焼却装置 8 油分吸着除去装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C02F 11/12 C02F 11/12 Z (72)発明者 安井 孝行 東京都千代田区内幸町2丁目2番3号 川 崎製鉄株式会社内 (72)発明者 中野 昭三郎 東京都千代田区内幸町2丁目2番3号 川 崎製鉄株式会社内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機汚泥を脱水後、炭化し、さらに粉砕
    ・ふるい分けして得られた粒径が5mm以下の炭化汚泥粒
    子を油分含有有機汚泥に添加し、次いで脱水装置により
    前記炭化汚泥粒子と前記油分含有有機汚泥との混合物を
    脱水し、得られた脱離液は排水し、脱水ケーキは焼却す
    ることを特徴とする油分含有有機汚泥の処理方法。
  2. 【請求項2】 油分含有有機汚泥を脱水し、得られた脱
    水ケーキの一部を炭化し、さらに粉砕・ふるい分けし、
    得られた粒径が5mm以下の炭化汚泥粒子を前記油分含有
    有機汚泥に添加する工程と、該工程で得られた前記炭化
    汚泥粒子を含有する脱水ケーキを焼却する工程とから成
    る油分含有有機汚泥の処理方法。
  3. 【請求項3】 有機汚泥を脱水後、炭化し、さらに粉砕
    ・ふるい分けして得られた粒径が5mm以下の炭化汚泥粒
    子を油分含有有機汚泥に添加し、次いで脱水装置により
    前記炭化汚泥粒子と前記油分含有有機汚泥との混合物を
    脱水し、得られた脱離液は前記炭化汚泥粒子を保有する
    油分吸着除去装置に通水して残留する油分を除去した後
    排水し、脱水ケーキは焼却することを特徴とする油分含
    有有機汚泥の処理方法。
  4. 【請求項4】 油分含有有機汚泥を脱水し、得られた脱
    水ケーキの一部を炭化し、さらに粉砕・ふるい分けし、
    得られた粒径が5mm以下の炭化汚泥粒子を前記油分含有
    有機汚泥に添加する工程と、該工程で得られた前記炭化
    汚泥粒子を含有する脱水ケーキは焼却し、前記工程で得
    られた脱離液は前記炭化汚泥粒子を保有する油分吸着除
    去装置に通水して残留する油分を除去した後排水する工
    程とから成る油分含有有機汚泥の処理方法。
  5. 【請求項5】 前記炭化汚泥粒子と油分含有有機汚泥と
    の混合物、または前記油分含有有機汚泥の脱水を、圧搾
    脱水、遠心脱水および真空脱水から選ばれる脱水法によ
    り行う請求項1〜4いずれかに記載の油分含有有機汚泥
    の処理方法。
  6. 【請求項6】 炭化温度が 400〜600 ℃の範囲内である
    請求項1〜5いずれかに記載の油分含有有機汚泥の処理
    方法。
  7. 【請求項7】 油分含有有機汚泥が、n−ヘキサン抽出
    物質を20mg/l以上含有する油分含有有機汚泥である請求
    項1〜6いずれかに記載の油分含有有機汚泥の処理方
    法。
  8. 【請求項8】 油分含有有機汚泥と炭化汚泥粒子とを混
    合する混合装置(2)と、該混合装置(2)で得られた
    混合物を脱水する脱水装置(3)と、該脱水装置(3)
    で得られた脱水ケーキの少なくとも一部を炭化処理する
    汚泥炭化装置(4)と、該汚泥炭化装置(4)で得られ
    た炭化汚泥を粉砕・ふるい分けする炭化汚泥粉砕・ふる
    い分け装置(5)と、該炭化汚泥粉砕・ふるい分け装置
    (5)で得られた炭化汚泥粒子を前記混合装置(2)へ
    供給する炭化汚泥粒子供給装置(6)と、前記脱水装置
    (3)で得られた脱水ケーキを焼却する汚泥焼却装置
    (7)を備えたことを特徴とする油分含有有機汚泥の処
    理装置。
  9. 【請求項9】 油分含有有機汚泥と炭化汚泥粒子とを混
    合する混合装置(2)と、該混合装置(2)で得られた
    混合物を脱水する脱水装置(3)と、該脱水装置(3)
    で得られた脱水ケーキの少なくとも一部を炭化処理する
    汚泥炭化装置(4)と、該汚泥炭化装置(4)で得られ
    た炭化汚泥を粉砕・ふるい分けする炭化汚泥粉砕・ふる
    い分け装置(5)と、該炭化汚泥粉砕・ふるい分け装置
    (5)で得られた炭化汚泥粒子を前記混合装置(2)へ
    供給する炭化汚泥粒子供給装置(6)と、前記脱水装置
    (3)で得られた脱水ケーキを焼却する汚泥焼却装置
    (7)と、前記炭化汚泥粉砕・ふるい分け装置(5)で
    得られた炭化汚泥粒子を吸着剤として保有し、前記脱水
    装置(3)から排出された脱離液中に含有される油分を
    吸着除去する油分吸着除去装置(8)を備えたことを特
    徴とする油分含有有機汚泥の処理装置。
  10. 【請求項10】 脱水装置(3)として圧搾式脱水装
    置、遠心脱水装置および真空脱水装置から選ばれる脱水
    装置を備えて成る請求項8または9記載の油分含有有機
    汚泥の処理装置。
  11. 【請求項11】 粒径が5mm以下である炭化した有機汚
    泥からなることを特徴とする油分吸着剤。
  12. 【請求項12】 粒径が 0.5mm以下である炭化した有機
    汚泥からなることを特徴とする油分吸着剤。
  13. 【請求項13】 全細孔容積が、0.5cc/g 以上である請
    求項11または12に記載の油分吸着剤。
  14. 【請求項14】 平均細孔半径が、 500Å以上である請
    求項11〜13いずれかに記載の油分吸着剤。
  15. 【請求項15】 粒径が5mm以下であり、全細孔容積が
    0.5cc/g 以上であり、かつ平均細孔半径が 500Å以上で
    ある炭化した有機汚泥からなる油分吸着剤を用いて油分
    を除去することを特徴とする油分含有液の処理方法。
  16. 【請求項16】 有機汚泥を脱水後、得られた脱水ケー
    キを 400〜600 ℃で炭化し、その後粉砕・ふるい分けし
    て粒径を5mm以下とすることを特徴とする油分吸着剤の
    製造方法。
JP7083603A 1995-04-10 1995-04-10 有機汚泥からなる油分吸着剤およびこの吸着剤を用いた汚泥の処理方法並びに装置 Pending JPH08281298A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7083603A JPH08281298A (ja) 1995-04-10 1995-04-10 有機汚泥からなる油分吸着剤およびこの吸着剤を用いた汚泥の処理方法並びに装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7083603A JPH08281298A (ja) 1995-04-10 1995-04-10 有機汚泥からなる油分吸着剤およびこの吸着剤を用いた汚泥の処理方法並びに装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08281298A true JPH08281298A (ja) 1996-10-29

Family

ID=13807065

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7083603A Pending JPH08281298A (ja) 1995-04-10 1995-04-10 有機汚泥からなる油分吸着剤およびこの吸着剤を用いた汚泥の処理方法並びに装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08281298A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006125136A1 (en) * 2005-05-19 2006-11-23 M-I L.L.C. Oil-based sludge separation and treatment system
CN106517730A (zh) * 2016-12-07 2017-03-22 华南理工大学 基于微细粉末的污泥脱水处理方法及设备

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006125136A1 (en) * 2005-05-19 2006-11-23 M-I L.L.C. Oil-based sludge separation and treatment system
EA011743B1 (ru) * 2005-05-19 2009-06-30 Эм-Ай Эл.Эл.Си. Система разделения и обработки нефтесодержащего грязевого отстоя
US7959012B2 (en) 2005-05-19 2011-06-14 M-I L.L.C. Oil-based sludge separation and treatment system
CN106517730A (zh) * 2016-12-07 2017-03-22 华南理工大学 基于微细粉末的污泥脱水处理方法及设备

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2008342466B2 (en) A sludge concentrated dehydration method
CN108033448A (zh) 一种椰壳-污泥复合活性炭及其制备方法和应用
US6015498A (en) Coal ashes used for treating various media and facilities for using same
JP2006035176A (ja) 脱水補助材及び高含水比汚泥の脱水方法並びにリサイクル方法
US20040232085A1 (en) Method for selective recovery and dewatering sewage sludge by using sludge-coal-oil co-agglomeration
JP2001322808A (ja) 汚泥からの活性炭製造方法
CN101020792A (zh) 一种含油污泥制备橡胶填料剂的方法
JPH08281298A (ja) 有機汚泥からなる油分吸着剤およびこの吸着剤を用いた汚泥の処理方法並びに装置
JP3577223B2 (ja) 汚泥による活性炭製造方法
JP4288714B2 (ja) 有機汚泥より肥料を製造する方法
JP3930828B2 (ja) 排水処理設備での炭化物の利用方法
US20080237150A1 (en) Sewage Sludge Treatment Method and System
JP2779887B2 (ja) 汚泥資源化システムにおける汚泥の脱水方法
US4810257A (en) Mechanical dewatering process
US4212732A (en) Raw liquid waste treatment process
KR100453391B1 (ko) 물밑퇴적물의 처리공법 및 시스템
JPH07242407A (ja) 高性能活性炭とその製造方法
CN113620368A (zh) 一种利用制药污泥生物炭深度处理氟喹诺酮类抗生素制药废水的方法
JPH10165992A (ja) 汚泥資源化方法
JPS59179123A (ja) くらげ等の海水取水口捕捉物の処理装置
JP2951499B2 (ja) 2段式スラリー処理方法及び装置
JPS58101798A (ja) 泥状物質の脱水方法
RU2813589C1 (ru) Подвижная установка для утилизации смеси осадков водоподготовки с торфом
KR101845807B1 (ko) 슬러지처리제 제조방법 및 이를 이용한 슬러지처리방법
JPS58101800A (ja) 泥状物質の脱水方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050408

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050419

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050830