JPH08280275A - 水田用給水装置 - Google Patents

水田用給水装置

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JPH08280275A
JPH08280275A JP8696495A JP8696495A JPH08280275A JP H08280275 A JPH08280275 A JP H08280275A JP 8696495 A JP8696495 A JP 8696495A JP 8696495 A JP8696495 A JP 8696495A JP H08280275 A JPH08280275 A JP H08280275A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 水路等からの自然水の取り入れで水田の水位
管理を可能とする。 【構成】 水路2から導いた給水路3の給水口3-1 に対
向位置し、給水口から流出する水に押されて開弁する機
枠1の上部に揺動自在に垂設した弁体4と、弁体の背後
に構設され、弁体を給水路の給水口方向に押動せしめて
給水口を閉弁する閉弁機構5と、水田6の下限水位と上
限水位とを検出すると共に、その上限水位の検出におい
て給水路と閉弁機構とを流通せしめる一方で、下限水位
の検出において流通状態を遮断し且つ大気解放となる弁
体の開閉切替え部7とを具備する。閉弁機構5は弁体4
の背面に軸着すると共に機枠に軸着せしめて上下方向に
屈曲可変自在に連結せしめた前後のリンク5-1 ,5-1
と、両リンクの連結端部の一方に吊持させたタンク5-3
とから構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水田に水を自動給水す
ると共に水位が予め設定されている設定水位に達した時
点で給水を停止させて水田の水位管理を行う水田用給水
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、水田の水位管理は、例えば特開平
6−280243号公報に開示されている様に、水田に水を自
動給水、そして水位が設定水位に達したらその給水を停
止する様に構成した給水装置を水田に設置して行ってい
る。即ち、水位の上限・下限を検出する水位検出部と、
この水位検出部による水位の下限検出と上限検出により
弁体の開閉が制御され、水の自動給水、停止を行う弁部
とで構成して、水田の水位を管理する様にしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし乍ら、上記した
従来装置はある程度の水圧がないとその機能が全く働か
ない。然るに、この従来装置は弁部の入口流路の開口部
を開閉する弁体の弁軸をダイヤフラムに保持させて、こ
のダイヤフラムとボンネットとの間に構設した一次圧室
の圧力(水圧)の変化により弁体を入口流路の開口部に
着座させて該開口部を閉弁、そして弁体を開口部から離
脱させて該開口部を開弁する時には入口流路から弁部内
(弁室)に前記圧力に抗して弁体を押し上げて水が流入
し、給水口流路から水田に供給する構成であることか
ら、弁体を入口流路の開口部から離脱させて該開口部を
開弁するには一次圧室の圧力に打ち勝つだけの水圧が必
要になる。即ち、従来装置は近年の農地開発で水田に沿
って配管され、所定の水圧にて水を強制移送する、例え
ば水道水を移送するパイプラインに接続しなければ使用
することができない。従って、従来では昔から行われて
いる水田に沿って設けられている水路等からの自然水を
利用して使用することができないと言ったその利用範囲
が限られ、普及率が極めて低く、その改善が望まれてい
た。
【0004】本発明はこの様な従来事情に鑑みてなされ
たもので、水路等からの自然水の取り入れで水田の水位
管理を可能ならしめた水田用給水装置を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を達成するための手段】上記目的を達成するため
に本発明が講じる技術的手段は、水源から配管導いた給
水路の給水口に対向位置し、該給水口から流出する水に
押されて開弁する機枠の上部に揺動自在に垂設した弁体
と、この弁体の背後に構設され、該弁体を前記給水路の
給水口方向に押動せしめて該給水口を閉弁する閉弁機構
と、水田の下限水位と上限水位とを検出すると共に、そ
の上限水位の検出において前記給水路と閉弁機構とを流
通せしめる一方で、下限水位の検出において該流通状態
を遮断し且つ大気解放となる弁体の開閉切替え部とを具
備してなり、前記閉弁機構は一方を弁体の背面に軸着す
ると共に他方を機枠に軸着せしめて上下方向に屈曲可変
自在に連結せしめた前後のリンクと、この両リンクの連
結端部の一方に吊持させたタンクとから構成する一方、
開閉切替え部はフロートと、このフロートのフロート軸
に支持されて機枠に軸着せしめた一端側を支点にフロー
トの動きに伴い上下に傾動せしめる傾動アームと、この
傾動アームに装着した切替え弁により開閉される大気解
放口を有する切替えバルブとで構成して、この切替えバ
ルブを介して前記給水路とタンクとを導入パイプで連絡
したことを要旨とする。
【0006】又、請求項1記載の水田用給水装置におい
て、フロート軸を傾動アームに上下に貫通させた遊嵌状
に支持させると共に、フロート軸の上下位置には上下移
動自在で且つ固定自在に上限・下限水位用の調節具を夫
々備え、更に切替えバルブの大気解放口の閉弁状態にお
いて、傾動アームを吸着保持する吸着具を該傾動アーム
の他端側上方に配備し、該吸着具の吸着力を少なくとも
フロートの自重よりも弱く設定したことを要旨とする。
【0007】
【作 用】而して、上記した本発明請求項1の技術的
手段によれば、水源から給水路に流入した水は給水口に
達し、その一部は導入パイプを通って切替えバルブに流
入する。この時、フロート軸に支持されて水位の変動に
より一端軸支部に支点に上下に傾動する傾動アームの他
端側は水位の降下に伴うフロートの動きより下がり、傾
動アームに装着されている切替え弁は切替えバルブの大
気解放口から離れ、大気解放口が開いた大気解放状態に
なっていると、給水口に達した水は該給水口を開閉する
弁体に衝突しその勢いで給水口から弁体を離脱せしめて
該給水口を開き、水田に流出即ち自動給水される。又、
給水路と弁体背後の前後のリンクに吊持されているタン
クとの流通状態が遮断され、切替えバルブに達した水は
大気解放口から外部に流出され、導入パイプを通ってタ
ンクに流入されない。換言すれば、タンク内の水は大気
解放口が大気解放になった時点で導入パイプを通って切
替えバルブに逆流し大気解放口から外部に流出する。一
方、水位の上昇に伴うフロートの動きにより傾動アーム
が上がり、切替え弁により大気解放口が閉じられると、
切替えバルブに達した水は導入パイプを通ってタンクに
流入し、水の流入によりタンクは重くなり、その重さが
前後のリンクの屈曲可変する連結部に、前後のリンクを
前後方向に突っ張らせる如く掛る。それにより、前後の
リンクにはタンクの重さで弁体を給水路の給水口が流出
する水の勢いに抗して給水口方向に押す押動力が付与さ
れ、給水口に弁体を着座せしめて該給水口を閉じ、給水
を停止させる。
【0008】請求項2の技術的手段によれば、フロート
軸に具備した上限水位用の調節具を適宜移動させて固定
することで、水田の設定水位を稲の成長時期に合わせて
調節変更することができる。又、下限水位用の調節具を
適宜移動させて固定することで、切替えバルブの大気解
放口から切替え弁を離脱させて該解放口を開く傾動アー
ムの動きを水位の降下に伴うフロートの動きに対して即
座に対応させたり、或いは吸着具による傾動アームの吸
着保持によりフロートが動き始めてから適宜のタイミン
グをおいて対応させることができる。
【0009】
【実 施 例】本発明の実施の一例を図面に基づいて以
下説明すると、図1において1は装置機枠であり、この
機枠1の一側上部に水源後述する水路2から配管導いた
給水路3の給水口3-1 に対向位置し、該給水口3-1 から
流出する水に押されて開弁する弁体4を揺動自在に垂設
すると共に、この弁体4の背後には該弁体4を前記給水
路3の給水口3-1 方向に押動せしめて該給水口3-1 を閉
弁する閉弁機構5を具備する。そして、水田6の下限水
位と上限水位とを検出すると共に、その上限水位の検出
において前記給水路3と閉弁機構5の後述するタンク5-
3 とを流通せしめる一方で、下限水位の検出において該
流通状態を遮断し且つ大気解放となる開閉切替え部7を
機枠1の他側に具備してなる。
【0010】因みに、水源としては昔から行われている
水田6に沿って設けられている水路等、或いは近年の農
地開発で水田6に沿って配管され、所定の水圧にて水を
強制移送する、例えば水道水を移送する不図示のパイプ
ライン等が考えられる。本実施例では図示の如く、水路
2から水田6内に給水路3を接続配管して、該水路2か
ら水を取り入れて水田6の水位管理を行う様にしてあ
る。
【0011】弁体4は、給水路3の給水口3-1 との密接
を図るゴム等からなるシール材4-1を備えてなり、給水
路3の給水口3-1 に対面する機枠1の一側上部に軸支せ
しめて揺動自在に垂設され、水路2から給水路3に流入
して給水口3-1 に達した水の勢いによって開弁せしめら
れ、そして閉弁機構5の押動力によって閉弁せしめられ
る様になっている。
【0012】閉弁機構5は、弁体4に衝突する水の勢い
によって該弁体4が開かない様に同勢いに抗して弁体4
を給水口3-1 方向に押動せしめて該給水口3-1 の閉弁状
態を保持する役目を成すもので、一端を弁体4の背面に
軸着すると共に他端を弁体4後方の機枠1に軸着せしめ
且つ途中を上下方向に屈曲可変自在に連結せしめて弁体
4の背後に配した前後一対のリンク5-1 ,5-2 と、この
両リンク5-1 ,5-2 の連結部8の一方に吊持させたタン
ク5-3 とから構成して、タンク5-3 の重さで前後のリン
グ5-1 ,5-2 を前後方向に突っ張らせて弁体4を給水口
3-1 方向に押動する様に構成してなる。
【0013】前後のリンク5-1 ,5-2 は、略同じ程度の
長さに形成され、前側リンク5-1 はその前端を弁体4の
背面に取り付けた連結具9に軸着せしめる一方、後側リ
ンク5-2 はその後端を前記連結具9の対向する高さにて
機枠1壁に取り付けた連結具10に軸着せしめると共に、
後側リンク5-2 の前端を前側リンク5-1 の後端から適宜
の間隔をその後端側に軸着せしめて両リンク5-1 ,5-2
を屈曲可変自在に連結せしめて、給水口3-1 に対する弁
体4の開閉に応じて上下に屈曲可変する様に、換言すれ
ば、弁体4と連結具10を取り付けた機枠1壁との間にお
いて連結部8を基点に両リンク5-1 ,5-2 の長さがが前
後方向に可変する様にしてある。そして、前側リンク5-
1 の後端部にタンク支持軸11を側方に向けて貫通状に取
り付けて、この支持軸11の両端に取り付けた吊持腕12に
タンク5-3 を吊持させる。
【0014】タンク5-3 は、給水路3から導入パイプ13
を介して流入されてくる水によって重さを増し、給水口
3-1 から流出する水の勢いに抗して該給水口3-1 方向
(閉弁方向)に弁体4を押す押動力を前後のリンク5-1
,5-2 に付与する役目を成すもので、合成樹脂剤や金
属材の中でもできるだけ軽量な材料を用いて機枠1内に
内設し得る大きさに形成し、前記両吊持腕12の下端間に
取り付けて前側リンク5-1の端部に吊持させる。又、タ
ンク5-3 底には導入パイプ13を接続する接続口14を設け
る。尚、タンク5-3 の上面に必要に応じてエア抜き孔等
を設けるも良く、自由である。
【0015】開閉切替え部7は、水位Lを検出すると共
にその上限・下限水位に応じて給水路3から開閉機構5
のタンク5-3 に水を流入したり、タンク5-3 内の水を流
出させるその切替えを行う。即ち、弁体4を閉じる、そ
して開くその開閉を切り替える役目を成すもので、フロ
ート7-1 と、フロート軸7-2 に支持され、一端側を機枠
1に軸着せしめてフロート7-1 の上下の動きに伴い他端
側を上下に傾動せしめる傾動アーム7-3 と、この傾動ア
ーム7-3 の他端側に配置され、該傾動アーム7-3 の他端
に装着した切替え弁7-4 により開閉される大気解放口15
を有する切替えバルブ7-5 とから構成してなる。
【0016】フロート7-1 は、比重の軽い適宜の部材を
用いて機枠1の他側に取り付けた平面横長矩形状の筒体
1-1 内に内設し得る程度の大きさに形成し、フロート軸
7-2の下端に揺動具16を介して取り付ける。筒体1-1 の
周囲には適宜の間隔をおいて縦長の流水孔17が複数開設
されており、水田6の水が流入する様になっている。
【0017】傾動アーム7-3 は、他端に切替えバルブ7-
5 の切替え弁7-4 を備え、水位Lの変動によるフロート
7-1 の動きに伴い上下に傾動せしめて切替えバルブ7-5
の大気解放口15を閉弁、そして大気解放口15を開弁する
動きを成すもので、上記筒体1-1 の長辺方向に亘る程度
の長さでその他端側を下方に向けてクランク状に形成し
て、一端側を筒体1-1 の上部開口の短辺一側近傍に取り
付けた支持軸18に軸着せしめてその軸支部を支点に他端
側が上下に傾動する様に筒体1-1 の上部開口に具備して
なる。又、傾動アーム7-3 の一端軸支部からクランク状
他端に至るその間(途中部位)にはフロート軸7-2 を上
下遊嵌状に貫通支持させる支持体19を軸着備えて、フロ
ート軸7-2 を上下移動自在に支持する様に形成してな
る。
【0018】図中20,21は、フロート軸7-2 の上下位置
に上下移動自在で且つ固定自在に備えた上限・下限水位
用の調節具であり、フロート軸7-2 に遊嵌状に備えた移
動体22と、この移動体22に螺合備えて該移動体22をフロ
ート軸7-2 に沿って上下に移動させる共に適宜位置に固
定する調節摘み23とからなり、調節摘み23により上限調
節具20のフロート軸7-2 に対する固定位置を変位調節す
ることで、水田6の設定水位を稲の成長時期に合わせて
自由に変更する事ができる。一方、下限調節具21の固定
位置を変位調節することで、切替えバルブ7-5 の大気解
放口15から切替え弁7-4 を離脱させて該解放口15を開く
傾動アーム7-3 の動きを水位Lの降下に伴うフロート7-
1 の動きに対して即座に対応させたり、或いはフロート
7-1 が動き始めてから適宜のタイミングをおいて対応さ
せることができる様にしてある。即ち、後述する吸着具
24を筒体1-1 の上部開口に配備し、図1に示す上限状態
(設定水位)においてフロート軸7-2 を支持する傾動ア
ーム7-3 の支持体19に下限調節具21の移動体22を当接さ
せた状態で該移動体22をフロート軸7-2 に対して固定し
ておけば、水位Lの降下に伴いフロート7-1 が下がるそ
の動きに即座に対応して傾動アーム7-3 が動き、切替え
バルブ7-5 の外気解放口15から切替え弁7-4を離脱(外
気解放口15を開弁)させて給水開始となる。一方、下限
調節具21を支持体19から適宜の寸法にて放した上方位置
に固定しておけば、水位Lの降下に伴いフロート7-1 が
動き始めてから前記寸法に達するまでの間においては傾
動アーム7-3 は切替え弁7-4 を切替えバルブ7-5 の大気
解放口15に着座(外気解放口15を閉弁)させた状態を保
ち、フロート7-1 の動きが前記寸法まで達した時点で傾
動アーム7-3 が動いて切替えバルブ7-5 の外気解放口15
から切替え弁7-4 を離脱させて給水開始となる様にして
ある。
【0019】吸着具24は、給水に伴い水位Lが設定水位
に達し、切替え弁7-4 を切替えバルブ7-5 の大気解放口
15に着座せしめて該解放口15を閉じた時点で傾動アーム
7-3を吸着保持し、そして水位Lの降下に伴うフロート7
-1 が動きによりフロート軸7-2 に具備した下限調節具2
1が当接するまでの間、吸着保持する役目を成すもの
で、磁石や吸着盤等からなり、傾動アーム7-3 の上下に
傾動する他端側が位置する筒体1-1 の上部開口に取付具
25を介して取り付ける。又、吸着具24の吸着力はフロー
ト7-1 及びフロート軸7-2 等のそれらの自重よりも弱く
設定して、下限調節具21を含むそれらの自重(荷重)が
傾動アーム7-3 の他端側に掛った時点で傾動アーム7-3
の吸着が自動的に解除され、切替えバルブ7-5 の大気解
放口15から切替え弁7-4 を離脱させて該解放口15を開く
様にしてある。
【0020】切替えバルブ7-5 は、導入パイプ13を通っ
て給水路3から流入されてくる水を弁体4背後のタンク
5-3 に流入させる、そして直接大気解放口15から外部に
流出させるその切替えを成すもので、上部を閉鎖し下部
には切替え弁7-4 により開閉される大気解放口15を開口
した筒状に形成され、周面上下に導入パイプ13を接続す
る様に形成してなる。この切替えバルブ7-5 は傾動アー
ム7-3 のクランク状他端が位置する筒体1-1 の短辺他側
において前記タンク5-3 の吊持高さよりも低い位置に配
置せしめて、大気解放口15が大気解放状態になった時点
でタンク5-3 内の水が切替えバルブ7-5 に向って自然落
下で速かに逆流し、大気解放口15から外部に流出させる
様にしてある。切替え弁7-4 は、傾動アーム7-3 の上下
の動きに伴い切替えバルブ7-5 の大気解放口15を開閉す
る役目を成し、大気解放口15との密接を図るゴム等から
なるシール材26を備えてなり、大気解放口15が位置する
傾動アーム7-3 のクランク状他端に揺動自在に取り付け
る。
【0021】導入パイプ13は、給水路3と弁体4背後の
タンク5-3 とを切替えバルブ7-5 を介して連絡するもの
で、タンク5-3 の上下の動きを妨げない程度の可撓性を
有する軟質樹脂材等から形成してなる。尚、導入パイプ
13は図示した様に、給水路3から切替えバルブ7-5 に亘
り配管するパイプよりも太いパイプを用いて切替えバル
ブ7-5 とタンク5-3 とを連絡することで、水田6の水位
Lが設定水位に達した時点(切替えバルブ7-5 の大気解
放口15が閉鎖された状態から大気解放状態になった時
点)でタンク7-1 内の水が速かに切替えバルブ7-5 へと
逆流して大気解放口15から排水される様にしてある。即
ち、水位Lが設定水位に達した時点で弁体4が即座に給
水路3の給水口3-1を閉弁せしめて給水を停止する様に
してある。
【0022】次に、以上の如く構成した本実施例水田用
給水装置の動作を説明すれば、水田6の水位Lが降下
し、フロート7-1 が下がると、傾動アーム7-3 がの一端
軸支部(支持18)を支点に動いて切替え弁7-4 を切替え
バルブ7-5 の大気解放口15から離脱させて該大気解放口
15を開く。この時、フロート軸7-2 に具備した下限調節
具21のフロート軸7-2 に対する固定高さ位置を図1に示
した様に傾動アーム7-3の支持体19から適宜の寸法、例
えば上限調節具20による水位設定を田面から10cm位に設
定した場合、下限調節具21を支持体19から9cm程度放し
た高さ位置に固定しておけば、フロート7-1 が1cm程度
の水位Lまで下がった時点で吸着具24に吸着保持されて
いた傾動アーム7-3 の吸着が自動的に解除され(図4の
状態から図6の状態)、切替え弁7-4 が切替えバルブ7-
5 の大気解放口15から離脱し、該大気解放口15が開く。
大気解放口15が大気解放状態になり、切替えバルブ7-5
を介して給水路3とタンク5-3 とを連絡する導入パイプ
13の流通状態が遮断されると、水路2から給水路3に流
入し、給水路3から導入パイプ13を通って切替えバルブ
7-5 内に達した水は大気解放15から外部に流出され、同
時に弁体4背後のタンク5-3 内の水は導入パイプ13を通
って切替えバルブ7-5 側に逆流し、大気解放口15から外
部に流出される。水の流出に伴いタンク5-3 は次第に軽
くなり、タンク5-3 の重さが給水路3内に流入してきた
水の勢いよりも軽くなると、その勢いに弁体4が押され
て給水路3の給水口3-1 から離れ、該給水口3-1 が開い
て水田6への自動給水が開始する(図5の状態)。この
時、弁体4をその背後から給水路3の給水口3-1 方向に
タンク5-3 の重さで押動するその押動力を発揮する如く
突っ張る前後一対のリンク5-1 ,5-2 はタンク5-3 の重
さが軽くなるに連れてその突っ張り力(押動力)が次第
になくなり、弁体4が給水路3の流入してきた水の勢い
により押されて給水口3-1 から離れるその動きに伴いタ
ンク5-3 を吊持する連結部8からその屈曲状態が大きく
なる如く上方に向けて屈曲変位する。即ち、軽くなった
タンク5-3 は給水路3の給水口3-1 から離れる弁体4の
動きに伴い持ち上げられていく(図1の状態から図5の
状態)。給水に伴い水位Lが上昇し、フロート7-1 が設
定水位まで上がるその過程において、傾動アーム7-3 は
フロート軸7-2 の上限調節具20の当接により(フロート
7-1 の浮遊力により)押し上げれ、フロート7-1 が設定
水位まで上がった時点で傾動アーム7-3 は切替え弁7-4
を切替えバルブ7-5 の大気解放口15に着座せしめて該解
放口15を閉じる。切替えバルブ7-5 の大気解放口15が閉
じられると、切替えバルブ7-5 を介して給水路3とタン
ク5-3 とを連絡する導入パイプ13の流通状態が復帰し、
給水路3から導入パイプ13を通って切替えバルブ7-5 に
達した水は同バルブ7-5 からタンク5-3 に繋がれた導入
パイプ13を通ってタンク5-3 に流入されていく。する
と、タンク5-3 は水の流入に伴い次第に重くなり、その
重さが弁体4を開弁方向に押す給水路3内の水の勢いよ
り重くなると、弁体4はタンク5-3 の重さで給水路3の
給水口3-1 方向に押動され、該給水口3-1 を閉じて給水
を停止させる。この時、上方に向けて連結部8より屈曲
変位せしめていた前後のリンク5-1 ,5-2 はタンク5-3
の重さによりその屈曲状態が小さくなる如く下方に向け
て屈曲変位せしめられて弁体4を給水路3の給水口3-1
方向に押動するその押動力を発揮する突っ張り状態に戻
る(図5の状態から図1の状態に戻される)。以後、フ
ロート軸7-2 の下限調節具21が傾動アーム7-3 の支持体
19に当接するまで水位Lが下がれば上述した如き動きで
水田6への自動給水が開始されるものである。
【0023】
【発明の効果】本発明の水田用給水装置は叙上の如く構
成してなるから、下記の作用効果を奏する。 .水位Lが下がると、傾動アームの他端側が水位Lの
降下に伴うフロートの動きより下がり、切替え弁を切替
えバルブの大気解放口から離脱させて該大気解放口を開
弁する。大気解放口が大気解放状態になると、給水路と
弁体背後の前後のリンクに吊持されているタンクとの連
絡する導入パイプの流通状態が遮断され、切替えバルブ
に達した水は大気解放口から外部に流出されると共に、
タンク内の水は導入パイプを通って切替えバルブに逆流
し大気解放口から外部に流出されてタンクの重さは徐々
に軽くなる。それにより、給水路に流入して給水口に達
した水の勢いにより弁体が押されて該給水口から離脱さ
れ、自動給水が開始する。一方、水位の上昇に伴うフロ
ートの動きにより傾動アームの他端側が上がり、切替え
弁により大気解放口が閉じられると、切替えバルブに達
した水は導入パイプを通ってタンクに流入し、水の流入
によりタンクは重くなり、その重さが前後のリンクの屈
曲可変する連結部に、前後のリンクを前後方向に突っ張
らせる如く掛る。それにより、前後のリンクにはタンク
の重さで弁体を給水路の給水口が流出する水の勢いに抗
して給水口方向に押す押動力が付与され、給水口に弁体
を着座せしめて該給水口を閉じ、給水を停止させる。
【0024】.フロート軸に具備した上限水位用の調
節具を適宜移動させて固定することで、水田の設定水位
を稲の成長時期に合わせて調節変更することができる。
又、下限水位用の調節具を適宜移動させて固定すること
で、切替えバルブの大気解放口から切替え弁を離脱させ
て該解放口を開く傾動アームの動きを水位の降下に伴う
フロートの動きに対して即座に対応させたり、或いは吸
着具による傾動アームの吸着保持によりフロートが動き
始めてから適宜のタイミングをおいて対応させることが
できる。
【0025】従って、本発明の水田用給水装置によれ
ば、水路等からの自然水の取り入れで水田の水位管理が
可能となり、普及率の高い給水装置となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 水田に設置した状態の本発明水田用給水装置
の縦断正面図
【図2】 同平面図
【図3】 同縦断側面図
【図4】 図3のVI−VI線縦断面図
【図5】 弁体が開いて自動給水が開始した状態の縦断
正面図
【図6】 弁体が開いて自動給水が開始した状態の図3
のVI−VI線縦断面図
【符号の説明】
1…機枠 2…水路 3…球水路 3-1 …給水口 4…弁体 5…開閉機構 5-1 ,5-2 …リンク 5-3 …タ
ンク 6…水田 7…開閉切替え
部 7-1 …フロート 7-2 …フロート
軸 7-3 …揺動アーム 7-4 …切替え弁 7-5 …切替えバルブ 13…導入パイ
プ 15…大気解放口 42…閉弁圧力室 43…ダイヤフラ
ム 44…給水口 45…流入口 46…大気解放流出口 47…電磁弁

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水源から配管導いた給水路の給水口に対
    向位置し、該給水口から流出する水に押されて開弁する
    機枠の上部に揺動自在に垂設した弁体と、この弁体の背
    後に構設され、前記水圧に抗して弁体を前記給水口方向
    に押圧せしめて該給水口を閉弁せしめる弁体の閉弁機構
    部と、水田の下限水位と上限水位とを検出すると共に、
    その上限水位の検出において前記給水路と閉弁機構部と
    を流通せしめる一方で、下限水位の検出において該流通
    状態を遮断し且つ大気解放となる弁体の開閉切替え部と
    を具備してなり、前記閉弁機構は一方を弁体の背面に軸
    着すると共に他方を機枠に軸着せしめて上下方向に屈曲
    可変自在に連結せしめた前後のリンクと、この両リンク
    の連結端部の一方に吊持させたタンクとから構成する一
    方、開閉切替え部はフロートと、このフロートのフロー
    ト軸に支持されて機枠に軸着せしめた一端側を支点にフ
    ロートの動きに伴い上下に傾動せしめる傾動アームと、
    この傾動アームに装着した切替え弁により開閉される大
    気解放口を有する切替えバルブとから構成して、この切
    替えバルブを介して前記給水路とタンクとを導入パイプ
    で接続したことを特徴とする水田用給水装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の水田用給水装置におい
    て、 フロート軸を傾動アームに上下に貫通させた遊嵌状に支
    持させると共に、フロート軸には上下移動自在で且つ固
    定自在に上限・下限の水位調節具を備え、更に切替えバ
    ルブの大気解放口の閉弁状態において、傾動アームを吸
    着保持する吸着具を該傾動アームの他端側上方に配備
    し、該吸着具の吸着力を少なくともフロートの自重より
    も弱く設定したことを特徴とする水田用給水装置。
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