JPH0828005B2 - 音声入力操作装置 - Google Patents

音声入力操作装置

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JPH0828005B2
JPH0828005B2 JP60013133A JP1313385A JPH0828005B2 JP H0828005 B2 JPH0828005 B2 JP H0828005B2 JP 60013133 A JP60013133 A JP 60013133A JP 1313385 A JP1313385 A JP 1313385A JP H0828005 B2 JPH0828005 B2 JP H0828005B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は音声入力操作装置に関し、特にビデオテープ
レコーダ(VTR)等の情報記録再生装置の動作モードを
指定する際の操作命令を人声音によつて入力し得るよう
にしたものである。
〔発明の概要〕
本発明は、人声音によつて情報記録再生装置に対する
操作命令を音声入力し得るようになされた音声入力操作
装置において、ダータ処理手段が、情報記録再生装置の
ステータスデータを参照しながら、情報記録再生装置に
対するコントロールコマンドを発生するようにすること
により、情報記録再生装置を安定に制御することができ
るようにしたものである。
〔従来の技術〕
従来、人声音をマイクロホン等の音−電気変換手段を
用いて電気信号に変換し、その変換出力に基づいて人声
音の内容を認識するようになされた例えば第8図に示す
ような音声認識装置が提案されている。
第8図において、音声認識装置を含んでなる音声入力
操作装置1は、マイクロホン2から供給される入力音声
信号S1に基づいて操作命令の内容を判断し、その内容に
対応する操作命令信号S2を例えばVTRでなる情報記録再
生装置3に供給するようになされている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところが、VTR等の情報記録再生装置3は多様な動作
モードをもつており、VTRの動作モードを切換える際
に、現在の動作モードから直接切換えてはならない禁止
モードがあり、この禁止モードを無視して異常な操作命
令信号S2を供給すれば、情報記録再生装置3に混乱が生
じて異常動作をするおそれがある。
かかる異常な操作命令信号S2を供給する原因として次
の状態が考えられる。先ず、人声音に基づく入力音声信
号S1を音声入力操作装置1に入力する際に、雑音が混入
した場合で、この場合には音声認識を誤るおそれがあ
る。また、人声音によつて操作命令を入力する手法には
不慣れなオペレータが、誤つた内容の操作命令を入力し
たような場合が考えられる。
結局、情報記録再生装置に対する入力操作装置として
音声入力操作装置を使用することは、実用上信頼性が未
だ不十分である。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、情報記
録再生装置3の操作命令信号S2の内容が、情報記録再生
装置3の現在の動作モードから見て不適切である場合に
は、この人声音によつて入力された操作命令に対して、
情報記録再生装置3を応動動作させないようにすること
によつて、音声入力操作装置1の信頼性を1段と向上さ
せようとするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
かかる問題点を解決するため本発明においては、情報
記録再生装置17の動作モードを指定する操作命令を人声
音によつて音−電気交換手段12に音声入力し、この音−
電気変換手段12から送出される入力音声信号S11を音声
認識手段14によつて音声認識して情報記録再生装置17に
対する操作信号を発生するようになされた音声入力操作
装置において、音声認識手段14から入力音声信号S11に
対応する操作命令コマンドを受けたとき、情報記録再生
装置17のステータスデータを第1の条件とし、かつ前回
実行した操作コマンドを第2の条件として、当該情報記
録再生装置17のステータスを操作命令コマンドに対応す
る動作モードに変更することが適切であるか否かを判断
し、不適切な場合には、当該操作命令コマンドを無視し
て情報記録再生装置17のステータスを変更させないよう
なコントロールコマンドを、情報記録再生装置17に送出
するデータ処理手段15を設けるようにする。
〔作用〕
データ処理手段15は、音声認識手段14から操作命令コ
マンドを受けるごとに、情報記録再生装置17の現在の動
作モードを表すステータスデータと、前回実行した操作
コマンドとを条件として、情報記録再生装置17のステー
タスを音声入力された操作命令コマンドに対応する動作
モードに変更することが不適切な場合には、当該操作命
令を無視して情報記録再生装置17のステータスを引続き
維持させる。
このようにすることにより、音声認識手段14が誤認識
動作をして、音声入力された操作命令コマンドが不適切
な場合にも、情報記録再生装置17の動作モードを混乱さ
せるおそれなくしかも高速度で制御し得る。これに加え
て音声入力操作が不慣れなオペレータは情報記録再生装
置17が実行し得ないような動作モードを指定するような
操作命令を音声入力したような場合にも、当該操作命令
を無視して情報記録再生装置17のステータスを変更させ
ないように制御することによつて、この場合も情報記録
再生装置17の動作モードを混乱させるおそれを有効に回
避し得る。
〔実施例〕
以下図面について本発明の一実施例を詳述する。
概略説明 第2図において、11は音声入力操作装置で、操作命令
入力手段として音−電気変換手段例えばマイクロホン12
を有し、その出力端に得られる入力音声信号S11が音声
認識システム13に供給される。
音声認識システム13は、入力音声信号S11を音声認識
ボード14に受けて、入力音声信号S11によつて指定され
た操作命令の内容を中央処理ユニツト(CPU)ボード15
の制御の下に認識し、その認識データをCPUボード15に
供給する。
CPUボード15は、音声認識ボード14に対してコントロ
ールコマンドを与えながら得られた認識データを取込む
と共に、VTRインターフエイス16を介して例えばVTR17で
なる情報記録再生装置から供給されるスタータスデータ
を参照しながら、認識データをデータ処理し、その処理
結果に基づいてVTR17に対するコントロールコマンドを
発生し、これをVTRインターフエイス16を介してVTR17に
供給することにより、VTR17を、マイクロフオン12から
入力された操作命令に応じた動作モードに制御する。
これと共に、CPUボード15は、データ処理の結果、オ
ペレータがなすべき操作についてのメツセージを、LCD
インターフエイス18を介して表示手段としての液晶表示
素子(Liquid Crystal Display(LCD))モジユール19
に表示させる。かくして音声入力操作装置11は、オペレ
ータがLCDモジユール19のメツセージを読取つて対話し
ながら、VTR17に対する操作命令を人声音によつて次々
と入力し得るようになされている。
なおこの実施例の場合、操作命令入力手段としてキー
ボード20が設けられ、必要に応じてキーボード20を用い
て1つのプログラムが終了するごとに確認動作をするた
めのデータを入力し、又は、プログラムの途中でインタ
ーラプトを入力し得るようになされている。
音声認識ボード14 音声認識ボード14は、第3図に示すように、マイクロ
ホン12から供給される入力音声信号S11をアナログイン
ターフエイス14Aを介して演算プロセツサ14Bに取込む。
ここで、アナログインターフエイス14Aは、システムコ
ントローラ14Cから供給される制御データS12によつて入
力音声レベルを所定値に制御した後、シリアルデイジタ
ルデータでなるデイジタル音声信号S13に変換して演算
プロセツサ14Bに供給する。
演算プロセツサ14Bは、アナログインターフエイス14A
から到来するデイジタル音声信号S13を、デイジタルフ
イルタによつて複数例えば8チヤンネルに分けて周波数
分析することによつて音声パターンを形成すると共に、
人声音の発声速度の変動による音声パターンの時間的な
歪みを修正し(これを時間軸正規化と呼ぶ)、この時間
軸正規化された音声パターンを標準パターン登録メモリ
14Dに登録されている標準パターンと比較する(これを
マツチング処理を呼ぶ)。この比較結果は、検出された
音声パターン及び標準パターン間の差を表す時間軸正規
化距離を算出することによつて得られ、その結果標準パ
ターン登録メモリ14Dに登録されている標準パターンの
うち最も時間軸正規化距離が小さい標準パターンに付さ
れている登録番号を表す音声パターン登録番号データ
が、マイクロホン12から入力された人声音により指定さ
れた操作命令の内容であると判断する。
標準パターン登録メモリ14Dは、オペレータがVTR17に
対する操作命令を口頭で発声したとき、その入力音声信
号S11に基づいてこれをデイジタル周波数分析した結果
を標準音声パターンとして一連の登録番号を付して格納
しておくもので、標準パターン登録メモリ14Dへの標準
パターンの登録処理は、VTR17に対する制御動作に入る
前に、マイクロホン12、アマログインターフエイス14
A、演算プロセツサ14Bを用いて実行される。
システムコントローラ14Cは、かかる標準パターン登
録メモリ14Dへの標準パターンの格納処理動作、及び演
算プロセツサ14Bにおけるマツチング処理動作を、CPUボ
ード15の制御の下に、クロツク発生回路14Eにおいて発
生されるクロツクのタイミングで制御し、かくして演算
プロセツサ14Bにおいて実行されたマツチング処理によ
り判別された音声パターン登録番号データが、例えばシ
リアル入出力装置でなるインターフエイス14Fを介し
て、CPUボード15のバス15Aに供給される。
ここで、システムコントローラ14Cは、CPUボード15の
CPU15B(第7図)をホストプロセツサとして、コントロ
ールコマンドデータを受けると共に、現在の動作状態を
表すステータスコードデータをCPUボード15のCPU15Bに
送出する。
なお、音声認識ボード14としては、例えば日本電気株
式会社から市販されている「音声認識LSIセツト」を使
用し得る。
VTRインターフエイス16 これに対してVTRインターフエイス16は、第4図に示
すように、CPUボード15のバス15Aにプロセツサ入出力装
置(PIO)16Aを介して結合されたデコーダ16B及びエン
コーダ16Cを有する。
デコーダ16Bは、CPUボード15からVTR17に対して送出
されるコマンド信号CMDを供給するもので、第5図に示
すように、19種類のコマンド信号CMDに対応するコード
信号CODE1がプロセツサ入出装置16Aを通じて供給された
とき、これをラツチ回路16B1に取込んでそのラツチ出力
をデコード回路16B2に供給する。デコード回路16B2はRO
Mでなり、第5図のコードデータCODE1をドライバ駆動デ
ータDRDに変換してドライバ16B3に供給し、かくしてド
ライバ16B3からVTR17に対してその動作モードを切換制
御できる信号形式の駆動コマンド信号CMDを送出するよ
うになされている。
またエンコーダ16CはVTR17の現在の動作モードを表す
ステータスデータSTATUSをレシーバ16C1に受けて、ROM
構成のエンコード回路16C2に供給する。エンコード回路
16C2は、第6図に示すように12種類のステータスデータ
STATUSを対応するコードデータCODE2に変換してラツチ
回路16C3を介し、さらにプロセツサ入出力装置16Aを介
してCPUボード15のバス15Aに出力するようになされてい
る。
これに加えて、VTRインターフエイス16は、VTR17にお
いてテープから再生された制御パルス信号CTLを制御パ
ルスレシーバ16Dに受けて、そのタイミングに同期する
インターラプト信号INTをプロセツサ入出力装置16Aを介
してCPUボード15のバス15Aに供給すると共に、制御パル
スレシーバ16Dの出力をエンコーダ16Cのラツチ回路16C3
にラツチ信号として供給することによつて、ステータス
信号STATUSに対応するコードデータCODE2をVTR17の再生
動作と同期させながらCPUボード15側に取込ませるよう
になされている。
CPUボード15 CPUボード15は、第7図に示すように、音声認識ボー
ド14からバス15Aに転送されて来たデータをCPU15Bを介
してメモリ15Cに格納し、またVTRインターフエイス16か
らバス15Aに転送されて来たデータを、CPU15Bを介して
メモリ15Cに格納する。メモリ15Cは、音声認識ボード用
メモリ部15C1と、VTR用メモリ部15C2と、メツセージメ
モリ部15C3とを有する。
音声認識ボード用メモリ部15C1は、ROM及びRAMで構成
され、音声認識ボード14を駆動制御するために必要なコ
ントロールコマンドを予めROMに格納し、このコントロ
ールコマンドを必要に応じ読出して音声認識ボード14に
転送するようになされている。また音声認識ボード14か
らその現在の動作モードを表すステータスデータ及び音
声パターン登録番号データが転送されて来たとき、これ
をRAMに一時記憶し、このステータスデータに基づい
て、その後音声認識ボード14、及びVTR17に対して転送
すべきコントロールコマンドを決定するようになされて
いる。
またVTR用メモリ部15C2は、同様にROM及びRAMで構成
され、VTR17を駆動制御するために必要なコントロール
コマンドを予めROMに格納し、このコントロールコマン
ドを必要に応じて読出してVTR17に転送するようになさ
れている。これに対して、VTR17からその現在の動作モ
ードを表すステータスデータが転送されて来たとき、こ
れをRAMに一時記憶し、CPU15Bが、このステータスデー
タを用いて音声認識ボード14から到来した音声パターン
登録番号データが表す操作命令に応動して、VTR17を制
御すべきか否かを判断できるようになされている。
またメツセージメモリ部15C3には、LCDモジユール19
に表示すべきメツセージについてのデータが格納されて
おり、CPU15Bが音声認識ボード14及びVTR17から転送さ
れて来たデータに基づいて、オペレータに対して提示す
べきメツセージデータをメツセージメモリ部15C3から読
出してLCDインターフエイス18を介してLCDモジユール19
に供給できるようになされている。
またキーボード20から入力された確認又はインターラ
プトデータは、プロセツサ入出力装置15Dを介してCPU15
Bに取込まれる。
さらにCPUボード15には、カウンタータイマコントロ
ーラ15Eが設けられ、VTRインターフエイス16から転送さ
れて来る制御パルス信号CTLのパルス数を計数したり、
音声パターン登録番号データが入力される際の継続時間
を計測したりする等の機能を、CPU15Bの制御の下に、実
行するようになされている。
動作 以上の構成において、CPUボード15のCPU15Bは、第1
図に示す処理手順に従つて、VTR17を操作命令入力手段
としてのマイクロホン2から入力される入力音声信号S1
1に基づいて駆動制御する。
まずステツプSP1においてシステム全体に対して電源
が供給されると、CPU15BはステツプSP2に移り、音声認
識ボード用メモリ部15C1からコントロールコマンドを読
出して音声認識ボード14のシステムコントローラ14Cに
転送することによつて音声入力レベルの調製を実行させ
る。システムコントローラ14Cは、ステツプSP3におい
て、マイクロホン2から操作命令1語分の入力音声信号
S11が入力されたとき、アナログインターフエイス14Aに
よつて入力音声信号S11の信号レベルを制御し、次のス
テツプSP4において、その出力S13の信号レベルが基準レ
ベルと一致しているか否かの判断をする。否定結果が得
られると、CPU15BはステツプSP2に戻つて、再度アナロ
グインターフエイス4Aのレベル調整動作を実行させ、以
後当該1語分の入力音声信号S11の信号レベルが基準レ
ベルになるまでかかる動作が繰返される。その結果入力
音声信号S11の信号レベルが基準レベルになると、ステ
ツプSP4において肯定結果が得られることにより、次の
ステップSP5に移る。
かくしてCPU15Bは、マイクロホン12から入力される人
声音の音声レベルを所定の基準レベルに合せるように正
規化し、これにより、オペレータが口頭で操作命令を発
声する際の音声レベルの差異の影響を除去するようにな
されている。
次に、CPU15Bは、ステツプSP5において、音声認識ボ
ード14のシステムコントローラ14Cを標準パターン登録
モードに制御する。このときシステムコントローラ14C
は、ステツプSP6において現在マイクロホン2から入力
されている入力音声信号S11の1語分のデータを演算プ
ロセツサ14Bに取込ませてその周波数成分の分析を行わ
せることにより標準パターンデータを検出させる。CPU1
5Bは、音声認識ボード14から転送されて来るステータス
データに基づいてステツプSP7において、この1語分の
操作命令の検出動作が終了したか否かを確認し、検出動
作が終了していない間は、再度ステツプSP5に戻つて標
準パターンの検出動作を引続き実行させる。
かくして1語分の標準パターンデータの検出が終了す
ると、当該検出された音声パターンに一連の登録番号を
付して登録パターンとして標準パターン登録メモリ14D
に格納する。その結果CPU15BはステツプSP7において肯
定結果を得ることによつてステツプSP8に移り、全ての
操作命令についての標準パターンの登録が終了したか否
かを判断する。
ここで否定結果が得られると、CPU15Bは再度ステツプ
SP5に戻つて、次の操作命令についての入力音声信号S11
によつて操作命令1語分の標準パターンの検出動作を実
行させ、これに登録番号を付して標準パターン登録メモ
リ14Dに格納する。
以下同様にして、CPU15Bは、全ての操作命令について
マイクロホン12から得られる入力音声信号S11に基づい
て、標準パターンを検出し、この標準パターンデータを
標準パターン登録メモリ14Dに登録番号を付して格納す
る。この処理が終了するとCPU15Bは、ステツプSP8にお
いて肯定結果を得ることができることにより、標準パタ
ーン登録モードについての処理動作を終了して次の操作
命令認識モードに入る。
この実施例の場合、VTR17に対して与えることができ
るコントロールコマンドCMDは、第5図について上述し
たように、19種類に選定され、これに応じてマイクロホ
ン12を介して標準パターン登録メモリ14Dに登録できる
操作命令は、第5図のコントロールコマンドCMDと同じ
内容をもち、口頭で「STOP」、「PLAY」……「RS4(X1/
20)」と発音することにより、各オペレータについての
標準音声パターンが検出され、登録番号「1」、「2」
……「19」が付されて登録されることになる。
またステツプSP5〜SP8における音声認識ボード14の動
作状態及び登録番号データはステータスデータとしてCP
U15Bに転送され、音声認識ボード14の動作状態が逐次LC
Dモジユール19に表示されると共に、標準パターン登録
メモリ14Dに登録された操作命令の内容及び登録番号がL
CDモジユールに表示される。
CPU15Bは、操作命令認識モードに入ると、ステツプSP
9において、システムコントローラ14Cに対して操作命令
認識モードを実行すべきことを内容とするコントロール
コマンドを転送する。そして次のステツプSP10において
マイクロホン12を介して入力音声信号S11が操作命令1
語分だけ入力されたとき、CPU15Bはシステムコントロー
ラ14Cによつて入力音声信号S11をマナログインターフエ
ース14Aを介して演算プロセツサ14Bに取込ませ、周波数
分析を実行することによつて入力音声パターンを検出さ
せ、その後当該検出音声パターンと標準パターン登録メ
モリ14Dに登録されている全ての標準パターンとのマツ
チング処理を実行する。この結果マツチング距離が最も
小さい標準パターンの登録番号データが抽出され、この
登録パターン番号データが現在実行されている操作命令
認識モードにおいて入力された操作命令を表すデータと
して、CPUボード15のCPU15Bに転送され、メモリ15Cの音
声認識ボード用メモリ部15C1に格納される。
この状態になると、CPU15Bは、かかる動作の終了をス
テツプSP11において確認し、ステツプSP11において肯定
結果を得ることができたとき、次のステツプSP12に移
る。
ここで、ステツプSP11における確認は、例えば入力音
声信号S11の信号レベルが所定のレベル範囲に入つてい
るか、又はマイクロホン12に入力された音声操作命令の
語長が所定の長さ例えば2秒以内であるかなどが判定さ
れ、これにより入力音声信号S11が第5図について上述
したコントロールコマンドCMDに対応するものであるこ
とを確認する。かくして音声入力の認識精度を高めるこ
とができる。これに対して、音声入力のベレル及び語長
について否定結果が得られた場合には、CPU15Bは、当該
音声入力データを無視し、ステツプSP9に戻つて操作命
令認識プログラムをやり直すようにされている。
このようにして、人声音によつて操作命令が入力され
たことを確認すると、CPU15Bは、ステツプSP12において
VTRインターフエイス16を介してVTR17からステータスデ
ータを読取つて、VTR用メモリ部15C2に取込む。そして
当該取込んだステータスデータに基づいて、音声入力さ
れた操作命令をVTR17に実行させるかどうかの判断を、
読くステツプSP13、SP14において判断する。
CPU15Bは先ずステツプSP13において、次の3つの事項
についてVTR17のステータス、すなわち現在の動作モー
ドを確認する。
CPU15Bは、第1に、ステツプSP13において、「VTR17
の電源が入つているか」を確認し、否定結果が得られた
ときステツプSP15に移つて「POWER ON THE VTR」という
メツセージをLCDモジユール19に表示させた後、ステツ
プSP9に戻つて音声入力をやり直す。
またCPU15Bは、第2に、ステツプSP13において「テー
プがセツトされているか」を確認し、否定結果が得られ
ればステツプSP15において「STAND BY THE CASSETTE」
というメツセージをLCDモジユール19に表示させた後、
ステツプSP9に戻つて音声操作命令を入力し直す。
またCPU15Bは、第3に、ステツプSP13において「コネ
クタが持続されているか」を確認し、否定結果が得られ
れば、ステツプSP15に移つて「CONNECT WITH THE VTR」
というメツセージをLCDモジユール19に表示させた後、
ステツプSP9に戻つて音声操作命令を入力し直す。
これに対して、ステツプSP13において、肯定結果が得
られると、CPU15Bは次のステツプSP14に移つて、VTR17
が前回に実行したコマンドと、今回入力された音声操作
命令との関係をチエツクし、これにより今回音声入力さ
れた操作命令の内容がVTR17の動作モードから考えて適
切であるか否かの判断をする。
実際上、VTR17のシステムコントローラは、VTR17を現
在の動作モードから次の動作モードに切換える際に、切
換えてはならない禁止モードをもつており、かくしてVT
R17が異常動作をしないようになされている。CPU15B
は、かかるVTRのシステムコントローラとの関係を考慮
して、以下に述べるように不適切な操作命令が入力され
たときには、これをステツプSP14において判断すること
によつて、当該不適切な操作命令にVTR17が応動動作し
ないようになされている。
不適切な操作命令 (1)VTR17のステータスが巻戻しモードである場合 CPU15Bは、VTR17のステータスが巻戻しモード(REW)
である状態において、これと重複して「PLAY」操作指令
が音声入力されたとき、前回音声入力された操作指令を
参照し、その内容が「PLAY」であれば、ステツプSP14に
おいて否定結果を得て「PLAY」操作命令を無視し、ステ
ツプSP15に移つて「WAIT FOR A WHILE」というメツセー
ジをLCDモジユール19に表示してステツプSP9に戻る。
このようにするのは、前回の操作命令が「PLAY」でか
つ、VTR17のステータスが「REW」であるということは、
VTR17が前回の「PLAY」操作指令によつて再生モード状
態に入り、磁気テープが最後まで再生された後VTR17の
システムコントローラが自動巻戻しモードに入つたこと
を意味している。自動巻戻し動作は、VTR17のシステム
コントローラの判断によつて、実行されているもので、
システムコントローラの動作を混乱させないためには、
この巻戻し動作が終了するまで新たな操作指令をVTR17
に供給しないようにすることが必要である。
これに対して、前回音声入力された操作指令が「RE
W」、VTR17のステータスが「REW」、今回音声入力され
た操作指令が「SPOP」である場合には、現在の巻戻しモ
ードが前回の音声入力「REW」をVTR17が実行している結
果であり(換言すればシステムコントローラの自動動作
ではないので)、VTR17を停止モードに切換えても良
い。そこでこの場合、CPU15Bは、ステツプSP14において
肯定結果を得てVTR17を停止モードに切換える動作に入
る。
すなわちCPU15Bは、ステツプSP16においてVTR17に「S
TOP」コントロールコマンドを転送してVTR17を停止モー
ドに切換えさせる。このVTR17の動作モードの変化は、
ステータスデータとしてVTR17からCPU15Bに転送され、C
PU15Bはこのステータスデータに基づいて次のステツプS
P17に移つてVTR17に対する制御が完了したことを確認
し、否定結果が得られたときステツプSP9に戻つて新た
な操作命令認識プログラムに入る。
(2)「STOP」モードが必要な場合 VTR17のシステムコントローラは、その動作を確実に
するため。「PLAY」、「REC」、「FF」、「REW」、「EJ
ECT」モードに入るには、VTRが「STOP」モードになつて
いることを必要条件としてVTR17を制御している。
CPU15Bは、操作命令が入力されたとき、VTR17がかか
る必要条件を満足しないようなステータスにあるときに
は、これをステツプSP14において判断して否定結果を得
る。そしてステツプSP15において「SPEAK ANOTHER COMM
AND」というメツセージをLCDモジユール19に表示した後
ステツプSP9に戻つて新な操作命令認識プログラムに戻
る。
かくしてCPU15Bは、VTR17のステータスデータを用い
て、VTR17が「STOP」ステータスにないにもかかわらず
「PLAY」〜「EJECT」操作命令が入力されたときには、
当該操作命令を無視してVTR17が当該操作命令を入力し
得ないステータスにVTR17があることをLCDモジユール19
を用いてオペレータに知らせる。このときオペレータ
は、LCDモジユール19のメツセージを読取ることによつ
て入力した操作命令が不適切であつたことを知り、次に
「STOP」操作命令をマイクロホン12から入力すれば良
い。このときCPU15BはステツプSP10、SP11、SP12、SP1
3、SP14を順次通じて「STOP」操作命令が入力されたこ
とを確認する。
そのときCPU15Bは、ステツプSP14において、肯定結果
を得てステツプSP16に移り、入力された「STOP」操作命
令に対応するコントロールコマンドをVTR用メモリ部15C
2から読出してVTRインターフエイス16を介してVTR17に
転送し、その結果VTR17は「STOP」操作モードに切換わ
る。
その状態になるとCPU15BはステツプSP17に移つてVTR1
7に対する制御が終了したか否かを判断し、否定結果が
得られたときステツプSP9に戻つて新な操作命令認識プ
ログラムに入る。そこでオペレータは再度「PLAY」〜
「EJECT」操作命令をマイクロホン2から音声入力すれ
ば、このときVTR17のステータスは「STOP」であるの
で、CPU15BはステツプSP14において肯定結果を得ること
ができ、次のステツプSP16においてVTR17に「PLAY」〜
「EJECT」コントロールコマンド5を転送してVTR17を当
該コントロールコマンドによつて否定された状態に制御
することになる。
(3)同じ操作命令が音声入力された場合 CPU15Bは、ステツプSP14において、VTR17から転送さ
れて来たステータスデータと、音声認識ボード14から転
送されて来たコマンドデータとが同一であることを判断
すると、VTR17のステータスに対して操作命令が不適切
であるので、否定結果を発生してステツプSP15に移り、
「SPEAK ANOTHER COMMAND」のメツセージをLCDモジユー
ル19に表示した後、ステツプSP9に戻つて新な操作命令
認識プログラムに入る。かくしてCPU15Bは、ステータス
と同じ内容の操作命令が入力された場合には、当該操作
命令を無視して、VTR17のステータスの動作モードを引
続き維持させることにより、VTR17をそのシステムコン
トローラによつて正しく動作させるようにする。
例えば、VTR17のステータスが「PLAY」であるにもか
かわらず、これと重複して「PLAY」操作命令が音声入力
されたとき、CPU15Bは、当該操作命令を無視して、VTR1
7の動作モードを変更させずに、LCDモジユール19に「SP
EAK ANOTHER COMMAND」のメツセージを表示させること
により、オペレータに対して、VTR17と同じステータス
の操作命令を音声入力したことを知らしめる。
因に、ステータスと同じ操作命令を入力した場合、VT
R17のシステムコントローラはVTR17をステータスの動作
モード「PLAY」を一旦「STOP」モードに切換えた後、再
度「PLAY」動作モードに切換えるという制御を実行する
ことによつて、VTR17に異常動作を発生させないように
なされているのに対して、CPU15Bを以上のように動作さ
せれば、当該VTR17のシステムコントローラの制御と適
切に適応した制御を実現し得る。
かくして、CPU15Bは、音声入力が「REC」であつたの
に対して、音声認識ボード14が誤認識を起こして「PLA
Y」登録番号データをCPU15Bに転送して来た場合にも、
全く同様にして当該動作命令を無視する処理がCPU15Bに
おいて実行される。
(4)実行し得ない操作命令が音声入力された場合 VTR17は、「FF」または「REW」動作モードから、直接
「REC」、「EJECT」動作モードに切換えることができな
いように、システムコントローラによつて制御されてお
り、VTR17は、「FF」又は「REW」モードにあるとき、一
旦「STOP」モードに切換えた後、「REC」、「EJECT」モ
ードに切換え操作しなければならない。
従つてCPU15Bは、VTR17が「FF」又は「REW」ステータ
スにあるとき、音声入力された操作命令が「REC」、「E
JECT」であるときには、これをステツプSP14において判
断して、否定結果を発生し、ステツプSP15において「SP
EAK ANOTHER COMMAND」のメツセージをLCDモジユール19
上表示させた後、ステツプSP9に戻つて新な操作命令認
識プログラムに入るようになされている。
かくしてCPU15Bは、音声入力された操作命令を無視す
ると共に、オペレータがLCDモジユール19のメツセージ
を読むことによつて音声入力した操作命令が誤つている
ことを知らしめる。これによりVTR17を混乱させること
なく制御することができる。
この場合にも、マイクロホン12に音声入力された操作
命令を、音声認識ボード14が誤認識すれば上述の場合と
同様にして動作し、かくして無用な混乱を動じさせない
ようにし得る。例えばVTR17が「FF」ステータスにある
状態において、マイクロホン12から「STOP」操作命令が
音声入力されたにもかかわらず、音声認識ボード14が
「REC」動作命令が入力されたものと誤認識したとすれ
ば、CPU15Bは、当該誤認識された操作命令を無視して、
LCDモジユール19に「SPEAK ANOTHER COMMAND」のメツセ
ージを表示させる。
CPU15BはステツプSP17において肯定結果が得られる
と、ステツプSP18に移つて当該プログラムを終了する。
ここでステツプSP17においてプログラムの終了を判断さ
せる方法としては、第5図の登録番号「9」の「END」
コントロールコマンドを送出させるように、マイクロホ
ン12から「END」操作命令を音声入力するか、キーボー
ド20を用いてCPU15Bに対してインターラプトをかけるよ
うにすれば良い。
変形例 なお上述の実施例において、本発明をVTRに適用した
場合について述べたが、これに限らず広く情報記録再生
装置に適用し得る。またLCDモジユール19に表示させる
メツセージは、必要に応じて変更し得る。
〔発明の効果〕
以上のように本発明によれば、音声認識によつて入力
が確認された操作命令によつてVTRを操作するにつき、V
TRのステータス及び前回実行した操作コマンドを参照し
て、認識された音声命令に基づく操作命令コマンドの内
容がVTRのステータスとの比較において不適切である場
合には、当該音声認識された操作命令の内容を無視する
ようにしたことにより、たとえ音声認識を誤つたような
場合にも、無用な混乱を生じさせずに情報記録再生装置
を高速度で制御することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による音声入力操作装置の動作の説明に
供するフローチヤート、第2図は本発明による音声入力
操作装置の一実施例を示すブロツク図、第3図及び第4
図は第2図の音声認識ボード14及びVTRインターフエイ
ス16の詳細構成を示すブロツク図、第5図及び第6図
は、第4図のインターフエイス16において処理されるコ
ントロールコマンド及びステータスデータを示す図表、
第7図は第2図のCPUボード15の詳細構成を示すブロツ
ク図、第8図は従来の構成を示すブロツク図である。 11……音声入力操作装置、12……マイクロホン、13……
音声認識システム、14……音声認識ボード、15……CPU
ボード、16……VTRインターフエイス、17……VTR、18…
…LCDインターフエイス、19……LCDモジユール。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】情報記録再生装置の動作モードを指定する
    操作命令を人音声によつて音−電気交換手段に音声入力
    し、この音−電気変換手段から送出される入力音声信号
    を音声認識手段によつて音声認識して上記情報記録再生
    装置に対する操作信号を発生するようになされた音声入
    力操作装置において、 上記音声認識手段から上記入力音声信号に対応する操作
    コマンドを受けたとき、上記情報記録再生装置のステー
    タスデータを第1の条件とし、かつ前回実行した操作コ
    マンドを第2の条件として、当該情報記録再生装置のス
    テータスを上記操作命令コマンドに対応する動作モード
    に変更することが適切であるか否かを判断し、不適切な
    場合には、上記操作命令コマンドを無視して上記情報記
    録再生装置のステータスを変更させないようなコントロ
    ールコマンドを、上記情報記録再生装置に送出するデー
    タ処理手段を 具えることを特徴とする音声入力操作装置。
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