JPH08279018A - 画像入力装置 - Google Patents

画像入力装置

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JPH08279018A
JPH08279018A JP7081493A JP8149395A JPH08279018A JP H08279018 A JPH08279018 A JP H08279018A JP 7081493 A JP7081493 A JP 7081493A JP 8149395 A JP8149395 A JP 8149395A JP H08279018 A JPH08279018 A JP H08279018A
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angle
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sensor
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JP7081493A
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Kazunari Iyoda
一成 伊豫田
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 線分を高品位に読み取ることの可能な画像入
力装置を提供する。 【構成】 センサ1(例えば、ラインセンサ、CCDカ
メラ)により所定の読取方向を基準として原画像を入力
し、入力した原画像に基づく原画像情報をマトリクス状
の論理空間(例えば、VRAM上)に展開する画像入力
装置において、原画像情報に基づいてセンサ1の読取方
向と原画像に含まれる線分の延在方向とのなす角度θ1
又はθ2 を判定し、この角度を略零又は略直角にする制
御信号を出力する角度判定手段2(例えば、画像処理の
プロセッサ)と、角度判定手段からの制御信号に基づい
てセンサを駆動する駆動手段3a、3b(例えば、揺動
装置、モータ)と、を備えて構成される。入力された画
像の論理空間において、線分がマトリクスの1ラインに
沿うので、この線分を表示した場合、線分が階段状に表
示される等の現象が回避される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、入力対象となる用紙を
センサ等により走査し、用紙上に手書き又は印字された
文字、図形等を読み取るいわゆるスキャナ装置に係り、
特に、線図等の線分情報を高品位に読み取るための改良
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、文字、図形等を読み取るための画
像入力装置は、当該装置の読取台の読取面上に入力対象
となる用紙を載置し、読取手段を常に一定の方向に往復
動作させて用紙から画像を入力していた。
【0003】読取面に置かれた用紙の背後からは、強い
照明が照射される。用紙の背後から照明を照射すること
により、文字、図形の部分と白紙の部分との明暗差(コ
ントラスト)は明瞭になる。この明瞭になった画像を、
用紙から一定の距離を隔てて、ラインセンサ(line sen
sor )等が走査することにより、画像の明暗に対応する
振幅の電圧を検出信号が得られる。ラインセンサは、一
列にフォトダイオード等の光検出器が並べて設けられて
いる光学的センサであり、光検出器毎に、入射する光の
光量に対応する振幅値の電気信号を出力するものであ
る。したがって、ラインセンサの光検出器からなるセン
サ列が検査対象となる紙面上を一定の速度で移動すれ
ば、サンプリング時毎に入力される電気信号と速度との
関係により、紙面上の二次元的な画像を2値化してメモ
リ上に記憶することができる(これを「原画像情報」と
いう。)。このとき、メモリに記憶される原画像情報
は、コンピュータで処理し易いように、メモリ空間にお
いて画素のマトリクス状に展開される。
【0004】ラインセンサは、センサ列に直角な方向
(走査方向)に所定の距離移動して画像を走査するた
め、画像の入力範囲は長方形になる。ラインセンサによ
り得られた原画像情報をそのままコンピュータ処理する
ためには、画素のマトリクスのうち縦方向又は横方向の
いずれかの方向をラインセンサの走査方向に一致させて
メモリに展開する。
【0005】一方、図表等の線分を含む図形は、用紙の
縦辺又は横辺に対して平行に描かれる場合が最も多い。
このため、線分等の描かれた用紙から画像入力を行う場
合には、用紙の外形の縦辺又は横辺のいずれかを、ライ
ンセンサの走査方向に対し平行となるよう画像入力装置
の読取台に載置する必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般
に、用紙を画素単位のレベルで正確に読取台にセットす
ることは困難である。このため、上記従来の画像入力装
置では、メモリ上に展開される原画像情報を再度表示、
印字したときに出力される線分の品位が低くなる、とい
う問題が生じていた。
【0007】上記のように、画像の入力対象となる用紙
が僅かに所定の位置からわずかに曲がって載置される
と、用紙上に描かれた線分の接線方向がラインセンサの
走査方向に対して極浅い角度をなすに至る。本来、メモ
リ空間を構成するマトリクスの縦方向又は横方向に一致
して線分に対応する原画像情報(以下、「線分情報」と
いう。)が読み込まれれば、線分情報はマトリクスの一
列上に展開されるはずである。しかし、上記のような浅
い角度が存在すると、線分情報がマトリクスの複数列に
跨って展開されることになる。よって、この線分情報を
表示・印字したときに再現される線分は、画素数で規定
される解像度に応じて、階段状に表示されてしまうので
ある。
【0008】線分の階段状の表示は、走査方向と線分の
接線方向との角度が浅い程、見苦しいものとなる。ま
た、図表のように線分が多く描かれている程、線分の階
段状の表示による画像品位の劣化が顕在化する。
【0009】そこで、本願発明の目的は、読み取った線
分情報をメモリ空間のマトリクス列上に正確に展開しう
る画像入力装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、センサ(例えば、ラインセンサ、CCDカメラ)に
より所定の読取方向を基準として原画を読取り、読取っ
た原画像に基づく原画像情報をマトリクス状の論理空間
(例えば、VRAM上)に展開する画像入力装置におい
て、原画像情報に基づいてセンサの読取方向と原画像に
含まれる線分の延在方向とのなす角度を判定し、角度を
略零又は略直角にする制御信号を出力する角度判定手段
(例えば、画像処理のプロセッサ)と、角度判定手段か
らの制御信号に基づいてセンサを駆動する駆動手段(例
えば、揺動装置、モータ)と、を備えて構成される。
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の画像入力装置において、角度判定手段は、原画像に含
まれる線分に対応する線分情報を抽出する線分抽出手段
と、線分抽出手段により抽出された線分情報のベクトル
方向を判定するベクトル判定手段と、ベクトル判定手段
の判定したベクトル方向に基づいてセンサの読取方向と
線分の延在方向とのなす角度を演算する角度演算手段
と、を備えて構成される。
【0012】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の画像入力装置において、線分抽出手段は、原画像に含
まれる所定の長さ以上の線分に対応する線分情報を複数
抽出し、ベクトル判定手段は、複数の線分情報のうち同
一のベクトル方向を有する線分情報の合計数に基づく多
数決処理を行うことによりベクトル方向を判定する。
【0013】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請
求項3に記載の画像入力装置において、駆動手段は、セ
ンサの読取方向を変更することにより補償を行う。請求
項5に記載の発明は、請求項1乃至請求項3に記載の画
像入力装置において、駆動手段は、原画像を回転させる
ことにより補償を行う。
【0014】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、角度判定手段
は、原画像情報に基づいてセンサの読取方向と原画に含
まれる線分の延在方向とのなす角度を判定し、角度を略
零又は略直角にする制御信号を出力する。角度の判定に
は、原画像情報に対する輪郭線抽出とベクトル成分抽出
等の手段が使用できる。
【0015】駆動手段は、角度判定手段からの制御信号
に基づいてセンサを駆動する。したがって、上記の角度
が略零又は略直角とされ、センサの読取方向が論理空間
におけるマトリクスの縦方向又は横方向の何れかの方向
に対応するので、補正した読取方向にセンサを走査させ
て原画を読み取れば、上記線分情報がマトリクスの縦方
向又は横方向のいずれかに沿って展開される。
【0016】請求項2に記載の発明によれば、線分抽出
手段は、原画像に含まれる線分に対応する線分情報を抽
出する。ベクトル判定手段は、線分抽出手段により抽出
された線分情報のベクトル方向を判定する。角度演算手
段は、ベクトル判定手段の判定したベクトル方向に基づ
いてセンサの読取方向と線分の延在方向とのなす角度を
演算する。
【0017】したがって、原画に含まれる線分の延在方
向がベクトル方向として判定されるので、センサの読取
方向と線分の延在方向とのなす角度は簡単に求めること
ができる。
【0018】請求項3に記載の発明によれば、線分抽出
手段は、原画像に含まれる所定の長さ以上の線分に対応
する線分情報を複数抽出する。このため、原画像情報か
ら抽出された線分情報には、様々な方向に向く線分に関
する線分情報が含まれている。ベクトル判定手段は、複
数の線分情報のうち同一のベクトル方向を有する線分情
報の合計数に基づいて、多数決処理を行う。多数決によ
り求められた線分情報の有するベクトル方向が、センサ
の読取方向と一致するので、この線分に関する線分情報
がマトリクスの縦方向又は横方向のいずれかの方向に沿
って展開される。
【0019】また、多数決で上位に挙げられた線分情報
の有するベクトルの方向のうち、センサの読取方向と近
似する方向に向くベクトル方向を、センサの読取方向に
一致させるべき線分のベクトル方向と判定してもよい。
【0020】請求項4に記載の発明によれば、センサの
読取方向が前記角度を補償する方向、すなわちこの角度
を略零又は略直角にする方向に変更されるので、センサ
の読取方向とマトリクスの縦方向又は横方向のいずれか
の方向とが一致する。
【0021】請求項5に記載の発明によれば、原画像が
前記角度を補償する方向、すなわちこの角度を略零又は
略直角にする方向に回転するので、センサの読取方向と
マトリクスの縦方向又は横方向のいずれかの方向とが一
致する。
【0022】
【実施例】本発明の装置に係る好適な実施例を図面を参
照して説明する。 (I)第1実施例 全体の構成 図1(A)に、本発明の第1実施例の画像入力装置の構
成を示す。
【0023】図1(A)に示すように、画像入力装置1
00は、全体が基板5の上に設けられている。基板5は
画像の入力対象となるべき用紙が載置される読取台でも
ある。基板5の背後からは、図示しない照明設備が、用
紙の厚さによらずラインセンサに検出されるに十分な光
量の照明を供給する。
【0024】なお、説明の便宜上、図のようにX軸方向
とY軸方向を定める。レール4の接線方向がX軸方向と
平行なとき、ラインセンサ1の走査方向はX軸方向と平
行になる。
【0025】符号1は、通常用いられるCCDラインセ
ンサ(以下「ラインセンサ」と略す。)である。従来の
技術で説明したように、微小な光検出器が一列に並べて
設けられている。
【0026】符号2は、電気的な処理を行う水平・垂直
検出部である。ラインセンサ1からの入力を検出して、
ラインセンサ1の走査方向を調整するの制御信号SC
出力する。入力された原画像に関する原画像情報は、例
えば、VRAM等に格納される。画像情報は、コンピュ
ータ等のVRAM空間と同様にマトリクスの論理空間に
配置される。
【0027】符号3a、3bは、水平・垂直検出部2か
らの制御信号SC に基づいて機械的な動作を行う揺動装
置である。当該揺動装置3a、3bは、図示しないモー
タ(ステッピングモータ等)、モータの回転動作をレー
ル4の往復動作に変換する機械構造からなる。
【0028】符号4は、ラインセンサ1の一端を摺動可
能に固定するためのレールである。揺動装置3a、3b
のいずれか動作して2本のレール4を平行に図のY軸方
向に移動させると、レール4と図のX軸方向とのなす角
度が平行でなくなり、所定の角度をなすように調整され
る。
【0029】なお、本実施例では、センサとしてライン
センサを用いたが、所定の読取方向(ラインセンサにお
ける走査方向と同義)を基準として用紙上の図形、文字
をマトリクス状の論理空間に展開するものならば、他の
センサでもよい。例えば、通常のCCDカメラ等による
画像取り込みにおいて、CCDカメラにおけるCCDの
走査線とメモリ上に展開されるマトリクスにおけるライ
ンとを一致させる場合にも本発明が適用できる。 回路構成 図2(A)に、本画像入力装置100の回路構成を示
す。
【0030】図2(A)に示すように、ラインセンサ1
で検出された検出信号Sd は、水平・垂直検出装置2に
入力される。水平・垂直検出装置2は、検出信号Sd
含まる線分を検出してラインセンサ1を動かすべき移動
量を判定し、制御信号SC により揺動装置3a、3bを
駆動する。
【0031】図2(B)は、水平・垂直検出装置2の具
体的な構成に関する。画像処理部10は、入力された検
出信号Sd に対して2値化処理を施し、エッジを抽出
し、線分成分の方向を判断して、線分の接線方向とX軸
方向とのなす角度(移動角度)を決定する。
【0032】補正量算出部11は、画像処理部10から
供給される補正量算出部11の移動角度に基づいて実際
に駆動するために必要な、パラメータを算出する。揺動
装置制御部12は、補正量算出部11からのパラメータ
に基づいてステッピングモータ等を動かすのに適するパ
ルス情報を生成し、電力増幅を行って制御信号SC とし
て出力する。
【0033】なお、揺動装置として、本実施例ではレー
ル4の上下でともにレール4を移動させるため、2つの
揺動装置を設けたが、レール4のいずれか一端のみを揺
動させるものでもよい。この場合、揺動装置が一つで済
むという効果がある。 動作の説明 次に本実施例の画像入力装置の動作を図3に示すフロー
チャートを参照しながら説明する。
【0034】動作の前提として、画像入力装置100の
基板5上には、図表等の線分が描かれた用紙(Sとす
る。)が載置されているものとする。まず、ステップS
1において、予め、用紙S上の画像情報を判定するため
に、プリスキャンを行う。ラインセンサ1により光の明
暗に対応した電圧の振幅値に変換された検出信号Sd
は、画像処理部10においてしきい値と比較され2値化
処理される。2値化処理された原画像情報は、VRAM
等のメモリ空間に対しマトリクス状に展開される。この
とき、読取面上の歪やゴミにより、文字・図形情報以外
の不要な情報も2値化される場合があるので、情報の連
続線のない微小な点情報等を取り除く雑音除去を行う
(ステップS2)。
【0035】2値化された原画像情報のうち、文字や線
分の部分は、例えば、「1」(暗部に相当)の画素に変
換され、余白の部分は「0」(明部に相当)の画素に変
換される。したがって、原画像情報のうち、連続する
「1」の画素の集合は線分に相当する情報であると判定
できる。よって、原画像情報全体を検索して、「1」が
連続している部分を線分に関する線分情報として抽出す
る(ステップS3)。勿論、原画像が黒字に白線が描か
れるようなものである場合には、連続する「0」の画素
の集合を抽出してもよい。
【0036】線分情報は、連続した「1」又は「0」の
画素数を基準数と比較して判別する。その基準数は、例
えば、文字のうちの直線部分(カタカナ等に多い)のよ
うに比較的短い線分情報を線分と誤判定しないよう、通
常用いられる文字の大きさを越えて明らかに図表又はア
ンダーラインに関する線分情報と判定しうる大きさに設
定する。
【0037】原画像情報から線分情報を全て抽出した
ら、全ての抽出された線分情報について、線分の接線方
向を示すベクトル方向を計算する(ステップS4)。こ
のベクトルの計算には、当業者が通常に用いる輪郭線抽
出、ベクトル抽出等の画像処理技術が適用できる。
【0038】さて、上記のようにして抽出された線分情
報には、本来のX軸方向に平行であるべき線分の他に、
X軸方向に直角な方向(Y軸方向)の線分、図形中に含
まれるいずれの座標軸にも平行でない線分に関するもの
が含まれる。
【0039】通常、長方形の外形を有する用紙を画像入
力装置の読取面に載置する場合、読取面の形状により、
長方形の長辺をX軸方向又はY軸方向のいずれかに合わ
せなければならない。用紙の長辺に平行な方向に線分が
多い場合は、長辺の延在方向と線分情報のベクトル方向
とを一致させればよい。しかし、万一、用紙の短辺に平
行な方向に線分が多い用紙の場合に同様の動作を行う
と、短辺の延在方向に平行な方向が走査方向と一致させ
られる。これでは、予定した長方形の範囲の入力が行え
ない。
【0040】そこで、本実施例では、用紙の長辺又は短
辺のいずれかの延在方向に、より線分が多く記載された
原稿を用いるのかを、予めユーザが設定する。そして
「長辺の延在方向に線分情報が多い原稿」と指定された
場合には、線分情報から得られたベクトル方向のうち最
も多くの線分情報に共通するベクトル方向を、設定すべ
き走査方向として判定すべく多数決処理を行う(ステッ
プS5)。また、「短辺の延在方向に線分情報が最も多
いもの」と指定された場合には、最も多くの線分情報に
共通するベクトル方向と直角方向を、設定すべき走査方
向とする。線分は、線分に全く平行な方向に走査したと
きと、線分に直角な方向に走査したとき、階段状にメモ
リ空間に展開されるおそれがなくなる。そのため、用紙
の載置する方向が規定されていても、上記のような多数
決処理を行うことにより、線分の読取時の品位を保つこ
とができるのである。
【0041】また、多数決処理は、線分情報の有するベ
クトル方向の多くはX軸方向又はY軸方向に一致するた
め、上位2つのベクトル方向を抽出し、抽出したベクト
ル方向のうちX軸方向となす角度が少ない方のベクトル
方向を選択するものでもよい。
【0042】多数決処理により線分のベクトル方向を判
定した後(ステップS6)、画像処理部10は、判定さ
れたベクトル方向に基づいて、ベクトル方向とラインセ
ンサ1の走査方向を一致させるために必要な移動角度を
算出する(ステップS7)。
【0043】補正量算出部11は、得られた移動角度に
基づいて、実際に揺動装置3a又は3bをY軸方向のい
ずれの方向にどのくらい移動すべきかを示す移動量に換
算する。そして、揺動装置制御部12は、この移動量に
基づいて直接モータを駆動し得る制御信号SC を出力し
て揺動装置3a又は3bを駆動する(ステップS8)。
【0044】図1(B)に、当該駆動により得られるラ
インセンサ1の動きを示す。例えば、上記演算により得
られた移動角度が0である場合には、ラインセンサ1の
走査方向はX軸に平行でよいため、揺動装置3a又は3
bは駆動されない。よって、ラインセンサ1はd0 の方
向に走査する。
【0045】また、用紙Sが曲がって載置され用紙S上
の線分lが図のd1 の方向に平行になっている場合、水
平・垂直検出装置2は移動角度θ1 を計算し、揺動装置
3aをY軸マイナス方向(−)(図1(A)参照)に所
定量、揺動装置3bをY軸プラス方向(+)の所定量移
動する。このため、レール4の延在方向はd1 の方向に
一致し、ラインセンサ1は線分lと平行な方向に走査す
る。
【0046】線分の傾きが上記と反対方向のときも、同
様に移動角度θ2 を計算し、ラインセンサ1をd2 の方
向に走査させることもできる。したがって、上記のよう
に移動角度の補償がなされた後に、本来の画像取り込み
を行えば(ステップS9)、線分情報をメモリ空間のマ
トリクスの一列上に取り込むことができる。 効果の説明 上記のように、本第1実施例によれば、プリスキャンの
結果に応じて、レールの方向を調整することにより、ラ
インセンサを線分に平行に走査させることができる。よ
って、メモリ空間のマトリクスの一列上に線分情報が展
開されるので、この線分情報を表示する際に高品位な線
分の表示等が行われる。また、レールの移動は微量でよ
いため、揺動装置に必要な可動範囲も少なくてよい。 (II)第2実施例 本発明の第2実施例は、第1実施例の揺動動作の変形例
を示すものである。
【0047】図4(A)に、第2実施例の画像入力装置
101の構成を示す。図4(A)に示すように、画像入
力装置101は、二つのレール4の両端をそれぞれ固定
する二つのプーリ6と、軸Oを中心としてプーリ6を回
転させるプーリ7と、プーリ7を駆動するステッピング
モータ等で構成されるモータ8と、を備えて構成され
る。モータ8は、第1実施例の揺動装置3a、3bに代
わるものである。その他の第1実施例と同様な構成につ
いては、第1実施例と同じ符号を付し説明は省略する。
【0048】本実施例において、ラインセンサ1は2本
の平行なレール4に沿って移動する点は第1実施例と同
じであるが、レール4の両端はプーリ6に固定されてお
り、プーリ6、レール4及びラインセンサ1が軸Oの周
りを一体として回転する点で異なる。読み取り対象とな
る用紙は、基板上に載置される(図示せず)。
【0049】上記の構成において、本実施例の動作も第
1実施例とほぼ同様に行われる。但し、図3のステップ
S8において、移動角度の算出後、水平・垂直検出装置
2の補正量算出部11は、移動角度から移動量を換算す
るのではなく、移動角度からモータ8に必要な回転角度
に換算する。揺動装置制御部12は、当該回転角度に対
応してモータ8を回転させるために必要な制御信号SC
を出力する。
【0050】上記動作により、例えば、プリスキャン
(ステップS1)において水平・垂直検出装置2で判定
された移動角度がθ3 である場合は、モータ8の駆動に
よりプーリ6が軸Oの周りを時計方向に角度θ3 回転
し、ラインセンサ1は線分のベクトル方向に平行なd3
の方向に走査する。また、判定された移動角度がθ4
ある場合は、同様にプーリ6は軸Oの周りを反時計方向
にθ4 回転し、ラインセンサはd4 の方向に走査する。
【0051】上記のように本実施例によれば、プーリの
回転すべき角度が判定する移動角度と一致しているの
で、回転動作を往復動作にする処理が不要となる。特
に、角度をパラメータとして動作する回転機構を備える
場合には、換算誤差のない制御が可能である。 (III )その他の変形例 本発明の上記実施例に限らず種々の変形が可能である。
【0052】例えば、第2実施例の変形例を図4(B)
に示す。第2実施例では、ラインセンサ1を含む読取機
構全体を回転させていたが、本変形例では、モータの動
作により軸Oを中心に回転する回転台9を設ける。読み
取り対象の用紙Sは、回転台9の上に載置される。水平
・垂直検出装置2の制御信号SC は、この回転台9を回
転させるために使用する。
【0053】この変形例によれば、ラインセンサ1は従
来通り一定の方向への往復動作を行うだけでよく、回転
動作も一つの回転台に対してのみ行えばよいので、機構
構造が簡単になるという効果を奏する。
【0054】
【発明の効果】請求項1又は請求項2に記載の発明によ
れば、補正した読取方向でセンサから原画を読取れば、
上記線分情報がメモリ空間のマトリクスの縦方向又は横
方向のいずれかに沿って展開されるので、展開された線
分情報を表示・印字等したときに、線分が階段状に表示
等されることなく、線分を含む図形を美しく高品位に表
示・印刷等できる。
【0055】請求項3に記載の発明によれば、多数決に
より求められたより多くの線分の方向がセンサの読取方
向と一致するので、より多くの線分情報をメモリ空間の
マトリクスの縦方向または横方向のいずれかに一致させ
て展開でき、請求項1の効果を明確に認識できる。
【0056】請求項4に記載の発明によれば、原画の方
向を変更することができない画像入力装置においても、
センサの読取方向を変更すれば請求項1の効果を奏す
る。請求項5に記載の発明によれば、センサの方向を変
更することができない画像入力装置においても、原画を
回転させれば請求項1の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の画像入力装置の構成を説明する図
であり、(A)は斜視図、(B)はラインセンサの動き
を示す。
【図2】第1実施例の画像入力装置の回路構成であり、
(A)は全体接続図、(B)は水平・垂直検出装置の構
成である。
【図3】第1実施例の画像入力装置の動作を説明するフ
ローチャートである。
【図4】第2実施例の画像入力装置の構成を説明する図
であり、(A)は構成図、(B)はその変形例である。
【符号の説明】
1…CCDラインセンサ 2…水平・垂直検出部 3a、3b…揺動装置 4…レール 5…基板 6、7…プーリ 8…モータ 9…回転台 10…画像処理部 11…補正量算出部 12…揺動装置制御部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 センサにより所定の読取方向を基準とし
    て原画を読取り、当該読取った原画に対応する原画像情
    報をマトリクス状の論理空間に展開する画像入力装置に
    おいて、 前記原画像情報に基づいて前記センサの読取方向と前記
    原画に含まれる線分の延在方向とのなす角度を判定し、
    当該角度を略零又は略直角にする制御信号を出力する角
    度判定手段と、 前記角度判定手段からの制御信号に基づいて前記センサ
    を駆動する駆動手段と、 を備えたことを特徴とする画像入力装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の画像入力装置におい
    て、 前記角度判定手段は、前記原画像に含まれる線分に対応
    する線分情報を抽出する線分抽出手段と、前記線分抽出
    手段により抽出された線分情報のベクトル方向を判定す
    るベクトル判定手段と、前記ベクトル判定手段の判定し
    たベクトル方向に基づいて前記センサの読取方向と前記
    線分の延在方向とのなす角度を演算する角度演算手段
    と、を備えたことを特徴とする画像入力装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の画像入力装置におい
    て、 前記線分抽出手段は、前記原画像に含まれる所定の長さ
    以上の線分に対応する線分情報を複数抽出し、 前記ベクトル判定手段は、前記複数の線分情報のうち同
    一のベクトル方向を有する線分情報の合計数に基づく多
    数決処理を行うことにより前記ベクトル方向を判定する
    ことを特徴とする画像入力装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3に記載の画像入力
    装置において、 前記駆動手段は、前記センサの読取方向を変更すること
    により前記補償を行うことを特徴とする画像入力装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項3に記載の画像入力
    装置において、 前記駆動手段は、前記原画を回転させることにより前記
    補償を行うことを特徴とする画像入力装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1083593C (zh) * 1997-03-10 2002-04-24 明碁电脑股份有限公司 平台式影像读取装置
CN110793506A (zh) * 2019-11-28 2020-02-14 江西瑞普德测量设备有限公司 一种测量仪的相机x轴与工作台x轴平行调试方法

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