JPH0827825A - マンホール装置 - Google Patents
マンホール装置Info
- Publication number
- JPH0827825A JPH0827825A JP6185475A JP18547594A JPH0827825A JP H0827825 A JPH0827825 A JP H0827825A JP 6185475 A JP6185475 A JP 6185475A JP 18547594 A JP18547594 A JP 18547594A JP H0827825 A JPH0827825 A JP H0827825A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- frame
- manhole
- cover plate
- inner frame
- bolt
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Underground Structures, Protecting, Testing And Restoring Foundations (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 舗装面が上昇又は下降しても簡単な作業で蓋
板及びマンホール枠の頂面を舗装面の高さに合わせるこ
とができ、しかもガタつかず安全で水密構造のマンホー
ル装置を提供することを目的としている。 【構成】 マンホール枠10には昇降具9、43、18
によって外枠1内で上下方向に摺動する内枠12が設け
られ、内枠12の上側開口に蓋板23がテーパ面15、
25によって食い込み可能に設けられている。昇降具と
しては、外枠1の内壁面に設けた鉛直方向のジャッキま
たはボルト9で内枠12を上方に摺動させ、他のボルト
18で内枠12を下方に摺動させる構造が実用的であ
る。更に、蓋板23の下面に半径方向に延びる進退自在
なスライド板36を設け、このスライド板36の先端と
係合する鍔16を内枠12に設け、蓋板23の上面にス
ライド板36を進退させる操作杆31を水密構造で設け
る。
板及びマンホール枠の頂面を舗装面の高さに合わせるこ
とができ、しかもガタつかず安全で水密構造のマンホー
ル装置を提供することを目的としている。 【構成】 マンホール枠10には昇降具9、43、18
によって外枠1内で上下方向に摺動する内枠12が設け
られ、内枠12の上側開口に蓋板23がテーパ面15、
25によって食い込み可能に設けられている。昇降具と
しては、外枠1の内壁面に設けた鉛直方向のジャッキま
たはボルト9で内枠12を上方に摺動させ、他のボルト
18で内枠12を下方に摺動させる構造が実用的であ
る。更に、蓋板23の下面に半径方向に延びる進退自在
なスライド板36を設け、このスライド板36の先端と
係合する鍔16を内枠12に設け、蓋板23の上面にス
ライド板36を進退させる操作杆31を水密構造で設け
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、土中に埋設されたマン
ホール用コンクリートブロックの上端に固定するマンホ
ール装置に関し、特にマンホール装置を設置した舗装面
が上昇又は下降したときに蓋板及びマンホール枠の頂面
の高さを簡単に調整することができるマンホール装置に
関するものである。
ホール用コンクリートブロックの上端に固定するマンホ
ール装置に関し、特にマンホール装置を設置した舗装面
が上昇又は下降したときに蓋板及びマンホール枠の頂面
の高さを簡単に調整することができるマンホール装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のマンホール装置としては、実公昭
62−1315号公報に開示されたものがある。この装
置は、車両の走行等により摩耗した舗装面に再度舗装を
施して舗装面を補修する作業(重ね舗装)により舗装面
が上昇したときに、マンホール枠10の頂面及び蓋板2
3を嵩上げすることができる装置であり、嵩上げ高さに
見合う厚さのリング状の内輪61と外輪62とを備えて
いる。
62−1315号公報に開示されたものがある。この装
置は、車両の走行等により摩耗した舗装面に再度舗装を
施して舗装面を補修する作業(重ね舗装)により舗装面
が上昇したときに、マンホール枠10の頂面及び蓋板2
3を嵩上げすることができる装置であり、嵩上げ高さに
見合う厚さのリング状の内輪61と外輪62とを備えて
いる。
【0003】内輪61は蓋板23の下縁と同径で同幅に
製作され、外輪62はマンホール枠10の頂面63と同
径で同幅に製作されている。外輪62の外周3箇所には
突片64が垂下され、その突片64の先端に外輪62の
中心に向かって進退する固定ボルト65が螺着されてい
る。固定ボルト65と外輪62との間隔はマンホール枠
10の頭部の厚さと等しい。
製作され、外輪62はマンホール枠10の頂面63と同
径で同幅に製作されている。外輪62の外周3箇所には
突片64が垂下され、その突片64の先端に外輪62の
中心に向かって進退する固定ボルト65が螺着されてい
る。固定ボルト65と外輪62との間隔はマンホール枠
10の頭部の厚さと等しい。
【0004】重ね舗装のために蓋板及びマンホール枠の
頂面を例えば20mm嵩上げする必要が生じたとき、厚
さ20mmの内輪及び外輪を用意し、内輪61をマンホ
ール枠の段部60に嵌挿して蓋板23を載せ、外輪62
をマンホール枠の頂面63に載せて固定ボルト65を締
め、外輪62をマンホール枠10に固定すればよい。こ
のように従来装置は、簡単に嵩上げすることができると
いう長所を有している。
頂面を例えば20mm嵩上げする必要が生じたとき、厚
さ20mmの内輪及び外輪を用意し、内輪61をマンホ
ール枠の段部60に嵌挿して蓋板23を載せ、外輪62
をマンホール枠の頂面63に載せて固定ボルト65を締
め、外輪62をマンホール枠10に固定すればよい。こ
のように従来装置は、簡単に嵩上げすることができると
いう長所を有している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし従来装置は、重
ね舗装による舗装面の高さが異なる毎に厚さの異なる内
輪及び外輪を準備する必要があり面倒である。また地盤
沈下等により舗装面が低下したときは、蓋板等の位置を
下げることができず、マンホール枠を取り替えなければ
ならないという欠点がある。また蓋板がマンホール枠の
段部によって支持される構造であるから、蓋板がガタつ
いて騒音を発生するという問題があり、更に蓋板に跳ね
上がりを防止するためのフックを設けようとしても、嵩
上げによって蓋板とマンホール枠との距離が変わるの
で、フックを設けることができないという問題がある。
また更に、マンホール枠と蓋板との嵌合部から雨水が浸
入するという問題があり、特にマンホール装置が電話ケ
ーブルや光ファイバーを配設した管路に設置されている
ときは問題である。
ね舗装による舗装面の高さが異なる毎に厚さの異なる内
輪及び外輪を準備する必要があり面倒である。また地盤
沈下等により舗装面が低下したときは、蓋板等の位置を
下げることができず、マンホール枠を取り替えなければ
ならないという欠点がある。また蓋板がマンホール枠の
段部によって支持される構造であるから、蓋板がガタつ
いて騒音を発生するという問題があり、更に蓋板に跳ね
上がりを防止するためのフックを設けようとしても、嵩
上げによって蓋板とマンホール枠との距離が変わるの
で、フックを設けることができないという問題がある。
また更に、マンホール枠と蓋板との嵌合部から雨水が浸
入するという問題があり、特にマンホール装置が電話ケ
ーブルや光ファイバーを配設した管路に設置されている
ときは問題である。
【0006】一方、蓋板のガタつきや跳ね上がりを防止
し嵌合部からの雨水の浸入を防止したマンホール装置が
知られている(例えば特公昭58−15567号公
報)。この装置は、マンホール枠の開口部をロート形の
テーパ面とし、蓋板の外周面をこのテーパ面に嵌合する
テーパ面として雨水の浸入を防止しており、更に蓋板の
下面に自重によりマンホール枠に係合するフックを設け
て、蓋板の跳ね上がりを防止している。
し嵌合部からの雨水の浸入を防止したマンホール装置が
知られている(例えば特公昭58−15567号公
報)。この装置は、マンホール枠の開口部をロート形の
テーパ面とし、蓋板の外周面をこのテーパ面に嵌合する
テーパ面として雨水の浸入を防止しており、更に蓋板の
下面に自重によりマンホール枠に係合するフックを設け
て、蓋板の跳ね上がりを防止している。
【0007】しかし後者のマンホール装置は、重ね舗装
による嵩上げは困難であり、重ね舗装したときにマンホ
ール設置部が凹所となり、自動車の安定走行に支障をき
たすという問題がある。更に蓋板を開けるときにフック
とマンホール枠との係合を解くためにフックを回動させ
る必要があり、その操作をするための小孔が蓋体に設け
られている。このため、マンホール装置を完全な水密構
造とすることができないという問題がある。
による嵩上げは困難であり、重ね舗装したときにマンホ
ール設置部が凹所となり、自動車の安定走行に支障をき
たすという問題がある。更に蓋板を開けるときにフック
とマンホール枠との係合を解くためにフックを回動させ
る必要があり、その操作をするための小孔が蓋体に設け
られている。このため、マンホール装置を完全な水密構
造とすることができないという問題がある。
【0008】本発明は、舗装面が上昇又は下降しても簡
単な作業で蓋板及びマンホール枠の頂面を舗装面の高さ
に合わせることができ、しかもガタつかず安全で水密構
造のマンホール装置を提供することを目的としている。
単な作業で蓋板及びマンホール枠の頂面を舗装面の高さ
に合わせることができ、しかもガタつかず安全で水密構
造のマンホール装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のマンホール装置
は、マンホール枠10とその蓋板23とをテーパ面1
5、25によって食い込み可能に設けたマンホール装置
において、マンホール枠10は土中に埋設されたマンホ
ール用ブロックに固定される外枠1とこの外枠1に設け
られた昇降具9、43、18によって外枠内で上下方向
に摺動する内枠12とを備えており、マンホール枠のテ
ーパ面15がこの内枠12の上側開口に設けられている
ことを特徴とするものである。
は、マンホール枠10とその蓋板23とをテーパ面1
5、25によって食い込み可能に設けたマンホール装置
において、マンホール枠10は土中に埋設されたマンホ
ール用ブロックに固定される外枠1とこの外枠1に設け
られた昇降具9、43、18によって外枠内で上下方向
に摺動する内枠12とを備えており、マンホール枠のテ
ーパ面15がこの内枠12の上側開口に設けられている
ことを特徴とするものである。
【0010】昇降具としては、外枠1の内壁面に突設さ
れた鉛直方向の2種のボルト9、18を用いることがで
きる。この場合、一方のボルト9で内枠12を上方に摺
動させ、他方のボルト18で内枠12を下方に摺動させ
る。また、昇降具としては、外枠1の内壁面に突設され
た鉛直方向のジャッキ43及びボルト18を使用するこ
とができる。この場合は、ジャッキ43が内枠12を上
方に摺動させ、ボルト18が内枠12を下方に摺動させ
る。
れた鉛直方向の2種のボルト9、18を用いることがで
きる。この場合、一方のボルト9で内枠12を上方に摺
動させ、他方のボルト18で内枠12を下方に摺動させ
る。また、昇降具としては、外枠1の内壁面に突設され
た鉛直方向のジャッキ43及びボルト18を使用するこ
とができる。この場合は、ジャッキ43が内枠12を上
方に摺動させ、ボルト18が内枠12を下方に摺動させ
る。
【0011】更に、蓋板23の下面に半径方向に延びる
進退自在なスライド板36を設け、このスライド板36
の先端と係合する鍔16を内枠12に設け、蓋板23の
上面にスライド板36を進退させる操作杆31を水密構
造で設けることができる。
進退自在なスライド板36を設け、このスライド板36
の先端と係合する鍔16を内枠12に設け、蓋板23の
上面にスライド板36を進退させる操作杆31を水密構
造で設けることができる。
【0012】
【作用】本発明の装置は、蓋板23とマンホール枠10
とがテーパ面15、25を介して食い込み可能に設けら
れているから、蓋のガタつきや跳ね上がりを防止するこ
とができ、雨水の浸入を防止することができる。
とがテーパ面15、25を介して食い込み可能に設けら
れているから、蓋のガタつきや跳ね上がりを防止するこ
とができ、雨水の浸入を防止することができる。
【0013】また本発明の装置は、マンホール枠10を
外枠1と内枠12に分割形成し、外枠1に突設した昇降
具9、43、18を調整して内枠12を昇降させ、内枠
12の頂面及び蓋板23を舗装面と同一平面上に簡単に
位置させることができる。
外枠1と内枠12に分割形成し、外枠1に突設した昇降
具9、43、18を調整して内枠12を昇降させ、内枠
12の頂面及び蓋板23を舗装面と同一平面上に簡単に
位置させることができる。
【0014】また蓋板23の下面にスライド板36を設
け、内枠12に鍔16を設けたので、舗装面に合わせて
マンホールを上下してもスライド板36と鍔との上下方
向の距離が一定となり、いつでも両者を係合することが
できるから、蓋板の跳ね上がりを完全に防止することが
できる。スライド板36を係脱する操作杆31を蓋板2
3の上面に水密構造で設けたので、蓋体23からの雨水
の浸入を防止することができる。
け、内枠12に鍔16を設けたので、舗装面に合わせて
マンホールを上下してもスライド板36と鍔との上下方
向の距離が一定となり、いつでも両者を係合することが
できるから、蓋板の跳ね上がりを完全に防止することが
できる。スライド板36を係脱する操作杆31を蓋板2
3の上面に水密構造で設けたので、蓋体23からの雨水
の浸入を防止することができる。
【0015】
【実施例】図1ないし図3は本発明の一実施例を示した
ものである。本実施例のマンホール装置は、マンホール
枠10とこれに嵌装される蓋板23とを有している。マ
ンホール枠は、土中に埋設された円筒形のマンホール用
コンクリートブロックの上面に載置される外枠1とこの
外枠内で昇降する内枠12とを有している。外枠1は背
丈の低い円筒形をしており、下端に設けた下フランジ2
を介してブロックの上面に締結される。外枠1の内壁面
の中間位置にはリング状の支持突条3が設けられてお
り、その下方で互いに60度隔たった位置に半円柱形の
凹所4が形成されている。支持突条3の内縁には凹所4
の間を三等分した位置にブラケット5が突設されてお
り、ブラケットの先端には外枠の軸線と平行な方向の透
孔6が穿設されている。支持突条3には凹所4と対応す
る位置に貫通孔7とネジ孔8とが交互に設けられてい
る。ネジ孔8には先端を上方に向けた受けボルト9が螺
合されている。
ものである。本実施例のマンホール装置は、マンホール
枠10とこれに嵌装される蓋板23とを有している。マ
ンホール枠は、土中に埋設された円筒形のマンホール用
コンクリートブロックの上面に載置される外枠1とこの
外枠内で昇降する内枠12とを有している。外枠1は背
丈の低い円筒形をしており、下端に設けた下フランジ2
を介してブロックの上面に締結される。外枠1の内壁面
の中間位置にはリング状の支持突条3が設けられてお
り、その下方で互いに60度隔たった位置に半円柱形の
凹所4が形成されている。支持突条3の内縁には凹所4
の間を三等分した位置にブラケット5が突設されてお
り、ブラケットの先端には外枠の軸線と平行な方向の透
孔6が穿設されている。支持突条3には凹所4と対応す
る位置に貫通孔7とネジ孔8とが交互に設けられてい
る。ネジ孔8には先端を上方に向けた受けボルト9が螺
合されている。
【0016】内枠12は、その上端に外枠の上面へ延び
る上フランジ11を有しており、外枠1の略1/2の背
丈の円筒形をしている。外枠と内枠との摺動面13には
シーリング材14が嵌着されている。内枠12にはその
上部内側にロート形のテーパ面15が形成されており、
テーパ面の中間位置にシーリング材47が介装されてい
る。テーパ面15の少し下方には厚さの薄いリング状の
鍔16が突設されている。内枠12の底面には120度
おきに雌ネジ孔17が設けられており、隣接する雌ネジ
孔17の中間位置に前記受けボルト9が当接している。
支持突条の貫通孔7に下方から挿通した引張ボルト18
は、その先端が雌ネジ孔17に螺合しており、内枠12
を受けボルト側に押圧している。
る上フランジ11を有しており、外枠1の略1/2の背
丈の円筒形をしている。外枠と内枠との摺動面13には
シーリング材14が嵌着されている。内枠12にはその
上部内側にロート形のテーパ面15が形成されており、
テーパ面の中間位置にシーリング材47が介装されてい
る。テーパ面15の少し下方には厚さの薄いリング状の
鍔16が突設されている。内枠12の底面には120度
おきに雌ネジ孔17が設けられており、隣接する雌ネジ
孔17の中間位置に前記受けボルト9が当接している。
支持突条の貫通孔7に下方から挿通した引張ボルト18
は、その先端が雌ネジ孔17に螺合しており、内枠12
を受けボルト側に押圧している。
【0017】内枠の内壁面下縁には、受けボルト9と引
張ボルト18の間を三等分する位置にブラケット19が
設けられており、ブラケットの先端には受けボルト9と
平行な方向の透孔21が設けられている。透孔21には
抜け止めピン23が落し込まれており、その先端は、ブ
ラケット5の透孔6を貫通している。
張ボルト18の間を三等分する位置にブラケット19が
設けられており、ブラケットの先端には受けボルト9と
平行な方向の透孔21が設けられている。透孔21には
抜け止めピン23が落し込まれており、その先端は、ブ
ラケット5の透孔6を貫通している。
【0018】蓋板23の外周壁24は、外面が内枠12
のテーパ面15と嵌合するテーパ面25に形成され、前
記外周壁24と蓋板23の底面中央に突設したボス26
との間に補強リブ27が突設されている。蓋板23の中
心には半径方向に延びる係合凹所28を有する円孔29
が設けられており、この円孔は下方で一旦絞られてボス
26の下面に開口している。円孔29には回動自在かつ
軸方向摺動不能な操作杆31が設けられている。操作杆
31の上部は四角柱状に製作されており、その上端に水
平軸回りに起伏自在な回り止め片32が設けられてい
る。操作杆の下端には、十字形リンク33が固着されて
いる。
のテーパ面15と嵌合するテーパ面25に形成され、前
記外周壁24と蓋板23の底面中央に突設したボス26
との間に補強リブ27が突設されている。蓋板23の中
心には半径方向に延びる係合凹所28を有する円孔29
が設けられており、この円孔は下方で一旦絞られてボス
26の下面に開口している。円孔29には回動自在かつ
軸方向摺動不能な操作杆31が設けられている。操作杆
31の上部は四角柱状に製作されており、その上端に水
平軸回りに起伏自在な回り止め片32が設けられてい
る。操作杆の下端には、十字形リンク33が固着されて
いる。
【0019】補強リブ27の下面にガイド部34が垂下
されており、先端がガイド部34のガイド孔35に挿通
されたスライド板36はその基端が十字形リンク33の
先端にピン37で枢着されている。スライド板36は退
出時に内枠の鍔16の内側に位置して蓋板23の開放を
妨げず、進出時には鍔16の下方に位置して蓋板23の
跳ね上がりを防止する。補強リブ27の一本には肉厚部
38が設けられており、この肉厚部38に蓋板の上面に
開口する鉤穴39が設けられている。
されており、先端がガイド部34のガイド孔35に挿通
されたスライド板36はその基端が十字形リンク33の
先端にピン37で枢着されている。スライド板36は退
出時に内枠の鍔16の内側に位置して蓋板23の開放を
妨げず、進出時には鍔16の下方に位置して蓋板23の
跳ね上がりを防止する。補強リブ27の一本には肉厚部
38が設けられており、この肉厚部38に蓋板の上面に
開口する鉤穴39が設けられている。
【0020】図4及び図5は蓋板及び内枠の嵩上げ操作
を示したものである。例えば重ね舗装のために蓋板を2
0mm嵩上げしたいときは、回り止め片32を起こし、
操作杆31を90度回動してスライド板36を退出さ
せ、鉤穴39に操作金具を係合して蓋板23を外す。そ
して引張ボルト18を緩め、受けボルト9を螺進させて
内枠12を20mm上昇させ引張ボルト18を締めつけ
て、内枠12の下面を受けボルト9に押圧して外枠1に
固定する。蓋板23を閉じて操作杆を90度戻してロッ
クしたあと、回り止め片32を倒す。
を示したものである。例えば重ね舗装のために蓋板を2
0mm嵩上げしたいときは、回り止め片32を起こし、
操作杆31を90度回動してスライド板36を退出さ
せ、鉤穴39に操作金具を係合して蓋板23を外す。そ
して引張ボルト18を緩め、受けボルト9を螺進させて
内枠12を20mm上昇させ引張ボルト18を締めつけ
て、内枠12の下面を受けボルト9に押圧して外枠1に
固定する。蓋板23を閉じて操作杆を90度戻してロッ
クしたあと、回り止め片32を倒す。
【0021】道路面に設置されたマンホール装置にはそ
の蓋板に多大な荷重がかかるので、内枠12の底面円周
を六等分した円弧形の高さ調整板42を多数用意してお
き、前記の操作で内枠12を上昇させたあと抜け止めピ
ン33を引き抜き、上昇した内枠12の下面と支持突条
3の上面との間の空所41に高さ調整板42を必要な枚
数だけ挿入し、受けボルト9を下方に移動させて、内枠
12の下面を積み上げた高さ調整板42に当接させ、引
張ボルト18で締めつける。これにより蓋板23にかか
る荷重は高さ調整板42を介して支持突条3で受け止め
られる。最後に抜け止めピン33を上下ブラケットの透
孔6、21に装着して、高さ調整板が振動で外れるのを
防止しておく。
の蓋板に多大な荷重がかかるので、内枠12の底面円周
を六等分した円弧形の高さ調整板42を多数用意してお
き、前記の操作で内枠12を上昇させたあと抜け止めピ
ン33を引き抜き、上昇した内枠12の下面と支持突条
3の上面との間の空所41に高さ調整板42を必要な枚
数だけ挿入し、受けボルト9を下方に移動させて、内枠
12の下面を積み上げた高さ調整板42に当接させ、引
張ボルト18で締めつける。これにより蓋板23にかか
る荷重は高さ調整板42を介して支持突条3で受け止め
られる。最後に抜け止めピン33を上下ブラケットの透
孔6、21に装着して、高さ調整板が振動で外れるのを
防止しておく。
【0022】なお、地盤沈下のおそれがある地域に本実
施例のマンホール装置を設置するときは、予め高さ調整
板42を2〜3枚内枠12と支持突条3との間に介装し
ておくことにより、地盤沈下によって舗装面が沈下して
蓋板との間に段差が生じたときに、必要枚数の高さ調整
板42を取り外して、内枠12及び蓋板23を下降させ
ることができる。
施例のマンホール装置を設置するときは、予め高さ調整
板42を2〜3枚内枠12と支持突条3との間に介装し
ておくことにより、地盤沈下によって舗装面が沈下して
蓋板との間に段差が生じたときに、必要枚数の高さ調整
板42を取り外して、内枠12及び蓋板23を下降させ
ることができる。
【0023】図6及び図7は本発明の第2実施例を示し
た断面図である。本実施例のマンホール装置は、受けボ
ルトに代えて油圧ジャッキ43を装着したものである。
外枠1にそのフランジ2と反対側に延びるリング状の受
座44を設け、油圧ジャッキ43を外枠1の凹所4の一
つおきに配置している。油圧ジャッキ43のロッド45
は支持突条3に設けられた切欠46を通って上方に延
び、内枠12の下面に当接している。本実施例では両テ
ーパ面15、25の摺接部にシーリング材47を介装し
て水の浸入を完全に防止している。
た断面図である。本実施例のマンホール装置は、受けボ
ルトに代えて油圧ジャッキ43を装着したものである。
外枠1にそのフランジ2と反対側に延びるリング状の受
座44を設け、油圧ジャッキ43を外枠1の凹所4の一
つおきに配置している。油圧ジャッキ43のロッド45
は支持突条3に設けられた切欠46を通って上方に延
び、内枠12の下面に当接している。本実施例では両テ
ーパ面15、25の摺接部にシーリング材47を介装し
て水の浸入を完全に防止している。
【0024】蓋板23及び内枠12を嵩上げするには、
蓋板を開き、油タンクに連通するポンプ48に分配器4
9を接続し、分配器49から延びる分岐管を油圧ジャッ
キ43の入口ポート51及び出口ポート52に連通す
る。引張ボルト18を緩め、抜け止めピン22を取り外
したあと、ポンプ48を稼働して圧油を油圧ジャッキ4
3に送って内枠12を所望高さまで上昇させ、内枠12
と支持突条3との間の空所41に高さ調整板42を必要
な枚数だけ挿入する。ポンプを停止して圧油をタンクに
戻して分岐管を取り外し、引張ボルトをしめたあと抜け
止めピン22を取りつける。最後に蓋板を内枠に嵌装す
る。
蓋板を開き、油タンクに連通するポンプ48に分配器4
9を接続し、分配器49から延びる分岐管を油圧ジャッ
キ43の入口ポート51及び出口ポート52に連通す
る。引張ボルト18を緩め、抜け止めピン22を取り外
したあと、ポンプ48を稼働して圧油を油圧ジャッキ4
3に送って内枠12を所望高さまで上昇させ、内枠12
と支持突条3との間の空所41に高さ調整板42を必要
な枚数だけ挿入する。ポンプを停止して圧油をタンクに
戻して分岐管を取り外し、引張ボルトをしめたあと抜け
止めピン22を取りつける。最後に蓋板を内枠に嵌装す
る。
【0025】
【発明の効果】以上のように本発明のマンホール装置に
よれば、重ね舗装等により舗装面が上昇したときも地盤
沈下等により舗装面が下降したときも、簡単な操作で舗
装面と同一平面上に蓋板およびマンホール枠の頂面を位
置決めすることができ、自動車等の安全走行を確保する
ことができる。また蓋板とマンホール枠とはテーパ面を
介して嵌合しているので、蓋板がガタつかず安全で雨水
が浸入しないマンホール装置を得ることができる。更
に、蓋板の底面およびこれに伴って昇降する内枠にスラ
イド板と鍔とを設け、水密構造の操作杆で両者を係脱可
能としたので、蓋板のガタつきや跳ね上がりを完全に防
止することができ、操作杆装着部からの雨水の浸入も防
止することができる。
よれば、重ね舗装等により舗装面が上昇したときも地盤
沈下等により舗装面が下降したときも、簡単な操作で舗
装面と同一平面上に蓋板およびマンホール枠の頂面を位
置決めすることができ、自動車等の安全走行を確保する
ことができる。また蓋板とマンホール枠とはテーパ面を
介して嵌合しているので、蓋板がガタつかず安全で雨水
が浸入しないマンホール装置を得ることができる。更
に、蓋板の底面およびこれに伴って昇降する内枠にスラ
イド板と鍔とを設け、水密構造の操作杆で両者を係脱可
能としたので、蓋板のガタつきや跳ね上がりを完全に防
止することができ、操作杆装着部からの雨水の浸入も防
止することができる。
【図1】第1実施例の断面図
【図2】図1のA部断面図
【図3】図2のB部断面図
【図4】高さ調整作業を示す平面図
【図5】図4のC部矢視図
【図6】図3に相当する第2実施例の断面図
【図7】油圧ジャッキの装着構造を示す図
【図8】従来装置を示す一部断面側面図
1 外枠 9 受けボルト 10 マンホール枠 12 内枠 15 テーパ面 16 鍔 18 引張ボルト 23 蓋板 25 テーパ面 31 操作杆 43 油圧ジャッキ
Claims (4)
- 【請求項1】 マンホール枠(10)とその蓋板(23)とをテ
ーパ面(15,25) によって食い込み可能に設けたマンホー
ル装置において、マンホール枠(10)は土中に埋設された
マンホール用ブロックに固定される外枠(1) とこの外枠
(1) に設けられた昇降具(9,43,18) によって外枠内で上
下方向に摺動する内枠(12)とを備えており、マンホール
枠のテーパ面(15)がこの内枠(12)の上側開口に設けられ
ていることを特徴とする、マンホール装置。 - 【請求項2】 昇降具が外枠(1) の内壁面に突設された
鉛直方向の2種のボルト(9,18)であり、一方のボルト
(9) が内枠(12)を上方に摺動させ、他方のボルト(18)が
内枠(12)を下方に摺動させることを特徴とする、請求項
1記載のマンホール装置。 - 【請求項3】 昇降具は外枠(1) の内壁面に突設された
鉛直方向のジャッキ(43)及びボルト(18)であり、ジャッ
キ(43)が内枠(12)を上方に摺動させ、ボルト(18)が内枠
(12)を下方に摺動させることを特徴とする、請求項1記
載のマンホール装置。 - 【請求項4】 蓋板(23)の下面に半径方向に延びる進退
自在なスライド杆(36)を設け、このスライド杆(36)の先
端と係合する鍔(16)を内枠(12)に設け、蓋板(23)の上面
にスライド杆(36)を進退させる操作杆(31)を水密構造で
設けたことを特徴とする、請求項1、2又は3記載のマ
ンホール装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6185475A JPH0827825A (ja) | 1994-07-13 | 1994-07-13 | マンホール装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6185475A JPH0827825A (ja) | 1994-07-13 | 1994-07-13 | マンホール装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0827825A true JPH0827825A (ja) | 1996-01-30 |
Family
ID=16171422
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6185475A Pending JPH0827825A (ja) | 1994-07-13 | 1994-07-13 | マンホール装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0827825A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100560226B1 (ko) * | 1997-11-17 | 2006-11-30 | 히노데스이도기키 가부시키가이샤 | 맨홀틀및맨홀틀용라이너 |
KR101578150B1 (ko) * | 2014-10-22 | 2015-12-16 | 김수현 | 맨홀 덮개 구조체 |
CN106703170A (zh) * | 2016-12-09 | 2017-05-24 | 徐玉明 | 一种多功能阴井盖 |
-
1994
- 1994-07-13 JP JP6185475A patent/JPH0827825A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100560226B1 (ko) * | 1997-11-17 | 2006-11-30 | 히노데스이도기키 가부시키가이샤 | 맨홀틀및맨홀틀용라이너 |
KR101578150B1 (ko) * | 2014-10-22 | 2015-12-16 | 김수현 | 맨홀 덮개 구조체 |
CN106703170A (zh) * | 2016-12-09 | 2017-05-24 | 徐玉明 | 一种多功能阴井盖 |
CN106703170B (zh) * | 2016-12-09 | 2019-07-12 | 永嘉铭轩机械科技有限公司 | 一种多功能阴井盖 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8573883B2 (en) | Integrated frame and cover system | |
US6457901B1 (en) | Adjustable manhole apparatus | |
US6524026B2 (en) | Adjustable height utility access device | |
CA1068961A (en) | Adjustable manhole cover support | |
WO1997007287A1 (en) | Adjustable manhole cover support with shield | |
US5318376A (en) | Manhole frame | |
US5143478A (en) | Adjustable manhole cover support with spanners | |
JPH0827825A (ja) | マンホール装置 | |
JP2909426B2 (ja) | マンホール装置 | |
KR20100127062A (ko) | 맨홀 보수공사용 거푸집 및 맨홀의 보수 시공방법 | |
KR102134641B1 (ko) | 맨홀뚜껑 인상용 링 | |
KR101873320B1 (ko) | 잠금 안내링을 이용한 맨홀용 잠금장치 | |
KR100959402B1 (ko) | 뚜껑 높이 조절이 가능한 맨홀 | |
KR100823979B1 (ko) | 높이조정용 맨홀 및 그 조정기구 | |
HU227272B1 (en) | Cover with adjustable level and with high load bearing capacity for manhole | |
KR100942727B1 (ko) | 높이조절용 맨홀뚜껑 | |
KR101561488B1 (ko) | 콤파스형 맨홀 높이조절기 | |
JP4495324B2 (ja) | 制水扉の不断水設置工法 | |
KR20200133689A (ko) | 스크류를 이용한 맨홀덮개 개폐 구조 | |
KR200337106Y1 (ko) | 높이 조절이 가능한 맨홀뚜껑 | |
KR101101765B1 (ko) | 증고형 방수철개 | |
KR102684794B1 (ko) | 맨홀 뚜껑 개폐 장치 | |
JP2005213834A (ja) | マンホール補修作業用落下防止器具 | |
JPH11222874A (ja) | マンホール | |
JP2007186897A (ja) | 作業機の操作ペダル |