JPH08278130A - 波高計測ブイ - Google Patents

波高計測ブイ

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JPH08278130A
JPH08278130A JP10817595A JP10817595A JPH08278130A JP H08278130 A JPH08278130 A JP H08278130A JP 10817595 A JP10817595 A JP 10817595A JP 10817595 A JP10817595 A JP 10817595A JP H08278130 A JPH08278130 A JP H08278130A
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buoy
wave height
accelerometer
height measuring
center
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JP10817595A
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English (en)
Inventor
Yuji Aso
裕司 麻生
Shigenori Komori
茂典 小森
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ZENIRAITO V KK
Zeni Lite Buoy Co Ltd
Original Assignee
ZENIRAITO V KK
Zeni Lite Buoy Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】従来の波高計測ブイは加速度計をジンバル装置
で支持するか、あるいは単に固定した場合は傾斜を別に
設けていたので、波高計測ブイは大形で、取扱いも不便
であり、あるいは解析システムも複雑であった。本発明
は加速度計を単純固定し、小形とし、取扱い容易で、計
測精度も出るようにした波高計測ブイである。 【構成】円筒型の標体の上部にリング状フロートを取付
け、標体下端に重錘兼用十字状抵抗板を設け、フロート
外径を0.6m以下でブイの重量を40kg以下とし、
フロート没水部側面投影の縦横比を5分の1以下とし、
ブイの固有周期を1.5秒以下にし、加速度計の感心点
をブイの重心位置に一致するように固定した波高計測ブ
イである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、海上工事の安全作業管
理のための波高計測や、各種海上実験時の波高を測定す
るための波高計測ブイの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の波高計測ブイでは、加速度計をジ
ンバル装置で常時鉛直に支持した構造が主流である。ま
たブイに単に固定した場合は傾斜計を別に設け、ブイ傾
斜の影響を加速度計出力から差し引き補正した上で、波
高を解析していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来波高計測ブイは、
加速度計を取り付ける場合に2軸回転機構のあるジンバ
ルを介して取り付け、常に垂直を保つとか、またはブイ
に単に固定した場合傾斜計が必要となり、システムが複
雑になり工費が多大になる。
【0004】また、ブイ自体の重量が100kg以上と
なるので設標、回収および運搬に重機(クレーン船、ク
レーン車等)が必要となり、作業に多大な工費がかか
る。
【0005】ブイは、波浪中でフロート底面がほぼ波面
に追従しながら波高を直径とした円運動するが、この時
ブイの固有周期揺れが重疊してくる。従ってブイに加速
度計を単に固定した場合には、波浪とブイの固有周期揺
れが混在したデータが入ってくるが、あまりシャープで
ない高波浪ノイズ成分除去フィルターを用いても測定対
象波周期(2〜3秒以上)に対し、ブイの固有周期が
1.5秒以下であればブイの固有周期揺れの影響が容易
に除去できる。また、ブイ固有周期と波周期が同調しな
いためにもブイの固有周期が1.5秒以下であることが
望ましい。
【0006】ブイの形状が相似であれば、ブイの寸法を
n倍すればブイの横揺れ固有周期はnの平方根倍にな
る。即ち、寸法が半分になれば周期は0.7倍に減少す
る。またブイの重量は寸法比の3乗に比例している。従
って寸法が小さければ軽量にできるが、ブイの中に収容
する加速度計取付用ジンバルあるいは傾斜計、データ送
信制御機、機器ラック等を収容する容積および重量が最
少限必要であり、従来の波高計測ブイの重量が100k
g以上、浮体径が0.8m以上と大形になっていた。そ
こで本発明はジンバルや傾斜計は使用せず、加速度計を
ブイに単に固定して重量および収容容積を削減し、浮体
径を0.6m以下とすれば、ブイ重量は40kg程度と
なり、人力で扱える大きさの重量および形状とし、しか
もブイの横揺れおよび上下揺れ固有周期を1.5秒以下
なるようにしたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明では、加速度計を内蔵し海面に浮遊して波面
に追従し、ブイに加わる加速度を検出し波高を計測する
ようにした波高計測ブイにおいて、円筒型の標体の上部
にリング状フロートを取付け、標体内下部に電池を収容
し、標体下端に重錘兼用十字状抵抗板を設け、リング状
フロートの外径を0.6m以下で、ブイの重量を40k
g以下とし、フロート水没部側面投影の縦横比を5分の
1以下とし、ブイの横揺れおよび上下揺れ固有周期を
1.5秒以下にし、加速度計の感心点がブイの重心位置
に一致するように加速度計をブイに固定し、ブイの係留
位置をブイの重心位置に一致するようにした波高計測ブ
イである。
【0008】また、上記の波高計測ブイにおいて、十字
状抵抗板の平面交角の一方を直角+αとした波高計測ブ
イである。
【0009】また、頭記の波高計測ブイにおいて、リン
グ状フロートに外側面の吃水線下に、周方向等間隔に放
射状に横孔と竪孔の逆L字状管路とその角部を連通した
円環孔の管路を設けた波高計測ブイである。
【0010】また、頭記の波高計測ブイにおいて、標体
上部の蓋体下面に固定した機器ラックの下段に設けた電
池押圧板中央に加速度計を固定した波高計測ブイであ
る。
【0011】また、前記の波高計測ブイにおいて、電池
上面中央に凹入孔を設け。該凹入孔に加速度計を挿入可
能とした波高計測ブイである。
【0012】
【作用】本発明を実施した波高計測ブイは、重心位置G
が浮心Bより下にある。このため波浪で反転した場合で
も自動的に復帰する。また、ジンバルや傾斜計は使用せ
ず、加速度計をブイに単に固定し小形化したこと、リン
グ状フロート径を0.6m以下と小形化したことにより
ブイの重量を40kg以下とし、フロート浸水部側面投
影の縦横比を5分の1以下になるようにし、ブイの横揺
れおよび上下揺れの固有周期が1.5秒以下となり、測
定対象波周期(2〜3秒以上)に対し充分区別できる周
期となり、加速度計出力よりブイの固有周期揺れの影響
を容易に除去できる。さらにブイが測定対象波周期と同
調動揺することがさけられる。また、十字状抵抗板を設
けたことにより、ブイの動揺と回転運動を抑えるととも
に早急に減衰し加速度計出力への影響をさけている。ま
たブイの重心位置と加速度計の感心点を一致させたこと
および係留位置とも一致させたことにより加速度計出力
にブイの横揺れ以外の運動の悪影響が出るのを避け、係
留系による悪影響が出るのも防止できる。
【0013】また、十字状抵抗板の平面交角を直角+α
と直角より少し広くすれば、その補角側は少し鋭角とな
る。鈍角側の2等分線の方向が波浪の方向(水流の方
向)と一致して安定し、その安定度は等辺直交状十字状
抵抗板の安定度より更に高い安定度を示し、ブイに回動
運動が起らず、ブイにヨーイングは起らず、加速度計の
出力に悪影響がない。
【0014】また、リング状フロートに通水孔の管路を
設けたことにより、ブイの横揺れに対しては、横孔から
円環孔、反対側の横孔へと水が流れる。この管路摩擦に
よって流体エネルギーが消耗され、横揺れに対する減衰
力となり、揺れが小さくなる。浅海域の波浪中では水分
子の楕円運動によって更に横孔に流入し易くなり、減衰
効果を増す。また、上下揺れに対しては、竪孔と横孔の
逆L字状管路中をブイの上下動により水が逆方向に流
れ、この管路摩擦により運動エネルギーが消耗され、減
衰効果となる。
【0015】加速度計を機器ラック下段の電池押圧板に
設ければ、機器の点検時に同時に加速度計を点検でき加
速度計取付位置調整にも便利であり、重心位置に一致す
る位置に正確に固定できる。
【0016】電池に加速度計挿入用凹孔を設ければ、標
体の高さをさらに短くすることができ、ブイ全体の大き
さ、重量を更に減少し、ブイの固有動揺周期をさらに減
少し、波高計測出力よりブイの固有周期揺れの影響除去
を容易とし波高計の精度を良くするとともに波高計測ブ
イの取扱いをさらに容易とする。
【0017】
【実施例】図1は本発明を実施した波高計測ブイの1部
切断正面図である。1は波高計測ブイ、2は標体でアル
ミニウム合金等の軽金属製である。3はリング状フロー
トで独立気泡性発泡樹脂例えばウレタンフォームに樹脂
コーティングしたもので、フロートの比重は0.1以下
と軽量化している。フロートの浸水部の深さをH、フロ
ートの外径をDとすれば、フロート没水部側面投影の縦
横比はH/Dとなる。4は機器室の側壁、5はフロート
の取付板、6は標体2の底板、7は十字状の抵抗取付板
でアルミニウム合金板、8は重錘兼用の抵抗板で鋼板製
で合成ゴム板を挾んでボルト締めで取り付けている。9
は合成樹脂製の上部カバー、10はアルミニウム合金製
の機器ラックで、10Aはラック取付板、10Bは制御
機取付板、10Cは電池抑え板、10Dはこれらを連結
した支柱である。ラック取付板10Aは上部カバー9に
ビスで固定されている。上部カバー9はビスにより機器
室側壁4に固定されOリング11で水密を保っている。
12は送信機、13はデータ送信制御機、14は電池抑
え板10Cの中央に取り付けた加速度計である。15は
電源用の電池で、本実施例では多数の乾電池を所定電圧
および容量にパックした電池である。Gは波高計測ブイ
の重心位置で、加速度計の感心点と一致し、かつ、ブイ
の係留力作用位置とも一致するように重心高さ位置に、
かつ、十字状抵抗板の平面交角の二等分線を含む垂直面
内に一対の係留環16が取付けられ、係留枝索17の端
部が係止されている。18はスポンジ製のクッション材
である。図2は図1の底面図、図3は図1のA−A視図
である。図2のA−A視図を図11に示す。また、波高
計測ブイは水底の沈錘に浮遊状態に1本の係留索で係留
した状態で波高を計測する事があるが、この場合は標体
下端の十字状の抵抗取付板7の標体中心線上に設けた係
留環16A(図11参照)に係留索を取り付ければ、ブ
イの重心位置および加速度計の感心点と係留力の作用位
置が一致し、加速度計に係留系による悪影響は出ない。
【0018】フロート没水部の縦横比H/Dが1/5以
下として理由について述べる。ブイの横揺れ固有周期T
¢の計算式は T¢=2π{(I+I′)/(m・g・GM)}1/2 ……(1) I :質量慣性モーメント I′:付加質量慣性モーメント m :質量 g :重力加速度 GM:傾心高 ブイの縦揺れ固有周期Tzの計算式 Tz=2π{(m+m′)/(γw・Aw)}1/2 ……(2) m′:付加質量 γw:海水の比重量 Aw:吃水断面積でここで、Aw=π・D2/4 傾心高GMは(Gはブイの重心位置、Mはメタセンタ
ー) GM=KB+BM−KG ……………(3) KG:重心距離(Kは標体底板の中心位置) KB:浮心距離(Bはブイの浮力中心位置) BM:BM=J/V V:排水量 J:水線の面積2次モーメントで、ここで、J=π・D
4/64
【0019】円筒状フロートの場合、同一排水量の条件
下では、フロート没水部の縦横比H/Dが小さくなると
吃水断面積が大きくなる。式4よりD2とHとは反比例
の関係にある。 V=π・D2・H/4∝D2・H=一定 ……………(4) ここでDをn倍にするとHはn-2倍、H/Dはn-3倍に
なる。フロートの排水量一定の場合のD,HおよびH/
Dの関係を表1に示す。
【0020】
【表1】
【0021】上下揺れ固有周期Tzは式(2)よりm+
m′≒一定とみなすとAwはD2に比例するからTzは
1/Dに比例する。 Tz∝1/D ……………………(5) 横揺れ固有周期T¢は式1よりI+I′=一定およびm
=一定とするとGMが大きい程小さくなる。GMは式
(3)よりBGは一定とみなすと、 GM=BM+KB−KG =π・D4/(64・V)+BG ……………(6)
【0022】本発明の実施対象の1例のブイのフロート
径Dを55〓、重量Wを40kgf、GM=0.182
m、BM=0.066m、H/D=0.181、m+
m′=6.53kgf〓2/m、I+I′=0.326
kgf〓2/m・m2とすれば、式(2)より、 Tz=1.03秒 また(6)式と(1)式より、 T¢=1.33秒 となる。ここで没水部の縦横比H/Dを変えて表1も利
用してTz、T¢を計算し、グラフにした図を図4に示
す。この図でH/Dを0.2(1/5)以下とすれば、
Tz、T¢は1.5秒以下となり、加速度計出力よりブ
イの固有周期揺れの影響を除去容易とし、さらにブイの
横揺れ、上下揺れの固有周期と波周期の同調を避けるこ
とができる。
【0023】ブイは波浪中でフロート底面がほぼ波面に
追従しながら波高を直径とし円運動するが、この時ブイ
の固有周期揺れが重畳してくる。また外乱要因として波
面には小波が重畳し、ブイがさらに動揺しようとする。
ブイの動揺を極力抑えるため、重錘兼用の十字状抵抗板
を取り付け、ブイの動揺および回転運動を抑制してい
る。
【0024】等辺直交十字状抵抗板(図5のA)は水流
中で抵抗板の狭角の二等分線が水流に正対した状態で安
定することが知られている。今回、等辺十字状ダンパー
の一方の狭角を直角+αと少し鈍角とし、他方の狭角は
直角−αと少し鋭角とした等辺非直交十字状抵抗板(図
5のB)を水流中で中心軸を回動自在に軸支して、等辺
直交十字状抵抗板と安定度の比較実験を行った。その結
果、等辺非直交十字状抵抗板の方が安定度が良く、外乱
を加えた場合でもより安定性を示した。
【0025】図6は本発明の波高計測ブイの波高計測状
態を示した図である。波高計測ブイ1は途中に数個の浮
き20を有する係留索19で計測船に係留され、ブイ1
は係留環16に係留枝索17に連結されている。ブイ1
は波の進行方向に位置している。21は送信用アンテナ
である。図2は抵抗板8が直交する取付板7に対し同一
角側に取り付けてあるので、抵抗板8の板厚だけ等辺非
直交十字状抵抗板となり、安定度をます。係留環は鈍角
側の2等分線上に1個設け1本の係留索で連結すればよ
いが、本実施例では鋭角側の角度の2等分線上に係留環
16を1対設け、枝索を連結すれば、より安定度を増
す。図7はその状態を示し、図7のAは取付板7の交角
は90°で抵抗板8を同一角側に取り付けた場合、図7
のBは取付板の一方の交角を90°+αと少し鈍角にし
た場合を示している。
【0026】波高計測ブイは図6に示したように計測船
から係留索に連結されて波面に浮べられるが、波の進行
方向に流される。ブイは波面にそって波の進行方向の面
内で波高を直径とした円運動(水深が深い場合)又は波
高を短径とした楕円運動(水深が浅い場合)をするが、
ブイと水との相対速度は多少あり、ブイの抵抗板は等辺
非直交十字状抵抗板の方向安定性を示し、波の進行方向
に鈍角側が正対して安定する。これは小波や多少の風等
の外乱要因によっても殆んど乱されず、方向が安定し、
回転運動は起らず、係留索もからまることはない。さら
に抵抗板はその動揺方向への投影面積に比例して動揺の
抵抗力が働くが、ブイの十字状抵抗板の鈍角側が波の進
行方向に正対し、即ち円運動又は楕円運動の運動方向面
にブイの十字状抵抗板の投影面積が最大になるように正
対して安定するので、減揺効果は最大に発揮される。即
ち、等辺直交十字状抵抗板より等辺非直交十字状抵抗板
の方が減揺効果も大きい。
【0027】また波高計測ブイは標体下端の係留環16
A(図11参照、16Bはステンレス製の補強環)を係
留索に連結し、水底の沈錘に浮遊状態に係留して波高を
計測する場合もあるが、この場合も等辺非直交十字状抵
抗板を用いれば潮流あるいは波の進行方向にブイの十字
状抵抗板の鈍角側の角の2等分線方向が流れあるいは波
の進行方向に一致し、方向安定性を示し、同様の効果を
発揮する。なおこの等辺非直交十字状抵抗板は波高計測
ブイ以外の一般の浮遊式ブイにも適用できることは勿論
である。
【0028】図8はフロート3の平面図、図9は図8の
1部切断正面図である。3Aは逆L字状管路、3Bはそ
れらを連結した円環孔の管路である。
【0029】図10は本発明の別の実施例を示した1部
切断正面図で、電池15の上面中央に凹孔22を設け、
加速度計14を挿入可能とし、標体2の高さを縮小し、
波高計測ブイの大きさおよび重量をさらに減少し、ブイ
の固有周期をさらに減らし、波高計測精度をよくすると
ともに取り扱いを容易とするものである。
【0030】
【発明の効果】請求項1記載の波高計測ブイを用いれ
ば、加速度計をブイに単に固定でき、ブイは小型、軽量
にでき、ブイの横揺れおよび上下揺れの固有周期は1.
5秒以下となり測定対象波周期(2〜3秒以上)に対
し、加速度計出力からブイの固有周期揺れの影響除去が
容易となり、加速度計をジンバル装置を用いず単純固定
し、傾斜計も備えずに波高計測精度が得られ、しかも取
り扱いが容易となる効果がある。
【0031】請求項2記載の波高計測ブイを用いれば、
ブイが波の進行方向あるいは水流の方向に安定し、外乱
要因が多少加わっても方向が安定しブイの回転運動は避
けられ、十字状抵抗板の減揺効果も最大に発揮され、波
高計測出力にノイズが入りにくく、係留索がブイにから
むこともない。
【0032】請求項3記載の波高計測ブイを用いれば、
ブイの横揺れ、上下揺れにより管路内に生じる水の流れ
による管路摩擦により動揺エネルギーを消耗し、動揺抵
抗となり、ブイの動揺を急速に減衰させ、波高計測ブイ
の計測精度をさらによくする効果がある。さらに、一般
の動揺減衰装置のようにブイに余分な突出部を設けるも
のではなく、その取扱いにも支障を来さない。
【0033】請求項4記載の波高計測ブイをもちいれ
ば、ブイ内部機器の取扱い、点検、整備が容易となる。
請求項5記載の波高計測ブイを用いれば、ブイの標体の
高さ、容積をさらに減少して小形化でき、ブイの重量を
減ずると共にブイの動揺の固有周期をさらに減少でき、
波高計測ブイの計測精度に好影響を及ぼすと共に取り扱
いをさらに容易とする効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施した波高計測ブイの1部切断正面
図、
【図2】図1の底面図、
【図3】図1のA−A視図、
【図4】H/Dと固有周期の関係図、
【図5】(A) 等辺直交十字状抵抗板の説明図、
(B) 等辺非直交十字状抵抗板の説明図、
【図6】波高計測ブイの計測状況説明図、
【図7】(A) 取付板7の交角は直角で抵抗板8の取
付方により等辺非直交十字状抵抗板とした場合の説明
図、(B) 取付板7の交角を非直交とした場合の十字
状抵抗板の説明図、
【図8】フロートに管路を設けた場合の平面図、
【図9】図8の1部切断正面図、
【図10】本発明の別の実施例の1部切断正面図、
【図11】図2のA−A視図である。
【符号の説明】
1 波高計測ブイ 2 標体 3 フロート 3A 逆L字状管路 3B 円環孔の管路 7 抵抗取付板 8 抵抗板 9 上部カバー 10 機器ラック 10C電池抑え板 14 加速度計 15 電池 16,16A 係留環 17 係留枝索

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加速度計を内蔵し海面に浮遊して波面に追
    従し、ブイに加わる加速度を検出し波高を計測するよう
    にした波高計測ブイにおいて、 円筒型の標体の上部にリング状フロートを取付け、標体
    内下部に電池を収容し、標体下端に重錘兼用十字状抵抗
    板を設け、リング状フロートの外径を0.6m以下でブ
    イの重量を40kg以下とし、フロート没水部側面投影
    の縦横比を5分の1以下とし、ブイの横揺れおよび上下
    揺れの固有周期を1.5秒以下にし、加速度計の感心点
    がブイの重心位置に一致するように加速度計をブイに固
    定し、ブイの係留位置をブイの重心位置に一致するよう
    にしたことを特徴とする波高計測ブイ。
  2. 【請求項2】請求項1記載の波高計測ブイにおいて、十
    字状抵抗板の平面交角の一方を直角+αとしたことを特
    徴とする波高計測ブイ。
  3. 【請求項3】請求項1記載の波高計測ブイにおいて、リ
    ング状フロートに外側面の吃水線下に、周方向等間隔に
    放射状に横孔と竪孔の逆L字状管路とその角部を連通し
    た円環孔の管路を設けたことを特徴とする波高計測ブ
    イ。
  4. 【請求項4】請求項1記載の波高計測ブイにおいて、標
    体上部の蓋部下面に固定した機器ラックの下段に設けた
    電池押圧板中央に加速度計を固定したことを特徴とする
    波高計測ブイ。
  5. 【請求項5】請求項4記載の波高計測ブイにおいて、電
    池上面中央に凹入孔を設け、加速度計を挿入可能とした
    ことを特徴とする波高計測ブイ。
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