JPH08276879A - 自転車の照明装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は自転車に着脱自在に取り付けて使用
することができる照明器具等の取付構造に関するもので
あり、脱着が容易であって構成の簡単な自転車の照明装
置を提供することを目的としている。 【構成】 本体１に取り付けられた弾性バンド１４の先
端にバンド止め具１６が設けられており、このバンド止
め具１６と本体に設けた係止片１７に係合して本体を支
持体に固定する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、自転車に着脱可能に取
り付けて使用することができる照明器具等の取付構造に
関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、マウンテンバイク等の自転車のハ
ンドルには照明装置や警報装置が着脱自在に取り付けら
れている。

【０００３】代表的な例としては、実開昭６０−１２２
２８９号公報に示されているように照明器具本体に底部
に座金を介して弾性体を取り付け、座金の一端に取り付
けた帯バンドをハンドル等に巻き付け、座金の他端に設
けた隙間に挿通固定する構造がある。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】このような従来の取付
構造では照明器具を取り付ける固定具を照明器具本体に
組み込み、盗難防止のためハンドル等から照明器具本体
を外した場合に、本体底部に帯バンド固定用の隙間があ
るために、装着において目視確認が必要であり、脱着時
の利便性に欠けていた。

【０００５】更に、帯バンドを予めハンドル等に巻き付
け、取り付け金具にて締め付けるという操作が必要であ
り、また弾性体が取り付けられる本体底面は平面である
ため、ハンドル等に当接させるための弾性体に円形の凹
部形状を構成する必要があり、高価なものとなってい
た。

【０００６】本発明は上記課題を解決するもので、脱着
が容易であって構成の簡単な自転車の照明装置を提供す
ることを目的としている。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、照明器具本体に支持体の外形に沿う凹部を
形成し、一端を本体に固定した弾性帯を備え、前記弾性
帯の他端には係止部を装着し、前記照明器具本体に前記
係止部と係合する係合部を設けた構成である。

【０００８】また、前記照明器具本体は側面略逆Ｌ字型
に形成すると共に、支持体に当接させる凹部を側面略逆
Ｌ字型の屈曲部とし、前記凹部に弾性体を取り付けた構
成とする。

【０００９】

【作用】本発明は上記した構成により、本体に一端を固
定された弾性帯を自転車のハンドル等の支持体に直接巻
き付けて、その係止部を本体の下部に設けた係合部に、
弾性帯自身の弾性を利用して係合することにより、本体
を固定することができるものである。

【００１０】更に、本体を直接支持体の所望する位置に
合わせるため取り付け毎の調整が不要となる。また支持
体に当接する本体形状を支持体に沿った凹部とすること
で安価な板状の弾性体を使用することができるものであ
る。

【００１１】

【実施例】図１において、１は合成樹脂製の全体形状が
側面略逆Ｌ字型に成型された下ケース１ａ、上ケース１
ｂからなる照明器具本体で、この下ケース１ａの水平部
には主ホルダー２をタッピンねじ３で固定できるよう構
成されている。

【００１２】前記主ホルダー２には電球ホルダー４が電
球５を取付けるように組み付けられており、更にスイッ
チツマミ６がスイッチばね７と＋−の各リード８、９と
共に組み付けられている。

【００１３】更に主ホルダー２には前記電球５の電源用
としての電池を収納する電池収納部１０の一部が形成さ
れている。

【００１４】前記のように、必要部品を組み付けられた
主ホルダー２を本体１の下ケース１ａにタッピンねじ３
で固定する。この主ホルダー２の下ケース１ａへの固定
によって、主ホルダー２に形成された電池収納部１０の
一部は、下ケース１ａの垂直部に形成された電池収納部
１０の一部と整合されて、完成された電池収納部１０が
得られることになる。

【００１５】この完成された電池収納部１０の底部には
電池受けばね１１が配置されている。前記電球ホルダー
４に反射具１２を着脱可に取り付けた後に、下ケース１
ａ、上ケース１ｂを容易に離脱しないように組み付け、
この先端部にレンズ１３を着脱可に組み付ける。

【００１６】前記下ケース１ａの水平部と垂直部との交
部はハンドル形状に合わせた円形の凹部形状となってお
り、その近傍には後述する弾性帯としての弾性バンド１
４をみだりに外れないように取り付けるための取付手段
が施されている。この取付手段は本実施例では、本体１
に完成した係止凸部１５と弾性バンド１４に穿った係止
孔とで構成されているが、これに限定されることなく他
の手段に代えて実施することができる。

【００１７】前記取付手段を介して本体１に取り付けら
れた弾性バンド１４の一端部は前記交部の円形凹部の下
面に沿って配設されている。この弾性バンド１４の他の
先端部には係止部としてのバンド止め具１６が設けられ
ており、この弾性バンド１４を例えば自転車のハンドル
１８等の所望する部分に弾性バンド１４自身の弾性を利
用して巻き付けて、前記バンド止め具１６を本体１の垂
直部の下部に設けた係合部としての係止片１７に係合し
て、該バンド１４の巻き付け状態を固定する。この場
合、バンド止め具１６は弾性バンド１４を挿入巻き付け
て長さを自在に調整し、固定する方法を採用しているた
め、ハンドル径の大小に合わせた調整ができる。

【００１８】上記取付状態を解くには、バンド止め具１
６を弾性バンド１４の伸び方向に若干移動させると該バ
ンド止め具１６と係止片１７との係合が外れて、前記巻
き付け状態が解かれる。このようにして取り外された照
明器具は必要に応じて携帯用としても利用される。

【００１９】また、本発明は照明器具のみにとらわれず
警音器等の着脱頻度の多い自転車のアクセサリーにも用
いられるものである。

【００２０】

【発明の効果】本発明によれば、上記説明から明らかな
ように、弾性帯を、その弾力性を利用して巻き付け係合
させるだけのきわめて簡単な操作で行うことができ、脱
着が容易であって、構成の簡単な自転車の照明装置を提
供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例による照明器具の側面図

【図２】本発明の一実施例による照明器具の側断面図

【図３】本発明の一実施例による照明器具の平面断面図

【符号の説明】

１ 照明器具本体 １４ 弾性バンド １６ バンド止め具 １７ 係止片 １８ ハンドル

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】支持体の外形に沿う凹部を備えた本体と、
   一端を本体に固定し、他端に係止部を備えた弾性帯とを
   備え、前記本体は、前記係止部との係合部を備え、この
   本体を前記支持体に拘止する取付構造を持つ自転車の照
   明装置。
2. 【請求項２】本体は側面略逆Ｌ字型であって、この本体
   の屈曲部内側が支持体の外形に沿う凹部であり、本体の
   支持体と当接する面に弾性体を配した請求項１記載の自
   転車の照明装置。
3. 【請求項３】本体の支持体と当接する面に配された弾性
   体と弾性帯が連続している請求項２記載の自転車の照明
   装置。