JPH08275982A

JPH08275982A - 鎮痛材

Info

Publication number: JPH08275982A
Application number: JP10297295A
Authority: JP
Inventors: Kozo Tagami; 耕三田上
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1995-04-03
Filing date: 1995-04-03
Publication date: 1996-10-22

Abstract

(57)【要約】【目的】本発明は、専門的知識や経験がない素人であっ
ても、痛みを伴う患部に単に貼り付けるだけで、実際問
題として、その痛みを鎮め、或は和らげることができ
る、鎮痛材を提供するものである。【構成】本発明は、薄肉で狭幅の線状材が全体として隙
間を存する偏平な渦巻き状に成形されて成ることを特徴
としている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は鎮痛材に関する。筋肉痛
や関節痛等を鎮め、或は和らげるのに、液状鎮痛剤、ゼ
リー状鎮痛剤、更には膏薬類等、化学的治療用の各種の
鎮痛剤が使用されている。本発明は、かかる化学的治療
用の鎮痛剤に対して、物理的治療用の鎮痛材に関するも
のである。

【０００２】

【従来の技術】従来、筋肉痛や関節痛等を鎮め、或は和
らげる物理的治療に、振動、押圧、加熱、更には冷却等
を利用する各種の機具類が使用されている。しかし、こ
れらの機具類は、相応に高価であり、またその性質上、
常時持ち運んで使用し続けるのに不都合である。一方、
所謂つぼに狭幅のテープを井桁状又は細長の湾曲状に貼
り付けると、実際問題として、筋肉痛や関節痛等が鎮ま
り、或は和らぐことが知られている。ところが、かかる
テープを有効使用するには、相応の専門的知識や経験が
必要であり、素人が痛みを伴う患部に単に貼り付けて
も、多くの場合、殆どその効果を発揮しない。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、従来の単なる狭幅のテープでは、相応に安
価であり、また常時使用し続けることができるという利
点を有する反面、専門的知識や経験のない素人が痛みを
伴う患部に貼り付けても、殆どその効果を発揮しない点
である。

【０００４】

【課題を解決するための手段】しかして本発明は、薄肉
で狭幅の線状材が全体として隙間を存する偏平な渦巻き
状に成形されて成ることを特徴とする鎮痛材に係る。

【０００５】また本発明は、台材上に薄肉で狭幅の線状
材が全体として隙間を存する偏平な渦巻き状に一体成形
されて成ることを特徴とする鎮痛材に係る。

【０００６】本発明の鎮痛材において、線状材は薄肉で
狭幅のもの、通常は肉厚（高さ）が０．１〜３mm、幅
（横幅）が０．５〜５mmのものである。かかる線状材の
断面形状は円形、楕円形、正方形、長方形又は台形等、
任意である。線状材の渦巻き方向は右巻き又は左巻きの
どちらでもよく、その巻き数は任意である。通常、全体
として偏平な渦巻き状に成形された線状材の渦巻きの外
径は１〜７cm、渦巻きの隙間は０．５〜５mm、渦巻きの
数は３〜７重である。上記のような渦巻き状の線状材と
一体成形する場合の台材は同様に薄肉で渦巻きの外径よ
りもやや広幅の平板状のものである。

【０００７】線状材及びこれと一体成形する場合の台材
の原料としては厚紙、木、金属、ゴム又はプラスチック
等を用いることができるが、ゴム又はプラスチックが好
ましく、なかでも可撓性を有する軟質ゴム又は軟質プラ
スチックが好ましい。

【０００８】本発明の鎮痛材は、線状材及びこれと一体
成形する場合の台材の原料に応じて、公知の成形手段に
より、例えば注型成形、圧縮成形、射出成形、更には切
削加工、研削加工等により得ることができる。

【０００９】

【作用】渦巻き状の線状材を痛みを伴う患部に例えば粘
着テープで貼り付ける。台材を有する場合には渦巻き状
の線状材を痛みを伴う患部に接触させて例えば粘着テー
プで貼り付ける。線状材が患部に渦巻き状の押圧力を与
え、その刺激によるものと推察されるが、実際問題とし
て、上記のように貼り付けるだけで、該患部の痛みを鎮
め、或は和らげることができる。

【００１０】

【実施例】図１は本発明の一実施例を示す拡大平面図、
図２は図１のＡ−Ａ線断面図である。直径の小さい断面
円形の線状材１１が全体として偏平な渦巻き状に成形さ
れており、渦巻き状に成形された線状材１１の相互間に
隙間１１ａ，１１ｂ，・・が空けられている。線状材１
１は可撓性を有する軟質のシリコンゴム製のもので、右
巻き５重の渦巻き状に成形されている。

【００１１】図３は本発明の他の一実施例を示す拡大平
面図、図４は図３のＢ−Ｂ線断面図である。薄肉の平板
状の台材２１の上面に薄肉で狭幅の断面半円形の線状材
１２が全体として偏平な渦巻き状に一体成形されてお
り、渦巻き状に一体形成された線状材１２の相互間に隙
間１２ａ、１２ｂ・・が空けられている。台材２１及び
線状材１２は可撓性を有する軟質のポリエチレン製のも
ので、左巻き５重の渦巻き状に一体成形されている。

【００１２】表１は、図３及び図４に示した一実施例の
場合と同様、台材上に渦巻き状の線状材が一体成形され
た本発明の鎮痛材を患部に粘着紙テープで貼り付け、そ
の上から包帯又はゴムバンドで固定し、２時間後に、各
患者が症状を自己評価した結果を例示するものである。
ここで用いた鎮痛材は、肉厚０．５mm、外径２．５cmの
円板状の台材に、肉厚（高さ）及び横幅１mm、渦巻きの
外径２cm、右巻き５重の渦巻き状の線状材が一体成形さ
れた、可撓性を有する軟質のシリコンゴム製のものであ
り、また表１中の数値は、各症状例において、相応する
症状例の男性１０名及び女性１０名の合計２０名を対象
とし、それぞれ２０名が下記の基準で自己評価したとき
の総合点である。表１中の総合点は各症状例において本
発明の鎮痛材が０．０１％の危険率で有効であることを
示している。２・・・痛みが著しく弱くなった１・・・痛みが少し弱くなった０・・・変わらない −１・・・痛みがむしろ強くなった

【００１３】

【表１】

【００１４】

【発明の効果】既に明らかなように、以上説明した本発
明には、専門的知識や経験がない素人であっても、痛み
を伴う患部に単に貼り付けるだけで、実際問題として、
その痛みを鎮め、或は和らげることができるという効果
がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す拡大平面図。

【図２】図１のＡ−Ａ線断面図。

【図３】本発明の他の一実施例を示す拡大平面図。

【図４】図３のＢ−Ｂ線断面図。

【符号の説明】

１１，１２・・・線状材、１１ａ，１１ｂ，１２ａ，１
２ｂ・・・隙間、２１・・・台材

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】薄肉で狭幅の線状材が全体として隙間を
存する偏平な渦巻き状に成形されて成ることを特徴とす
る鎮痛材。
【請求項２】線状材が可撓性を有する軟質ゴム又は軟
質プラスチック製のものである請求項１記載の鎮痛材。
【請求項３】台材上に薄肉で狭幅の線状材が全体とし
て隙間を存する偏平な渦巻き状に一体成形されて成るこ
とを特徴とする鎮痛材。
【請求項４】台材及び線状材が可撓性を有する軟質ゴ
ム又は軟質プラスチック製のものである請求項３記載の
鎮痛材。