JPH0827572A - スパッタリング装置 - Google Patents

スパッタリング装置

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JPH0827572A
JPH0827572A JP16670994A JP16670994A JPH0827572A JP H0827572 A JPH0827572 A JP H0827572A JP 16670994 A JP16670994 A JP 16670994A JP 16670994 A JP16670994 A JP 16670994A JP H0827572 A JPH0827572 A JP H0827572A
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JP
Japan
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antenna
power
sputtering target
sputtering
target
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JP16670994A
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English (en)
Inventor
Hideaki Yasui
秀明 安井
Hiroyoshi Tanaka
博由 田中
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スパッタリングターゲットの利用効率が良好
で、かつ均一な膜質の薄膜を形成するスパッタリング装
置を提供する。 【構成】 スパッタリングタ−ゲット周囲、もしくはス
パッタリングタ−ゲット・基板間の外側に1タ−ン以上
のタ−ン数を有するコイル状のRF電力を印加できるア
ンテナを具備し、前記スパッタリングタ−ゲットにDC
電力、もしくはRF電力を印加できる機構を具備したス
パッタリング装置。スパッタリングタ−ゲット背後に渦
巻状の1タ−ン以上のタ−ン数を有するRF電力を印加
できるアンテナを具備し、前記スパッタリングタ−ゲッ
トにRF電力を印加できるアンテナをバッキングプレ−
トに具備したスパッタリング装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、低温で高速製膜が可能
なスパッタリング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、スパッタリング装置としては高速
製膜が可能なマグネトロンスパッタリング装置が主に用
いられており、図12に示すような構成をしている。真
空チャンバ1には真空排気系2、ガス導入系3、基板4
を固定する基板ホルダ5等が設置されている。真空チャ
ンバ1に設けられているカソ−ド部は次のように構成さ
れている。真空チャンバ1とカソ−ドホルダ6は絶縁物
7により電気的に絶縁されており、このカソ−ドホルダ
6内に所定の極性配置された永久磁石8が取り付けられ
ている。スパッタリングタ−ゲット9をボンディングし
たバッキングプレ−ト10が、この永久磁石8(本図で
は中央磁石がN極、外側磁石をS極より構成されてい
る)にほぼ接するようにカソ−ドホルダ6に設置されて
いる。そして、永久磁石8、スパッタリングタ−ゲット
9、バッキングプレ−ト10等を冷却するための冷却系
11も設置されている。スパッタに必要な電力は電源1
2から供給されている。また真空チャンバ1にはシ−ル
ドリング13が取り付けられている。
【0003】この装置での製膜は以下のようになされ
る。ガス導入系3からアルゴン等の不活性ガスを主成分
とするスパッタガスが所定の流量で真空チャンバ1内に
導入され、真空チャンバ1内の真空度は真空排気系2に
より所定の値に設定される。この状態で電源12から電
力を印加すると、マグネトロン放電によるプラズマが発
生する。そして、このプラズマ中の電離したイオンがス
パッタリングタ−ゲット9に衝突する結果、スパッタ粒
子がスパッタリングタ−ゲット9から飛散し基板上に薄
膜が形成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ここで、マグネトロン
スパッタ法を用いたスパッタリング装置では次に示す2
つの大きな課題が存在した。
【0005】一つ目は上記のように所定に極性配置され
た永久磁石8を用いると、このときのスパッタリングタ
−ゲット9表面上におけるスパッタリングタ−ゲット9
面に垂直な方向の磁束密度が0に近いところはスパッタ
リングタ−ゲット面に平行な方向の磁束密度が大きくプ
ラズマ密度が高い領域に対応している。このプラズマ密
度が高い部分のみが特にスパッタリングされるエロ−ジ
ョン領域となるため、スパッタリングタ−ゲット9の利
用効率が悪く、薄膜の製造コストが高くつき、製品の低
コスト化の障害となっていた。
【0006】二つ目の課題は、このような構成のスパッ
タリング装置では、基板4上の薄膜の膜質分布が大きい
という欠点を有していた。一例としてIn(インジュウ
ム)の酸化物タ−ゲットを用いてITO透明導電膜を作
製する場合、作製した薄膜のシ−ト抵抗分布は図13
(a)で示すようになり、永久磁石の内側磁石に対応す
る位置、また外側磁石に対応する位置においてシ−ト抵
抗の高い部分が発生する。この場合、基板4近傍におけ
る永久磁石の内側磁石に対応する位置から径方向のプラ
ズマの電子密度と電子温度に関しては、電子温度はほぼ
一定値であったが電子密度は図13(b)中の実線で示
すようになり電子密度が高い部分ではシ−ト抵抗が低い
という状態であった。この結果より、シ−ト抵抗の分布
発生は次の2つの理由が考えられる。まず一点目の理由
は、スパッタリングタ−ゲット9のエロ−ジョン領域か
らスパッタされた製膜粒子(In、O)はこの電子密度
の高いプラズマ内を通過し基板4に到達する。この電子
密度の高いプラズマ内を通過する際、製膜粒子(In,
O)は電子(プラズマ中のイオン、原子も考えられる)
と衝突することにより励起され活性な状態となるので、
製膜粒子のInとOは反応しやすくなっている。このた
めOが適度に薄膜に取り込まれて、シ−ト抵抗の低い良
質の膜ができると推察される。これに対し永久磁石8の
内側磁石に対応する位置と外側磁石に対応する位置では
電子密度が低いため電子(プラズマ中のイオン、原子も
考えられる)と製膜粒子(In、O)との衝突があまり
起こらない。このためIn、Oは励起されにくいので、
反応しにくい。このため薄膜に取り込まれる酸素量が所
定値以下になり、シ−ト抵抗が高くなる。以上の理由に
より図13(a)で示すようにシ−ト抵抗の分布が発生
すると推察される。
【0007】次に2点目の理由は、電子密度の高いプラ
ズマが発生している基板4近傍では、薄膜表面にプラズ
マの粒子(イオン、原子、電子)が基板4に多く衝突
し、プラズマの粒子からエネルギ−が薄膜に与えられる
と考えられる。しかし、電子密度の低いプラズマが発生
している永久磁石8の内側磁石に対応する位置と外側磁
石に対応する位置では、薄膜表面に衝突する粒子の個数
が少ないと考えられ、このプラズマの粒子の衝突により
薄膜が得るエネルギ−量の違いにより、膜の成長プロセ
スが異なるので図13(a)で示すようにシ−ト抵抗の
分布が発生すると推察される。
【0008】上記のようにInの酸化物タ−ゲットを用
いてITO透明導電膜を作製した場合の膜質分布の発生
をシ−ト抵抗により説明したが、他の酸化物、窒化物等
の化合物材料の薄膜を作製する場合にもシ−ト抵抗、透
過率、結晶性、エッチングレ−ト等に同様の理由で膜質
分布が発生し、マグネトロンスパッタ法における重要な
問題である。
【0009】マグネトロンを用いない平行平板型のスパ
ッタリング装置であればこれらの課題は小さいものであ
るが、製膜速度が一桁以上低下するため生産性が悪く、
あまり生産現場では用いられない。
【0010】本発明はかかる点に鑑み、スパッタリング
ターゲットの利用効率が良好で、かつ均一な膜質の薄膜
を形成するスパッタリング装置を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のスパッタリング
装置は、上記課題を解決するためスパッタリングタ−ゲ
ット周囲、もしくはスパッタリングタ−ゲット・基板間
の外側に1タ−ン以上のタ−ン数を有するコイル状のR
F電力を印加できるアンテナを具備し、スパッタリング
タ−ゲットにDC電力、もしくはRF電力を印加できる
機構を具備したスパッタリング装置である。
【0012】また、RF電源からの出力がコイル状のア
ンテナの一端に接続し、コイル状のアンテナの他端がス
パッタリングタ−ゲットにRF電力を印加できるアンテ
ナに接続する機構、もしくは、RF電源からの出力が前
記コイル状のアンテナとスパッタリングタ−ゲットにR
F電力を印加できるアンテナとに並列に接続する機構を
具備したスパッタリング装置である。
【0013】または、スパッタリングタ−ゲット背後に
渦巻状の1タ−ン以上のタ−ン数を有するRF電力を印
加できるアンテナを具備し、スパッタリングタ−ゲット
にRF電力を印加できるアンテナをバッキングプレ−ト
に具備したスパッタリング装置である。
【0014】また、外周部が導電体、中央部が絶縁物か
らなるバッキングプレ−トを具備したスパッタリング装
置である。
【0015】また、絶縁物からなるバッキングプレ−ト
の内部に放射状または円盤状のRF電力を印加できるア
ンテナを封止したスパッタリング装置である。
【0016】また、外周部が導電体、中央部が絶縁物か
らなるバッキングプレ−トの絶縁物内部に渦巻状の1タ
−ン以上のタ−ン数を有するRF電力を印加できるアン
テナを具備したスパッタリング装置である。
【0017】また、RF電源からの出力がスパッタリン
グタ−ゲット背後の渦巻状のアンテナの一端に接続し、
渦巻状のアンテナの他端をスパッタリングタ−ゲットに
RF電力を印加できるアンテナに接続する機構、もしく
は、RF電源からの出力をスパッタリングタ−ゲット背
後の渦巻状のアンテナとスパッタリングタ−ゲットにR
F電力を印加できるアンテナとに並列に接続する機構を
具備したスパッタリング装置である。
【0018】
【作用】本発明は上記した構成により以下に示す作用を
発生する。
【0019】スパッタリングタ−ゲット周囲、もしくは
スパッタリングタ−ゲット・基板間の外側に1タ−ン以
上のタ−ン数を有するコイル状のRF電力を印加できる
アンテナを具備し、スパッタリングタ−ゲットにDC電
力、もしくはRF電力を印加できる機構を具備したスパ
ッタリング装置の構成においてスパッタリングタ−ゲッ
トにRF電力を印加するとスパッタリングタ−ゲット近
傍でプラズマが発生する。容量結合型の放電でありスパ
ッタリングタ−ゲット中央部が周囲に比べ密度の高いプ
ラズマが発生する。そしてスパッタリングタ−ゲットの
周囲、もしくはタ−ゲット・基板間の外側に設置した1
タ−ン以上のタ−ン数を有するコイル状のアンテナにR
F電力を供給すると、誘導結合型の放電が真空チャンバ
内のアンテナ部周囲で発生する。単独で放電すればコイ
ル状のアンテナの中央部よりアンテンに近いところで密
度の高いプラズマが発生するが、すでに容量結合型でプ
ラズマが発生しているため、スパッタリングタ−ゲット
中央部のプラズマ密度の高い部分をより励起させ、スパ
ッタリングタ−ゲット周囲でのプラズマ密度の低い部分
を一層励起させることにより、スパッタリングタ−ゲッ
ト表面で高密度で均一なプラズマを発生させることがで
きる。これによりスパッタリングタ−ゲットは均一にス
パッタリングされ利用効率が飛躍的に高くなる。また高
密度なプラズマが均一に発生するため、膜質分布のばら
つきも小さくすることができる。
【0020】または、スパッタリングタ−ゲット背後に
渦巻状の1タ−ン以上のタ−ン数を有するRF電力を印
加できるアンテナを具備し、スパッタリングタ−ゲット
にRF電力を印加できるアンテナをバッキングプレ−ト
に具備したスパッタリング装置の構成においてスパッタ
リングタ−ゲットにRF電力を印加するとスパッタリン
グタ−ゲット近傍でプラズマが発生する。容量結合型の
放電でありスパッタリングタ−ゲット中央部が周囲に比
べ密度の高いプラズマが発生する。そしてスパッタリン
グタ−ゲット背後の渦巻状のアンテナにRF電力を供給
すると、誘導結合型の放電が真空チャンバ内のアンテナ
部周囲で発生する。渦巻の間隔を調整することにより、
すでに発生している容量結合型のプラズマのスパッタリ
ングタ−ゲット中央部のプラズマ密度の高い部分をより
励起させ、スパッタリングタ−ゲット周囲でのプラズマ
密度の低い部分を一層励起させることができるため、ス
パッタリングタ−ゲット表面で高密度で均一なプラズマ
を発生させることができる。これによりスパッタリング
タ−ゲットは均一にスパッタリングされ利用効率が飛躍
的に高くなる。また高密度なプラズマが均一に発生する
ため、膜質分布のばらつきも小さくすることができる。
【0021】
【実施例】
(実施例1)以下本発明の一実施例のスパッタリング装
置について、図面を参照しながら説明する。
【0022】以下本発明の第1の実施例について図面を
参照しながら説明する。図1は本発明の一実施例のスパ
ッタリング装置の概略断面図である。カソ−ド部はスパ
ッタリングタ−ゲット13をボンディングしたバッキン
グプレ−ト14とバッキングプレ−ト14を冷却するた
めの冷却系15を備えたカソ−ドホルダ16より構成さ
れる。このカソ−ドホルダ16はバッキングプレ−ト1
4と共にスパッタリングタ−ゲット13にRF電力を印
加するためのアンテナとなる。カソ−ド部は絶縁物1
7、シ−ルドリング18、石英フランジ19とを介して
真空チャンバ20に設置される。真空チャンバ20内に
は基板21、基板ホルダ22が設置され、また作動ガス
を導入するためのガス導入系23と真空排気系24を設
置している。カソ−ドホルダ16にはRF電力を印加す
るためのマッチングボックス25とRF電源26が接続
されている。また石英フランジ19周囲には水冷系を備
えたコイル状のアンテナ27が設置されており、またア
ンテナ27にはRF電力を印加するためのマッチングボ
ックス28とRF電源29が接続されている。まず真空
チャンバ20内を所定の到達真空度にした後、ガス導入
系23より作動ガスを導入し、真空排気系24により所
定のスパッタリング圧力に設定する。次にマッチングボ
ックス25、RF電源26によりスパッタリングタ−ゲ
ット13にRF電力を印加すると容量結合型の放電が発
生する。同時にコイル状のアンテナ27にマッチングボ
ックス28、RF電源29によりRF電力を印加し誘導
結合型の放電を発生させることでスパッタリングタ−ゲ
ット13表面近傍で均一で高密度なプラズマが発生す
る。よってスパッタリングタ−ゲット13は均一にスパ
ッタされ利用効率は向上し、またプラズマの密度が均一
なので膜質分布を低減した膜を得ることができる。
【0023】なお、本実施例ではスパッタリングタ−ゲ
ット13にマッチングボックス25とRF電源26を用
いてRF電力を印加したが、DC電源を用いてもよい。
【0024】また、本実施例ではコイル状のアンテナ2
7を石英フランジ19の外側に設けたが、図2に示すよ
うに石英等の絶縁物もしくは導電体のフランジ30の内
側に絶縁物31で封止したコイル状のアンテナ32を設
け、図3に示すような径方向に分割したシ−ルドリング
33を具備した構成でもよい。
【0025】また、本実施例ではスパッタリングタ−ゲ
ット13とコイル状のアンテナ27にそれぞれマッチン
グボックス25、28とRF電源26、29を設けた
が、図4に示すようにRF電源34、マッチングボック
ス35からの出力をコイル状のアンテナ36の一端に接
続し、コイル状のアンテナ36の他端をカソ−ドホルダ
16に接続し、コイル状アンテナとスパッタリングタ−
ゲット13にRF電力を印加してもよい。もしくは図5
に示すようにRF電源37からの出力を分岐しそれぞれ
マッチングボックス38、39を介してスパッタリング
タ−ゲット13、コイル状のアンテナ40にRF電力を
印加してもよく、本実施例に限定されるものではない。
【0026】(実施例2)以下本発明の第2の実施例に
ついて図面を参照しながら説明する。図6は本発明の一
実施例のスパッタリング装置の概略断面図である。スパ
ッタリングタ−ゲット13は中央部が絶縁物41、外周
部が導電体42からなり、冷却系43を具備したバッキ
ングプレ−ト44にボンディングされている。バッキン
グプレ−ト44の外周部の導電体42がスパッタリング
タ−ゲット13にRF電力を印加するためのアンテナと
なるためマッチングボックス45とRF電源46が接続
している。スパッタリングタ−ゲット13背後には水冷
系を具備した渦巻状のアンテナ47が設置され、この渦
巻状のアンテナ47にはマッチングボックス48とRF
電源49が接続している。バッキングプレ−ト44は絶
縁物50とシ−ルドリング51を介して真空チャンバ2
0に設置される。真空チャンバ20内には基板21、基
板ホルダ22が設置され、また作動ガスを導入するため
のガス導入系23と真空排気系24を設置している。ま
ず真空チャンバ20内を所定の到達真空度にした後、ガ
ス導入系23より作動ガスを導入し、真空排気系24に
より所定のスパッタリング圧力に設定する。次にマッチ
ングボックス45、RF電源46によりスパッタリング
タ−ゲット13にRF電力を印加すると容量結合型の放
電が発生する。同時に渦巻状のアンテナ47にマッチン
グボックス48、RF電源49によりRF電力を印加し
誘導結合型の放電を発生させることでスパッタリングタ
−ゲット13表面近傍で均一で高密度なプラズマが発生
する。均一で高密度なプラズマによりスパッタリングタ
−ゲット13は均一にスパッタされるためスパッタリン
グタ−ゲット13の利用効率は向上し、またプラズマの
密度が均一なので膜質分布を低減した膜を得ることがで
きる。
【0027】また、本実施例では中央部が絶縁物41、
外周部が導電体42からなるバッキングプレ−ト44を
用いたが、図7に示すように絶縁物52の内部に円盤状
のアンテナ53(内部の概略断面図を図8(a)に示
す)、もしくは図8(b)に概略断面図を示す放射状の
アンテナ53を封止したバッキングプレ−ト54を用い
てスパッタリングタ−ゲット13にRF電力を印加して
もよい。
【0028】また、本実施例ではスパッタリングタ−ゲ
ット13と渦巻状のアンテナ47にそれぞれマッチング
ボックス45、48とRF電源46、49を設けたが、
図9に示すようにRF電源55とマッチングボックス5
6からの出力を渦巻状のアンテナ57の一端に接続し、
渦巻状のアンテナ57の他端をスパッタリングタ−ゲッ
ト13にRF電力を印加するための円盤状のアンテナ5
8に接続し、コイル状のアンテナとスパッタリングタ−
ゲットにRF電力を印加してもよい。もしくは図10に
示すようにRF電源59からの出力を分岐しそれぞれマ
ッチングボックス60、61を介してスパッタリングタ
−ゲット13にRF電力を印加するための円盤状のアン
テナ62、渦巻状のアンテナ63にRF電力を印加して
もよく、本実施例に限定されるものではない。
【0029】また、本実施例ではバッキングプレ−ト4
4上に渦巻状のアンテナ47を設けたが、図11に示す
ように水冷系を具備した渦巻状のアンテナ64を封止し
た中央部が絶縁物65、外周部が導電体66からなるバ
ッキングプレ−ト67を用いてもよい。
【0030】
【発明の効果】本発明のスパッタリング装置は、スパッ
タリングタ−ゲットの利用効率の向上を計り、薄膜の製
造コストの低減を可能とするものである。また、同時に
スパッタリングタ−ゲットと基板の間に発生させたプラ
ズマを均一化できるため、形成した薄膜の均一性を飛躍
的に高めることができる。それにより、均一な膜質の薄
膜を作製でき、製品の性能向上および低コスト化等に多
大な効果を発揮するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるスパッタリング
装置の概略断面図
【図2】本発明の第1の実施例におけるスパッタリング
装置の概略断面図
【図3】本発明の第1の実施例におけるスパッタリング
装置のシ−ルドリングの概略断面図
【図4】本発明の第1の実施例におけるスパッタリング
装置の概略断面図
【図5】本発明の第1の実施例におけるスパッタリング
装置の概略断面図
【図6】本発明の第2の実施例におけるスパッタリング
装置の概略断面図
【図7】本発明の第2の実施例におけるスパッタリング
装置の概略断面図
【図8】本発明の第2の実施例におけるスパッタリング
装置のバッキングプレ−トの概略図
【図9】本発明の第2の実施例におけるスパッタリング
装置の概略断面図
【図10】本発明の第2の実施例におけるスパッタリン
グ装置の概略断面図
【図11】本発明の第2の実施例におけるスパッタリン
グ装置の概略断面図
【図12】従来のスパッタリング装置の概略断面図
【図13】従来のスパッタリング装置で製膜したITO
膜のシ−ト抵抗分布と基板近傍での電子密度分布を示す
【符号の説明】
1 真空チャンバ 2 真空排気系 3 ガス導入系 4 基板 5 基板ホルダ 6 カソ−ドホルダ 7 絶縁物 8 永久磁石 9 スパッタリングタ−ゲット 10 バッキングプレ−ト 11 冷却系 12 電源 13 スパッタリングタ−ゲット 14 バッキングプレ−ト 15 冷却系 16 カソ−ドホルダ 17 絶縁物 18 シ−ルドリング 19 石英フランジ 20 真空チャンバ 21 基板 22 基板ホルダ 23 ガス導入系 24 真空排気系 25 マッチングボックス 26 RF電源 27 コイル状のアンテナ 28 マッチングボックス 29 RF電源 30 石英等の絶縁物もしくは導電体のフランジ 31 絶縁物 32 コイル状のアンテナ 33 シ−ルドリング 34 RF電源 35 マッチングボックス 36 コイル状のアンテナ 37 RF電源 38 マッチングボックス 39 マッチングボックス 40 コイル状のアンテナ 41 絶縁物 42 導電体 43 冷却系 44 バッキングプレ−ト 45 マッチングボックス 46 RF電源 47 渦巻状のアンテナ 48 マッチングボックス 49 RF電源 50 絶縁物 51 シ−ルドリング 52 絶縁物 53 円盤状のアンテナ 54 放射状のアンテナ 55 RF電源 56 マッチングボックス 57 渦巻状のアンテナ 58 円盤状のアンテナ 59 RF電源 60 マッチングボックス 61 マッチングボックス 62 円盤状のアンテナ 63 渦巻状のアンテナ 64 渦巻状のアンテナ 65 絶縁物 66 導電体 67 バッキングプレ−ト

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スパッタリングタ−ゲット周囲、もしくは
    スパッタリングタ−ゲット・基板間の外側に1タ−ン以
    上のタ−ン数を有するコイル状のRF電力を印加できる
    アンテナを具備し、前記スパッタリングタ−ゲットにD
    C電力、もしくはRF電力を印加できる機構を具備した
    スパッタリング装置。
  2. 【請求項2】RF電源からの出力がコイル状のアンテナ
    の一端に接続し、前記コイル状のアンテナの他端がスパ
    ッタリングタ−ゲットにRF電力を印加できるアンテナ
    に接続する機構、もしくは、前記RF電源からの出力が
    前記コイル状のアンテナと前記スパッタリングタ−ゲッ
    トにRF電力を印加できるアンテナとに並列に接続する
    機構を具備した請求項1記載のスパッタリング装置。
  3. 【請求項3】スパッタリングタ−ゲット背後に渦巻状の
    1タ−ン以上のタ−ン数を有するRF電力を印加できる
    アンテナを具備し、前記スパッタリングタ−ゲットにR
    F電力を印加できるアンテナをバッキングプレ−トに具
    備したスパッタリング装置。
  4. 【請求項4】外周部が導電体、中央部が絶縁物からなる
    バッキングプレ−トを具備した請求項3記載のスパッタ
    リング装置。
  5. 【請求項5】絶縁物からなるバッキングプレ−トの内部
    に放射状または円盤状のRF電力を印加できるアンテナ
    を封止した請求項3記載のスパッタリング装置。
  6. 【請求項6】外周部が導電体、中央部が絶縁物からなる
    バッキングプレ−トの前記絶縁物内部に渦巻状の1タ−
    ン以上のタ−ン数を有するRF電力を印加できるアンテ
    ナを具備した請求項3記載のスパッタリング装置。
  7. 【請求項7】RF電源からの出力がスパッタリングタ−
    ゲット背後の渦巻状のアンテナの一端に接続し、前記渦
    巻状のアンテナの他端をスパッタリングタ−ゲットにR
    F電力を印加できるアンテナに接続する機構、もしく
    は、前記RF電源からの出力を前記スパッタリングタ−
    ゲット背後の渦巻状のアンテナと前記スパッタリングタ
    −ゲットにRF電力を印加できるアンテナとに並列に接
    続する機構を具備した請求項3記載のスパッタリング装
    置。
JP16670994A 1994-07-19 1994-07-19 スパッタリング装置 Pending JPH0827572A (ja)

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JPH0827572A true JPH0827572A (ja) 1996-01-30

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JP16670994A Pending JPH0827572A (ja) 1994-07-19 1994-07-19 スパッタリング装置

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JP (1) JPH0827572A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002500413A (ja) * 1997-12-31 2002-01-08 ラム リサーチ コーポレーション 電力供給された非磁性金属部材をプラズマac励起源とプラズマの間に含むプラズマ装置
KR20150104712A (ko) * 2014-03-06 2015-09-16 삼성전자주식회사 막 증착 시스템 및 이를 이용한 도전 패턴 형성 방법

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002500413A (ja) * 1997-12-31 2002-01-08 ラム リサーチ コーポレーション 電力供給された非磁性金属部材をプラズマac励起源とプラズマの間に含むプラズマ装置
KR20150104712A (ko) * 2014-03-06 2015-09-16 삼성전자주식회사 막 증착 시스템 및 이를 이용한 도전 패턴 형성 방법

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