JPH08275297A - リモートコントローラ - Google Patents

リモートコントローラ

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JPH08275297A
JPH08275297A JP7566695A JP7566695A JPH08275297A JP H08275297 A JPH08275297 A JP H08275297A JP 7566695 A JP7566695 A JP 7566695A JP 7566695 A JP7566695 A JP 7566695A JP H08275297 A JPH08275297 A JP H08275297A
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Shinichi Sakamoto
真一 坂本
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R25/00Deaf-aid sets, i.e. electro-acoustic or electro-mechanical hearing aids; Electric tinnitus maskers providing an auditory perception
    • H04R25/55Deaf-aid sets, i.e. electro-acoustic or electro-mechanical hearing aids; Electric tinnitus maskers providing an auditory perception using an external connection, either wireless or wired
    • H04R25/558Remote control, e.g. of amplification, frequency

Abstract

(57)【要約】 【目的】 機器本体の小型化を図れ、あるいはより適切
に使用環境を機器本体の音響的特性に反映することがで
きるリモートコントローラを提供する. 【構成】 リモートコントローラ1に使用環境の環境音
に応じた環境音信号を出力するマイクロフォン11を備
えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はリモートコントローラに
関し、特に使用環境の環境音に応じて音量、音質等の出
力音の音響的特性を調整可能な機器本体を遠隔操作する
リモートコントローラに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、補聴器においては、その使用者
の聴力やその使用環境に応じて出力音(補聴音)の音
量、音質等の各種の音響的特性(これは、増幅器特性、
増幅特性等とも称される。)を適正に調整する必要があ
る。そこで、使用環境の環境音に応じて、例えば騒音の
低周波成分のレベルに応じて低音増幅度を変化させた
り、騒音の高周波成分に応じて高音増幅度を変化させる
等の所謂環境音適応装置(騒音抑制装置)を備えるよう
にしている。
【0003】この種の環境音適応装置としては、例え
ば、予め補聴器に内蔵した騒音抑制特性をスイッチに
て選択するようにしたもの(所謂Sスイッチ)、補聴
器への入力音(環境音)の音圧レベル又は音圧レベルと
その持続時間に応じて周波数特性(音質)及び音量を自
動的に変化させるようにしたもの(所謂ANS、特公昭
52−50646号公報、米国特許第4,025,72
1号参照)、ANSと同様に補聴器への入力音(環境
音)の高周波帯域の音圧レベルに応じて高周波帯域の利
得を自動的に変化させるようにしたもの(所謂Kアン
プ、米国特許第5,131,046号参照)等がある。
【0004】ところで、従前から補聴器本体及び補聴器
本体を赤外線や電波等によって遠隔操作するリモートコ
ントローラとからなる所謂リモコン補聴器が知られてい
る。従来、このようなリモコン補聴器においても、補聴
器本体に会話音を集音するためのマイクロフォンを備え
る必要があることから、このマイクロフォンからの出力
信号をそのまま利用して環境音適応を行うために、補聴
器本体に周波数特性や音量を変化させる環境適応装置を
備えて、リモートコントローラからは単に補聴器本体の
操作用信号や環境適応装置に必要なデータを送信するよ
うにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のリモコン補聴器のように出力音の音響的特性を
調整可能な機器にあっては、環境適応装置を機器本体に
設けていることから、特に補聴器のような小型化を要求
される機器における機器本体の小型化を図ることができ
なくなる。また、リモートコントローラが使用者側にあ
り、機器本体が使用者から離れた場所にある形態で使用
される機器においては、機器本体側で取込んだ環境音は
必ずしも使用者の使用環境を適切に反映しなくなるとい
う課題がある。
【0006】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、リモートコントローラによって遠隔操作される機
器本体の小型化を図れ、あるいはより適切に使用環境を
機器本体の出力音の音響的特性に反映することができる
リモートコントローラを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め請求項1のリモートコントローラは、機器本体の出力
音の音響的特性を遠隔操作で調整するためのリモートコ
ントローラにおいて、使用環境の環境音に応じた環境音
信号を出力する環境音入力手段を備えた。
【0008】請求項2のリモートコントローラは、上記
請求項1のリモートコントローラにおいて、前記環境音
入力手段からの環境音信号に基づいて前記環境音を分析
する環境音分析手段と、この環境音分析手段の分析結果
に基づいて前記音響的特性を決定する特性決定手段と、
この特性決定手段の決定結果を前記機器本体に送信する
送信手段とを備えた。
【0009】請求項3のリモートコントローラは、上記
請求項2のリモートコントローラにおいて、前記環境音
分析手段が、前記環境音入力手段からの環境音信号に基
づいて前記環境音の予め定めた時間内での平均パワーの
レベル分布を算出して、この算出結果に基づいて前記環
境音信号の内の定常な環境騒音区間を抽出する手段を備
えている。
【0010】請求項4のリモートコントローラは、上記
請求項2又は3のリモートコントローラにおいて、前記
環境音分析手段が、前記環境音入力手段からの環境音信
号に基づいて前記環境音の周波数成分を複数の帯域に分
割し、各帯域の平均パワーの比率及び/又は差分を算出
する手段を備え、前記特性決定手段が、前記環境音分析
手段で算出した各帯域の平均パワーの比率及び/又は差
分に基づいて前記音響的特性を決定する手段を備えてい
る。
【0011】請求項5のリモートコントローラは、上記
請求項2乃至4のいずれかのリモートコントローラにお
いて、前記特性決定手段が、前記環境音分析手段の分析
結果に基づいてファジィ推論によって前記音響的特性を
決定する手段を備えている。
【0012】請求項6のリモートコントローラは、上記
請求項2乃至5のいずれかのリモートコントローラにお
いて、前記機器本体の使用者の聴力特性に基づいて設定
したパラメータを格納する格納手段を備えた。
【0013】請求項7のリモートコントローラは、上記
請求項2乃至6のいずれかのリモートコントローラにお
いて、前記特性決定手段で決定する前記音響的特性の最
大可変幅に関するパラメータを格納する格納手段を備え
た。
【0014】請求項8のリモートコントローラは、上記
請求項6又は7のリモートコントローラにおいて、前記
格納手段に格納保持したパラメータを外部入力に応じて
書換える書換手段を備えた。
【0015】請求項9のリモートコントローラは、上記
請求項2乃至8のいずれかのリモートコントローラにお
いて、前記機器本体の使用者の生理的感覚及び/又は心
理的感覚を指定する指定手段を備えた。
【0016】請求項10のリモートコントローラは、上
記請求項9のリモートコントローラにおいて、前記特性
決定手段の決定結果が前記指定手段で指定された結果に
なったか否かを判別して、この判別結果に応じて前記分
析手段の分析結果及び/又は前記特性決定手段の決定結
果を補正する補正手段と、この補正手段で補正した前記
分析手段の分析結果及び/又は前記特性決定手段の決定
結果の補正量を示すパラメータを格納又は書換えるパラ
メータ保存手段とを備えた。
【0017】請求項11のリモートコントローラは、上
記請求項2乃至10のいずれかのリモートコントローラ
において、このリモートコントローラの動作過程を表示
する表示手段を備えた。
【0018】請求項12のリモートコントローラは、上
記請求項1乃至11のいずれかのリモートコントローラ
において、前記機器本体が補聴器本体である構成とし
た。
【0019】
【作用】請求項1のリモートコントローラは、使用環境
の環境音に応じた環境音信号を出力する環境音入力手段
を備えたので、リモートコントローラ側に環境適応に必
要な機能を持たせることができて機器本体の小型化を図
れ、あるいは機器本体の出力音の音響的特性に使用環境
をより適切に反映することができる。
【0020】請求項2のリモートコントローラは、上記
請求項1のリモートコントローラにおいて、環境音入力
手段からの環境音信号に基づいて環境音を分析する環境
音分析手段と、この環境音分析手段の分析結果に基づい
て機器本体の音響的特性を決定する特性決定手段と、こ
の特性決定手段の決定結果を機器本体に送信する送信手
段とを備えたので、機器本体の小型化を図れる。
【0021】請求項3のリモートコントローラは、上記
請求項2のリモートコントローラにおいて、環境音分析
手段が、環境音入力手段からの環境音信号に基づいて環
境音の予め定めた時間内での平均パワーのレベル分布を
算出して、この算出結果に基づいて環境音信号の内の定
常な環境騒音区間を抽出する手段を備えているので、環
境音分析を高精度に行うことができる。
【0022】請求項4のリモートコントローラは、上記
請求項2又は3のリモートコントローラにおいて、環境
音分析手段が、環境音入力手段からの環境音信号に基づ
いて環境音の周波数成分を複数の帯域に分割し、各帯域
の平均パワーの比率及び/又は差分を算出する手段を備
え、特性決定手段が、分析手段で算出した各帯域の平均
パワーの比率及び/又は差分に基づいて音響的特性を決
定する手段を備えているので、適切な音響的特性を決定
することができる。
【0023】請求項5のリモートコントローラは、上記
請求項2乃至4のいずれかのリモートコントローラにお
いて、特性決定手段が、分析手段の分析結果に基づいて
ファジィ推論によって音響的特性を決定する手段を備え
ているので、より使用者の感覚に近い音響的特性を決定
することができる。
【0024】請求項6のリモートコントローラは、上記
請求項2乃至5のいずれかのリモートコントローラにお
いて、機器本体の使用者の聴力特性に基づいて設定した
パラメータを格納する格納手段を備えたので、使用者の
聴力特性に応じた適切な音響的特性を決定することがで
きる。
【0025】請求項7のリモートコントローラは、上記
請求項2乃至6のいずれかのリモートコントローラにお
いて、特性決定手段で決定する音響的特性の最大可変幅
に関するパラメータを格納する格納手段を備えたので、
使用者が騒音下で必要な音を聞き取るために最低限必要
な音響的特性を確保することができる。
【0026】請求項8のリモートコントローラは、上記
請求項6又は7のリモートコントローラにおいて、格納
手段に格納保持したパラメータを外部入力に応じて書換
える書換手段を備えたので、使用者の聴力特性に応じた
適切な音響的特性を決定することができる。
【0027】請求項9のリモートコントローラは、上記
請求項2乃至8のいずれかのリモートコントローラにお
いて、機器本体の使用者の生理的感覚及び/又は心理的
感覚を指定する指定手段を備えたので、より音響的特性
の変更操作が容易になり、操作性が向上する。
【0028】請求項10のリモートコントローラは、上
記請求項9のリモートコントローラにおいて、特性決定
手段の決定結果が指定手段で指定された結果になったか
否かを判別して、この判別結果に応じて分析手段の分析
結果及び/又は特性決定手段の決定結果を補正する補正
手段と、この補正手段で補正した分析手段の分析結果及
び/又は特性決定手段の決定結果の補正量を示すパラメ
ータを格納又は書換えるパラメータ保存手段とを備えた
ので、指定手段の指定結果による分析手段の分析結果及
び/又は特性決定手段の決定結果を学習することができ
て、再フィッティングなどの必要がなくなると共に、操
作性が向上する。
【0029】請求項11のリモートコントローラは、上
記請求項2乃至10のいずれかのリモートコントローラ
において、このリモートコントローラの動作過程を表示
する表示手段を備えたので、使用者の動作確認が容易に
なる。
【0030】請求項12のリモートコントローラは、上
記請求項1乃至11のいずれかのリモートコントローラ
において、機器本体が補聴器本体である構成としたの
で、リモコン補聴器における補聴器本体の小型化を図る
ことができる。
【0031】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。なお、以下の実施例においては、「音響的特
性」として「音量」、「音質」(周波数特性)を例にし
て説明することとし、「音量」及び「音質」の両者を示
すときには「音響特性」と称する。図1は、本発明を適
用したリモートコントローラの全体的な機能を示すブロ
ック図である。
【0032】このリモートコントローラは、使用環境の
環境音を入力して、この入力された環境音に応じた環境
音信号を出力する環境音入力手段Aと、この環境音入力
手段Aからの環境音信号に基づいて環境音を分析する環
境音分析手段Bと、この環境音分析手段Bの分析結果に
基づいて機器本体の音量及び/又は音質を決定する特性
決定手段Cと、この特性決定手段Cの決定結果を機器本
体に送信する送信手段Dとを備えている。
【0033】ここで、環境音分析手段Bは、例えば、環
境音入力手段Aからの環境音信号に基づいて環境音の予
め定めた時間内での平均パワーのレベル分布を算出し
て、この算出結果に基づいて環境音信号の内の定常な環
境騒音区間を抽出し、この抽出した環境騒音区間の環境
音信号に基づいて環境音の周波数成分を複数の帯域に分
割し、各帯域の平均パワーの比率及び/又は差分を算出
することによって、環境音の分析を行う。また、特性決
定手段Cは、例えば、環境音分析手段Bで算出した上記
のような各帯域の平均パワーの比率及び/又は差分に基
づいて音量及び/又は音質を、ファジィ推論によって決
定する。
【0034】また、各種のパラメータを格納する格納手
段Eと、この格納手段Eに格納保持したパラメータをプ
ログラム装置等からの外部入力に応じて書換える書換手
段Fを備えている。格納手段Eには、機器本体を使用す
る使用者(利用者を含む意味で用いる。)の聴力特性に
基づいて設定したパラメータ、音量及び/又は音質の可
変範囲を設定する最大可変幅に関するパラメータ、環境
音分析手段Bの分析結果の補正に用いる学習係数等のパ
ラメータを格納する。
【0035】さらに、使用者の生理的感覚及び/又は心
理的感覚、例えば「うるさい」、「聞こえない」を指定
する指定手段Gと、環境音分析手段Bの分析結果及び/
又は特性決定手段Cの決定結果が指定手段Gの指定結果
になったか否かを判別し、この判別結果に応じて環境音
分析手段Bの分析結果及び/又は特性決定手段Cの決定
結果を補正する補正手段Hと、送信手段D及び指定手段
Gの状態等に応じて動作過程を表示する表示手段Iとを
備えている。補正手段Hは、環境音分析手段Bの分析結
果及び/又は特性決定手段Cの決定結果が指定手段Gで
指定された結果になったときには、そのときの補正量を
学習係数として格納手段Eにパラメータとして格納する
(書換える)パラメータ保存手段を兼ねており、また特
性決定手段Cをして決定結果を送信手段Dに送出させ
る。
【0036】そこで、上述したような機能を有するリモ
ートコントローラの具体的実施例について図2以降を参
照して説明する。図2は本発明に係るリモートコントロ
ーラを備えたリモコン補聴器の全体ブロック図である。
このリモコン補聴器は、機器本体である補聴器本体1
と、この補聴器本体1の音響的特性を遠隔操作で調整す
るためのリモートコントローラ2とからなる。
【0037】補聴器本体1は、外部音を集音するマイク
ロフォン3と、このマイクロフォン3で集音した外部音
に応じたマイクロフォン信号を設定された増幅特性(音
響特性)に応じて増幅する増幅器4と、増幅器4で増幅
された信号を発音出力するイヤホン5と、リモートコン
トローラ2からの送信信号を受信し、受信信号に含まれ
る音量及び音質に関する信号を増幅器4へ送出する受信
器6とを備えている。
【0038】そして、この補聴器本体1は、リモートコ
ントローラ2からの音量及び音質に関する信号に応じて
増幅器4の増幅特性を設定して、マイクロフォン3で集
音した外部音を増幅器4で増幅してイヤホン5から使用
者に補聴音(出力音)として出力する。
【0039】一方、リモートコントローラ2は、使用環
境の環境音を入力して、この入力された環境音に応じた
環境音信号を出力する環境音入力手段Aを構成するマイ
クロフォン11と、マイクロフォン11からの信号(環
境音信号)をA/D変換するA/D変換器(ADC)1
2と、デジタル化された環境音信号に基づいて環境音を
分析し、この分析結果に基づいて補聴器本体1の補聴音
の音響特性(音量及び音質)を決定する環境音分析手段
B、特性決定手段C及び補正手段Hを構成するデジタル
・シグナル・プロセッサ(以下、「DSP」と称す
る。)13と、DSP13で決定した音響特性を示す信
号を補聴器本体1に送出する送信回路14とを備えてい
る。
【0040】また、このリモートコントローラ2は、各
種のパラメータを格納する格納手段Eを構成する例えば
書換え可能な不揮発性メモリ(EEPROM)からなる
メモリ15と、使用者の生理的感覚及び/又は心理的感
覚を指定する指定手段Gを構成するスイッチ16,17
と、動作過程を表示する表示手段Iを構成するLED等
からなる表示器18と、このリモートコントローラ2全
体の制御を司る制御用CPU(マイクロコンピュータ)
からなる書換手段Fを兼ねた制御部19とを備えてい
る。
【0041】ここで、メモリ15に格納する各種のパラ
メータとしては、補聴器本体1を使用する者の聴力特性
に基づいて設定するパラメータである通常のフィッティ
ングで求められたボリウム(音量)、ローパスフィルタ
(LPF)の特性、ハイパスフィルタ(HPF)の特
性、これらのボリウム、LPF特性,HPF特性の最大
可変幅に関するパラメータ、前述したように補正係数等
がある。
【0042】なお、「通常のフィッティング」とは、予
め当該補聴器を当該使用者の聴力特性等に適合させるた
めの調整作業であり、具体的には、パーソナルコンピュ
ータ及び専用ソフトによって構成したフィッティング装
置を用いて、使用者が安定して聞き取り得る程度の音量
レベルや音質に会話音を増幅すると共に、音量レベルが
大きな雑音等の環境音が発生したときに使用者がうるさ
くない程度の音量レベルや音質に抑制するような調整を
行うことである。
【0043】また、スイッチ16は、使用者がうるさい
と感じたときに操作する「うるさい」スイッチであり、
スイッチ17は、使用者が会話等が聞こえないと感じた
ときに操作する「聞こえない」スイッチである。このよ
うに、使用者の生理的感覚及び/又は心理的感覚をその
まま指定するスイッチ(入力手段)を設けることによっ
て、例えば「音量」、「音質」といった専門的な特性を
指定するスイッチを設ける場合に比べて、操作性が向上
する。
【0044】さらに、制御部19は、外部装置であるプ
ログラム装置(PC)20からパラメータ情報を受領し
て、受領したパラメータ情報に従ってメモリ15に格納
してあるパラメータを書換えて格納する。
【0045】次に、以上のように構成したリモコン補聴
器の作用について図3以降をも参照して説明する。先
ず、図3を参照して、制御部19による全体的な制御に
ついて説明すると、制御部19は、プログラム装置20
が接続されたか否かを判別して、プログラム装置20が
接続されたときには、プログラム装置20から入力され
る情報を取込んで、受領した情報に応じてメモリ15の
内容を書替える。これによって、メモリ15に格納する
各種パラメータの変更を容易に行うことができ、使用者
の聴力特性が変化したときにそれに応じて補聴器の音響
特性を変更することができるようになる。
【0046】これに対して、制御部19はプログラム装
置20が接続されていないときにはスイッチ16が押さ
れたか否かを判別し、スイッチ16が押されていなけれ
ばスイッチ17が押されたか否かを判別して、スイッチ
16又は17が押されたときには表示器18を点灯状態
にして「特性決定中」であることを表示させた後、A/
D変換器12及びDSP13を起動状態にして、メモリ
15に格納している各種のパラメータ(ボリウム、LP
F特性、HPF特性、最大可変幅、学習係数等)等の情
報をDSP13に送出する。
【0047】そして、DSP13が環境音を分析して音
響特性を決定したときには、DSP13から決定した音
響特性に関する特性情報を受領する。このとき、受領し
た特性情報から決定した音響特性がスイッチ16又は1
7で指定された結果を満足するものか否かを判別して、
満足するものでなければ環境音分析処理の結果を補正し
て再度特性決定処理を行う等の学習処理(後述する)を
実行し、最終的にスイッチ16又は17で指定された結
果を満足する音響特性が決定されたときには、DSP1
3から受領した特性情報を送信回路14に送出して、補
聴器本体1に送信させる。
【0048】その後、送信回路14から送信終了を示す
信号を受領するまでの間は表示器18を点滅状態にして
「送信中」であることを表示させ、送信回路14から送
信終了を示す信号を受領したときには、表示器18を消
灯状態にして、A/D変換器12及びDSP13を停止
させる。そして、学習処理で使用した学習係数(学習の
結果に応じて変更されている。)をメモリ15に格納す
る。
【0049】このようにリモートコントローラ2の動作
過程を表示する表示を設けることによって使用者の動作
確認が容易になる。
【0050】次に、DSP13による環境音分析処理に
ついて図4乃至図8を参照して説明する。この環境音分
析処理では、図4に示すように、先ず、マイクロフォン
11から環境騒音やそれ以外の音声等が混入したマイク
ロフォン信号をA/D変換器12でA/D変換して得ら
れる環境音信号に基づいて、入力された環境音信号の騒
音区間(騒音区間の平均パワーレベルPaveを含む。)
を検出する騒音区間検出処理をする。
【0051】その後、検出した騒音区間について環境騒
音の周波数特性を算出するためのFFT分析処理を行っ
た後、このFFT分析処理で得られたスペクトル(周波
数成分)を低域、中域、高域の3帯域に分割し、音響特
性の決定に必要な中低域差Lp及び中高域差Hpを算出
する処理をする。ここで、Lp,Hpは、 Lp=(低域のパワー)−(中域のパワー) Hp=(高域のパワー)−(中域のパワー) で算出する。
【0052】そこで、この環境音分析処理における騒音
区間検出処理について図5乃至図8を参照して説明す
る。この騒音区間検出処理は、マイクロフォン11から
入力された信号には環境騒音に対する信号に限らず、会
話音声等の信号が混入する可能性が高いことから、入力
された環境音信号の内から定常な(純粋な)環境騒音に
対応する信号を抽出するための処理である。この場合、
会話音声には、図5に示すように必ず無音区間NBが存
在し、この無音区間NBは非常に短時間ではあるが、音
声勢力が消失する瞬間であるから、周囲に環境騒音が存
在するときには環境騒音そのものが現出する区間であ
る。そこで、騒音区間検出処理ではこの無音区間を検出
することによって、環境音信号の内から定常な(純粋
な)環境騒音区間を抽出する。
【0053】具体的には、図6に示すように、マイクロ
フォン11からの信号をA/D変換器12でA/D変換
して得られる環境音信号を取込んで内部のフレームメモ
リに順次格納し、このフレームメモリに格納したデータ
列を予め定めた短い時間LD(sec)の長さで区切って
切出す(この短い時間LDで区切られた部分を「フレー
ム」と称する。)。なお、このフレームの切出しは、例
えばフレームメモリを複数の領域に分割して、A/D変
換器12からの環境音信号を時間LD毎にフレームメモ
リの分割した複数の領域に順次格納し、各領域に格納し
たデータを順次読み出すことによって行うことができ
る。
【0054】その後、切出した当該フレームの平均パワ
ー(フレーム内平均パワー)Pを算出する。この平均パ
ワーPは、サンプリング周波数をf(Hz)、「LD×
f」で得られる値をn(サンプル数)としたとき、P=
(x0 2+x1 2+x3 2……xn2)/nの演算を行うことに
よって算出する。そして、このフレームの平均パワーP
の算出を所定回数、即ち予め定めた複数のフレームにつ
いて行う。
【0055】このようにして得られた複数のフレームの
平均パワーPのレベル分布を算出した後、レベル分布の
第1ピーク(後述する。)を検出して、この第1ピーク
のレベルPaveを有するフレームを環境騒音フレームと
決定して、フレームメモリに格納された各フレームから
平均パワーがレベルPaveであるフレームを選択して、
前述したFFT分析を行う。
【0056】つまり、図7に示すように入力された環境
音信号Sについて短い時間LD(sec)の長さを有する
フレームF(F1,F2……)毎にその平均パワーPを
算出し、各フレームの平均パワーPの度数分布(パワー
レベル−フレーム数)を算出すると、図8に示すように
なる。ここで、音声等の信号が混入した場合には、音声
の混入するフレームの平均パワーPのレベルは高くな
り、同図でAの範囲に示すような山型の分布を示す。こ
のとき、同図のBの範囲では、仮に環境騒音がなければ
点線で示すような分布になるが、環境騒音が存在すると
きには実線で示すようにもう1つの山(これを前述した
「第1ピーク」称する。)が現出する。
【0057】そこで、この第1ピークの平均パワーPの
レベルを環境騒音のレベルPaveと推定して、フレーム
メモリに格納した各フレームの内から平均パワーPがレ
ベルPaveのフレームを選択してFFT分析を行うこと
によって、環境騒音区間のみを取り出して分析を行うこ
とができる。
【0058】このようにして環境音信号に基づいて環境
音の予め定めた時間内での平均パワーのレベル分布を算
出して、この算出結果に基づいて環境音信号の内の定常
な環境騒音区間を抽出することによって、高精度に環境
騒音区間を検出することができて、適切な音響特性の設
定ができるようになる。
【0059】次に、図9乃至図22を参照して音響特性
を決定する特性決定処理について説明する。この特性決
定処理では、図9に示すように、前述した環境音分析処
理で得られた中低域差Lp及び中高域差Hp、メモリ1
5に格納されている最大可変幅のパラメータ値を取込ん
で、ファジー推論によって遮断周波数及び遮断特性の比
率Rを算出し、この算出結果(比率R)に最大可変幅の
パラメータを乗じて、周波数特性LPF,HPFを決定
し、次いで環境音分析処理で得られた騒音区間の短時間
平均パワーのレベルPave及び最大可変幅に応じてボリ
ウムを決定して、これらの周波数特性LPF、HPF及
びボリウムを送出する。
【0060】そこで、ファジー推論による周波数特性の
決定について説明すると、ファジー推論のルール及びメ
ンバーシップ関数は環境音分析処理で算出する中低域差
Lp及び中高域差Hpから構成している。また、周波数
特性の操作はLPF、HPFの遮断周波数、遮断特性を
変更することによって行っているので、ファジー推論の
ルール及びメンバーシップ関数は、LPF用及びHPF
用の2種類を設定している。各ファジー推論からは図1
0及び図11に示すような遮断周波数、遮断特性の比率
(係数)Rが出力される。
【0061】ここで、LPF用のファジー推論のルール
は、次のようにしている。 ルール1:IF Lp=大きい AND Hp=大きい THEN R=大きい ルール2:IF Lp=小さい AND Hp=大きい THEN R=やや大きい ルール3:IF Lp=大きい AND Hp=小さい THEN R=やや小さい ルール4:IF Lp=小さい AND Hp=小さい THEN R=小さい これは、例えばルール1は、「もし、Lpが大きく、且
つHpが大きい場合には、Rを大きくする」という意味
であり、ルール2、3、4についても同様である。
【0062】また、HPF用のファジー推論のルール
は、次のようにしている。 ルール1:IF Lp=大きい AND Hp=大きい THEN R=大きい ルール2:IF Lp=大きい AND Hp=小さい THEN R=やや大きい ルール3:IF Lp=小さい AND Hp=大きい THEN R=やや小さい ルール4:IF Lp=小さい AND Hp=小さい THEN R=小さい
【0063】さらに、メンバーシップ関数については、
LPF用の中低域差Lpに関するメンバーシップ関数を
図12に、LPF用の中高域差Hpに関するメンバーシ
ップ関数を図13に、HPF用の中低域差Lpに関する
メンバーシップ関数を図14に、HPF用の中高域差H
pに関するメンバーシップ関数を図15に、係数(比
率)Rに関するメンバーシップ関数を図16にそれぞれ
示している。
【0064】これらに基づいて図17を参照してファジ
ー推論の具体例を説明する。この推論例は、中低域差L
pが「小さく」、中高域差Hpが「やや大きい」場合の
LPFの推論例である。同図(a)に示すように、ルー
ル1は、上述したように「IFLp=大きい AND Hp
=大きい THEN R=大きい」であり、このときの中低
域差Lpの適合度はa1、中高域差Hpの適合度はb1
となる。比率(係数)Rの「大きい」に対する適合度w
1は、適合度a1とb1の代数積(a1×b1)とな
り、係数Rの「大きい」に関するメンバーシップ関数
を、ピークがw1となるように押し縮めた面積(斜線を
施して示す部分)として算出する。同図(b)、
(c)、(d)に示すようにルール2、3、4に対して
も同様な操作を行って、w1,w2,w3、w4から算
出した面積を加算すると、同図(e)に示すようにな
る。そこで、この面積の重心を求めると、矢印で示す値
となってこの値がLPFの係数(比率)Rとして得られ
る。
【0065】また、上記の特性決定処理ではボリウム
(音量)は騒音区間の平均パワーレベルPaveに基づい
て決定しているが、周波数特性(音質)と同様にファジ
ィ推論によって決定することもできる。この場合には、
環境音分析処理において、得られた複数の(騒音区間
の)平均パワーPの時間的変化から環境騒音の音圧レベ
ルL及び持続時間Tを算出する。そして、ファジー推論
のルール及びメンバーシップ関数は、このようにして環
境音分析処理で算出する音圧レベルL及び持続時間Tか
ら構成する。
【0066】ここで、ファジー推論のルールは、例えば
次のようにする。 ルール1:IF L=大きい AND T=長い THEN V=小さい ルール2:IF L=大きい AND T=短い THEN V=やや小さい ルール3:IF L=小さい AND T=長い THEN V=やや大きい ルール4:IF L=小さい AND T=短い THEN V=おおきい
【0067】また、メンバーシップ関数については、音
圧レベルLに関するメンバーシップ関数を図18に、持
続時間Tに関するメンバーシップ関数を図19に、ボリ
ウムVに関するメンバーシップ関数を図20にそれぞれ
示している。
【0068】これらに基づいて図21を参照してファジ
ー推論の具体例を説明する。この推論例は、音圧レベル
Lが「大きく」、持続時間Tが「長い」場合の推論例で
ある。同図(a)に示すように、ルール1は上述したよ
うに「IF L=大きい ANDT=長い THEN V=小さ
い」であり、このときの音圧レベルLの適合度はa1、
持続時間Tの適合度はb1となる。ボリウムVの適合度
w1は、適合度a1とb1の代数積(a1×b1)とな
り、ボリウムVの「小さい」に関するメンバーシップ関
数を、ピークがw1となるように押し縮めた面積(斜線
を施して示す部分)として算出する。ルール2、3、4
に対しても同様な操作を行って、w1,w2,w3、w
4から算出した面積を加算すると、同図(e)に示すよ
うになる。そこで、この面積の重心を求めると、矢印で
示す値となってこの値がボリウムVとして得られる。
【0069】このようなファジー推論を行うことによっ
て、より使用者の感覚に近い音量及び音質等の音響的特
性(増幅器特性)を決定することができる。
【0070】次に、以上のようにして得られる周波数特
性やボリウムに対して最大可変幅をパラメータとして周
波数特性やボリウムの範囲を規定する。即ち、従前から
環境音に対して補聴器の増幅度を変化させる手法が採用
されており、中でも騒音下で低周波数音(主として50
0Hzより下)の増幅度を下げてうるささを軽減する手
法が代表的である。一般に、環境騒音は低周波数音を多
く含むので、この低周波数の増幅度を下げることはうる
ささの軽減に有効である一方、会話音の明瞭度と関係が
深いのは2000Hzなどのより高い周波数であるの
で、低周波数の増幅度を下げても明瞭度はあまり損なわ
れない。また、人の聴覚の特性として、低周波数音が高
周波数音をマスキング(遮蔽)する傾向があるので、低
周波数の騒音の増幅度を下げることによって、高周波数
の会話音の聴取も容易になると考えられるのである。
【0071】しかしながら、低周波数音の増幅度の明瞭
度への影響が少ないからといって、際限なく低周波数音
の増幅度を下げることは好ましいことではない。特に、
低周波数音に対する聴力低下の大きい難聴者では、この
周波数域の増幅度に余裕がないために、この増幅度を下
げすぎると明瞭度が急激に低下することになる。そこ
で、使用者が騒音下で会話音声を聞き取るために最低限
必要な音量、周波数特性を確保するために、難聴者の聴
力特性に応じて増幅度を下げる量の上限(最大変化幅)
を定めるようにしている。
【0072】この最大変化幅を定めるためのモデルにつ
いて図22を参照して説明する。同図は、500Hzに
ついての難聴者の聴力レベル(dB−HL/横軸)に対
する各種パラメータを鼓膜面上音圧レベル(dB−SP
L/縦軸)で表わしたものである。
【0073】ここで、HTL(Hearing・Threshold・
Level)は最小可聴領域であり、聴力正常者は11dB
−SPL(Sound・Pressure・Level=音圧レベル)
である。これは、標準的と思われる聴力正常者が、やっ
と聞き取れる鼓膜面上での500Hzの音の強さは11
dB−SPLという意味である。500Hzの聴力が上
昇(聴力低下)すると、それに比例してHTLは上昇す
る。鼓膜面上のレベルがHTLラインより低い500H
zの音は聞こえないことを意味し、横軸の聴力レベルが
高く(聴力が悪く)なるほど聞こえない音のレベル範囲
が広くなる。
【0074】UCL(Un-Comfortable・Level)はこ
れ以上強い音は不快であるようなレベルのことであり、
これについては個人差が大きいが、平均的には同図に
「UCL」で示すラインのようになる。同図に示すよう
に聴力正常者の500Hzの音のUCLは105dB−
SPLで、聴力レベルの上昇に伴ってUCLも上昇する
が、HTLのように聴力に比例する訳ではない。同図に
おいて、「UCL」のラインと「HTL」のラインとに
挟まれた部分が受容できる音圧レベル範囲であり、これ
は聴力が上昇するにつれて狭くなる。例えば、500H
zの聴力が100dB−HLの人にとって、鼓膜面上で
111dB−SPLより弱い音は聞こえず、130dB
−SPLより強い音はうるさいと感じる。
【0075】ところで、正面1mから普通の強さで話し
かけられたとき、500Hzを中心とする1/3オクタ
ーブ帯域に含まれる会話音のパワーレベルの平均(Le
q)は、約59dB−SPLに相当する。また、会話音
中の音節にほぼ対応する5%レベル(L5)は、これよ
り約8dB高く、約67dB−SPLになる。聴力正常
者は補聴器を使用しないので、このレベルで会話を聞い
ていることになる。
【0076】これに対して、難聴者が、3DM法によっ
て500Hzの音響利得(増幅度)を決定した補聴器を
使用すると、鼓膜面上の会話音の500Hz(1/3オ
クターブ帯域)のレベルは、同図のSPEECH(Le
q)ラインとSPEECH(L5)ラインのようにな
る。聴力レベルが上昇するにつれて音響利得も上昇し、
したがってSPEECHラインも上昇する。SPEEC
Hラインは、常にHTLラインを上回っていて、会話音
の500Hzの成分(1/3オクターブ帯域)を聴取可
能なようになっているが、聴力レベルの上昇に伴ってそ
の差が少なくなり、増幅度の余裕が少なくなることが分
る。
【0077】また、聴力正常者は、普通の強さの会話音
をほぼ完全に聞き取ることができる。「カ」、「リ」な
どの単音節の検査語による明瞭度検査でもほぼ100%
正答することができる。しかし、会話音のレベルを下げ
ていくと、少しずつ聞き取れなくなり、あるレベルで正
答率が80%に低下する。このときの会話音の500H
zの5%レベルは約37dB−SPLである。通常、単
音節明瞭度が約65%まで低下するような条件(電話な
ど)でも固有名詞以外の聞き取りに不自由はないといわ
れているが、個人差などを考慮し、会話音の500Hz
の5%レベルが37dB−SPLを下回るのは好ましく
ないこととする。
【0078】さらに、聴力低下がある場合にまで拡張す
るために、聴力正常者における37dB−SPLを基点
として、UCL及びHTLとのレベル差の比率が同じに
なる点を結ぶ線を引いて、これをL5の下限と称する。
仮に、鼓膜面に到達する会話音の5%レベルが低下し
て、L5の下限ラインより下になると、会話音聴取に影
響が出るものとする。
【0079】そうすると、騒音のうるささを低減させる
ために低周波数音の増幅度を下げる場合でも、会話音の
500Hz(1/3オクターブ帯域)の5%レベルが、
同図のL5の下限ラインを下回らないようにしなければ
ならない。例えば、500Hzの難聴者が3DM法で調
整した補聴器を付けると、会話音の500Hzの5%レ
ベルは鼓膜面上で106dB−SPLになる。これに対
して、L5の下限ラインは100dB−SPLであるの
で、その差は6dBである。したがって、騒音下のうる
ささの軽減のために、低周波数音の増幅度を下げる場合
でも、500Hzの増幅度が6dB以上さがらないよう
にしなければならない。これが最大変化幅となる。
【0080】500Hz以外の周波数についてもこの最
大変化幅を計算して適用することによって、使用者が騒
音下で会話音を聞き取るために最低限必要な音量、周波
数特性を確保することができる。
【0081】次に、学習機能に関して図23を参照して
説明する。先ず、使用者は、環境騒音がうるさいと感じ
たときにはスイッチ16を押し、補聴器の音量が足りな
いと感じたときにはスイッチ17を押す。そこで、スイ
ッチ16,17のいずれかが押されたときには、これま
でのボリウム値VOL、LPF値、HPF値をレジスタ
にボリウム値VOLR、LPFR値、HPFR値として
記憶する。そして、環境音の分析処理を行った後、分析
結果として得られた中低域差Lpに学習係数x(初期値
=0)を加算(Lp=Lp+x)して新たな中低域差L
pとし、特性決定処理をしてボリウム値VOL、LPF
値、HPF値を算出する。
【0082】その後、押されたスイッチがスイッチ16
のときには、決定したボリウム値VOL、LPF値、H
PF値とレジスタに格納しているボリウム値VOLR、
LPFR値、HPFR値とを比較して、VOL>VOL
R、LPF>LPFR及びHPF>HPFRのすべての
条件が満足されたか否かを判別して、すべての条件が満
足されなければ学習係数xをインクリメント(x=x+
1)して、再度分析結果である中低域差Lpに学習係数
xを加算して特性決定処理を行う。
【0083】同様に、押されたスイッチがスイッチ17
のときには、VOL<VOLR、LPF<LPFR及び
HPF<HPFRのすべての条件が満足されたか否かを
判別して、すべての条件が満足されなければ学習係数x
をデンクリメント(x=x−1)して、再度分析結果で
ある中低域差Lpに学習係数xを加算して特性決定処理
を行う。
【0084】このようにしてすべての条件が満足された
とき、決定したボリウム値VOL、LPF値、HPF値
を出力すると共に、学習係数xを出力してパラメータ値
としてメモリ15に格納しておき、次回からは分析結果
に学習係数xを加算して特性決定を行う。これにより、
自動的に使用者にとって最適な動作に変化していくの
で、再フィッティングなどの必要がなくなる。なお、中
高域差Hpに対しても同様な学習を行うことができる。
【0085】この場合、分析結果の補正に代えて或いは
分析結果の補正と共に、特性の決定結果そのものを補正
することもでも同様の効果を得ることができる。この特
性の決定結果を補正する場合の学習機能について図24
を参照して説明する。
【0086】上記の分析結果の補正と同様に、スイッチ
16,17のいずれかが押されたときには、これまでの
ボリウム値VOL、LPF値、HPF値をレジスタにボ
リウム値VOLR、LPFR値、HPFR値として記憶
し、環境音の分析処理を行った後、分析結果に基づいて
特性決定処理をしてボリウム値VOL、LPF値、HP
F値を算出する。
【0087】そして、特性の決定結果として得られた中
低域差LPF値に学習係数y(初期値=0)を加算(L
PF=LPF+y)して新たなLPF値とし、押された
スイッチ(スイッチ16又は17)に応じて、決定した
ボリウム値VOL、LPF値、HPF値とレジスタに格
納しているボリウム値VOLR、LPFR値、HPFR
値とを比較して、比較結果がすべての条件を満足してい
るか否かを判別し、すべての条件が満足されなければ、
スイッチ16のときには学習係数yをインクリメント
(y=y+1)し、スイッチ17のときには学習係数y
をデンクリメント(y=y−1)して、いずれの場合も
再度特性の決定結果であるLPF値に学習係数yを加算
する。
【0088】このようにしてすべての条件が満足された
とき、決定したボリウム値VOL、LPF値、HPF値
を出力すると共に、学習係数yを出力してパラメータ値
としてメモリ15に格納する。
【0089】なお、上記実施例においては、本発明をリ
モコン補聴器のリモートコントローラに適用した例につ
いて説明したが、環境音によって音響特性を調整する機
器本体を遠隔操作するすべてのリモートコントローラに
適用することができる。また、音響的特性として音量及
び音質(周波数特性)を例にして説明したが、これら以
外の音響的特性を調整する場合にも同様に適用すること
ができ、また調整する音響的特性は1つであってもよ
い。
【0090】さらに、環境音の分析処理や特性決定処理
は、上記実施例のものに限られず、一般的な処理を行う
ことも当然可能である。さらにまた、上記実施例におい
ては、環境音を分析する環境音分析手段及び環境音の分
析結果に基づいて音響的特性を決定する特性決定手段を
リモートコントローラに備えた例について説明したが、
これらの環境音分析手段及び/又は特性決定手段を機器
本体側(例えば補聴器本体側)に備えるようにすること
もできる。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1のリモー
トコントローラによれば、使用環境の環境音に応じた環
境音信号を出力する環境音入力手段を備えたので、リモ
ートコントローラ側に環境適応に必要な機能を持たせる
ことができて機器本体の小型化を図れ、あるいは機器本
体の出力音の音響的特性に使用環境をより適切に反映す
ることができるようになる。
【0092】請求項2のリモートコントローラによれ
ば、上記請求項1のリモートコントローラにおいて、環
境音入力手段からの環境音信号に基づいて環境音を分析
する環境音分析手段と、この環境音分析手段の分析結果
に基づいて機器本体の音響的特性を決定する特性決定手
段と、この特性決定手段の決定結果を機器本体に送信す
る送信手段とを備えたので、機器本体の小型化を図れ
る。
【0093】請求項3のリモートコントローラによれ
ば、上記請求項2のリモートコントローラにおいて、環
境音分析手段が、環境音入力手段からの環境音信号に基
づいて環境音の予め定めた時間内での平均パワーのレベ
ル分布を算出して、この算出結果に基づいて環境音信号
の内の定常な環境騒音区間を抽出するようにしたので、
環境音分析を高精度に行うことができる。
【0094】請求項4のリモートコントローラによれ
ば、上記請求項2又は3のリモートコントローラにおい
て、環境音分析手段が、環境音入力手段からの環境音信
号に基づいて環境音の周波数成分を複数の帯域に分割
し、各帯域の平均パワーの比率及び/又は差分を算出
し、算出した各帯域の平均パワーの比率及び/又は差分
に基づいて音響的特性を決定するようにしたので、適切
な音響的特性を決定することができる。
【0095】請求項5のリモートコントローラによれ
ば、上記請求項2乃至4のいずれかのリモートコントロ
ーラにおいて、環境音分析手段の分析結果に基づいてフ
ァジィ推論によって音響的特性を決定するようにしたの
で、より使用者の感覚に近い音響的特性を決定すること
ができる。
【0096】請求項6のリモートコントローラによれ
ば、上記請求項2乃至5のいずれかのリモートコントロ
ーラにおいて、機器本体の使用者の聴力特性に基づいて
設定したパラメータを格納する格納手段を備えたので、
使用者の聴力特性に応じた適切な音響的特性を決定する
ことができる。
【0097】請求項7のリモートコントローラによれ
ば、上記請求項2乃至6のいずれかのリモートコントロ
ーラにおいて、特性決定手段で決定する音響的特性の最
大可変幅に関するパラメータを格納する格納手段を備え
たので、使用者が騒音下で必要な音を聞き取るために最
低限必要な音響的特性を確保することができる。
【0098】請求項8のリモートコントローラによれ
ば、上記請求項6又は7のリモートコントローラにおい
て、格納手段に格納保持したパラメータを外部入力に応
じて書換える書換手段を備えたので、使用者の聴力特性
に応じた適切な音響的特性を決定することができる。
【0099】請求項9のリモートコントローラによれ
ば、上記請求項2乃至8のいずれかのリモートコントロ
ーラにおいて、機器本体の使用者の生理的感覚及び/又
は心理的感覚を指定する指定手段を備えたので、より音
響的特性の変更操作が容易になり、操作性が向上する。
【0100】請求項10のリモートコントローラによれ
ば、上記請求項9のリモートコントローラにおいて、特
性決定手段の決定結果が指定手段で指定された結果にな
ったか否かを判別して、この判別結果に応じて分析手段
の分析結果及び/又は特性決定手段の決定結果を補正す
る補正手段と、この補正手段で補正した分析手段の分析
結果及び/又は特性決定手段の決定結果の補正量を示す
パラメータを格納又は書換えるパラメータ保存手段とを
備えたので、指定手段の指定結果による分析手段の分析
結果及び/又は特性決定手段の決定結果を学習すること
ができて、再フィッティングなどの必要がなくなると共
に、操作性が向上する。
【0101】請求項11のリモートコントローラによれ
ば、上記請求項2乃至10のいずれかのリモートコント
ローラにおいて、このリモートコントローラの動作過程
を表示する表示手段を備えたので、使用者の動作確認が
容易になる。
【0102】請求項12のリモートコントローラによれ
ば、上記請求項1乃至11のいずれかのリモートコント
ローラにおいて、機器本体が補聴器本体である構成とし
たので、リモコン補聴器における補聴器本体の小型化を
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したリモートコントローラの全体
的な機能を示すブロック図
【図2】本発明に係るリモートコントローラを備えたリ
モコン補聴器の全体ブロック
【図3】制御部による全体的な制御を示すフロー図
【図4】DSPによる環境音分析処理を示すフロー図
【図5】環境音分析の説明に供する環境音の入力信号波
形の説明図
【図6】環境音分析処理における環境騒音検出処理のフ
ロー図
【図7】騒音検出処理におけるフレーム切出し処理の説
明に供する説明図
【図8】騒音検出処理における平均パワーレベル分布算
出処理の説明に供する説明図
【図9】DSPによる特性決定処理を示すフロー図
【図10】特性決定処理におけるLPFの遮断周波数、
遮断特性の比率の説明に供する説明図
【図11】同じくHPFの遮断周波数、遮断特性の比率
の説明に供する説明図
【図12】特性決定処理におけるファジィ推論の説明に
供するLPF用の中低域差Lpに関するメンバーシップ
関数の説明図
【図13】同じくLPF用の中高域差Hpに関するメン
バーシップ関数の説明図
【図14】同じくHPF用の中低域差Lpに関するメン
バーシップ関数の説明図
【図15】同じくHPF用の中高域差Hpに関するメン
バーシップ関数の説明図
【図16】同じく係数(比率)Rに関するメンバーシッ
プ関数の説明図
【図17】周波数特性に関するファジィ推論の具体例の
説明に供する説明図
【図18】特性決定処理におけるボリウム決定処理をフ
ァジィ推論で行う場合の説明に供する音圧レベルLに関
するメンバーシップ関数の説明図
【図19】同じく持続時間Tに関するメンバーシップ関
数の説明図
【図20】同じくボリウムVに関するメンバーシップ関
数の説明図
【図21】ボリウムに関するファジィ推論の具体例の説
明に供する説明図
【図22】特性決定処理で用いる最大可変幅の説明に供
する線図
【図23】学習機能の説明に供するフロー図
【図24】他の学習機能の説明に供するフロー図
【符号の説明】
1…補聴器本体、2…リモートコントローラ、3…マイ
クロフォン、4…増幅器、5…イヤホン、6…受信器、
11…マイクロフォン、12…A/D変換器、13…D
SP、14…送信回路、15…メモリ、16,17…ス
イッチ、18…表示器、19…制御部、20…プログラ
ム装置。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機器本体の出力音の音響的特性を遠隔操
    作で調整するためのリモートコントローラにおいて、使
    用環境の環境音に応じた環境音信号を出力する環境音入
    力手段を備えたことを特徴とするリモートコントロー
    ラ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のリモートコントローラ
    において、前記環境音入力手段からの環境音信号に基づ
    いて前記環境音を分析する環境音分析手段と、この環境
    音分析手段の分析結果に基づいて前記音響的特性を決定
    する特性決定手段と、この特性決定手段の決定結果を前
    記機器本体に送信する送信手段とを備えたことを特徴と
    するリモートコントローラ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のリモートコントローラ
    において、前記環境音分析手段が、前記環境音入力手段
    からの環境音信号に基づいて前記環境音の予め定めた時
    間内での平均パワーのレベル分布を算出して、この算出
    結果に基づいて前記環境音信号の内の定常な環境騒音区
    間を抽出する手段を備えていることを特徴とするリモー
    トコントローラ。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3に記載のリモートコント
    ローラにおいて、前記環境音分析手段が、前記環境音入
    力手段からの環境音信号に基づいて前記環境音の周波数
    成分を複数の帯域に分割し、各帯域の平均パワーの比率
    及び/又は差分を算出する手段を備え、前記特性決定手
    段が、前記環境音分析手段で算出した各帯域の平均パワ
    ーの比率及び/又は差分に基づいて前記音響的特性を決
    定する手段を備えていることを特徴とするリモートコン
    トローラ。
  5. 【請求項5】 請求項2乃至4のいずれかに記載のリモ
    ートコントローラにおいて、前記特性決定手段が、前記
    環境音分析手段の分析結果に基づいてファジィ推論によ
    って前記音響的特性を決定する手段を備えていることを
    特徴とするリモートコントローラ。
  6. 【請求項6】 請求項2乃至5のいずれかに記載のリモ
    ートコントローラにおいて、前記機器本体の使用者の聴
    力特性に基づいて設定したパラメータを格納する格納手
    段を備えたことを特徴とするリモートコントローラ。
  7. 【請求項7】 請求項2乃至6のいずれかに記載のリモ
    ートコントローラにおいて、前記特性決定手段で決定す
    る前記音響的特性の最大可変幅に関するパラメータを格
    納する格納手段を備えたことを特徴とするリモートコン
    トローラ。
  8. 【請求項8】 請求項6又は7に記載のリモートコント
    ローラにおいて、前記格納手段に格納保持したパラメー
    タを外部入力に応じて書換える書換手段を備えたことを
    特徴とするリモートコントローラ。
  9. 【請求項9】 請求項2乃至8のいずれかに記載のリモ
    ートコントローラにおいて、前記機器本体の使用者の生
    理的感覚及び/又は心理的感覚を指定する指定手段を備
    えたことを特徴とするリモートコントローラ。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載のリモートコントロー
    ラにおいて、前記特性決定手段の決定結果が前記指定手
    段で指定された結果になったか否かを判別して、この判
    別結果に応じて前記分析手段の分析結果及び/又は前記
    特性決定手段の決定結果を補正する補正手段と、この補
    正手段で補正した前記分析手段の分析結果及び/又は前
    記特性決定手段の決定結果の補正量を示すパラメータを
    格納又は書換えるパラメータ保存手段とを備えたことを
    特徴とするリモートコントローラ。
  11. 【請求項11】 請求項2乃至10のいずれかに記載の
    リモートコントローラにおいて、このリモートコントロ
    ーラの動作過程を表示する表示手段を備えたことを特徴
    とするリモートコントローラ。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至11のいずれかに記載の
    リモートコントローラにおいて、前記機器本体が補聴器
    本体であることを特徴とするリモートコントローラ。
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