JPH08273412A - 照明器具および誘導灯 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 冷陰極蛍光ランプ15の点灯に影響を与えるこ
となく、器具本体11の小型化を図る。 【構成】 器具本体11外の設置器具12に直流電圧を供給
する電源部18を配設する。器具本体11に高周波点灯装置
14および冷陰極蛍光ランプ15を配設する。電源部18と高
周波点灯装置14とを接続線19で接続する。 【効果】 電源部18のみを設置器具12に配設するため、
高周波点灯装置14と冷陰極蛍光ランプ15の配線距離が短
く、冷陰極蛍光ランプ15の点灯に影響を与えない。電源
部18を器具本体11外の設置器具12に配設するため、器具
本体11を小型化できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、蛍光ランプを用いる照
明器具およびその照明器具の構成を具備する誘導灯に関
する。

【０００２】

【従来の技術】従来、蛍光ランプを用いる照明器具や誘
導灯では、一般に、器具本体内に、交流商用電源を直流
化する電源部およびこの電源部からの直流電圧で作動す
る高周波点灯装置を配設し、その器具本体に配設される
蛍光ランプを点灯させる構造が採られている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、器具本
体に電源部および高周波点灯装置を一緒に配設すると、
器具本体の薄型化および小型化に制限が生じる。特に、
天井吊下型の照明器具や誘導灯などでは、薄型化および
小型化による外観の向上が要望されている。

【０００４】そこで、例えば、天井吊下型の誘導灯など
においては、器具本体を吊り下げる天井部に電源部およ
び高周波点灯装置を別に設置し、高周波点灯装置側と器
具本体側とを電線で接続すれば、器具本体の薄型化およ
び小型化が可能となる。

【０００５】しかし、高周波点灯装置から蛍光ランプま
での配線距離が長く、長い電線で接続しなければならな
いため、わずかな電流を流して点灯させる冷陰極蛍光ラ
ンプを使用する場合には、長い電線を流れる間に漏れ電
流などで冷陰極蛍光ランプに流れる電流が低減し、冷陰
極蛍光ランプの所定の輝度が得られなかったり、始動性
が低下する問題が発生する。

【０００６】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、蛍光ランプの点灯に影響を与えることなく、器具
本体の小型化を可能とした照明器具および誘導灯を提供
することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】請求項１記載の照明器具
は、器具本体と；器具本体外に配設された直流電圧を供
給する電源部と；器具本体に配設され、電源部と接続さ
れた高周波点灯装置と；を具備しているものである。

【０００８】請求項２記載の照明器具は、請求項１記載
の照明器具において、器具本体に配設された冷陰極蛍光
ランプを具備しているものである。

【０００９】請求項３記載の照明器具は、請求項１また
は２記載の照明器具において、電源部を収納する設置器
具を具備しているものである。

【００１０】請求項４記載の照明器具は、請求項３記載
の照明器具において、設置器具と器具本体とを連結する
パイプを具備しているものである。

【００１１】請求項５記載の照明器具は、請求項４記載
の照明器具において、パイプ内を通じて設置器具側と器
具本体側とを電気的に接続する接続線を具備しているも
のである。

【００１２】請求項６記載の照明器具は、複数の器具本
体と；複数の器具本体外に配設された直流電圧を供給す
る１つの電源部と；各器具本体に配設され、１つの電源
部と接続された高周波点灯装置と；を具備しているもの
である。

【００１３】請求項７記載の誘導灯は、請求項１ないし
６いずれか一記載の照明器具と；器具本体に配設された
誘導表示部と；を具備しているものである。

【００１４】

【作用】請求項１記載の照明器具では、器具本体外に配
設された電源部から直流電圧を器具本体の高周波点灯装
置に供給し、高周波点灯装置により器具本体に配設され
る蛍光ランプを点灯させる。

【００１５】請求項２記載の照明器具では、請求項１記
載の照明器具の作用に加えて、器具本体に高周波点灯装
置と冷陰極蛍光ランプを配設するため、高周波点灯装置
と冷陰極蛍光ランプとの配線距離が短く、漏れ電流など
が少なく、冷陰極蛍光ランプの点灯に影響がでない。

【００１６】請求項３記載の照明器具では、請求項１ま
たは２記載の照明器具の作用に加えて、器具取付面など
に設置される設置器具に電源部を収納する。

【００１７】請求項４記載の照明器具では、請求項３記
載の照明器具の作用に加えて、設置器具と器具本体とを
パイプで連結し、吊下型照明器具として構成する。

【００１８】請求項５記載の照明器具では、請求項４記
載の照明器具の作用に加えて、設置器具側と器具本体側
とを電気的に接続する接続線がパイプ内を通る。

【００１９】請求項６記載の照明器具では、器具本体外
に配設された電源部から直流電圧を器具本体の高周波点
灯装置に供給し、高周波点灯装置により器具本体に配設
される蛍光ランプを点灯させる。しかも、１つの電源部
に対して複数の器具本体の高周波点灯装置を接続し、電
源部を共用する。

【００２０】請求項７記載の誘導灯では、請求項１ない
し６いずれか一記載の照明器具の作用とともに、誘導表
示板を備える小型の誘導灯が構成される。

【００２１】

【実施例】以下、本発明の一実施例の構成を図面を参照
して説明する。

【００２２】図１は誘導灯の概略正面図、図２はブロッ
ク図である。

【００２３】図１において、11は器具本体で、12は設置
器具で、13は器具本体11と設置器具12とを連結するパイ
プである。

【００２４】器具本体11は、パイプ13を介して設置器具
12から吊り下げ支持されている。器具本体11の内部に
は、インバータ点灯回路からなる高周波点灯装置14が収
納されているとともに、この高周波点灯装置14の高周波
出力側に接続される冷陰極蛍光ランプ15が配設されてい
る。さらに、器具本体11の下面には誘導表示部16が取り
付けられている。この誘導表示部16は、例えば、表面に
誘導表示を描いた導光板からなり、この導光板の上端面
から冷陰極蛍光ランプ15の光を導光板内に入射するとと
もに導光板の表面から出射して誘導表示を照明するよう
に構成されている。なお、器具本体11の内部には停電時
用に図示しない二次電池が収納されている。

【００２５】設置器具12は、天井面などの設置面17に設
置されている。設置器具12の内部には、商用交流電源を
直流電圧に変換する電源部18が配設されている。

【００２６】パイプ13は、中空状で、器具本体11および
設置器具12内に連通されている。パイプ13の内部には、
高周波点灯装置14と電源部18とを接続する接続線19が配
線されている。

【００２７】図２において、設置器具12の電源部18は、
商用交流電源21を整流する整流回路22、この整流回路22
に接続されたトランス23、このトランス23の二次側に接
続された点灯用直流回路24および充電用直流回路25、こ
れら点灯用直流回路24および充電用直流回路25に接続さ
れたコネクタ26を具備している。

【００２８】また、器具本体11の高周波点灯装置14は、
コネクタ27、このコネクタ27に接続され直流電圧を高周
波に変換して冷陰極蛍光ランプ15に供給する高周波点灯
回路28、停電時に図示しない二次電池電源にて高周波点
灯回路28を駆動する駆動回路29を具備している。

【００２９】そして、コネクタ26，27の間を接続線19が
接続する。

【００３０】次に、本実施例の作用を説明する。

【００３１】誘導灯の点灯時には、設置器具12の電源部
18で商用交流電源が直流電圧に変換され、この直流電圧
がパイプ13内の接続線19を通じて器具本体11の高周波点
灯装置14に供給され、高周波点灯装置14で直流電圧を高
周波に変換して冷陰極蛍光ランプ15に供給され、冷陰極
蛍光ランプ15が点灯され、誘導表示部16が照明される。

【００３２】このとき、器具本体11に高周波点灯装置14
と冷陰極蛍光ランプ15を配設しているため、高周波点灯
装置14と冷陰極蛍光ランプ15との配線距離を短くでき、
漏れ電流などが少なく、冷陰極蛍光ランプ15の点灯に影
響がでない。

【００３３】したがって、高周波点灯装置14と電源部18
とを分割し、高周波点灯装置14を器具本体11に配設する
とともに電源部18を器具本体11外の設置器具12に配設し
たため、器具本体11に配設される冷陰極蛍光ランプ15の
点灯に影響を与えることなく、器具本体11を小型化でき
る。

【００３４】また、設置面17などに設置される設置器具
12に電源部18を収納したので、施工を容易にできる。

【００３５】また、器具本体11側と設置器具12側とを電
気的に接続する接続線19がパイプ内を通り、露出しない
ので外観がよい。

【００３６】なお、他の実施例としては、１つの電源部
18に対して複数の器具本体11の高周波点灯装置14を接続
し、１つの電源部18から直流電圧を各器具本体11の高周
波点灯装置14で供給するようにしてもよく、電源部18を
共用できる。

【００３７】

【発明の効果】請求項１記載の照明器具によれば、器具
本体外に電源部を配設し、器具本体に高周波点灯装置を
配設したため、器具本体に配設される蛍光ランプの点灯
に影響を与えることなく、器具本体を小型化できる。

【００３８】請求項２記載の照明器具によれば、請求項
１記載の照明器具の効果に加えて、器具本体に高周波点
灯装置と冷陰極蛍光ランプを配設するため、高周波点灯
装置と冷陰極蛍光ランプとの配線距離を短くでき、漏れ
電流などが少なく、冷陰極ランプの点灯に影響がでな
い。

【００３９】請求項３記載の照明器具によれば、請求項
１または２記載の照明器具の効果に加えて、器具取付面
などに設置される設置器具に電源部を収納でき、施工を
容易にできる。

【００４０】請求項４記載の照明器具によれば、請求項
３記載の照明器具の効果に加えて、設置器具と器具本体
とをパイプで連結し、吊下型照明器具として構成でき
る。

【００４１】請求項５記載の照明器具によれば、請求項
４記載の照明器具の効果に加えて、設置器具側と器具本
体側とを電気的に接続する接続線がパイプ内を通り、露
出しないので外観がよい。

【００４２】請求項６記載の照明器具によれば、器具本
体外に電源部を配設し、器具本体に高周波点灯装置を配
設したため、器具本体に配設される蛍光ランプの点灯に
影響を与えることなく、器具本体の小型化ができ、しか
も、１つの電源部に対して複数の器具本体の高周波点灯
装置を接続するため、電源部を共用できる。

【００４３】請求項７記載の誘導灯によれば、請求項１
ないし６いずれか一記載の照明器具の効果とともに、誘
導表示板を備える小型の誘導灯を提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す誘導灯の概略正面図で
ある。

【図２】同上実施例のブロック図である。

【符号の説明】

11 器具本体 12 設置器具 13 パイプ 14 高周波点灯装置 15 冷陰極蛍光ランプ 16 誘導表示部 18 電源部 19 接続線

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 器具本体と；器具本体外に配設された直
   流電圧を供給する電源部と；器具本体に配設され、電源
   部と接続された高周波点灯装置と；を具備していること
   を特徴とする照明器具。
2. 【請求項２】 器具本体に配設された冷陰極蛍光ランプ
   を具備していることを特徴とする請求項１記載の照明器
   具。
3. 【請求項３】 電源部を収納する設置器具を具備してい
   ることを特徴とする請求項１または２記載の照明器具。
4. 【請求項４】 設置器具と器具本体とを連結するパイプ
   を具備していることを特徴とする請求項３記載の照明器
   具。
5. 【請求項５】 パイプ内を通じて設置器具側と器具本体
   側とを電気的に接続する接続線を具備していることを特
   徴とする請求項４記載の照明器具。
6. 【請求項６】 複数の器具本体と；複数の器具本体外に
   配設された直流電圧を供給する１つの電源部と；各器具
   本体に配設され、１つの電源部と接続された高周波点灯
   装置と；を具備していることを特徴とする照明器具。
7. 【請求項７】 請求項１ないし６いずれか一記載の照明
   器具と；器具本体に配設された誘導表示部と；を具備し
   ていることを特徴とする誘導灯。