JPH0827311A - 難燃剤の製造方法 - Google Patents

難燃剤の製造方法

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JPH0827311A
JPH0827311A JP6162190A JP16219094A JPH0827311A JP H0827311 A JPH0827311 A JP H0827311A JP 6162190 A JP6162190 A JP 6162190A JP 16219094 A JP16219094 A JP 16219094A JP H0827311 A JPH0827311 A JP H0827311A
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Japan
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flame retardant
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group
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JP6162190A
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Kazuhiro Matsubara
一博 松原
Tsutomu Katsumata
勉 勝又
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 トリアリールホスフェートと2価のフェノー
ル類を、モル比1:1〜5:1の範囲で仕込み、触媒存
在下反応温度160〜230℃、1〜100mmHgの
減圧下で、副生する1価フェノール類を溜去しながらエ
ステル交換反応する。 【効果】 分子内に3個以上の燐原子を持つ多量体成分
を、10〜99wt%含み、かつ液体として取り扱え
る、熱安定性と難燃性能に優れた縮合燐酸エステルを製
造する事が出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高い熱安定性を持ち、
成形加工時の発煙、揮発、ブリードがなく、優れた難燃
性能を持つ、燐酸エステル系の樹脂用難燃剤の製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】合成樹脂は一般に軽く、耐水性、耐薬品
性、電気絶縁性、機械的諸性質が優れ、成形加工が容易
なため、建築材料、電機機器用材料、自動車用材料、繊
維材料などとして幅広く使用されている。しかし合成樹
脂は、金属材料及び無機材料に比べ、燃え易いという欠
点がある。この為合成樹脂を難燃化する方法が多数提案
されているが、最も一般的に行われている方法は無機水
酸化物、有機ハロゲン化物、燐酸エステルなどの難燃剤
を添加する方法である。このうち燐酸エステルは特に分
子内に酸素原子を含む樹脂に対して有効であり、広く使
用されている。工業的に重要な燐酸エステル難燃剤とし
てはトリフェニルホスフェート(TPP)やトリクレジ
ルホスフェート(TCP)等がある。しかしこれらのト
リアリールホスフェートは熱安定性が悪く、低温で揮発
する欠点があり、この為樹脂との混合や成形の過程で揮
発して、作業環境の汚染やモールドデポジット、成形品
表面へのしみ出しなどの問題を起こしている。これらの
問題を解決する方法として、特公昭51−39271号
や特公昭54−32818号、特公昭62−25706
号等に、例えば一般式(1)で表される分子量の大きい
ポリ燐酸エステルの混合物を難燃剤として用いる方法が
提案されている。
【0003】
【化5】
【0004】[式中、Ar1,Ar2,Ar3,Ar4は各
々同一または異なって、フェニル基、またはC1〜C4
アルキル基が1〜3個置換したアリール基であり、Rは
【0005】
【化6】
【0006】(式中、Aは結合手、スルホン基またはC
1〜C4のアルキリデン基、アルキレン基を示す)で表さ
れる2価の芳香族基で、nは1分子に含まれる燐原子の
数である。] これらのポリ燐酸エステルは通常、nの値が大きいほど
熱安定性が良く、かつn=1で表されるトリアリールホ
スフェート成分が共存する場合、その揮発を抑える効果
が大きい利点がある。また、これらのポリ燐酸エステル
は、一般的にオキシハロゲン化燐と対応する1価フェノ
ール類及び/または2価フェノール類の脱ハロゲン化水
素反応により合成されている。しかしこの方法で合成さ
れるポリ燐酸エステルは、高分子量物が不溶不融のゲル
を生成し易く、n≧3の多量体成分の割合を増やす事が
困難であった。
【0007】又、特開昭56−51492号には、燐酸
エステル単量体と、多価アルコール類または多価フェノ
ール類のエステル交換反応によりポリ燐酸エステルを製
造する方法が示されている。しかしこの方法は反応温度
150〜160℃の比較的穏和な条件で反応する事によ
り、多価アルコール類または多価フェノール類の価数に
応じた反応物、すなわち2価のフェノール類を用いた場
合はn=2の反応物を製造する事を目的としたものであ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、高い熱安定
性を持ち、共存するトリアリールホスフェートの揮発を
抑える効果の高い、燐酸エステル系の樹脂用難燃剤であ
る、下記構造式(1)
【0009】
【化7】
【0010】[式中、Ar1,Ar2,Ar3,Ar4は各
々同一または異なって、フェニル基、またはC1〜C4
アルキル基が1〜3個置換したアリール基であり、Rは
【0011】
【化8】
【0012】(式中、Aは結合手、スルホン基またはC
1〜C4のアルキリデン基、アルキレン基を示す)で表さ
れる2価の芳香族基である。]で表されるポリ燐酸エス
テルのn量体(nは分子中の燐原子の数を示し、1以上
の整数である)の混合物であり、n≧3の多量体成分を
10〜99wt%含有し、かつ液体として取り扱いでき
る難燃剤を製造する事を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目標
を達成すべく鋭意研究した結果、下記一般式(2)
【0014】
【化9】
【0015】[式中、Ar5,Ar6,Ar7は各々同一
または異なって、上記一般式(1)中のAr1,Ar2
Ar3,Ar4の何れかと同じ置換基である。]で表され
るトリアリールホスフェートと、下記一般式(3)
【0016】
【化10】
【0017】[式中、Rは上記一般式中のRと同じ2価
の芳香族基である。]で表される2価フェノール類を、
触媒の存在下、反応温度160〜230℃、1〜100
mmHgの減圧下で、副生する1価フェノール類を溜去
しながらエステル交換反応することにより、n≧3の多
量体成分を10〜99wt%含有し、かつ液体として取
り扱える反応物が得られる事を見いだし、本発明を完成
するに至った。
【0018】本発明の製造方法は、反応温度にて熱分解
の生じない、トリアリールホスフェートと2価のフェノ
ール類の組み合わせに特に適しており、上記一般式
(2)に於けるAr5,Ar6,Ar7のうちの少なくと
も1つが水素、アルキル基、アルケニル基、シクロアル
キル基、アルコキシアルキル基、アリールアルキル基な
どアリール基以外の置換基である燐酸エステルや、上記
一般式(3)で表される化合物が2価アルコール類であ
る場合には、原料や反応物の熱分解、熱変成が生じる為
好ましくない。
【0019】該難燃剤の原料である上記一般式(2)で
表されるトリアリールホスフェートとしては、例えばト
リフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェート、
トリキシリルホスフェート、ジフェニルクレジルホスフ
ェート、フェニルジクレジルホスフェート、ジフェニル
キシリルホスフェート、ジクレジルキシリルホスフェー
ト、フェニルジキシリルホスフェート、フェニルクレジ
ルキシリルホスフェート、クレジルジキシリルホスフェ
ート、トリ(エチルフェニル)ホスフェート、ジフェニ
ル(エチルフェニル)ホスフェート、フェニルジ(エチ
ルフェニル)ホスフェート、ジクレジル(エチルフェニ
ル)ホスフェート、ジフェニル(nプロピルフェニル)
ホスフェート、ジフェニル(イソプロピルフェニル)ホ
スフェート、ジフェニル(nブチルフェニル)ホスフェ
ート、ジフェニル(イソブチルフェニル)ホスフェー
ト、ジフェニル(tブチルフェニル)ホスフェート、フ
ェニルジ(nプロピルフェニル)ホスフェート、フェニ
ルジ(イソプロピルフェニル)ホスフェート、フェニル
ジ(nブチルフェニル)ホスフェート、フェニルジ(イ
ソブチルフェニル)ホスフェート、フェニルジ(tブチ
ルフェニル)ホスフェート等が挙げられるが、トリフェ
ニルホスフェート、トリクレジルホスフェート、ジフェ
ニルクレジルホスフェート、フェニルジクレジルホスフ
ェート、ジフェニルキシリルホスフェート、ジクレジル
キシリルホスフェート、フェニルジキシリルホスフェー
ト、クレジルジキシリルホスフェートが好ましい。又、
これらは単独でも2種以上組み合わせて用いても良い。
【0020】該難燃剤のもう一方の原料である、一般式
(3)で表される2価のフェノール類としては、例えば
ヒドロキノン、レゾルシノール、カテコール、ビフェニ
ル−3,3’ジオール、ビフェニル−4,4’ジオー
ル、ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノ
ールS、等が挙げられるが、レゾルシノール、ビスフェ
ノールA、ビスフェノールSが好ましく、ビスフェノー
ルAが特に好ましい。
【0021】本発明に於ける、一般式(2)で表される
トリアリルホスフェートの、一般式(3)で表される2
価のフェノール類に対する仕込モル比は、1〜5の範囲
が好ましく、1.2〜3の範囲が更に好ましい。2価フ
ェノール類に対するトリアリルホスフェートの仕込モル
比が1未満の場合には、反応物が不溶不融のゲルとな
り、5を越えるとn≧3のポリ燐酸エステルの生成が少
なくなる。
【0022】本発明に使用できる触媒としては、例えば
テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、テトラメチル
アンモニウムアセテート、テトラメチルアンモニウムフ
ェノール塩、テトラエチルアンモニウムヒドロキシド、
テトラエチルアンモニウムアセテート、テトラブチルア
ンモニウムヒドロキシド、テトラブチルアンモニウムア
セテート、テトラブチルアンモニウムフェノール塩、テ
トラブチルアンモニウムクレゾール塩、テトラブチルア
ンモニウムビスフェノールA塩、トリラウリルメチルア
ンモニウムアセテート、ジステアリルジメチルアンモニ
ウムアセテート、ベンジルトリメチルウンモニウムヒド
ロキシド、ベンジルトリメチルアンモニウムアセテー
ト、ベンジルトリブチルアンモニウムアセテート、トリ
メチルフェニルアンモニウムヒドロキシド等の4級アン
モニウム塩のヒドロキシド、カルボン酸塩、フェノール
類の塩と、例えば水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化バリウム、
炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カ
ルシウム、炭酸バリウム、ナトリウムメチラート、ナト
リウムエチラート、ナトリウムフェナート、ナトリウム
ベンジラート、カリウムメチラート、カリウムフェナー
ト等の特開昭56−51492号記載のアルカリ及びア
ルカリ土類金属の、水酸化物、炭酸塩、アルコラートを
単独または複数併用して用いる事が出来る。
【0023】本発明に使用する触媒の量は、通常一般式
(3)で表される2価フェノール類1モル当たり0.0
001〜0.2モル、好ましくは0.002〜0.05
モルの範囲が実用的である。触媒の失活を防ぎ、反応を
完結させる為には、触媒を数回に分けて添加する事が有
効である。反応温度は160〜230℃、好ましくは1
60〜200℃である。160℃未満では反応の進行が
遅く、又副生する1価フェノール類の溜去が困難なた
め、低分子量物と共にゲルが発生する。また、反応温度
が230℃を越えると、原料や反応物の熱変成が生じ易
くなる。反応圧力は、反応温度に応じて、原料の2価フ
ェノール類が揮発せず、副生する1価フェノール類が容
易に溜去出来る様、1〜100mmHgの減圧下とす
る。反応時間は通常約0.5〜12時間である。高温短
時間反応により、縮合物が多く、かつゲル化しない反応
物が得られる。
【0024】本発明の方法により製造される難燃剤は通
常、下記一般式(1)
【0025】
【化11】
【0026】[式中、Ar1,Ar2,Ar3,Ar4は各
々同一または異なって、フェニル基、またはC1〜C4
アルキル基が1〜3個置換したアリール基であり、Rは
【0027】
【化12】(式中、Aは結合手、スルホン基またはC1
〜C4のアルキリデン基、アルキレン基を示す)で表さ
れる2価の芳香族基である。]で表されるポリ燐酸エス
テルのn量体(nは分子中の燐原子の数を示し、1以上
の整数である)の混合物となる。上記一般式(1)で表
されるポリ燐酸エステルは、直鎖状の分子のみでなく、
分岐鎖状及び橋架け構造の分子をも包含する。すなわ
ち、例えばn=6の分子には、
【0028】
【化13】
【0029】で表される直鎖状の分子のほか、例えば
【0030】
【化14】
【0031】で表される分岐鎖状分子、例えば
【0032】
【化15】
【0033】で表される橋架け状の分子がある。該難燃
剤に占める、未反応原料であるn=1のトリアリールホ
スフェート、n=2の2量体成分、n≧3の多量体成分
の比率、及び未反応のn=1の成分を除いた成分の、n
の重量平均値である平均重合度は、原料である、一般式
(2)で表されるトリアリールホスフェホトと、一般式
(3)で表される2価フェノール類の仕込モル比により
調整できる。仕込の2価フェノール類の割合を増やすと
n≧3の多量体成分の生成比率が増し、同時に平均重合
度が上昇する。又、2価フェノール類を反応の進行に合
わせて分割添加すると、平均重合度の上昇を抑える事が
出来る。
【0034】本発明の方法で製造される難燃剤は、その
まま使用しても良いし、蒸留などの方法により未反応物
を除去して使用しても良い。又、トリアリールホスフェ
ートなどの、該難燃剤と相溶性がありかつ粘度の低い難
燃剤を加えて使用しても良いし、2種以上の、原料の種
類及び/または仕込比率の異なる条件で製造した難燃剤
を混合しても良い。
【0035】本発明の方法で製造される難燃剤の特徴
は、共存するトリアリールホスフェートの揮発を抑え、
押し出し成形時に発煙、金型汚染、ブリード等の問題が
生じない事と、難燃性能が優れている事である。前者は
高分子量のポリ燐酸エステルとの共存による蒸気圧降
下、後者は樹脂への分散性の改善と、トリアリールホス
フェートと高分子量成分の難燃剤として作用する温度の
違いによる相乗効果によるものと考えられる。
【0036】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。
【0037】
【実施例1】かくはん機と、トラップを経由した減圧設
備を取り付けた500ml3ツ口フラスコに、トリクレ
ジルホスフェート213g(0.6モル)、ビスフェノ
ールA91g(0.4モル)及び触媒として炭酸ナトリ
ウム0.14g(0.002モル)を入れ、乾燥窒素雰
囲気下、50mmHgに圧を保ち、発生するクレゾール
を溜去しながら200℃で2時間反応した。得られた反
応物は下記一般式で表される無色透明な粘調液体で、4
0℃の粘度が6×105 cpであった。
【0038】
【化16】
【0039】又、GPC(日本分光製TRIROTAR
−IV カラム:島津GPC−801C+802C、検
出器:UV)により分析した組成は、n≧3の多量体成
分69wt%、n=2の2量体成分13wt%、未反応
TPP18wt%であった。スペクトルを図1に示す。
【0040】
【実施例2】実施例1と同様の装置に、トリフェニルホ
スフェート261g(0.8モル)、ビスフェノールA
91g(0.4モル)及び触媒として水酸化カリウム
0.22g(0.004モル)を入れ、乾燥窒素雰囲気
下、30mmHgに圧を保ち、発生するフェノールを溜
去しながら180℃で2時間反応した。得られた反応物
は下記一般式で表される無色透明な粘調液体で、40℃
の粘度が9000cpであった。
【0041】
【化17】
【0042】又、GPCで分析した組成は、n≧3の多
量体成分51wt%、n=2の2量体成分22wt%、
未反応TPP27wt%であった。
【0043】
【比較例1】実施例1と同様の装置に、トリクレジルホ
スフェート213g(0.6モル)、ビスフェノールA
160g(0.7モル)及び触媒として炭酸ナトリウム
0.21g(0.003モル)を入れ、乾燥窒素雰囲気
下、50mmHgに圧を保ち、発生するクレゾールを溜
去しながら200℃で反応したところ、約30分でゼリ
ー状のゲルが発生し、2時間経過後には不溶不融のガラ
ス状物となった。
【0044】
【比較例2】実施例1と同様の装置に、同様の化合物を
同じ量仕込み、155℃・常圧で5時間反応した後、減
圧下で副生したフェノールを溜去した。得られた反応物
は、一部にゼリー状の不溶成分を含む粘調な液体で、不
溶分を除いた成分をGPCで分析した組成は、n≧3の
多量体成分9wt%、n=2の2量体成分25wt%、
未反応TPP及びTPPのフェノール残基の一つまたは
二つがビスフェノールAの残基で置換した化合物66w
t%であった。
【0045】
【実施例3】ポリ2,6ジメチル1,4フェニレンエー
テル樹脂(以下PPEと略す)50重量部、耐衝撃性ポ
リスチレン樹脂(以下HIPSと略す)50重量部、テ
トラフルオロエチレン樹脂(以下テフロンと略す)0.
1重量部に、それぞれ実施例1、2と比較例1、2で得
た反応物20重量部を加え、シリンダー温度を280℃
に設定した2軸押出し機ZSK−25(W&P社製)に
て窒素雰囲気で溶融混練を行いペレットを得た。このペ
レットを用いて300℃にて射出成形を行い、16分の
1インチのUL燃焼試験用の試料片を得た。
【0046】難燃剤の揮発性の評価は、射出成形機のノ
ズル部の発煙量を目視で観察した。又、難燃性能の評価
は、UL−94に規定された垂直燃焼方法に準じて行っ
た。結果を表1に示す。なお比較例1の反応物は不溶不
融の為、粉砕して100mesh以下の物を用いた。
【0047】
【表1】
【0048】
【発明の効果】本発明によりれば、高分子量のポリ燐酸
エステルを多く含み成形加工時の揮発が少なく、かつ液
体として取り扱え、優れた難燃性能を発揮する、樹脂用
難燃剤を製造する事が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の、実施例1で得た反応物のGPCスペ
クトル。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1) 【化1】 [式中、Ar1,Ar2,Ar3,Ar4は各々同一または
    異なって、フェニル基、またはC1〜C4のアルキル基が
    1〜3個置換したアリール基であり、Rは 【化2】 (式中、Aは結合手、スルホン基またはC1〜C4のアル
    キリデン基、アルキレン基を示す)で表される2価の芳
    香族基である。]で表されるポリ燐酸エステルのn量体
    (nは分子中の燐原子の数を示し、1以上の整数であ
    る)の混合物であり、n≧3の多量体成分を10〜99
    wt%含有し、かつ液体として取り扱いできる難燃剤を
    製造するに当たり、下記一般式(2) 【化3】 [式中、Ar5,Ar6,Ar7は各々同一または異なっ
    て、上記一般式(1)中のAr1,Ar2,Ar3,Ar4
    の何れかと同じ置換基である。]で表される、上記一般
    式(1)の n=1の成分に当たるトリアリールホスフ
    ェートと、下記一般式(3)[式中、Rは上記一般式中
    (1)のRと同じ2価の芳香族基である。] 【化4】 で表される2価フェノール類を、モル比で1以上5以下
    の範囲で仕込み、触媒存在下、反応温度160〜230
    ℃、1〜100mmHgの減圧下で、副生する1価フェ
    ノール類を溜去しながらエステル交換反応する事を特徴
    とする、難燃剤の製造方法。
JP6162190A 1994-07-14 1994-07-14 難燃剤の製造方法 Withdrawn JPH0827311A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011001486A (ja) * 2009-06-19 2011-01-06 Mitsubishi Engineering Plastics Corp 難燃性ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物及びその成形品

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011001486A (ja) * 2009-06-19 2011-01-06 Mitsubishi Engineering Plastics Corp 難燃性ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物及びその成形品

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