JPH08271338A - 多色回転ポット染色試験機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】多色ポット染色試験機において、復数個のポッ
トを個別に赤外線ヒーターで加熱し、個別に温度センサ
ーを設け、各ポット個別に温度制御を可能にする。 【構成】ポット１内の染液温度を測温する温度センサー
４を具備する円筒ポット１を水平に複数個配列し、回転
させる様に構成し、ポット１下方の赤外線ヒーター３に
より加熱し、ポット１内部の染色液５の温度を個別に制
御する多色ポット染色試験機。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】１：産業上の利用分野 本発明は個々のポットに対応する個別の赤外線ヒーター
を用いて、ポット個別に高精度な温度制御を行うことが
できることにより、染色の基礎データの正確な把握及び
染着挙動の確認等、更に高度な染色技術の向上の為に有
効な多色回転ポット染色試験機である。

【０００２】２：従来の技術 従来の多色回転ポット染色試験機は個々のポット加熱は
１つの加熱槽の中でポリエチレングリコール等の熱媒体
を電気ヒーターあるいは間接スチーム等により、ポット
を間接的に加熱する方法が一般的であった。この方法は
熱媒体を一つの条件でしか制御できないことと、ポット
内温度は見かけの温度であり、正確な温度を制御するこ
とができなかった。又、温度の上昇と共にポリエチレン
グリコール等の熱媒体は特有の臭気が発生、且つ飛散等
による火傷、周辺の汚れ等の作業環境に問題が指摘され
ている。

【０００３】３：発明が解決しようとする問題点 本発明は上述の問題点を解決すべく熱媒体を用いずに直
接個々のポットを個別に取付けた赤外線ヒーターの放射
で各ポットを加熱し、ポットに装着されたセンサーによ
り高精度な温度制御を可能とする装置を提供せんとする
ものである。

【０００４】４：問題点を解決するための手段 上述の目的を達するために、本発明は円筒ポットを水平
状に複数個配列し、水平に支持、回転させる様構成し、
ポット下方に赤外線ヒーターを設け、ポット個別に直接
測温する温度センサーと温度制御装置により、ポット内
部の染液の温度を個別に高精度にコントロールするよう
にした。

【０００５】５：作用 ポットの加熱に赤外線ヒーターを使用したことにより、
作業場の環境もクリーンとなると共に、赤外線ヒーター
を各ポット毎に取り付けたことにより、ポット毎又は任
意なポット個数の温度制御が可能となり１機で多様な染
色試験が可能となった。

【０００６】６：実施例 本発明の実施例を添付図面に基づいて説明する。１はポ
ットで、水平に支持されたポット回転車輪２上に配列さ
れており、ポットは車輪に連動されたモーターを介して
正逆回転させる。又、ポット下部に赤外線ヒーター３を
取付けポット下方より直接個々に放射加熱し、染色試験
を行う。各ポットには温度センサー４がジョイントを介
して取り付けられ、ポット内の温度を検知し、設定され
た温度制御を赤外線ヒーターの入、切で行う。実用機に
於いては、これら装置を複数個水平に配列することによ
り多色の染色試験が可能である。

【０００７】７：発明の効果 本発明は前述のごとくポット個々の温度制御が任意に高
精度ででき、染色基礎技術の向上に有効で、且つ熱媒体
が不要なため高温染色（２００℃）が可能と共に作業環
境がクリーンとなり環境面からも極めて有効なものであ
る。

【図面の簡単な説明】

図１は本発明によるポットの側断面図である。図２は本
発明によるポットの縦断面図である。図３は本発明によ
る複数のポット装着時の断面図である。

【符号の説明】

１．ポット ２．ポット回転輪 ３．赤外線ヒーター ４．温度センサー ５．染色液 ６．布

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】円筒ポットを水平に支持、回転させる様に
   構成し、本ポット毎温度センサーを取付これに対応する
   個々の赤外線ヒーターをポットの下方にそれぞれ配列
   し、ポット染色試験に於ける染色温度を各ポット任意
   に、且つ高精度に制御することを特徴とする多色回転ポ
   ット染色試験機。