JPH08269526A - スクラップ溶解時の排出ガスの処理方法 - Google Patents
スクラップ溶解時の排出ガスの処理方法Info
- Publication number
- JPH08269526A JPH08269526A JP7683695A JP7683695A JPH08269526A JP H08269526 A JPH08269526 A JP H08269526A JP 7683695 A JP7683695 A JP 7683695A JP 7683695 A JP7683695 A JP 7683695A JP H08269526 A JPH08269526 A JP H08269526A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- scrap
- dust
- dust collector
- melting furnace
- melting
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- Y02W30/54—
Landscapes
- Carbon Steel Or Casting Steel Manufacturing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、スクラップの溶解に際して排出さ
れるガス中に含まれる有機物の濃度を著しく低減するこ
とができるスクラップ溶解時の排出ガスの処理方法を提
供する。 【構成】酸素ガスと炭材を用いてスクラップを溶解する
と共に、排出ガスを乾式集塵機により捕集するスクラッ
プ溶解時の排出ガスの処理方法において、有機物を含有
するスクラップを1300℃以上に保たれたスクラップ
溶解炉に投入し、同集塵機前のダスト濃度を40〜40
0g/Nm3 とすることを特徴とするスクラップ溶解時
の排出ガスの処理方法。
れるガス中に含まれる有機物の濃度を著しく低減するこ
とができるスクラップ溶解時の排出ガスの処理方法を提
供する。 【構成】酸素ガスと炭材を用いてスクラップを溶解する
と共に、排出ガスを乾式集塵機により捕集するスクラッ
プ溶解時の排出ガスの処理方法において、有機物を含有
するスクラップを1300℃以上に保たれたスクラップ
溶解炉に投入し、同集塵機前のダスト濃度を40〜40
0g/Nm3 とすることを特徴とするスクラップ溶解時
の排出ガスの処理方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、有機物を含有するスク
ラップの溶解に際しての排出ガス中の有機物の除去方法
に関するものである。
ラップの溶解に際しての排出ガス中の有機物の除去方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】スクラップの加熱時に有機物含有ガスが
排出されることに関して報告された文献はなく、そのよ
うな排ガスの処理方法についての特許文献もないのが現
状である。しかしながら、スクラップには有機物が混入
されている場合もあるので、スクラップの溶解に際して
は、有機物含有ガスが排出されるおそれがあり、環境汚
染の問題が生じるおそれがある。
排出されることに関して報告された文献はなく、そのよ
うな排ガスの処理方法についての特許文献もないのが現
状である。しかしながら、スクラップには有機物が混入
されている場合もあるので、スクラップの溶解に際して
は、有機物含有ガスが排出されるおそれがあり、環境汚
染の問題が生じるおそれがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的とすると
ころは、スクラップ溶解に際して排出されるガス中の有
機物を除去するための排出ガス処理方法を提供するにあ
る。
ころは、スクラップ溶解に際して排出されるガス中の有
機物を除去するための排出ガス処理方法を提供するにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、有機物は瞬時
に高温に加熱すれは熱分解し、スクラップ溶解に際して
発生するダストに吸着されるという実験的知見に基づい
て創案されたもので、その要旨とするところは、酸素ガ
スと炭材を用いてスクラップを溶解すると共に、排出ガ
スを乾式集塵機により捕集するスクラップ溶解時の排出
ガスの処理方法において、有機物を含有するスクラップ
を1300℃以上に保たれたスクラップ溶解炉に投入
し、同集塵機前のダスト濃度を40〜400g/Nm3
とすることを特徴とするスクラップ溶解時の排出ガスの
処理方法にある。
に高温に加熱すれは熱分解し、スクラップ溶解に際して
発生するダストに吸着されるという実験的知見に基づい
て創案されたもので、その要旨とするところは、酸素ガ
スと炭材を用いてスクラップを溶解すると共に、排出ガ
スを乾式集塵機により捕集するスクラップ溶解時の排出
ガスの処理方法において、有機物を含有するスクラップ
を1300℃以上に保たれたスクラップ溶解炉に投入
し、同集塵機前のダスト濃度を40〜400g/Nm3
とすることを特徴とするスクラップ溶解時の排出ガスの
処理方法にある。
【0005】
【発明の構成および作用】本発明の構成および作用につ
いて、以下に説明する。本発明では、スクラップの溶解
に際して、酸素ガスと炭材を用いて溶解する。溶解炉と
しては、例えば慣用の電気炉あるいは酸素上吹き転炉型
の反応容器を用いることができるが、これに限定される
ものではない。
いて、以下に説明する。本発明では、スクラップの溶解
に際して、酸素ガスと炭材を用いて溶解する。溶解炉と
しては、例えば慣用の電気炉あるいは酸素上吹き転炉型
の反応容器を用いることができるが、これに限定される
ものではない。
【0006】本発明において、スクラップ溶融炉の温度
を1300℃以上に保つ理由は、有機物の沸点の最高が
1300℃程度であり、瞬時にこの温度に加熱すれば熱
分解されるため、1300℃以上と規定した。また、本
発明において、集塵機前のダスト濃度を40〜400g
/Nm3 とした理由は、40g/Nm3 未満では熱分解
により生成した有機物を完全に吸着するには不十分な濃
度であり、一方ダスト濃度が余り高過ぎると、溶融装置
の集塵系の負荷が大きくなるとともに、環境汚染の問題
もあることから、400g/Nm3 程度の濃度が限界で
あるから、濃度の上限を400g/Nm3 と規定した。
を1300℃以上に保つ理由は、有機物の沸点の最高が
1300℃程度であり、瞬時にこの温度に加熱すれば熱
分解されるため、1300℃以上と規定した。また、本
発明において、集塵機前のダスト濃度を40〜400g
/Nm3 とした理由は、40g/Nm3 未満では熱分解
により生成した有機物を完全に吸着するには不十分な濃
度であり、一方ダスト濃度が余り高過ぎると、溶融装置
の集塵系の負荷が大きくなるとともに、環境汚染の問題
もあることから、400g/Nm3 程度の濃度が限界で
あるから、濃度の上限を400g/Nm3 と規定した。
【0007】溶解炉からの排ガスの温度は1300〜2
500℃であるが、高温側はもっと高い場合もある。有
機物の種類としては、例えばべンゼン、トルエン、キシ
レン、スチレン、ナフタリン、ホスゲンなどが複数結合
したものである。これらの有機物の沸点は高温であるの
で、加熱すれば分解してガス化する。
500℃であるが、高温側はもっと高い場合もある。有
機物の種類としては、例えばべンゼン、トルエン、キシ
レン、スチレン、ナフタリン、ホスゲンなどが複数結合
したものである。これらの有機物の沸点は高温であるの
で、加熱すれば分解してガス化する。
【0008】排ガス中のダストが有機物を吸着するメカ
ニズムは、もともと揮発分有機物であるから、これが高
温のダスト鉄粉末に吸着する。なお、有機物の一部は溶
解したり、ダスト中の成分と結合反応するものもあると
考えられ、塩素はHと結合してHClとなる。本発明の
実施装置の態様の一例を図1に示す。
ニズムは、もともと揮発分有機物であるから、これが高
温のダスト鉄粉末に吸着する。なお、有機物の一部は溶
解したり、ダスト中の成分と結合反応するものもあると
考えられ、塩素はHと結合してHClとなる。本発明の
実施装置の態様の一例を図1に示す。
【0009】図において、1は上吹ランス、2は溶解
炉、3はスラグ、4は溶鉄、5はスクラップ、6は集塵
機、7は煙道である。本発明を実施例に基づいて説明す
る。
炉、3はスラグ、4は溶鉄、5はスクラップ、6は集塵
機、7は煙道である。本発明を実施例に基づいて説明す
る。
【0010】
実施例1 予熱プロセスを持たない溶解炉を用いて、炉内温度を1
300℃に保った溶解炉内にスクラップを直接投入しな
がら、上吹きランスにより酸素を15000Nm3 /H
吹いて、石炭を130kg/T−メタルで投入してスク
ラップを100T/Hで溶解すると共に、排出ガスを乾
式集塵機により捕集した。溶解時の炉内二次燃焼率をエ
ネルギー効率から60%に保った。また、集塵機前のダ
スト濃度を40g/Nm3 とした。
300℃に保った溶解炉内にスクラップを直接投入しな
がら、上吹きランスにより酸素を15000Nm3 /H
吹いて、石炭を130kg/T−メタルで投入してスク
ラップを100T/Hで溶解すると共に、排出ガスを乾
式集塵機により捕集した。溶解時の炉内二次燃焼率をエ
ネルギー効率から60%に保った。また、集塵機前のダ
スト濃度を40g/Nm3 とした。
【0011】この結果、集塵機通過後の排ガス中の有機
物濃度が0.20ng/Nm3 になった。 実施例2 予熱プロセスを持たない溶解炉を用いて、炉内温度を1
500℃に保った溶解炉内にスクラップを直接投入しな
がら、上吹きランスにより酸素を10000Nm3 /H
吹いて、石炭を120kg/T−メタルで投入してスク
ラップを100T/Hで溶解すると共に、排出ガスを乾
式集塵機により捕集した。溶解時の炉内二次燃焼率をエ
ネルギー効率から90%に保った。また、集塵機前のダ
スト濃度を200g/Nm3 とした。
物濃度が0.20ng/Nm3 になった。 実施例2 予熱プロセスを持たない溶解炉を用いて、炉内温度を1
500℃に保った溶解炉内にスクラップを直接投入しな
がら、上吹きランスにより酸素を10000Nm3 /H
吹いて、石炭を120kg/T−メタルで投入してスク
ラップを100T/Hで溶解すると共に、排出ガスを乾
式集塵機により捕集した。溶解時の炉内二次燃焼率をエ
ネルギー効率から90%に保った。また、集塵機前のダ
スト濃度を200g/Nm3 とした。
【0012】この結果、集塵機通過後の排ガス中の有機
物濃度が0.10ng/Nm3 になった。 比較例 スクラップを事前に800℃以上に予熱するプロセスを
有する溶解炉を用いて、炉内温度を1250℃に保った
溶解炉内で、上吹きランスにより酸素を5000Nm3
/H吹いて、石炭を100kg/T−メタルで投入し
て、スクラップを100T/Hで溶解すると共に、排出
ガスを乾式集塵機により捕集した。ダストの発生量は集
塵機前の排ガス中の濃度で50g/Nm3 であった。
物濃度が0.10ng/Nm3 になった。 比較例 スクラップを事前に800℃以上に予熱するプロセスを
有する溶解炉を用いて、炉内温度を1250℃に保った
溶解炉内で、上吹きランスにより酸素を5000Nm3
/H吹いて、石炭を100kg/T−メタルで投入し
て、スクラップを100T/Hで溶解すると共に、排出
ガスを乾式集塵機により捕集した。ダストの発生量は集
塵機前の排ガス中の濃度で50g/Nm3 であった。
【0013】このとき、溶解炉から発生する排ガス中の
有機物濃度は100ng/Nm3 もあった。
有機物濃度は100ng/Nm3 もあった。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、スクラップの溶解に際
して排出されるガス中に含まれる有機物の濃度を著しく
低減することができるので、本発明の産業上に及ぼす効
果は著しく大である。
して排出されるガス中に含まれる有機物の濃度を著しく
低減することができるので、本発明の産業上に及ぼす効
果は著しく大である。
【図1】本発明の実施装置の態様の一例を示す説明図で
ある。
ある。
1:上吹ランス 2:溶解炉 3:スラグ 4:溶鉄 5:スクラップ 6:集塵機 7:煙道
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 健朗 富津市新富20−1 新日本製鐵株式会社技 術開発本部内
Claims (1)
- 【請求項1】 酸素ガスと炭材を用いてスクラップを溶
解すると共に、排出ガスを乾式集塵機により捕集するス
クラップ溶解時の排出ガスの処理方法において、有機物
を含有するスクラップを1300℃以上に保たれたスク
ラップ溶解炉に投入し、同集塵機前のダスト濃度を40
〜400g/Nm3 とすることを特徴とするスクラップ
溶解時の排出ガスの処理方法。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7683695A JPH08269526A (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | スクラップ溶解時の排出ガスの処理方法 |
DE1996613316 DE69613316T2 (de) | 1995-03-31 | 1996-03-27 | Verfahren und vorrichtung zum vorheizen und schmelzen von schrott |
PCT/JP1996/000804 WO1996030709A1 (fr) | 1995-03-31 | 1996-03-27 | Procede et dispositif de prechauffage et de fusion de ferraille |
EP96907672A EP0772015B1 (en) | 1995-03-31 | 1996-03-27 | Method and apparatus for preheating and melting scrap |
US08/750,448 US5889810A (en) | 1995-03-31 | 1996-03-27 | Apparatus for preheating and melting of scrap and process for the same |
KR1019960706773A KR100223515B1 (ko) | 1995-03-31 | 1996-03-27 | 스크랩의 예열 및 용융 장치와 그의 방법 |
ZA962533A ZA962533B (en) | 1995-03-31 | 1996-03-29 | Apparatus for preheating and melting of scrap and process for the same |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7683695A JPH08269526A (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | スクラップ溶解時の排出ガスの処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08269526A true JPH08269526A (ja) | 1996-10-15 |
Family
ID=13616768
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7683695A Pending JPH08269526A (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | スクラップ溶解時の排出ガスの処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08269526A (ja) |
-
1995
- 1995-03-31 JP JP7683695A patent/JPH08269526A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2001323327A (ja) | 電気アーク炉の液状スラグおよびバグハウスダストから有用な金属を回収する方法および装置 | |
US5405429A (en) | Method for treatment and conversion of refuse incineration residues into environmentally acceptable and reusable material, especially for construction purposes | |
CN1233478C (zh) | 采用等离子体电弧技术处理废物的方法及其装置 | |
KR100223515B1 (ko) | 스크랩의 예열 및 용융 장치와 그의 방법 | |
JP2003039056A (ja) | 金属精錬プロセスを利用した廃棄物の処理方法および装置 | |
JP2004521998A (ja) | 炉からの煙塵の処理方法 | |
JP3615076B2 (ja) | 廃棄物から燐を回収する設備及び方法 | |
JPH08269526A (ja) | スクラップ溶解時の排出ガスの処理方法 | |
KR100467801B1 (ko) | 폐기물 고온 소각 및 열분해 방법 및 그 장치 | |
JP3304734B2 (ja) | シュレッダーダストの処理方法 | |
KR100508856B1 (ko) | 폐기물 고온 소각 및 열분해 방법과 그 장치 | |
CN217875853U (zh) | 危险废物的资源化处置装置 | |
JP3732561B2 (ja) | 電気炉における合金鉄製造及び焼却灰の溶融処理の同時実施方法 | |
JP4357716B2 (ja) | 廃棄物溶融スラグの処理方法及び装置 | |
RU2104445C1 (ru) | Способ термической переработки отходов | |
JP3519622B2 (ja) | 装入物の多段処理方法 | |
JP3754248B2 (ja) | 廃棄物処理システム | |
JP3952578B2 (ja) | 可燃性物質含有廃棄物の処理方法 | |
JP3965261B2 (ja) | 廃棄物熱分解溶融処理における酸素富化空気の製造方法及び酸素富化空気の製造設備 | |
JP2000192159A (ja) | コ―クス溶融炉・竪型シャフトキュポラ・高炉・溶融炉およびロ―タリ―キルン・ア―ク電炉・低周波炉・高周波炉などによるアルミニウムドロスおよびめっきスラッジの連続無害化と再資源化法 | |
CN117515553A (zh) | 危险废物的资源化处置装置及危险废物的资源化处置方法 | |
KR100224640B1 (ko) | 산업폐기물의 동시처리시스템 및 그 처리방법 | |
WO1993014862A1 (en) | Treatment of gases discharged from metallurgical furnaces | |
JP2004122078A (ja) | ごみ焼却処理及び再資源化システム | |
JPH09112846A (ja) | 廃棄物の処理方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20001121 |