JPH08266793A

JPH08266793A - 衣類乾燥機

Info

Publication number: JPH08266793A
Application number: JP7076448A
Authority: JP
Inventors: Koichi Kuroda; 晃一黒田; Tatsuya Hirota; 達哉廣田; Yozo Kawamura; 要藏河村; Kiyokazu Fujikawa; 清和藤川; Yoshiaki Aoki; 義明青木; Tamotsu Kawamura; 保川村; Takashi Fukuda; 隆福田
Original assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Current assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Priority date: 1995-03-31
Filing date: 1995-03-31
Publication date: 1996-10-15

Abstract

(57)【要約】【目的】吸気口に悪戯されるのを防止すると共に、吸
気口を覆う吸気フィルタを確実に着脱できるようにする
こと。【構成】後面板５の上部の正面から見て右側角部付近
には、機内に外気を取り入れるための吸気口２３が設け
られている。この吸気口は、ホコリなどの回収するため
の吸気フィルタ２５によって覆われており、吸気フィル
タは、フィルタ保持部２６よって保持され、筐体上側
（Ｘ）又は筐体右側面側（Ｙ）から着脱自在となってい
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、外気を機内へ吸気して
加熱した後、乾燥風として乾燥室内へ導入し、この乾燥
室内の衣類から水分を吸収した乾燥風を機外へ排気する
排気式の衣類乾燥機に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の衣類乾燥機において、実
開昭５６−１２０１９６号（Ｄ０６Ｆ５８／０４）公報
に示されているような構成のものがある。

【０００３】この衣類乾燥機では、筐体（機枠）の前面
の下部の一側角部（正面から見て右側の角部）に外気を
取り込むための吸気口を設け、この吸気口に着脱自在に
吸気フィルタを装着している。そして、この吸気フィル
タによって吸気口からホコリやゴミなどが機内へ侵入す
るのを防止している。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記衣類乾燥機では、
前記吸気口を前面の下部の一側角部に設けているために
手が届きやすく、吸気フィルタの着脱がしやすい。ま
た、吸気フィルタの着脱方向の自由度も大きく、例え
ば、上側や前側から着脱するようにすれば、何に邪魔さ
れることなく確実に着脱が行える。したがって、この衣
類乾燥機では、吸気フィルタに着いたホコリを取り除く
などのメンテナンス作業がしやすくなっている。

【０００５】しかしながら、反面、吸気フィルタが不用
意に外されやすく、例えば、この衣類乾燥機を、不特定
の人々が出入りするコインランドリー店でコイン式とし
て使用した場合や、子供のいる家庭で使用した場合、悪
戯によって、フィルタが外されて吸気口から機内へ異物
が入れられたり、また、フィルター自身をどこかへ持ち
去られたりする虞があった。

【０００６】これに対して、吸気口を筐体の後面の上部
の一側角部に設けることにより、吸気口を高く且つ見え
にくい位置に設けるようにして、ランドリー店での利用
者や子供に、吸気フィルタが不用意に触れられないよう
にすることが考えられる。

【０００７】この場合、吸気フィルタは、筐体上側か
ら、又は一側角部に隣接する筐体一側面側（正面から見
て上部の右角部である場合、機器の右側面側）から着脱
できるようにすると着脱しやすい。（機器の後方には部
屋の壁がくることが多く、後方へ遠ざけるようにして着
脱するようにはできにくい。また、下側から着脱するよ
うにすると、運転中に吸気フィルタが落ちてしまう虞が
ある。）しかしながら、筐体上側から着脱するようにした場合、
衣類乾燥機は設置台上に置かれることが多いので、機器
の天面と設置する部屋の天井との間が狭くなるときがあ
り、このようなときには、吸気フィルタが着脱できない
場合がある。また、筐体一側面側から着脱するようにし
た場合、部屋の隅に設置されたときやコインランドリー
店で複数台並べて設置されたとき、部屋の側壁や横に並
んでいる機器に邪魔されて吸気フィルタが着脱できない
場合がある。

【０００８】本発明は、衣類乾燥機の改良に関し、この
ような問題点を解決するものである。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明の衣類乾燥機は、
筐体内に設けられ、衣類を収容する乾燥室と、この乾燥
室内に乾燥風を取り入れるための吸入口と、前記筐体の
後面の上部の一側角部に設けられ、外気を取り入れるた
めの吸気口と、前記吸気口から外気を取り入れ、この外
気を乾燥風として前記吸入口を介して前記乾燥室内に導
入する吸気ファンと、この吸気ファンにより前記乾燥室
内に導入される乾燥風を加熱するヒータと、前記吸気口
を覆い、吸気口からのホコリなどの侵入を防ぐ吸気フィ
ルタと、この吸気フィルタを保持し、筐体上側及び前記
一側角部に隣接する筐体一側面側からの前記吸気フィル
タの着脱を許容するフィルタ保持部とを備えたものであ
る。

【００１０】さらに、上記構成において、前記フィルタ
保持部は後方から前記吸気口を覆う浅皿形状をなし、筐
体上側の側面及び前記筐体一側面側の側面は前記吸気フ
ィルタを着脱するために開口していると共に、底面には
前記吸気口に対向する吸気穴が形成されており、更に、
前記吸気フィルタは前記筐体上側又は前記筐体一側面側
から挿入されて前記フィルタ保持部内で前記吸気口と前
記吸気穴との間に介在するものである。

【００１１】

【作用】吸気口が筐体の後面の上部の一側角部に設けら
れており、高い位置であり且つ見えにくい位置にあるの
で、ランドリー店での利用者、あるいは子供に、吸気フ
ィルタが不用意に触れられない。

【００１２】その上、吸気フィルタは、筐体上側から、
又は一側角部に隣接する筐体一側面側からのどちらから
でも着脱できるので、使用者（コインランドリー店など
にあっては管理者）は、機器の天面と設置する部屋の天
井との間が狭いときでも、筐体一側面側から着脱でき、
また、機器が部屋の隅に設置されたりコインランドリー
店で機器が複数台並べて設置されたりして、部屋の側壁
や横に並んだ機器に邪魔されたときでも、筐体上側から
着脱できる。

【００１３】

【実施例】本発明の実施例を各図面に基づいて説明す
る。

【００１４】図１及び図２において、１は本発明の一実
施例であるコイン式の衣類乾燥機である。この衣類乾燥
機１は、病院、会社の社員寮、コインランドリー店など
に設置されるものであり、特にコインランドリー店では
不特定の人々に利用される。

【００１５】２はその筐体で、前後面が開口する方形筒
状の機枠３と、この機枠３の前面を覆う前面板４と、機
枠３の後面を覆う後面板５とからなる。

【００１６】６は前記前面板４の中央部に設けられた衣
類の投入口、７はこの投入口６を開閉するための扉であ
る。この扉７は、衣類乾燥機１本体を正面から見て左側
の上下両端部が回転自在に支持されており、左側に開く
ようになっている。

【００１７】８は前記前面板４において、正面から見て
下部の右側角部付近に備えつけられたコイン回収装置で
ある。このコイン回収装置８は、コインの投入口８ａ
と、投入されたコインを判別する判別回路８ｂと、コイ
ンを貯蔵するコイン箱８ｃとを備えている。そして、本
実施例の衣類乾燥機１は、投入料金に応じた乾燥運転が
なされるよう構成されている。

【００１８】９は衣類の乾燥室として前記筐体２内に設
けられた前面開口状の横型ドラムで、後方を支軸１０に
より回転自在に軸支されている。このドラム９の後面中
央には乾燥風の排出口１１が設けられており、この排出
口１１には、糸屑などを回収するためのリントフィルタ
１２が配置されている。

【００１９】１３は前記支軸１０を固定するために、前
記ドラム９の後方において、前記機枠３の両側面から掛
けわたされた仕切板である。１４は前記前面板４の裏側
であって前記投入口６の外側に設けられ、前記ドラム９
の前面開口縁を支持する支持板である。この支持板１４
の下部には、前記ドラム９へ乾燥風を取り入れるための
吸入口１５が設けられている。

【００２０】１６は前記支持板１４と前記前面板４とで
区画することにより本体前部の下部に形成された導入ダ
クトであり、この導入ダクト１６内にはヒータ１７が配
置されている。

【００２１】１８は前記仕切板１３の後方であって、前
記排出口１１に対向して設けられた排気ダクトである。
この排気ダクト１８の先端の排気口１９は、前記後面板
５の中央から機外へ張り出しており、この排気口１９に
は室外に続く排気管２０が接続されている。

【００２２】２１は前記排出口１１と前記排気ダクト１
８とを連通するために前記仕切板１３に設けられた連通
口、２２は排出口１１から出た乾燥風を確実にこの連通
口２１へと導くために設けられた環状のシール部材であ
る。

【００２３】２３は前記後面板５の上部の正面から見て
右側角部付近に形成された、機内に外気を取り入れるた
めの吸気口である。２４はこの吸気口２３に対向するよ
うに配置された吸気ファンであり、前記ドラム９同様、
前記仕切板１３に回転自在に支持されている。

【００２４】２５は前記吸気口２３を覆う吸気フィルタ
であり、この吸気フィルタ２５は、吸気口２３から機内
へホコリやゴミなどが侵入するのを防止するためのもの
である。２６はこの吸気フィルタ２５を筐体上側（図１
及び図３のＸ）及び筐体右側面側（図１及び図３のＹ）
から着脱自在に保持するフィルタ保持部である。

【００２５】前記フィルタ保持部２６は、図３に示すよ
うに、後方から前記吸気口２３を覆う四角い浅皿形状
（底の浅い器形状）をなし、上側の側面２６ａ及び右側
面側の側面２６ｂは前記吸気フィルタ２５を着脱するた
めに開口している。また、底面２６ｃには、前記吸気口
２３に対向して、多数の穴からなる吸気穴２７が形成さ
れている。

【００２６】前記吸気フィルタ２５は、図４に示すよう
に、メッシュ状のフィルタ部２５ａと、このフィルタ部
２５ａを囲むフレーム部２５ｂと、このフレーム部２５
ｂの上側及び正面から見て右側の周縁を肉厚に形成して
設けた摘み部２５ｃとから構成される。フィルタ部２５
ａは、外気を通すと共に外気にのって吸気口２３から侵
入しようとするホコリやゴミを回収する。また、摘み部
２５ｃは、吸気フィルタ２５を着脱するときに手で持つ
部分である。

【００２７】そして、前記吸気フィルタ２５は上側
（Ｘ）又は右側面側（Ｙ）から前記フィルタ保持部２６
内に挿入される。このとき、前記フィルタ部２５ａは、
フィルタ保持部２６内で前記吸気口２３と前記吸気穴２
７との間に介在する。

【００２８】２８は前記筐体２内の天面に設置されたモ
ータであり、ドラムベルト２９を介して前記ドラム９に
連結されると共に、ファンベルト３０を介して前記吸気
ファン２４に連結されている。

【００２９】こうして、加熱乾燥時には、モータ２８が
回転することにより、ドラム９が低速で、吸気ファン２
４が高速で、それぞれ回転する。吸気ファン２４の回転
により吸気口２３から取り込まれた外気は、筐体１内に
おけるドラム９及び排気ダクト１８の外を通って、導入
ダクト１６内に送り込まれる。そして、導入ダクト１６
内でヒータ１７により加熱され、乾燥風としてドラム９
内に供給される。ドラム９内に供給された乾燥風は、衣
類Ａと熱交換を行って水分を吸収し、リントフィルタ１
２を通って排出口１１から排出され、更に、排気ダクト
１８、排気管２０を通って室外へ排出される。

【００３０】外気が吸気口２３から取り込まれる際、外
気中に浮遊しているホコリやゴミなどが吸気フィルタ２
５により回収される。やがて、吸気フィルタ２５が目づ
まりを起こすと、フィルタ部２５ａからホコリなどを取
り除くメンテナンス作業が必要となる。

【００３１】管理者は、摘み部２５ｃを手でつかんで、
上側（Ｘ）又は正面から見て右側面側（Ｙ）から吸気フ
ィルタ２５を取り外す。そして、掃除機などを用いてホ
コリなどの除去作業を行った後、再び上側又は正面から
見て右側面側から装着する。

【００３２】このとき、特に、衣類乾燥機１が設置台上
に置かれ、機器の天面と設置する部屋の天井との間が狭
く、吸気フィルタ２５が上側から着脱できない場合、右
側面側から着脱する。一方、店の隅に設置されたり機器
が複数台並べて設置されたりして、部屋の側壁や横に並
んでいる機器に邪魔されて吸気フィルタ２５が右側面側
から着脱できない場合、上側から着脱する。

【００３３】以上、本発明実施例の衣類乾燥機では、吸
気口２３が後面板５の上部の一側角部（正面から見て右
側角部）に設けられており、高い位置であり且つ見えに
くい位置にあるので、ランドリー店などでの利用者に吸
気フィルタ２５が不用意に触れられず、吸気フィルタ２
５が持ち去られたり、吸気口２３から異物が入れられた
りするなどの悪戯が防止できる。

【００３４】その上、吸気フィルタ２５は、筐体上側か
ら、又は一側角部に隣接する筐体一側面側（正面からみ
て筐体右側面側）からのどちらからでも着脱できるの
で、管理者は、メンテナンス作業の際、機器の天面と設
置する部屋の天井との間が狭いときでも、筐体一側面側
から着脱でき、また、機器が店の隅に設置されたり機器
が複数台並べて設置されたりして、部屋の側壁や横に並
んだ機器に邪魔されたときでも、筐体上側から着脱でき
る。したがって、吸気フィルタ２５の着脱作業を確実に
行うことができる。

【００３５】なお、本実施例ではコイン式の衣類乾燥機
としているが、本発明は、これに限定されるものではな
く、コイン回収装置８を備えない、家庭用の衣類乾燥機
であってもよい。この場合、子供に吸気フィルタ２５が
不用意に触れられず、上記同様、悪戯が防止できる。

【００３６】また、吸気口２３を後面板５の上部の左側
角部に設けると共に、フィルタ保持部２６は、筐体上側
の側面及び筐体左側面側の側面が開口するようにし、吸
気フィルタ２５は、筐体上側及び筐体左側面側から着脱
できるようにしてもよい。

【００３７】

【発明の効果】本発明の衣類乾燥機の構成によれば、吸
気口が筐体の後面の上部の一側角部に設けられており、
高い位置であり且つ見えにくい位置にあるので、ランド
リー店などでの利用者、あるいは子供に吸気フィルタが
不用意に触れられず、吸気フィルタが持ち去られたり、
吸気口から異物が入れられたりするなどの悪戯が防止で
きる。

【００３８】その上、吸気フィルタは、筐体上側から、
又は一側角部に隣接する筐体一側面側からのどちらから
でも着脱できるので、使用者（管理者）は、メンテナン
ス作業の際、機器の天面と設置する部屋の天井との間が
狭いときでも、筐体一側面側から着脱でき、また、機器
が店の隅に設置されたり機器が複数台並べて設置された
りして、部屋の側壁や横に並んだ機器に邪魔されたとき
でも、筐体上側から着脱できる。したがって、吸気フィ
ルタの着脱作業を確実に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例である衣類乾燥機の概要を示
す正面図である。

【図２】同じく図１のＡ−Ａ断面図である。

【図３】同じくフィルタ保持部２６の構成を示す要部の
後方から見た拡大斜視図である。

【図４】同じく吸気フィルタ２５の構成を示す吸気フィ
ルタの斜視図である。

【符号の説明】

２筐体９ドラム（乾燥室）１５吸入口１７ヒータ２３吸気口２４吸気ファン２５吸気フィルタ２６フィルタ保持部２７吸気穴

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者藤川清和大阪府守口市京阪本通２丁目５番５号三洋電機株式会社内 (72)発明者青木義明大阪府守口市京阪本通２丁目５番５号三洋電機株式会社内 (72)発明者川村保大阪府守口市京阪本通２丁目５番５号三洋電機株式会社内 (72)発明者福田隆大阪府守口市京阪本通２丁目５番５号三洋電機株式会社内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】筐体内に設けられ、衣類を収容する乾燥
室と、この乾燥室内に乾燥風を取り入れるための吸入口
と、前記筐体の後面の上部の一側角部に設けられ、外気
を取り入れるための吸気口と、前記吸気口から外気を取
り入れ、この外気を乾燥風として前記吸入口を介して前
記乾燥室内に導入する吸気ファンと、この吸気ファンに
より前記乾燥室内に導入される乾燥風を加熱するヒータ
と、前記吸気口を覆い、吸気口からのホコリなどの侵入
を防ぐ吸気フィルタと、この吸気フィルタを保持し、筐
体上側及び前記一側角部に隣接する筐体一側面側からの
前記吸気フィルタの着脱を許容するフィルタ保持部とを
備えたことを特徴とする衣類乾燥機。
【請求項２】前記フィルタ保持部は後方から前記吸気
口を覆う浅皿形状をなし、筐体上側の側面及び前記筐体
一側面側の側面は前記吸気フィルタを着脱するために開
口していると共に、底面には前記吸気口に対向する吸気
穴が形成されており、更に、前記吸気フィルタは前記筐
体上側又は前記筐体一側面側から挿入されて前記フィル
タ保持部内で前記吸気口と前記吸気穴との間に介在する
請求項１に記載の衣類乾燥機。