JPH08265754A - 符号化装置 - Google Patents

符号化装置

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JPH08265754A
JPH08265754A JP6125095A JP6125095A JPH08265754A JP H08265754 A JPH08265754 A JP H08265754A JP 6125095 A JP6125095 A JP 6125095A JP 6125095 A JP6125095 A JP 6125095A JP H08265754 A JPH08265754 A JP H08265754A
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JP6125095A
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Seiji Miyahara
誠司 宮原
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 静止画の圧縮符号化において、1ブロックに
含まれる量子化データの数を適応的に削減し、可変長符
号化を行うこと。 【構成】 1フレームの画像をブロック化部11に入力
し、n×n画像単位の複数のブロックに分割する。次
に、ADCT変換部12でDCT変換をし、DC係数と
AC係数を求める。これら変換係数を量子化部13で量
子化する。更に、量子化データ変換部14では、AC係
数をジグザグスキャンした際に得られる信号系列におい
て、その値が0の無効データと0でない有効データを検
出する。そして、無効データのラン長と周波数を識別
し、最終位置の有効データの前に位置する無効データの
ラン長と周波数とに基づいて、これより後の有効データ
を廃棄する。このようにデータ数を削減したものをエン
トロピー符号化部15に与え、符号化をする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、静止画像の画素データ
を圧縮符号化して伝送したり、圧縮符号化された画素デ
ータを復号して画像を再生するに際し、画素データの圧
縮率を適応的に変化させる符号化装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、画像処理技術の向上に伴い、各種
画像処理装置のマルチメディア化が行われ、通信端末に
おいては画像処理の高速化が要求されている。このた
め、よりフレキシブルな画像処理が必要となり、符号化
処理及び復号化処理の過程において、より効率的な手法
が要望されている。その手法の一つとして、要求される
画質、伝送速度等に応じて画像の圧縮率を自在に変化さ
せる技術の開発が望まれる。
【0003】ここで従来の標準的な画像圧縮技術である
JPEG及びMPEGに用いられるフレーム内符号化方
法について説明する。これらの符号化方法では、画像の
持つ二次元空間内の相関を効率良く利用するもので、直
交変換を用いた画像符号化が用いられている。図6は画
像の符号化を行う従来の符号化装置1の概念図である。
本図に示すように符号化装置1は、ブロック化部2、D
CT変換部3、量子化部4、エントロピー符号化部5を
含んで構成される。
【0004】又図7及び図8は画像変換の説明図であ
る。図7(a)に示すように1フレームの画像6は、ブ
ロック化部2により1ブロックを8×8画素として、多
数のブロック7a、7b、・・・7i、・・・に分割さ
れる。例えばブロック7iの画像処理を考えた場合、ブ
ロック化部2はブロック7iに含まれる64画素の輝度
信号と色差信号を検出し、これらの信号をレベル信号に
変化する。このブロックのレベル信号を空間座標で示し
たものが図7(b)である。
【0005】次に、DCT変換部3は図7(b)に示す
1ブロックのレベル信号(画素データ)を直交変換す
る。この直交変換として離散コサイン変換(Discrete
Cosine Transform、以下DCTと呼ぶ)が用いられ
る。先ず、1ブロック内の2次元画像を、直流成分と交
流成分とに分解する。この交流成分の基本周波数をfと
すると、0f、1f、2f、3f、・・・nfを有する
基底ベクトルを用いて図7(b)の画素データを周波数
分解する。こうして得られた各周波数成分におけるDC
T係数を周波数の昇順に並べ変える。
【0006】図8は、DCT係数とその並べ方の一例を
示した説明図である。本図に示すように横軸に水平方向
空間周波数を取り、縦軸に垂直方向空間周波数を取る。
そして、左上のブロックに直流(DC)成分を配置し、
左上から右下に向かって計64個のDCT係数を配置す
る。このようにして図7(b)の画素データをDCT変
換すると、図9(a)に示すような値となる。ここでは
1ブロックを4×4画素として表示している。従って、
ブロック7iにおける全画素の平均輝度は120であり、
水平方向の1f成分は59、垂直方向の1f成分は59、水
平方向の2f成分は1、垂直方向の2f成分は2という
ことになる。図示のように周波数成分が高くなるにつ
れ、その値は小さくなる。特にブロック内の画素値(輝
度値)に変化が少ない場合、高周波のDCT係数は小さ
な値となる。
【0007】次に、図9(a)に示すDCT係数の情報
量を削減するため、図6の量子化部4を用いて量子化を
行う。この量子化とは、一般に得られたアナログ量を所
定の閾値(ステップサイズ)で割り算を行い、少数部は
4捨5入による処理を行い、より少ないアナログ量に変
換することを意味する。従って、図9(a)に示すアナ
ログ量を例えば12で割り算すると、図9(b)に示す
ような値が得られる。ここで絶対値が1以上のAC係数
を有効データと呼び、0のAC係数を無効データと呼
ぶ。又図9(b)に示すように、DCT係数の周波数が
高くなると、量子化されたAC係数は0の値が連続して
発生することが多くなる。
【0008】次に、このようして得られた複数のAC係
数をエントロピー符号化部5に入力する。このエントロ
ピー符号化部5として2次元ハフマン符号化器がよく用
いられる。図10は、2次元ハフマン符号化器を含むエ
ントロピー符号化部5の構成図である。又図11は、A
C係数のグループ化の方法を示したテーブルである。こ
の図11に示すように量子化されたAC係数はその値が
0でない場合、その絶対値によってグループ番号1〜グ
ループ番号16にグループ化される。そして、各グルー
プのAC係数の値をより正確に位置づけるため、付加ビ
ットが付加される。この付加ビットのビット数はグルー
プ番号の数と同一である。
【0009】さて、AC係数は図10のジグザグスキャ
ン部5aにより図8のような順序により1次元に並び換
えられる。これらのシリアル信号は0判定部5bに入力
され、各AC係数が0であるか否かが判定される。0で
あればランレングスカウント部5cに入力され、連続す
る0の数が計数される。ここで計数された0のラン長を
NNNNとする。一方、0判定部5bで0でないと判定
されたAC係数はグループ化部5dに入力され、図11
のテーブルに従ってグループ化される。そして、グルー
プ化部5dからグループ番号SSSSと付加ビットとが
夫々出力される。次に、これらのデータが2次元ハフマ
ン符号化器5eに入力され、無効データのランレングス
NNNNとそれを止めている有効データのグループ番号
SSSSとが、AC符号テーブル5fを用いて2次元ハ
フマン符号化される。このとき1つの有効データ毎に、
このハフマン符号と付加ビットとが出力される。
【0010】図12は、2次元ハフマン符号化器5eの
構成図である。ブロック内の最後のAC係数が0のとき
には、最終有効データに対する符号の次にEOB(End
Of Block) を付け、これで当該ブロックの符号化を終了
させる。ブロック内の最後のAC係数が0以外のときに
は、EOBを付けない。また、無効データのランレング
スが15を超える場合は、16の無効データのランレン
グスを表すZRLを残りのランレングスが15以下にな
るまで続けて出力する。そして、残りのランレングスを
NNNNとして2次元符号化をする。このようにしてエ
ントロピー符号化部5から図9(c)に示す系列の信号
に対して図9(d)に示すような符号化データが生成さ
れる。そして、図示しない復号化装置に伝送される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】前述のように従来の符
号化装置1では、0でない全ての有効データと、ブロッ
ク内の最後の有効データまでに含まれる全ての無効デー
タを符号化し、伝送していた。しかるに、1つのブロッ
クに含まれる画像がモノトーンであったり、複雑な細線
を含まないときには、図13に示すようにDC成分と、
AC成分として低周波のAC係数を数個しか含まないこ
とが多い。また、図13の画素Aは原画像に存在し、こ
れから離れた位置に高周波の画素B、Cがあった場合
は、例えそれらの画素データを復号して1フレームの画
像として再生しても、画素B,Cは人の目に認識されな
いことが多い。また、ドット状のノイズが発生し、符号
化装置1に画素B,Cが入力された場合、例え真の画素
データが画素Aまでしか含まなくても、従来の方法であ
れば最後の有効データまで符号化しなければならないこ
とになる。一般に画像伝送における圧縮率は、伝送に必
要なビット数に反比例する。すなわち、伝送ビット数を
少なくすることが、圧縮率を高める手段となる。
【0012】圧縮率を変える従来の一般的な方法は、図
6の量子化部4で用いる量子化の閾値を変更したり、可
変長符号化テーブルを変化させることである。このよう
な方法では、画素データの復号化の際、符号化時に用い
たものと同一の閾値及び可変長符号化テーブルを使用し
なければならない。このため、符号化時にどの閾値及び
可変長符号化テーブルを用いたかの情報を復号化装置に
報知しなければならない。従って、この方法では前述し
たような圧縮率の向上に必ずしも寄与するとは限らな
い。
【0013】前述のような方法は、符号化時に必要以上
の情報を付加して画素データを保存及び転送することに
なり、符号化データの量が必要以上に多くなるという問
題を生じる。また、通信端末のような装置においては伝
送路での情報が多くなり、伝送時間の増大を招くという
矛盾点が生じる。さらに、画素データの復号化時には、
符号化時に付加された情報を分析し、どのテーブルが用
いられたかを調べなければならないという欠点があっ
た。
【0014】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたものであって、符号化時に使用するテーブル
を変えることなく、符号の圧縮率を変化させることので
きる符号化装置を実現することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、(a)静止画
をフレーム単位で入力し、各フレームをn×n画素で構
成される複数のブロックにブロック化するブロック化部
と、(b)前記ブロック化部から出力されるn×n個の
画素データを適応型離散コサイン変換(以下ADCTと
いう)を用いて2次元空間周波数成分に分解し、各基底
ベクトルにおける直流成分と複数の空間周波数成分を有
する交流成分とに分離するADCT変換部と、(c)前
記ADCT変換部で得られた各基底ベクトルの直流成分
と交流成分とのレベルを画素データとすると、前記画素
データを所定の閾値で除算することにより量子化を行う
量子化部と、(d)前記量子化部で得られた量子化デー
タを2次元空間で低周波数成分から高周波数成分にかけ
て読み出し、前記交流成分のうち値が0となる量子化デ
ータを無効データとし、前記交流成分のうち値が0でな
い量子化データを有効データとしたとき、無効データの
集合を無効データ群として1ブロック内の高周波側に位
置する無効データ群を廃棄して量子化データ量を削減す
る量子化データ変換部と、(e)前記量子化データ変換
部で変換された量子化データをエントロピー符号化する
可変長符号化部と、を具備する符号化装置であって、本
願の請求項1の発明は、量子化データ変換部は、(i)
前記量子化部によって得られた1ブロックの量子化デー
タを保持するブロックバッファと、(ii)前記ブロック
バッファで保持された量子化データを低周波数成分から
高周波数成分にかけてジグザグ状に読み出す読出制御部
と、(iii) 前記ブロックバッファから読み出された量子
化データのうち無効データを検出し、その連続長を0ラ
ンとして計数する0ラン判定部と、(iv)前記0ラン判
定部で検出された0ランのラン長を保持する第1の0ラ
ン保持部と、(v)ラン長の閾値を設定するラン長設定
部と、(vi)最も高次の周波数成分を有する有効データ
群に対して、それより低次側の有効データ群の間に存在
する無効データのラン長を、第1の0ラン保持部に保持
されたデータから調べ、そのラン長がラン長設定部の閾
値以上か否かを判定するラン長判定部と、(vii) 前記ラ
ン長判定部から閾値以下の判定がなされたとき、前記ブ
ロックバッファから読み出された有効データと無効デー
タとを含む量子化データを選択し、前記ラン長判定部か
ら閾値を超える判定がなされたとき、1ブロック内の有
効データの最終位置を示すEOB(END OF BLOCK)を選
択するセレクタと、を有することを特徴とするものであ
る。
【0016】本願の請求項2の発明は、前記量子化デー
タ変換部は、(i)前記量子化部によって得られた1ブ
ロックの量子化データを保持するブロックバッファと、
(ii)前記ブロックバッファで保持された量子化データ
を低周波数成分から高周波数成分にかけてジグザグ状に
読み出す読出制御部と、(iii) 前記ブロックバッファか
ら読み出された量子化データのうち無効データを検出
し、その連続長を0ランとして計数する0ラン判定部
と、(iv)前記0ラン判定部で検出された0ランのラン
長を無効データ群単位で保持する第2の0ラン保持部
と、(v)最も高次の周波数成分を有する有効データ群
に対して、それより低次側に位置する複数の無効データ
群のラン長を、前記第2の0ラン保持部に保持されたデ
ータから調べ、夫々のラン長の大小に基づいてどの無効
データ群から量子化データを廃棄するか否かを判定する
有効データ判定部と、(vi)前記有効データ判定部から
量子化データの廃棄が指示されたとき、廃棄位置の先頭
部に有効データの最終位置を示すEOB(END OF BLOC
K)を選択するセレクタと、を有することを特徴とする
ものである。
【0017】本願の請求項3の発明は、量子化データ変
換部は、(i)前記量子化部によって得られた1ブロッ
クの量子化データを保持するブロックバッファと、(i
i)前記ブロックバッファで保持された量子化データを
低周波数成分から高周波数成分にかけてジグザグ状に読
み出す読出制御部と、(iii) 前記ブロックバッファから
読み出された量子化データのうち無効データを検出し、
その連続長を0ランとして計数する0ラン判定部と、
(iv)前記ブロックバッファの読出アドレスを空間周波
数に変換した値を所定の閾値周波数で比較し、前記閾値
周波数以上であれば0マスク信号を与える比較部と、
(v)前記比較部から0マスク信号が与えられたとき、
前記ブロックバッファの量子化データを0にマスクして
無効データを出力し、前記比較部から0マスク信号が与
えられないとき、前記ブロックバッファの量子化データ
をそのまま出力する0マスク部と、(vi)前記0マスク
部から有効データが出力されるときそのデータを出力
し、前記0マスク部から無効データが連続して入力され
るとき、その無効データの先頭部に有効データの最終位
置を示すEOB(END OF BLOCK)を選択するセレクタ
と、を有することを特徴とするものである。
【0018】
【作用】このような特徴を有する本発明によれば、静止
画がフレーム単位で入力されると、ブロック化部は各フ
レームをn×n画素で構成される複数のブロックにブロ
ック化をする。又ADCT変換部は、ブロック化部から
出力されるn×n個の画素データを適応型離散コサイン
変換(以下ADCTという)を用い、2次元空間周波数
成分に分解する。そして、各基底ベクトルにおける直流
成分と複数の空間周波数成分を有する交流成分とに分離
する。更に、量子化部は、ADCT変換部で得られた各
基底ベクトルの直流成分と交流成分とのレベルを画素デ
ータとすると、これらの画素データを所定の閾値で除算
することにより量子化を行う。この量子化部によって得
られた量子化データの内、読出制御部のアドレス制御に
より交流成分を二次元空間で低周波数成分から高周波数
成分の順序に読み出される。ここで交流成分のうち値が
0となる量子化データを無効データとし、交流成分のう
ち値が0でない量子化データを有効データとする。この
無効データの集合を無効データ群として1ブロック内の
無効データ群を低周波数成分から高周波数成分に配列す
る。なお、量子化データ変換部はブロックバッファから
読み出された量子化データのうち、1ブロック内に存在
する最終位置の有効データに対してそれより低周波数側
に位置する無効データ群の数、又は無効データ群の無効
データ数に基づいて、高周波数側の有効データを廃棄す
べく無効データに変換する。こうすると、1ブロック内
の最終有効データ位置を示すEOBがより早めに出力さ
れ、再生画像の画質に影響しない範囲で符号化数とデー
タの処理回数とが削減される。また、可変長符号化部
は、量子化データ変換部で変換されたデータをエントロ
ピー符号化する。
【0019】特に本願の請求項3の発明によれば、0マ
スク部は比較部から0マスク信号が与えられると、ブロ
ックバッファから読み出された量子化データの内、所定
の閾値周波数未満の空間周波数成分に対してはそのまま
量子化データを出力し、閾値周波数以上の空間周波数成
分に対しては、その値を0にマスクして無効データを出
力するようにしている。この0マスク部から有効データ
が出力されるとき、そのデータをカテゴリ変換して可変
長符号化部に与える。また、0マスク部から無効データ
が連続して出力されるとき、セレクタは無効データの先
頭部に有効データの最終位置を示すEOBをつけて1ブ
ロックの信号処理を終える。
【0020】
【実施例】次に、本発明による符号化装置の具体的実施
例につき、図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明
の各実施例の符号化装置の基本構成を示すブロック図で
ある。本図に示すように符号化装置10は、ブロック化
部11、ADCT変換部12、量子化部13、量子化デ
ータ変換部14、エントロピー符号化部15を含んで構
成される。従来例と同様に、ブロック化部11は原画像
が入力されると、1フレーム単位の画像をn×nの画素
単位のブロックに変換する装置である。
【0021】ADCT変換部12は、図6のDCT変換
部3と同様、カラー静止画における1ブロックの画素信
号をADCT(Adapted Discrete Cosine Transfo
rm)を用いて直交変換する回路である。なお、JPEG
に用いられるADCTとはDCTと異なり、早送り用に
用いられる0.25ビット/画素での画品質、通常時の使用
に画質である0.75ビット/画素での画品質、原画像から
の視覚的劣化がほとんどない4.0 ビット/画素での画質
に、夫々適応的に切り換える方式の直交変換である。そ
して、ADCT変換部12は1ブロック内の2次元画像
を複数の基底ベクトルを用いてDC成分とAC成分とに
分解し、得られた各周波数成分におけるDCT係数を周
波数の昇順に並べ変える。次に、量子化部13は、従来
例と同様にDCT係数を所定の閾値で割り算を行うこと
により、レベル数の削減されたデータに変換する回路で
ある。
【0022】さて、本実施例は、量子化データ変換部1
4が設けられたことが特徴である。この量子化データ変
換部14は、各ブロックに含まれるAC成分(量子化さ
れたDCT係数)の内、n2 番目に存在する最終画素位
置に最も近接して存在する最終有効データを検出し、こ
れより前の画素位置に存在する無効データのラン長を調
べ、無効データのラン長又は最終有効データの周波数に
基づいて、EOBの発生位置を変化させる回路である。
この方法は、EOBが出力された後に含まれるAC係数
を無視することにより、符号化装置10の発生するビッ
ト数を画質に影響しない範囲で削減することである。
【0023】エントロピー符号化部15は、量子化デー
タ変換部14により得られた量子化データを2次元ハフ
マン符号により符号化する回路である。この回路につい
ては、JPEG、MPEGの標準方式とした用いられて
いるものと同一であるため、その詳細な説明は省略す
る。
【0024】このような基本構成を有する本発明の符号
化装置の具体例について説明する。図2は、本発明の第
1実施例における符号化装置10Aの量子化データ変換
部14を中心とする構成図である。本図において図1の
量子化部13から出力された量子化データは、ブロック
バッファ21に与えられる。このブロックバッファ21
は、1ブロックに含まれるn×n画素の量子化データを
一時保持するバッファであり、図9(b)のようにデー
タが保持される。次に、読出制御部22は、ブロックバ
ッファ21に読出アドレスを発生する回路である。この
読出制御部22は、DCT係数のDC成分を先頭アドレ
スとし、DCT係数のAC成分を2次元周波数成分の低
い方から高い方にかけてジグザグスキャンで走査するよ
う読出アドレスを発生する回路である。その走査順序
は、図8に示したものと同一である。
【0025】第1のラッチ23は、‘0’ラン判定部2
4からのタイミング信号に応じてブロックバッファ21
の量子化データを保持する回路である。この‘0’ラン
判定部24は同じくブロックバッファ21より量子化デ
ータが入力されると、無効データを識別し、識別信号を
ラッチ23にタイミング信号として出力すると共に、ラ
ン長を計数してそのラン長を第2のラッチ28、ラン長
判定部26に与える回路である。次に、カウンタ25は
読出制御部22からの1ブロックに含まれるn 2 個の画
素位置を計数する回路で、その計数値はラン長判定部2
6及び出力タイミング制御部27に出力される。このラ
ン長判定部26は、‘0’ラン判定部24のラン長を入
力し、カウンタ25の計数値を用いて有効データの直前
に位置する無効データのラン長と後述する閾値とを比較
する回路である。
【0026】第2のラッチ28は、‘0’ラン判定部2
4で検出された無効データのラン長を一時保持する第1
の0ラン保持部である。次に、ラン長設定部29は、ラ
ン長の閾値を予め設定する回路であり、後述するEOB
の設定位置をラン長の大小に応じて決める際に用いられ
る。更に、出力タイミング制御部27は、‘0’ラン判
定部24での判定結果とカウンタ25の計数値とに基づ
き、可変長符号化部30に出力タイミング制御信号を与
える回路である。
【0027】カテゴリ変換部31は、ラッチ23から入
力された有効データを、図11のようなテーブルを用い
てグループ化を行い、ハフマン符号化をする前のコード
変換を行う回路である。次に、EOBコード発生部32
は、1ブロックの有効データの最終位置を示すEOBを
生成する回路である。更に、セレクタ(SEL)33
は、カテゴリ変換部31から出力された有効データの変
換データと、EOBコード発生部32の出力とをラン長
判定部26の出力により切り換える回路である。この可
変長符号化部30は、図1のエントロピー符号化部15
と同一の符号化をする回路である。
【0028】このように構成された符号化装置10Aの
動作について、図3を用いて説明する。図3は、図1の
量子化部13から出力された量子化データの1例を示す
説明図である。まず最初に、図2のブロックバッファ2
1からDCT係数Xが読み出され、図示しないDCT係
数の符号化器に与えられる。次に、2次元周波数成分の
最も低い画素データY1 から、Y2 、Y3 、・・・Yi
という順序で有効データが読出制御部22のアドレスに
より読み出される。
【0029】ここで、図3に示すように画素データYi
に続く次の画素データは、連続して0になるものとす
る。このとき、画素データY1 〜Yi はラッチ23に一
時保持され、カテゴリ変換部31に入力されて夫々の画
素データYに対してコード変換がなされる。このとき、
ラン長判定部26は画素データYの中から無効データを
検出しないので、その旨の信号をセレクタ33に出力す
る。従って、セレクタ33はカテゴリ変換部31の出力
する変換データを選択し、可変長符号化部30に与え
る。
【0030】可変長符号化部30の符号化方法につい
て、次に示す手順を用いて説明する。 (1)通報(変換データ)を発生確率の大きい順に並べ
る。 (2)最も確率の小さい通報を2個とり、その確率和を
計算する。又夫々の通報に符号0、1を割り当てる。 (3)(2)で求めた2個の通報を、その確率和を生起
確率としてもう1つの通報とみなして、他の通報と共に
改めて確率の大きい順に並び変える。 (4)上記(2)、(3)の処理を通報がただ1つとな
るまで繰り返す。 (5)各通報に割り当てた符号0、1を確率1の通報か
ら出発して、割り当てた順と逆順に読み出し、この読み
出したものを各通報に対する符号語とする。
【0031】さて、図3に示す画素データYi 以降のデ
ータを読み出す。このとき、この後に仮に無効データが
9個連続するとものとする。この9個の無効データが出
力された後、‘0’ラン判定部24は有効データA1
検出すると、その有効データがラッチ23に保持され
る。このとき、図2の‘0’ラン判定部24は無効デー
タ0・・・0のラン長をカウントする。今、ラン長設定
部29に閾値としてラン長10が設定されているなら、
ラン長判定部26はその信号系列0・・・0が、規定値
未満と判定し、その旨をセレクタ33に知らせる。この
場合、図10に示すように0のランNNNNがラッチ2
8を介して可変長符号化部30に出力される。このNN
NNに対する符号化方法は、図12に示すように処理さ
れる。
【0032】次に、この場合も有効データA1 に対して
は有効データY1 、Y2 ・・・と同様にして符号化され
る。そして、有効データA1 に続いて12個の無効デー
タが発生し、この発生に引き続き有効データB1 が発生
するものとする。このとき、ラン長判定部26は、この
無効データ群が規定長より長いランと判定する。そし
て、ラン長12がラッチ28に一時保持される。この場
合の無効データの集合は、カウンタ25の計数結果によ
り1ブロック内の最後に存在する有効データの手前がど
うかは、この段階では不明である。又ラッチ28に保持
されたラン長12の値は、可変長符号化部30に与えら
れ、0ランの符号化が行われる。
【0033】引き続き画素データの読み出しを行う。図
3に示すようにやがて有効データB 2 、B3 が連続して
検出され、前述の場合と同様にしてラッチ23、カテゴ
リ変換部31、セレクタ33を介して可変化符号化部3
0に入力されて符号化が行われる。次に、有効データC
1 を検出することにより、無効データが14個連続する
と判定される。そして、この判定に引き続き有効データ
2 と、その後に7個の無効データが検出される。こう
して、カウンタ25は1ブロックの最終計数値(64)
の出力を完了すると、出力タイミング制御部27は有効
データC1 、C 2 が最後の有効データであることを認識
し、そのことをラン長判定部26と可変長符号化部30
に出力する。
【0034】ラン長判定部26は、14個の無効データ
群が最後から2番目の無効データ群であることを識別
し、そのデータ長がラン長設定部29で設定された値以
上のものであることを判定する。このとき、セレクタ3
3はEOBコード発生部32側に切換えられ、有効デー
タB3の後にEOBが可変長符号化部30に与えられ
る。このように、可変長符号化部30は、出力タイミン
グ制御部27から出力される出力タイミング制御信号に
同期して、有効データに対する符号化方法、無効データ
に対する符号化方法を切り換える。
【0035】以上のように、第1実施例の符号化装置1
0Aでは、1ブロック内の連続した無効データの数を監
視し、1ブロック内の最後の有効データと、最後から2
番目の有効データに挟まれた無効データの数とが、規定
値以上であれば、EOBの発生箇所を従来の発生位置よ
り早めに出力するようにしている。従って、図3に示す
ような画素データ系列では、画素データB3 の次の0以
降のデータは斬り捨てられる。こうして、64画素の
内、先頭部から64−23=41個の画素データを符号
化して、図示しない復号化装置に伝送すればよい。この
ため、符号化のためのテーブルを変更することなく、ラ
ン長設定部29の閾値を変更するだけで、画像データの
伝送量を少なくすることができる。また、復号化装置は
1ブロックの画像データに含まれるEOBを検出するだ
けで、1ブロックの画像転移で1フレームの画像を復号
することができる。
【0036】次に、本発明の第2実施例における符号化
装置の具体例について説明する。図4は、第2実施例に
おける符号化装置10Bの量子化データ変換部14を中
心とする構成図である。本実施例の符号化装置10Bに
は、ブロックバッファ21、読出制御部22、‘0’ラ
ン判定部24、カウンタ25、出力タイミング制御部2
7、可変長符号化部30、カテゴリ変換部31、EOB
コード発生部32、セレクタ33が設けられていること
は第1実施例と同一であり、それらの詳細な説明は省略
する。
【0037】第1実施例と異なり、ブロックバッファ2
1の後段に第1のラッチ群であるラッチ41a、41b
・・・が直列に設けられている。これらラッチ41a、
41b・・・はブロックバッファ21から量子化データ
が入力されると、有効データで構成される複数群のデー
タ系列を保持する回路である。又‘0’ラン判定部24
は同じくブロックバッファ21より量子化データが入力
されると、無効データを検出してそのデータを複数の無
効データ群に仕分けし、各無効データ群のラン長を第2
のラッチ群であるラッチ42a、42b・・・に出力す
る回路である。これらラッチ42a、42b・・・は、
有効データで挟まれた各無効データ群のラン長を無効デ
ータ群の数だけ一時保持する第2の0ラン保持部であ
る。なお、ラッチ42の段数は、検出すべき無効データ
群の数に応じて設けられる。又ラッチ42の出力は、有
効データ判別部43に与えられる。
【0038】有効データ判別部43は、ラッチ42から
無効データ群のラン長が入力されると、ブロック内の最
終有効データ(これを第1次の最終有効データとする)
の前に存在する無効データ群の数を調べ、最終無効デー
タ群から所定数の無効データ群だけ低次の周波数側にさ
かのぼって存在する最初の有効データを第2の最終有効
データ群とし、第2の有効データ群より後の画素データ
を廃棄するよう指示する回路である。この有効データ判
別部43の判別結果は、セレクタ33、可変長符号化部
30に与えられる。
【0039】このように構成された符号化装置10Bの
動作について、図3を用いて説明する。第1実施例と同
様にまず最初にブロックバッファ21からDCT係数X
が読み出され、図示しないDCT係数の符号化器に与え
られる。次に、2次元周波数成分の最も低い画素データ
1 から、Y2 、Y3 、・・・Yi という順序で有効デ
ータが、図4の読出制御部22のアドレスにより読み出
される。
【0040】このとき、画素データY1 〜Yi はラッチ
41を通してカテゴリ変換部31に入力されて夫々の画
素データYに対してコード変換がなされる。このとき、
‘0’ラン長判定部24は画素データYの中から無効デ
ータを検出しないので、ラッチ42にはデータが保持さ
れず、その旨の信号が有効データ判別部43を介してセ
レクタ33に出力される。従って、セレクタ33はカテ
ゴリ変換部31の出力する変換データを選択し、可変長
符号化部30に与える。
【0041】次に、図3の画素データが、次のように読
み出されるものとする。 Yi 000000000A1 000000000000B12 3 00000000000000C12 000000000
【0042】この場合、ラッチ42a、42b・・・に
は、無効データのラン長9、14、12、9が夫々保持
される。又ラッチ41a、41b・・・には、画素デー
タC 2 1 、B3 2 1 、A1 が保持される。次に、
有効データ判別部43には、第1次の最終有効データ群
から第2次の最終有効データ群に至る有効データ群の数
の閾値Nが設定されている。ここで、仮に閾値Nを2と
すると、図3のB1 2 3 000000・・・の画素
データを含む以降の画素データが廃棄される。このと
き、セレクタ33はカウンタ25より画素データA1
対応する計数値が与えられた後、EOBコード発生部3
2の出力するEOBを選択し、可変長符号化部30に出
力する。
【0043】このように本実施例では、ラッチ41、4
2の段数を増加させることにより、1ブロック内におけ
る第1次の最終有効データから、何個までの有効データ
群を廃棄するかを任意に設定できるようにしている。従
って、要求される画質又は伝送速度に応じて画像の圧縮
率を適応的に変化させることができる。なお、復号化装
置においては、各ブロックに挿入されるEOBを検出す
ることにより、変換テーブルの情報が逐一送信されなく
ても、第2次の最終有効データ群まで画像を復号するこ
とができる。
【0044】次に、本発明の第3実施例における符号化
装置の具体例について説明する。図5は、第3実施例に
おける符号化装置10Cの量子化データ変換部14を中
心とする構成図である。本実施例の符号化装置10Cに
は、ブロックバッファ21、読出制御部22、‘0’ラ
ン判定部24、カウンタ25、出力タイミング制御部2
7、可変長符号化部30、カテゴリ変換部31、EOB
コード発生部32、セレクタ33が設けられていること
は第1実施例と同一であり、それらの詳細な説明は省略
する。
【0045】第1実施例と異なり、ブロックバッファ2
1の後段に‘0’マスク部51が設けられいる。この
‘0’マスク部51は、ブロックバッファ21から量子
化データが入力されると、そのAC係数の空間周波数成
分が規定値以上であれば、量子化データが有効データで
あっても、その有効データを無効データ(0値にマスク
する)に変換する回路である。又‘0’ラン判定部24
は‘0’マスク部51より量子化データが入力される
と、無効データを検出してそのラン長を可変長符号化部
30に出力する回路である。
【0046】カテゴリ変換部31は、‘0’マスク部5
1で0にマスクされなかった有効データを入力し、第1
実施例と同様の方法でハフマン符号化をする前のコード
変換を行う回路である。又周波数設定部52は、0マス
クを施す空間周波数の下限値(最低周波数)を任意に設
定する回路であり、その閾値周波数は比較部53に与え
られる。次に、比較部53は、カウンタ25から1ブロ
ック内の画素位置を示す計数値が入力されると、その値
を空間周波数に変換して周波数設定部52の閾値周波数
と比較をする回路である。即ち、比較部53はカウンタ
25の係数値が所定値を超えると、0マスク信号を
‘0’マスク部51に与え、有効データを無効データに
変換をする指示を与える。
【0047】このように構成された符号化装置10Cの
動作について、図3を用いて説明する。第1実施例と同
様にまず最初にブロックバッファ21からDCT係数X
が読み出され、図示しないDCT係数の符号化器に与え
られる。次に、2次元周波数成分の最も低い画素データ
Y1から、Y2、Y3、・・・Yiという順序で有効デ
ータが読出制御部22により読み出される。
【0048】今仮に、周波数設定部52において図3の
画素データB2 の位置に相当する閾値周波数ftが設定
されているとする。このとき、画素データY1 、Y2
3、・・・Yi の空間周波数は閾値周波数ft未満で
あるので、‘0’マスク部51で0にマスクされない。
従って、これらの有効データはそのままカテゴリ変換部
31に入力されて、夫々の画素データYに対してコード
変換がなされる。このとき、カウンタ25は計数値が規
定値以下であるので、その旨の信号をセレクタ33に出
力する。従って、セレクタ33はカテゴリ変換部31の
出力する変換データを選択し、可変長符号化部30に与
える。
【0049】次に、図3の画素データが、次のように読
み出されるものとする。 Yi 000000000A1 000000000000B12 3 00000000000000C12 000000000
【0050】この場合、B1 2 3 00000000
000・・・が出力されようとすると、比較部53はB
2 の画素データが出力された時点で0マスク信号を出力
する。又‘0’マスク部51は入力されたB1 2 3
000000に0マスクをかけ、B1 000000の画
素データを出力する。このとき、セレクタ33はカウン
タ25より画素データB2 に対応する計数値が与えられ
るので、画素データB 1 の後にEOBコード発生部32
の出力するEOBを選択する。そして、このEOBを可
変長符号化部30に出力する。
【0051】このように本実施例では、周波数設定部5
2の閾値周波数を変化させることにより、1ブロック内
における所定の空間周波数以上の有効データを抹消でき
るようにしている。従って、要求される画質又は伝送速
度に応じて画像の圧縮率を適応的に変化させることがで
きる。なお、復号化装置においては、各ブロックに挿入
されるEOBを検出することにより、変換テーブルの情
報を逐一送信しなくても、所定周波数成分以下の画素デ
ータを用いて画像を復号することができる。
【0052】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、従来は静止
画像における画像データの圧縮符号化を行うに際し、1
ブロック内の最終位置に存在する無効データのみが廃棄
されてEOBが付加されたが、本発明の符号化装置で
は、再生画質に影響しない程度の量子化データを符号化
装置の利用者の都合に応じて自由に廃棄することができ
る。従って、画像の圧縮率を高く要求されても、量子化
テーブルを変えたり、可変長符号化方法を変更すること
なく、伝送データの削減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の符号化装置の基本構成を示すブロック
図である。
【図2】本発明の第1実施例における符号化装置の主要
部の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の符号化装置における符号化方法の説明
図である。
【図4】本発明の第2実施例における符号化装置の主要
部の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第3実施例における符号化装置の主要
部の構成を具体化したブロック図である。
【図6】従来の符号化装置の基本構成例を示したブロッ
ク図である。
【図7】従来例の符号化方法の動作原理を示した説明図
(その1)である。
【図8】DCT係数の符号化順序を示した説明図であ
る。
【図9】従来例の符号化方法の動作原理を示した説明図
(その2)である。
【図10】AC係数のハフマン符号化器の構成を示す概
念図である。
【図11】AC係数のグループ化を行うための説明図で
ある。
【図12】ハフマン符号化器の全体構成を示す概念図で
ある。
【図13】従来例の符号化方法の動作原理を示した説明
図(その3)である。
【符号の説明】
10,10A,10B,10C 符号化装置 11 ブロック化部 12 ADCT変換部 13 量子化部 14 量子化データ変換部 15 エントロピー符号化部 21 ブロックバッファ 22 読出制御部 23 第1のラッチ 24 ‘0’ラン判定部 25 カウンタ 26 ラン長判定部 27 出力タイミング制御部 28 第2のラッチ 29 ラン長設定部 30 可変長符号化部 31 カテゴリ変換部 32 EOBコード発生部 33 セレクタ 41a,41b 第1のラッチ 42a,42b 第2のラッチ 43 有効データ判別部 51 ‘0’マスク部 52 周波数設定部 53 比較部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)静止画をフレーム単位で入力し、
    各フレームをn×n画素で構成される複数のブロックに
    ブロック化するブロック化部と、(b)前記ブロック化
    部から出力されるn×n個の画素データを適応型離散コ
    サイン変換(以下ADCTという)を用いて2次元空間
    周波数成分に分解し、各基底ベクトルにおける直流成分
    と複数の空間周波数成分を有する交流成分とに分離する
    ADCT変換部と、(c)前記ADCT変換部で得られ
    た各基底ベクトルの直流成分と交流成分とのレベルを画
    素データとすると、前記画素データを所定の閾値で除算
    することにより量子化を行う量子化部と、(d)前記量
    子化部で得られた量子化データを2次元空間で低周波数
    成分から高周波数成分にかけて読み出し、前記交流成分
    のうち値が0となる量子化データを無効データとし、前
    記交流成分のうち値が0でない量子化データを有効デー
    タとしたとき、前記無効データの集合を無効データ群と
    して1ブロック内の高周波側に位置する無効データ群を
    廃棄して量子化データ量を削減する量子化データ変換部
    と、(e)前記量子化データ変換部で変換された量子化
    データをエントロピー符号化する可変長符号化部と、を
    具備する符号化装置であって、 前記量子化データ変換部は、(i)前記量子化部によっ
    て得られた1ブロックの量子化データを保持するブロッ
    クバッファと、(ii) 前記ブロックバッファで保持され
    た量子化データを低周波数成分から高周波数成分にかけ
    てジグザグ状に読み出す読出制御部と、(iii) 前記ブロ
    ックバッファから読み出された量子化データのうち無効
    データを検出し、その連続長を0ランとして計数する0
    ラン判定部と、(iv)前記0ラン判定部で検出された0
    ランのラン長を保持する第1の0ラン保持部と、(v)
    ラン長の閾値を設定するラン長設定部と、(vi)最も高
    次の周波数成分を有する有効データ群に対して、それよ
    り低次側の有効データ群の間に存在する無効データのラ
    ン長を、前記第1の0ラン保持部に保持されたデータか
    ら調べ、そのラン長が前記ラン長設定部の閾値以上か否
    かを判定するラン長判定部と、(vii) 前記ラン長判定部
    から閾値以下の判定がなされたとき、前記ブロックバッ
    ファから読み出された有効データと無効データとを含む
    量子化データを選択し、前記ラン長判定部から閾値を超
    える判定がなされたとき、1ブロック内の有効データの
    最終位置を示すEOB(END OF BLOCK)を選択するセレ
    クタと、を有するものであることを特徴とする符号化装
    置。
  2. 【請求項2】 (a)静止画をフレーム単位で入力し、
    各フレームをn×n画素で構成される複数のブロックに
    ブロック化するブロック化部と、(b)前記ブロック化
    部から出力されるn×n個の画素データを適応型離散コ
    サイン変換(以下ADCTという)を用いて2次元空間
    周波数成分に分解し、各基底ベクトルにおける直流成分
    と複数の空間周波数成分を有する交流成分とに分離する
    ADCT変換部と、(c)前記ADCT変換部で得られ
    た各基底ベクトルの直流成分と交流成分とのレベルを画
    素データとすると、前記画素データを所定の閾値で除算
    することにより量子化を行う量子化部と、(d)前記量
    子化部で得られた量子化データを2次元空間で低周波数
    成分から高周波数成分にかけて読み出し、前記交流成分
    のうち値が0となる量子化データを無効データとし、前
    記交流成分のうち値が0でない量子化データを有効デー
    タとしたとき、前記無効データの集合を無効データ群と
    して1ブロック内の高周波側に位置する無効データ群を
    廃棄して量子化データ量を削減する量子化データ変換部
    と、(e)前記量子化データ変換部で変換された量子化
    データをエントロピー符号化する可変長符号化部と、を
    具備する符号化装置であって、前記量子化データ変換部
    は、(i)前記量子化部によって得られた1ブロックの
    量子化データを保持するブロックバッファと、(ii) 前
    記ブロックバッファで保持された量子化データを低周波
    数成分から高周波数成分にかけてジグザグ状に読み出す
    読出制御部と、(iii) 前記ブロックバッファから読み出
    された量子化データのうち無効データを検出し、その連
    続長を0ランとして計数する0ラン判定部と、(iv)前
    記0ラン判定部で検出された0ランのラン長を無効デー
    タ群単位で保持する第2の0ラン保持部と、(v)最も
    高次の周波数成分を有する有効データ群に対して、それ
    より低次側に位置する複数の無効データ群のラン長を、
    前記第2の0ラン保持部に保持されたデータから調べ、
    夫々のラン長の大小に基づいてどの無効データ群から量
    子化データを廃棄するか否かを判定する有効データ判定
    部と、(vi)前記有効データ判定部から量子化データの
    廃棄が指示されたとき、廃棄位置の先頭部に有効データ
    の最終位置を示すEOB(END OF BLOCK)を選択するセ
    レクタと、を有するものであることを特徴とする符号化
    装置。
  3. 【請求項3】 (a)静止画をフレーム単位で入力し、
    各フレームをn×n画素で構成される複数のブロックに
    ブロック化するブロック化部と、(b)前記ブロック化
    部から出力されるn×n個の画素データを適応型離散コ
    サイン変換(以下ADCTという)を用いて2次元空間
    周波数成分に分解し、各基底ベクトルにおける直流成分
    と複数の空間周波数成分を有する交流成分とに分離する
    ADCT変換部と、(c)前記ADCT変換部で得られ
    た各基底ベクトルの直流成分と交流成分とのレベルを画
    素データとすると、前記画素データを所定の閾値で除算
    することにより量子化を行う量子化部と、(d)前記量
    子化部で得られた量子化データを2次元空間で低周波数
    成分から高周波数成分にかけて読み出し、前記交流成分
    のうち値が0となる量子化データを無効データとし、前
    記交流成分のうち値が0でない量子化データを有効デー
    タとしたとき、前記無効データの集合を無効データ群と
    して1ブロック内の高周波側に位置する無効データ群を
    廃棄して量子化データ量を削減する量子化データ変換部
    と、(e)前記量子化データ変換部で変換された量子化
    データをエントロピー符号化する可変長符号化部と、を
    具備する符号化装置であって、 前記量子化データ変換部は、(i)前記量子化部によっ
    て得られた1ブロックの量子化データを保持するブロッ
    クバッファと、(ii) 前記ブロックバッファで保持され
    た量子化データを低周波数成分から高周波数成分にかけ
    てジグザグ状に読み出す読出制御部と、(iii) 前記ブロ
    ックバッファから読み出された量子化データのうち無効
    データを検出し、その連続長を0ランとして計数する0
    ラン判定部と、(iv)前記ブロックバッファの読出アド
    レスを空間周波数に変換した値を所定の閾値周波数で比
    較し、前記閾値周波数以上であれば0マスク信号を与え
    る比較部と、(v)前記比較部から0マスク信号が与え
    られたとき、前記ブロックバッファの量子化データを0
    にマスクして無効データを出力し、前記比較部から0マ
    スク信号が与えられないとき、前記ブロックバッファの
    量子化データをそのまま出力する0マスク部と、(vi)
    前記0マスク部から有効データが入力されるときそのデ
    ータを出力し、前記0マスク部から無効データが連続し
    て出力されるとき、その無効データの先頭部に有効デー
    タの最終位置を示すEOB(END OF BLOCK)を選択する
    セレクタと、を有するものであることを特徴とする符号
    化装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100327482B1 (ko) * 1996-12-17 2002-05-10 윤종용 화상데이터부호화방법
CN1299243C (zh) * 2002-10-08 2007-02-07 株式会社Ntt都科摩 图象编码方法和译码方法、以及图象编码装置和译码装置

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KR100327482B1 (ko) * 1996-12-17 2002-05-10 윤종용 화상데이터부호화방법
CN1299243C (zh) * 2002-10-08 2007-02-07 株式会社Ntt都科摩 图象编码方法和译码方法、以及图象编码装置和译码装置

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