JPH08265377A - 電信用ブレークイン回路 - Google Patents

電信用ブレークイン回路

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JPH08265377A
JPH08265377A JP6041195A JP6041195A JPH08265377A JP H08265377 A JPH08265377 A JP H08265377A JP 6041195 A JP6041195 A JP 6041195A JP 6041195 A JP6041195 A JP 6041195A JP H08265377 A JPH08265377 A JP H08265377A
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signal
level
time constant
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transmission
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JP6041195A
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Atsushi Hirohata
敦 廣畑
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ARUINKO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 送信状態から受信状態への切り換えの時定数
の設定を電信符号の送出速度に応じて自動的に変化する
ことができる電信用ブレークイン回路を提供する。 【構成】 電解キャパシタC2と抵抗R3,R4は電け
ん操作による電信符号の信号を検出しかつ所定の時定数
で放電することにより得られた第1の信号を発生する一
方、ワンショットマルチバイブレータ10は電信符号の
信号に応答して1個の信号を発生し、当該信号は電解キ
ャパシタC3による積分されて電けん操作の電信符号の
送出速度に対応する第2の信号が発生される。比較器1
2は、第1の信号のレベルが第2の信号レベル以上のと
き、無線機を送信状態に切り換える一方、第1の信号の
レベルが第2の信号レベル未満のとき、無線機を受信状
態に切り換える。これにより、送出速度が速くなるにつ
れて、無線機の送信状態から受信状態への切り換えの時
定数を短くするように自動的に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電信の電波型式を有す
る無線機において用いられる電信用ブレークイン回路に
関する。
【0002】
【従来の技術】電信の電波型式を有する従来の無線送受
信機においては、手動の電けんや短点長点が自動的に連
続して出力するいわゆるエレクトリックキーを含む電信
キー(以下、電けんという。)の操作を行うと、受信か
ら送信への切り換え制御を自動的に行う一方、その操作
を中止すると送信から受信への切り換えを行う電信用ブ
レークイン回路が設けられている。この電信用ブレーク
イン回路の中で、受信状態へ復帰する時間によりその呼
び方が変化する。例えば、長点短点等の符号の合間にお
いても直ちに受信にもどり、合間に受信できるものをフ
ルブレークイン回路といい、一方、符号の合間には受信
に戻らないような時定数をもつものをセミブレークイン
回路と呼んでいる。
【0003】例えば、フルブレークイン回路を備えた場
合、符号の合間に受信信号や雑音が聞こえ、さらに送受
信の切り換えのリレーの動作音を伴う無線機も多く、操
作者によりせわしく感じられる場合がある。同様の理由
からセミブレークイン回路においても、その時定数を比
較的短く設定すると送受信の切り換えが頻繁に生じる。
一方、その時定数を比較的長く設定すると、受信に戻る
までの時間受信できないので、交信に支障をきたしたり
する。通常、この時定数を文章の語と語の間隔では送信
を維持し、それより少し長いと送受信の切り換えが行わ
れるように設定されることが多い。なお、電信の符号
は、文字間が3短点、語間が7短点と決められている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電信による
無線交信はおたがいの電信の技量や電波の伝搬状況など
のより、電けん操作による電信のキーの符号送出速度が
常に変化するため、この時定数は電信の符号送出速度に
応じて変える必要がある。このため無線機においては、
パネル面等に時定数設定のためのツマミをつけることが
多い。
【0005】またこの設定は送出速度を変えた際、実際
に送受信を繰り返し、時定数を確認しながら、最適な時
定数に合わせていく方法がとられるため瞬時の対応がで
きず、また初心者にとっては難しく、ベテランにとって
もわずらわしい設定操作であった。
【0006】一方、無線機を簡単操作にするため、また
コストの面からもツマミは少ないほうが良い。そのため
少ないツマミでもこの複数の機能を割り当て、この設定
ができるようにしているものも見受けられるが、この場
合、当然操作性が劣り瞬時に設定することが困難にな
る。
【0007】従って、本発明の目的は以上の問題点を解
決し、送信状態から受信状態への切り換えの時定数の設
定を電信符号の送出速度に応じて自動的に変化すること
ができる電信用ブレークイン回路を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る請求項1記
載の電信用ブレークイン回路は、電けん操作による電信
符号の送出速度に対応する信号を発生する信号発生手段
と、上記信号発生手段によって発生された信号に基づい
て、上記送出速度が速くなるにつれて、無線機の送信状
態から受信状態への切り換えの時定数を短くするように
自動的に設定する設定手段とを備えたことを特徴とす
る。
【0009】また、本発明に係る請求項2記載の電信用
ブレークイン回路は、電けん操作による電信符号の信号
を検出しかつ所定の時定数で放電することにより得られ
た第1の信号を発生する第1の信号発生手段と、上記電
信符号の信号に応答して1個の信号を発生する第2の信
号発生手段と、上記第2の信号発生手段によって発生さ
れた信号を積分することにより、電けん操作の電信符号
の送出速度に対応する第2の信号を発生する積分手段
と、上記第1の信号のレベルが上記第2の信号レベル以
上のとき、無線機を送信状態に切り換える一方、上記第
1の信号のレベルが上記第2の信号レベル未満のとき、
無線機を受信状態に切り換える比較手段とを備えたこと
を特徴とする。
【0010】
【作用】以上のように構成された請求項1記載の電信用
ブレークイン回路においては、上記信号発生手段は、電
けん操作による電信符号の送出速度に対応する信号を発
生し、上記設定手段は、上記信号発生手段によって発生
された信号に基づいて、上記送出速度が速くなるにつれ
て、無線機の送信状態から受信状態への切り換えの時定
数を短くするように自動的に設定する。これにより、送
信状態から受信状態への時定数の設定を電信符号の送出
速度に応じて自動的に変化できる。
【0011】また、本発明に係る請求項2記載の電信用
ブレークイン回路においては、上記第1の信号発生手段
は、電けん操作による電信符号の信号を検出しかつ所定
の時定数で放電することにより得られた第1の信号を発
生する。一方、上記第2の信号発生手段は、上記電信符
号の信号に応答して1個の信号を発生する。次いで、上
記積分手段は、上記第2の信号発生手段によって発生さ
れた信号を積分することにより、電けん操作の電信符号
の送出速度に対応する第2の信号を発生し、上記比較手
段は、上記第1の信号のレベルが上記第2の信号レベル
以上のとき、無線機を送信状態に切り換える一方、上記
第1の信号のレベルが上記第2の信号レベル未満のと
き、無線機を受信状態に切り換える。
【0012】ここで、比較的速い送出速度で操作した後
に、符号の送出が終えると、図3に示すように、第1の
信号に対応するしきい値電圧Vthと第2の信号に対応
する入力信号電圧Vinとの差が、キー操作の始めのと
きより短いので、受信状態に戻るまでの時間が短くな
り、すなわち、送信状態から受信状態への時定数が小さ
くなる。一方、比較的遅い送出速度で操作した後に、符
号の送出が終えると、図3に示すように、第2の信号に
対応するしきい値電圧Vthと第1の信号に対応する入
力信号電圧Vinとの差が比較的大きく、受信状態に戻
るまでの時間が比較的長く、すなわち、送信状態から受
信状態への時定数が大きくなる。従って、上記送出速度
が速くなるにつれて、無線機の送信状態から受信状態へ
の切り換えの時定数を短くするように自動的に設定す
る。これにより、送信状態から受信状態への時定数の設
定を電信符号の送出速度に応じて自動的に変化できる。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して本発明に係る実施例に
ついて説明する。図1は、本発明に係る一実施例である
電信用ブレークイン回路を備えた無線機のブロック図で
ある。この実施例は、電けん操作の電信符号の送出速度
に対応する信号を発生して、発生された信号に基づい
て、上記送出速度が速くなるにつれて、無線機の送信状
態から受信状態への切り換えの時定数を短くするように
設定する電信用ブレークイン回路を備えたことを特徴と
する。
【0014】図1において、S1,S2は互いに連動し
て切り換えられる当該無線機の送受信切り換えスイッチ
であり、これらのスイッチS1,S2が接点R側に切り
換えられたとき、受信機7が動作状態となる一方、送信
機の電力増幅器4の動作がオフされ、アンテナ6で受信
された無線信号がスイッチS1の接点Rを介して受信機
7に入力されて受信される。一方、これらのスイッチS
1,S2が接点T側に切り換えられたとき、受信機7が
非動作状態となる一方、送信機の電力増幅器4の動作が
オンされ、このとき、電けんのキーK1がオン操作され
るときに、電磁リレーRTの接点S10がオンされて地
気信号が電力増幅器4に入力されてオンされ、発振器1
で発生された無線信号の搬送波が緩衝増幅器2と周波数
逓倍器3と電力増幅器4とスイッチS1の接点S側を介
してアンテナ6に送られてアンテナ6より送信される。
このとき、キーK1のオン・オフに応じて搬送波が断続
して電信の電波型式の無線信号がアンテナ6から送信さ
れる。
【0015】図1の電信用ブレークイン回路において
は、端子T1には、電けんのキーK1の一端が接続さ
れ、キーK1の他端は接地される。端子T1は抵抗R1
を介してスイッチング用PNP型トランジスタQ1のベ
ースに接続され、トランジスタQ1のベース・エミッタ
間には、抵抗R2とキャパシタC1とが並列に接続され
キークリックを防止するための並列回路が接続される。
さらに、トランジスタQ1のエミッタは、例えば+8V
の直流電圧源に接続される。
【0016】トランジスタQ1のコレクタは、電けん操
作用電磁リレーRTのコイルL10を介して接地され、
この電磁リレーRTの接点S10の一端は接地される
が、その他端は電力増幅器4の出力段に接続される。従
って、電けんのキーK1がオンされたとき、電磁リレー
RTの接点S10がオンされて地気信号が電力増幅器4
に送られ、このとき、電力増幅器4の動作がオンされ、
これにより送信無線信号の搬送波が送信される。
【0017】また、トランジスタQ1のコレクタは、ワ
ンショットマルチバイブレータ10の入力端子及びダイ
オードD1のアノードに接続される。キーK1がオンさ
れてキーK1の両端の信号電圧V1が接地電位(Lレベ
ル)となったとき、トランジスタQ1がオンされ、ワン
ショットマルチバイブレータ10の入力端子への信号電
圧V2がHレベルに立ち上がり、このとき、ワンショッ
トマルチバイブレータ10は、電信符号の短点よりも短
い時間幅を有しかつ電けんのオン操作に対応する1つの
パルス信号を図2に示すように発生して、抵抗R5を介
して、並びに、抵抗R6とダイオードD2を介して電解
キャパシタC3の正極に印加する。このワンショットマ
ルチバイブレータ10の出力端子の信号電圧をV5とす
る。ここで、電解キャパシタC3の負極は接地され、そ
の正極はダイオードD3と、スイッチS4を介して接地
される。このスイッチS4は時定数を自動的に設定する
か否かを切り換えるスイッチであって、オフされたとき
自動設定状態になる一方、オンされたときその状態が解
除される。また、ワンショットマルチバイブレータ10
の出力端子は、抵抗R6とダイオードD2を介して電解
キャパシタC3の正極に接続され、抵抗R6とダイオー
ドD2は符号送出速度が速くなったときに充電を速くし
追従を速める回路である。
【0018】ワンショットマルチバイブレータ10から
出力されるパルス信号は、積分器として動作する電解キ
ャパシタC3によって充電されることにより積分され、
その両端における信号電圧V4は、図2に示すように、
電けんの符号送出速度の平均値に対応する値を示する。
この信号電圧V4は、抵抗R7、直流増幅器11及びダ
イオードD5を介して比較器12の反転入力端子に出力
される。さらに、比較器12の反転入力端子には、直流
+8Vを抵抗R8と抵抗R9とによって分圧することに
より得られたバイアス電圧Vbが印加され、従って、比
較器12の反転入力端子には、当該バイアス電圧Vb
に、直流増幅器11からダイオードD5を介して印加さ
れる積分電圧が加算された信号電圧が、比較器12のし
きい値電圧Vthとして印加される。ここで、ダイオー
ドD2と抵抗R6とは当該ブレークイン回路の応答を速
くするための回路である。
【0019】一方、上記信号電圧V1に対して反転され
た電圧となるトランジスタQ1のコレクタの信号電圧V
2はダイオードD1を介して電解キャパシタC2の正極
に印加され、その負極は接地される。電解キャパシタC
2の両端の信号電圧V3は抵抗R3を介して比較器12
の非反転入力端子に印加され、ここで、その非反転入力
端子は抵抗R4を介して接地される。従って、信号電圧
V2はダイオードD1を介して、電解キャパシタC2に
よって充電された後、抵抗R3を介して比較器12に印
加されることになる。上記信号電圧V3は、電けんのキ
ーK1を操作しているときは、所定のHレベル又はその
近傍の電圧を保持するが、操作を中止したとき、電解キ
ャパシタC2の電荷が抵抗R3及び抵抗R4を介して放
電され、信号電圧V3は徐々に低下する。すなわち、信
号電圧V2の立ち上がりで、ダイオードD1を介して電
解キャパシタC2で充電され、信号電圧V2がなくなっ
た場合、ダイオードD1は逆バイアス状態となり、電解
キャパシタC2の充電電荷は抵抗R3とR4によって放
電することになる。すなわち、電けんのキーK1のオン
・オフに対応する信号電圧V2を検出しかつ、抵抗R
3,R5と電解キャパシタC2によって決まる所定の時
定数で放電することになる。
【0020】比較器12は、非反転入力端子に入力され
る信号電圧Vinが反転入力端子に印加されるしきい値
電圧Vth以上のときにHレベル信号をスイッチング用
NPN型トランジスタQ2のベースに印加して、当該ト
ランジスタQ2をオンし、このとき、Lレベル信号が送
受信切り換えスイッチS1,S2の制御端子に入力され
それらのスイッチS1,S2がS側の接点に切り換えら
れるとともに、Lレベル信号が送信機の電力増幅器4に
入力されて動作状態とされ、すなわち、送信可能状態と
される。このとき、電けんのキーK1のオン・オフに応
じて、電力増幅器4から搬送波信号を送信するか否かが
スイッチングされて電信の無線信号がスイッチS1の接
点S側を介して、アンテナ6から送信されることにな
る。
【0021】一方、比較器12は、非反転入力端子に入
力される信号電圧Vinが反転入力端子に印加されるし
きい値電圧Vth未満のときにLレベル信号をスイッチ
ング用NPN型トランジスタQ2のベースに印加して、
当該トランジスタQ2をオフし、このとき、トランジス
タQ2のコレクタはプルアップ抵抗RpによってHレベ
ルにプルアップされているので、Hレベル信号が送受信
切り換えスイッチS1,S2の制御端子に入力されそれ
らのスイッチS1,S2がR側の接点に切り換えられる
とともに、Hレベル信号が送信機の電力増幅器4に入力
されて電力増幅器4の動作が非動作状態とされ、すなわ
ち、受信状態とされる。
【0022】以上のように構成された無線機のブレーク
イン回路の動作について、図1と図2とを参照して説明
する。電けんのキーK1の操作による電信符号には短点
と長点があり、その組み合わせにより各文字の電子符号
をを表わしている。ここで、短点と長点の長さの比は1
対3であるが、任意の文字や文章では、長点と短点がラ
ンダムに近く分布するから、単位時間あたりの長点と短
点の数はほぼその送出速度に比例する。無線機の電けん
操作の入力はオン又はオフ、すなわち0又は1の2値で
あるから、この入力信号をワンショットマルチバイブレ
ータ10に印加して、その出力信号を電解キャパシタC
3で積分して得られる直流信号電圧V4は、電信符号の
送出速度に比例して上昇する。当該直流信号電圧V4は
直流増幅器11で増幅された後、ダイオードD5を介し
て所定のバイアス電圧と加算されてしきい値電圧Vth
として比較器12の反転入力端子に印加される。
【0023】一方、上記キー入力の信号電圧V2をダイ
オードD1で検出した後、抵抗R3,R4の直列抵抗値
と電解キャパシタC2の静電容量値との積で決定される
所定の時定数を有する時定数回路(以下、時定数回路と
いう。)で放電して得られる信号電圧Vinは比較器1
2の非反転入力端子に印加される。両者の信号電圧Vi
nとVthを電圧比較器12で比較し、比較結果に基づ
いて、送受信の切り換えを制御する。ここで、送信状態
に入る前において雑音によって容易に送信状態に切り換
えられることを防止するため、しきい値電圧Vthを入
力信号電圧Vinと比較してわずかに高く設定するため
に、抵抗R8,R9による上記バイアス電圧が印加され
ている。
【0024】電けんのキー操作がなされていないとき
は、入力信号電圧Vinがしきい値電圧Vthよりも低
いので、比較器12はLレベル信号を出力して、トラン
ジスタQ2はオフのままであり、受信状態である。一旦
電けんのキー操作を始めると、しきい値電圧Vthは積
分値であるために急には電圧は上昇しない。一方、入力
信号電圧Vinはキー操作の開始とともに立ち上がりし
きい値Vthよりも高くなるから、比較器12はHレベ
ル信号をトランジスタQ2のベースに印加してオンと
し、これにより、Lレベル信号が送受信切り換えスイッ
チS1,S2はその接点R側から接点S側に切り換えら
れて送信状態となる。
【0025】その後、電けんのキー操作があれば、この
送信状態が続くが、電けんのキー操作がなければ、時定
数回路の時定数に従って、信号電圧V3が低下し、入力
信号電圧Vinがしきい値電圧Vth未満となり、比較
器12の出力はHレベルからLレベルになり、受信状態
に戻ることになる。
【0026】電けんのキー操作を続ける場合、しきい値
電圧Vthは次第に上昇し速度に応じた電圧となる。こ
こで、比較的速い送出速度で操作した後に、符号の送出
が終えると、図3に示すように、しきい値電圧Vthと
入力信号電圧Vinとの差が、キー操作の始めのときよ
り短いので、受信状態に戻るまでの時間が短くなり、す
なわち、送信状態から受信状態への時定数が小さくな
る。一方、比較的遅い送出速度で操作した後に、符号の
送出が終えると、図3に示すように、しきい値電圧Vt
hと入力信号電圧Vinとの差が比較的大きく、受信状
態に戻るまでの時間が比較的長く、すなわち、送信状態
から受信状態への時定数が大きくなる。言い換えれば、
キー操作の合間が長ければ、受信状態に復帰するが、そ
の復帰までの時間は、しきい値電圧Vth又は信号電圧
V4が高ければ短くなり、すなわち、符号の送出速度が
速くなるほど短くなる。通常の呼出しや交信においては
一度の送出程度の語数で、時定数回路が充分追随できる
ようにその時定数が設定される。
【0027】従って、実用的には送出速度が早くなり時
定数を充分短く設定すると、受信に戻る時間は短くて気
にならなくなり設定する必要がなく、しきい値電圧Vt
hの電圧上昇を、図3に示すように、ある速度以上で頭
打ちになるように設定すれば、入力信号電圧Vinを越
えることなく広い速度範囲で送信状態を保持することが
できる。
【0028】以上説明したように、送信状態から受信状
態への時定数の設定を電信符号の送出速度に応じて自動
的に変化できるようしたので、設定操作をなくして快適
な送受信切り換えを実現することができる。この場合、
時定数を設定するための設定ツマミを設ける必要がない
ので、より小型軽量化した無線機を安価で製造すること
ができる。
【0029】以上の実施例においては、ワンショットマ
ルチバイブレータ10は、信号電圧V2の立ち上がりに
応答して1個のパルス信号を発生しているが、本発明は
これに限らず、三角波や台形波などの他の形状の信号を
発生してもよい。
【0030】
【発明の効果】以上詳述したように本発明に係る請求項
1記載の電信用ブレークイン回路によれば、電けん操作
による電信符号の送出速度に対応する信号を発生する信
号発生手段と、上記信号発生手段によって発生された信
号に基づいて、上記送出速度が速くなるにつれて、無線
機の送信状態から受信状態への切り換えの時定数を短く
するように自動的に設定する設定手段とを備える。これ
により、送信状態から受信状態への時定数の設定を電信
符号の送出速度に応じて自動的に変化できるようしたの
で、設定操作をなくして快適な送受信切り換えを実現す
ることができる。この場合、時定数を設定するための設
定ツマミを設ける必要がないので、より小型軽量化した
無線機を安価で製造することができる。
【0031】また、本発明に係る請求項2記載の電信用
ブレークイン回路によれば、電けん操作による電信符号
の信号を検出しかつ所定の時定数で放電することにより
得られた第1の信号を発生する第1の信号発生手段と、
上記電信符号の信号に応答して1個の信号を発生する第
2の信号発生手段と、上記第2の信号発生手段によって
発生された信号を積分することにより、電けん操作の電
信符号の送出速度に対応する第2の信号を発生する積分
手段と、上記第1の信号のレベルが上記第2の信号レベ
ル以上のとき、無線機を送信状態に切り換える一方、上
記第1の信号のレベルが上記第2の信号レベル未満のと
き、無線機を受信状態に切り換える比較手段とを備え
る。これにより、上記送出速度が速くなるにつれて、無
線機の送信状態から受信状態への切り換えの時定数を短
くするように自動的に設定することができる。従って、
送信状態から受信状態への時定数の設定を電信符号の送
出速度に応じて自動的に変化できるようしたので、設定
操作をなくして快適な送受信切り換えを実現することが
できる。この場合、時定数を設定するための設定ツマミ
を設ける必要がないので、より小型軽量化した無線機を
安価で製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る一実施例である電信用ブレーク
イン回路を備えた無線機のブロック図である。
【図2】 図1の電信用ブレークイン回路における各点
における信号電圧V1乃至V5を示すタイミングチャー
トである。
【図3】 図1の電信用ブレークイン回路における比較
器12への入力電圧Vinとしきい値電圧Vthとキー
入力速度との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1…発振器、 2…緩衝増幅器、 3…周波数逓倍器、 4…電力増幅器、 6…アンテナ、 7…受信機、 10…ワンショットマルチバイブレータ、 11…直流増幅器、 12…電圧比較器、 RT…電磁リレー、 L10…電磁リレーのコイル、 S10…電磁リレーの接点、 C1乃至C3…キャパシタ、 D1,D2,D3,D5…ダイオード、 K1…電信キー、 Q1,Q2…トランジスタ、 R1乃至R9…抵抗、 Rp…プルアップ抵抗、 S1,S2,S4…スイッチ、 T1…端子。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電けん操作による電信符号の送出速度に
    対応する信号を発生する信号発生手段と、 上記信号発生手段によって発生された信号に基づいて、
    上記送出速度が速くなるにつれて、無線機の送信状態か
    ら受信状態への切り換えの時定数を短くするように自動
    的に設定する設定手段とを備えたことを特徴とする電信
    用ブレークイン回路。
  2. 【請求項2】 電けん操作による電信符号の信号を検出
    しかつ所定の時定数で放電することにより得られた第1
    の信号を発生する第1の信号発生手段と、 上記電信符号の信号に応答して1個の信号を発生する第
    2の信号発生手段と、 上記第2の信号発生手段によって発生された信号を積分
    することにより、電けん操作の電信符号の送出速度に対
    応する第2の信号を発生する積分手段と、 上記第1の信号のレベルが上記第2の信号レベル以上の
    とき、無線機を送信状態に切り換える一方、上記第1の
    信号のレベルが上記第2の信号レベル未満のとき、無線
    機を受信状態に切り換える比較手段とを備えたことを特
    徴とする電信用ブレークイン回路。
JP6041195A 1995-03-20 1995-03-20 電信用ブレークイン回路 Pending JPH08265377A (ja)

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