JPH08265289A - 直交周波数分割多重変調方式を適用した送信装置および受信装置 - Google Patents

直交周波数分割多重変調方式を適用した送信装置および受信装置

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JPH08265289A
JPH08265289A JP7062500A JP6250095A JPH08265289A JP H08265289 A JPH08265289 A JP H08265289A JP 7062500 A JP7062500 A JP 7062500A JP 6250095 A JP6250095 A JP 6250095A JP H08265289 A JPH08265289 A JP H08265289A
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昇 多賀
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隆史 関
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茂 沖田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 時間圧縮用のFIFOメモリの容量を縮小す
る。 【構成】 OFDM送信装置においてヌルシンボルおよ
び基準シンボルを挿入するための時間圧縮処理を行なう
FIFO回路11を誤り訂正符号化回路12の前段に配
置し、これにより誤り訂正符号が付加される前の符号化
ディジタルデータに対しFIFO回路11で時間圧縮処
理を行なうようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、直交周波数分割多重
(以後OFDM:Orthogonal Frequeney Division Mult
iplex と称する)伝送方式を採用した無線通信システム
で使用される送信装置および受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】直交周波数分割多重伝送方式は、ITU
−R(旧CCIR)で検討されている無線ディジタル音
声放送(以後DABと称する)に採用されようとしてい
るディジタル変調技術の一つであり、一般にOFDMま
たはCOFDM(符号化OFDM:符号化は伝送路符号
化を意味する)と呼ばれている。この技術の詳細はIT
U−RS奇書(TG11/3)またはテレビジョン学会
研究報告Vol.17,No.54,pp7−12,B
CS’93−33(Sep.1993)等に述べられて
おり、ここでは本発明に関連する部分のみ以下に述べ
る。
【0003】近年、映像信号および音声信号等の伝送に
おいて、高品質で周波数利用効率の高いディジタル変調
方式が盛んに開発されている。特に、地上放送や移動体
通信には、マルチパスフェージングに強く周波数の利用
効率を高めることが可能なOFDM変調方式の採用が期
待されている。OFDM変調方式は、伝送ディジタルデ
ータを互いに直交する多数(数百から数千)の搬送波
(以後キャリアと称する)でそれぞれ変調する方式であ
る。
【0004】従来のOFDM送信装置は次のように構成
される。図10はそのOFDM変調回路の構成を示した
回路ブロック図である。すなわち、入力端子50には図
示されていない画像符号化回路あるいは音声符号化回路
で符号化されたデータが入力される。この信号は、先ず
誤り訂正符号化回路51で誤り訂正符号化処理される。
誤り訂正方式には、例えばブロック符号化方式および畳
込み符号化方式が用いられる。誤り訂正符号化された信
号は、符号化ビットが付加されるために、符号化される
前に比べビット数が増加する。符号化された信号には、
基準シンボル挿入回路52において、OFDM受信装置
で復調するために必要なヌルシンボルおよび基準シンボ
ルが挿入される。これらの基準シンボルについては前記
文献などに詳しく述べられている。
【0005】この基準シンボル挿入回路52の構成を示
したものが図11である。同図において、誤り訂正符号
化回路51から出力された信号は入力端子520を介し
て先入れ先出し(以後FIFO;First-in First-outと
称する)回路522に入力され、ここで時間圧縮され
る。時間圧縮する理由は、基準シンボル発生回路521
で発生したヌルシンボルおよび基準シンボルを挿入する
ためである。このFIFO回路522から出力された信
号と、基準シンボル発生回路521から出力されたヌル
シンボルおよび基準シンボルは多重化回路523で多重
化され、出力端子524から出力される。
【0006】基準シンボル挿入回路52の出力は、逆高
速離散フーリエ変換(以後IFFTと称する)回路53
に入力され、ここでIFFT処理が施されるとともに、
マルチパスの影響を取り除くためのガード期間が付加さ
れる。そして、このIFFT回路53から出力された信
号は、直交変調回路54でアナログ信号に変換されたの
ち直交変調され、これによりOFDM変調信号となって
出力端子55から出力される。このOFDM変調信号
は、図示されていない周波数変換回路で周波数変換さ
れ、これによりキャリア周波数に相当する高周波信号と
なって無線送信される。
【0007】一方、従来のOFDM受信装置は次のよう
に構成される。図12はその要部構成を示す回路ブロッ
ク図である。すなわち、入力端子60には、図示されて
いない受信機で選局されたOFDM変調信号が入力され
る。このOFDM変調信号は、先ず直交検波回路61で
ディジタル信号に変換されたのち直交検波される。そし
て、この直交検波された信号は、高速離散フーリェ変換
(以後FFTと称する)回路62に入力されてFFT処
理される。また、上記直交検波された信号はタイミング
再生回路66にも入力される。このタイミング再生回路
66では、送られてきた基準シンボルを検出することで
FFT処理に必要なタイミング再生やクロック再生が行
われ、他のディジタル回路で使用されるクロックやタイ
ミング信号が出力される。
【0008】上記FFT処理後の信号はデータ復調回路
63に入力され、ここで受信データが復調される。そし
て、この復調データは、FIFO回路64で基準シンボ
ルやカード期間などが取り除かれるとともに必要なデー
タのみが時間伸張され、しかるのち誤り訂正復号回路6
5に入力されてここで誤り訂正復号処理される。そし
て、この誤り訂正復号後の信号は出力端子67から出力
される。
【0009】ところで、OFDM変調波の波形は白色雑
音に類似していることから、OFDM変調波を用いてク
ロック再生することは困難である。したがって、上述の
ように基準シンボルを用いてクロック再生を行なうこと
が考えられるが、基準シンボルは例えば数十シンボル期
間ごとにしか伝送されないため、OFDM受信装置では
クロック同期までに長い時間がかかる可能性がある。し
かし、OFDM変調波の各サブキャリアを差動QPSK
で変調している場合等では初期のクロック非同期時にも
FFTのタイミング再生が完了すれば、データの復調は
可能である。これは、差動QPSKで変調されている場
合にはデータ復調に遅延検波方式を用いることができ、
クロックおよびキャリアの周波数ずれが小さい場合(そ
れぞれの発振器の精度が高い場合)にはデータ復調がで
きるからである。しかし、クロックが非同期の状態で
は、前述の時間伸張用のFIFO回路64において、書
き込み制御と読み出し制御のタイミングが次第にずれて
ゆく。これは、書き込み制御が前記のタイミング信号で
常に制御できるのに対し、読み出し制御の方は制御でき
ないためである。その結果、書き込み制御と読み出し制
御との衝突が起こり、正常な出力信号が得られなくなる
FIFOエラーを生じる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述したように従来の
OFDM送信装置では、誤り訂正符号化回路51の後段
に時間圧縮用のFIFO回路522が配置されているた
め、誤り訂正符号化された信号の速度変換を行わなけれ
ばならず、FIFO回路522のメモリ容量が大きくな
ってしまう問題があった。また、OFDM受信装置にお
いても、時間伸張用のFIFO回路64を誤り訂正復号
回路65の前段に配置するため、FIFO回路64は誤
り訂正符号化された信号のメモリ容量が必要であった。
【0011】さらに、OFDM受信装置のクロック再生
に長い時間を必要とするときに、時間伸張用のFIFO
回路64において書き込み制御と読み出し制御のタイミ
ングの最適化がなされておらず、初期のクロック非同期
時に読み出し制御が書き込み制御と衝突して、FIFO
回路から正常な読み出し出力が得られなくなる、いわゆ
るFIFOエラーを生じる問題があった。
【0012】本発明は上記事情に着目してなされたもの
で、その目的とするところは、時間圧縮用あるいは時間
伸長用の先入れ先出しメモリの容量を縮小することがで
きる直交周波数分割多重変調方式を適用した送信装置お
よび受信装置を提供することである。
【0013】また本発明の他の目的は、時間伸長用の先
入れ先出しメモリの書き込み制御および読み出し制御の
タイミングを最適化し、これにより先入れ先出しエラー
の発生を防止することができる直交周波数分割多重変調
方式を適用した受信装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、直交周波数分割多重変調方式を適用した本発明の送
信装置は、送信ディジタルデータを誤り訂正符号化して
出力するための誤り訂正符号化手段と、この誤り訂正符
号化手段から出力された誤り訂正符号化後のディジタル
データに基準シンボルを挿入して出力するための基準シ
ンボル挿入手段と、この基準シンボル挿入手段から出力
されたディジタルデータを直交周波数分割多重変調する
ための変調手段とを有する送信装置にあって、上記誤り
訂正符号化手段の前段部に先入り先出手段を配置し、こ
の先入れ先出し手段において上記送信ディジタルデータ
に対し上記基準シンボルを挿入するための時間圧縮処理
を行なうようにしたものである。
【0015】また本発明の送信装置は、複数のディジタ
ルデータ系列を多重したのち直交周波数分割多重変調方
式により変調して無線送信する場合に、上記複数のディ
ジタルデータ系列をそれぞれ誤り訂正符号化して出力す
る複数の誤り訂正符号化手段と、これらの誤り訂正符号
化手段から出力された誤り訂正符号化後の各ディジタル
データと基準シンボルとを多重化して出力する多重化手
段と、この多重化手段から出力された多重化データを直
交周波数分割多重変調する変調手段とを備えた送信装置
にあって、上記各誤り訂正符号化手段の前段部にそれぞ
れ先入り先出手段を配置し、これらの先入れ先出し手段
において、上記各ディジタルデータ系列に対し上記多重
化のための時間圧縮処理を行なうようにしたものであ
る。
【0016】さらに上記目的を達成するために、直交周
波数分割多重変調方式を適用した本発明の受信装置は、
無線変調波信号を直交周波数分割多重復調する復調手段
と、この復調手段による復調過程で得られる情報から基
準シンボルを検出し、この基準シンボルを基に所定のタ
イミング信号を生成するタイミング再生手段と、上記復
調手段により復調された情報の中から必要な情報を分離
して出力するための分離手段と、この分離手段から出力
された情報に対し誤り訂正復号処理を行なうための誤り
訂正復号手段とを備えた受信装置にあって、上記誤り訂
正復号手段の後段に先入れ先出し手段を配置し、この先
入れ先出し手段において、上記タイミング再生手段によ
り生成されたタイミング信号に同期して上記誤り訂正復
号処理後の情報を時間伸長するために速度変換を行なう
ようにしたものである。
【0017】一方上記他の目的を達成するために、直交
周波数分割多重変調方式を適用した本発明の受信装置
は、時間伸長用の先入れ先出し手段に、誤り訂正復号後
の情報を書込んだ順に読出す先入れ先出しメモリと、こ
の先入れ先出しメモリに対し上記誤り訂正復号後の情報
の書き込みタイミングおよび読み出しタイミングを指定
する制御手段とを備え、この制御手段において、再生さ
れたタイミング信号に同期して上記読み出しタイミング
を初期化する際に、当該読み出しタイミングとその前後
の書き込みタイミングとの間のタイミングマージンが等
しくなるようにタイミング設定するようにしたものであ
る。
【0018】また上記他の目的を達成するために本発明
の受信装置は、時間伸長用の先入れ先出し手段に、誤り
訂正復号後の情報を書込んだ順に読出す先入れ先出しメ
モリと、この先入れ先出しメモリに対し上記誤り訂正復
号後の情報の書き込みタイミングおよび読み出しタイミ
ングを指定する制御手段と、この制御手段により指定さ
れる上記書き込みタイミングと読み出しタイミングとの
相関関係が所定の状態に保持されているか否かを監視す
るタイミング監視手段とを備え、上記読み出しタイミン
グの初期化後に、上記タイミング監視手段により書き込
みタイミングと読み出しタイミングとの相関関係が所定
の状態に保持されていないと判定されたときに、上記読
み出しタイミングの再初期化を行なうようにしたもので
ある。
【0019】
【作用】この結果本発明によれば、送信装置においては
誤り訂正符号が付加される前のディジタルデータに対し
先入れ先出し手段で時間圧縮処理が行なわれ、また受信
装置においては誤り訂正復号後の誤り訂正符号を含まな
い復号データに対し先入れ先出し手段で時間伸長処理を
行なわれることになる。このため、誤り訂正符号化後の
データに対し時間圧縮を行なったり、誤り訂正復号前の
信号に対し時間伸長を行なう従来の場合に比べて、先入
れ先出し手段で取り扱うディジタルデータの量を低減す
ることができ、これにより先入れ先出し手段のメモリ容
量を削減することが可能となる。
【0020】一方本発明の受信装置によれば、先入れ先
出し手段において、読み出しタイミングが受信信号から
再生したタイミング信号に同期して初期化され、しかも
この初期化の際に当該読み出しタイミングとその前後の
書き込みタイミングとの間のタイミングマージンが等し
くなるようにタイミング設定されるため、クロックを引
き込んで同期するまでの期間に、書き込み制御と読み出
し制御との衝突が起こる不具合は回避され、これにより
先入れ先出し動作エラーが生じる可能性を最小限度に抑
えることが可能となる。
【0021】また本発明の受信装置によれば、先入れ先
出し手段において、書き込みタイミングと読み出しタイ
ミングとの時間間隔が次第に変化して両タイミングが衝
突すると、この衝突の発生がタイミング監視手段により
検出され、この検出結果に応じて上記読み出しタイミン
グが再度初期化される。このため、例えばクロック再生
に時間がかかり、これにより先入れ先出し手段で動作エ
ラーが生じたとしても、その2フレーム後には先入れ先
出し手段を正常な書き込みおよび読み出し制御を行なう
状態に復帰させることができる。
【0022】
【実施例】
(第1の実施例)図1は、本発明の第1の実施例に係わ
るOFDM送信装置の要部であるOFDM変調回路の構
成を示すブロック図である。
【0023】本実施例のOFDM変調回路は、信号の流
れ方向にFIFO回路11、誤り訂正符号化回路12、
基準シンボル挿入回路13、IFFT回路14および直
交変調回路15を順に配設したものである。すなわち、
時間圧縮を行なうためのFIFO回路11を誤り訂正符
号化回路12の前段に配置したものである。
【0024】すなわち、図示しない映像あるいは音声圧
縮符号化回路で符号化されたディジタルデータが入力端
子10に入力されると、先ずFIFO回路11で後述す
るヌルシンボルおよび基準シンボルを挿入するための時
間圧縮が行なわれ、バースト状の信号に変換される。こ
のバースト信号は誤り訂正符号化回路12で誤り訂正符
号化処理が施されたのち基準シンボル挿入回路13に入
力され、ここでヌルシンボルおよび基準シンボルが挿入
される。
【0025】基準シンボル挿入回路13の構成例を図2
に示す。すなわち、上記誤り訂正符号化回路12から出
力された信号は入力端子131を介して多重化回路13
3に入力される。またこの多重化回路133には基準シ
ンボル発生回路132において発生されたヌルシンボル
および基準シンボルも入力される。多重化回路133
は、上記誤り訂正された送信信号と上記ヌルシンボルお
よび基準シンボルとを多重化し、この多重化された信号
を出力端子134を介してIFFT回路14へ出力す
る。尚、上記基準シンボルは、OFDM受信装置におい
てクロック再生およびタイミング再生などに使用するた
めの既知のシンボルである。
【0026】IFFT回路14は、上記基準シンボル挿
入回路13から供給された多重化信号に対し、IFFT
変換処理を行なうとともに、マルチパスの影響を取り除
くためのガード期間の付加処理を行ない、これらの処理
がなされた信号を直交変調回路15に供給する。直交変
調回路15は、上記IFFT回路14から供給された信
号をアナログ信号に変換したのたち直交変調し、その直
交変調信号を出力端子16を介して図示しない送信回路
へ出力する。
【0027】このような構成であるから、符号化ディジ
タルデータは先ずFIFO回路11に入力され、このF
IFO回路11で時間圧縮されてヌルシンボルおよび基
準シンボルを挿入するための時間的スペースが形成され
る。すなわち、誤り訂正符号が付加される前の符号化デ
ィジタルデータに対し、FIFO回路11で時間圧縮が
行なわれる。したがって、誤り訂正符号化後のデータを
FIFO回路に入力して時間圧縮を行なう従来の場合に
比べて、FIFO回路11に入力されるデータ量は減少
し、これによりFIFO回路11のメモリ容量を削減す
ることができる。
【0028】図3は、本発明の第1の実施例に係わるO
FDM受信装置の要部であるOFDM復調回路の構成を
示す回路ブロック図である。本実施例のOFDM復調回
路は、受信信号の流れ方向に、アナログ/ディジタル
(A/D)変換器21、直交検波回路22、FFT回路
24、データ復調回路25、デマッピング回路26、分
離回路27、誤り訂正復号回路28およびFIFO回路
29を順に配置し、さらに上記直交検波回路22に付属
して自動周波数制御(AFC)回路23を設けたもので
ある。すなわち、受信復調データを時間伸長するための
FIFO回路29を誤り訂正復号回路28の後段に設け
たものである。
【0029】図示しない受信回路から出力された中間周
波信号からなるOFDM変調波信号は、入力端子20を
介してA/D変換器21に入力されてここでサンプリン
グされたのち、直交検波回路22に入力される。直交検
波回路22では、上記OFDM変調波信号の直交検波が
行なわれ、これにより同相成分および直交成分の直交検
波信号が出力される。このとき上記直交検波回路22の
局部発振周波数はAFC回路23により制御される。す
なわちAFC回路23は、直交検波信号の周波数と直交
検波回路503の局部発振器の周波数との誤差を検出
し、この誤差信号を平滑して上記直交検波回路22の局
部発振器にフィードバックすることにより、上記局部発
振周波数を受信変調波周波数に追従させる。
【0030】FFT回路24は、上記直交検波回路22
から出力された直交検波信号をFFT処理する。このF
FT処理された検波信号が入力されるデータ復調回路2
5は、上記検波信号を復調して出力する。このときデー
タ復調回路25の復調方式は、OFDM変調波の各キャ
リアがどのような変調方式で変調されているかによって
変わるが、例えば各サブキャリアが差動QPSK方式で
変調されているときには遅延検波が用いられる。
【0031】上記データ復調回路25から出力された復
調信号は、デマッピング回路26でデマッピング処理さ
れたのち、分離回路27に入力される。この分離回路2
7は、多重化されている復調信号の中から必要な信号の
みを分離するもので、この分離抽出した信号を誤り訂正
復号回路28に供給する。このとき分離回路27の出力
信号はバースト状となるが、誤り訂正復号回路28では
このバースト状のまま誤り訂正復号化処理される。そし
て、この誤り訂正復号された復調信号は最後にFIFO
回路29に入力される。FIFO回路29は、上記復調
信号を時間伸長してバースト信号から連続信号に変換す
る。そして、この連続信号を出力端子30から復調信号
として出力する。
【0032】なお、タイミング再生回路31は、送信側
から送られてきた基準シンボルを検出することによりフ
レーム同期検出およびクロック再生を行ない、これによ
り得られたフレーム同期信号、フレームパルスおよび再
生クロックを受信装置の各回路に供給する。
【0033】このような構成であるから、復調信号は、
誤り訂正復号回路28で誤り訂正復号処理されたのちに
FIFO回路29に入力されて時間伸長される。このた
めFIFO回路29は、誤り訂正用の符号化ビットを含
まない少数ビット数の信号に対し時間伸長処理を行なえ
ばよいことになり、これによりFIFO回路29のメモ
リ容量は縮小される。
【0034】ところで、上記OFDM復調回路のFIF
O回路29は例えば次のように構成される。図4はその
構成を示した回路ブロック図、また図5はこの図4に示
した回路の動作を示すタイミング図である。
【0035】このFIFO回路29は、データの読み書
きを同時に行なえないFIFOメモリを2個使用して時
間伸張を行なうものである。すなわち、誤り訂正復号回
路28から出力された誤り訂正復号後の復調データは、
入力端子290を介して第1および第2のFIFOメモ
リ293,294に入力される。この入力データを図5
(b)に示す。FIFOメモリ293,294には、後
述する書き込み制御回路295から書き込み制御信号W
Eが与えられ、この書き込み制御信号WEが“H”のと
きに上記入力データはFIFOメモリ293,294に
それぞれ書込まれる。図5(c),(e)はFIFOメ
モリ293,294に与えられる書き込み制御信号WE
のタイミングを示すもので、入力データは1フレームご
とにFIFOメモリ293,294に対し交互に書込ま
れる。
【0036】一方、上記各FIFOメモリ293,29
4に書込まれたデータは、読み出し制御回路296から
発生される読み出し制御信号REによって、書込まれた
順に読出される。図5(d),(f)は上記読み出し制
御信号REの発生タイミングを示すもので、これらの読
み出し制御信号REは反転回路297によって相互に論
理反転され、これによりFIFOメモリ293,294
に書込まれたデータは交互に読み出される。これらのF
IFOメモリ293,294から読み出された復調デー
タは、図5(g),(h)に示すように時間伸張された
ものとなる。
【0037】FIFOメモリ293,294から読み出
された復調データは、セレクタ298に入力される。セ
レクタ298の切替制御端子には上記読み出し制御信号
REが切替信号として入力されており、これによりセレ
クタ298からは上記FIFOメモリ293の出力デー
タとFIFOメモリ294の出力データとが交互に出力
される。図5(i)はこれらの出力データの出力タイミ
ングを示したもので、これらの出力データは出力端子2
99を介して復調データとして出力される。
【0038】ところで、上記書き込み制御回路295お
よび読み出し制御回路296は、それぞれ書き込み制御
信号WEおよび読み出し制御信号REをフレームパルス
およびフレーム同期信号に同期して次のように発生す
る。すなわち、書き込み制御回路295および読み出し
制御回路296には、入力端子291,292を介して
それぞれフレームパルスおよびフレーム同期信号が入力
される。フレームパルスは図5(a)に示すように、入
力データに同期して1フレームに1回“L”となるパル
スであり、またフレーム同期信号はフレーム同期状態か
非同期状態かを示す信号である。これらのフレームパル
スおよびフレーム同期信号は、先に述べたタイミング再
生回路31において、送信側から送られた基準シンボル
を検出することで生成される。
【0039】書き込み制御回路295は、フレーム同期
状態のときに、フレームパルスにより常にタイミング制
御された書き込み制御信号WEを出力する。読み出し制
御回路296は、フレーム同期確立後、つまりフレーム
同期信号が非同期状態から同期状態に変化した後に1度
だけ読み出しタイミングの初期化のためにフレームパル
スでタイミング制御し、その後はそのタイミングを保持
したままで読み出し制御信号REを出力する。
【0040】このため、初期のクロック非同期時には、
常にフレームパルスでタイミング制御される書き込み制
御信号WEと、タイミング制御されない読み出し制御信
号REとでは、両者のタイミングがずれていくことにな
る。すなわち、これは図5の書き込み制御信号WEと読
み出し制御信号REとのタイミングマージンであるT1
とT2 とが変化していくことを意味する。もし仮に書き
込み制御信号WEと読み出し制御信号REとの出力タイ
ミングが重なると、FIFOメモリから先のデータが読
み出される前に次のデータが書き込まれてしまい、正し
くデータを出力できなくなり、FIFOエラーが生じて
しまう。
【0041】このFIFOエラーを避けるために本実施
例の読み出し制御回路295では、読み出し制御信号R
Eのタイミングを初期化するときに書き込み制御信号W
Eと読み出し制御信号REとのタイミングマージンであ
るT1 ,T2 をT1 =T2 となるように設定している。
このように設定することで、クロックを引き込んで同期
するまでの時間にFIFOエラーが生じる可能性は最小
限に抑制される。
【0042】以上のように第1の実施例では、OFDM
送信装置においてはヌルシンボルおよび基準シンボルを
挿入するための時間圧縮処理を行なうFIFO回路11
を誤り訂正符号化回路12の前段に配置し、一方OFD
M受信装置においては受信復調データを時間伸長して原
データを再生するためのFIFO回路29を誤り訂正復
号回路28の後段に配置している。また、OFDM受信
装置のFIFO回路29において、読み出し制御信号R
Eのタイミングを初期化するときに書き込み制御信号W
Eと読み出し制御信号REとのタイミングマージンであ
るT1 ,T2 をT1 =T2 となるように設定している。
【0043】したがって本実施例であれば、OFDM送
信装置においては誤り訂正符号が付加される前の符号化
ディジタルデータに対しFIFO回路11で時間圧縮処
理が行なわれ、またOFDM受信装置においては誤り訂
正復号後の誤り訂正符号ビットを含まない復号データに
対しFIFO回路29で時間伸長処理を行なわれるた
め、誤り訂正符号化後のデータに対し時間圧縮を行なっ
たり、誤り訂正復号前の信号に対し時間伸長を行なう従
来の場合に比べて、FIFO回路11,29で取り扱う
データ量を低減し、これによりFIFO回路11,29
のメモリ容量を削減することができる。
【0044】また本実施例であれば、読み出し制御信号
REのタイミングを初期化するときに、書き込み制御信
号WEと読み出し制御信号REとのタイミングマージン
であるT1 ,T2 がT1 =T2 となるように設定される
ため、クロックを引き込んで同期するまでの期間に、書
き込み制御と読み出し制御との衝突が起こる不具合は防
止され、これによりFIFOエラーが生じる可能性を最
小限度に抑えることができる。
【0045】(第2の実施例)本実施例は、OFDM受
信装置のFIFO回路において、エラー検出回路を設け
てここで書き込み制御信号と読み出し制御信号とが同時
に発生されたか否かを監視し、同時に発生されたことが
検出された場合には、読み出し制御回路において、次に
入力されたフレームパルスを用いて読み出し制御信号の
出力タイミングを初期化するようにしたものである。
【0046】図6は、本発明の第2の実施例に係わるF
IFO回路の構成を示す回路ブロック図である。なお、
同図において前記図4と同一部分には同一符号を付して
詳しい説明は省略する。
【0047】本実施例のFIFO回路には、エラー検出
回路300が新たに備えられている。このエラー検出回
路300は、書き込み制御回路295からの書き込み制
御信号WEと読み出し制御回路301からの読み出し制
御信号REとが同時に発生されたか否かを監視する。そ
して、これらの制御信号WE,REが同時に発生された
ことが検出されると、エラー検出信号を発生してこの信
号を読み出し制御回路301に供給する。読み出し制御
回路301は、フレーム同期確立後にフレームパルスに
同期して読み出し制御信号REの出力タイミングを一旦
初期化すると、その後はそのタイミングを保持する。し
かし、この保持期間中に上記エラー検出回路300から
エラー検出信号が発生されると、次に入力されたフレー
ムパルスを用いて読み出し制御信号REの出力タイミン
グを初期化する。
【0048】このような構成であるから、フレーム同期
が確立されると、それ以後書き込み制御回路295から
はフレームパルスに同期した書き込み制御信号WEが出
力される。一方読み出し制御回路301では、フレーム
同期確立後最初に入力されたフレームパルスにより読み
出し制御信号REの出力タイミングが初期化され、それ
以後は上記初期化タイミングを基準にフレーム周期で読
み出し制御信号REが発生される。
【0049】さて、この状態でいま仮に上記書き込み制
御信号WEと読み出し制御信号REとの時間間隔が変化
してその一部が重なったとする。そうすると、この制御
信号の衝突がエラー検出回路300において検出され、
エラー検出回路300からエラー検出信号が出力され
る。エラー検出信号が発生されると読み出し制御回路3
01では、次に入力されたフレームパルスを用いて読み
出し制御信号REの出力タイミングの初期化が行なわれ
る。
【0050】したがって、例えばクロック再生に時間が
かかり、これによりFIFOエラーが生じたとしても、
2フレーム後にはFIFO回路を正常な書き込みおよび
読み出し制御を行なう状態に復帰させることができる。
【0051】(第3の実施例)本実施例は、OFDM受
信装置のFIFO回路において、書き込み制御と読み出
し制御とを同時に実行することが可能な1個のFIFO
メモリを使用した場合に、このFIFOメモリに対する
書き込み制御タイミングと読み出しアドレスリセットタ
イミングとの一致をエラー検出回路で監視し、タイミン
グの一致が検出された場合に上記読み出しアドレスリセ
ットタイミングを初期化することにより、FIFOエラ
ーが長時間継続しないようにしたものである。
【0052】図7は、本実施例の第3の実施例に係わる
FIFO回路の構成を示す回路ブロック図である。な
お、同図において前記図6と同一部分には同一符号を付
して詳しい説明は省略する。
【0053】図7において310は同時に読み書き可能
なFIFOメモリであり、このFIFOメモリには書き
込み制御信号WEおよび読み出し制御信号REの入力端
子の他に、書き込みアドレスリセット信号WRSTおよ
び読み出しアドレスリセット信号RRSTの入力端子が
備えられている。
【0054】また本実施例のFIFO回路にも、前記第
2の実施例と同様にエラー検出回路311が備えられて
いる。このエラー検出回路311は、後述する書き込み
制御回路312から出力される書き込み制御信号WEの
反転信号と、読み出し制御回路313から出力される読
み出しアドレスリセット信号RRSTとの論理積を求
め、その出力を基にFIFOエラーの発生を検出する。
【0055】書き込み制御回路312は、フレーム同期
確立後、フレームパルスに同期した書き込み制御信号W
Eおよび書き込みアドレスリセット信号WRSTを、図
8(c),(d)に示すタイミングでそれぞれ発生す
る。一方、読み出し制御回路313は、フレーム同期確
立後にフレームパルスに同期して読み出しアドレスリセ
ット信号RRSTの出力タイミングを一度初期化する
と、その後は図8(e)に示すように上記初期化タイミ
ングを基準にフレーム周期で読み出しアドレスリセット
信号RRSTを発生する。しかし、この保持期間中に上
記エラー検出回路311からエラー検出信号が発生され
ると、次に入力されたフレームパルスを用いて読み出し
アドレスリセット信号RRSTの出力タイミングを初期
化する。
【0056】このような構成であるから、読み出し制御
回路313では、フレーム同期確立後、つまりフレーム
同期信号が非同期に切り替わった後に、読み出しアドレ
スリセット信号RRSTの発生タイミングが1度だけ初
期化され、その後はこの初期化タイミングを基に読み出
しアドレスリセット信号RRSTがフレーム周期で発生
される。すなわち、初期のクロック非同期時において、
書き込み制御信号WEおよび書き込みアドレスリセット
信号WRSTの発生タイミングはフレームパルスにより
常に制御されるが、読み出しアドレスリセット信号RR
STの発生タイミングはフレームパルスに同期して制御
されず、自走発振状態となる。このため、書き込み制御
信号WEと読み出しアドレスリセット信号RRSTとの
相対的な時間差、つまり図8のT3 ,T4 は次第に変化
していくことになる。そして、この変化により書き込み
制御信号WEの発生タイミングと読み出しアドレスリセ
ット信号RRSTの発生タイミングとが重なると、FI
FOメモリ310から先のデータが読み出される前に次
のデータが書き込まれてしまい、正しくデータを出力で
きなくなる。すなわち、FIFOエラーが生じてしま
う。
【0057】そこで本実施例では、上記FIFOエラー
を避けるために、読み出し制御回路313において、読
み出しアドレスリセット信号RRSTのタイミングを初
期化するときに書き込み制御信号WEと読み出しアドレ
スリセット信号RRSTとのタイミングマージンである
T3 ,T4 がT3 =T4 となるように設定している。こ
のように設定することでクロックを引き込んで同期する
までの時間にFIFOエラーが生じる可能性を最小限に
することができる。
【0058】また、このような対策を講じながらも、例
えば素子特性の温度変化や経年変化等により、初期リセ
ット後の動作中において上記書き込み制御信号WEと読
み出しアドレスリセット信号RRSTとの時間間隔が変
化し、そのタイミングが重なったとする。しかし、この
場合にはエラー検出回路311からエラー検出信号が出
力される。そして、このエラー検出信号に応じて読み出
し制御回路313では、次に入力されたフレームパルス
を用いて読み出しアドレスリセット信号RRSTの出力
タイミングの初期化が行なわれる。
【0059】したがって、もし仮にFIFOエラーが生
じたとしても、2フレーム後にはFIFO回路を正常な
書き込みおよび読み出し制御を行なう状態に復帰させる
ことができる。
【0060】(第4の実施例)本実施例は、複数の映像
または音声の符号化ディジタルデータ系列を多重化して
伝送するOFDM送信装置において、上記各符号化ディ
ジタルデータを多重化するために必要な時間圧縮処理を
行なうFIFO回路を、誤り訂正符号化回路の前段に配
置し、これにより誤り訂正符号が付加される前の符号化
ディジタルデータに対し時間圧縮処理を行なうようにし
たものである。
【0061】図9は、本発明の第4の実施例に係わるO
FDM送信装置の要部であるOFDM変調回路の構成を
示す回路ブロック図である。このOFDM変調回路は、
入力データ系列数に相当する数のFIFO回路411〜
41nおよび誤り訂正符号化回路421〜42nを備
え、さらに多重化回路430と、IFFT回路450
と、直交変調回路451とを備えている。
【0062】各FIFO回路411〜41nには、それ
ぞれ映像あるいは音声の符号化ディジタルデータが入力
端子401〜40nを介して入力される。各FIFO回
路411〜41nでは、それぞれ後述する多重化回路4
30において各系列のデータどうしが衝突しないように
するための時間圧縮処理が行なわれる。そして、この時
間圧縮処理された符号化ディジタルデータは誤り訂正符
号化回路421〜42nに入力される。誤り訂正符号化
回路421〜42nでは、上記時間圧縮によりバースト
状になった符号化ディジタルデータに対し誤り訂正符号
化処理が施され、この誤り訂正符号化されたディジタル
データは多重化回路430にそれぞれ入力される。
【0063】多重化回路430では、上記誤り訂正符号
化回路421〜42nから供給された誤り訂正符号化後
のディジタルデータと、基準シンボル発生回路440か
ら発生されたヌルシンボルおよび基準シンボルとが多重
化される。この多重化回路430から出力された多重化
データはIFFT回路450に入力される。IFFT回
路450では、上記多重化データに対しIFFT変換処
理が行なわれるとともに、マルチパスの影響を取り除く
ためのガード期間が付加される。直交変調回路451
で、上記IFFT回路450から出力された多重化デー
タを直交変調し、その出力信号をOFDM変調波として
出力端子452から図示しない送信回路へ出力する。
【0064】このような構成であるから、各符号化ディ
ジタルデータはいずれも先ずFIFO回路411〜41
nに入力され、これらのFIFO回路411でそれぞれ
多重化とヌルシンボルおよび基準シンボルの挿入を行な
うための時間圧縮処理が行なわれる。すなわち、いずれ
の入力データ系列についても、誤り訂正符号が付加され
る前の符号化ディジタルデータに対しFIFO回路41
1〜41nで時間圧縮が行なわれる。したがって、誤り
訂正符号化後のデータをFIFO回路に入力して時間圧
縮を行なう従来の場合に比べて、FIFO回路411〜
41nに入力されるデータ量はそれぞれ減少し、これに
よりFIFO回路411〜41nのメモリ容量を削減す
ることができる。
【0065】なお、本発明は上記各実施例に限定される
ものではなく、FIFO回路の設置位置や回路構成等に
ついても、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形し
て実施できる。
【0066】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の直交周波数
分割多重送信装置では、誤り訂正符号化手段の前段部に
先入り先出手段を配置し、この先入れ先出し手段におい
て上記送信ディジタルデータに対し上記基準シンボルを
挿入するための時間圧縮処理を行なうようにし、一方本
発明の直交周波数分割多重受信装置では、誤り訂正復号
手段の後段に先入れ先出し手段を配置し、この先入れ先
出し手段において、上記タイミング再生手段により生成
されたタイミング信号に同期して上記誤り訂正復号処理
後の情報を時間伸長するために速度変換を行なうように
している。
【0067】したがって本発明によれば、時間圧縮用あ
るいは時間伸長用の先入れ先出しメモリの容量を縮小す
ることができる直交周波数分割多重変調方式を適用した
送信装置および受信装置を提供することができる。
【0068】また、本発明の直交周波数分割多重受信装
置では、時間伸長用の先入れ先出し手段において、再生
されたタイミング信号に同期して読み出しタイミングを
初期化する際に、当該読み出しタイミングとその前後の
書き込みタイミングとの間のタイミングマージンが等し
くなるようにタイミング設定している。
【0069】さらに別の受信装置では、時間伸長用の先
入れ先出し手段に、書き込みタイミングと読み出しタイ
ミングとの相関関係が所定の状態に保持されているか否
かを監視するタイミング監視手段とを備え、上記読み出
しタイミングの初期化後に、上記タイミング監視手段に
より書き込みタイミングと読み出しタイミングとの相関
関係が所定の状態に保持されていないと判定されたとき
に、上記読み出しタイミングの再初期化を行なうように
している。
【0070】したがってこれらの発明によれば、時間伸
長用の先入れ先出しメモリの書き込み制御および読み出
し制御のタイミングを最適化し、これにより先入れ先出
しエラーの発生を防止することができる直交周波数分割
多重変調方式を適用した受信装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係わるOFDM送信装
置の要部であるOFDM変調回路の構成を示す回路ブロ
ック図。
【図2】図1に示したOFDM変調回路中の基準シンボ
ル挿入回路の構成を示す回路ブロック図。
【図3】本発明の第1の実施例に係わるOFDM受信装
置の要部であるOFDM復調回路の構成を示す回路ブロ
ック図。
【図4】図3に示したOFDM復調回路中のFIFO回
路の構成を示す回路ブロック図。
【図5】図4に示したFIFO回路の動作説明に使用す
るタイミング図。
【図6】本発明の第2の実施例に係わるFIFO回路の
構成を示す回路ブロック図。
【図7】本発明の第3の実施例に係わるFIFO回路の
構成を示す回路ブロック図。
【図8】図7に示したFIFO回路の動作説明に使用す
るタイミング図。
【図9】本発明の第4の実施例に係わるOFDM送信装
置の要部であるOFDM変調回路の構成を示す回路ブロ
ック図。
【図10】従来のOFDM送信装置におけるOFDM変
調回路の構成を示す回路ブロック図。
【図11】図10に示したOFDM変調回路中の基準シ
ンボル挿入回路の構成を示す回路ブロック図。
【図12】従来のOFDM受信装置におけるOFDM復
調回路の構成を示す回路ブロック図。
【符号の説明】
10,401〜40n…符号化ディジタルデータの入力
端子 11,411〜41n…時間圧縮用のFIFO回路 12,421〜42n…誤り訂正符号化回路 13,440…基準シンボル挿入回路 14,450…逆高速離散フーリエ変換(IFFT)回
路 15,451…直交変調回路 16,452…OFDM変調信号の出力端子 20…OFDM変調波の入力端子 21…アナログ/ディジタル(A/D)回路 22…直交検波回路 23…自動周波数制御(AFC)回路 24…高速離散フーリェ変換(FFT)回路 25…データ復調回路 26…デマッピング回路 27…分離回路28…誤り訂正復号回路 29…時間伸長用のFIFO回路 30…復調データ出力回路 31…タイミング再生回路 132…基準シンボル発生回路 133,430…多重化回路 293…第1のFIFOメモリ 294…第2のFIFOメモリ 295,312…書き込み制御回路 296,301,313…読み出し制御回路 297…反転回路 298…セレクタ 300,310…エラー検出回路 310…読み書きを同時に行なうことが可能なFIFO
回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 沖田 茂 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝マルチメディア技術研究所内 (72)発明者 佐藤 誠 東京都港区新橋3丁目3番9号 東芝エ ー・ブイ・イー株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディジタルデータを直交周波数分割多重
    変調方式により変調して無線送信する送信装置におい
    て、 前記ディジタルデータを時間圧縮するために速度変換す
    る先入れ先出し手段と、 この先入れ先出し手段の後段に配置され、前記先入れ先
    出し手段により速度変換されたディジタルデータを誤り
    訂正符号化して出力するための誤り訂正符号化手段と、 基準シンボルを発生する手段を有し、前記誤り訂正符号
    化手段から出力された誤り訂正符号化後のディジタルデ
    ータに前記基準シンボルを挿入して出力するための基準
    シンボル挿入手段と、 この基準シンボル挿入手段から出力されたディジタルデ
    ータを直交周波数分割多重変調するための変調手段とを
    具備したことを特徴とする直交周波数分割多重変調方式
    を適用した送信装置。
  2. 【請求項2】 複数のディジタルデータ系列を多重した
    のち直交周波数分割多重変調方式により変調して無線送
    信する送信装置において、 前記複数のディジタルデータ系列の各々に対応して設け
    られ、前記各ディジタルデータ系列をそれぞれ時間圧縮
    するために速度変換する複数の先入れ先出し手段と、 これらの先入れ先出し手段の後段に配置され、前記各先
    入れ先出し手段により速度変換されたディジタルデータ
    をそれぞれ誤り訂正符号化して出力するための複数の誤
    り訂正符号化手段と、 基準シンボルを発生する手段を有し、前記各誤り訂正符
    号化手段から出力された誤り訂正符号化後の各ディジタ
    ルデータと前記基準シンボルとを多重化して出力するた
    めの多重化手段と、 この多重化手段から出力された多重化データを直交周波
    数分割多重変調するための変調手段とを具備したことを
    特徴とする直交周波数分割多重変調方式を適用した送信
    装置。
  3. 【請求項3】 直交周波数分割多重変調方式により変調
    された無線変調波信号を受信して復調する受信装置にお
    いて、 前記無線変調波信号を直交周波数分割多重復調するため
    の復調手段と、 この復調手段による復調過程で得られる情報から基準シ
    ンボルを検出し、この基準シンボルを基に所定のタイミ
    ング信号を生成するためのタイミング再生手段と、 前記復調手段により復調された情報の中から必要な情報
    を分離して出力するための分離手段と、 この分離手段から出力された情報に対し誤り訂正復号処
    理を行なうための誤り訂正復号手段と、 この誤り訂正復号手段の後段に配置され、前記タイミン
    グ再生手段により生成されたタイミング信号に同期して
    前記誤り訂正復号処理後の情報を時間伸長するために速
    度変換して出力するための先入れ先出し手段とを具備し
    たことを特徴とする直交周波数分割多重変調方式を適用
    した受信装置。
  4. 【請求項4】 複数のディジタルデータ系列が多重化さ
    れたのち直交周波数分割多重変調方式により変調された
    無線変調波信号を受信し復調する場合に、 前記分離手段は、前記復調手段により復調された情報の
    中から所望のディジタルデータ系列に対応する情報を分
    離して出力することを特徴とする請求項3記載の直交周
    波数分割多重変調方式を適用した受信装置。
  5. 【請求項5】 前記先入れ先出し手段は、誤り訂正復号
    後の情報を書込んだ順に読出す先入れ先出しメモリと、
    この先入れ先出しメモリに対し前記誤り訂正復号後の情
    報の書き込みタイミングおよび読み出しタイミングを指
    定する制御手段とを有し、 この制御手段は、前記タイミング再生手段により生成さ
    れたタイミング信号に同期して前記読み出しタイミング
    を初期化する際に、当該読み出しタイミングとその前後
    の書き込みタイミングとの間のタイミングマージンが等
    しくなるようにタイミング設定することを特徴とする請
    求項3または4記載の直交周波数分割多重変調方式を適
    用した受信装置。
  6. 【請求項6】 前記先入れ先出し手段は、誤り訂正復号
    後の情報を書込んだ順に読出す先入れ先出しメモリと、
    この先入れ先出しメモリに対し前記誤り訂正復号後の情
    報の書き込みタイミングおよび読み出しタイミングを指
    定する制御手段と、この制御手段により指定される前記
    書き込みタイミングと読み出しタイミングとの相関関係
    が所定の状態に保持されているか否かを監視するための
    タイミング監視手段とを備え、 前記制御手段は、前記読み出しタイミングの初期化後、
    前記タイミング監視手段により書き込みタイミングと読
    み出しタイミングとの相関関係が所定の状態に保持され
    ていないと判定されたときに、前記読み出しタイミング
    の再初期化を行なうことを特徴とする請求項3乃至5の
    いずれかに記載の直交周波数分割多重変調方式を適用し
    た受信装置。
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