JPH0826277A - ポリスチレン発泡体で一体成形したパレット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 軽量で、強度もすぐれたパレットの提供。 【目的】 パレット１は、ポリスチレン発泡体から一体
的に成形されており、荷物を載せるための実質的矩形上
部表面２と下方へ延びる周辺面によって上部表面２と結
ばれている下部表面４とパレット載置面に対してパレッ
トを支持するように下部表面４から突出した脚５から成
っており、下部表面４にはパレットの下部表面４から突
出し脚を結びつけるリブ７ａ，７ｂ，７ｃ，７ｄが形成
されており脚は脚の矩形配列が形成されるように複数の
列に配列され、隣り合う列における対応する脚の各対は
パレットの側面に平行に延びるリブ７ａ，７ｂによって
結ばれ、且つ、隣りの列において位置がずれている脚の
各対は対角線上に延びるリブ７ｃ，７ｄによって結ばれ
ている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、特にフォークリフト
装備による荷物の処理と搬送を容易にするために荷物を
支持するパレットに関する。

【０００２】パレットは、大量に品物を処理し、搬送す
るとき、フォークリフトによって支持される品物を持ち
上げたり移動するのを容易にし、また積荷場所に容易に
品物を積み重ねることができるので便利である。

【０００３】

【従来の技術と課題】従来は、このような処理・搬送用
パレットは木製であり、このような木製パレットは、一
般的には満足すべきものであることがわかっており、広
く受け入れられていたけれども、多くの欠点があった。
例えば、木製パレットは比較的重く（１０Kgから１５K
g）、湿気を吸収しやすく、一般的に手製であるので、
製造に多くの時間が費やされる。そして、腐ったり壊れ
たりする問題がある。木製パレットは、また、クリーン
ルームのようなある特定の環境において使用されるのに
は不適当である。そこでは、木の微粒子が空気の質に有
害な影響を与える可能性があるからである。更に、木材
のますます高まる不足とコストの問題は、木製パレット
のコストが増加し続けることを意味している。

【０００４】射出成形によって、比較的密度の高い硬い
プラスチック材からプラスチックパレットを成形する方
法は既に公知である。そのような硬いプラスチックパレ
ットは、非常に耐久性があり、清潔で製造しやすく再利
用しやすいにも拘らず、比較的重く（２０Kg）、高価で
ある。

【０００５】そこで、本発明の１つの目的は、安価な費
用で輸送産業の様々なニーズに合うように、容易にそし
て経済的に製造され得る軽量なパレットを提供すること
である。

【０００６】

【課題を解決するための手段】よって、１つの側面にお
いて、本発明は、処理及び搬送されるべき荷物を支持す
るためのパレットであって、該パレットはポリスチレン
発泡体から一体的に成形されており、荷物を載せるため
の実質的矩形上部表面と下方へ延びる周辺面によって前
記上部表面と結ばれている下部表面とパレット載置面に
対して該パレットを支持するように前記下部表面から突
出した脚から成っており、該パレットにおいて、前記下
部表面には該パレットの下部表面から突出し前記脚を結
びつけるリブが形成されており、前記脚は脚の矩形配列
が形成されるように複数の列に配列されており、隣り合
う列における対応する脚の各対は、前記パレットの側面
に平行に延びるリブによって結ばれており、且つ、隣り
の列において位置がずれている脚の各対は対角線上に延
びるリブによって結ばれているパレットを提供する。

【０００７】本発明によるパレットは、製品の形状を画
定するモールド空間を有するモールドと、２つのモール
ド表面を利用する方法によって製造できる。前記モール
ド表面は、各処理室と連通する通気孔を有している。そ
して、この方法では、１つの処理室内に蒸気の乱れた流
れを作り出し、モールドを通って１つの室から他方の室
に蒸気を通し、次に、他方の室内に蒸気の乱れた流れを
作り出し、モールドを通ってもう一方の室に蒸気を通す
ことにより、モールド内の発泡ポリスチレンビーズを共
に溶解させる。

【０００８】本発明によるパレットは、製品の形状を画
定するモールド空間を有するモールドと、２つのモール
ド表面を有する装置によって製造できる。前記モールド
表面は、各処理室と連通する通気孔を有している。そし
て、この装置は、モールド内の膨張可能ポリスチレンビ
ーズを共に溶解させるために、各処理室内に蒸気の乱流
を選択的に作り出し、モールドを通って１つの室から他
方の室に蒸気を選択的、且つ、順次に通すための手段を
具えている。

【０００９】本発明は、１トンを超過する動的な荷重、
及び３トンを超過する静止荷重に耐えることができる安
価で軽量なパレット（４Kgから５Kg）の提供を可能にす
る。前記パレットは、木製パレットの重量の約２５％に
も及ぶ水分の含有量と比較すると、僅か約８％の低い水
分しか含有しない。そのため、錆びの問題のある環境に
おいて使用されるのに適している。パレットの表面仕上
げは上質で、パレットの製造は容易であり、安全に扱わ
れる。パレットは再使用に適しており、リサイクルでき
る。また、完全にオートメーション化された機械を使用
して容易に大量生産できる。そのため一定の品質と精密
さが保証される。

【００１０】本発明によるパレットは、重量が大きな問
題とされる空輸において、特に有利に利用され得るであ
ろう。また、個々のアイテムのために、特注で設計され
たパレットを使用することによって、プリンターやテレ
ビのようなかさばる製品を容易に取り扱い搬送すること
もできる。更に、工場の在庫品を容易に確認できるよう
に、色を揃えて提供することも可能である。。

【００１１】

【実施例】まず、図１から図６を参照すると、本発明の
パレット１は、ポリスチレン発泡体から１片として成形
されており、平らで、実質的に矩形の上部平面２を有
し、丸みのある角と上部表面２から下部表面４へ延びる
周辺側壁３を具えている。

【００１２】パレット１の下部表面４には、図１に示さ
れているように、パレット載置面上に置かれた時にパレ
ットがその上に立つ、下方に向かって先細の短かい脚５
が形成されている。各脚５は、実質的に矩形断面になっ
ており、後で説明する目的のために、円錐状の凹み６が
形成されている。図示の実施例では、９つの脚５が、パ
レットの下部表面に設けられており、その脚は、３列を
なすように矩形で配列されている。パレットの角の各脚
５ａは、パレットの下部表面４から延び、パレットの各
側面に平行に延びる各リブ７ｂ，７ｃによってパレット
の各側面の中程に配列されている隣りの脚５ｂと５ｃに
結ばれている。角の脚５ａは、さらに、パレットの下部
表面から延び脚５ａと５ｄ間を横切って対角線に延びる
リブ７ｄによって、パレットの中央に配列されている中
央脚５ｄとも接続されている。パレットの端に沿って中
間に配列されている脚５ｂと５ｃは、さらに、リブ７ｂ
と７ｃによって脚５ｄと接続されており、実質的にリブ
７ｄに対して直角に延びるリブ７ａによって相互に接続
されている。

【００１３】互いに連結するリブ７ａ乃至７ｄのパター
ンは、４つの脚５ａ乃至５ｄの各グループで繰り返され
ており、そのため、各脚グループに対して、パレットの
側面に平行に延びるリブ７ｂと７ｃは、その角に４つの
脚が配置されるように正方形を形成しており、対角線上
にある脚は、対角線上のリブ７ａと７ｄによって互いに
連結されている。補強材リブ７のこのパターンは、脚５
の形と共に、パレット１に高い曲げ強度を与えている。

【００１４】補強材リブ７ａ−７ｄの寸法は、パレット
１の厚さ、パレットによって運ばれる荷物、及び支持脚
５の寸法によって選択することができる。

【００１５】脚５は、パレットとその上の荷物が持ち上
げられるように、フォークリフトのフォークがその脚の
間でパレットの下部表面の下を通れるように形づくら
れ、離れて配置されている。本発明の実施例で説明され
ているように、フォークリフトのフォークは、パレット
の４つの側面のどこからでも挿入できる。

【００１６】パレット１には、荷物をパレットに紐で縛
るために使用されるように、その４つの縁に矩形の細長
い溝が形成されていてもよい。

【００１７】次に、図７を参照すると、３つの追加構成
要素が、図１から図６で示されている基本パレットと共
に使用するために必要なときにパレットの性能と強度を
向上させるように具えられている。これらの追加構成要
素の各々は、再利用を可能にするように、パレットに容
易に取り付けたり取り外したりできるように設計されて
いる。

【００１８】第１に、荷物の取扱いの間に、パレットの
露出された周辺面への衝撃の結果、パレットのポリスチ
レン発泡体への損傷を防ぐために、弾力性バンパーとし
て機能する保護弾性バンド１０をパレットの側面に沿っ
てパレットに取り付けてもよい。この保護バンド１０
は、もし望むなら、再利用のため、容易に取り付けたり
取り外したりできるように設計されている。保護バンド
１０は、矩形断面を有する加硫された細長い１片のゴム
で作られており、継目のない紐を形成するようにその端
同士が結ばれる。このバンドは、パレット上にバンドを
押し付けることにより、簡単に矩形になる。

【００１９】ポリスチレン発泡体は、摩擦係数が高く、
パレット１の脚５は、パレットが配置される載置面に沿
って滑ることに抵抗するから、各脚５には、脚とパレッ
ト載置面間の摩擦を減少させるため、ポリスチレン発泡
体よりも低い摩擦係数の材料から作られる脚要素(foot
member)の形状をした第２構成要素を具えることがで
きる。本発明の図示した実施例では、この脚要素は、パ
レット１の脚５に圧入されるものであり、荷物を載せた
パレットが使用されているときに、例えば、フォークリ
フトのフォークが衝突して構造的損傷を受けないよう
に、脚５を保護するように機能するキャップ１１から成
る。このキャップ１１は、平たい台１２を有しており、
この台に、上方に向かって先細になっていて中央が空洞
になっているボス１５に合わせて上方へ向かって広がる
周辺部の壁１４が形成されている。このキャップ１１
は、ボス１５が脚の相補的凹み６にぴったり合うように
脚５の凹み６に挿入し、キャップ１１を脚５に押しつけ
ることによってパレットの脚に取り付けられ、キャップ
の周辺壁１４が脚の外側表面を覆う。固定用ボス１５の
外側表面は、ボスがパレットの脚の凹みの中にしっかり
と保持されるように、摩擦強化手段を具えることができ
る。例えば、ボス１５の表面は、ダイカッティングによ
って作られる下方に向けられた「とげ」形状を具えるこ
とができる。

【００２０】図８から図１１に示されるように、キャッ
プには２つの形状がある。キャップの第１の形状は、図
８と図９に示されており、パレットの中央脚５ｄに取り
付けられるものである。キャップのこの形状において、
キャップは全ての４側面において外側に向かって広がっ
ている。図１０と図１１に示されるキャップ１１ｂの第
２の形状では、３つの側面７に沿って外側に向って広が
る周辺壁１４を有しているが、第４の側面に沿う壁はキ
ャップの台１２に直角に延びている。このキャップ１１
ｂは、パレットの側面に沿って配置されている脚５に取
り付けられるものである。

【００２１】キャップ１１は、均一な壁の厚さの要素を
作る真空成形工程によって、適当なプラクチック材で製
造することができる。

【００２２】図７と図１２から図１４は、パレットが置
かれる載置面に対して、脚５の列における３つの脚から
の圧力を分散するためにパレット１と共に使用され、ク
ロスバー組立体２０の形状をなす第３追加構成要素を示
している。このような圧力分散組立体なしでは、載置面
にかかる圧力は、９つの点において、集中的圧力として
パレット１に作用してしまう。図７で示されている組立
体２０のような３つの組立体を使用すると、点にかかる
負荷を、矩形に形成された３つの平らな表面に分散する
負荷に変換することができる。このような配慮は、例え
ば、パレットが段ボールのような壊れやすい面上にあっ
て、点に作用する負荷に耐えられないような場合に必要
となることがあろう。

【００２３】図７のクロスバー組立体２０は、射出成形
で硬いプラスチック材から作られ、２つの同一の要素２
１ａと２１ｂからなる。それらの各々は、部分的キャッ
プ２２に結合された第１キャップ１１からなり、一方の
部分的キャップ２２と他方の部分的キャップ２２とが合
わされて完全な１つのキャップを形成する。キャップ１
１とキャップの１部分２２とは１片に形成されており、
支持ストリップ２３によって結び付けられ、またキャッ
プの台表面ともつながれており、クロスバー組立体２０
の負荷伝達面を形成している。

【００２４】使用に際して、クロスバー２１ａと２１ｂ
は、３つの脚５からなる列に端部同士を向かい合わせて
取り付けられ、端部にある脚には完全なキャップ１１が
かぶせられ、中央にある脚には２つの半キャップ２２が
かぶせられる。

【００２５】図に示されているパレット１の上部表面２
は滑らかな表面を有しているが、この表面２にも勿論補
強用リブを設けることができる。しかし、例示されたパ
レットの有利な特徴の１つは、リブや突出物やその他の
凸凹の無い、滑らかな上部表面を有していることであ
り、かくして、このパレットは、食品産業、薬品産業に
特に望ましい利用分野を有している。

【００２６】本発明のポリスチレン発泡体のパレット
は、図１９から図２４に示される製造方法により、図１
５から図１８に示される真空成型装置を使用して製造す
ることができる。

【００２７】パレットは、真空成形方法を利用して、１
立方メートルにつき４８Kgから８０Kgまでの高密度で成
形される。

【００２８】第１段階においては、発泡性ポリスチレン
の素材ビーズは、予膨張段階に供給され、ここで、ビー
ズは、連続的、又はバッチの予膨張装置(pre-expander)
によって、蒸気を利用して予膨張(pre-expand)させられ
る。

【００２９】このように膨張（発泡）させられたビーズ
は、成熟(maturing)段階へ送られ、ここで、予め膨張さ
せられたポリスチレンは、予め定められた時間の間、成
熟サイロ内で空気を吸収させられる。

【００３０】その後、成熟した膨張ビーズは、本発明に
よる真空成形機へ送られ、その中で、アルミニウムモー
ルドを利用してパレットの必要な形状に蒸気で溶解され
る。成形プロセスの間、蒸気がビーズを溶解させるため
に、アルミニウムモールドの中に入れられる。成形後す
ぐに、成形物は１５％までの水を含む。そのため、成形
物は、乾燥した保管領域で、乾燥させられる。

【００３１】図１５から図１９を参照すると、本発明の
パレットを製造するための真空成形装置は、パレット１
の形を画定する成形空間３１を有するモールド３０を具
えている。モールド３０は、パレットの底部形状を画定
する固定のモールドキャビティ３２を有し、これは第１
の処理室３４に接する第１のモールド表面３３を具え、
このモールド表面３３は、モールド空間３１が処理室３
４と連通する多数の通気孔３５を有している。パレット
１の上部の形状を画定する移動可能なモールドコア板３
６は、第２のモールド表面３７を有し、この表面３７
は、第２の移動可能な処理室３８に接し、モールド空間
３１が処理室３８と連通する多数の通気孔３９を有して
いる。モールドコア板３６と処理室３８の組立体は、パ
レット１の形状になるようにモールド空間３１内に導入
された膨張ビーズ４０を成形するために、モールド空間
３１を閉じたり開けたりすべく、モールドキャビティ３
２に対して出入させることができる。

【００３２】各処理室３４，３８は、その上部に、２つ
のバルブ制御されたスチーム導入口４１と２つの冷却水
導入口４２を有している。各室３４，３８は、その下部
先端に室から水を排水するための排出口４３と、真空ポ
ンプへの接続部４４を具えている。

【００３３】各室３４，３８の蒸気の導入口４１は、室
の上部先端と下部先端の間でモールド表面３３，３７に
平行に延びる丸いチューブ形状の各蒸気マニホールドに
接続されている。各蒸気マニホールドには、その長さ方
向に分散された蒸気排出孔４６が形成されており、実質
的にチューブ４５に直角に、且つ、モールド表面３３，
３７に平行に、室に蒸気の流れを排出するようになって
いる。そのため、マニホールドからの蒸気の流れは、互
いに、又、室の両側面に衝突し、蒸気の乱流を作り出
し、室内において、蒸気の均一な分散状態をもたらす。

【００３４】図２１から図２５は、図１５から図２０の
成形装置を利用した本発明のパレットの製造のための成
形方法における段階を図式的に説明している。

【００３５】図２１の第１段階において、モールド空間
３１は既に膨張したポリスチレンビーズで満たされてお
り、モールド３０は閉じられ、蒸気は室３４，３８内の
空気を逃がすように処理室３４，３８を通り抜ける。

【００３６】図２２の第２段階において、モールド空間
３１内に閉じ込められたポリスチレンビーズからの空気
排除を促進するように、室３４，３８が真空にさらされ
る。

【００３７】図２３の第３段階において、第１処理室３
４に蒸気を方向付けることによって蒸気がモールド３０
の一方の側面から均一的にポリスチレンビーズに当てら
れ、かくして、室内で形成された蒸気の乱流がビーズを
溶解させるようにモールド３０を通って第２処理室３８
に流入させられる。

【００３８】図２４の第４段階において、第２処理室３
８に蒸気を方向付けることによって蒸気はモールド３０
のもう一方の側面から均一的にポリスチレンビーズに当
てられ、かくして、室内で形成された蒸気の乱流がビー
ズをさらに溶解させるようにモールド３０を通って第１
処理室３８に流入させられる。

【００３９】図２５の第５段階において、蒸気は第１、
第２処理室３４と３８を通過させられ、かくして、モー
ルド表面で溶解されたビーズの表面が、モールドされた
パレット１の表面でのビーズの溶解状態を精製するよう
にオートクレーブされ、上質な表面仕上げをする。

【００４０】成形されたパレット１は、その後、処理室
３４、３８に冷却水を通すことにより冷却され、乾燥と
保管のために、モールドから外される。

【００４１】製造されるパレットの曲げ強度は、ポリス
チレンビーズが溶解される際の有効度と均一性の関数で
あるから、本発明による方法と装置によって得られる均
一的な蒸気処理の場合、蒸気が処理室３４，３８内とモ
ールドを通過する間に均一に分散させられるので、結果
として、パレットに均一な強度を与えることになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明のパレットの上方から見た斜視図。

【図２】 本発明のパレットの下方から見た斜視図。

【図３】 本発明のパレットの底面図。

【図４】 本発明のパレットの側面図。

【図５】 図３のＶ−Ｖ線から見た断面図。

【図６】 図３のＶＩ−ＶＩ線から見た断面図。

【図７】 パレットの傷つきやすい部分を保護し、その
性能と強度を向上させるために使用される第１、第２、
第３の追加構成要素を示した、本発明のパレットの斜視
図。

【図８】 パレットの中央脚に使用されるキャップ形状
の第１の追加構成要素の平面図。

【図９】 図８のＩＸ−ＩＸ線から見た図８のキャップ
の断面図。

【図１０】 パレットの端の脚に使用されるキャップの
変形例の平面図。

【図１１】 図１０のＸＩ−ＸＩ線から見た図１０のキ
ャップの断面図。

【図１２】 パレットと共に使用するためのクロスバー
を形成するために使用される第２追加構成要素の平面
図。

【図１３】 図１２のクロスバー構成要素の底面図。

【図１４】 図３のＸＩＶ−ＸＩＶ線から見た断面図。

【図１５】 本発明のパレットを製造する際に使用され
る真空成形装置の断面図。

【図１６】 モールドコア及び関連する処理室を取り除
いた図１５の装置の斜視図。

【図１７】 関連する処理室から分離した図１６のモー
ルドキャビティを示した斜視図。

【図１８】 図１７の処理室の垂直断面図。

【図１９】 図１６の処理室の正面図。

【図２０】 図１５の成形装置に対する蒸気と真空装置
の結線を示す図。

【図２１】 本発明のパレットの成形のための成形方法
の第１段階の図。

【図２２】 成形方法の第２段階の図。

【図２３】 成形方法の第３段階の図。

【図２４】 成形方法の第４段階の図。

【図２５】 成形方法の第５段階の図。

【符号の説明】

１ 上部表面 ４ 下部表面 ５ 脚 ７ リブ １０ 保護バンド １１ キャップ ２０ クロスバー組立体 ２２ 部分的（半）キャップ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 レオ・チン・ティアム シンガポール国 2365 セントラル 16− 423 ブキット・バトック、アパートメン ト・ビーエルケイ 122 (72)発明者 クー・ザン・シュエン マレーシア国 75050 メラカ、セマボッ ク、タマン・シン、エムティー 295 (72)発明者 リオー・スズ・ミン マレーシア国 ペラック、31400 イポー、 タマン・キャニング、ラジャカン、ジャラ ン 139

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 処理及び搬送されるべき荷物を支持する
   ためのパレットであって、該パレットはポリスチレン発
   泡体から一体的に成形されており、荷物を載せるための
   実質的矩形上部表面と下方へ延びる周辺面によって前記
   上部表面と結ばれている下部表面とパレット載置面に対
   して該パレットを支持するように前記下部表面から突出
   した脚から成っており、該パレットにおいて、前記下部
   表面には該パレットの下部表面から突出し前記脚を結び
   つけるリブが形成されており、前記脚は脚の矩形配列が
   形成されるように複数の列に配列されており、隣り合う
   列における対応する脚の各対は、前記パレットの側面に
   平行に延びるリブによって結ばれており、且つ、隣りの
   列において位置がずれている脚の各対は対角線上に延び
   るリブによって結ばれている、パレット。
2. 【請求項２】 衝撃から周辺面を保護するように周りに
   弾力のあるバンドが巻かれている、請求項１のパレッ
   ト。
3. 【請求項３】 前記パレットの脚とパレット載置面間の
   摩擦を軽減するように、ポリスチレン発泡体よりも低い
   摩擦係数を有する脚片が前記脚に嵌められている、請求
   項１又は２のパレット。
4. 【請求項４】 前記脚片が衝撃から前記脚を保護するよ
   うに前記脚を覆うキャップからなる、請求項３のパレッ
   ト。
5. 【請求項５】 前記各キャップが、前記脚を囲繞する周
   辺壁と、前記キャップを前記脚に固定するように前記脚
   に形成された対応する凹みに係合する中央突起とを有す
   る、請求項４のパレット。
6. 【請求項６】 前記キャップの突起が前記脚の凹みに確
   実に固定されるように前記キャップの突起の表面が摩擦
   強化手段を有している、請求項５のパレット。
7. 【請求項７】 パレット載置面に前記脚によって及ぼさ
   れる圧力を分散するように、前記脚の間を接続し且つ前
   記載置面に係合して荷重分散表面を提供するクロスバー
   要素を有する、請求項１から３のいずれかのパレット。
8. 【請求項８】 前記クロスバーを脚に取付け、該脚を衝
   撃から保護するように、前記クロスバーにキャップが形
   成されている、請求項７のパレット。