JPH08262433A - カラー液晶表示装置 - Google Patents

カラー液晶表示装置

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JPH08262433A
JPH08262433A JP7067558A JP6755895A JPH08262433A JP H08262433 A JPH08262433 A JP H08262433A JP 7067558 A JP7067558 A JP 7067558A JP 6755895 A JP6755895 A JP 6755895A JP H08262433 A JPH08262433 A JP H08262433A
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JP
Japan
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liquid crystal
crystal cell
polarizing plate
light
plate
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JP7067558A
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English (en)
Inventor
Katsuto Sakamoto
克仁 坂本
Zenta Kikuchi
善太 菊地
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Publication date
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Priority to MYPI96001141A priority patent/MY114301A/en
Priority to TW085103656A priority patent/TW374851B/zh
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Abstract

(57)【要約】 【目的】カラーフィルタを用いずに光を着色するととも
に、同じ画素で複数の色を表示し、しかも、表示の基本
である白と黒と、赤、緑、青の三原色とを表示して、鮮
明でかつ色彩の豊かな多色カラー表示を実現する。 【構成】液晶分子を90°ツイスト配向させた液晶セル10
をはさんで偏光板21,22を配置し、液晶セル10と表側偏
光板21との間に2枚の位相差板23,24を配置し、裏側偏
光板22の裏面側に反射板20を配置するとともに、液晶セ
ル10の裏面側基板11上における液晶分子配向方向に対
し、表側偏光板21の透過軸を 110°〜 130°の方向、裏
側偏光板22の透過軸を 130°〜 140°の方向、一方の位
相差板23の遅相軸を 5°〜15°の方向、他方の位相差板
24の遅相軸を95°〜 105°の方向にし、液晶セル10のΔ
ndの値を 800nm〜 900nm、一方の位相差板23のリタデ
ーションの値を 450nm〜 630nm、他方の位相差板24のリ
タデーションの値を 600nm〜 630nmに設定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、カラーフィルタを用
いずに着色した表示を得るカラー液晶表示装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】着色した表示が得られるカラー液晶表示
装置としては、一般に、カラーフィルタを用いて光を着
色するものが利用されている。しかし、このカラー液晶
表示装置は、カラーフィルタを用いて光を着色するもの
であるため、光の透過率が低く、したがって表示が暗い
という問題をもっている。
【0003】これは、カラーフィルタでの光の吸収によ
るものであり、カラーフィルタは、その色に対応する波
長帯域外の波長光だけでなく、前記波長帯域の光もかな
り高い吸収率で吸収するため、カラーフィルタを通った
着色光が、カラーフィルタに入射する前の前記波長帯域
の光に比べて大幅に光強度を減じた光になり、表示が暗
くなってしまう。
【0004】なお、液晶表示装置には、そのバックライ
トからの光を利用して表示する透過型のものと、外光
(自然光や室内照明光等)を利用しその光を裏面側に配
置した反射板で反射させて表示する反射型のものとがあ
るが、上記カラー液晶表示装置を反射型とすると、その
表面側から入射し裏面側の反射板で反射されて表面側に
出射する光がカラーフィルタを2度通って二重に光強度
を減じるため、表示が極端に暗くなって、表示装置とし
てはほとんど使用できなくなる。
【0005】しかも、上記カラー液晶表示装置は、1つ
1つの画素の表示色がその画素に対応するカラーフィル
タの色によって決まるため、多くの色を表示するには、
例えば赤、緑、青の三原色のカラーフィルタをそれぞれ
対応させた3つの画素を一組として、その各画素の光の
透過を制御することにより所望の表示色を得なければな
らず、そのために透過光の強度が大幅に弱くなって表示
色が暗くなる。
【0006】一方、従来から、カラーフィルタを用いず
に着色した表示を得るカラー液晶表示装置として、EC
B型(複屈折効果型)の液晶表示装置が知られている。
このECB型液晶表示装置は、一対の基板間に液晶を挟
持した液晶セルをはさんで、その表面側と裏面側とにそ
れぞれ偏光板を配置したものであり、このECB型液晶
表示装置においては、一方の偏光板を透過して入射した
直線偏光が、液晶セルを透過する過程で液晶層の複屈折
作用により各波長光がそれぞれ偏光状態の異なる楕円偏
光となった光となり、その光が他方の偏光板に入射し
て、この他方の偏光板を透過した光が、その光を構成す
る各波長光の光強度の比に応じた色の着色光になる。
【0007】すなわち、上記ECB型液晶表示装置は、
カラーフィルタを用いずに、液晶セルの液晶層の複屈折
作用と一対の偏光板の偏光作用とを利用して光を着色す
るものであり、したがってカラーフィルタによる光の吸
収がないから、光の透過率を高くして明るいカラー表示
を得ることができる。
【0008】しかも、上記ECB型液晶表示装置は、液
晶セルの両基板の電極間に印加される電圧に応じた液晶
分子の配向状態によって液晶層の複屈折性が変化し、そ
れに応じて他方の偏光板に入射する各波長光の偏光状態
が変化するため、液晶セルへの印加電圧を制御すること
によって上記着色光の色を変化させることができ、した
がって、同じ画素で複数の色を表示することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ECB型液晶表示装置は、表示の基本である白と黒が得
られないし、また、光の三原色である赤、緑、青を表示
することができないために、フルカラーまたはマルチカ
ラーと呼ばれる色彩の豊かな多色カラー表示は到底不可
能であった。
【0010】この発明は、カラーフィルタを用いずに光
を着色するとともに、同じ画素で複数の色を表示するこ
とができ、しかも、表示の基本である白と黒と、赤、
緑、青の三原色とを表示して、鮮明でかつ色彩の豊かな
多色カラー表示を実現することができるカラー液晶表示
装置を提供することを目的としたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明のカラー液晶表
示装置は、電極を形成した一対の基板間に液晶を挟持し
た液晶セルと、この液晶セルをはさんでその表面側と裏
面側とに配置された表側偏光板および裏側偏光板と、前
記表側偏光板と前記液晶セルとの間に互いに積層して配
置された2枚の位相差板と、前記裏側偏光板の裏面側に
配置された反射板とからなり、前記液晶セルの液晶の分
子が、前記液晶セルの裏面側基板から表面側基板に向か
ってほぼ90°のツイスト角でツイスト配向していると
ともに、前記液晶セルの裏面側基板上における液晶分子
の配向方向を0°の方向としたとき、前記表側偏光板の
透過軸または吸収軸が、表面側から見た液晶分子ツイス
ト方向とは逆方向に110°〜130°の方向、前記裏
側偏光板の透過軸または吸収軸が、前記液晶分子ツイス
ト方向とは逆方向に130°〜140°の方向、一方の
位相差板の遅相軸または進相軸が、前記液晶分子ツイス
ト方向とは逆方向に5°〜15°の方向、他方の位相差
板の遅相軸または進相軸が、前記液晶分子ツイスト方向
とは逆方向に95°〜105°の方向にあり、前記液晶
セルの液晶の屈折率異方性Δnと液晶層厚dとの積Δn
dの値が800nm〜900nm、前記一方の位相差板
のリタデーションの値が450nm〜630nm、前記
他方の位相差板のリタデーションの値が600nm〜6
30nmに設定されていることを特徴とするものであ
る。
【0012】
【作用】この発明のカラー液晶表示装置は、外光を利用
し、表面側から入射する光を裏面側に配置した反射板で
反射させて表示するものであり、この液晶表示素子にお
いては、表面側からの入射光が表側偏光板を透過して直
線偏光となり、その光が2枚の位相差板と液晶セルとを
順次透過して裏側偏光板に入射するとともに、この裏側
偏光板を透過した光が反射板で反射され、前記裏側偏光
板と液晶セルと2枚の位相差板と表側偏光板とを順次透
過して表面側に出射する。
【0013】そして、前記液晶セルの電極間に液晶分子
を立上がり配向させる電圧を印加していない非選択状態
(液晶分子が初期のツイスト配向状態にある状態)で
は、表側偏光板を透過して入射した直線偏光が、2枚の
位相差板と液晶セルとを通る過程で、各位相差板および
液晶セルの液晶層の複屈折作用により偏光状態を変えら
れ、各波長光がそれぞれ偏光状態の異なる楕円偏光とな
った光となって裏側偏光板に入射して、この裏側偏光板
を透過した光が、その光を構成する各波長光の光強度の
比に応じた色の着色光になり、その光が反射板で反射さ
れて液晶表示装置の表面側に出射する。
【0014】また、前記液晶セルの電極間に電圧を印加
すると、その電圧による液晶分子の配向状態の変化によ
って液晶層の複屈折作用が変化し、それにともなって裏
側偏光板に入射する光の偏光状態が変化するため、この
裏側偏光板を透過する各波長光の光強度の比に応じて光
の着色が変化し、その光が反射板で反射されて液晶表示
装置の表面側に出射する。
【0015】このように、このカラー液晶表示装置の出
射光の色、つまり表示色は、液晶セルへの印加電圧によ
って変化する。そして、液晶セルの液晶分子のツイスト
角と、表側および裏側偏光板の透過軸または吸収軸の方
向と、2枚の位相差板の遅相軸または進相軸の方向を上
記のように設定し、かつ、前記液晶セルのΔndと各位
相差板のリタデーションを上記の値にすると、液晶セル
10への印加電圧を変化させるのにともなう表示色の変
化が、赤、緑、青の三原色と黒と白とを含む変化とな
る。
【0016】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面を参照して
説明する。図1はこの実施例のカラー液晶表示装置の断
面図であり、この液晶表示装置は、液晶セル10と、こ
の液晶セル10をはさんでその表面側と裏面側とに配置
された表側偏光板21および裏側偏光板22と、前記表
側偏光板21と液晶セル10との間に互いに積層して配
置された2枚の位相差板23,24と、前記裏側偏光板
22の裏面側に配置された反射板20とからなってい
る。なお、前記反射板20は、樹脂フィルム等からなる
ベースシートの表面に銀またはアルミニウム等の金属膜
を蒸着した無指向性反射板である。
【0017】上記液晶セル10は、ITO膜等からなる
透明電極13,14を形成しその上に配向膜15,16
を形成した一対の透明基板(例えばガラス基板)11,
12間にネマティック液晶18を挟持しその分子を両基
板11,12間においてツイスト配向させたものであ
り、前記両基板11,12は枠状のシール材17を介し
て接合されており、液晶18は両基板11,12間の前
記シール材17で囲まれた領域に封入されている。
【0018】この液晶セル10は、例えばTFT(薄膜
トランジスタ)を能動素子とするアクティブマトリック
ス型のものであり、その裏面側の基板11に形成された
電極13は行方向および列方向に配列された複数の画素
電極、表面側の基板12に形成された電極14は前記画
素電極13の全てに対向する一枚膜状の対向電極であ
る。
【0019】なお、図1では省略しているが、画素電極
13を形成した基板11には、各画素電極13にそれぞ
れ接続された複数のTFTと、各行のTFTにゲート信
号を供給するゲート配線と、各列のTFTにデータ信号
を供給するデータ配線とが設けられている。
【0020】また、上記両基板11,12に設けた配向
膜15,16は、ポリイミド等からなる水平配向膜であ
り、これら配向膜15,16は互いにほぼ直交する方向
に配向処理(ラビング処理)されており、液晶18の分
子は、両基板11,12上(配向膜15,16の上)に
おける配向方向を配向膜15,16で規制され、前記配
向膜15,16面に対し僅かなプレチルト角で傾斜した
状態で、両基板11,12間においてほぼ90°のツイ
スト角でツイスト配向している。
【0021】図2は、液晶セル10の両基板11,12
上における液晶分子配向方向と各偏光板21,22およ
び位相差板23,24の光学軸(偏光板では透過軸また
は吸収軸、位相差板では遅相軸または進相軸)の向きを
液晶表示装置の表面側から見た図であり、この実施例で
は、表側および裏側偏光板21,22をその透過軸21
a,22aを次のような向きにして配置し、2枚の位相
差板23,24をその遅相軸23a,24aを次のよう
な向きにして配置している。
【0022】この図2のように、液晶セル10の両基板
11,12上における液晶分子配向方向11a,12a
は互いにほぼ直交しており、液晶分子は、そのツイスト
方向を破線矢印で示したように、裏面側基板11から表
面側基板12に向かって表面側から見て右回り(図上右
回り)にほぼ90°のツイスト角でツイスト配向してい
る。
【0023】そして、液晶セル10の裏面側基板11上
における液晶分子配向方向11aを0°の方向とする
と、表側偏光板21の透過軸21aは、表面側から見た
液晶分子ツイスト方向とは逆方向(図上左回り)にほぼ
121°の方向にあり、裏側偏光板22の透過軸22a
は、前記液晶分子ツイスト方向とは逆方向にほぼ135
°の方向にある。
【0024】また、2枚の位相差板23,24のうち、
表側偏光板21に隣接する第1の位相差板23の遅相軸
23aは、上記0°の方向に対し上記液晶分子ツイスト
方向とは逆方向にほぼ10°の方向にあり、液晶セル1
0に隣接する第2の位相差板24の遅相軸24aは、前
記0°の方向に対し前記液晶分子ツイスト方向とは逆方
向にほぼ99°の方向にある。
【0025】また、上記液晶セル10は、液晶18の屈
折率異方性Δnと液晶層厚dとの積Δndの値が約83
0nmになるように設計されており、第1の位相差板2
3は、そのリタデーションの値が約585nmのものと
され、第2の位相差板24は、そのリタデーションの値
が約610nmのものとされている。
【0026】さらに、この実施例では、上記表側偏光板
21に、可視光域のうちの短波長域の光(青色成分の
光)に対する偏光度が低い偏光板を用い、裏側偏光板2
2には、通常の偏光度の偏光板を用いている。なお、表
側偏光板21の可視光域の光に対する平均的な偏光度は
約94%、裏側偏光板22の平均的な偏光度は約99%
である。
【0027】このカラー液晶表示装置は、外光を利用
し、表面側から入射する光を裏面側に配置した反射板2
0で反射させて表示するものであり、この液晶表示装置
は、液晶セル10の両基板11,12の電極13,14
間に電圧を印加して表示駆動される。
【0028】このカラー液晶表示装置においては、その
表面側からの入射光が表側偏光板21を透過して直線偏
光となり、その光が2枚の位相差板23,24と液晶セ
ル10とを順次透過して裏側偏光板22に入射するとと
もに、この裏側偏光板22を透過した光が反射板20で
反射され、前記裏側偏光板22と液晶セル10と2枚の
位相差板24,23と表側偏光板21とを順次透過して
表面側に出射する。
【0029】そして、液晶セル10の電極13,14間
に液晶分子を立上がり配向させる電圧を印加していない
非選択状態(液晶分子が初期のツイスト配向状態にある
状態)では、表側偏光板21を透過して入射した直線偏
光が、2枚の位相差板23,24と液晶セル10とを通
る過程で、各位相差板23,24および液晶セル10の
液晶層の複屈折作用により偏光状態を変えられ、各波長
光がそれぞれ偏光状態の異なる楕円偏光となった光とな
って裏側偏光板22に入射して、この裏側偏光板22を
透過した光が、その光を構成する各波長光の光強度の比
に応じた色の着色光になり、その光が反射板20で反射
されて液晶表示装置の表面側に出射する。
【0030】なお、前記反射板20で反射された光は、
表面側に出射する過程で、液晶セル10の液晶層および
位相差板23,24により入射時とは逆の複屈折作用を
受け、入射時とほぼ同じ直線偏光となって表面側偏光板
21に入射するため、この表面側偏光板21を透過して
出射する光は、反射板20で反射された光とほとんど変
わらない着色光である。
【0031】また、液晶セル10の電極13,14間に
電圧を印加すると、液晶分子がツイスト配向状態を保ち
つつ立上がり配向し、この液晶分子の配向状態の変化に
よって液晶層の複屈折作用が変化する。この液晶層の複
屈折作用は、液晶分子の立上がり角が大きくなるのにと
もなって小さくなる。
【0032】そして、液晶セル10の液晶層の複屈折作
用が変化すると、それにともなって、位相差板23,2
4および液晶セル10を透過して裏側偏光板22に入射
する光の偏光状態が変化するため、この裏側偏光板22
を透過する各波長光の光強度の比に応じて光の着色が変
化し、その光が反射板20で反射されて液晶表示装置の
表面側に出射する。
【0033】このように、このカラー液晶表示装置の出
射光の色、つまり表示色は、液晶セル10への印加電圧
によって変化する。このカラー液晶表示装置の1つの画
素で表示できる色は、赤、緑、青の三原色の全てと、ほ
ぼ無彩色の暗表示である黒と、ほぼ無彩色の明表示であ
る白を含んでいる。
【0034】すなわち、この実施例のように、液晶セル
10の液晶分子のツイスト角と、表側および裏側偏光板
21,22の透過軸21a,22aの方向と、2枚の位
相差板23,24の遅相軸23a,24aの方向を図2
のように設定し、かつ、前記液晶セル10のΔndの値
を約830nm、前記第1の位相差板23のリタデーシ
ョンの値を約585nm、前記第2の位相差板24のリ
タデーションの値を約610nmとしたカラー液晶表示
装置は、液晶セル10への印加電圧を変化させるのにと
もなう表示色の変化が、赤、緑、青と、黒および白を含
む変化である。なお、これらの表示色は、液晶セル10
への印加電圧を高くしてゆくのにともなって、赤→緑→
青→黒→白の順で得られる。
【0035】したがって、上記カラー液晶表示装置によ
れば、カラーフィルタを用いずに光を着色して明るいカ
ラー表示を得ることができるし、また、同じ画素で複数
の色を表示することができ、しかも、表示の基本である
白と黒はもちろん、赤、緑、青の三原色も表示して、鮮
明でかつ色彩の豊かな多色カラー表示を実現することが
できる。
【0036】なお、上記表示色は1つの画素の色である
が、上記カラー液晶表示装置は、個々の画素の表示色に
加えて、隣接する複数の画素の表示色の組合わせにより
それらの合成色を表現することも可能である。
【0037】また、従来のECB型液晶表示装置では、
複数の色を表示するのためにΔndの値が大きい液晶セ
ルを用いる必要があるが、上記カラー液晶表示装置は、
2枚の位相差板23,24と液晶セル10の液晶層との
複屈折作用を利用して光を着色するものであるため、液
晶セル10のΔndの値は上述したように約830nm
と比較的小さくてよい。
【0038】そして、液晶セル10のΔndの値が小さ
くてよいということは、液晶18の屈折率異方性Δnお
よび液晶層厚dの一方または両方を小さくできるという
ことであり、液晶層厚dが小さければ、液晶層に印加さ
れる電界の強度が高くなり、またΔnの小さい液晶はそ
の粘度が低いために、レスポンスが速くなるとともにし
きい値電圧も下がる。
【0039】このため、上記カラー液晶表示装置は、従
来のECB型液晶表示装置に比べて、低い印加電圧で複
数の色の表示を得ることができるし、また前記位相差板
23,24のリタデーションの値が通常の位相差板に比
べて大きいため、これら位相差板23,24で大きな複
屈折作用を得ることができるから、多くの色を表示する
とともに、その色純度も良くすることができる。
【0040】さらに、上記実施例では、液晶表示装置へ
の入射光が最初に入射する表側偏光板21に、可視光域
のうちの短波長域の光に対する偏光度が低い偏光板を用
いているため、前記短波長域の光、つまり青色成分の光
の入射量を多くして、表示色として出しにくい青を、明
るい鮮明な色で表示することができる。
【0041】しかも、上記カラー液晶表示装置では、液
晶セル10の表面側に2枚の位相差板23,24を配置
しているため、光の出射率の視角依存性を前記位相差板
23,24によって軽減させることができ、したがっ
て、表示画像を明るくかつ良好なコントラストで見るこ
とができる視野角を広くすることができる。
【0042】なお、上記実施例では、2枚の位相差板2
3,24のうち、リタデーションの値が大きい方の位相
差板23を表側偏光板21に隣接させ、リタデーション
の値が小さい方の位相差板24を液晶セル10に隣接さ
せて配置しているが、これと逆に、リタデーションの値
が小さい方の位相差板24を表側偏光板21に隣接さ
せ、リタデーションの値が大きい方の位相差板23を液
晶セル10に隣接させて配置してもよい。
【0043】さらに、上記各実施例では、表側および裏
側偏光板21,22の透過軸21a,22aの方向と、
2枚の位相差板23,24の遅相軸23a,24aの方
向を図2のように設定しているが、前記偏光板21,2
2の透過軸21a,22aの方向は吸収軸の方向であっ
てもよく、また位相差板23,24の遅相軸23a,2
4aの方向は進相軸の方向であってもよい。
【0044】また、上記偏光板21,22および位相差
板23,24の光学軸の方向と液晶セル10のΔndの
値および各位相差23,24のリタデーションの値は、
上記各実施例に限られるものではなく、液晶セル10の
裏面側基板11上における液晶分子の配向方向11aを
0°の方向としたとき、表側偏光板21の透過軸または
吸収軸が、表面側から見た液晶分子ツイスト方向とは逆
方向に110°〜130°の方向、裏側偏光板22の透
過軸または吸収軸が、前記液晶分子ツイスト方向とは逆
方向に130°〜140°の方向、2枚の位相差板2
3,24のうちの一方の位相差板の遅相軸または進相軸
が、前記液晶分子ツイスト方向とは逆方向に5°〜15
°の方向、他方の位相差板の遅相軸または進相軸が、前
記液晶分子ツイスト方向とは逆方向に95°〜105°
の方向にあり、液晶セル10のΔndの値が800nm
〜900nm、前記一方の位相差板のリタデーションの
値が450nm〜630nm、前記他方の位相差板のリ
タデーションの値が600nm〜630nmの範囲であ
れば、表示の基本である白と黒と、赤、緑、青の三原色
とを表示して、鮮明でかつ色彩の豊かな多色カラー表示
を実現することができる。
【0045】なお、上記実施例では、液晶セル10とし
てアクティブマトリックス型のものを用いたが、この液
晶セル10は、単純マトリックス型のものであってもよ
いし、またセグメント型のものであってもよい。
【0046】
【発明の効果】この発明のカラー液晶表示装置によれ
ば、カラーフィルタを用いずに光を着色して明るいカラ
ー表示を得るとともに、同じ画素で複数の色と無彩色で
ある白と黒とを表示することができ、しかも、表示の基
本である白と黒と、赤、緑、青の三原色とを表示して、
鮮明でかつ色彩の豊かな多色カラー表示を実現すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示すカラー液晶表示装置
の断面図。
【図2】同じく液晶セルの両基板上における液晶分子配
向方向と各偏光板および位相差板の光学軸の向きを示す
図。
【符号の説明】
10…液晶セル 11a…裏面側基板上における液晶分子配向方向 12a…表面側基板上における液晶分子配向方向 20…反射板 21,22…偏光板 21a,22a…透過軸 23,24…位相差板 23a,24a…遅相軸

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電極を形成した一対の基板間に液晶を挟持
    した液晶セルと、この液晶セルをはさんでその表面側と
    裏面側とに配置された表側偏光板および裏側偏光板と、
    前記表側偏光板と前記液晶セルとの間に互いに積層して
    配置された2枚の位相差板と、前記裏側偏光板の裏面側
    に配置された反射板とからなり、 前記液晶セルの液晶の分子が、前記液晶セルの裏面側基
    板から表面側基板に向かってほぼ90°のツイスト角で
    ツイスト配向しているとともに、 前記液晶セルの裏面側基板上における液晶分子の配向方
    向を0°の方向としたとき、前記表側偏光板の透過軸ま
    たは吸収軸が、表面側から見た液晶分子ツイスト方向と
    は逆方向に110°〜130°の方向、前記裏側偏光板
    の透過軸または吸収軸が、前記液晶分子ツイスト方向と
    は逆方向に130°〜140°の方向、一方の位相差板
    の遅相軸または進相軸が、前記液晶分子ツイスト方向と
    は逆方向に5°〜15°の方向、他方の位相差板の遅相
    軸または進相軸が、前記液晶分子ツイスト方向とは逆方
    向に95°〜105°の方向にあり、 前記液晶セルの液晶の屈折率異方性Δnと液晶層厚dと
    の積Δndの値が800nm〜900nm、前記一方の
    位相差板のリタデーションの値が450nm〜630n
    m、前記他方の位相差板のリタデーションの値が600
    nm〜630nmに設定されていることを特徴とするカ
    ラー液晶表示装置。
JP7067558A 1995-03-27 1995-03-27 カラー液晶表示装置 Pending JPH08262433A (ja)

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JP7067558A JPH08262433A (ja) 1995-03-27 1995-03-27 カラー液晶表示装置
US08/618,019 US5737047A (en) 1995-03-27 1996-03-25 Color liquid crystal display device with optical axes of retardation polarization plates set in an opposite direction of twist direction of LC molecules
CN96103334A CN1156840A (zh) 1995-03-27 1996-03-27 彩色液晶显示装置
MYPI96001141A MY114301A (en) 1995-03-27 1996-03-27 Color liquid crystal display device with optical axes of retardation polarization plates set in an apposite direction of twist direction of lc molecules
TW085103656A TW374851B (en) 1995-03-27 1996-03-27 Color liquid crystal display device
KR1019960008574A KR100237404B1 (ko) 1995-03-27 1996-03-27 컬러액정표시장치

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010007569A (ko) * 1999-06-30 2001-01-26 마츠시타 덴끼 산교 가부시키가이샤 반사형 액정 디스플레이 디바이스

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KR20010007569A (ko) * 1999-06-30 2001-01-26 마츠시타 덴끼 산교 가부시키가이샤 반사형 액정 디스플레이 디바이스

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