JPH08262261A - 光ファイバカプラ - Google Patents

光ファイバカプラ

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JPH08262261A
JPH08262261A JP6460695A JP6460695A JPH08262261A JP H08262261 A JPH08262261 A JP H08262261A JP 6460695 A JP6460695 A JP 6460695A JP 6460695 A JP6460695 A JP 6460695A JP H08262261 A JPH08262261 A JP H08262261A
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JP
Japan
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optical fiber
coupler
fusion
fiber coupler
reinforcing device
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Application number
JP6460695A
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English (en)
Inventor
Ryozo Yamauchi
良三 山内
Tomio Azebiru
富夫 畔蒜
Fumio Suzuki
文生 鈴木
Yasuyuki Sugawara
康行 菅原
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Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低い補強張力で、振動、衝撃に対する耐久性
が高い光ファイバカプラを提供する。 【構成】 融着延伸部7を有するカプラ本体2の両端を
接着剤4で補強器3に固定する。融着延伸部7で融着さ
れる光ファイバ6の融着延伸部7の長さを10〜15m
mの範囲内とする。カプラ本体2の両端に位置する接着
剤4を25mm以下の間隔をあけて補強器3に固定す
る。 【効果】 最低共振周波数が2000Hz以上となり、
低周波の振動に共振せず、融着延伸部が補強器に接触す
るのを防止できるので、振動や衝撃に対する機械的特性
を向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光通信分野、光計測分
野等に用いられる融着延伸型の光ファイバカプラに関
し、特に、振動、衝撃に対する機械的特性に優れた光フ
ァイバカプラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、融着延伸型光ファイバカプラは、
複数本の光ファイバを、添接、融着、延伸して融着延伸
部を形成したもので、1本の光ファイバを伝搬する光を
分岐したり、逆に複数の光ファイバ端末から入射し、伝
搬する光を合流させる部品として用いられており、光フ
ァイバを伝達媒体とする光通信や、光計測に利用されて
いる。
【0003】この融着延伸型光ファイバカプラは、図6
に示すように、補強器3の上にカプラ本体2が接着剤4
を用いて固定される。この接着剤4は、補強器3の収容
部3Aの出口付近の光ファイバ6を補強器3に固定する
出口用接着剤4Aと、カプラ本体2の両端を補強器3に
固定する固定用接着剤4Bとからなる。この固定用接着
剤4Bは、光ファイバ6の被覆が残っている部分9と被
覆が残っていない非融着延伸部分8の境界に位置されて
いる。
【0004】また、図6において符号7で示されるもの
は融着延伸部ある。この融着延伸部7の長さは、図3に
示すように光ファイバカプラの結合度に影響することが
知られている。この結合度は、例えば図4に示すように
P1から光を入射した場合、以下の式により算出され
る。 結合度(%)={P4の光量/(P3の光量+P4の光
量)}×100 そして、この結合度は光の波長や光ファイバカプラの種
類によっても異なるものとなる。
【0005】結合度について、図3に基づいて詳しく説
明する。融着延伸部7の延伸量を増加させていくと、同
種の光ファイバの結合では、最初結合が進行しないが、
曲線(a)に示すようにある長さのところから正弦波状
変化を伴って結合度が変化するようになる。また、融着
延伸すべき光ファイバとして互いに異なったパラメータ
(コア径,外径,屈折率など)を有するものを用いた場
合には曲線(b)に示すように結合度がある一定以上に
ならないようにすることもできる。
【0006】図5は、種々の条件下で作製した光ファイ
バカプラの結合度と波長の関係を示すグラフである。こ
の図5において、曲線Aは波長1.55μmにおいて1
0dBの結合度(約10%)を示す光ファイバカプラの
例であり、曲線Bは波長1.55μmにおいて3dB
(50%)の結合度を示すカプラの例であり、曲線Cと
は、波長1.3μmと1.55μmで合波分波が可能な
WDM型カプラの例であり、曲線Dは波長1.2μmな
いし1.65μmの広い波長範囲で結合度が7dB(約
20%)の平坦なWIC型カプラの例である。
【0007】ところで、この融着延伸型光ファイバカプ
ラは、融着延伸部7が光ファイバ6の被覆の厚みだけ補
強器3から離れた状態にある。このため、融着延伸部7
が補強器3から浮いた状態となり、光ファイバカプラが
安定使用できることを保証する必要がある。なかでも外
部からの振動および衝撃に対して、融着延伸部7が補強
器3に接触しないようにすることは、機械的信頼性の観
点から重要と考えられている。これらの安全性の目安と
しては、最低共振周波数が2000Hz以上であること
が挙げられている。そこで、カプラ本体が弦楽器の弦の
ように挙動すると考えて、カプラ本体の両端を数10g
〜20g程度の張力で引っ張って補強器に固定すること
により、光ファイバカプラの最低共振周波数を2000
Hz以上に高めることが提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな補強張力の印加にあっては、補強張力を大きくする
方が光ファイバカプラの最低共振周波数を高められるこ
とから、ともすればその張力が過大になりやすく、過度
の補強張力は光ファイバカプラに機械的歪を与え、その
寿命を縮めることがある。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上の点から、本発明者
等は、過大な張力を光ファイバカプラにかけることな
く、その最低共振周波数を高める手段を得るべく、種々
の光ファイバカプラを作製し、その最低共振周波数を測
定する実験を行った結果、図1に示す結果を得て、この
発明に至ったものである。
【0010】図1は、融着延伸部の長さ、補強張力、引
留間隔(図6における固定用接着剤4B,4B間の距離
を言う。)を種々に変化させた光ファイバカプラを作製
し、これらの最低共振周波数を測定した結果を示すグラ
フであり、横軸に融着延伸部の長さ(mm)、縦軸に最
低共振周波数(Hz)をとって表したものである。
【0011】このグラフから明らかなように、融着延伸
部の長さが10〜15mmで、引留間隔が25mm以下
の範囲にある光ファイバカプラにあっては、補強張力に
依存することなく、最低共振周波数が2000Hz以上
であることがわかる。このことは、従来のように光ファ
イバカプラを弦楽器の弦のように考えるのはその構造に
おいては必ずしも適切ではなく、図2に示すように、固
定部L,Lから延びた1対の太いガラス柱M,Mを1本
の細いガラス糸Nで結んだような梁のモデルとして考え
るべきであることを示している。
【0012】
【作用】融着延伸部の長さおよび引留間隔を所定の範囲
内とすることによって、補強張力に依存しないで最低共
振周波数を2000Hz以上にすることができるので、
過大な張力をかける必要がなく長寿命の光ファイバカプ
ラが得られる。
【0013】
【実施例】次に、本発明の光ファイバカプラの一実施例
を説明する。この光ファイバカプラは、図6に示すよう
に、カプラ本体2と、補強器3とからなる。カプラ本体
2は、複数本の光ファイバ6、6を並列に接触させ、接
触部を加熱しながら融着し、延伸させることによって製
造したもので、融着延伸部7と非融着延伸部8とからな
る。また、融着延伸部7は延伸されるため、非融着延伸
部8よりも細径となっている。
【0014】補強器3は、カプラ本体2を収容する外形
角柱状の収容部3Aと、この収容部3Aの開口部を覆う
板状の蓋部3Bとからなり、これらを接着剤やレーザー
溶接などにより接合して製造される。なお、収容部3A
を、角柱状に形成したが、円筒状に形成してもよい。補
強器3の材質としては、カプラ本体2を保護するため、
耐振、耐熱、防水性に優れたものが好ましく、特に、光
ファイバ6、6との相性から、石英ガラス、熱膨張係数
の低い金属等が好ましい。
【0015】収容部3Aには、カプラ本体2を収容する
溝状の凹部3Cが該収容部3Aの長手方向に形成されて
いる。この凹部3Cは、カプラ本体2を収容するとき
に、外力の影響を最も少なくするため、カプラ本体2の
中心が補強器3の中心に位置する大きさに形成されてい
る。なお、この収容部3Aの凹部3Cの形状を、断面四
角形に形成したが、断面半円形に形成してもよい。
【0016】カプラ本体2は、補強器3に接着剤4によ
り固定されている。この接着剤4は、補強器3の凹部3
C内の隙間に充填されており、出口用接着剤4A、4A
と、固定用接着剤4B、4Bとからなる。接着剤4は、
光ファイバ6、6が石英ガラスからなるため、光学的な
透明性が要求されており、エポキシ系、アクリレート系
やシリコーンゴム系のものが好ましい。
【0017】光ファイバ6としては、振動等の機械的特
性がほぼ同じである100〜200μmのクラッド径の
ものが用いられている。そして、融着延伸部7は、10
〜15mmの範囲の長さに形成されている。固定用接着
剤4B、4Bは、光ファイバカプラの最低共振周波数を
2000Hz以上とするために、カプラ本体2の両端に
位置する補強器3に、25mm以下の間隔をあけ、かつ
補強張力を15g以下、好ましくは10g以下で固定さ
れている。
【0018】このような光ファイバカプラによれば、融
着延伸部の長さが上記の範囲内のときに、固定用接着剤
4B、4Bを25mm以下の間隔をあけて補強器3に固
定したので、光ファイバカプラの最低共振周波数が20
00Hz以上となり、これより低い周波数のときにカプ
ラ本体2は共振せず、融着延伸部7が補強器3に接触す
るのが防止される。このため、振動、衝撃に対する特性
を向上でき、光ファイバカプラの安全性を向上させるこ
とができる。
【0019】(具体例1)コア径約10μm、クラッド
径125μm、外径250μmの光ファイバ素線2本を
用い、融着延伸法により、融着延伸部7の最小外径が2
7μm、融着延伸部7の長さが約12mmのカプラ本体
2を製造する。
【0020】このカプラ本体2を収容部3Aの凹部3C
内に張力3.5gかけて収容し、この凹部3C内とカプ
ラ本体2との隙間に、出口用接着剤4Aと固定用接着4
Bとを充填し、カプラ本体2を補強器3に固定した。こ
のときに、固定用接着剤4B、4Bを、25mmの間隔
をあけて配する。また、これら接着剤4として、ヤング
率が約300kg/mm2の変性アクリレート系接着剤を用い
た。
【0021】次に、カプラ本体2を補強器3に収容した
光ファイバカプラを振動試験器に取り付け、この振動試
験器により光ファイバカプラを振動させ、振動周波数を
変化させることにより、光ファイバカプラの共振周波数
を測定した。この結果、約2100Hzの振動周波数に
おいて、初めて鋭い共振波形が観測された。また、その
補強張力が上述のように3.5gと低目に設定してある
ので、カプラ本体2に対する機械的歪の影響もわずかで
ある。
【0022】(具体例2)融着延伸部7の最小外径が2
7μm、その長さが約12mm、補強張力5g、固定用
接着剤4B,4B間の間隔を20mmとする以外は具体
例1と同様にして光ファイバカプラを得た。このカプラ
は、約3500Hzの周波数において初めて鋭い共振波
形が観測された。また、補強張力は5gと小さいので、
長寿命となる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
融着延伸部の長さが10〜15mmの範囲内とし、カプ
ラ本体の両端に位置する接着剤を25mm以下の間隔を
あけて補強器に固定したので、光ファイバカプラの最低
共振周波数が2000Hz以上となり、これより低い周
波数のときにカプラ本体は共振せず、融着延伸部が補強
器に接触することが防止される。このため、振動、衝撃
に対する特性を向上でき、光ファイバカプラの安全性を
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 光ファイバカプラの構造とその最低共振周波
数との関係を示す図である。
【図2】 光ファイバカプラを梁のモデルとしてとらえ
たときの説明図である。
【図3】 光ファイバカプラにおける融着延伸部の長さ
と結合度との関係を示す図である。
【図4】 光ファイバカプラの結合度を説明するための
図である。
【図5】 光ファイバカプラの波長と結合度との関係を
示す説明図である。
【図6】 光ファイバカプラの構成を説明するための図
である。
【符号の説明】
2…カプラ本体、3…補強器、4B…固定用接着剤、6
…光ファイバ、7…融着延伸部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菅原 康行 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本の光ファイバを添接、融着、延伸
    してなる融着延伸部を有するカプラ本体の両端が補強器
    に接着剤で固定される光ファイバカプラであって、前記
    融着延伸部の長さが10〜15mmの範囲内とされ、カ
    プラ本体の両端に位置する接着剤が、25mm以下の間
    隔をあけて補強器に固定されてなることを特徴とする光
    ファイバカプラ。
JP6460695A 1995-03-23 1995-03-23 光ファイバカプラ Pending JPH08262261A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003515184A (ja) * 1999-11-17 2003-04-22 イトフ オプティカル テクノロジーズ インコーポレイテッド − テクノロジーズ オプティク イトフ インコーポレイテッド 多重化および分波単モード光ファイバ・カップラの製作
KR100786617B1 (ko) * 1999-05-31 2007-12-21 가부시키가이샤후지쿠라 편파 유지 광파이버 커플러의 제조 방법

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JP4790183B2 (ja) * 1999-11-17 2011-10-12 イトフ オプティカル テクノロジーズ インコーポレイテッド − テクノロジーズ オプティク イトフ インコーポレイテッド 多重化および分波単モード光ファイバ・カップラの製作

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