JPH08261333A - ベローズを備えたメカニカルシール - Google Patents

ベローズを備えたメカニカルシール

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Publication number
JPH08261333A
JPH08261333A JP9005195A JP9005195A JPH08261333A JP H08261333 A JPH08261333 A JP H08261333A JP 9005195 A JP9005195 A JP 9005195A JP 9005195 A JP9005195 A JP 9005195A JP H08261333 A JPH08261333 A JP H08261333A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bellows
ring
driven ring
driven
axial direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9005195A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryoji Morita
田 亮 二 森
Shuichi Watanabe
辺 修 一 渡
Morio Sudo
藤 守 雄 須
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tanken Seal Seiko Co Ltd
Original Assignee
Tanken Seal Seiko Co Ltd
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Publication date
Application filed by Tanken Seal Seiko Co Ltd filed Critical Tanken Seal Seiko Co Ltd
Priority to JP9005195A priority Critical patent/JPH08261333A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ベローズの自励振動や共振を抑制したベロー
ズを備えたメカニカルシールを提供する。 【構成】ベローズ1とコンプリング3との間に軸線方向
に係止材10を嵌装し、コンプリング3と接触させてベ
ローズ1の変位を抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はベローズを備えたメカ
ニカルシールに関する。
【0002】
【従来の技術】従動環と回転軸或いはケーシングとの間
のシールに、Oリング等のパッキンに変えてベローズを
用いたメカニカルシールが知られている。このタイプの
メカニカルシールは、従動環をOリング等でシールする
構造と異なり、従動環がOリングを介して軸やケーシン
グと接触していないため、従動環の固定がなく、従動環
の良好なフローティングを維持できる利点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ベローズを備
えたメカニカルシールでは、従動環が回転軸や固定側リ
テーナにパッキンを介して接触していないため、シール
面の抵抗や取付機器の振動の影響からベローズが自励振
動や共振を発生することがあり、これらの振動により異
音が発生したり、シール面が離間して漏れを発生した
り、ベローズ自体が破壊して大量漏れを発生する等の問
題があった。このような問題を解決するために従来より
種々の研究がなされているが、振動発生のメカニズムが
明かではなく、抜本的な対策をとれないのが現状であ
る。例えば、前記したシール面の抵抗による振動はステ
ィックスリップという現象から発生していると推測され
ており、単純な固有振動数の計算では高速の軸回転で発
生する振動が150rpm程度の極低速回転域で発生す
るなど予測が困難である。本発明は上記した従来技術の
問題点を解決することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段及び作用】上記目的を達成
するために本発明は、従動環をベローズによりシールす
るベローズを備えたメカニカルシールにおいて、ベロー
ズの軸線方向の変位量と異なる変位量を有する部材と、
該部材とベローズとの間に介装され、該ベローズに軸線
方向に所定距離接触して、該ベローズの軸線方向変位と
半径方向振動を拘束する係止材と、を有することを特徴
とする。この構成において、係止材によりベローズは軸
線方向の変位量が異なる部材に軸線方向変位を拘束され
る。また同時に半径方向の振動も拘束される。そのため
ベローズの振動を防止することができる。また係止材は
ベローズと軸線方向に接触するため、円周方向に全周で
接触させる場合に比較して、接触面積を少なくことがで
きる。そのため係止材による締代の影響を少なくするこ
とができ、加工精度及び取付精度をそれほど必要としな
い。係止材としては、ゴムや合成樹脂等の弾性体等が使
用可能であり、例えばOリングを切断した紐状片等も使
用可能である。断面形状も円、角形等種々のものが使用
可能である。該係止材は円周方向に少なくとも2以上設
け、ベローズが偏芯しないようにする。前記部材として
は、従動環に結合されたコンプリングを使用するのが望
ましい。
【0005】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。図1は半断面図である。回転軸50上に従動環2が
従動可能に遊嵌されており、ケーシング51側に装着さ
れた固定環6との間でシール面Sを形成してシールする
ようになっている。従動環2の後端側にはコンプリング
3が嵌合されており、該コンプリング3をスプリング5
により固定環6方向に押圧することにより従動環2を固
定環6に押しつけるようになっている。該スプリング5
の後端側は回転軸50に固定されたカラー4に係止され
ている。
【0006】ベローズ1は従動環2と一体的に形成され
ており、コンプリング3の内側において従動環2の後端
から伸び、その後端部はカラー4により回転軸50上に
固定されている。このベローズ1により従動環2と回転
軸50の間がシールされるようになっている。
【0007】コンプリング3の内周には図2に示すよう
に円周方向に等間隔に3ヶ所、軸線方向に伸びる係止溝
11が設けられており、ここに係止材10が介装されて
いる。係止材10は弾性を有し、所定の締代を与えて介
装するようになっている。この係止材10はコンプリン
グ3の内周から半径方向に張り出し、ベローズ1の山頂
部15に軸線方向に接触するようになっている。この実
施例では係止材10は軸線方向に2山分延出して、2つ
の山頂部15に接触するように構成されている。この係
止材10の接触によりベローズ1の軸線方向の動きがコ
ンプリング3に拘束されるようになっている。また、同
時にベローズ1の半径方向の振動も拘束される。
【0008】この実施例ではベローズ1のほぼ中央部イ
よりも反従動環2側、即ちカラー4側に係止材10を装
着している。この理由を以下説明する。いま従動環2の
軸線方向の変位量を図示するようにdとすると、コンプ
リング3も従動環2に固定されているから同様にdの変
位量を有する。ベローズ1も従動環2に連結されている
が、その軸線方向変位量は従動環2に近い位置ほど大き
く、遠くなるに従って該変位は吸収されて小さくなる。
即ち、ベローズ1のアの位置では変位量は従動環2とほ
ぼ同じでdになるが、ウの位置では該変位はほぼ吸収さ
れてしまい、ほぼ変位量はゼロとなる。また、中間のイ
の位置ではd/2の変位量となる。したがって、ベロー
ズ1をコンプリング3に接触させて、その軸線方向の移
動を拘束するためには、その変位量の差がもっとも大き
いウ位置側で接触させるのが良いことになる。また、半
径方向の振動に関しても、軸に固定されている処に近い
ウの位置が最も良い。更に、ウ位置側の方が係止材10
の装着が簡単である等の利点がある。
【0009】以上の構成において、コンプリング3の内
周に装着された係止材10がベローズ1の山頂部15に
軸線方向に接触し、その接触抵抗によりベローズ1の軸
線方向の変位を規制する。また同時にベローズ1の半径
方向の振動も抑制される。そのため、ベローズ1の自励
振動や共振が抑制され、ねじれ力が緩衝される。また、
係止材10は軸線方向に狭い面積で接触するため、係止
材10の締代に差が生じても、ベローズ1への荷重とし
ては大きな差がなく、そのため係止材10の加工精度や
取付精度に厳格なものを必要としない利点がある。
【0010】図3は従動環2が非回転の静止型メカニカ
ルシールに本発明を適用した実施例を示す。この構成で
はコンプリング3がベローズ1の内周側に位置するた
め、ベローズ1の内周側に係止材10を設けて、コンプ
リング3の外周と接触させている。なお、7は回転環、
20はスリーブである。
【0011】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、従動環を
ベローズによりシールするベローズを備えたメカニカル
シールにおいて、前記ベローズの軸線方向の変位量と異
なる変位量を有する部材と前記ベローズとを該ベローズ
の軸線方向変位を拘束するように接触させているため、
ベローズの軸線方向変位と半径方向の振動が拘束され、
ベローズの自励振動や共振が抑制され、従動環の振動も
防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す半断面図。
【図2】図1の実施例における係止材10の装着状態を
示す右側断面図。
【図3】本発明の他の実施例を示す半断面図。
【符号の説明】
1:ベローズ、2:従動環、3:コンプリング、4:カ
ラー、5:スプリング、6:固定環、7:回転環、1
0:係止材、11:係止溝、15:山頂部、20:スリ
ーブ、50:回転軸、51:ケーシング。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 従動環をベローズによりシールするベロ
    ーズを備えたメカニカルシールにおいて、 ベローズの軸線方向の変位量と異なる変位量を有する部
    材と、 該部材とベローズとの間に介装され、該ベローズに軸線
    方向に所定距離接触して、該ベローズの軸線方向変位と
    半径方向振動を拘束する係止材と、 を有することを特徴とするベローズを備えたメカニカル
    シール。
  2. 【請求項2】 前記係止材がOリングを切断した紐状片
    である、 請求項1に記載のベローズを備えたメカニカルシール。
  3. 【請求項3】 前記係止材が円周方向に2以上設けられ
    ている、 請求項1又は請求項2に記載のベローズを備えたメカニ
    カルシール。
  4. 【請求項4】前記部材が前記従動環に結合されたコンプ
    リングである、 請求項1又は請求項2又は請求項3に記載のベローズを
    備えたメカニカルシール。
JP9005195A 1995-03-24 1995-03-24 ベローズを備えたメカニカルシール Pending JPH08261333A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9005195A JPH08261333A (ja) 1995-03-24 1995-03-24 ベローズを備えたメカニカルシール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9005195A JPH08261333A (ja) 1995-03-24 1995-03-24 ベローズを備えたメカニカルシール

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08261333A true JPH08261333A (ja) 1996-10-11

Family

ID=13987809

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9005195A Pending JPH08261333A (ja) 1995-03-24 1995-03-24 ベローズを備えたメカニカルシール

Country Status (1)

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JP (1) JPH08261333A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012132511A (ja) * 2010-12-22 2012-07-12 Eagle Industry Co Ltd ベローズ用ダンパー装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012132511A (ja) * 2010-12-22 2012-07-12 Eagle Industry Co Ltd ベローズ用ダンパー装置

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A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041115

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050407