JPH082602Y2 - 宇宙環境における溶融物観察装置 - Google Patents

宇宙環境における溶融物観察装置

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JPH082602Y2
JPH082602Y2 JP1989136304U JP13630489U JPH082602Y2 JP H082602 Y2 JPH082602 Y2 JP H082602Y2 JP 1989136304 U JP1989136304 U JP 1989136304U JP 13630489 U JP13630489 U JP 13630489U JP H082602 Y2 JPH082602 Y2 JP H082602Y2
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JP
Japan
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crucible
ray
base frame
heater
space environment
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JP1989136304U
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JPH0374351U (ja
Inventor
正一郎 貝原
照美 中村
孝二 根崎
聖子 星
Original Assignee
石川島播磨重工業株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、宇宙環境における溶融物観察装置に関する
ものである。
[従来の技術] 近年、宇宙開発の進歩は目ざましく、宇宙環境、即ち
無重力、高真空といった状態を利用して地上では作れな
い均質度の高い合金を作る実験等を行う計画が種々進め
られており、新しい金属やその他の材料開発への期待が
高まっている。
こうした新しい金属やその他の材料開発においては、
溶融状態にある物体が宇宙環境においてどのような状態
にあるか、その挙動を調べることが不可欠である。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、前述の如く宇宙環境において溶融状態
にある物体の挙動を調べることのできる装置は開発され
ていないのが現状である。
本考案は、斯かる実情に鑑み、新しい金属やその他の
材料開発に大いに役立つ宇宙環境における溶融物観察装
置を提供しようとするものである。
[課題を解決するための手段] 本考案は、ベースフレーム上に所要間隔をあけて対向
配置されたX線発生装置とX線受像装置とからなるX線
透過装置と、 前記ベースフレーム上のX線発生装置とX線受像装置
との間に立設された支持脚と、該支持脚に沿って昇降可
能に設けられた昇降台と、該昇降台に対しベースフレー
ムの長手方向と直角方向にスライド可能に設けられた左
右移動台と、該左右移動台に対しベースフレームの長手
方向にスライド可能に設けられた前後移動台とからなる
位置調整可能なテーブルと、 該テーブル上に配置されヒータによって加熱可能で而
も内部に被観察物を収容可能な蓋付きのるつぼと を備えたことを特徴とするものである。
[作用] 従って無重力、高真空という宇宙環境において、るつ
ぼ内に固体状態の被観察物を入れて蓋を閉じ、該るつぼ
をヒータ内に配置し、るつぼ内の被観察物を所要温度に
加熱して被観察物を溶融状態にし、この状態で、X線発
生装置からるつぼに対しX線を放射すると、該るつぼを
透過したX線がX線受像装置によってとらえられ、この
時、テーブルを位置調整すれば、るつぼ内の溶融物の挙
動を細部だけでなく全体的にとらえられる。
[実施例] 以下、図面に基づいて本考案の実施例を説明する。
第1図及び第2図は本考案の一実施例であり、X線を
放射するX線発生装置1をベースフレーム2の一端部に
設けると共に、該X線発生装置1からのX線をX線受像
部3を介してカメラ4でとらえるようにしたX線受像装
置5を、前記X線発生装置1に対し所要間隔をあけて対
向するよう、ベースフレーム2の他端上に支持フレーム
6を介して配置し、X線透過装置7を構成する。
前記X線発生装置1とX線受像装置5との間に位置調
整可能なテーブル8を設置す。
該テーブル8は、前記ベースフレーム2の長手方向略
中央部に立設された支持脚9と、該支持脚9に沿って昇
降可能に設けられた昇降台10と、該昇降台10に対しベー
スフレーム2の長手方向と直角方向(以下、左右方向と
いう)にスライド可能に設けられた左右移動台11と、該
左右移動台11に対しベースフレーム2の長手方向(以
下、前後方向という)にスライド可能に設けられた前後
移動台12とからなり、前後、左右、上下の位置調整を行
い得るようにしてある。
前記テーブル8上に後述のるつぼ15内の均一加熱を図
るための円筒状のヒータ13をその軸線が前後方向に延び
るように設置し、該ヒータ13内に、第2図に示す如く中
空薄板状で蓋14を備えたるつぼ15を配置する。
更に、前記X線透過装置7の制御、テーブル8の位置
調整、ヒータ13の制御等を遠隔操作するための制御装置
16を設ける。
次に上記実施例の作動を説明する。
無重力、高真空という宇宙環境において、るつぼ15内
に固体状態の金属やその他の被観察物を入れて蓋14を閉
じ、該るつぼ15を、奥行き寸法の小さい方向にX線が透
過されるようヒータ13内に配置する。
続いて、制御装置16を操作し、ヒータ13を昇温させ、
るつぼ15内の被観察物を所要温度に加熱し、該被観察物
を溶融状態にする。
次で、X線発生装置1からるつぼ15に対しX線を放射
し、該るつぼ15を透過したX線をX線受像部3を介して
カメラ4でとらえる。この時、テーブル8を前後、左
右、上下方向に位置調整することにより、るつぼ15内の
溶融物の挙動を細部だけでなく全体的にとらえるように
する。
こうして、無重力、高真空という宇宙環境において溶
融状態にある物体の挙動を把握することが可能となり、
新しい金属やその他の材料開発に大いに貢献し得る。
又、第3図は、るつぼの変形例を示すものであり、る
つぼ15を、蓋14を有する円筒状としたものである。
又、第4図は、ヒータの変形例を示すものであり、ヒ
ータ13を、るつぼ15を載置可能な皿状に形成し、るつぼ
15を底部から加熱するようにしたものである。
更に又、第5図は、るつぼとヒータを一体化した例を
示すものであり、るつぼ15をセラミックで形成すると共
に、該るつぼ15の底部にセラミックヒータ部17を一体に
内蔵せしめたものである。
上記実施例において、X線が透過される方向における
るつぼ15の奥行き寸法を小さくすると共に、側壁部の厚
さを薄くすれば、るつぼ15を透過するために必要なX線
のエネルギが小さくて済むため、X線透過装置7を小型
軽量化でき、スペースシャトル等の宇宙船のように、搭
載する装置に対する重量制限並びに形状制限の厳しいも
のへの搭載も可能となり、実用的となる。
尚、本考案の宇宙環境における溶融物観察装置は、上
述の実施例にのみ限定されるものではなく、本考案の要
旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ること
は勿論である。
[考案の効果] 以上説明したように本考案の宇宙環境における溶融物
観察装置によれば、無重力、高真空という宇宙環境にお
いて溶融状態にある物体の挙動を把握することが可能と
なり、新しい金属やその他の材料開発に大いに貢献でき
るという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の斜視図、第2図はるつぼの
一例を示す斜視図、第3図はるつぼの変形例を示す斜視
図、第4図はヒータの変形例を示す斜視図、第5図はる
つぼとヒータを一体化した例を示す斜視図である。 1はX線発生装置、5はX線受像装置、7はX線透過装
置、8はテーブル、13はヒータ、14は蓋、15はるつぼを
示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 星 聖子 東京都千代田区丸の内1丁目6番2号 石 川島播磨重工業株式会社本社別館内 (56)参考文献 特開 昭53−125096(JP,A) 実開 平1−112450(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベースフレーム上に所要間隔をあけて対向
    配置されたX線発生装置とX線受像装置とからなるX線
    透過装置と、 前記ベースフレーム上のX線発生装置とX線受像装置と
    の間に立設された支持脚と、該支持脚に沿って昇降可能
    に設けられた昇降台と、該昇降台に対しベースフレーム
    の長手方向と直角方向にスライド可能に設けられた左右
    移動台と、該左右移動台に対しベースフレームの長手方
    向にスライド可能に設けられた前後移動台とからなる位
    置調整可能なテーブルと、 該テーブル上に配置されヒータによって加熱可能で而も
    内部に被観察物を収容可能な蓋付きのるつぼと を備えたことを特徴とする宇宙環境における溶融物観察
    装置。
JP1989136304U 1989-11-24 1989-11-24 宇宙環境における溶融物観察装置 Expired - Lifetime JPH082602Y2 (ja)

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JPH0374351U JPH0374351U (ja) 1991-07-25
JPH082602Y2 true JPH082602Y2 (ja) 1996-01-29

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JPH01112450U (ja) * 1988-01-22 1989-07-28

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