JPH08260076A - 歯科技術における有鞘弾力板プレシジャンアタッチメント用金合金 - Google Patents

歯科技術における有鞘弾力板プレシジャンアタッチメント用金合金

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JPH08260076A
JPH08260076A JP3766596A JP3766596A JPH08260076A JP H08260076 A JPH08260076 A JP H08260076A JP 3766596 A JP3766596 A JP 3766596A JP 3766596 A JP3766596 A JP 3766596A JP H08260076 A JPH08260076 A JP H08260076A
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JP
Japan
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alloy
elastic plate
alloys
gold
plate precision
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Pending
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JP3766596A
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English (en)
Inventor
Bernd Kempf
ケムプフ ベルント
Hans Martin Ringelstein
マルティン リンゲルシュタイン ハンス
Bernd Dr Meier
マイアー ベルント
Willi Meiers
マイアース ヴィリ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Evonik Operations GmbH
Original Assignee
Degussa GmbH
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K6/00Preparations for dentistry
    • A61K6/80Preparations for artificial teeth, for filling teeth or for capping teeth
    • A61K6/84Preparations for artificial teeth, for filling teeth or for capping teeth comprising metals or alloys
    • A61K6/844Noble metals

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 十分に硬く、成形可能であり、腐食に強く、
生体適合性を有し、毒性のない歯科技術における有鞘弾
力板プレシジャンアタッチメント用金合金を提供する。 【解決手段】 前記合金は、チタン1.2〜2.3重量
%、残り金を有する金合金である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歯科技術における
有鞘弾力板プレシジャンアタッチメント(precision at
tachment)用材料としての金合金の使用に関する。
【0002】
【従来の技術】有鞘弾力板プレシジャン接合アタッチメ
ントは、いわゆる構造部材、たとえばアタッチメントま
たはジョイントとして取り外し可能な歯科用充填物の製
造に頻繁に使用される。この有鞘弾力板プレシジャンア
タッチメントは今日では一般に予め製造した形で提供さ
れる。個々の問題の理由により多くの異なる構造が存在
する。従って1989年に約290の異なる系が市販さ
れている。これらを製造するために貴金属をベースとす
る多数の異なる合金が使用される。
【0003】これらの有鞘弾力板プレシジャンアタッチ
メントは一般に製造するためにきわめて高価である。こ
れは部品が小さいことにより、これが治療に使用する際
の高い要求に耐えるために複雑な形状および狭い許容範
囲と結びついている。更に高い強度要求のために高い強
度の合金を使用しなければならず、該合金はその高めら
れた硬度により一般に困難な成形特性を有する。一般に
200Hvより高いビッカース硬さおよび450MPa
より高い降伏点を有する合金のみが使用される。
【0004】更に相当する歯科用構造品の生体適合性を
保証するために、耐食性に関する高い要求がこれらの合
金に課せられる。その際耐食性に関する要求は鋳造した
歯科用充填物の場合よりも高く評価しなければならな
い、それというのも有鞘弾力板プレシジャンアタッチメ
ントの場合にはたとえばアタッチメント表面の亀裂が避
けられないからである。これにより亀裂の腐食により激
化する腐食状況に関するすべての前提条件が満たされ
る。可能な限り少ない合金部材で十分である最も高い耐
食安定性の合金を使用することにより最適な生体適合性
が達成される。
【0005】プロテーゼ部分の有鞘弾力板プレシジャン
アタッチメントの固定はろう付けによりまたは歯科用合
金をプレシジャンアタッチメントに直接鋳造することに
より実施することができる。この有鞘弾力板プレシジャ
ンアタッチメントに関しては卑金属を含まない合金が必
要であり、従って鋳造の前の予熱中にプレシジャンアタ
ッチメントと歯科用合金の間の物質の決定的な結合を阻
止する妨害する酸化物層が形成されない。これらの合金
は多くの場合に金−白金−パラジウムまたはパラジウム
−イリジウムをベースとして構成される。この形式の特
に高い強度の合金はたとえばドイツ特許第354264
1号明細書に記載されている。
【0006】特に低溶融セラミックを張り合わることが
できる焼き付け可能の黄色の歯科用合金系の場合は、黄
色の合金からなる有鞘弾力板プレシジャンアタッチメン
トが好ましく、これによりアタッチメントが基礎材料か
ら色により際立たない。これらの黄色合金は以前はすべ
て卑金属で合金され、従って鋳造することができなかっ
た。この合金は一般に金−白金−銀−銅をベースとして
構成され、その機械的強度は銀−銅混合物亀裂に大きく
依存する。これに起因するかなり高い銅割合により、特
に亀裂腐食状況が存在する場合に変色傾向が生じる。従
って近年これらの合金の銅含量を更に減少する目標が追
求された。高い機械的強度を保証するために、延性の減
少およびこれに伴って更に高い製造経費を生じるほかの
合金技術手段が必要である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の課題
は、黄みがかった金色を有し、十分に硬く、良好に成形
可能な歯科技術における有鞘弾力板プレシジャンアタッ
チメント用金合金を見出すことであった。更にこの合金
はきわめて腐食に強く、最適な生体適合性を有し、従っ
て毒性に問題のある成分を有するべきでない。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題は、本発明によ
り、チタン1.2〜2.3重量%、残り金を有する金合金
を使用することにより解決される。
【0009】有利にはチタン1.6〜1.8重量%、残り
金を含有する合金を使用する。
【0010】驚異的にも、すでに周知の構造部材用合金
よりかなり好ましい成形および腐食特性を有する、チタ
ン添加物1.2〜2.3重量%を有する金をベースとする
合金を製造することができる。元素チタンの高い反応性
は溶融技術に関して適当なるつぼ内で不活性ガス下で溶
融することにより制御することができる。色および耐食
性および成形特性に関して最適な特性を有する金および
チタン1.6〜1.8重量%を有する二成分合金が特に有
利であることが判明した。
【0011】表1には、例として従来の形式の3つの黄
色合金(合金1〜3)および本発明による合金(合金4
〜6)を記載した。これに関する機械的特性値を表2に
記載した。
【0012】
【表1】
【0013】
【表2】
【0014】HV−H:硬化状態のビッカース硬度(そ
れぞれの場合の最適な熱処理温度) HV−W:軟化状態のビッカース硬度(水中で冷却) Rp−H:硬化状態の降伏点 Rp−W:軟化状態の降伏点 A−H:引張り試験での硬化状態の延性(工業的伸び) A−W:引張り試験での軟化状態の延性(工業的伸び) 硬化状態では従来の合金および本発明の合金は機械的特
性値において重大な違いを有しないが、軟化焼き鈍し状
態では本発明の合金は明らかに向上した値を有する。硬
度は従来の合金に比べて著しく低下し、若干の場合は従
来の合金が有する値の約1/3に低下することがある。
これに伴って降伏点の大きな低下および約60%の値ま
での延性の著しい増加が生じる。延性の増加および硬度
および降伏点の明らかな低下は成形特性の著しい向上を
生じる。高い延性により大きな程度の変形および中間焼
き鈍しの数の減少が達成され、低い強度により低い変形
力が要求される。両方の要因が一緒に明らかに低下した
製造経費および時間を生じ、更に新たな効果的な製造方
法、たとえば圧出法を可能にする。変形工程の後で高い
強度および低い延性が適当な熱処理により維持される。
硬化状態は引き続く成形の間にきわめて有利な特性を有
する。有鞘弾力板プレシジャンアタッチメントとして使
用する際には再び高い強度が必要である。
【0015】驚異的にも、これらの合金は特別な耐食性
により優れていることが更に判明した。耐食性に関する
特性値は表3に記載した。耐食性はDIN E 139
27により、0.1モル乳酸−食塩溶液中で1週間の浸
漬テストにより遊離した腐食生成物により決定した。表
3に試料表面1cm2当たりの遊離した腐食生成物の合
計を記載した。試験を新たに磨いた表面を有する試料で
一度および後から熱処理したサンプルで更に一度実施し
た。熱処理としてそれぞれの場合に空気中で500℃で
1時間の保存を選択した。この熱処理において本発明に
よる合金は最も高い強度を達成した。従ってこの処理は
最後の成形の後に実施した。従来の合金において腐食速
度が結果として上昇し、従って不活性ガス下で焼き鈍し
を実施しなければならないのに対して、本発明の合金の
場合は驚異的にもこの焼き鈍し処理は耐食性を更に向上
する。二成分合金の場合は腐食速度は検出限界未満に低
下する。
【0016】 表3 合金 磨いた表面の 付加的な熱処理後の 全腐食速度 全腐食速度 (μg/cm2) (μg/cm2 1 6 43 2 8 32 5 0.3 <DL6 0.5 <DL DL=検出限界=0.13μg/cm2
【0017】
【実施例】本発明による合金を以下の例により詳細に説
明する。
【0018】1.アタッチメントを製造するために、直
径9mmの連続鋳造したシリンダバーから長方形の断面
3.3×6mmを有する出発物質を製造する。合金1
(表1)に関して8回の中間焼き鈍しおよび9回の還元
工程を実施し、引き続き3回の引抜き工程がこのために
必要である。
【0019】合金2(表1)に関して11回の中間焼き
鈍しおよび10回の還元工程を実施し、引き続き3回の
引抜き工程がこのために必要である。
【0020】他方、本発明による合金No5および6
(表1)はそれぞれ3または4回の中間焼き鈍しおよび
6回の還元工程を実施し、引き続き3回の引抜き工程が
必要である。従って出発物質の製造は著しく時間の消費
が少ない。
【0021】2..円筒型ルートピンを製造するために、
従来の合金を旋盤で加工する。他方で本発明による合金
No6を用いて適当な厚さのワイヤを前記軟化焼き鈍し
後に圧出工程により直接最終成形品にプレスする。この
適用例において後処理は不要である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ベルント マイアー ドイツ連邦共和国 ゲルンハウゼン ミュ ールバッハヴェーク 30アー (72)発明者 ヴィリ マイアース ドイツ連邦共和国 アルツェナウ リース リングシュトラーセ 11

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 歯科技術における有鞘弾力板プレシジャ
    ンアタッチメント用材料としてチタン1.2〜2.3重量
    %、残り金を有する金合金。
  2. 【請求項2】 チタン1.6〜1.8重量%、残り金を含
    有する請求項1記載の合金。
JP3766596A 1995-02-25 1996-02-26 歯科技術における有鞘弾力板プレシジャンアタッチメント用金合金 Pending JPH08260076A (ja)

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE19506680.4 1995-02-25
DE19506680 1995-02-25
DE19604827.3 1996-02-12
DE19604827A DE19604827C2 (de) 1995-02-25 1996-02-12 Verwendung von Goldlegierungen für Konstruktionselemente in der Dentaltechnik

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08260076A true JPH08260076A (ja) 1996-10-08

Family

ID=26012825

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3766596A Pending JPH08260076A (ja) 1995-02-25 1996-02-26 歯科技術における有鞘弾力板プレシジャンアタッチメント用金合金

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EP (1) EP0729740B1 (ja)
JP (1) JPH08260076A (ja)
AT (1) ATE262307T1 (ja)
CA (1) CA2170084A1 (ja)
DK (1) DK0729740T3 (ja)

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DK0729740T3 (da) 2004-07-26
EP0729740B1 (de) 2004-03-24
EP0729740A3 (de) 2000-03-29
ATE262307T1 (de) 2004-04-15
EP0729740A2 (de) 1996-09-04

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