JPH08258821A - ボトルの上部及び首部に特にｕ状シールを付与する方法及びそれを実施するための装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速且つ高精度に、ボトルの上部及び首部
に、特にＵ字形状シールを付与する方法並びに装置を実
現する。 【解決手段】 シール１が垂直に配置されるマガジン７
からシール１を取り出すステップと、フィーダー８が取
り出しユニット６の前を通り過ぎる際に、取り出しユニ
ット６からフィーダー８にシール１を移送するステップ
と、ボトル４に対してシール１を支持し、同時的に垂直
位置から水平位置に変化させるステップと、ボトル４の
上部２の真上に水平にシール１を位置決めするステップ
と、ボトル４の垂直軸線と同じ軸線に沿って下方に移動
するプッシャー機構１２によってボトル４の上部２にシ
ール１を付与するステップと、折り曲げ・押圧手段１３
によって、ボトル４の上部２及び首部３の側面に対して
シール１の突出する縁部１ａ、１ｂを直接に折り曲げ及
び押圧するステップ、とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、シール、特にＵ状
シールをボトルの上部及び首部に付与する方法及びそれ
を実施するための装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】ボトル上部のシールは、不正の形跡を明
確化するために付与される。それらのシールは、主とし
て２つのタイプ、すなわち一側面シールと二側面シール
とから成り、前者は、ボトルの上部及び首部の一側面と
ボトル上面とに付与された引っ繰り返ったＬ字形状のシ
ールであり、後者は、ボトルの上部及び首部の二側面と
ボトル上面とに付与された引っ繰り返ったＵ字形状のシ
ールである。

【０００３】現在において、従来の技術によれば、各シ
ールは、水平のマガジンから取り出され、垂直になるよ
うに向きを変えられ、直立したボトルに向かって動かさ
れ、その際、シールの上縁部は、ボトル上部よりも高
い。このように位置決めされるのは、一側面シールの場
合であって、シールは、ボトル首部の一面に付与され、
次いでボトル上部に対して折り曲げられ、押圧される。
他方、Ｕ字形状シールは、より長いので、ボトル上部の
反対側に水平に突出し、この段階にあっては、シール付
与を完遂するには、ボトルの上部及び首部の反対側に対
して折り曲げて押圧する必要がある。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記公知の方法並びに
これを実施するために用いられる装置の主たる問題は、
シール付与の速度が遅いことであって、マガジンから取
り出されるときにシールが水平であるために動作を低速
で行わねばならないことである。その理由は、シール取
り出し装置が極めて大きなスペースを占有しなければな
らず、その結果、シール取り出しの工程時間に見合った
シール取り出し装置がない、ということである。

【０００５】また、１つのステーションから他のステー
ションにボトルが移動する際に、ボトルが振動し易く、
このため、シール、特にＵ字形状のシールを付与する場
合に高い精度を得ることができない。ボトルの首部及び
上部の一側面にシールが付与された後で、上部の上面に
対して折り曲げられて押圧される前に、ボトル上部から
上に延びるシール部分は、自由に揺れ動き得るが、ボト
ル上部の上に折り曲げられた瞬間は大抵、付与済みのシ
ール部分と整合しない。その結果として、シールは、均
一に付与されず、捩れたり歪んだりし得る。この不都合
は、Ｕ字形状シールの場合に顕著である。このことは、
シールが長いためにシール下側部分のボトル首部への付
与後にシール上側部分の揺れ動く傾向が極めて大きいか
らであり、また、シール上側部分が二段階でボトル首部
の他面側及び上部に付与されるからである（このこと
は、ボトル首部の最初の側面にシール下側部分が付与さ
れた後の２つの異なる機会において揺れ動き及びその結
果としての不整合が起き得る、ということを意味す
る）。本発明の目的は、精度が良好で高い製造速度を得
ることができる、ボトルの上部及び首部にシール、特に
Ｕ字形状シールを付与する方法を開示することによって
上述した問題を解決することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記課題は、主たる特徴
が請求項１に記載された、ボトルの上部及び首部に特に
Ｕ字形状シールを付与するための方法によって解決され
よう。マガジンから垂直にシールが取り出されるという
事項は、従来装置と比べて取り出しユニットの（シー
ル）フィーダーの高精度な位置決めを可能にし、このこ
とは、それらの大半が適合し得ることを意味し、その結
果としてシールの取り出し及び供給がより迅速に実行さ
れ得る。

【０００７】更に、プッシャー機構によってシールがボ
トルに付与されるときに、シールは、ボトル上部の真上
で水平に位置決めされ、次いで、シールの突出する縁部
は、ボトル軸線に平行な折り曲げ・押圧手段により、ボ
トルの上部及び首部の側面に対して直接に折り曲げられ
て押圧される。これにより、ボトルに接触する前に捩れ
たり歪んだりすることなく正確にシールを付与すること
ができる。

【０００８】本発明の別の目的は、上記方法を実施する
ことができる装置を提供することにある。この目的は、
請求項４に記載された主たる特徴を具えた装置によって
実現される。請求項２に記載したように、本方法によれ
ば、円形コンベヤーにボトルが供給される少し前におい
て、シールを支持するフィーダーがボトルに近づいてボ
トルの前を通り過ぎる、ということが理解されよう。こ
のように、シールのフィーダーは、ボトル首部に当てる
ことなく且つボトルを倒すことなく、シールを垂直位置
から水平位置に変化させる。これにより、装置の作動高
さを低くすることができ、延いては、プッシャー機構の
ストロークを短くすることができる。

【０００９】更に、本方法によれば、請求項３に記載し
たように、シールのフィーダーが垂直位置から水平位置
への回転を実行したときに、シールは、ボトルが円形コ
ンベヤー上を移動する方向であってフィーダーの逆転に
よってボトル上部の上に位置決めされる方向に延び且つ
ボトル首部の前に位置する、ということが理解されよ
う。これにより、正確に付与されるべきシールをボトル
上部の真上に簡単且つ効果的に位置決めする方法が得ら
れる。

【００１０】本発明によって開示される方法を実施する
ための装置は、請求項４に記載の主題を構成する。本発
明の別の特徴及び利点は、一例として本発明の好適な実
施例を示す、添付図面に関連した以下の記載から明らか
になろう。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面を参
照して説明する。図１において、２０は、シール、特に
Ｕ状シール１を付与するように設計されたボトルのラベ
リング装置を示す。上部２及び首部３にシール１が付与
されるべきボトル４の各々は、垂直な回転軸線Ａの周り
を回転する第１のスターホイール２１によって第１円形
コンベヤー５まで搬送され、シールの付与後に、第２の
スターホイール２２によって第１円形コンベヤー５から
離隔される。ボトル４は、第１円形コンベヤー５の所定
円周上に配置される。参照符号２３、２４、２５は、本
発明の範囲に包含されない、ボトル本体にラベルを付与
する従来のラベリングユニットを図解的に示したもので
ある。

【００１２】参照符号６は、マガジン７からシール１を
取り出すための取り出しユニットを示す。図２から理解
され得るように、シール１は、取り出しユニット６によ
って取り出されるときに、垂直に位置する。第２円形コ
ンベヤー１４の所定円周上には、複数個のフィーダー８
が取着されている。第２円形コンベヤー１４は、第１円
形コンベヤー５に同期して、垂直軸線Ａの周りを回転す
る。第２コンベヤー１４が回転するとき、フィーダー８
は、取り出しユニット６の保持するシール１をフィーダ
ー８に供給する取り出しユニット６の前を通り過ぎ、第
１円形コンベヤー５によって供給されるボトル４に向か
って第２円形コンベヤー１４上を回り続ける。ボトルに
向かって進行されるときに、手段１０に回転自在に取着
されたフィーダー８は、シール１を垂直位置から略水平
位置に移送するように、フィーダー自体の軸線の周りを
回転する。

【００１３】参照符号１１は、取着手段を示し、この取
着手段によって、シール１を水平に保持するフィーダー
８は、ボトル４の上部２の真上側に位置決めされる。図
６及び図７に示されるように、ボトル４の垂直軸線と同
じ軸線に沿って下方に移動するプッシャー機構１２は、
ボトル２の上にシール１を押し下げ、その後、ボトル４
の軸線に平行に取着された折り曲げ・押圧手段１３は、
シール１の突出する縁部１ａ及び１ｂをボトル４の首部
及び上部の側面に向かって折り曲げ・押圧する。

【００１４】本装置の工程サイクルは、次のように要約
され得る。すなわち、マガジン７内に垂直に配置された
シール１は、取り出しユニット６によってマガジンから
取り出され、取り出しユニット６によって保持されるシ
ール１は、フィーダー８に移送され、フィーダー８は、
取り出しユニット６の前を通り過ぎ、フィーダー８は、
ボトル４に対してシール１を支持し、同時にシール１を
垂直位置から略水平位置まで回転させ、フィーダー８
は、シールの回転を可能にする回動手段１０を介して第
２円形コンベヤー１４に取着されており、ボトルに向か
ってシールを移動させ、シール１を支持するフィーダー
８は、ボトル４の上部２の真上側に位置決めされ、ボト
ル４の垂直軸線と同じ軸線に沿って下方に移動するプッ
シャー機構１２は、ボトル上部２の上にシール１を押し
下げ、その後、ボトル４の軸線に平行に取着された折り
曲げ・押圧手段１３は、ボトル４の上部２及び首部３の
側面に対してシール１の突出する縁部１ａ及び１ｂを折
り曲げ・押圧する。

【００１５】記載された本方法から、フィーダー８によ
って支持されるシール１は、第１円形コンベヤー５にボ
トル４が供給される少し前にボトル４の前を通り過ぎ
る、ということが理解されよう。この結果として、シー
ル１が垂直位置から水平位置への回転を終えたとき、シ
ール１は、ボトル４自体が第１円形コンベヤー５の上を
移動する際のその方向にあるボトル４の首部３の前方に
位置する。次いで、図５に示すように、本方法によっ
て、ボトル上部２の真上にシール１を位置決めするよう
にフィーダー８が逆の動きをする、ということが理解さ
れよう。

【００１６】この目的のため、本装置は、フィーダー８
の動きを可能にする手段１１が設けられ、これにより、
シール１は、ボトル４の上部２の真上に、そして水平に
位置決めされる。この手段１１は、フィーダー８の取着
されるシュー１６を含む。このシュー１６は、第２円形
コンベヤー１４の所定円周上に摺動自在に取着される。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は、通常のラベル及び上部シールを付与す
るためのラベリング装置の一般的な図解図である。

【図２】図２は、上部シールの付与された図１の装置の
要部を詳細に拡大した図である。

【図３】図３は、図２に示した装置の要部を更に拡大し
た図である。

【図４】図４は、垂直位置から水平位置にシールを回転
させるフィーダーの移動シーケンスを示す図である。

【図５】図５は、別の角度から見た、図４と同じような
シーケンスを示す図である。

【図６】図６は、ボトル上部にシールが配置される段階
を示す図である。

【図７】図７は、シールの突出する縁部がボトルの上部
及び首部の側面に向かって折り曲げ・押圧される段階を
示す図である。

【符号の説明】

１…シール ２…上部 ３…首部 ４…ボトル ５…第１円形コンベヤー ６…取り出しユニット ７…マガジン ８…フィーダー １０…回動手段 １１…取着手段 １２…プッシャー機構 １３…折り曲げ・押圧手段 １４…第２円形コンベヤー ２０…ラベリング装置

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 シール、特にＵ状シール（１）をボトル
   （４）の上部（２）及び首部（３）に付与する方法であ
   って、 取り出しユニット（６）によりシール（１）がマガジン
   （７）から取り出され、 シール（１）は、ボトル（４）に対して支持され、上部
   （２）及び首部（３）にシール（１）が付与され得るボ
   トル（４）は、第１円形コンベヤー（５）の所定円周上
   に配置され、第１円形コンベヤー（５）は、垂直軸線
   （Ａ）の周りを回動し、ボトル（４）は、シール（１）
   の付与前に第１円形コンベヤー（５）に供給され、シー
   ル（１）の付与後に第１円形コンベヤー（５）から離さ
   れ、 シール（１）がボトル（４）の上部（２）及び首部
   （３）に付与されるようなシール付与方法において、 シール（１）が垂直に配置されるマガジン（７）からシ
   ール（１）を取り出しユニット（６）によって取り出す
   ステップと、 フィーダー（８）が取り出しユニット（６）の前を通り
   過ぎる際に、取り出しユニット（６）からフィーダー
   （８）にシール（１）を移送するステップと、 ボトル（４）に対してシール（１）を支持し、同時的に
   フィーダー（８）によって垂直位置から水平位置に変化
   させるステップと、 フィーダー（８）によってボトル（４）の上部（２）の
   真上に水平にシール（１）を位置決めするステップと、 ボトル（４）の垂直軸線と同じ軸線に沿って下方に移動
   するプッシャー機構（１２）によってボトル（４）の上
   部（２）にシール（１）を付与するステップと、 ボトル（４）の軸線に平行に取着された折り曲げ・押圧
   手段（１３）によって、ボトル（４）の上部（２）及び
   首部（３）の側面に対してシール（１）の突出する縁部
   （１ａ、１ｂ）を直接に折り曲げ及び押圧するステッ
   プ、 とを含むことを特徴とするシール付与方法。
2. 【請求項２】 上記フィーダー（８）によって支持され
   るシール（１）は、ボトル（４）が第１円形コンベヤー
   （５）に供給される前にボトル（４）の前を通過するこ
   とを特徴とする請求項１記載のシール付与方法。
3. 【請求項３】 上記フィーダー（８）が垂直位置から水
   平位置への回転を終えたときに、シール（１）は、第１
   円形コンベヤー（５）上をボトル（４）が移動する際の
   その方向のボトル（４）の首部（３）の前に位置し、次
   いで、フィーダー（８）の逆の動きによってボトル
   （４）の上部（２）の上方に位置決めされることを特徴
   とする請求項２記載のシール付与方法。
4. 【請求項４】 垂直な回転軸線（Ａ）の周りを回動する
   第１円形コンベヤー（５）を含んで成り、上部（２）及
   び首部（３）にシール（１）が付与され得るボトル
   （４）の各々が、第１円形コンベヤー（５）に供給され
   て所定円周上に配置され、シール付与後に第１円形コン
   ベヤー（５）から離される、請求項１記載の方法を実施
   するための装置において、 シールが垂直に配置されるマガジン（７）からシール
   （１）を取り出すように適合された取り出しユニット
   （６）と、 取り出しユニット（６）の前を通り過ぎるときに、取り
   出しユニット（６）によって保持されたシール（１）が
   移送される少なくとも１つのフィーダー（８）と、 ボトル（４）に対してシール（１）を保持するフィーダ
   ー（８）を支持するように適合された第１の手段と、 垂直位置から略水平位置に変化するようにシール（１）
   を保持するフィーダー（８）の動きを可能にする第２の
   手段（１０）と、 ボトル（４）の真上にシール（１）を位置決めし得る、
   シール（１）を保持するフィーダー（８）を具備する第
   ３の手段（１１）と、 ボトル（４）の上部（２）にシール（１）を付与するた
   めにボトル（４）の垂直軸線に沿って下方に移動するプ
   ッシャー機構（１２）と、 ボトル（４）の上部（２）及び首部（３）の側面に対し
   てシール（１）の突出する縁部（１ａ、１ｂ）を折り曲
   げ及び押圧するための、ボトル（４）の軸線に平行に取
   着された折り曲げ・押圧手段（１３）、 とを含むことを特徴とする装置。
5. 【請求項５】 ボトル（４）に近接してシール（１）を
   支持するフィーダー（８）を移動させるための上記第１
   手段は、第２の円形コンベヤー（１４）を含んで成り、
   第２円形コンベヤー（１４）の所定円周上には、複数個
   のフィーダー（８）が配設され、第２円形コンベヤー
   （１４）は、第１円形コンベヤー（５）に同期して垂直
   軸線（Ａ）の周りを回動することを特徴とする請求項４
   記載の装置。
6. 【請求項６】 上記シール（１）がボトル（４）の上部
   （２）の真上に水平に位置決めされるようにフィーダー
   （８）を作動させる上記第３手段（１１）は、フィーダ
   ー（８）が取着され、第２円形コンベヤー（１４）の所
   定円周上に摺動自在に取着されるシュー（１６）を含ん
   で成ることを特徴とする請求項５記載の装置。